JP2003203999A - 不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温熱処理の回数を最小限に減らした上で、
周辺回路部におけるトランジスタと、メモリセル部にお
けるトランジスタとを、簡便に作り分けることができ
る、不揮発性半導体記憶装置と製造方法を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 周辺回路部において、第1のトランジス
タ61および第2のトランジスタ62の少なくとも一方
は、そのゲート絶縁膜6,7の上に、下から順にフロー
ティングゲートと同じ厚み方向構成の下部導電層8と、
ゲート間絶縁膜と同じ厚み方向構成の絶縁膜を含む中間
絶縁膜10と、コントロールゲートの導電層と同じ厚み
方向構成の上部導電層12とを備え、中間絶縁膜10
は、上部導電層と下部導電層とを電気的に接続する導通
部を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置およびその製造方法に関し、より具体的には、高
温加熱処理回数を抑制した上で、メモリセル部のトラン
ジスタと周辺回路部のトランジスタとを簡便に作り分け
ることができる不揮発性半導体記憶装置およびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図34は、従来の不揮発性半導体記憶装
置を示す断面図である。図34を参照して、この不揮発
性半導体記憶装置は、メモリセル部R1と、その周辺の
周辺回路部R2とに区分けされ、メモリセル部R1にはメ
モリトランジスタ150が、また周辺回路部R2には、
2種類のトランジスタ161,162が配置されてい
る。これら2種類のトランジスタの相違は、後述するよ
うに、ゲート絶縁膜117,127の厚さが異なること
にある。
【0003】図34では、メモリセル部のメモリトラン
ジスタ150はビット線に沿った断面と、ワード線に沿
った断面との2つの断面が示されている。素子分離帯1
02によって周辺回路部R2と分離されたメモリセル部
R1のシリコン基板の底部には、n導電型ボトムウェル
103が設けられ、その上にp導電型ウェル105が形
成されている。メモリトランジスタ150は、p導電型
ウェル内のソース、ドレイン領域108a,108bを
有し、さらにシリコン基板101の上に配置されたゲー
ト絶縁膜107を備えている。ゲート絶縁膜107の上
には、絶縁領域109に囲まれたフローティングゲート
108が配置されている。フローティングゲート108
の上にはシリコン酸化膜とシリコン窒化膜とシリコン酸
化膜との三層絶縁膜からなるゲート間絶縁膜110が形
成されている。そのゲート間絶縁膜の上には、コントロ
ールゲート113が配置され、さらにその上にWSiか
らなる層114と、絶縁膜115とが配置されている。
【0004】周辺回路部R2には、n導電型ウェル10
4と、p導電型ウェル105とが設けられ、それぞれの
ウェル内に2種類のトランジスタ161,162が設け
られている。トランジスタ161はゲート酸化膜127
を有し、トランジスタ162はそれより厚い膜厚のゲー
ト酸化膜137を有している。これらゲート酸化膜12
7,137の上には、両方の場合ともにコントロールゲ
ートと同じ厚み方向構成の導電層113と、WSi膜1
14と、絶縁膜115とを備えている。周辺回路部R2
では、トランジスタは、シリコン基板に設けられた低濃
度不純物領域116,117と、ゲート電極側面のサイ
ドウォールスペーサをマスクに用いてさらに不純物を注
入した高濃度不純物領域119,120とを備えてい
る。高濃度不純物領域119,120には、層間絶縁膜
124の上に配置された配線126に導通するプラグ配
線125が接続されている。
【0005】次に、図面を用いて従来の不揮発性半導体
装置の製造方法について説明する。まず、<100>のp
導電型シリコン基板101の主表面に素子分離帯102
を形成する(図35参照)。次いで、シリコン基板10
1の主表面において、レジストパターンをマスクに用い
て、メモリセル部R1にリンを、たとえば3MeVの加
速エネルギー、1.0E13の密度でイオン注入してn導電
型ボトムウェル領域103を形成し、レジスト膜を除去
する。なお、以後の説明では、レジスト膜を除去する処
理については説明を省略する。
【0006】次いで、周辺回路部R2のp導電型MOS
(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタが形成され
る領域に、レジストパターンをマスクに用いて、リンを
たとえば1.2MeVの加速エネルギー、1.0E13の密
度でイオン注入する。さらに、同じ領域に、チャネルカ
ットのためのリンをたとえば700keV、3.0E12
で、また、カウンタードープのためのボロンをたとえば
20keV、1.5E12で、それぞれイオン注入する。こ
れらイオン注入によりn導電型ウェル領域104を形成
する(図35参照)。
【0007】この後、周辺回路部R2のn導電型MOS
トランジスタが形成される領域と、メモリセルが形成さ
れる領域R1とに、レジストパターンをマスクに用い
て、(a)たとえば700keVの加速エネルギー、1.
0E13程度の密度でボロンを、また(b)たとえば27
0keVの加速エネルギー、3.5E12の密度でpチャネ
ルカットのためのボロンを、さらに(c)たとえば50
keVの加速エネルギー、1.2E12の密度でチャネルド
ープのためのボロンを、それぞれイオン注入してp導電
型ウェル領域105を形成する(図35参照)。
【0008】この後、シリコン基板101の主表面上
に、熱酸化法を用いて厚さ10nm程度のシリコン酸化
膜106を成膜し、次いで、厚さ200nm程度のリン
ドープト多結晶シリコン膜107を形成する。この後、
シリコン基板101の主表面全面にフォトリソグラフィ
によってレジストパターンを形成し、このレジストパタ
ーンをマスクに用いてリンドープト多結晶シリコン膜を
パターニングし、メモリトランジスタが形成される領域
にフローティングゲート107を形成する。
【0009】次に、シリコン基板101のメモリセルが
形成される領域に、レジストパターンをマスクに用いて
ヒ素をたとえば35keVの加速エネルギー,3.0E15
程度の密度でイオン注入し、n導電型不純物拡散領域8
a,8bを形成し、ソース、ドレイン領域とする。この
後、シリコン基板101に、減圧CVD法により厚さ8
00nmのシリコン酸化膜109を堆積し、次いでこの
シリコン酸化膜109を全面エッチングすることによ
り、リンドープト多結晶シリコン膜107の表面を露出
する(図35参照)。
【0010】次いで、シリコン基板の主表面に、熱酸化
法を用いて厚さ5nmのシリコン酸化膜を、その上に減
圧CVD法を用いて厚さ10nmのシリコン窒化膜を、
さらにその上に減圧CVD法を用いて厚さ5nmのシリ
コン酸化膜を形成し、三層絶縁膜110を形成する。
【0011】この後、シリコン基板上にフォトリソグラ
フィによってレジストパターンを形成し、図35に示す
ように、周辺回路部R2における、三層絶縁膜110
と、リンドープト多結晶シリコン膜107と、ゲート酸
化膜106とをパターニングする。
【0012】この後、熱酸化法を用いて、厚さ20nm
程度のシリコン酸化膜111を、周辺回路部R2の厚い
ゲート絶縁膜を形成する領域、すなわち高耐圧トランジ
スタを形成する領域に成膜する。このとき、メモリセル
部R1では、三層絶縁膜110の中のシリコン窒化膜が
下地の熱酸化を防止している。続いて、周辺回路部R2
の高耐圧トランジスタ形成領域と、メモリセル部とに、
フォトリソグラフィによってレジストパターンを形成
し、周辺回路部の低耐圧トランジスタ領域のシリコン酸
化膜111をパターニングする(図36)。
【0013】シリコン基板101の上に熱酸化法を用い
