JPH06203989A - ストロボ装置 - Google Patents
ストロボ装置Info
- Publication number
- JPH06203989A JPH06203989A JP12193A JP12193A JPH06203989A JP H06203989 A JPH06203989 A JP H06203989A JP 12193 A JP12193 A JP 12193A JP 12193 A JP12193 A JP 12193A JP H06203989 A JPH06203989 A JP H06203989A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage
- main capacitor
- charging
- strobe
- capacitor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Stroboscope Apparatuses (AREA)
- Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ストロボ装置の電池の消耗をできるだけ抑え
る。 【構成】 コンパレータ31は、メインコンデンサ21
の充電電圧を検出し、検出値が約280V以上であれば
「H」信号、以下であれば「L」信号をゲート32に出
力する。ゲート32は、「H」信号を入力したときには
Qh側に接続して昇圧部10からの給電を遮断し、
「L」信号を入力したときにはQl側に接続して昇圧部
10からの給電を継続する。ストロボ充電スイッチ6を
押圧している間は常に昇圧部10の一次側コイル41に
電流供給が行われ、メインコンデンサ21とトリガコン
デンサ22に充電が行われて340Vまで昇圧する。
る。 【構成】 コンパレータ31は、メインコンデンサ21
の充電電圧を検出し、検出値が約280V以上であれば
「H」信号、以下であれば「L」信号をゲート32に出
力する。ゲート32は、「H」信号を入力したときには
Qh側に接続して昇圧部10からの給電を遮断し、
「L」信号を入力したときにはQl側に接続して昇圧部
10からの給電を継続する。ストロボ充電スイッチ6を
押圧している間は常に昇圧部10の一次側コイル41に
電流供給が行われ、メインコンデンサ21とトリガコン
デンサ22に充電が行われて340Vまで昇圧する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストロボ装置に関し、
さらに詳しくは、電池消耗をできるだけ抑えて電池寿命
を延ばしたストロボ装置に関するものである。
さらに詳しくは、電池消耗をできるだけ抑えて電池寿命
を延ばしたストロボ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮影レンズやシャッタ装置などの撮影機
構を組み込んだユニット本体に予めフイルムを内蔵させ
たレンズ付きフイルムユニットが本出願人により製造販
売されている。レンズ付きフイルムユニットは、特公平
2−32615号公報等で知られるように、ローコスト
で製造できるように非常に簡略な構造になっており、ピ
ント調節機構や露出調節機構は省略されている。そし
て、撮影操作としてはフイルム巻き上げの後にシャッタ
ボタンを押すだけでよく、だれでも手軽に撮影すること
ができるようになっている。このようなレンズ付きフイ
ルムユニットの中で、例えば「写ルンですFlash 」(商
品名)ではストロボ装置が内蔵されており、夜間や室内
での撮影も可能になっている。
構を組み込んだユニット本体に予めフイルムを内蔵させ
たレンズ付きフイルムユニットが本出願人により製造販
売されている。レンズ付きフイルムユニットは、特公平
2−32615号公報等で知られるように、ローコスト
で製造できるように非常に簡略な構造になっており、ピ
ント調節機構や露出調節機構は省略されている。そし
て、撮影操作としてはフイルム巻き上げの後にシャッタ
ボタンを押すだけでよく、だれでも手軽に撮影すること
ができるようになっている。このようなレンズ付きフイ
ルムユニットの中で、例えば「写ルンですFlash 」(商
品名)ではストロボ装置が内蔵されており、夜間や室内
での撮影も可能になっている。
【0003】一方、ストロボ内蔵型のカメラにおいて、
単に室内撮影や夜間撮影だけでなく、例えば昼光下の逆
