JP2003205310A - 中空材の押出ダイス - Google Patents

中空材の押出ダイス

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JP2003205310A
JP2003205310A JP2001400921A JP2001400921A JP2003205310A JP 2003205310 A JP2003205310 A JP 2003205310A JP 2001400921 A JP2001400921 A JP 2001400921A JP 2001400921 A JP2001400921 A JP 2001400921A JP 2003205310 A JP2003205310 A JP 2003205310A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブリッジへの加工を容易に行うことができ、
しかもベース部に対して雌型嵌合凹部の加工及び材料流
入凹部の加工を容易に行うことのできる中空材の押出ダ
イスを提供すること。 【解決手段】 押出ダイスE1の雌型10は、ベース部1に
設けられた雌型嵌合凹部内に嵌着保持されている。ベー
ス部1に設けられた材料流入凹部3内には、ブリッジ30
が配置されている。このブリッジ30は、ベース部1とは
別体に形成されたものであって、ベース部1に取外し可
能に組み付けられている。マンドレル40は、位置決め部
材50のマンドレル装着部51に装着された状態で、ブリッ
ジ30のマンドレル差込み孔31内に抜出自在に差し込まれ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱交換器の熱交
換チューブ等として用いられる中空材を製造するための
押出ダイスに関する。
【0002】なお、この明細書において、「前」及び
「後」の後は、押出材(即ち中空材)が押し出されてい
く方向を前方とした場合の概念で用いられている。
【0003】
【従来の技術】例えば熱交換器の熱交換チューブとして
用いられる金属中空材は、専ら押出加工によって製造さ
れている。この押出加工に用いられる押出ダイスは、中
空材の外周部を成形するベアリング孔を有する雌型と、
中空材の中空部を成形する中空部成形用凸部を有する雄
型と、ベース部とを備えている。ベース部の前面には、
雌型が嵌合される雌型嵌合凹部が設けられる一方、ベー
ス部の後面には雌型嵌合凹部に連通した材料流入凹部が
設けられている。そして、雌型はこの雌型嵌合凹部内に
嵌着保持されている。
【0004】一方、雄型において、中空部成形用凸部は
マンドレルの前端に一体形成されており、このマンドレ
ルが、ベース部の材料流入凹部内に配置されたブリッジ
によって支持されている。この支持状態において、マン
ドレル前端の中空部成形用凸部は、雌型のベアリング孔
の内側に位置している。
【0005】而して、このような構成の押出ダイスによ
れば、押出加工時に材料流入凹部内に流入した材料がベ
アリング孔に向かってスムーズに流れるようにするた
め、ブリッジを精密に加工する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このブ
リッジは、従来、ベース部に一体に形成されていたた
め、ブリッジの加工の際にベース部が邪魔になり、ブリ
ッジの精密加工を行い難いという難点があった。一方、
ベース部に雌型嵌合凹部や材料流入凹部を加工する際に
もブリッジが邪魔になり、これらの加工を行い難いとい
う難点があった。
【0007】この発明は、上述した難点を解消するため
になされたもので、その目的は、ブリッジへの加工を容
易に行うことができ、しかもベース部に対して雌型嵌合
凹部の加工及び材料流入凹部の加工を容易に行うことの
できる押出ダイスを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、中空材の外周部を成形する雌型
と、中空材の中空部を成形する中空部成形用凸部を有す
る雄型と、前面に前記雌型が嵌合される雌型嵌合凹部が
設けられる一方、後面に前記雌嵌合凹部に連通した材料
流入凹部が形成されたベース部と、を備えた中空材の押
出ダイスであって、前記雌型は、前記ベース部の雌型嵌
合凹部内に嵌着保持されており、前記雄型は、前端に前
記中空部成形用凸部を有するマンドレルと、該マンドレ
ルを支持するとともに前記ベース部の材料流入凹部内に
配置されたブリッジとを備え、前記ブリッジは、前記ベ
ース部とは別体に形成されたもので、前記ベース部に組
み付けられていることを特徴としている。
【0009】この押出ダイスでは、ブリッジがベース部
とは別体に形成されたものであることにより、ブリッジ
に加工を容易に行い得るものとなるし、ベース部に雌型
嵌合凹部の加工や材料流入凹部等の加工を容易に行い得
るものとなる。
【0010】請求項2の発明は、上記請求項1記載の押
出ダイスにおいて、前記ブリッジは、前記ベース部に取
外し可能に組み付けられているものである。
【0011】この場合には、もし仮にブリッジやマンド
レルが摩耗したり破損した場合であっても、これを新し
いものに交換することができる。
【0012】請求項3の発明は、上記請求項1又は2記
載の押出ダイスにおいて、前記ベース部の雌型嵌合凹部
の周面の一部と材料流入凹部の周面の一部とに、ベース
部の前面から後面まで連続的に前後方向に延びた溝が設
けられ、前記ブリッジの側端部が前記溝内に嵌着される
ことにより、該ブリッジが保持されているものである。
【0013】この場合には、ブリッジの保持は、該ブリ
ッジの側端部を溝内に嵌着するにより行われる。このた
め、ブリッジのベース部への組付け作業を容易に行うこ
とができる。また、溝がベース部の前面からベース部の
後面まで連続的に設けられることにより、ベース部に当
該溝の加工を容易に行い得るようになる。
【0014】請求項4の発明は、上記請求項3記載の押
出ダイスにおいて、前記溝内における、該溝の底面と前
記雌型の外周面との間の空間内に、該空間を充填する充
填部材が取外し可能に嵌着保持されているものである。
【0015】この場合には、充填部材の前端面を後方へ
押すことにより、ブリッジがベース部から取り外され
る。このため、ブリッジの取外し操作を容易に行い得る
ようになる。
【0016】請求項5の発明は、上記請求項4記載の押
出ダイスにおいて、前記充填部材は、前記ブリッジに一
体形成されているものである。
【0017】この場合には、押出ダイスの部材点数が減
少し、もって押出ダイスの製造コストが引き下げられ
る。
【0018】請求項6の発明は、上記請求項1〜5のい
ずれか1項記載の押出ダイスにおいて、前記ブリッジ
に、前記マンドレルが差し込まれるマンドレル差込み孔
が設けられ、前記マンドレル差込み孔内における前記マ
ンドレルの幅方向に関する位置を決める位置決め部材に
設けられたマンドレル装着部に、前記マンドレルが着脱