て、周辺回路部R2の低耐圧トランジスタのゲート酸化
膜となる厚さ10nm程度のシリコン酸化膜112を成
長させる。このとき、メモリセル部R1では、三層絶縁
膜110のシリコン窒化膜が下地の熱酸化を防止する。
一方、周辺回路部R2の高耐圧トランジスタ領域のゲー
ト酸化膜となるシリコン酸化膜は20nmより厚く、3
0nmより薄い酸化膜となる。続いて、厚さ200nm
程度のリンドープト多結晶シリコン膜113と、厚さ1
00nm程度のWSi膜114と、厚さ200nm程度
のシリコン酸化膜とを堆積する。この後、フォトリソグ
ラフィによってレジストパターンを形成し、レジストパ
ターンをマスクに用いてシリコン酸化膜115をパター
ニングする。次いで、このシリコン酸化膜115をマス
クに用いて、WSi膜114と、リンドープトシリコン
多結晶シリコン113とをパターニングする(図3
7)。
【0014】この後、シリコン基板101のメモリセル
部におけるリンドープト多結晶シリコン膜113と、W
Si膜114と、厚さ200nm程度のシリコン酸化膜
115とをマスクに用いて、三層絶縁膜110とリンド
ープト多結晶シリコン膜107とをパターニングする
(図38)。
【0015】次いで、シリコン基板101の、周辺回路
のn導電型MOSトランジスタが形成される領域に、レ
ジストパターンをマスクに用いて、リンをたとえば50
keVの加速エネルギーで、4.0E13程度の密度でイオ
ン注入し、周辺回路部のn導電型MOSトランジスタの
低濃度不純物領域116を形成する(図39)。
【0016】次に、シリコン基板101の周辺回路部に
おいてp導電型MOSトランジスタが形成される領域
に、レジストパターンをマスクに用いて、ボロンをたと
えば50keVの加速エネルギー、1.5E13程度の密度
でイオン注入し、周辺回路部にp導電型MOSトランジ
スタの低濃度不純物領域117を形成する(図40)。
シリコン基板101上に、CVD法により100nm程
度のシリコン酸化膜を形成し、次いで異方性エッチング
によりサイドウォールスペーサ123を形成する(図4
1)。
【0017】次に、シリコン基板101の周辺回路部
の、n導電型MOSトランジスタが形成される領域に、
レジストパターンをマスクに用いてヒ素をたとえば35
keVの加速エネルギー、4.0E15程度の密度でイオン
注入し、n導電型MOSトランジスタの高濃度不純物領
域119を形成する(図42)。
【0018】さらに、シリコン基板101の周辺回路部
のp導電型MOSトランジスタが形成される領域に、レ
ジストパターンをマスクに用いてBF2を、たとえば2
0keVの加速エネルギー、2.0E15の密度でイオン注
入し、p導電型MOSトランジスタの高濃度不純物領域
120を形成する(図43)。この後、通常の配線形成
技術を用いて、配線を形成する。上記のような、製造方
法を用いることにより、従来の不揮発性半導体記憶装置
は製造されていた。
【0019】通常、不揮発性半導体記憶装置において、
プログラム形成時には、コントロールゲート110に2
0V程度の高電圧Vppを印加し、n導電型拡散領域10
8a,108bと、シリコン基板101とを接地する。
それにより、n導電型拡散層108a,108b間の領
域に形成されるチャネルに電子が発生し、トンネル絶縁
膜106によるエネルギ障壁をトンネリングして電子が
フローティングゲート107に注入される。その結果、
メモリセルのしきい値電圧が上昇する。
【0020】また、プログラム消去時には、コントロー
ルゲート113に通常、マイナス20V程度の高電圧V
ppを印加し、n導電型拡散領域108a,108bとシ
リコン基板101とを接地する。この回路形成により、
トンネル現象が生じ、フローティングゲート107から
シリコン基板101に電子が放出される。この結果、メ
モリセルのしきい値電圧が下降する。
【0021】一方、選択したメモリトランジスタの読み
出し動作の際には、コントロールゲート113にたとえ
ば3.3V(Vcg=3.3V)、n導電型拡散層のドレ
イン108aに3.3Vの電圧を印加し、n導電型拡散
層のソース108bとシリコン基板101とを接地す
る。いま、Vthp>3.3V>Vtheとすると、プログラム
読み込み状態ではメモリトランジスタのソースとドレイ
ンとの間に電流が流れず、プログラム消去状態では電流
が流れる。
【0022】読み出しの際に非選択のメモリトランジス
タでは、コントロールゲート113を接地し(Vcg=0
V)、n導電型拡散領域のドレイン108aに3.3V
の電圧を印加し、n導電型拡散領域のソース108bと
シリコン基板101とを接地する。Vthp>Vthe >0V
とすると、Vcg=0Vでは、メモリトランジスタのソー
スとドレインとの間に電流が流れない。
【0023】選択したメモリトランジスタのうち、プロ
グラム読み込み状態のものだけが、ソースとドレインと
の間に電流を流し、これによって各メモリセルの情報を
検出することができる。
【0024】したがって、不揮発性半導体記憶装置の周
辺回路部には、(1)読み出し動作の高速化のために、
ゲート酸化膜が薄く、電流駆動力の高い低耐圧のトラン
ジスタと、(2)高い印加電圧に耐えうるゲート酸化膜
をもつ高耐圧トランジスタとの2つの種類のトランジス
タが必要である。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
製造方法では、メモリトランジスタと、周辺回路部にお
いてゲート酸化膜の厚さが異なる2種類のトランジスタ
とをそれぞれ別の機会に形成しなければならない。この
ため、ゲート酸化膜形成時に、高温熱処理を多くの回数
行う必要があり、高温熱処理に長時間を費やしていた。
このため、次のような問題を生じていた。 (1)コストのかかるプロセスである熱酸化処理の工数
が増大する。 (2)高温熱処理に長時間さらされるので、イオン注入
により形成された拡散領域が広がり、半導体素子の微細
化の妨げとなる。 (3)高温熱処理の回数が多いので、シリコン基板をエ
ッチングしてシリコン酸化膜を埋め込んでいる構造の素
子分離膜では、そのシリコン酸化膜とシリコン基板との
熱膨張係数の相違により、トレンチ分離102の周りの
シリコン基板に応力が加わり、シリコン基板内に結晶欠
陥が生じる。
【0026】本発明は、高温熱処理の回数を最小限に減
らした上で、周辺回路部およびメモリセル部のトランジ
スタを作り分け、とくに周辺回路部において高耐圧トラ
ンジスタと動作速度を重視した低耐圧トランジスタとを
簡便に作り分けることができる、不揮発性半導体記憶装
置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明の不揮発半導体記
憶装置は、半導体基板上にメモリセル部とその周辺に位
置する周辺回路部とを備え、メモリセル部において、ゲ
ート絶縁膜上のフローティングゲートと、そのフローテ
ィングゲート上に位置するゲート間絶縁膜と、ゲート間
絶縁膜上に位置するコントロールゲートとを有するメモ
リトランジスタを備え、また周辺回路部において、第1
のゲート絶縁膜を含む第1のトランジスタおよび第2の
ゲート絶縁膜を含む第2のトランジスタを備える不揮発
性半導体記憶装置である。この不揮発性半導体記憶装置
では、第1および第2のトランジスタの少なくとも一方
は、そのゲート絶縁膜の上に下から順に互いに接して位
置する、下部導電層と中間絶縁膜と上部導電層とを備
え、下部導電層はフローティングゲートと同じ厚み方向
構成を有し、中間絶縁膜はゲート間絶縁膜と同じ厚み方
向構成の絶縁膜を含み、上部導電層はコントロールゲー
トの導電層と同じ厚み方向構成を有し、さらに、中間絶
縁膜は、上部導電層と下部導電層とを電気的に接続する
導通部を備える(請求項1)。
【0028】この構成により、メモリセル部では絶縁膜
によって絶縁されているフローティングゲートとコント
