JP2003206163A - 抗菌・抗カビ性を有する水硬性材料、セメント組成物、及びそれを用いた抗菌・抗カビ剤 - Google Patents

抗菌・抗カビ性を有する水硬性材料、セメント組成物、及びそれを用いた抗菌・抗カビ剤

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 菌類、カビ類、藻類、及びスライム等の発生
を防止又は抑制する抗菌・抗カビ性を有する水硬性材
料、セメント組成物、及びそれを用いた抗菌・抗カビ剤
を提供する。 【構成】 亜鉛、銅、及び/又は銀より選ばれる抗菌性
金属及び網目構造を有する酸化物含有のカルシウムアル
ミネート系ガラスを含有してなる抗菌・抗カビ性を有す
る水硬性材料、該水硬性材料と無機硫酸塩とを含有して
なる抗菌・抗カビ性を有する水硬性材料、セメントと該
水硬性材料とを含有してなるセメント組成物、及び、該
水硬性材料又はセメント組成物を含有してなる抗菌・抗
カビ剤を構成とする。 【効果】 本発明の抗菌・抗カビ性を有する水硬性材料
を使用することによりコンクリート構造物の抗菌・抗カ
ビ性が向上する等の効果を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、菌類、カビ類、藻類、
及びスライム等の発生を防止又は抑制する抗菌・抗カビ
性を有する水硬性材料、セメント組成物、及びそれを用
いた抗菌・抗カビ剤に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】最近、コンクリートに配合され
る減水剤や増粘剤などの有機化合物の影響により、コン
クリート構造物にカビ類や藻類などが発生することが問
題となっており、コンクリートの凝結・硬化を損なわず
に使用でき、効果的な抗菌・抗カビ剤の開発が待たれて
いた。
【0003】一方、銀、銅、及び亜鉛等の金属が抗菌・
抗カビ性を有することは古くから知られており、例え
ば、硝酸銀や硫酸銅などの水溶液は消毒剤や殺菌剤とし
て用いられてきた。しかしながら、このような水溶液で
の使用は、おのずから用途が限定されてしまい、また、
効果の持続性がとりにくいという課題があった。
【0004】このような課題を解消するために、ゼオラ
イト、無定形アルミノケイ酸塩、又はアパタイトに銀や
銅などの抗菌性金属を担持させたものや、銀や銅などの
抗菌性金属を含有する溶解性ガラス等の種々の抗菌・抗
カビ剤が提案された(特開昭60-181002号公報、特開昭63
-265809号公報、特開昭62-70221号公報、特開平1-16721
2号公報、特開平2-180270号公報、特開昭62-158202号公
報、及び特開昭62-210098号公報等)。これらの抗菌・抗
カビ剤は、それ自身を単独に、あるいは樹脂組成物や繊
維などに配合して、例えば、水処理分野、船舶・漁業分
野、及び塗料・プラスチック分野等において広範に利用
されるものであった。 これらのうち、抗菌性金属を含
有する溶解性ガラスは、抗菌・抗カビ性を有する重金属
の担持量や重金属の溶出量をコントロールできるなどの
利点を有していた。しかしながら、この抗菌性金属を含
有する溶解性ガラスは、溶解性であっても水硬性を有す
るものではなく、また、銀や銅等の抗菌性金属は、僅か
数ppmであってもセメントの水和反応を遅延し、セメ
ント、モルタル、又はコンクリートの凝結・硬化を著し
く妨げてしまう、セメント、モルタル、又はコンクリー
トに混和して使用することが難しい材料であるという課
題があった。
【0005】一方、カルシウムアルミネート系ガラス
は、従来から、セメント急硬材の主成分として知られて
いる(特開昭48-1024号公報、特開平4-97932号公報等)。
しかしながら、従来のカルシウムアルミネート系ガラ
スは抗菌・抗カビ性を有するものではなかった。
【0006】本発明者は、特定のカルシウムアルミネー
ト系ガラスが抗菌・抗カビ性に優れ、特に、これを水硬
性材料やセメント組成物として用いると、凝結促進効果
が付与できるばかりでなく、この水硬性材料やセメント
組成物から造られたコンクリート構造物に長期にわたっ
て抗菌・抗カビ性が付与される知見を得て本発明を完成
するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、抗菌性
