JP2003207824A - フラッシュ装置 - Google Patents

フラッシュ装置

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JP2003207824A
JP2003207824A JP2002006160A JP2002006160A JP2003207824A JP 2003207824 A JP2003207824 A JP 2003207824A JP 2002006160 A JP2002006160 A JP 2002006160A JP 2002006160 A JP2002006160 A JP 2002006160A JP 2003207824 A JP2003207824 A JP 2003207824A
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voltage
capacitor
trigger
charging
charging voltage
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JP2002006160A
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English (en)
Inventor
Wataru Sasaki
弥 佐々木
Katsumi Motomura
克美 本村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メインコンデンサの充電電圧を高くしても耐
圧の低い小型で安価なトリガ用コンデンサを使用して大
光量の発光を行えるようにする。 【解決手段】 放電管を発光させるためのトリガ電圧を
供給するトリガ用コンデンサの充電電圧をメインコンデ
ンサの充電電圧よりも低くする。これにより、大光量を
得るためにメインコンデンサの充電電圧を高くしても、
トリガ用コンデンサの耐圧を低くすることができ、小型
で安価なセラミックコンデンサをトリガ用コンデンサと
して使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラのシャッタ
動作に連動して発光するフラッシュ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラのシャッタ動作に連動
して発光するフラッシュ装置を用いて、照度が足りない
被写体にフラッシュの光を照射して撮影することが行わ
れている。フラッシュ装置はカメラと別体の他、カメラ
内蔵のものがある。
【0003】ところで、フラッシュ装置からのフラッシ
ュの光の到達距離が短い場合、カメラと被写体との距離
が遠いと、光量不足で被写体を適正露出で撮影すること
ができなくなる。それ故、フラッシュ装置では、フラッ
シュの到達距離を延ばすために、キセノン管(Xe管)
などの放電管から大光量の光を発光できるようにするこ
とが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】フラッシュ装置から大
光量の発光を実現させるための一つの手法として、放電
管に供給する電荷を蓄積するメインコンデンサの充電電
圧を高くする方法がある。しかし、充電電圧を高くする
には、メインコンデンサとして高耐圧のものを用いなけ
ればならない。しかも、メインコンデンサの充電電圧を
高くすると、放電管を放電させるためのトリガ用コンデ
ンサにも同一電圧がかかるため、トリガ用コンデンサも
高耐圧のものを用いなければならなくなる。
【0005】このように高耐圧のコンデンサは高価で大
型化するため、大光量の発光を可能にするには、メイン
コンデンサの他にトリガ用コンデンサが大型化して高価
になってしまう。このため、フラッシュ装置を小型化で
きずかつ価格が上昇してしまう。特に、安価なコンパク
トカメラに内蔵するフラッシュ装置では、装置が大型化
しかつ高額化してしまうことは極めて不都合なことであ
る。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、メインコンデンサの充電電圧を高くし
ても耐圧の低い小型で安価なトリガ用コンデンサを使用
して大光量の発光を行うことができるフラッシュ装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、トリガ用コン