光シーンであっても主要被写体を適正露光にできるよう
に、ストロボを常時発光できるようにしたカメラが知ら
れている。このようなカメラは、ストロボ発光用のメイ
ンコンデンサを常に充電状態に維持しておく必要がある
ため、カメラのメインスイッチがオンされた状態では常
に充電回路が作動してメインコンデンサへの充電を行う
常時充電方式のストロボ装置を用いている。しかし、常
時充電方式のストロボ装置は、常に充電動作を行うため
に消費電力が大きくなり、電池も消耗しやすい。
単に室内撮影や夜間撮影だけでなく、例えば昼光下の逆
光シーンであっても主要被写体を適正露光にできるよう
に、ストロボを常時発光できるようにしたカメラが知ら
れている。このようなカメラは、ストロボ発光用のメイ
ンコンデンサを常に充電状態に維持しておく必要がある
ため、カメラのメインスイッチがオンされた状態では常
に充電回路が作動してメインコンデンサへの充電を行う
常時充電方式のストロボ装置を用いている。しかし、常
時充電方式のストロボ装置は、常に充電動作を行うため
に消費電力が大きくなり、電池も消耗しやすい。
【0004】この電池の消耗を防ぐために、例えば特開
昭60−262145号公報で公知のように、充電制御
回路を設けてメインコンデンサの端子電圧を監視し、こ
の端子電圧が所定レベルに達したときに充電を一次的に
停止し、所定レベル以下になったときに再び充電を再開
させるようにした補充充電方式のストロボ装置がある。
また、特開平3−29934号公報に記載されているよ
うに、メインコンデンサの端子電圧に応じてストロボの
発光時間を制御し、発光光量を均一化させるものもあ
る。
昭60−262145号公報で公知のように、充電制御
回路を設けてメインコンデンサの端子電圧を監視し、こ
の端子電圧が所定レベルに達したときに充電を一次的に
停止し、所定レベル以下になったときに再び充電を再開
させるようにした補充充電方式のストロボ装置がある。
また、特開平3−29934号公報に記載されているよ
うに、メインコンデンサの端子電圧に応じてストロボの
発光時間を制御し、発光光量を均一化させるものもあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
ストロボ装置は、ストロボ発光時に必要な所定レベル
(例えば340V程度)までメインコンデンサを充電し
ておく構成であるため、図3に示したように、充電完了
後のリーク(自然放電)による電圧低下も少なくない。
充電完了時のリークが大きいと、充電,リークの繰り返
しによる電源の消耗も当然大きくなり、電池の利用効率
の点で問題があった。特に、レンズ付きフイルムユニッ
ト用のストロボ装置にあっては、予め内蔵された電池は
交換されることがないため、電池の効率的な利用が大き
な課題となっていた。
ストロボ装置は、ストロボ発光時に必要な所定レベル
(例えば340V程度)までメインコンデンサを充電し
ておく構成であるため、図3に示したように、充電完了
後のリーク(自然放電)による電圧低下も少なくない。
充電完了時のリークが大きいと、充電,リークの繰り返
しによる電源の消耗も当然大きくなり、電池の利用効率
の点で問題があった。特に、レンズ付きフイルムユニッ
ト用のストロボ装置にあっては、予め内蔵された電池は
交換されることがないため、電池の効率的な利用が大き
な課題となっていた。
【0006】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、電池消耗をできるだけ抑えたストロボ装置を提供
することを目的とする。
ので、電池消耗をできるだけ抑えたストロボ装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、メインコンデンサの充電電圧が所定電圧よ
りも低く設定された予備充電電圧に達しているか否かを
検知する検知手段と、この検知手段からの信号に応答
し、メインコンデンサの充電電圧が予備充電電圧に達し
ていないときに昇圧回路を作動させてメインコンデンサ
への充電を行い、メインコンデンサの充電電圧が予備充
電電圧に達したときに昇圧回路の作動を停止させる予備
充電制御手段と、ストロボ撮影が行われることを検知
し、メインコンデンサを予備充電電圧を越えて所定電圧
まで急速充電する急速充電手段とを設けるものである。
また、メインコンデンサの予備充電電圧は270〜29