金属である銀、銅、及び亜鉛のうちの1種又は2種以上
と網目構造を有する酸化物とを含有するカルシウムアル
ミネート系ガラスを含有してなる該水硬性材料であり、
無機硫酸塩とを含有してなる該水硬性材料であり、セメ
ントと該水硬性材料とを含有してなる抗菌・抗カビ剤又
はセメント組成物であり、該セメント組成物を含有して
なる抗菌・抗カビ剤である。
【0008】以下、本発明をさらに詳しく説明する。
【0009】本発明で使用するカルシウムアルミネート
系ガラス(以下CAGという)は、CaO原料、AlO
料、抗菌性金属原料、及び網目構造を有する酸化物原料
等を混合し熱処理して得られるもので、抗菌性金属又は
抗菌性金属と網目構造を有する酸化物を含有するもので
ある。
【0010】ここで、抗菌性金属としては、銅、亜鉛、
及び銀が挙げられ、そのうちの一種又は二種以上を含有
するものである。抗菌・抗カビ効果とその持続性付与の
面から、銅、亜鉛、及び銀を使用する。CAG中の抗菌
性金属の含有量は、酸化物換算で、0.5〜15重量%が好
ましく、1〜10重量%がより好ましい。0.5重量%未満
では抗菌・抗カビ性に乏しい場合があり、15重量%を越
えると強度発現性が悪くなる場合がある。
【0011】また、網目構造を有する酸化物としては、
BO、SiO、PO、VO、GeO、AsO、ZrO
、及びSbO等が挙げられ、そのうちの一種又は二
種以上を含有するものである。経済性の面から、B
O、SiO、及びPOの使用が好ましい。網目構造
を有する酸化物の含有量は、20重量%以下が好ましく、
5〜15重量%がより好ましい。20重量%を越えると強度
発現性が悪くなる場合がある。
【0012】また、CAGのCaO/AlOモル比(C/
Aモル比)は、1.5〜4.0が好ましく、2.0〜3.0がより好
ましい。1.5未満では中期から長期材齢における強度発
現性が悪くなる場合があり、4.0を越えると抗菌・抗カ
ビ性が低下する場合がある。
【0013】本発明においてガラスとは、すべてがガラ
スである必要はなく、例えば、ガラス化率で50%程度以
上のものであり、70%以上が好ましい。本発明でいうガ
ラス化率(X)とは、CAGを1,000℃で3時間加熱し、
その後、5℃/分の冷却速度で徐冷し、粉末X線回折法
により求めた結晶鉱物のメインピークの面積SとCA
G中の結晶のメインピークの面積Sから、X(%)=(1
−S/S)×100の式に従って算出した。
【0014】CAGの原料は特に限定されるものではな
く、例えば、CaO原料としては消石灰や石灰石粉末など
が、AlO原料としてはボーキサイトやアルミ残灰な
どが、抗菌性金属原料としては、例えば、各種抗菌性金
属そのもの、その酸化物、及びその炭酸塩や硫酸塩など
の無機塩等、また、網目構造を有する酸化物原料として
は、例えば、BO原料としてはホウ砂やホウ酸塩など
が、SiO原料としては粘土質やケイ砂などが、並び
に、PO原料としてはリン鉱石やリン酸塩などがそれ
ぞれ使用可能である。
【0015】熱処理方法は特に限定されるものではない
が、例えば、電気炉などを使用してCaO原料やAlO
料などを溶融することが可能であり、溶融時間も特に限
定されるものではない。溶融物の冷却方法についても、
特に限定されるものではなく、例えば、水や高圧空気な
どによる急冷法や、自然放冷による徐冷法などいずれの
方法を用いることも可能である。
【0016】また、CAG中の他の成分又は不純物の存
在も特に限定されるものではない。例えば、CAGが抗
菌性金属のみを含有する場合は、他の成分として、BO
、F、NaO、MgO、SiO、PO、SO、KO、Ti
O、及びFeO等の混入が予想され、CAGが抗菌性
金属と網目構造を有する酸化物を含有する場合は、
F 、NaO、MgO、SO、KO、TiO、及びFeO
の混入が予想されるが、本発明の目的を実質的に阻害し
ない範囲では特に問題にならない。
【0017】本発明では、CAGの粒度を調整すること
によって、抗菌・抗カビ性を有する金属の溶出量をコン
トロールすることができる。CAGの粒度は、使用目的
により異なるので特に限定されるものではないが、例え
ば、単に抗菌・抗カビ剤として水処理剤等に用いる場合
には、0.1〜5.0mm程度の粒状のものを使用することがで
きる。また、抗菌・抗カビ性を有する水硬性材料又はセ
メント組成物として用いる場合は、ブレーン値で2,000