ロールゲートとを、周辺回路部では電気的に接続させる
ことができる。したがって、周辺回路部では、フローテ
ィングゲートおよびコントロールゲートのいずれをもゲ
ート電極として用いることができる。このため、(A)
メモリセル部の不揮発性トランジスタのゲート部と、周
辺回路部のトランジスタのゲート部とを同じ機会に同じ
厚み方向構成で形成してゆくことができ、工程省略を得
ることができる。また、たとえば、(B)不揮発性トラ
ンジスタのゲート酸化膜と、周辺回路部のたとえば第1
のトランジスタのゲート酸化膜とを同じ機会に同じ厚み
方向構成で共通に製造することにより、さらに工程省略
が促進される。この結果、(B1)熱酸化処理を抑制す
ることができ、半導体基板における結晶欠陥の発生を抑
制することができる。さらに、半導体基板に加えられる
熱履歴を抑制することにより、(B2)不純物拡散領域
のサイズを拡大させず、不揮発性半導体記憶装置の小型
化の阻害要因とならない。
【0029】上記、第1および第2のトランジスタは、
通常、一方は高耐圧トランジスタであり、他方は耐圧性
はそれほど必要ないが高速動作が重視されるトランジス
タとする分類が適用される。すなわち、第1のゲート酸
化膜と第2のゲート酸化膜との厚さが異なる。しかし、
必ずしも上記の分類に限定されず、他の分類であっても
よい。n導電型およびp導電型の両方のウェルに、上記
第1および第2のトランジスタが形成される。
【0030】なお、フローティングゲートと同じ厚み方
向構成の下部導電層とは、フローティングゲート層の形
成の際に、そのフローティングゲート層と同じ機会に同
じ層を周辺回路部にも形成し、それを下部導電層として
用いることをさす。他の層についても同様の意味で用い
る。したがって、2つの層が、同じ厚み方向構成の場合
には、(a)厚み寸法、(b)厚み方向の化学組成分
布、が同じになる。
【0031】上記本発明の不揮発性半導体記憶装置で
は、第1および第2のトランジスタの両方とも、それぞ
れのゲート絶縁膜の上に、フローティングゲートと同じ
厚み方向構成の下部導電層と、ゲート間絶縁膜と同じ厚
み方向構成の絶縁膜を含む中間絶縁膜と、コントロール
ゲートと同じ厚み方向構成の上部導電層とを備え、中間
絶縁膜は、上部導電層と下部導電層とを電気的に接続す
る導通部を備えることができる(請求項2)。
【0032】この構成では、第1および第2のトランジ
スタともに、上記導通部を有した上で、メモリトランジ
スタのゲート絶縁膜上の積層構造と同じ積層構造が形成
される。
【0033】上記本発明の不揮発性半導体記憶装置で
は、第1のトランジスタは、第1のゲート絶縁膜の上
に、フローティングゲートと同じ厚み方向構成の下部導
電層と、ゲート間絶縁膜と同じ厚み方向構成の絶縁膜を
含む中間絶縁膜と、コントロールゲートと同じ厚み方向
構成の上部導電層とを備え、中間絶縁膜は、上部導電層
と下部導電層とを電気的に接続する導通部を備えること
ができる。また、第2のトランジスタは、第2のゲート
絶縁膜の上にコントロールゲートと同じ厚み方向構成の
導電層を備えることができる(請求項3)。
【0034】この構成によっても、本発明の上記
(A)、(B)、(B1)、(B2)と同じ作用効果を得
ることができる。
【0035】上記本発明の不揮発性半導体記憶装置で
は、導通部を、上部導電層が中間絶縁膜を貫通し、下部
導電層に届く、絶縁膜貫通導通部とすることができる
(請求項4)。
【0036】この構成により、中間絶縁膜に下部導電層
に届くコンタクトホールを開口して、そこに上部導電層
を埋め込んで上部導電層と下部導電層とを電気的に接続
することが可能になる。
【0037】上記本発明の不揮発性半導体記憶装置で
は、第1のトランジスタは半導体基板上にメモリトラン
ジスタのゲート絶縁膜と同じ厚み方向構成の第1のゲー
ト絶縁膜を有し、第2のトランジスタは半導体基板上に
第1のゲート絶縁膜よりも厚い第2のゲート絶縁膜を備
えることができる(請求項5)。
【0038】この構成により、第1のトランジスタを耐
圧性はそれほど必要なく高速動作が可能なトランジスタ
とし、第2のトランジスタを高耐圧トランジスタとする
ことができる。この組み合わせにおいて、メモリトラン
ジスタのゲート酸化膜と第1のトランジスタのゲート酸
化膜とは、同じ機会に同じ組成の膜を共通に形成するこ
とができる。このため、上記の(A)、(B)、(B
1)、(B2)の作用効果をすべて得ることができる。
【0039】上記本発明の不揮発性半導体記憶装置で
は、第2のゲート絶縁膜は、第1のゲート絶縁膜と同じ
厚み方向構成の絶縁膜を含みさらに別の絶縁膜を付加さ
れた絶縁膜とすることができる(請求項6)。
【0040】この構成により、第1のゲート酸化膜を生
かしながら簡単な製造方法により、高耐圧トランジスタ
のゲート絶縁膜を少なくとも2層構造として膜厚を厚く
することができる。
【0041】上記本発明の不揮発性半導体記憶装置で
は、周辺回路部において、中間絶縁膜と上部導電層との
間に不純物を含むドープトシリコン膜をさらに備え、ド
ープトシリコン膜にも導通部が設けられるようにできる
(請求項7)。
【0042】この構成により、中間絶縁膜の上にドープ
トシリコン膜を形成した後、周辺回路部のトランジスタ
領域上のドープトシリコン膜および中間絶縁膜にコンタ
クトホールを開口した後、コンタクトホール底部のフロ
ーティングゲート導電層に生じる自然酸化膜を除去する
ために、たとえばHF溶液を用いることが可能になる。
この結果、フローティングゲートとコントロールゲート
との電気的な接続を確実にすることができる。
【0043】上記本発明の不揮発性半導体記憶装置で
は、メモリセル部におけるフローティングゲートおよび
周辺回路部における下部導電層は、不純物を含むドープ
トシリコンから形成され、下部導電層の不純物濃度を、
フローティングゲートの不純物濃度より高くすることが
できる(請求項8)。
【0044】この構成により、フローティングゲートに
対応する周辺回路部における導電層の不純物濃度をフロ
ーティングゲートの不純物濃度よりも高濃度にすること
ができる。この結果、周辺回路部のフローティング導電
層を、周辺部のゲート電極として、より適したものとす
ることができる。
【0045】上記本発明の不揮発性半導体記憶装置で
は、ドープトシリコンが、リンドープト多結晶シリコン
であり、下部導電層のリン濃度を、フローティングゲー
トのリン濃度より高くすることができる(請求項9)。
【0046】この構成により、既存の設備を用いて簡単
に下部導電層の不純物濃度を不揮発性トランジスタのフ
ローティングゲートのそれより高くすることができる。
その結果、下部導電層を、周辺回路部のゲート電極とし
てより適したものとすることができる。
【0047】上記本発明の不揮発性半導体記憶装置で
は、ゲート間絶縁膜を、下から順に、シリコン酸化膜
と、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜との3層が積層
された三層絶縁膜とすることができる(請求項10)。
【0048】この構成により、たとえば第1のトランジ
スタの領域およびメモリセル部を上記三層絶縁膜で覆っ
た後、第2のトランジスタの領域の半導体基板を露出さ
せた後、その第2のトタンジスタの領域のみ熱酸化処理
して酸化膜を形成することが可能となる。
【0049】本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方
法は、半導体基板上にメモリセル部とその周辺に位置す
る周辺回路部とを備え、メモリセル部において、絶縁膜
上のフローティングゲートと、そのフローティングゲー
ト上に位置するゲート間絶縁膜と、ゲート間絶縁膜上に
位置するコントロールゲートとを有するメモリトランジ
スタを備え、また周辺回路部において、第1のゲート絶
縁膜を含む第1のトランジスタおよび第2のゲート絶縁