0Vにするのがよい。
するために、メインコンデンサの充電電圧が所定電圧よ
りも低く設定された予備充電電圧に達しているか否かを
検知する検知手段と、この検知手段からの信号に応答
し、メインコンデンサの充電電圧が予備充電電圧に達し
ていないときに昇圧回路を作動させてメインコンデンサ
への充電を行い、メインコンデンサの充電電圧が予備充
電電圧に達したときに昇圧回路の作動を停止させる予備
充電制御手段と、ストロボ撮影が行われることを検知
し、メインコンデンサを予備充電電圧を越えて所定電圧
まで急速充電する急速充電手段とを設けるものである。
また、メインコンデンサの予備充電電圧は270〜29
0Vにするのがよい。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。本発明のストロボ装置を内蔵したレンズ付きフイル
ムユニット(以下、ストロボ付きフイルムユニットとい
う)を示す図2において、ストロボ付きフイルムユニッ
トは、簡単な撮影機構を備えたユニット本体1と、これ
を収納する外ケース2とから構成されており、外ケース
2に入れたままで写真撮影が行われる。なお、外ケース
2には、ストロボ付きフイルムユニットの外観を綺麗に
するために、外面に印刷を施した紙箱等が用いられる。
る。本発明のストロボ装置を内蔵したレンズ付きフイル
ムユニット(以下、ストロボ付きフイルムユニットとい
う)を示す図2において、ストロボ付きフイルムユニッ
トは、簡単な撮影機構を備えたユニット本体1と、これ
を収納する外ケース2とから構成されており、外ケース
2に入れたままで写真撮影が行われる。なお、外ケース
2には、ストロボ付きフイルムユニットの外観を綺麗に
するために、外面に印刷を施した紙箱等が用いられる。
【0009】前記ユニット本体1の前面中央部には、撮
影レンズ3が配置されている。撮影レンズ3の上方には
ファインダ4が設けられ、このファインダ4の右側には
ストロボ発光部5が配置されている。このストロボ発光
部5の下側にはストロボ充電スイッチ6が設けられてい
る。ユニット本体1の上面にはシャッタボタン7,巻き
上げノブ8,及び残りフイルム枚数を確認するための表
示窓9が設けられている。
影レンズ3が配置されている。撮影レンズ3の上方には
ファインダ4が設けられ、このファインダ4の右側には
ストロボ発光部5が配置されている。このストロボ発光
部5の下側にはストロボ充電スイッチ6が設けられてい
る。ユニット本体1の上面にはシャッタボタン7,巻き
上げノブ8,及び残りフイルム枚数を確認するための表
示窓9が設けられている。
【0010】図1は、ストロボ装置を示す回路図であ
る。昇圧部10は、電力供給源の電池11と昇圧トラン
ス12と整流用ダイオード13とからなり、昇圧部10
に電池11が接続されると、昇圧トランス12は、その
一次側コイル14の発振動作によって二次側コイル15
に交流電流を生じる。この二次側電流はダイオード13
で整流され、ストロボ放電部20へ給電される。
る。昇圧部10は、電力供給源の電池11と昇圧トラン
ス12と整流用ダイオード13とからなり、昇圧部10
に電池11が接続されると、昇圧トランス12は、その
一次側コイル14の発振動作によって二次側コイル15
に交流電流を生じる。この二次側電流はダイオード13
で整流され、ストロボ放電部20へ給電される。
【0011】ストロボ放電部20は、メインコンデンサ
21,トリガコンデンサ22,シンクロスイッチ23,
トリガコイル24,トリガ電極25,ストロボ放電管2
6とからなり、昇圧部10から供給された電流は、メイ
ンコンデンサ21とトリガコンデンサ22に充電され
る。シンクロスイッチ23は、シャッタ羽根全開時にオ
ンするようになっており、シンクロスイッチ23がオン
すると、トリガコンデンサ22が放電してトリガ電極2
5に電圧が加わる。そして、前記トリガ電極25への加
圧によってメインコンデンサ21が放電し、ストロボ放
電管26が発光する。
21,トリガコンデンサ22,シンクロスイッチ23,
トリガコイル24,トリガ電極25,ストロボ放電管2
6とからなり、昇圧部10から供給された電流は、メイ
ンコンデンサ21とトリガコンデンサ22に充電され
る。シンクロスイッチ23は、シャッタ羽根全開時にオ
ンするようになっており、シンクロスイッチ23がオン
すると、トリガコンデンサ22が放電してトリガ電極2