デンサから出力される電圧をトリガ用トランスで昇圧し
て放電管に印加することにより、メインコンデンサの電
荷を前記放電管を通して放電させ、前記放電管を発光さ
せるフラッシュ装置であって、前記トリガ用コンデンサ
と前記メインコンデンサの印加電圧を異ならせて充電を
行う充電手段を備えたことを特徴とする。
【0008】上記構成では、前記充電手段により、例え
ばメインコンデンサの充電電圧よりも低い電圧を前記ト
リガ用コンデンサに印加して充電することで、前記トリ
ガ用コンデンサとメインコンデンサの充電電圧を異なら
せる。これにより、トリガ用コンデンサには耐圧の低い
小型で安価なものを使用可能となる。
【0009】また、本発明のフラッシュ装置は、前記充
電手段は、前記メインコンデンサの充電電圧を分圧する
抵抗分圧回路を有し、この抵抗分圧回路により前記充電
電圧を分圧した電圧で前記トリガ用コンデンサを充電す
ることを特徴とする。
【0010】上記構成では、前記充電手段の抵抗分圧回
路により、前記メインコンデンサの充電電圧を分圧して
低くし、この低い電圧をトリガ用コンデンサに印加して
充電する。これにより、トリガ用コンデンサには耐圧の
低い小型で安価なものを使用可能となる。
【0011】また、本発明のフラッシュ装置は、前記充
電手段は、前記メインコンデンサの充電電圧を変化させ
るツェナーダイオードを有し、このツェナーダイオード
により前記充電電圧を低くした電圧で前記トリガ用コン
デンサを充電することを特徴とする。
【0012】上記構成では、前記充電手段のツェナーダ
イオードにより、前記メインコンデンサの充電電圧をツ
ェナー電圧分低くし、この低い電圧をトリガ用コンデン
サに印加して充電する。これにより、トリガ用コンデン
サには耐圧の低い小型で安価なものを使用可能となる。
【0013】また、本発明のフラッシュ装置は、前記充
電手段は、前記トリガ用コンデンサに直列接続されるコ
ンデンサを有し、前記トリガ用コンデンサを複数のコン
デンサの直列接続回路で構成することを特徴とする。
【0014】上記構成では、前記トリガ用コンデンサを
複数のコンデンサの直列接続回路で構成することによ
り、メインコンデンサの充電電圧が複数のコンデンサの
直列接続回路に印加されると、前記充電電圧がこれら複
数のコンデンサにより分圧され、それぞれのコンデンサ
にかかる充電電圧はメインコンデンサの充電電圧よりも
低くなる。これにより、トリガ用コンデンサには耐圧の
低い小型で安価なものを使用可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に
係るフラッシュ装置の構成を示した回路図である。
【0016】フラッシュ装置は、フラッシュ発光する放
電管(キセノン管)1、放電管1を放電させるための電
荷を蓄積するメインコンデンサ2、放電管1を放電させ
るためのトリガ用の電荷を蓄積するトリガ用コンデンサ
3、電池6の電圧を昇圧してメインコンデンサ2及びト
リガ用コンデンサ3を充電するための充電電圧を発生す
る充電回路4、トリガ用コンデンサ3の電圧を昇圧して
放電管1のトリガ極11に印加するトリガ用昇圧トラン
ス5、充電回路4に電圧を供給する電池(電源)6、後
述するレリーズスイッチにシンクロしてオン、オフする
スイッチ(SW)7、充電回路4の出力電圧を分圧する
抵抗回路を構成する分圧抵抗R1、R2を有している。
【0017】図2は図1に示したフラッシュ装置を搭載
したカメラの外観例を示した斜視図である。カメラ本体
20は、撮影レンズ21、この撮影レンズ21を覆った
り、露出したりするスライド式のバリア22、ファイン
ダ部23、赤目軽減用ランプ24、レリーズボタン2
5、フラッシュ発光部26、フラッシュ発光部26を発
光可能な状態にするレバー27及びフィルムカートリッ
ジを取り出すためのカートリッジ蓋28を有している。
尚、フラッシュ発光部26の内部に図1の放電管1が配
設されている。
【0018】このカメラは、スライド式のバリア22
を、撮影レンズ21を覆った状態(バリア22の閉状
態)から同図のように撮影レンズ21を露出した状態
(バリア22の開状態)にスライドさせると、自動で電
源スイッチ(図示せず)がオンとなり、撮影可能な状態
となる。また、バリア22を開くとファインダ部23や