自在に装着されるとともに、この装着状態で前記位置決
め部材が前記マンドレル差込み孔内に抜出可能に差し込
まれているものである。
【0019】この場合には、マンドレル差込み孔内にお
けるマンドレルの幅方向に関する位置が、位置決め部材
によって決められる。このため、マンドレルの位置決め
を確実に行うことができる。また、位置決め部材がマン
ドレル差込み孔内に抜出可能に差し込まれることによ
り、もし仮に、マンドレルが摩耗したり破損した場合で
あっても、位置決め部材をマンドレル差込み孔内から抜
出できて、マンドレルを新しいものに交換し得るように
なる。
【0020】請求項7の発明は、上記請求項3〜5のい
ずれか1項記載の押出ダイスにおいて、前記ブリッジ
に、前記マンドレルが差し込まれる前後方向に延びたマ
ンドレル差込み孔が設けられ、前記マンドレル差込み孔
内における前記マンドレルの幅方向に関する位置を決め
る位置決め部材に設けられたマンドレル装着部に、前記
マンドレルが着脱自在に装着されるとともに、この装着
状態で前記位置決め部材が前記マンドレル差込み孔内に
抜出可能に差し込まれており、且つ、前記マンドレル差
込み孔の後端開口部が該後端開口部を閉塞する蓋部材に
よって閉塞されるとともに、この閉塞状態で該蓋部材の
側端部が前記溝内に着脱自在に嵌着されることにより、
該蓋部材が保持されているものである。
【0021】この場合には、上記請求項6記載の押出ダ
イスと同じく、マンドレル差込み孔内におけるマンドレ
ルの幅方向に関する位置が、位置決め部材によって決め
られる。このため、マンドレルの位置決めを確実に行う
ことができる。また、マンドレル差込み孔の後端開口部
が蓋部材によって閉塞されることにより、押出加工時に
材料がマンドレル差込み孔内に入り込む不具合が防止さ
れる。また、蓋部材の保持は、該蓋部材の側端部を溝内
に嵌着するにより行われる。このため、蓋部材のベース
部への組付け作業を容易に行うことができる。
【0022】請求項8の発明は、上記請求項1〜5のい
ずれか1項記載の押出ダイスにおいて、前記ブリッジ
は、厚さ方向に2分割されるとともに、該両分割片の合
わせ面のうち少なくとも一方に、前記マンドレルが嵌合
されるマンドレル嵌合溝が設けられ、前記マンドレル嵌
合溝内における前記マンドレルの幅方向に関する位置を
決める位置決め部材に設けられたマンドレル装着部に、
前記マンドレルが着脱自在に装着されるとともに、この
装着状態で前記位置決め部材が前記マンドレル嵌合溝内
に取外し可能に嵌合され、且つ前記両分割片の合わせ面
同士が合わされているものである。
【0023】この場合には、マンドレル嵌合溝内におけ
る該マンドレルの幅方向に関する位置が、位置決め部材
によって決められる。このため、マンドレルの位置決め
を確実に行うことができる。また、ブリッジを構成する
2個の分割片の合わせ面のうち少なくとも一方に、マン
ドレル嵌合溝が設けられることにより、ブリッジに対し
てマンドレル嵌合溝の加工を容易に行い得るようにな
る。また、マンドレルが2分割されたものであることに
より、位置決め部材のマンドレル嵌合溝内への嵌合作業
を容易に行い得るようになる。
【0024】請求項9の発明は、上記請求項3〜5のい
ずれか1項記載の押出ダイスにおいて、前記ブリッジ
は、厚さ方向に2分割されるとともに、該両分割片の合
わせ面のうち少なくとも一方に、前記マンドレルが嵌合
される前後方向に延びたマンドレル嵌合溝が設けられ、
前記マンドレル嵌合溝内における前記マンドレルの幅方
向に関する位置を決める位置決め部材に設けられたマン
ドレル装着部に、前記マンドレルが着脱自在に装着され
るとともに、この装着状態で前記位置決め部材が前記マ
ンドレル嵌合溝内に取外し可能に嵌合され、且つ前記両
分割片の合わせ面同士が合わされており、前記マンドレ
ル嵌合溝の後端開口部が該後端開口部を閉塞する蓋部材
によって閉塞されるとともに、この閉塞状態で該蓋部材
の側端部が前記溝内に着脱自在に嵌着されることによ
り、該蓋部材が保持されているものである。
【0025】この場合には、上記請求項8記載の押出ダ
イスと同じく、マンドレルの位置決めを確実に行うこと
ができる。また、ブリッジに対してマンドレル嵌合溝の
加工を容易に行い得るようになる。また、位置決め部材
のマンドレル嵌合溝内への嵌合作業を容易に行い得るよ
うになる。また、マンドレル嵌合溝の後端開口部が蓋部
材によって閉塞されることにより、押出加工時に材料が
マンドレル嵌合溝内に入り込む不具合が回避される。ま
た、蓋部材の側端部を溝内に嵌着するにより、該蓋部材
が保持されるから、蓋部材のベース部への組付け作業を
容易に行うことができる。
【0026】請求項10の発明は、上記請求項1〜9の
いずれか1項記載の押出ダイスにおいて、前記中空材の
中空部は、長さ方向に延びた1個以上の隔壁によって複
数個の小室に仕切られており、前記マンドレルの中空部
成形用凸部は、前記中空材の各小室に対応した複数個の
小室成形用凸部を有しているものである。
【0027】この場合には、この押出ダイスを用いるこ
とにより、内部に複数個の小室を有する中空材が能率的
に且つコスト的に有利に得られる。
【0028】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施形態につい
て図面を参照して説明する。
【0029】図1〜図6は、この発明の第1実施形態に
係る押出ダイス(E1)を示している。図7(イ)及び
(ロ)は、この押出ダイス(E1)を用いて押出加工され
る中空材(70)を示している。
【0030】この中空材(70)は、金属製のもので、詳
述するとアルミニウム(その合金を含む、以下同じ。)
製のものである。この中空材(70)は、熱交換器の熱交
換チューブとして用いられるもので、扁平状に形成され
ている。さらに、この中空材(70)の中空部(71)は、
長さ方向に延びるとともに互いに平行に配置された複数
個(詳述すると8個)の隔壁(71b)…によって複数個
(詳述すると9個)の小室(71a)…に仕切られてい
る。これら小室(71a)…は、中空材(70)の幅方向に
並んで配置されている。
【0031】なお、この発明に係る押出ダイスを用いて
押出加工される中空材は、熱交換器の熱交換チューブと
して用いられるものに限定されるものではなく、他の用
途に用いられるものであっても良いし、その横断面形状
についても限定されるものではない。
【0032】而して、この第1実施形態の押出ダイス
(E1)は、図5及び図6に示すように、雌型(10)、雄
型(20)及びベース部(1)を備えている。また、雌型
(10)の前面側には、バッカ(図示せず)が配置され
る。
【0033】雌型(10)には押出加工時に大きな負荷が
加わるため、かかる負荷により発生する雌型(10)の摩
耗や破損を防止すべく該雌型(10)は、超硬合金、セラ
ミック等の超硬材から製作されており、略短円柱状に形
成されている。
【0034】この雌型(10)は、中空材(図7参照、7