5に電圧が加わる。そして、前記トリガ電極25への加
圧によってメインコンデンサ21が放電し、ストロボ放
電管26が発光する。
【0012】充電制御部30は、コンパレータ31とゲ
ート32と発振用トランジスタ33とから構成される。
コンパレータ31は、ストロボ放電部10の抵抗R1 ,
R2間における電圧値VR を検出し、このVR が予め設
定された値VI よりも低いときにローレベル信号「L」
を出力し、VR がVI 以上となったときにハイレベル信
号「H」を出力する。ゲート32は、コンパレータ31
から「L」信号の入力を受けたときにトランジスタ33
のベースQl側に接続して昇圧部10からの給電を継続
させ、「H」信号を受けたときにはQh側に接続して昇
圧部10からの給電を停止させる。このような充電制御
部30の作動により、メインコンデンサ21は約280
Vの予備充電電圧に維持される。
ート32と発振用トランジスタ33とから構成される。
コンパレータ31は、ストロボ放電部10の抵抗R1 ,
R2間における電圧値VR を検出し、このVR が予め設
定された値VI よりも低いときにローレベル信号「L」
を出力し、VR がVI 以上となったときにハイレベル信
号「H」を出力する。ゲート32は、コンパレータ31
から「L」信号の入力を受けたときにトランジスタ33
のベースQl側に接続して昇圧部10からの給電を継続
させ、「H」信号を受けたときにはQh側に接続して昇
圧部10からの給電を停止させる。このような充電制御
部30の作動により、メインコンデンサ21は約280
Vの予備充電電圧に維持される。
【0013】また、昇圧トランス12の一次側には、ス
トロボ撮影時にメインコンデンサ21に追加充電を行う
ための急速充電部40が接続されている。急速充電部4
0は、ストロボ充電スイッチ6とコイル41とからな
り、前述した充電制御部30の制御にかかわらず、スト
ロボ充電スイッチ6をオンしている間はコイル41が発
振動作し、二次側コイル15に交流電流を生じる。この
二次側電流はダイオード13で整流されてメインコンデ
ンサ21及びトリガコンデンサ22に追加充電される。
この結果、メインコンデンサ21は、ストロボ撮影のた
めに適切な発光量が得られる340V程度まで充電され
る。
トロボ撮影時にメインコンデンサ21に追加充電を行う
ための急速充電部40が接続されている。急速充電部4
0は、ストロボ充電スイッチ6とコイル41とからな
り、前述した充電制御部30の制御にかかわらず、スト
ロボ充電スイッチ6をオンしている間はコイル41が発
振動作し、二次側コイル15に交流電流を生じる。この
二次側電流はダイオード13で整流されてメインコンデ
ンサ21及びトリガコンデンサ22に追加充電される。
この結果、メインコンデンサ21は、ストロボ撮影のた
めに適切な発光量が得られる340V程度まで充電され
る。
【0014】以上のように構成されたストロボ装置の作
用について説明する。撮影者はストロボ付きフイルムユ
ニットを購入し写真撮影を行うときは、まず巻き上げノ
ブ8を回動操作してシャッタチャージを行い撮影準備を
する。このシャッタチャージ操作によってストロボ装置
駆動用のメカスイッチ(図示せず)がオンされる。スト
ロボ装置駆動用のメカスイッチがオンされると、昇圧ト
ランス12の一次側に電流が流れて一次側コイル14が
発振動作を行い、二次側コイル15に交流電流が生じ
る。この二次側電流はダイオード13で整流された後、
メインコンデンサ21とトリガコンデンサ22に充電さ
れる。
用について説明する。撮影者はストロボ付きフイルムユ
ニットを購入し写真撮影を行うときは、まず巻き上げノ
ブ8を回動操作してシャッタチャージを行い撮影準備を
する。このシャッタチャージ操作によってストロボ装置
駆動用のメカスイッチ(図示せず)がオンされる。スト
ロボ装置駆動用のメカスイッチがオンされると、昇圧ト
ランス12の一次側に電流が流れて一次側コイル14が
発振動作を行い、二次側コイル15に交流電流が生じ
る。この二次側電流はダイオード13で整流された後、
メインコンデンサ21とトリガコンデンサ22に充電さ
れる。
【0015】同時に、コンパレータ31は、ストロボ放
電部20の抵抗R1 ,R2 間における電圧値VR を検出
し、予め設定された値VI と比較する。VI の値は、メ
インコンデンサ21が約280Vまで充電されたときに