〜10,000cm/g程度の範囲のものが好ましく、3,000〜
8,000cm/g程度の範囲のものがより好ましい。2,000cm
/g未満では強度発現性が悪くなる場合があり、10,000
cm/gを越えてもさらなる効果の増進が期待できない。
【0018】CAGの使用量は、水硬性材料がCAGと
無機硫酸塩からなる場合、水硬性材料100重量部中、5
〜95重量部が好ましく、30〜70重量部がより好ましい。
5重量部未満では長期耐久性が悪くなる場合があり、95
重量部を越えると充分な強度増進効果が得られない場合
がある。また、抗菌・抗カビ性を有するセメント組成物
がセメントとCAGからなる場合、抗菌・抗カビ性を有
するセメント組成物100重量部中、5〜50重量部が好ま
しく、10〜30重量部がより好ましい。5重量部未満では
抗菌・抗カビ性が充分に得られない場合があり、50重量
部を越えてもさらなる効果の増進が期待できない場合が
ある。 さらに、抗菌・抗カビ性を有するセメント組成
物がセメント、CAG、及び無機硫酸塩からなる場合、
抗菌・抗カビ性を有するセメント組成物100重量部中、
5〜25重量部が好ましく、10〜15重量部がより好まし
い。5重量部未満では抗菌・抗カビ効果が充分でない場
合があり、25重量部を越えてもさらなる効果の増進が期
待できない場合がある。
【0019】本発明では、一定の作業時間を確保する目
的で、CAGに凝結調整剤を併用することは、施工を円
滑に進める面から好ましい。ここで、凝結調整剤とは、
例えば、クエン酸、酒石酸、グルコン酸、及びリンゴ酸
等の有機酸又はその塩、リン酸又はその塩、アルカリ金
属炭酸塩、アルカリ金属重炭酸塩、並びに、ホウ酸等が
挙げられ、特に限定されるものではないが、有機酸又は
その塩と、アルカリ金属炭酸塩を併用することが、強度
発現性が良好となるので好ましい。凝結調整剤の使用量
は、使用目的・用途に依存するため、一義的に決定する
ことができないが、通常、CAG100重量部に対して、
0.5〜10重量部が好ましく、1〜5重量部がより好まし
い。0.5重量部未満では充分な作業性が得られない場合
があり、10重量部を越えると強度発現性が低下する場合
がある。
【0020】本発明で使用する無機硫酸塩とは、セッコ
ウ類、硫酸アルミニウム、及びアルカリ金属硫酸塩等を
総称するものであり、特に限定されるものではないが、
セッコウ類を使用することが本発明の効果が大であるこ
とや経済的であることから好ましい。ここで、セッコウ
類とは、無水セッコウ、半水セッコウ、及び二水セッコ
ウを総称するものであり、特に限定されるものではない
が、無水セッコウを使用することが本発明の効果が最も
大きいことから好ましい。無水セッコウは、例えば、天
然に産出する天然無水セッコウの他、半水セッコウや二
水セッコウを熱処理して脱水したものや、工業副産物と
して発生するもの等の使用が可能である。無機硫酸塩の
粒度は、ブレーン値で2,000〜10,000cm/gが好まし
く、3,000〜8,000cm/gがより好ましい。2,000cm/g
未満では強度発現性が悪くなる場合があり、10,000cm
/gを越えてもさらなる効果の増進が期待できない場合が
ある。無機硫酸塩の使用量は特に限定されるものではな
いが、水硬性材料100重量部中、5〜95重量部が好まし
く、30〜70重量部がより好ましい。5重量部未満では充
分な強度増進効果が得られない場合があり、95重量部を
越えると長期耐久性が悪くなる場合がある。また、抗菌
・抗カビ性を有するセメント組成物100重量部中、1〜3
0重量部が好ましく、5〜15重量部がより好ましい。1
重量部未満では充分な強度増進効果が得られない場合が
あり、30重量部を越えると長期耐久性が悪くなる場合が
ある。
【0021】抗菌・抗カビ性を有する水硬性材料又はセ
メント組成物の粒度は、ブレーン値で2,000〜10,000cm
/gが好ましく、3,000〜8,000cm/gがより好ましい。
2,000cm/g未満では強度発現性が悪くなる場合があ
り、10,000cm/gを越えてもさらなる効果の増進が期待
できない場合がある。
【0022】本発明において使用するセメントとして
は、普通、早強、超早強、及び中庸熱等の各種ポルトラ
ンドセメント、これらポルトランドセメントにポゾラン
物質を混合した各種混合セメント、さらには、アルミナ