赤目軽減用ランプ24も露出される。バリア22の上面
のレリーズボタン25を押すと、シャッタを切って撮影
することができる。
【0019】図3は図1に示したカメラに内蔵されてい
る制御系の構成例を示したブロック図である。マイクロ
プロセッサ31はカメラ全体の動作を制御するもので、
このマイクロプロセッサ31には図1に示したフラッシ
ュ装置の発光回路を構成するフラッシュ回路32が接続
されて制御されるようになっている。このフラッシュ回
路32に放電管1を含むフラッシュ発光部26が接続さ
れ、また、マイクロプロセッサ31にはレリーズボタン
25によりオンオフされるレリーズスイッチ251が接
続されている。
【0020】次に本実施形態の動作について説明する。
図2に示したカメラのバリア22が開き、レバー27が
オンになっている時、フラッシュ回路32は図1に示し
たような状態になっており、スイッチ7はオフで、充電
回路4は動作している。このとき、充電回路4は電池6
から供給される電圧を昇圧し、充電電圧を出力端子OU
Tから出力する。これにより、充電回路4から出力され
る高電圧の充電電圧でメインコンデンサ2が充電され
る。また、前記充電回路4から出力される充電電圧は、
分圧抵抗R1、R2により分圧され、その分圧電圧でト
リガ用コンデンサ3が充電される。
【0021】その後、レリーズボタン25が押され、レ
リーズスイッチ251がオンになると、マイクロプロセ
ッサ31はこれを検知して、フラッシュ回路32のスイ
ッチ7をオンにする。これにより、トリガ用コンデンサ
3の電荷がトリガ用昇圧トランス5の1次巻線、スイッ
チ7を介して放電し、トリガ用昇圧トランス5の2次巻
線に高圧のトリガ電圧が誘起され、これが放電管1のト
リガ極11に印加される。トリガ極11にトリガ電圧が
印加されると、メインコンデンサ2の電荷が放電管1を
通して放電し、放電管1がフラッシュ発光する。その
後、マイクロプロセッサ31によりスイッチ7がオフさ
れ、充電回路4により再度、メインコンデンサ2及びト
リガ用コンデンサ3が充電される。
【0022】ここで、本例の充電回路4はその昇圧比を
高くして、高電圧の充電電圧を発生する。このため、メ
インコンデンサ2の充電電圧は高く、この高い電圧が放
電管1に印加されて放電されるため、放電管1は大光量
の発光が可能である。しかし、トリガ用コンデンサ3に
は充電回路4から出力される高電圧の分圧電圧が印加さ
れて充電されるため、その充電電圧はメインコンデンサ
2の充電電圧よりも低い電圧となる。但し、このトリガ
用コンデンサ3の充電電圧は低い電圧といっても、放電
管1のトリガ極11に印加されて放電管1を放電させる
に十分な電圧がトリガ用昇圧トランス5の2次巻線に発
生させるだけの電圧を有していなければならない。従っ
て、抵抗R1、R2の抵抗比を適切に選択してトリガ用
コンデンサ3の充電電圧が決められる。
【0023】本実施形態によれば、充電回路4により発
生される充電電圧を高くしてメインコンデンサ2の充電
電圧を高くすることにより、放電管1からの発光量を大
きくすることができる。よって、カメラと被写体との距
離が遠くとも、適正露出で被写体を撮影することができ
る。しかも、メインコンデンサ2の充電電圧が高くなっ
ても、トリガ用コンデンサ3の充電電圧は充電回路4か
らの充電電圧を抵抗R1、R2で分圧した電圧であるた
め、メインコンデンサ2の充電電圧よりも常に低くする
ことができる。従って、トリガ用コンデンサ3の耐圧を
低くでき、小型で安価かつ実装も容易なセラミックコン
デンサを用いることができるため、装置の小型化を損な
うことがなく、かつ、装置のコストを上昇させることな
く、上記の光量増大の効果を得ることができる。
【0024】図4は、本発明の第2実施形態に係るフラ
ッシュ装置の構成例を示した回路図である。但し、図1
に示した第1実施形態と同様の部分には同一符号を用
い、適宜その説明を省略する。
【0025】第2実施形態のフラッシュ装置は、図1の
抵抗R2の替わりにツェナーダイオード12を設け、充
電回路4の出力電圧をツェナーダイオード12によって
制限してトリガ用コンデンサ3に印加する構成を有して
いる。その他の構成は図1に示した第1実施形態と同様
である。
【0026】次に本実施形態の動作について説明する。
充電回路4は電池6から供給される電圧を昇圧し、充電