抵抗R1 ,R2 の分圧点に現れる電圧値に設定されてい
るため、メインコンデンサ21の充電電圧が約280V
の予備充電電圧に達したときにコンパレータ31,ゲー
ト32を介してトランジスタ33をオフさせる。
電部20の抵抗R1 ,R2 間における電圧値VR を検出
し、予め設定された値VI と比較する。VI の値は、メ
インコンデンサ21が約280Vまで充電されたときに
抵抗R1 ,R2 の分圧点に現れる電圧値に設定されてい
るため、メインコンデンサ21の充電電圧が約280V
の予備充電電圧に達したときにコンパレータ31,ゲー
ト32を介してトランジスタ33をオフさせる。
【0016】また、こうしてメインコンデンサ21が予
備充電電圧まで充電されたとしても、自然放電によって
メインコンデンサ21の電圧は時間の経過とともに徐々
に降下する。このメインコンデンサ21からの放電量V
leakは、式 Vleak = V0 〔1−exp(−t/CR)〕 で求められる。ここで、V0 はメインコンデンサ21の
予備充電電圧、Cはメインコンデンサ21の静電容量、
Rは回路内の抵抗負荷量、tは経過時間を示し、〔1−
exp(−t/CR)〕は放電率を表す。静電容量Cは
一定値であることから、放電量Vleakは、予備充電電圧
V0 と抵抗負荷量Rとに依存し、経過時間tとともに変
化することがわかる。
備充電電圧まで充電されたとしても、自然放電によって
メインコンデンサ21の電圧は時間の経過とともに徐々
に降下する。このメインコンデンサ21からの放電量V
leakは、式 Vleak = V0 〔1−exp(−t/CR)〕 で求められる。ここで、V0 はメインコンデンサ21の
予備充電電圧、Cはメインコンデンサ21の静電容量、
Rは回路内の抵抗負荷量、tは経過時間を示し、〔1−
exp(−t/CR)〕は放電率を表す。静電容量Cは
一定値であることから、放電量Vleakは、予備充電電圧
V0 と抵抗負荷量Rとに依存し、経過時間tとともに変
化することがわかる。
【0017】次に挙げた表1は、本発明のストロボ装置
において、メインコンデンサ21の予備充電電圧V0 を
V0H,V0M,V0Lに設定したときの抵抗負荷量Rを計測
した結果を示すものである。なお、予備充電電圧V0 の
設定レベルは、ストロボ放電管を放電させるのに必要と
する電圧値340Vから、短時間で容易にストロボ発光
に必要な340Vにまで追加充電を行うことのできる最
低電圧値約280Vまでの間にしてある。
において、メインコンデンサ21の予備充電電圧V0 を
V0H,V0M,V0Lに設定したときの抵抗負荷量Rを計測
した結果を示すものである。なお、予備充電電圧V0 の
設定レベルは、ストロボ放電管を放電させるのに必要と
する電圧値340Vから、短時間で容易にストロボ発光
に必要な340Vにまで追加充電を行うことのできる最
低電圧値約280Vまでの間にしてある。
【0018】
【表1】
【0019】表1において、抵抗負荷量Rの測定結果を
みてみると、予備充電電圧V0 が低下すればするほど抵
抗負荷量Rは増大することがわかる。したがって、前述
したメインコンデンサ21からの放電量Vleakを決定す
る放電率 A = 1−exp(−t/CR) は、経過時間tを一定とした場合、予備充電電圧V0 が
低いほど小さくなることが分かる。
みてみると、予備充電電圧V0 が低下すればするほど抵
抗負荷量Rは増大することがわかる。したがって、前述
したメインコンデンサ21からの放電量Vleakを決定す
る放電率 A = 1−exp(−t/CR) は、経過時間tを一定とした場合、予備充電電圧V0 が
低いほど小さくなることが分かる。
【0020】ここで、予備充電電圧がV0H,V0M,V0L
である時のそれぞれの抵抗負荷量をR(H),R
(M),R(L)とすると、 R(H) < R(M) < R(L) であるので、 −t/CR(H) < −t/CR(M) < −t/
CR(L) となる。また、予備充電電圧がV0H,V0M,V0Lである
時のそれぞれの放電率をA(H),A(M),A(L)
とすると、 A(H) > A(M) > A(L) の関係が得られ、予備充電電圧がV0H,V0M,V0Lであ
る時のそれぞれの放電量V(H),V(M),V(L)
は、 V(H) > V(M) > V(L) の関係となる。したがって、メインコンデンサ21の予
備充電電圧は、できるだけ低く設定した方が自然放電に