0)の外周部を成形するベアリング孔(12)と、該ベア
リング孔(12)の前方に位置し且つ該ベアリング孔(1
2)に連通したレリーフ孔(13)とを有している(図4
参照)。また、ベアリング孔(12)の周縁には、内方突
出状の突出部(12a)が全周に亘って一体形成されてい
る。
【0035】また、この雌型(10)の外周面の一部に
は、図1及び図2に示すように、前後方向に延びた1個
以上のキー突起(11)が一体形成されており、この実施
形態では、該雌型(10)の外周面の径方向対向部に、前
後方向に延びた2個のキー突起(11)(11)が一体形成
されている。
【0036】一方、ベース部(1)は、ダイス鋼等の鋼
材から製作されたもので、略円筒状に形成されている。
すなわち、図1及び図2に示すように、このベース部
(1)の前面の中央部には、雌型(10)が嵌合される断
面略円形状の雌型嵌合凹部(2)が設けられるととも
に、このベース部(1)の後面の中央部には、雌型嵌合
凹部(2)の後方に位置し且つ雌型嵌合凹部(2)に連
通した材料流入凹部(3)が設けられている。材料流入
凹部(3)の内部には、押出加工時に押出材料(図示せ
ず)が流入される。
【0037】このベース部(1)において、説明の便宜
上、該ベース部(1)の前面から雌型嵌合凹部(2)の
周面の後端位置までの、前後方向に沿う長さ領域を前ベ
ース部(1F)とし、該ベース部(1)の後面から材料流
入凹部(3)の周面の後端位置までの、前後方向に沿う
長さ領域を後ベース部(1R)とする(図5及び図6参
照)。この実施形態では、ベース部(1)は前ベース部
(1F)と後ベース部(1R)との一体成形物からなる。
【0038】また、このベース部(1)の雌型嵌合凹部
(2)の周面の径方向対向部と、当該部分に対応する材
料流入凹部(3)の周面の径方向対向部とには、図1及
び図2に示すように、ベース部(1)の前面からベース
部(1)の後面まで連続的に前後方向と平行に延びた2
個の横断面略コ字状の溝(4)(4)が設けられてい
る。この溝(4)の底面及び両側面には、ベース部
(1)の前後方向において段差が生じていない。なお、
この実施形態では、説明の便宜上、この溝(4)の、雌
型嵌合凹部(2)の周面に存在する部分を前溝部(4F)
とし、この溝(4)の、材料流入凹部(3)の周面に存
在する部分を後溝部(4R)とする(図5参照)。この溝
(4)の前溝部(4F)における深さ寸法は、雌型(10)
のキー突起(11)の高さ寸法よりも大に設定されてい
る。
【0039】そして、図3及び図4に示すように、雌型
(10)がベース部(1)の雌型嵌合凹部(2)内に焼嵌
めによって嵌着保持されており、この保持状態において
該雌型(10)の各キー突起(11)は、それぞれ対応する
前溝部(4F)内にぴったりと嵌合されており、これによ
り、該雌型(10)は雌型嵌合凹部(2)内においてベー
ス部(1)に対して相互回転不能に嵌着保持されてい
る。
【0040】さらに、図4に示すように、前溝部(4F)
内における、該前溝部(4F)の底面と雌型(10)の外周
面の一部であるキー突起(11)の突端面との間に形成さ
れた空間(S)内には、該空間(S)を充填するための
略角柱状片からなる充填部材(6)が、取外し可能に嵌
着保持されている。この充填部材(6)は、ダイス鋼等
の鋼材から製作されたものであり、この実施形態では、
該充填部材(6)は焼嵌め又は圧入によって空間(S)
内に嵌着保持されている。また、この保持状態におい
て、雌型(10)の外周面が充填部材(6)によって雌型
嵌合凹部(2)の内側へ押されている。
【0041】雄型(20)は、図1〜図3に示すように、
厚肉板状のブリッジ(30)と、薄肉板状のマンドレル
(40)と、同じく薄肉板状の位置決め部材(50)とを備
えている。
【0042】ブリッジ(30)は、ダイス鋼等の鋼材から
製作されたものである。一方、マンドレル(40)には押
出加工時に大きな負荷が加わるから、かかる負荷により
発生するマンドレル(40)の摩耗や破損を防止すべく該
マンドレル(40)は、超硬合金、セラミック等の超硬材
から製作されている。また、位置決め部材(50)は、剛
性材(剛性を有する材料)から製作されており、詳述す
るとダイス鋼等の鋼材から製作されたものである。
【0043】この実施形態では、ブリッジ(30)におい
てベース部(1)の径方向に沿う方向を「ブリッジ(3
0)の幅方向」とし、押出方向に沿う方向を「ブリッジ
(30)の長さ方向」とする。また、マンドレル(40)に
おいてベース部(1)の径方向に沿う方向を「マンドレ
ル(40)の幅方向」とし、押出方向に沿う方向を「マン
ドレル(40)の長さ方向」とする。また同じく、位置決
め部材(50)においてベース部(1)の径方向に沿う方
向を「位置決め部材(50)の幅方向」とし、押出方向に
沿う方向を「位置決め部材(50)の長さ方向」とする。
【0044】ブリッジ(30)は、マンドレル(40)を支
持するためのものであって、材料流入凹部(3)内に該
材料流入凹部(3)を横断するように径方向に沿う態様
に配置されるものである。このブリッジ(30)の幅方向
中間部には、位置決め部材(50)が抜出可能に差し込ま
れる前後方向に延びたマンドレル差込み孔(31)が、該
ブリッジ(30)を貫通して設けられている。
【0045】さらに、このブリッジ(30)の前端におけ
る幅方向中間部には、ベース部(1)の材料流入凹部
(3)内に流入した材料が雌型(10)のベアリング孔
(12)内へと流れ込むようにするため、図4に示すよう
に略コ字状の切欠き部(32)が切削加工によって形成さ
れるとともに、材料流入凹部(3)内に流入した材料が
スムーズに流れるようにするため、該切欠き部(32)の
周縁部近傍が切削加工によって先細り状に形成されてい
る(図6参照)。
【0046】そして、このブリッジ(30)の各側端部が
それぞれ対応する後溝部(4R)内にその後端開口部から
圧入によって着脱自在に嵌着され、これにより、該ブリ
ッジ(30)が材料流入凹部(3)内に、前後方向と平行
な面内にて材料流入凹部(3)を横断するように径方向
に沿う態様に保持されている。このようにしてブリッジ
(30)はベース部(1)に取外し可能に組み付けられて
いる。このブリッジ(30)の保持状態において、該ブリ
ッジ(30)の前端部は、図5に示すように、雌型(10)
の後面及び充填部材(6)の後面に当接しており、これ
により、ブリッジ(30)の前方への位置ずれが阻止され
ている。
【0047】マンドレル(40)は、その厚さが例えば
0.5〜1mmの範囲内に設定されており、図5に示す
ように、その前端に中空材(70)の中空部(71)を成形
する中空部成形用凸部(41)を一体に有している。この
中空部成形用凸部(41)は、中空材(70)の各小室(71
a)に対応した複数個(詳述すると9個)の小室成形用
凸部(41a)…から構成されている。これら複数個の小
室成形用凸部(41a)…は、マンドレル(40)の幅方向