電圧を出力端子OUTから出力する。これにより、充電
回路4から出力される高電圧の充電電圧でメインコンデ
ンサ2が充電される。また、前記充電回路4から出力さ
れる充電電圧は、抵抗R1とツェナーダイオード12に
印加され、ツェナーダイオード12の両端の電圧がトリ
ガ用コンデンサ3に印加される。このため、トリガ用コ
ンデンサ3はツェナーダイオード12のツェナー電圧に
より定電圧化された、上記メインコンデンサ2の充電電
圧よりも低い電圧によって充電される。
【0027】ここで、このトリガ用コンデンサ3の充電
電圧は低い電圧といっても、放電管1のトリガ極11に
印加されて放電管1を放電させるに十分な電圧がトリガ
用昇圧トランス5の2次巻線に発生させるだけの電圧を
有していなければならない。従って、ツェナーダイオー
ド12のツェナー電圧を適切に選択してトリガ用コンデ
ンサ3の充電電圧が決められる。
【0028】本実施形態によれば、メインコンデンサ2
の充電電圧を高くして放電管1から大光量の発光を行う
ことができる。しかも、メインコンデンサ2の充電電圧
が高くなっても、トリガ用コンデンサ3の充電電圧はツ
ェナーダイオード12両端の電圧となるため、メインコ
ンデンサ2の充電電圧よりも常に低くすることができ
る。従って、第1実施形態と同様に、トリガ用コンデン
サ3の耐圧を低くでき、小型で安価かつ実装も容易なセ
ラミックコンデンサを用いることができるため、装置の
小型化を損なうことがなく、放電管1からの発光量を大
きくすることができる。
【0029】図5は、本発明の第3実施形態に係るフラ
ッシュ装置の構成例を示した回路図である。但し、図1
に示した第1実施形態と同様の部分には同一符号を用
い、適宜その説明を省略する。
【0030】第3実施形態のフラッシュ装置は、充電回
路4の出力電圧をツェナーダイオード8を介してトリガ
用コンデンサ3に印加する構成を有し、そのため、分圧
抵抗回路は省略されている。しかし、その他の構成は図
1に示した第1実施形態と同様である。尚、抵抗R3は
放電管1にトリガをかける際の保護用抵抗である。
【0031】次に本実施形態の動作について説明する。
充電回路4は電池6から供給される電圧を昇圧し、充電
電圧を出力端子OUTから出力する。これにより、充電
回路4から出力される高電圧の充電電圧でメインコンデ
ンサ2が充電される。また、前記充電回路4から出力さ
れる充電電圧は、抵抗R3、ツェナーダイオード8を介
してトリガ用コンデンサ3に印加される。このため、充
電電圧はツェナー電圧分低くなって、トリガ用コンデン
サ3に印加され、このトリガ用コンデンサ3を充電す
る。
【0032】その後、図示されないレリーズボタンが押
されると、スイッチ7がオンし、トリガ用コンデンサ3
の電荷がトリガ用昇圧トランス5の1次巻線、スイッチ
7を介して放電する。これにより、トリガ用昇圧トラン
ス5の2次巻線に高圧のトリガ電圧が誘起され、放電管
1のトリガ極11に印加される。トリガ極11にトリガ
電圧が印加されると、メインコンデンサ2の電荷が放電
管1を通して放電して、放電管1がフラッシュ発光す
る。
【0033】ここで、このトリガ用コンデンサ3の充電
電圧は低い電圧といっても、放電管1のトリガ極11に
印加されて放電管1を放電させるに十分な電圧がトリガ
用昇圧トランス5の2次巻線に発生させるだけの電圧を
有していなければならない。このため、ツェナーダイオ
ード8のツェナー電圧を適切に選択することにより、ト
リガ用コンデンサ3の充電電圧が決められる。
【0034】本実施形態によれば、メインコンデンサ2
の充電電圧を高くして放電管1から大光量の発光を行う
ことができる。しかも、メインコンデンサ2の充電電圧
が高くなっても、トリガ用コンデンサ3の充電電圧は充
電回路4からの充電電圧をツェナーダイオード8で低く
した電圧であるため、メインコンデンサ2の充電電圧よ
りも常に低くすることができる。従って、トリガ用コン
デンサ3の耐圧を低くでき、小型で安価かつ実装も容易
なセラミックコンデンサを用いることができるため、装
置の小型化を損なうことがなく、放電管1からの発光量
を大きくすることができる。更に、ツェナーダイオード
8を用いてトリガ用コンデンサ3の充電電圧を低くして
いるため、第1実施形態に比べて電力ロスがなく、その
分、電池6の寿命を延ばすことができる。