セメントやビーライトセメント等が挙げられる。
【0023】本発明の抗菌・抗カビ性を有する水硬性材
料又はセメント組成物を製造する際に使用する混合装置
としては、既存のいかなる撹拌装置も使用可能であり、
例えば、傾胴ミキサー、オムニミキサー、V型ミキサ
ー、ヘンシェルミキサー、及びナウターミキサー等が利
用可能である。また、混合は、それぞれの材料を施工時
に混合してもよいし、あらかじめ一部を、あるいは全部
を混合しておいても差し支えない。
【0024】本発明では、抗菌・抗カビ性を有する水硬
性材料又はセメント組成物の他に、減水剤、高性能減水
剤、AE剤、AE減水剤、高性能AE減水剤、増粘剤、
砂や砂利などの骨材、セメント膨張材、防錆剤、防凍
剤、高分子エマルジョン、ベントナイトやモンモリロナ
イトなどの粘土鉱物、ゼオライト、ハイドロタルサイ
ト、及びハイドロカルマイト等のイオン交換体、無機リ
ン酸塩、並びに、ホウ酸等のうちの一種又は二種以上を
本発明の目的を実質的に阻害しない範囲で併用可能であ
る。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明す
る。
【0026】参考例1 CaO原料とAlO原料を、電気炉で1,600℃で溶融し、
その溶融物を高圧空気で急冷して、C/Aモル比が1.7
で、表1に示す量の抗菌性金属を含有するCAGクリン
カーを合成した。合成したCAGクリンカーをブレーン
値で3,500±200cm/gとなるように粉砕してCAGとし
た。CAGの組成比は化学分析により求めた。このCA
G100重量部、細骨材100重量部、水50重量部、及び凝結
調整剤1重量部を配合してモルタルを調製して凝結試験
を行い、同時に4×4×16cmの形状の硬化体を作製し、
カビ抵抗性を測定した。結果を表1に併記する。
【0027】<使用材料> CaO原料 :和光純薬工業社製試薬1級CaCO AlO原料 :和光純薬工業社製試薬1級AlO CuO原料 :和光純薬工業社製試薬1級CuO ZnO原料 :和光純薬工業社製試薬1級ZnO AgO原料 :和光純薬工業社製試薬1級AgCO 細骨材 :豊浦産標準砂 凝結調整剤:試薬1級のクエン酸/炭酸カリウムの重量
比4/6混合品 水 :水道水
【0028】<測定方法> カビ抵抗性:硬化体を、30℃、炭酸ガス濃度5%の環境
において7日間促進中性化させ、カビ種Aアスペルギル
ス・ニゲルとカビ種Bクラドスポリウム・クラドスポリ
オイデスの胞子懸濁液を硬化体上に塗布し、4週間にわ
たってカビ抵抗性試験をJIS Z 2911に準じて行った。カ
ビ抵抗性の×は1/3を越える面積にわたってカビ発
生、△は1/3以下の面積においてカビ発生、○はカビ
の発生なし 凝結試験 :JIS R 5201に準じて行った。
【0029】
【表1】 Ag、Cu、及びZnは各々CAG中の酸化物換算の
(重量%)、カビ抵抗性の×は1/3を越える面積にわた
ってカビ発生、△は1/3以下の面積においてカビ発
生、○はカビの発生なし、凝結時間は(分)
【0030】実施例1 CaO原料、AlO原料、SiO原料、CuO原料、ZnO原
料、及びAgO原料を用いて、C/Aモル比が2.5で、Si
O含有量が10重量%で、表6に示す量の抗菌性金属を
含有するCAGクリンカーを合成したこと以外は参考例
1と同様に行った。結果を表2に併記する。
【0031】<使用材料> SiO原料 :和光純薬工業社製試薬1級SiO
【0032】
【表2】 Ag、Cu、及びZnは各々CAG中の酸化物換算の
(重量%)、カビ抵抗性の×は1/3を越える面積にわた
ってカビ発生、△は1/3以下の面積においてカビ発
生、○はカビの発生なし、凝結時間は(分)
【0033】実施例2 AgO含有量を0.5重量%、CuO含有量を3重量%とし、
C/Aモル比と網目構造酸化物の種類を表3に示すよう
に変化したこと以外は実施例1と同様に行った。結果を
表3に併記する。
【0034】<使用材料> BO原料 :和光純薬工業社製試薬1級BO PO原料 :和光純薬工業社製試薬1級CaPO
【0035】
【表3】 カビ抵抗性の○はカビの発生なし、凝結時間は(分)
【0036】実施例3 AgO含有量が0.5重量%、CuO含有量が3重量%、及びS
iO含有量が10重量%で、C/Aモル比が2.5のCAG
と無機硫酸塩を表4に示すように配合し、凝結調整剤は