に所定間隔おきに並んで配置されている。これら複数個
の小室成形用凸部(41a)…において、互いに隣接する
小室成形用凸部(41a)(41a)の間に形成された間隙
は、中空材(70)の隔壁(71b)を形成する隔壁形成用
溝部(41b)となされている。一方、このマンドレル(4
0)の幅方向両側縁には、係合突出部(42)(42)が側
方突出状に一体に設けられており、この実施形態では、
係合突出部(42)(42)はマンドレル(40)の後端部の
幅方向両側縁に設けられている。
【0048】位置決め部材(50)は、マンドレル差込み
孔(31)内におけるマンドレル(40)の幅方向に関する
位置を決めるためのもので、かかる作用を奏し得るよう
にするため、該位置決め部材(50)の幅寸法は、マンド
レル差込み孔(31)の、ブリッジ(30)の幅方向に沿う
寸法(これを「マンドレル差込み孔(31)の幅寸法」と
いう。)と略同寸に設定されている。また、この位置決
め部材(50)の長さ寸法は、マンドレル差込み孔(31)
の、ブリッジ(30)の長さ方向に沿う寸法(これを「マ
ンドレル差込み孔(31)の長さ寸法」という。)又は/
及びブリッジ(30)の長さ寸法と略同寸に設定されてい
る。また、この位置決め部材(50)の厚さ寸法は、マン
ドレル差込み孔(31)の、ブリッジ(30)の厚さ方向に
沿う寸法(これを「マンドレル差込み孔(31)の厚さ方
向寸法」という。)と略同寸に設定されている。したが
って、この位置決め部材(50)は、マンドレル差込み孔
(31)内にぴったりと差込み得るものとなされている。
さらに、この位置決め部材(50)の厚さ寸法は、マンド
レル(40)の厚さ寸法と略同寸に設定されている。
【0049】この位置決め部材(50)には、図1〜図3
に示すようにマンドレル(40)の形状に対応する形状に
切除された切除部からなるマンドレル装着部(51)が形
成されている。このマンドレル装着部(51)にはマンド
レル(40)が着脱自在に嵌合装着される。
【0050】この位置決め部材(50)において、マンド
レル装着部(51)の幅方向両側縁には、マンドレル(4
0)の係合突出部(42)(42)が嵌合係合される係合凹
所(52)(52)が設けられており、この実施形態では、
係合凹所(52)(52)はマンドレル装着部(51)の後端
部の幅方向両側縁に設けられている。一方、この位置決
め部材(50)において、マンドレル装着部(51)の前端
部の幅方向両側縁には、ブリッジ(30)で分断された材
料を溶着するための材料溶着室形成用凹所(53)(53)
が設けられている。
【0051】そして、この位置決め部材(50)のマンド
レル装着部(51)内にマンドレル(40)がぴったりと嵌
合装着されており、この装着状態においてマンドレル
(40)の各係合突出部(42)は、対応する凹所(52)内
に嵌合係合され、これにより、該マンドレル(40)は、
マンドレル装着部(51)に前後方向及び左右方向に移動
不能に装着されている。さらに、この装着状態におい
て、マンドレル(40)の中空部成形用凸部(41)は、位
置決め部材(40)の前端から前方側に突出している(図
4参照)。
【0052】そして、図4及び図5に示すように、位置
決め部材(50)のマンドレル装着部(51)にマンドレル
(40)が装着された状態で、位置決め部材(50)がブリ
ッジ(30)のマンドレル差込み孔(31)内にその後端開
口部から抜出可能に差し込まれている。この実施形態で
は、位置決め部材(50)はマンドレル差込み孔(30)内
に圧入によって差し込まれている。
【0053】この位置決め部材(50)の差込み状態にお
いて、マンドレル差込み孔(31)内におけるマンドレル
(40)の幅方向に関する位置は、位置決め部材(50)に
よって決められ且つ保持されている。さらに、この実施
形態では、位置決め部材(50)の厚さ寸法は、マンドレ
ル差込み孔(31)の厚さ方向寸法及びマンドレル(40)
の厚さ寸法と略同寸に設定されていることから、マンド
レル差込み孔(31)内におけるマンドレル(40)の厚さ
方向に関する位置についても決められ且つ保持されてい
る。
【0054】さらに、このマンドレル(40)の差込み状
態において、マンドレル(40)の中空部成形用凸部(4
1)は、図5に示すように、ブリッジ(30)の前端から
前方側に突出して雌型(10)のベアリング孔(12)の内
側に位置している。さらに、このマンドレル(40)の差
込み状態において、位置決め部材(50)の前端部は、図
5に示すように雌型(10)の後面に当接し、これによ
り、マンドレル差込み孔(31)内における位置決め部材
(50)の前方向に関する位置が決められるとともに、該
位置決め部材(50)の前方向への位置ずれが阻止されて
いる。さらに、こうして位置決め部材(50)の位置が決
められることにより、マンドレル差込み孔(31)内にお
けるマンドレル(40)の前方向に関する位置が決められ
るとともに、該マンドレル(40)の前方向への位置ずれ
が阻止されている。また、図6に示すように、材料流入
室(3)内における雌型(10)のベアリング孔(12)の
後方近傍には、材料溶着室(7)が中空部成形用凸部
(41)を取り囲む態様で形成されている。
【0055】(5)は、マンドレル差込み孔(31)の後
端開口部を閉塞するための板状の蓋部材である。この蓋
部材(5)はダイス鋼等の鋼材から製作されている。そ
して、図5及び図6に示すように、この蓋部材(5)の
各側端部がそれそれ対応する後溝部(4R)内に圧入によ
って着脱自在に嵌着され、これにより、該蓋部材(5)
がブリッジ(30)に沿って該ブリッジ(30)の後端部及
び位置決め部材(50)の後端部に当接した状態に保持さ
れている。一方、マンドレル差込み孔(31)の後端開口
部はこの蓋部材(5)によって閉塞されている。また、
こうして蓋部材(5)が位置決め部材(50)の後端部に
当接した状態に保持されることにより、位置決め部材
(50)の前後方向への位置ずれが阻止されており、さら
に、こうして位置決め部材(50)の位置ずれが阻止され
ることにより、マンドレル差込み孔(31)内におけるマ
ンドレル(40)の前後方向への位置ずれについても阻止
されている。
【0056】而して、上記構成の押出ダイス(E1)は、
次のように用いられる。
【0057】すなわち、上記構成の押出ダイス(E1)を
押出加工機(図示せず)の所定箇所に取り付ける。そし
て、押出加工機に備えられたコンテナ(図示せず)内に
押出材料(例えばアルミニウムビレット)を装填したの
ち、該材料を加熱しながら押出方向に押す。すると、押
された材料は、ブリッジ(30)で分断されながら材料流
入凹部(3)内に流入したのち、分断された材料同士が
材料溶着室(7)内にて溶着する。そして、この材料が
ベアリング孔(12)を通過することにより、所望する中
空材(図7参照、70)が得られる。すなわち、マンドレ
ル(40)の中空部形成用凸部(41)の外周と雌型(10)