【0035】図6は、本発明の第4実施形態に係るフラ
ッシュ装置の構成例を示した回路図である。但し、図1
に示した第1実施形態と同様の部分には同一符号を用
い、適宜その説明を省略する。
【0036】第4実施形態のフラッシュ装置では、2個
のコンデンサ9、10を直列接続してトリガ用コンデン
サを構成し、これらの複数のコンデンサに充電回路4の
出力電圧を印加する構成となっており、そのため、分圧
抵抗回路は省略されている。しかし、その他の構成は図
1に示した第1実施形態と同様である。尚、抵抗R4は
放電管1にトリガをかける際の保護用抵抗である。
【0037】次に本実施形態の動作について説明する。
充電回路4は電池6から供給される電圧を昇圧し、充電
電圧を出力端子OUTから出力する。これにより、充電
回路4から出力される高電圧の充電電圧でメインコンデ
ンサ2が充電される。また、前記充電回路4から出力さ
れる充電電圧は、抵抗R4を介して2個の直列接続され
たコンデンサ9、10に印加されて、これらのトリガ用
コンデンサが充電される。
【0038】その後、図示されないレリーズボタンが押
されると、スイッチ7がオンし、トリガ用コンデンサ
9、10の電荷がトリガ用昇圧トランス5の1次巻線、
スイッチ7を介して放電する。これにより、トリガ用昇
圧トランス5の2次巻線に高圧のトリガ電圧が誘起さ
れ、放電管1のトリガ極11に印加される。トリガ極1
1にトリガ電圧が印加されると、メインコンデンサ2の
電荷が放電管1を通して放電して、放電管1がフラッシ
ュ発光する。
【0039】ここで、充電電圧はコンデンサ9、10が
コンデンサ分圧回路を構成するため、コンデンサ9、1
0の容量比によって各コンデンサ9、10に掛かる充電
電圧が決められ、それぞれのコンデンサ9、10にかか
る充電電圧はメインコンデンサ2の充電電圧よりも低く
なる。それ故、コンデンサ9、10の耐圧をメインコン
デンサ2の充電電圧よりも低くすることができる。例え
ば、コンデンサ9、10の容量を適切に選択することに
より、コンデンサ9の耐圧をメインコンデンサ2の充電
電圧の2/3に、コンデンサ10の耐圧を前記充電電圧
の1/3とすることができる。一方、コンデンサ9とコ
ンデンサ10の耐圧を同じにして、それぞれ前記充電電
圧の1/2とした場合、コンデンサの容量が同一になる
ため、2個のコンデンサがともに容量が大きいものにな
ってしまって大型化するので、耐圧比はコンデンサの大
きさと価格が装置の小型化及び低価格化の主旨に添うよ
うに適切に決められる。
【0040】本実施形態によれば、メインコンデンサ2
の充電電圧を高くして放電管1から大光量の発光を行う
ことができる。しかも、メインコンデンサ2の充電電圧
が高くなっても、トリガ用コンデンサ9、10それぞれ
に印加される電圧はこれらコンデンサ9、10で分圧さ
れた電圧となるため、各コンデンサ9、10の耐圧はメ
インコンデンサ2の充電電圧よりも常に低くすることが
できる。これにより、トリガ用コンデンサ9、10とし
て、小型で安価かる実装も容易なセラミックコンデンサ
を用いることができるため、装置の小型化を損なうこと
がなく、放電管1の発光量を大きくできる。更に、2個
のコンデンサ9、10を直列接続することにより、充電
電圧を分圧しているため、第1実施形態に比べて電力ロ
スがなく、その分、電池6の寿命を延ばすことができる
と共に、各トリガ用コンデンサ9、10の耐圧を低くす
るために高価な部品を用いなくて済むため、装置のコス
トを上昇させることなく、上記の光量増大の効果を得る
ことができる。
【0041】尚、本発明は上記実施形態に限定されるこ
となく、その要旨を逸脱しない範囲において、具体的な
構成、機能、作用、効果において、他の種々の形態によ
っても実施することができ、例えばフラッシュ装置とし
ては、上記した実施の形態のようにカメラ内蔵型でな
く、カメラに取り付けて使用する独立した型のフラッシ
ュ装置に本発明を適用して同様の効果を得ることができ
る。
【0042】このように、本実施形態によれば、トリガ
用コンデンサとメインコンデンサの充電電圧を異なら
せ、トリガ用コンデンサの充電電圧を低くすることによ
り、耐圧の低い小型で安価なトリガ用コンデンサを使用
でき、それ故、装置の小型化を損なうことなくかつ、コ
ストを上昇させることなく、メインコンデンサの充電電
圧を高くして大光量の発光を行うことができる。