膜を含む第2のトランジスタを備える不揮発性半導体記
憶装置の製造方法である。この製造方法は、半導体基板
上の周辺回路部の第2のトランジスタが形成される領域
に下層絶縁膜を形成する工程と、半導体基板および下層
絶縁膜を覆うゲート絶縁膜を形成する工程と、ゲート絶
縁膜の上にフローティングゲートを構成するフローティ
ング導電層を形成する工程と、フローティング導電層の
上に、ゲート間絶縁膜を形成する工程と、第1および第
2のトランジスタが形成される領域のゲート間絶縁膜に
フローティング導電層に届く貫通孔を開口する工程とを
備える(請求項11)。
【0050】この構成により、第1のトランジスタのゲ
ート絶縁膜とメモリトランジスタのゲート絶縁膜とを同
じ機会に同じ組成で共通に製造することができる。ま
た、第2のトランジスタのゲート絶縁膜を、第1のトラ
ンジスタのゲート絶縁膜よりも下層絶縁膜の分だけ厚く
形成することができる。上記の工程では、メモリセル部
と周辺回路部とに分けて、トランジスタのゲート酸化膜
を形成する必要がないので、熱酸化処理も抑制されるの
で、半導体基板での結晶欠陥の発生を抑制することがで
きる。また、半導体基板に加えられる熱処理履歴が抑制
されるので、不純物拡散領域の拡大を抑制し、不揮発性
半導体記憶装置の微細化への阻害要因とならない。
【0051】上記の不揮発性半導体記憶装置の製造方法
では、フローティング導電層は不純物ドープトシリコン
膜で形成され、ゲート間絶縁膜に貫通孔を開口する工程
の後、周辺回路部の領域の不純物ドープトシリコン膜に
のみ、さらに不純物を注入する工程を備えることができ
る(請求項12)。
【0052】この構成により、周辺回路部においてトラ
ンジスタのゲート電極となるフローティング導電層の不
純物濃度を簡単に増加させることができる。この結果、
不揮発性トランジスタのフローティングゲートとしてで
なくトランジスタのゲート電極としてより適した導電性
を確保することができる。
【0053】本発明の別の不揮発性半導体記憶装置の製
造方法では、半導体基板上にメモリセル部とその周辺に
位置する周辺回路部とを備え、メモリセル部において、
ゲート絶縁膜上に位置するフローティングゲートと、そ
のフローティングゲート上に位置するゲート間絶縁膜
と、前記ゲート間絶縁膜上に位置するコントロールゲー
トとを有するメモリトランジスタを備え、また周辺回路
部において、第1のゲート絶縁膜を含む第1のトランジ
スタおよび第2のゲート絶縁膜を含む第2のトランジス
タを備える、不揮発性半導体記憶装置の製造方法であ
る。この不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、メモリ
セル部と周辺回路部とに共通に、ゲート絶縁膜と、その
ゲート絶縁膜上にフローティングゲートとなるフローテ
ィング導電層と、その導電層上にゲート間絶縁膜とを、
順次積層する工程と、順次積層された、ゲート絶縁膜
と、フローティング導電層と、ゲート間絶縁膜とを、平
面的に見て第2のトランジスタが形成される領域の範囲
のみ除去して、半導体基板を露出させる工程と、第2の
トランジスタの領域にのみ、ゲート絶縁膜より厚さの厚
い第2ゲート絶縁膜を形成する工程と、第1のトランジ
スタが形成される領域の、ゲート間絶縁膜にフローティ
ング導電層に届く貫通孔を開口する工程と、メモリセル
部と周辺回路部とにわたって、貫通孔を埋め、第2ゲー
ト絶縁膜を覆うようにコントロールゲートとなるコント
ロール導電層を形成する工程とを備える(請求項1
3)。
【0054】この構成によっても、第1のトランジスタ
のみが、ゲート電極部にメモリセル部のゲート間絶縁膜
と同じ厚み方向構成の絶縁膜を有し、第2のトランジス
タは上部導電層のみ積層された場合でも、第1のトラン
ジスタとメモリトランジスタのゲート酸化膜の形成工程
を共通化することができ、工程省略を実現することがで
きる。また、熱酸化処理の回数を減らすことにより、半
導体基板に導入される結晶欠陥を抑制することができ
る。さらに、半導体基板に加えられる熱履歴を抑制する
ことにより、不純物拡散領域のサイズを拡大しないよう
にして不揮発性半導体記憶装置の微細化の阻害要因にな
らないようにできる。
【0055】上記本発明の別の不揮発性半導体記憶装置
の製造方法では、フローティング導電層は不純物ドープ
トシリコン膜で形成され、貫通孔開口工程とコントロー
ル導電層形成工程との間に、周辺回路部の不純物ドープ
トシリコン膜にのみ、さらに不純物を注入する工程とを
備えることができる(請求項14)。
【0056】上記の構成によって、上記(A)、
(B)、(B1)、(B2)の作用効果を確保した上で、
第1のトランジスタの下部導電層に不純物を導入して、
周辺回路部のゲート電極としてより適した導電性を得る
ことが可能となる。
【0057】
【発明の実施の形態】次に図面を用いて、本発明の実施
の形態について説明する。
【0058】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1における不揮発性半導体記憶装置を示す断面図で
ある。図1を参照して、この不揮発性半導体記憶装置
は、メモリセル部R1と、その周辺の周辺回路部R2とに
区分けされ、メモリセル部R1にはメモリトランジスタ
50が、また周辺回路部R2には、n導電型ウェル4お
よびp導電型ウェル5の各々に2種類のトランジスタ6
1,62が配置されている。これら2種類のトランジス
タの相違は、後述するように、ゲート絶縁膜の厚さが異
なることにある。
【0059】図1では、メモリセル部のメモリトランジ
スタ50は、右側のビット線に沿った断面と、左側のワ
ード線に沿った断面とが示されている。素子分離帯2に
よって周辺回路部R2と分離されたメモリセル部R1のシ
リコン基板の底部には、n導電型ボトムウェル3が設け
られ、その上にp導電型ウェル5が形成されている。メ
モリトランジスタ50は、p導電型ウェル内にn導電型
のソース、ドレイン領域28a,28bを有し、さらに
シリコン基板1の上に配置されたゲート絶縁膜7を備え
ている。ゲート絶縁膜7の上には、絶縁領域9に囲まれ
た導電層のフローティングゲート8が配置されている。
フローティングゲート8の上にはシリコン酸化膜とシリ
コン窒化膜とシリコン酸化膜との三層絶縁膜からなるゲ
ート間絶縁膜10が形成されている。そのゲート間絶縁
膜の上には、リンドープト多結晶シリコン膜11が配置
され、その上に導電層のコントロールゲート12が設け
られ、さらにその上にWSiからなる層13と、その上
の絶縁膜14とが配置されている。
【0060】周辺回路部R2には、n導電型ウェル4
と、p導電型ウェル5とが設けられ、それぞれのウェル
内に、上述のように2種類のトランジスタ61,62が
設けられている。トランジスタ61はゲート酸化膜7を
有し、トランジスタ62はそれより厚い膜厚のゲート酸
化膜6,7を有している。これらゲート酸化膜6,7の
上に、両方のトランジスタとも、メモリトランジスタと
同じ膜厚構成の積層構造を備えている。すなわち、ゲー
ト酸化膜の上にフローティングゲート8が配置され、そ
の上にゲート間絶縁膜10が位置し、さらにリンドープ
ト多結晶シリコン膜11、コントロールゲート12、W
Si層13および絶縁膜14が順に積層されている。
【0061】図1におけるA部を拡大した図を図2に示
す。図2によれば、ゲート間絶縁膜10に貫通孔が開け
られ、フローティングゲート8とコントロールゲート1
2とが導通する導通部が形成されている。この導通部の
ために、フローティングゲート8とコントロールゲート
12とは、通常のトランジスタのゲート電極として用い
ることができる。図3は、図1におけるB部拡大図であ
る。図2および図3を比較することにより、ゲート酸化
膜から上のゲート部の積層構造が、メモリセル部R1の
メモリトランジスタ50と、周辺回路部R2の2種類の