の突出部(12a)の内周との間隙から押し出される材料
により、中空材(70)の外周壁部が形成されるととも
に、隣接する小室成形用凸部(41a)(41a)間に形成さ
れた間隙つまり隔壁成形用溝部(41b)を通って押し出
された材料により、中空材(70)の隔壁(71b)が形成
され、もって所望する中空材(70)が得られる。
【0058】而して、上記構成の押出ダイス(E1)にお
いて、ブリッジ(30)は、ベース部(1)とは別体に形
成されたものであるから、該ブリッジ(30)に様々な加
工(例えば、切欠き部(32)の加工、切欠き部(32)の
周縁部近傍に施す先細り加工、マンドレル差込み孔(3
1)の加工)を容易に行うことができ、ひいては、かか
る加工を精度良く行うことができる。同じく、ベース部
(1)に対して雌型嵌合凹部(2)の加工及び材料流入
凹部(3)の加工も容易に行うことができ、ひいては、
これらの加工を精度良く行うことができる。
【0059】また、ブリッジ(30)と蓋部材(5)はと
もに、ベース部(1)に取外し自在に組み付けられてい
るので、もし仮に、ブリッジ(30)が摩耗したり破損し
た場合であっても、ブリッジ(30)をベース部(1)か
ら取り外すことができて、ブリッジ(30)を新しいもの
に交換することができる。
【0060】なお、ブリッジ(30)の取外し操作は、次
のように行われる。すなわち、ベース部(1)の前面に
露出している充填部材(6)の前端面(前面)をポンチ
棒等で後方に押して、該充填部材(6)を溝(4)の後
部へと押し込む。これにより、蓋部材(5)とブリッジ
(30)が溝(4)内を後方へスライドして押し出され、
これら両部材(5)(30)がベース部(1)から取り外
される。このように、この押出ダイス(E1)では、充填
部材(6)の押込み操作によってブリッジ(30)と蓋部
材(5)を取り外すことができるので、ブリッジ(30)
の取外し操作を容易に行うことができる。
【0061】また、マンドレル(40)がマンドレル装着
部(51)に着脱自在に装着されており、更に位置決め部
材(50)はマンドレル差込み孔(31)内に抜出可能に差
し込まれているので、もし仮に、マンドレル(40)の一
部(例えば中空部成形用凸部(41))が摩耗したり破損
した場合であっても、位置決め部材(50)をマンドレル
差込み孔(31)内から取り外すことができるし、マンド
レル(40)を位置決め部材(50)のマンドレル装着部
(51)から取り外すことができ、このため、マンドレル
(40)を新しいものに交換することができる。
【0062】なお、マンドレル(40)の取外し作業は、
次のように行われる。すなわち、蓋部材(5)だけをベ
ース部(1)から取り外すか、あるいは蓋部材(5)と
ブリッジ(30)を上述した取外し操作と同様の手順でベ
ース部(1)から取り外す。次いで、位置決め部材(5
0)をマンドレル差込み孔(31)内から抜出する。これ
により、マンドレル(40)がマンドレル差込み孔(31)
内から取り出される。次いで、マンドレル(40)を位置
決め部材(50)のマンドレル装着部(51)から取り外
す。
【0063】また、ブリッジ(30)の各側端部がそれぞ
れ対応する後溝部(4R)内に嵌着されることで、該ブリ
ッジ(30)が保持されるので、ブリッジ(30)のベース
部(1)への組付け作業を容易に行うことができる。
【0064】さらに、溝(4)は、ベース部(1)の前
面からベース部(1)の後面まで連続的に設けられてい
るので、ベース部(1)に対して当該溝(4)の加工を
容易に行うことができる。
【0065】さらに、この実施形態の押出ダイス(E1)
では、前溝部(4F)は雌型(10)のキー突起(11)(1
1)が嵌合されるキー溝として利用されている、わざわ
ざベース部(1)にキー溝を別途形成する必要がないと
いう利点を有している。
【0066】また、マンドレル(40)は、その肉厚が
0.5〜1mmといった薄肉のものなので、該マンドレ
ル(40)に対して研磨加工を容易に行うことができ、ひ
いてはマンドレル(40)の中空部成形用凸部(41)の加
工を精度良く行うことができる。
【0067】さらに、このマンドレル(40)が位置決め
部材(50)のマンドレル装着部(51)に装着された状態
で、位置決め部材(50)がマンドレル差込み孔(31)内
に差し込まれているので、マンドレル差込み孔(31)内
における該マンドレル(40)の幅方向に関する位置は、
位置決め部材(50)によって決められ且つ保持されてい
る。したがって、マンドレル(40)の幅方向に関する位
置決めを確実に行うことができるし、押出加工時にマン
ドレル(40)の位置が幅方向にずれてしまう不具合を防
止することができ、もって得られる中空材(70)の寸法
精度を向上させることができる。
【0068】さらに、位置決め部材(50)の前端部が雌
型(10)の後面に当接することにより、マンドレル差込
み孔(31)内における位置決め部材(50)の前方向に関
する位置が決められているので、マンドレル(40)の前
方向に関する位置決めを確実に行うことができる。その
上、位置決め部材(50)の後端部に蓋部材(5)が当接
することにより、マンドレル差込み孔(31)内における
位置決め部材(50)の後方向に関する位置が決められて
いることから、マンドレル(40)の前後方向に関する位
置決めを確実に行うことができる。しかも、当該マンド
レル(40)の前後方向に関する位置は、蓋部材(5)に
よって保持されており、このため、押出加工時にマンド
レル(40)の位置が前後方向にずれてしまう不具合を防
止することができ、もって得られる中空材(70)の寸法
精度を更に向上させることができる。
【0069】さらに、位置決め部材(50)の厚さ寸法
は、マンドレル差込み孔(31)の厚さ方向寸法及びマン
ドレル(40)の厚さ寸法と略同寸に設定されているか
ら、マンドレル差込み孔(31)内におけるマンドレル
(40)の厚さ方向に関する位置がマンドレル差込み孔
(31)によって決められ且つ保持されている。したがっ
て、マンドレル(40)の厚さ方向に関する位置決めを確
実に行うことができるし、押出加工時にマンドレル(4
0)の位置が厚さ方向にずれてしまう不具合を防止する
ことができ、もって得られる中空材(70)の寸法精度を
より一段と向上させることができる。
【0070】また、マンドレル差込み孔(31)の後端開
口部が蓋部材(5)によって閉塞されているので、押出
加工時に材料がマンドレル差込み孔(31)内に入り込む
不具合を防止することができる。また、蓋部材(5)の
各側端部がそれぞれ対応する後溝部(4R)内に嵌着され
ることで、該蓋部材(5)が保持されるので、該蓋部材
(5)のベース部(1)への組付け作業を容易に行うこ
とができる。
【0071】また、マンドレル(40)が位置決め部材
(50)のマンドレル装着部(51)に装着された状態で、
位置決め部材(50)がマンドレル差込み孔(31)内に差