【0043】このとき、例えば、メインコンデンサの充
電電圧を抵抗分圧回路で分圧してトリガ用コンデンサを
充電することにより、耐圧の低い小型で安価なトリガ用
コンデンサを使用できる。また、メインコンデンサの充
電電圧をツェナーダイオードで低下させてトリガ用コン
デンサを充電することにより、電力ロスなく耐圧の低い
小型で安価なトリガ用コンデンサを使用できる。また、
メインコンデンサの充電電圧をトリガ用コンデンサを構
成する複数のコンデンサの直列接続回路に印加すること
により、各コンデンサに印加される充電電圧を低くする
ことができ、電力ロスなく耐圧の低い小型で安価なトリ
ガ用コンデンサを使用できる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ト
リガ用コンデンサとメインコンデンサの充電電圧を異な
らせることにより、メインコンデンサの充電電圧を高く
してもトリガ用コンデンサへの印加電圧が大きくならな
いようにでき、耐圧の低い小型で安価なトリガ用コンデ
ンサを使用して大光量の発光を行うことが可能なフラッ
シュ装置を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るフラッシュ装置の
構成を示した回路図である。
【図2】図1に示したフラッシュ装置を搭載したカメラ
の外観構成例を示した斜視図である。
【図3】図1に示したカメラに内蔵されている制御系の
構成を示したブロック図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るフラッシュ装置の
構成を示した回路図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るフラッシュ装置の
構成を示した回路図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係るフラッシュ装置の
構成を示した回路図である。
【符号の説明】
1 放電管(キセノン管) 2 メインコンデンサ 3 トリガ用コンデンサ 4 充電回路 5 トリガ用昇圧トランス 6 電池 7 スイッチ(SW) 8、12 ツェナーダイオード 9、10 コンデンサ 11 トリガ極 20 カメラ本体 21 撮影レンズ 22 バリア 23 ファインダ部 24 赤目軽減用ランプ 25 レリーズボタン 26 フラッシュ発光部 27 レバー 28 カートリッジ蓋 31 マイクロプロセッサ 32 フラッシュ回路 251 レリーズスイッチ R1〜R4 抵抗

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリガ用コンデンサから出力される電圧
    をトリガ用トランスで昇圧して放電管に印加することに
    より、メインコンデンサの電荷を前記放電管を通して放
    電させ、前記放電管を発光させるフラッシュ装置であっ
    て、 前記トリガ用コンデンサと前記メインコンデンサの印加
    電圧を異ならせて充電を行う充電手段を備えたことを特
    徴とするフラッシュ装置。
  2. 【請求項2】 前記充電手段は、前記メインコンデンサ
    の充電電圧を分圧する抵抗分圧回路を有し、この抵抗分
    圧回路により前記充電電圧を分圧した電圧で前記トリガ
    用コンデンサを充電する、又は、前記メインコンデンサ
    の充電電圧を変化させるツェナーダイオードを有し、こ
    のツェナーダイオードにより前記充電電圧を低くした電
    圧で前記トリガ用コンデンサを充電する何れかであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のフラッシュ装置。
  3. 【請求項3】 前記充電手段は、前記トリガ用コンデン
    サに直列接続されるコンデンサを有し、前記トリガ用コ
    ンデンサを複数のコンデンサの直列接続回路で構成する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフラッシュ装置。
JP2002006160A 2002-01-15 2002-01-15 フラッシュ装置 Pending JP2003207824A (ja)

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