トランジスタ61,62とで、同じであることが分か
る。このため、周辺回路部のトランジスタのゲート電極
を、フローティングゲートとコントロールゲートとを含
むメモリトランジスタのゲート部と同じタイミングで製
造することが可能となる。
【0062】周辺回路部では、トランジスタは、シリコ
ン基板に設けられた低濃度不純物領域15,16と、ゲ
ート電極側面のサイドウォールスペーサ17をマスクに
用いてさらに不純物を注入した高濃度不純物領域18,
19とを備えている。高濃度不純物領域18,19に
は、層間絶縁膜22の上に配置された配線26に導通す
るプラグ配線23が接続されている。
【0063】次に、図1に示す不揮発半導体記憶装置の
製造方法について説明する。まず、<100>の結晶方位
のp導電型シリコン基板101の主表面に、シリコン酸
化膜からなる素子分離領域2を形成する(図4)。次い
で、シリコン基板1の主表面において、レジストパター
ンをマスクに用いて、メモリセルが形成される領域にリ
ンを、たとえば3MeVの加速エネルギー、1.0E13の
密度でイオン注入し、n導電型ボトムウェル領域3を形
成し、レジストを除去する(図5)。
【0064】次いで、周辺回路部R2のp導電型MOS
トランジスタが形成される領域に、レジストパターンを
マスクに用いて、(a)リンをたとえば1.2MeVの
加速エネルギー、1.0E13の密度でイオン注入する。さ
らに、同じ領域に、(b)チャネルカットのためのリン
をたとえば700keV、3.0E12にて、また、(c)
カウンタードープのためのボロンをたとえば20ke
V、1.5E12にて、それぞれイオン注入する。これらイ
オン注入によりn導電型ウェル領域4が形成される(図
6)。
【0065】この後、周辺回路部R2の、n導電型MO
Sトランジスタが形成される領域と、メモリセル部のメ
モリトランジスタが形成される領域とに、レジストパタ
ーンをマスクに用いて、たとえば、(a)ボロンを加速
エネルギー700keV、密度1.0E13程度にて、また
(b)加速エネルギー270keV,密度3.5E12に
て、pチャネルカットのためのボロンを、さらに(c)
加速エネルギー50keV,密度1.2E12にて、チャネ
ルドープのためのボロンを、それぞれイオン注入してp
導電型ウェル領域5を形成する(図7)。
【0066】シリコン基板1の主表面の上に、熱酸化法
を用いて厚さ20nm程度のシリコン酸化膜6を成膜す
る。次いで、そのシリコン酸化膜の上にフォトリソグラ
フィによってレジストパターンを形成し、そのレジスト
パターンをマスクに用いて、メモリセルトランジスタが
形成される領域と、周辺回路部の低耐圧トランジスタ6
1が形成される領域との上記シリコン酸化膜6をエッチ
ングして除去する。したがって、図8に示すように、周
辺回路部の高耐圧トランジスタ62が形成される領域に
のみ厚さ20nm程度のシリコン酸化膜6が配置され
る。
【0067】次に、上記シリコン酸化膜6およびシリコ
ン基板1の主表面上に、熱酸化法を用いて、厚さ10n
mのシリコン酸化膜7を形成する。次いで、その上に厚
さ200nm程度のリンドープト多結晶シリコン膜8を
形成する。このとき、周辺回路部の低耐圧トランジスタ
の領域のシリコン酸化膜の厚さは20nm以上30nm
未満の厚さとなる。次に、リンドープト多結晶シリコン
膜8の上にフォトリソグラフィによってレジストパター
ンを形成し、そのレジストパターンをマスクに用いてリ
ンドープト多結晶シリコン膜8をパターニングする(図
9)。
【0068】メモリセル部のメモリトランジスタが形成
される領域に、レジストパターンをマスクに用いて、ヒ
素をたとえば加速エネルギー35keV、密度3.0E15
で注入し、n導電型不純物拡散層28a,28bを形成
する(図10)。
【0069】この後、シリコン基板1の上に、減圧CV
D法により厚さ800nmのシリコン酸化膜9を堆積
し、次いでこのシリコン酸化膜9を全面エッチングする
ことにより、リンドープト多結晶シリコン膜8の表面を
露出する(図11)。
【0070】次いで、シリコン基板の主表面全面上に熱
酸化法を用いて厚さ5nmのシリコン酸化膜を、その上
に減圧CVD法を用いて厚さ10nmのシリコン窒化膜
を、さらにその上に減圧CVD法を用いて厚さ5nmの
シリコン酸化膜を形成し、3層が積層した三層絶縁膜1
0を形成する(図12)。
【0071】この後、三層絶縁膜10の上にリンドープ
ト多結晶シリコン膜11を形成する。次いで、シリコン
基板の主表面全面にフォトリソグラフィによってレジス
トパターンを形成し、周辺回路部のリンドープト多結晶
シリコン膜11および三層絶縁膜10をパターニングす
る。このパターニングによって、図13に示すように、
周辺回路部の高耐圧および低耐圧トランジスタが形成さ
れる領域にコンタクトホール25が開口される。
【0072】HF溶液等を用いて、リンドープト多結晶
シリコン膜11に付着した自然酸化膜を除去した後、こ
の上に厚さ200nmのリンドープト多結晶シリコン膜
12を形成する。次いで、その上に厚さ100nm程度
のWSi膜13を形成した後、厚さ200nm程度のシ
リコン酸化膜14を形成する。この後、フォトリソグラ
フィによってレジストパターンを形成し、このレジスト
パターンをマスクに用いてシリコン酸化膜14をパター
ニングする。次いでこのシリコン酸化膜14をマスクに
用いて、WSi膜13を、次いでリンドープト多結晶シ
リコン膜12、リンドープト多結晶シリコン膜11、三
層絶縁膜10、リンドープト多結晶シリコン膜8を順に
パターニングする(図14)。
【0073】図15は、図14のC部を拡大した図であ
る。三層絶縁膜10およびリンドープト多結晶シリコン
膜11に開けられたコンタクトホールを貫通して、コン
トロールゲートのリンドープト多結晶シリコン膜12が
フローティングゲート8に電気的に接続されている。
【0074】次に、周辺回路部R2のn導電型MOSト
ランジスタが形成される領域に、レジストパターンをマ
スクに用いて、リンをたとえば加速エネルギー50ke
V、密度4.0E13程度にて、イオン注入し、n導電型M
OSトランジスタの低濃度不純物領域15を形成する
(図16)。次いで、周辺回路部のp導電型MOSトラ
ンジスタが形成される領域に、レジストパターンをマス
クに用いて、ボロンをたとえば加速エネルギー50ke
V、密度1.5E13程度にてイオン注入し、p導電型MO
Sトランジスタの低濃度不純物領域16を形成する(図
17)。
【0075】この後、CVD(Chemical Vapor Depositi
on)法によりシリコン酸化膜を形成し、次いで、酸化膜
異方性エッチングによりサイドウォールスペーサ17を
形成する(図18)。続いて、周辺回路部R2のn導電
型MOSトランジスタが形成される領域に、レジストパ
ターンをマスクに用いて、ヒ素をたとえば加速エネルギ
ー35keV、密度4.0E15程度にてイオン注入し、n
導電型MOSトランジスタの高濃度不純物領域18を形
成する(図19)。次いで、周辺回路部R2のp導電型
MOSトランジスタが形成される領域に、レジストパタ
ーンをマスクに用いてBF2を、たとえば加速エネルギ
ー20keV、密度2.0E15程度にてイオン注入し、p
導電型MOSトランジスタの高密度不純物領域19を形
成する(図20)。
【0076】上記の不揮発性半導体記憶装置において
は、メモリセル部では三層絶縁膜10からなるゲート間
絶縁膜によって絶縁されているフローティングゲート
(FG)とコントロールゲート(CG)とを、周辺回路
部では導通状態にして、通常のゲート電極としている。
このため、メモリセル部の不揮発性トランジスタ50の
ゲート絶縁膜と、周辺回路部の低耐圧トランジスタのゲ
ート絶縁膜とを、同じ機会に製造することができる。ま
た、メモリセル部の不揮発性トランジスタのゲート部