し込まれているので、押出加工時に生じるこのとあるブ
リッジ(30)とマンドレル(40)との熱膨張差に伴うマ
ンドレル(40)の位置ずれを、位置決め部材(50)の材
質を適宜設定することにより、防止することが可能とな
る。したがって、この押出ダイス(E1)によれば、更に
寸法精度の高い中空材(70)を得ることができる。
【0072】また、充填部材(6)が空間(S)内に嵌
着保持された状態で、雌型(10)の外周面が充填部材
(3)によって雌型嵌合凹部(2)の内側へ押されてい
るので、雌型(10)をしっかりと保持することができ
る。
【0073】図8は、この発明の第2実施形態に係る中
空材の押出ダイス(E2)を示している。なお、同図に
は、上記第1実施形態に係る押出ダイス(E1)に対応す
る要素に同一の符号が付されている。
【0074】この押出ダイス(E2)においては、充填部
材(6)(6)は、ブリッジ(30)の各側端部の前端に
それぞれ前方突出状に一体形成されている。
【0075】この押出ダイス(E2)の他の構成は、上記
第1実施形態の押出ダイス(E1)と同じであり、重複す
る説明を省略する。
【0076】この第2実施形態の押出ダイス(E2)によ
れば、充填部材(6)(6)がブリッジ(30)に一体形
成されているので、押出ダイス(E2)の部材点数を減ら
すことができ、ひいては押出ダイス(E2)の製造コスト
を引き下げることができる。
【0077】図9及び図10は、この発明の第3実施形
態に係る中空材の押出ダイス(E3)を示している。な
お、同図には、上記第1実施形態に係る押出ダイス(E
3)に対応する要素に同一の符号が付されている。
【0078】この押出ダイス(E3)においては、板状の
ブリッジ(30)は、厚さ方向に2分割されて構成されて
いる。このブリッジ(30)を構成する両分割片(30A)
(30B)において、一方の分割片(30A、これを「第1分
割片」という。)の合わせ面(即ち分割面)には、その
幅方向中間部において前後方向に延びたマンドレル嵌合
溝(33)が該分割片(30A)の前端面から該分割片(30
A)の後端面まで連続的に設けられている。これに対し
て、他方の分割片(30B、これを「第2分割片」とい
う。)の合わせ面には、このようなマンドレル嵌合溝は
設けられておらず、すなわち第2分割片(30B)の合わ
せ面は平坦状に形成されている。
【0079】(50)は、薄肉板状の位置決め部材であ
る。この位置決め部材(50)は、剛性材(剛性を有する
材料)から製作されており、詳述するとダイス鋼等の鋼
材から製作されている。
【0080】この位置決め部材(50)は、マンドレル嵌
合溝(33)内におけるマンドレル(40)の幅方向に関す
る位置を決めるためのもので、かかる作用を奏し得るよ
うにするため、この位置決め部材(50)の幅寸法はマン
ドレル嵌合溝(33)の幅寸法と略同寸に設定されてい
る。また、この位置決め部材(50)の長さ寸法はマンド
レル嵌合溝(33)の長さ寸法又は/及びブリッジ(30)
の長さ寸法と略同寸に設定され、またこの位置決め部材
(50)の厚さ寸法はマンドレル嵌合溝(33)の深さ寸法
と略同寸に設定されている。したがって、この位置決め
部材(50)は、マンドレル嵌合溝(33)内にぴったりと
嵌合し得るものとなされている。さらに、この位置決め
部材(50)の厚さ寸法は、マンドレル(40)の厚さ寸法
と略同寸に設定されている。この位置決め部材(50)の
他の構成は、上記第1実施形態の押出ダイス(E1)の位
置決め部材と同じである。
【0081】また、マンドレル(40)、雌型(10)ベー
ス部(1)の構成は、上記第1実施形態の押出ダイス
(E1)のそれと同じである。
【0082】この第3実施形態の押出ダイス(E3)で
は、マンドレル(40)が位置決め部材(50)のマンドレ
ル嵌合溝(33)内に着脱自在に嵌合装着された装着状態
で、位置決め部材(50)が第1分割片(30A)のマンド
レル嵌合溝(33)内に取外し可能に嵌合される。さら
に、マンドレル嵌合溝(33)内にマンドレル(40)が嵌
合された状態で、両分割片(30A)(30B)の合わせ面同
士が互いに合わされ、これにより、マンドレル(40)及
び位置決め部材(50)が両分割片(30A)(30B)間で挟
着保持されている。
【0083】このようにして両分割片(30A)(30B)の
合わせ面同士が合わされることにより、ブリッジ(30)
が形成される。
【0084】そして、両分割片(30A)(30B)の合わせ
面同士が合わせ状態のままで、ブリッジ(30)の各側端
部がそれぞれ対応する後溝部(図参照、4R)内にその後
端開口部から圧入によって着脱自在に嵌着され、これに
より、該ブリッジ(30)が保持されるとともに、両分割
片(30A)(30B)の合わせ状態が保持されている。
【0085】さらに、蓋部材(5)がこのブリッジ(3
0)の後端面に沿って該後端面に当接して配置されてお
り、これにより、マンドレル嵌合溝(33)の後端開口部
が該蓋部材(5)によって閉塞されている。さらに、こ
の閉塞状態のもとで該蓋部材(5)の各側端部がそれぞ
れ対応する後溝部(図5参照、4R)内にその後端開口部
から圧入によって着脱自在に嵌着され、これにより、該
蓋部材(5)が保持されている。
【0086】この第3実施形態の押出ダイス(E3)の他
の構成は、上記第1実施形態の押出ダイス(E1)と同じ
である。
【0087】而して、この第3実施形態の押出ダイス
(E3)によれば、ブリッジ(30)は厚さ方向に2分割さ
れたものであるから、マンドレル(40)のマンドレル嵌
合溝(33)内への嵌合作業を容易に行うことができる。
【0088】また、マンドレル嵌合溝(33)は、分割片
(30A)の合わせ面に設けられているから、該マンドレ
ル嵌合溝(33)の加工を容易に行うことうができる。
【0089】さらに、マンドレル(40)が位置決め部材
(50)のマンドレル装着部(51)に装着された状態で、
位置決め部材(50)がマンドレル嵌合溝(33)内に嵌合
されているので、マンドレル嵌合溝(33)内における該
マンドレル(40)の幅方向に関する位置は、位置決め部
材(50)によって決められ且つ保持されている。したが
って、マンドレル(40)の幅方向に関する位置決めを確
実に行うことができるし、押出加工時にマンドレル(4
0)の位置が幅方向にずれてしまう不具合を防止するこ
とができ、もって得られる中空材(70)の寸法精度を向
上させることができる。
【0090】さらに、位置決め部材(50)の前端部が雌
型(10)の後面に当接することにより、マンドレル嵌合
溝(33)内における位置決め部材(50)の前方向に関す
る位置が決められるので、マンドレル(40)の前方向に
関する位置決めを確実に行うことができる。その上、位
置決め部材(50)の後端部に蓋部材(5)が当接するこ
とにより、マンドレル嵌合溝(33)内における位置決め
部材(50)の後方向に関する位置が決められていること
から、マンドレル(40)の前後方向に関する位置決めを