使用しなかったこと以外は実施例1と同様に行った。結
果を表4に併記する。
【0037】
【表4】 無機硫酸塩は水硬性材料100重量部中の(重量部)、カビ
抵抗性の×は1/3を越える面積にわたってカビ発生、
△は1/3以下の面積においてカビ発生、○はカビの発
生なし、凝結時間は(分)、凝結時間の*は硬化せず
【0038】実施例4 AgO含有量が0.5重量%、CuO含有量が3重量%、及びS
iO含有量が10重量%で、C/Aモル比が2.5のCAG
を使用し、CAGとセメントからなる抗菌・抗カビ性を
有するセメント組成物100重量部中のCAGを表5に示
すように配合したこと以外は実施例1と同様に行った。
結果を表5に併記する。
【0039】
【表5】 CAGはセメントとCAGからなる抗菌・抗カビ性を有
するセメント組成物100重量部中の(重量部)、○はカビ
の発生なし、凝結時間は(分)
【0040】実施例5 AgO含有量が0.5重量%、CuO含有量が3重量%、及びS
iO含有量が10重量%で、C/Aモル比が2.5のCAG
を使用し、セメント、CAG、及び無機硫酸塩を表6に
示すように配合したこと以外は実施例1と同様に行っ
た。結果を表6に併記する。
【0041】
【表6】 セメント、CAG、及び無機硫酸塩は各々抗菌・抗カビ
性を有するセメント組成物100重量部中の(重量部)、カ
ビ抵抗性の×は1/3を越える面積にわたってカビ発
生、○はカビの発生なし、凝結時間は(分)
【0042】
【発明の効果】本発明の水硬性材料を使用することによ
りコンクリート構造物の抗菌・抗カビ性が向上し、セメ
ントや無機硫酸塩を併用すると、凝結促進効果が得ら
れ、長期間にわたって抗菌・抗カビ性が付与される等の
効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 22/14 C04B 22/14 A 28/02 28/02 28/08 28/08 // C04B 103:12 103:12 103:69 103:69

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗菌性金属である銀、銅、及び亜鉛のう
    ちの1種又は2種以上と網目構造を有する酸化物とを含
    むカルシウムアルミネート系ガラスを含有してなる抗菌
    ・抗カビ性を有する水硬性材料。
  2. 【請求項2】 無機硫酸塩を含有してなる請求項1記載
    の抗菌・抗カビ性を有する水硬性材料。
  3. 【請求項3】 セメントと請求項1〜2のうちの1項記
    載の抗菌・抗カビ性を有する水硬性材料を含有してなる
    抗菌・抗カビ性を有するセメント組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜2のうちの1項記載の抗菌・
    抗カビ性を有する水硬性材料を含有してなる抗菌・抗カ
    ビ剤。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の抗菌・抗カビ性を有する
    セメント組成物を含有してなる抗菌・抗カビ剤。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005139010A (ja) * 2003-11-04 2005-06-02 Denki Kagaku Kogyo Kk セメント組成物
JP2005187353A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Denki Kagaku Kogyo Kk 有害生物駆除材及びその製法
JP2006327866A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Denki Kagaku Kogyo Kk セメント組成物
EP2329720A2 (en) 2009-09-23 2011-06-08 Povazská cementáren, a.s. Antimicrobially active agent for building industry, method of its production and use

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