と、周辺回路部のトランジスタのゲート部とを同じ機会
に並行的に製造することができる。この結果、処理工程
の省略を図ることができ、熱酸化処理時に発生する半導
体基板の結晶欠陥を抑制することができる。さらに、メ
モリセル部に加えられる熱処理時間の削減により、不純
物領域の拡大を抑制することができ、メモリセル部の微
細化を阻害することがない。
【0077】また、三層絶縁膜の上に薄膜のリンドープ
ト多結晶シリコン膜を堆積することにより、リンドープ
ト多結晶シリコン膜および三層絶縁膜にコンタクトホー
ル25を開口した後に、そのリンドープト多結晶シリコ
ン上に付着する自然酸化膜を、たとえばHF溶液等を用
いて除去することができる。このため、周辺回路部にお
いて、フローティング導電層とコントロール導電層とを
確実に導通させることができる。
【0078】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
おける不揮発性半導体記憶装置の構造は、図1に示した
不揮発性半導体記憶装置と同じである。本実施の形態に
おける不揮発性半導体記憶装置の周辺回路部R2におけ
るリンドープト多結晶シリコン膜8のリン濃度は、実施
の形態1におけるリンドープト多結晶シリコン膜のリン
濃度よりも高い点に特徴がある。
【0079】本実施の形態2における不揮発性半導体記
憶装置の製造方法は、基本的に実施の形態1における製
造方法と同じである。実施の形態1における図1〜図1
3の工程が、そのまま用いられる。図13に示すよう
に、三層絶縁膜10およびリンドープト多結晶シリコン
膜11にコンタクトホール25を開口した後、レジスト
パターンをマスクに用いて、周辺回路部にリンをイオン
注入する。このため、周辺回路部のリンドープト多結晶
シリコン膜8は、メモリセル部のフローティングゲート
となるリンドープトシリコン膜8よりも、高いリン濃度
を有する。この後の製造工程は、実施の形態1における
製造工程を示す図14〜20と同じである。
【0080】上記の実施の形態2における不揮発性半導
体記憶装置は、実施の形態1の不揮発性半導体記憶装置
の作用効果に付け加えて、次の作用効果を有する。通
常、リンドープト多結晶シリコン膜11の不純物濃度
は、メモリセル部のメモリトランジスタの特性に応じて
決められ、その不純物濃度は、たとえば4E20/cm
3程度である。一方、周辺回路部のトランジスタのゲー
ト電極とするためには、そのゲート材の空乏化を抑える
ため、メモリセル部のそれよりも高い濃度であることが
望ましい。本実施の形態によれば、実施の形態1の処理
工程に対してイオン注入工程を1工程だけ追加すればよ
い。この結果、簡単な工程変更により、メモリセル部の
トランジスタと周辺回路部のトランジスタとで、不純物
濃度が異なるゲート材を得ることができる。
【0081】上記の不揮発性半導体記憶装置は、次の製
造方法を用いて製造することができる。まず、実施の形
態1における図1〜図10の手順にしたがって製造して
ゆく。図10は、三層絶縁膜10の上にリンドープト多
結晶シリコン膜11を形成し、周辺回路部のトランジス
タ形成領域にリンドープト多結晶シリコン膜8に届く貫
通孔を開口した状態の断面図である。
【0082】本実施の形態では、この後、図19に示す
ように、メモリセル部を除いて周辺回路部にのみリンを
注入する。このリンの周辺回路領域への注入により、周
辺回路部のリンドープト多結晶シリコン膜8のリン濃度
は、メモリセル部のそれより高くなる。
【0083】この後の製造工程は、実施の形態1におけ
る図11〜図18の処理工程にしたがって行われる。
【0084】上記不揮発性半導体記憶装置では、上記実
施の形態1の不揮発性半導体記憶装置において得られる
利点に加えて、次の利点を得ることができる。
【0085】リンドープト多結晶シリコン膜11では、
メモリセルの特性により、その濃度を決める必要があ
る。通常、その濃度は、たとえば4E20/cm3程度であ
る。一方、周辺回路部のトランジスタのゲート電極の場
合、ゲート電極材の空乏化を抑えるために、それよりも
高濃度であることが望ましい。本実施の形態の製造方法
によれば、実施の形態1における製造工程に対してイオ
ン注入工程を1工程追加するだけで、メモリセルと周辺
回路とで、ゲート電極の不純物濃度を変えることができ
る (実施の形態3)図22は、本発明の実施の形態3にお
ける不揮発性半導体記憶装置を示す断面図である。本実
施の形態における不揮発性半導体記憶装置では、周辺回
路部R2における、高耐圧トランジスタ62と低耐圧ト
ランジスタ61とは、ゲート絶縁膜の厚さだけでなく、
積層構造にも相違がある。図23は、図22の周辺回路
部におけるD部拡大図である。図23において、高耐圧
トランジスタ62のゲート絶縁膜37は単層であり、低
耐圧トランジスタ61のゲート絶縁膜7よりも厚い。
【0086】また、低耐圧トランジスタ61のゲート部
の積層構造は、メモリトランジスタのゲート部の積層構
造と同じである。ただし、ゲート間絶縁膜10にはコン
タクトホール25が開口され、コントロールゲートの導
電層が埋め込まれ、コントロールゲートとフローティン
グゲートとが電気的に接続されている。この導通部の部
分を除けば、メモリトランジスタと同様に、ゲート酸化
膜7の上に、フローティングゲート層8が、その上にゲ
ート間絶縁膜10が、またその上にコントロールゲート
層12が、その上にWSi層13が、さらにその上に絶
縁膜14が配置されている。
【0087】一方、高耐圧トランジスタ62では、ゲー
ト酸化膜37の上に、コントロールゲート層12が、ま
たその上にWSi層13が、さらにその上に絶縁膜14
が配置されている。高耐圧トランジスタでは、ゲート間
絶縁膜を含んでいない。
【0088】次に、本実施の形態における不揮発性半導
体記憶装置の製造方法を説明する。次に、図23に示す
不揮発半導体記憶装置の製造方法について説明する。ま
ず、<100>の結晶方位のp導電型シリコン基板101
の主表面に、シリコン酸化膜からなる素子分離領域2を
形成する(図4参照)。次いで、シリコン基板1の主表
面において、レジストパターンをマスクに用いて、メモ
リセルが形成される領域にリンを、たとえば3MeVの
加速エネルギー、1.0E13の密度でイオン注入し、n導
電型ボトムウェル領域3を形成する(図5参照)。
【0089】次いで、周辺回路部R2のp導電型MOS
トランジスタが形成される領域に、レジストパターンを
マスクに用いて、(a)リンをたとえば1.2MeVの
加速エネルギー、1.0E13の密度でイオン注入する。さ
らに、同じ領域に、(b)チャネルカットのためのリン
をたとえば700keV、3.0E12にて、また、(c)
カウンタードープのためのボロンをたとえば20ke
V、1.5E12にて、それぞれイオン注入する。これらイ
オン注入によりn導電型ウェル領域4が形成される(図
6参照)。
【0090】この後、周辺回路部R2の、n導電型MO
Sトランジスタが形成される領域と、メモリセル部のメ
モリトランジスタが形成される領域とに、レジストパタ
ーンをマスクに用いて、たとえば、(a)ボロンを加速
エネルギー700keV、密度1.0E13程度にて、また
(b)加速エネルギー270keV,密度3.5E12に
て、pチャネルカットのためのボロンを、さらに(c)
加速エネルギー50keV,密度1.2E12にて、チャネ
ルドープのためのボロンを、それぞれイオン注入してp
導電型ウェル領域5を形成する(図7参照)。
【0091】次に、シリコン基板1の主表面上に、熱酸
化法を用いて、厚さ10nmのシリコン酸化膜7を形成
する。次いで、その上に厚さ200nm程度のリンドー
プト多結晶シリコン膜8を形成する。次に、リンドープ
ト多結晶シリコン膜8の上にフォトリソグラフィによっ
てレジストパターンを形成し、そのレジストパターンを
マスクに用いてリンドープト多結晶シリコン膜8をパタ