よる電圧低下を少なく抑えることができ、最も電池の利
用効率がよくなる。ただし、予備充電電圧を低くし過ぎ
ると、ストロボ放電管26を適切な光量で発光させるの
に必要な充電電圧340Vまで追加充電するのに時間が
かかるので、本実施例では、この予備充電電圧を約28
0Vに設定した。
である時のそれぞれの抵抗負荷量をR(H),R
(M),R(L)とすると、 R(H) < R(M) < R(L) であるので、 −t/CR(H) < −t/CR(M) < −t/
CR(L) となる。また、予備充電電圧がV0H,V0M,V0Lである
時のそれぞれの放電率をA(H),A(M),A(L)
とすると、 A(H) > A(M) > A(L) の関係が得られ、予備充電電圧がV0H,V0M,V0Lであ
る時のそれぞれの放電量V(H),V(M),V(L)
は、 V(H) > V(M) > V(L) の関係となる。したがって、メインコンデンサ21の予
備充電電圧は、できるだけ低く設定した方が自然放電に
よる電圧低下を少なく抑えることができ、最も電池の利
用効率がよくなる。ただし、予備充電電圧を低くし過ぎ
ると、ストロボ放電管26を適切な光量で発光させるの
に必要な充電電圧340Vまで追加充電するのに時間が
かかるので、本実施例では、この予備充電電圧を約28
0Vに設定した。
【0021】また、メインコンデンサ21を予備充電電
圧まで充電した後、長時間放置された場合にはリークに
よって電圧が低下するが、その電圧が予備充電電圧より
も低下するとコンパレータ31,ゲート32によって再
びトランジスタ33がオンする。これによりメインコン
デンサ21への充電が再開され、メインコンデンサ21
は予備充電電圧まで充電される。したがって、メインコ
ンデンサ21は常時予備充電電圧まで充電された状態と
なっている。
圧まで充電した後、長時間放置された場合にはリークに
よって電圧が低下するが、その電圧が予備充電電圧より
も低下するとコンパレータ31,ゲート32によって再
びトランジスタ33がオンする。これによりメインコン
デンサ21への充電が再開され、メインコンデンサ21
は予備充電電圧まで充電される。したがって、メインコ
ンデンサ21は常時予備充電電圧まで充電された状態と
なっている。
【0022】ストロボ撮影を行う時には、ストロボ付き
フイルムユニットの前面に設けられたストロボ充電スイ
ッチ6を押圧し、メインコンデンサ21の充電電圧が3
40Vになるまで追加充電を行う。ストロボ充電スイッ
チ6が押圧されている間は、前述した充電制御部30の
制御にかかわらず、昇圧トランス12の一次側に電流が
流れてコイル41が発振動作し、二次側コイル15に交
流電流を生じる。この二次側電流はダイオード13で整
流されてメインコンデンサ21に追加充電される。
フイルムユニットの前面に設けられたストロボ充電スイ
ッチ6を押圧し、メインコンデンサ21の充電電圧が3
40Vになるまで追加充電を行う。ストロボ充電スイッ
チ6が押圧されている間は、前述した充電制御部30の
制御にかかわらず、昇圧トランス12の一次側に電流が
流れてコイル41が発振動作し、二次側コイル15に交
流電流を生じる。この二次側電流はダイオード13で整
流されてメインコンデンサ21に追加充電される。
【0023】また、メインコンデンサ21への追加充電
は、0.3〜0.6秒の間で完了する。追加充電完了後
にシャッタボタン7を押圧すると、シャッタ羽根が全開
した時点でシンクロスイッチ23がオンされる。する
と、トリガコンデンサ22が放電してトリガ電極25に
電圧が加わる。そして、前記トリガ電極25への加圧に
よってメインコンデンサ21が放電し、ストロボ放電管
26が発光する。
は、0.3〜0.6秒の間で完了する。追加充電完了後
にシャッタボタン7を押圧すると、シャッタ羽根が全開
した時点でシンクロスイッチ23がオンされる。する
と、トリガコンデンサ22が放電してトリガ電極25に
電圧が加わる。そして、前記トリガ電極25への加圧に
よってメインコンデンサ21が放電し、ストロボ放電管
26が発光する。
【0024】なお、上記実施例ではストロボ充電スイッ
チを単独に設けているが、シャッタボタンと兼用に用
い、半押し状態でストロボ充電スイッチがオンとなるシ
ャッタボタンスイッチ式にしてもよい。この場合、上述
したように追加充電に要する時間は0.3〜0.6秒と
短時間でよいので、シャッタボタンの押圧動作を半押し