確実に行うことができる。しかも、当該マンドレル(4
0)の前後方向に関する位置は、蓋部材(5)によって
保持されており、このため、押出加工時にマンドレル
(40)の位置が前後方向にずれてしまう不具合を防止す
ることができ、もって得られる中空材(70)の寸法精度
を更に向上させることができる。
【0091】さらに、位置決め部材(50)の厚さ寸法
は、マンドレル嵌合溝(33)の深さ寸法及びマンドレル
(40)の厚さ寸法と略同寸に設定されているから、マン
ドレル嵌合溝(33)内におけるマンドレル(40)の厚さ
方向に関する位置が決められており、このため、マンド
レル(40)の厚さ方向に関する位置決めを確実に行うこ
とができる。しかも、当該マンドレル(40)の厚さ方向
に関する位置は、両分割片(30A)(30B)間で保持され
ており、このため、押出加工時にマンドレル(40)の位
置が厚さ方向にずれてしまう不具合を防止することがで
き、もって得られる中空材(70)の寸法精度をより一段
と向上させることができる。
【0092】また、マンドレル嵌合溝(33)の後端開口
部が蓋部材(5)によって閉塞されるので、押出加工時
に材料がマンドレル嵌合溝(33)内に入り込む不具合を
防止することができる。
【0093】以上でこの発明の実施形態について説明し
たが、この発明は上記実施形態に示すものに限定される
ものではなく、様々に設定変更可能である。
【0094】例えば、上記第3実施形態の押出ダイス
(E3)において、ブリッジ(30)を構成する2個の分割
片(30A)(30B)の合わせ面の両方に、それぞれマンド
レル嵌合溝(33)が設けられていても良い。この場合、
各マンドレル嵌合溝(33)の深さ寸法は、両分割片(30
A)(30B)の合わせ面同士を合わせることにより形成さ
れる孔の厚さ方向寸法がマンドレル(40)の厚さ寸法と
略同寸になるように、設定されていることが望ましい。
【0095】また、マンドレル(40)や位置決め部材
(50)は、両分割片(30A)(30B)間で挟着保持されて
いなくても良く、両分割片(30A)(30B)の合わせ面同
士が合わされることにより形成される孔内に、抜出可能
に差し込まれていても良い。なお、この場合には、この
孔は、上記第1実施形態の押出ダイス(E1)におけるマ
ンドレル差込み孔(図1参照、31)と同様の作用を奏す
るものとなる。
【0096】
【発明の効果】上述の次第で、請求項1の発明では、ブ
リッジがベース部とは別体に形成されたものであるか
ら、該ブリッジに様々な加工を容易に行うことができる
し、ベース部に対して雌型嵌合凹部の加工や材料流入凹
部等の加工を容易に行うことができる。
【0097】請求項2の発明では、ブリッジはベース部
に取外し可能に組み付けられているので、もし仮に、ブ
リッジやマンドレルが摩耗したり破損した場合であって
も、これを新しいものに交換することができる。
【0098】請求項3の発明では、ブリッジの側端部が
溝内に嵌着されることにより、該ブリッジが保持される
ので、ブリッジのベース部への組付け作業を容易に行う
ことができる。しかも、この溝は、ベース部の前面から
ベース部の後面まで連続的に設けられているので、当該
溝の加工を容易に行うことができる。
【0099】請求項4の発明では、溝内における、該溝
の底部と雌型の外周面との間の空間内に、充填部材が取
外し可能に嵌着保持されているので、この充填部材の前
面を後方へ押すことにより、ブリッジをベース部から取
り外すことができ、したがってブリッジの取外し操作を
容易に行うことができる。
【0100】請求項5の発明では、充填部材がブリッジ
に一体形成されているので、押出ダイスの部材点数を減
らすことができ、ひいては押出ダイスの製造コストを引
き下げることができる。
【0101】請求項6の発明では、マンドレルが所定の
位置決め部材に設けられたマンドレル装着部に装着され
た状態で、この位置決め部材がマンドレル差込み孔内に
差し込まれているので、マンドレル差込み孔内における
マンドレルの幅方向に関する位置決めを確実に行うこと
ができる。さらに、位置決め部材はマンドレル差込み孔
内に抜出可能に差し込まれているので、もし仮に、マン
ドレルが摩耗したり破損した場合であっても、位置決め
部材をマンドレル差込み孔内から抜出することができ
て、マンドレルを新しいものに交換することができる。
【0102】請求項7の発明は、上記請求項6の発明と
同じ効果を奏し得る。さらに、マンドレル差込み孔の後
端開口部が蓋部材によって閉塞されているので、押出加
工時に材料がマンドレル差込み孔内に入り込む不具合を
防止することができる。しかも、蓋部材の側端部が溝内
に嵌着されることにより、該蓋部材が保持されるので、
該蓋部材のベース部への組付け作業を容易に行うことが
できる。
【0103】請求項8の発明では、マンドレルが位置決
め部材のマンドレル装着部に装着された状態で、この位
置決め部材がマンドレル嵌合溝内に嵌合されているの
で、マンドレル嵌合溝内における該マンドレルの幅方向
に関する位置決めを確実に行うことができる。さらに、
位置決め部材はマンドレル嵌合溝内に取外し可能に嵌合
されているので、もし仮に、マンドレルが摩耗したり破
損した場合であっても、位置決め部材をマンドレル嵌合
溝内から取り外すことができて、マンドレルを新しいも
のに交換することができる。その上、ブリッジは2分割
されたものであるから、位置決め部材のマンドレル嵌合
溝内への嵌合作業を容易に行うことができる。
【0104】請求項9の発明は、上記請求項8の発明と
同じ効果を奏し得る。さらに、マンドレル嵌合溝の後端
開口部が蓋部材によって閉塞されているので、押出加工
時に材料がマンドレル嵌合溝内に入り込む不具合を防止
することができる。しかも、蓋部材の側端部が溝内に嵌
着されることにより、該蓋部材が保持されるので、該蓋
部材のベース部への組付け作業を容易に行うことができ
る。
【0105】請求項10の発明では、マンドレルの中空
部成形用凸部が、中空材の各小室に対応した複数個の小
室成形用凸部を有しているものであるから、この押出ダ
イスを用いることにより、内部に複数個の小室を有する
中空材を能率的に且つコスト的に有利に得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係る押出ダイスであ
って、同押出ダイスを分解して押出方向前方側から見た
斜視図である。
【図2】同押出ダイスを分解して押出方向後方側から見
た斜視図である。
【図3】同押出ダイスの組立途中の状態を示す、押出方
向後方側から見た一部切欠き斜視図である。
【図4】同押出ダイスの組立途中の状態を示す、断面図
である。
【図5】同押出ダイスの断面図である。
【図6】図5中のVI−VI線断面図である。
【図7】同押出ダイスを用いて押出加工される中空材を
示す図で、(イ)は斜視図、(ロ)は横断面図である。
【図8】この発明の第2実施形態に係る押出ダイスの図