ーニングする(図24)。
【0092】メモリセル部のメモリトランジスタが形成
される領域に、レジストパターンをマスクに用いて、ヒ
素をたとえば加速エネルギー35keV、密度3.0E15
で注入し、n導電型不純物拡散層28a,28bを形成
する(図25)。
【0093】この後、シリコン基板1の上に、減圧CV
D法により厚さ800nmのシリコン酸化膜9を堆積
し、次いでこのシリコン酸化膜9を全面エッチングする
ことにより、リンドープト多結晶シリコン膜8の表面を
露出する(図26)。
【0094】次いで、シリコン基板の主表面全面上に熱
酸化法を用いて厚さ5nmのシリコン酸化膜を、その上
に減圧CVD法を用いて厚さ10nmのシリコン窒化膜
を、さらにその上に減圧CVD法を用いて厚さ5nmの
シリコン酸化膜を形成し、3層が積層した三層絶縁膜1
0を形成する(図27)。
【0095】この後、三層絶縁膜の上に形成されたレジ
ストパターンをマスクに用いて、図28に示すように、
周辺回路部R2の高耐圧トランジスタが形成される領域
の上の三層絶縁膜10およびリンドープト多結晶シリコ
ン膜8をエッチング除去する。
【0096】次いで、熱酸化法を用いて、図29に示す
ように、シリコン基板上に厚さ20nm程度のシリコン
酸化膜37を形成する。このシリコン酸化膜37が、高
耐圧トランジスタのゲート絶縁膜となる。このシリコン
酸化膜37の形成の際、メモリセル部と、周辺回路部の
低耐圧トランジスタの領域のシリコン基板表面は、三層
絶縁膜中のシリコン窒化膜によって熱酸化が防止されて
いる。
【0097】次いで、周辺回路部の低耐圧トランジスタ
が形成される領域の上の三層絶縁膜10に、リンドープ
ト多結晶シリコン膜12に届くようにコンタクトホール
25を開口する(図30)。
【0098】次いで、コンタクトホール25を埋め込み
ながら、三層絶縁膜10およびシリコン酸化膜37の上
に、厚さ200nmのリンドープト多結晶シリコン膜1
2を形成する。次いで、リンドープト多結晶シリコン膜
12の上に厚さ100nm程度のWSi膜13を形成
し、さらにその上に厚さ200nm程度のシリコン酸化
膜14を形成する。この後、フォトリソグラフィによっ
てレジストパターンを形成し、このレジストパターンを
マスクに用いてシリコン酸化膜14をパターニングす
る。次いでこのシリコン酸化膜14をマスクに用いて、
WSi膜13を、次いでリンドープト多結晶シリコン膜
12、リンドープト多結晶シリコン膜11、三層絶縁膜
10、リンドープト多結晶シリコン膜8を順にパターニ
ングする(図31)。
【0099】図32は、図31のE部を拡大した図であ
る。三層絶縁膜10に開けられたコンタクトホール25
を貫通して、コントロールゲートのリンドープト多結晶
シリコン膜12がフローティングゲート8に電気的に接
続されている。
【0100】この後の製造工程は、実施の形態1に示し
た図16〜図20の製造工程にしたがって処理が行われ
る。
【0101】本実施の形態における不揮発性半導体記憶
装置のメモリセル部のメモリトランジスタでは、フロー
ティングゲートとコントロールゲートとはゲート間絶縁
膜によって絶縁されるが、周辺回路部の低耐圧トランジ
スタでは、フローティングゲートとコントロールゲート
とに対応する2つの導電層は、電気的に接続されてい
る。このため、低耐圧トランジスタでは、フローティン
グゲートとコントロールゲートとに対応する導電層をい
ずれもゲート電極として用いることができる。また、周
辺回路部の高耐圧トランジスタでは、コントロールゲー
トに対応する導電層をゲート電極に用いている。このた
め、メモリトランジスタのゲート酸化膜7と、低耐圧ト
ランジスタのゲート酸化膜7とを、共通にすることがで
きる。この結果、直ちに酸化工程の削減を達成すること
ができる。また、熱酸化処理時にシリコン基板に発生す
る結晶欠陥を抑制することができる。さらに、メモリセ
ル部に加えられる熱酸化処理時間の削減により、メモリ
セルの微細化の障害とならない。
【0102】(実施の形態4)本発明の実施の形態4に
おける不揮発性半導体記憶装置の構造は、図22に示し
た不揮発性半導体記憶装置と同じである。本実施の形態
における不揮発性半導体記憶装置の周辺回路部R2にお
けるリンドープト多結晶シリコン膜8のリン濃度は、実
施の形態3におけるリンドープト多結晶シリコン膜のリ
ン濃度よりも高い点に特徴がある。
【0103】本実施の形態4における不揮発性半導体記
憶装置の製造方法は、基本的に実施の形態3における製
造方法と同じである。実施の形態1における図4〜図7
の工程および実施の形態3における図24〜図31の工
程が、そのまま用いられる。
【0104】すなわち、図7の状態のシリコン基板1の
主表面上に、熱酸化法を用いて、厚さ10nmのシリコ
ン酸化膜7を形成する。次いで、その上に厚さ200n
m程度のリンドープト多結晶シリコン膜8を形成する。
次に、リンドープト多結晶シリコン膜8の上にフォトリ
ソグラフィによってレジストパターンを形成し、そのレ
ジストパターンをマスクに用いてリンドープト多結晶シ
リコン膜8をパターニングする(図24参照)。
【0105】メモリセル部のメモリトランジスタが形成
される領域に、レジストパターンをマスクに用いて、ヒ
素をたとえば加速エネルギー35keV、密度3.0E15
で注入し、n導電型不純物拡散層28a,28bを形成
する(図25参照)。
【0106】この後、シリコン基板1の上に、減圧CV
D法により厚さ800nmのシリコン酸化膜9を堆積
し、次いでこのシリコン酸化膜9を全面エッチングする
ことにより、リンドープト多結晶シリコン膜8の表面を
露出する(図26参照)。
【0107】次いで、シリコン基板の主表面全面上に熱
酸化法を用いて厚さ5nmのシリコン酸化膜を、その上
に減圧CVD法を用いて厚さ10nmのシリコン窒化膜
を、さらにその上に減圧CVD法を用いて厚さ5nmの
シリコン酸化膜を形成し、3層が積層した三層絶縁膜1
0を形成する(図27参照)。
【0108】この後、三層絶縁膜の上に形成されたレジ
ストパターンをマスクに用いて、周辺回路部R2の高耐
圧トランジスタが形成される領域の上の三層絶縁膜10
およびリンドープト多結晶シリコン膜8をエッチング除
去する(図28参照)。
【0109】次いで、熱酸化法を用いて、シリコン基板
上に厚さ20nm程度のシリコン酸化膜37を形成する
(図29参照)。このシリコン酸化膜37が、高耐圧ト
ランジスタのゲート絶縁膜となる。このシリコン酸化膜
37の形成の際、メモリセル部と、周辺回路部の低耐圧
トランジスタの領域のシリコン基板表面は、三層絶縁膜
中のシリコン窒化膜によって熱酸化が防止されている。
【0110】次いで、周辺回路部の低耐圧トランジスタ
が形成される領域の上の三層絶縁膜10に、リンドープ
ト多結晶シリコン膜12に届くようにコンタクトホール
25を開口する(図30参照)。
【0111】この後、図33に示すように、周辺回路部
R2の低耐圧トランジスタの領域にリンをイオン注入す
る。リンドープト多結晶シリコン膜の不純物部度は、メ
モリトランジスタに要求される特性にしたがって決めら
れる。その不純物濃度は、たとえば4E20/cm3程度で
あり、導電層として扱われるゲート電極の不純物濃度と
しては低い濃度である。周辺回路部のトランジスタのゲ
ート電極には、そのゲート電極の空乏化を抑えるため、
上記値よりも高濃度であることが望ましい。このイオン
注入工程を増やすのみで、周辺回路部の低耐圧トランジ
スタのゲート電極の不純物濃度を、メモリトランジスタ
のゲート電極のそれよりも高濃度にすることができる。
【0112】なお、周辺回路部の高耐圧トランジスタの
ゲート電極は、元来不純物濃度が高いメモリトランジス
タのコントロールゲートに対応する導電層と同じである
ので、特別に不純物濃度を高める処理を追加しなくて
も、周辺回路部のトランジスタのゲート電極に必要とさ