状態でごく短い時間停止するだけで追加充電が完了し、
そのまま続けてシャッタボタンを押し込んで手早くスト
ロボ撮影を行うことができる。
チを単独に設けているが、シャッタボタンと兼用に用
い、半押し状態でストロボ充電スイッチがオンとなるシ
ャッタボタンスイッチ式にしてもよい。この場合、上述
したように追加充電に要する時間は0.3〜0.6秒と
短時間でよいので、シャッタボタンの押圧動作を半押し
状態でごく短い時間停止するだけで追加充電が完了し、
そのまま続けてシャッタボタンを押し込んで手早くスト
ロボ撮影を行うことができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明のストロボ装置に
よれば、メインコンデンサの端子電圧を通常は低電圧に
保持し、ストロボ撮影を行う時にのみ昇圧させるので、
メインコンデンサの自然放電による電圧低下を最小限に
抑えることができ、電源容量が小さい電池が内蔵される
レンズ付きフイルムユニットやカメラでもストロボを常
に使用可能な状態に維持することができる。
よれば、メインコンデンサの端子電圧を通常は低電圧に
保持し、ストロボ撮影を行う時にのみ昇圧させるので、
メインコンデンサの自然放電による電圧低下を最小限に
抑えることができ、電源容量が小さい電池が内蔵される
レンズ付きフイルムユニットやカメラでもストロボを常
に使用可能な状態に維持することができる。
【図1】本発明のストロボ装置を示す回路図である。
【図2】図1のストロボ装置を内蔵したレンズ付きフイ
ルムユニットを示す外観図である。
ルムユニットを示す外観図である。
【図3】コンデンサの電圧特性を示すグラフである。
6 ストロボ充電スイッチ 10 昇圧部 14,41 一次側コイル 21 メインコンデンサ 22 トリガコンデンサ 26 ストロボ放電管 30 充電制御部 31 コンパレータ 40 急速充電部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内田 敬介 宮城県黒川郡大和町松坂平1丁目6番地 富士フイルムマイクロデバイス株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 昇圧回路により所定電圧まで充電された
メインコンデンサからの電荷によりストロボ放電管を発
光させるカメラのストロボ装置において、 前記メインコンデンサの充電電圧が前記所定電圧よりも
低く設定された予備充電電圧に達しているか否かを検知
する検知手段と、この検知手段からの信号に応答し、メ
インコンデンサの充電電圧が予備充電電圧に達していな
いときに前記昇圧回路を作動させてメインコンデンサへ
の充電を行い、メインコンデンサの充電電圧が予備充電
電圧に達したときに昇圧回路の作動を停止させる予備充
電制御手段と、ストロボ撮影が行われることを検知し、
メインコンデンサを前記予備充電電圧を越えて前記所定
電圧まで急速充電する急速充電手段とを備えたことを特
徴とするストロボ装置。 - 【請求項2】 前記メインコンデンサの予備充電電圧が
270〜290Vであることを特徴とする請求項1記載
のストロボ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12193A JPH06203989A (ja) | 1993-01-04 | 1993-01-04 | ストロボ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12193A JPH06203989A (ja) | 1993-01-04 | 1993-01-04 | ストロボ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06203989A true JPH06203989A (ja) | 1994-07-22 |
Family
ID=11465213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12193A Pending JPH06203989A (ja) | 1993-01-04 | 1993-01-04 | ストロボ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06203989A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5574337A (en) * | 1994-06-30 | 1996-11-12 | Eastman Kodak Company | Single touch flash charger control |