4に対応する図である。
【図9】この発明の第3実施形態に係る押出ダイスの図
3に対応する図である。
【図10】同押出ダイスの図6に対応する図である。
【符号の説明】
E1、E2、E3…押出ダイス 1…ベース部 2…雌型嵌合凹部 3…材料流入凹部 4…溝 5…蓋部材 6…充填部材 10…雌型 12…ベアリング孔 20…雄型 30…ブリッジ 31…マンドレル差込み孔 33…マンドレル嵌合溝 40…マンドレル 41…中空部成形用凸部 50…位置決め部材 51…マンドレル装着部 70…中空材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空材(70)の外周部を成形する雌型
    (10)と、中空材(70)の中空部(71)を成形する中空部
    成形用凸部(41)を有する雄型(20)と、前面に前記雌
    型(10)が嵌合される雌型嵌合凹部(2)が設けられる
    一方、後面に前記雌嵌合凹部(2)に連通した材料流入
    凹部(3)が設けられたベース部(1)と、を備えた中
    空材の押出ダイス(E1、E2、E3)であって、 前記雌型(10)は、前記ベース部(1)の雌型嵌合凹部
    (2)内に嵌着保持されており、 前記雄型(20)は、前端に前記中空部成形用凸部(41)
    を有するマンドレル(40)と、該マンドレル(40)を支
    持するとともに前記ベース部(1)の材料流入凹部
    (2)内に配置されたブリッジ(30)とを備え、 前記ブリッジ(30)は、前記ベース部(1)とは別体に
    形成されたもので、前記ベース部(1)に組み付けられ
    ていることを特徴とする中空材の押出ダイス。
  2. 【請求項2】 前記ブリッジ(30)は、前記ベース部
    (1)に取外し可能に組み付けられている請求項1記載
    の中空材の押出ダイス。
  3. 【請求項3】 前記ベース部(1)の雌型嵌合凹部
    (2)の周面の一部と材料流入凹部(3)の周面の一部
    とに、ベース部(1)の前面から後面まで連続的に前後
    方向に延びた溝(4)が設けられており、 前記ブリッジ(30)の側端部が前記溝(4)内に嵌着さ
    れることにより、該ブリッジ(30)が保持されている請
    求項請求項1又は2記載の中空材の押出ダイス。
  4. 【請求項4】 前記溝(4)内における、該溝(4)の
    底面と前記雌型(10)の外周面との間の空間(S)内
    に、該空間(S)を充填する充填部材(6)が取外し可
    能に嵌着保持されている請求項3項記載の中空材の押出
    ダイス。
  5. 【請求項5】 前記充填部材(6)は、前記ブリッジ
    (30)に一体形成されている請求項4記載の中空材の押
    出ダイス。
  6. 【請求項6】 前記ブリッジ(30)に、前記マンドレル
    (40)が差し込まれるマンドレル差込み孔(31)が設け
    られ、 前記マンドレル差込み孔(31)内における前記マンドレ
    ル(40)の幅方向に関する位置を決める位置決め部材
    (50)に設けられたマンドレル装着部(51)に、前記マ
    ンドレル(40)が着脱自在に装着されるとともに、この
    装着状態で前記位置決め部材(50)が前記マンドレル差
    込み孔(31)内に抜出可能に差し込まれている請求項1
    〜5のいずれか1項記載の中空材の押出ダイス。
  7. 【請求項7】 前記ブリッジ(30)に、前記マンドレル
    (40)が差し込まれる前後方向に延びたマンドレル差込
    み孔(31)が設けられ、 前記マンドレル差込み孔(31)内における前記マンドレ
    ル(40)の幅方向に関する位置を決める位置決め部材
    (50)に設けられたマンドレル装着部(51)に、前記マ
    ンドレル(40)が着脱自在に装着されるとともに、この
    装着状態で前記位置決め部材(50)が前記マンドレル差
    込み孔(31)内に抜出可能に差し込まれており、 且つ、前記マンドレル差込み孔(31)の後端開口部が該
    後端開口部を閉塞する蓋部材(5)によって閉塞される
    とともに、この閉塞状態で該蓋部材(5)の側端部が前
    記溝(4)内に着脱自在に嵌着されることにより、該蓋
    部材(5)が保持されている請求項3〜5のいずれか1
    項記載の中空材の押出ダイス。
  8. 【請求項8】 前記ブリッジ(30)は、厚さ方向に2分
    割されるとともに、該両分割片(30A)(30B)の合わせ
    面のうち少なくとも一方に、前記マンドレル(40)が嵌
    合されるマンドレル嵌合溝(33)が設けられ、 前記マンドレル嵌合溝(33)内における前記マンドレル
    (40)の幅方向に関する位置を決める位置決め部材(5
    0)に設けられたマンドレル装着部(51)に、前記マン
    ドレル(40)が着脱自在に装着されるとともに、この装
    着状態で前記位置決め部材(50)が前記マンドレル嵌合
    溝(33)内に取外し可能に嵌合され、且つ前記両分割片
    (30A)(30B)の合わせ面同士が合わされている請求項
    1〜5のいすれか1項記載の中空材の押出ダイス。
  9. 【請求項9】 前記ブリッジ(30)は、厚さ方向に2分
    割されるとともに、該両分割片(30A)(30B)の合わせ
    面のうち少なくとも一方に、前記マンドレル(40)が嵌
    合される前後方向に延びたマンドレル嵌合溝(33)が設
    けられ、 前記マンドレル嵌合溝(33)内における前記マンドレル
    (40)の幅方向に関する位置を決める位置決め部材(5
    0)に設けられたマンドレル装着部(51)に、前記マン
    ドレル(40)が着脱自在に装着されるとともに、この装
    着状態で前記位置決め部材(50)が前記マンドレル嵌合
    溝(33)内に取外し可能に嵌合され、且つ前記両分割片
    (30A)(30B)の合わせ面同士が合わされており、 前記マンドレル嵌合溝(33)の後端開口部が該後端開口
    部を閉塞する蓋部材(5)によって閉塞されるととも
    に、この閉塞状態で該蓋部材(5)の側端部が前記溝
    (4)内に着脱自在に嵌着されることにより、該蓋部材
    (5)が保持されている請求項3〜5のいずれか1項記
    載の中空材の押出ダイス。
  10. 【請求項10】 前記中空材(70)の中空部(71)は、
    長さ方向に延びた1個以上の隔壁(71b)によって複数
    個の小室(71a)に仕切られており、 前記マンドレル(40)の中空部成形用凸部(41)は、前
    記中空材(70)の各小室(71a)に対応した複数個の小
    室成形用凸部(41a)を有している請求項1〜9のいず
    れか1項記載の中空材の押出ダイス。
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