US5634153A (en) * | 1995-12-21 | 1997-05-27 | Eastman Kodak Company | Static immunity for single touch flash charger control |
JP2003207824A (ja) * | 2002-01-15 | 2003-07-25 | Fuji Photo Film Co Ltd | フラッシュ装置 |
-
1993
- 1993-01-04 JP JP12193A patent/JPH06203989A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5574337A (en) * | 1994-06-30 | 1996-11-12 | Eastman Kodak Company | Single touch flash charger control |
US5634153A (en) * | 1995-12-21 | 1997-05-27 | Eastman Kodak Company | Static immunity for single touch flash charger control |
JP2003207824A (ja) * | 2002-01-15 | 2003-07-25 | Fuji Photo Film Co Ltd | フラッシュ装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0716801B1 (en) | Single touch flash charger control | |
US4112444A (en) | Camera with photoflash means and data photographic means operated with single battery | |
US6826365B1 (en) | Battery saving flash charger control | |
JP3927659B2 (ja) | 電子機器およびストロボ装置 | |
JPH06203989A (ja) | ストロボ装置 | |
US5966552A (en) | Flash circuit | |
JP3452954B2 (ja) | ストロボ回路 | |
US4545666A (en) | Light emission blocking device of a camera capable of effecting flashlight photography | |
JP2000275707A (ja) | ストロボ装置 | |
JPH10153814A (ja) | ストロボ回路 | |
US6941070B2 (en) | Flash device and lens-fitted photo film unit with built-in flash device | |
JP2001242510A (ja) | カメラ | |
JP3370466B2 (ja) | カメラのバッテリーチェック装置 | |
JP2805733B2 (ja) | 閃光撮影装置 | |
JP3335416B2 (ja) | 閃光発光装置 | |
JP2002169252A (ja) | レンズ付きフィルムユニット | |
JP2002315335A (ja) | コンデンサ充電装置、発光装置およびカメラ | |
JPH07287276A (ja) | カメラ | |
JPH07104354A (ja) | カメラ | |
JPH06203987A (ja) | ストロボ用充電スイッチ装置 | |
JPH08304888A (ja) | ストロボ回路 | |
JPS6057829A (ja) | カメラに内蔵されるフラツシユ装置 | |
JPH1096983A (ja) | ストロボ回路 | |
JPH06347872A (ja) | ストロボ装置 | |
JP2002023228A (ja) | ストロボ装置およびストロボ装置を有するカメラ |