れる不純物を含んでいる。
【0113】上記において、本発明の実施の形態につい
て説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形
態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発
明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許
請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範
囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を
含むものである。
【0114】
【発明の効果】本発明の不揮発性半導体記憶装置および
その製造方法を用いることにより、高温熱処理の回数を
最小限に減らして、周辺回路部において、高耐圧トラン
ジスタと動作速度を重視した低耐圧トランジスタとを、
簡便に形成することができる。この製造方法では、高温
熱処理の回数を抑制するので、半導体基板への結晶欠陥
の導入が抑制され、また不純物拡散が抑制されるので、
不純物拡散領域の高温加熱履歴の蓄積に伴う不純物拡散
領域の拡大を防止することができる。このため、不揮発
性半導体記憶装置の微細化の阻害要因にならない。さら
に、ゲート間絶縁膜の上にドープトシリコン膜を形成す
ることにより、ゲート間絶縁膜にコンタクトホールを開
口後、その底部に生じる自然酸化膜をHF溶液等を用い
て簡単に除去することができ、フローティングゲートお
よびコントロールゲートに対応する導電層の電気的接続
を確実にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における不揮発性半導
体記憶装置の断面図である。
【図2】 図1のA部拡大図である。
【図3】 図1のB部拡大図である。
【図4】 図1に示す不揮発性半導体記憶装置の製造に
あたり、シリコン基板に素子分離絶縁膜を形成した段階
の断面図である。
【図5】 メモリセル部の底部にボトムウェルを形成し
た段階の断面図である。
【図6】 周辺回路部のp導電型トランジスタを形成す
る領域にn導電型ウェルを形成した段階の断面図であ
る。
【図7】 メモリセル部および周辺回路部のn導電型ト
ランジスタを形成する領域にp導電型ウェルを形成した
段階の断面図である。
【図8】 周辺回路部の高耐圧トランジスタを形成する
領域に、ゲート酸化膜の下層酸化膜を形成した段階の断
面図である。
【図9】 下層酸化膜とシリコン基板とを覆うように、
ゲート酸化膜を形成し、次いで、フローティングゲート
となる導電層をメモリセル部と周辺回路部とにわたって
形成し、メモリセル部でパターニングした段階の断面図
である。
【図10】 メモリセル部のシリコン基板にn導電型不
純物を注入して、メモリトランジスタのソース、ドレイ
ン領域を形成した段階の断面図である。
【図11】 メモリトランジスタのソース、ドレイン領
域の上にシリコン酸化膜を形成した段階の断面図であ
る。
【図12】 メモリセル部と周辺回路部とにわたって、
ゲート間絶縁膜となる三層絶縁膜を堆積した段階の断面
図である。
【図13】 さらにリンドープト多結晶シリコン膜を形
成した後、周辺回路部において、高耐圧トランジスタお
よび低耐圧トランジスタが形成される領域上の三層絶縁
膜およびリンドープト多結晶シリコン膜のコンタクトホ
ールを開口した段階の断面図である。
【図14】 リンドープト多結晶シリコン膜を堆積し、
次いで、WSi膜、絶縁膜を順次積層した後、メモリセ
ル部および周辺回路部のトランジスタのゲート部をパタ
ーニングした段階の断面図である。
【図15】 図14のC部拡大図である。
【図16】 周辺回路部のn導電型トランジスタのシリ
コン基板にn導電型不純物を注入した段階の断面図であ
る。
【図17】 周辺回路部のp導電型トランジスタのシリ
コン基板にp導電型不純物を注入した段階の断面図であ
る。
【図18】 メモリセル部および周辺回路部のゲート部
の側面にサイドウォールスペーサを形成した段階の断面
図である。
【図19】 サイドウォールスペーサをマスクに用い
て、n導電型トランジスタのソース、ドレイン領域にn
導電型不純物を注入して、高濃度n導電型不純物領域を
形成した段階の断面図である。
【図20】サイドウォールスペーサをマスクに用いて、
p導電型トランジスタのソース、ドレイン領域にp導電
型不純物を注入して、高濃度p導電型不純物領域を形成
した段階の断面図である。
【図21】 本発明の実施の形態2における不揮発性半
導体記憶装置の製造において、三層絶縁膜とリンドープ
ト多結晶シリコン膜とにコンタクトホールを開口後、周
辺回路部のフローティングゲート導電層にリンをさらに
注入している段階の断面図である。
【図22】 本発明の実施の形態3における不揮発性半
導体記憶装置の断面図である。
【図23】 図22のD部拡大図である。
【図24】 図22に示す不揮発性半導体記憶装置の製
造にあたり、シリコン基板上にゲート絶縁膜を形成後、
フローティングゲートとなる導電層を堆積して、パター
ニングした段階の断面図である。
【図25】 メモリトランジスタのソース、ドレイン領
域となるn導電型不純物領域を形成した段階の断面図で
ある。
【図26】 メモリトランジスタのソース、ドレイン領
域の上にシリコン酸化膜を形成した段階の断面図であ
る。
【図27】 ゲート間絶縁膜となる三層絶縁膜を形成し
た段階の断面図である。
【図28】 周辺回路部の高耐圧トランジスタが形成さ
れる領域上の、ゲート酸化膜、フローティングゲート導
電層および三層絶縁膜をエッチング除去し、シリコン基
板を露出させた段階の断面図である。
【図29】 露出したシリコン基板の上にゲート酸化膜
より厚い厚みのゲート酸化膜を形成した段階の断面図で
ある。
【図30】 周辺回路部の低耐圧トランジスタが形成さ
れる領域上の三層絶縁膜にコンタクトホールを開口した
段階の断面図である。
【図31】 低耐圧トランジスタが形成される領域上の
フローティングゲート導電層にリンを注入し、メモリセ
ル部と周辺回路部とのトランジスタのゲート部をパター
ニングした段階の断面図である。
【図32】 図31のE部拡大図である。
【図33】 本発明の実施の形態4における不揮発性半
導体記憶装置の製造において、三層絶縁膜にコンタクト
ホールを開口後、周辺回路部のフローティングゲート導
電層にリンをさらに注入している段階の断面図である。
【図34】 従来の不揮発性半導体記憶装置の断面図で
ある。
【図35】 図34の不揮発性半導体記憶装置の製造に
あたり、ゲート酸化膜、フローティング導電層および三
層絶縁膜を形成後、周辺回路部のゲート酸化膜、フロー
ティング導電層および三層絶縁膜をエッチング除去し、
周辺回路部のシリコン基板を露出させた段階の断面図で
ある。
【図36】 周辺回路部の高耐圧トランジスタが形成さ
れる領域に厚いゲート絶縁膜を形成した段階の断面図で
ある。
【図37】 さらに周辺回路部にのみゲート絶縁膜を形
成し、周辺回路部とメモリセル部とにわたって、下から
順に、コントロールゲート導電層、WSi層および絶縁
層を堆積し、周辺回路部のトランジスタのゲート部のみ
をパターニングした段階の断面図である。
【図38】 メモリセル部のトランジスタのゲート部を
パターニングした段階の断面図である。
【図39】 周辺回路部のn導電型トランジスタのソー
ス、ドレイン領域となるシリコン基板の領域にn導電型
不純物を注入した段階の断面図である。
【図40】 周辺回路部のp導電型トランジスタのソー
ス、ドレイン領域となるシリコン基板の領域にp導電型
不純物を注入した段階の断面図である。
【図41】 メモリセル部および周辺回路部のゲート部
の側面にサイドウォールスペーサを形成した段階の断面
図である。
【図42】 サイドウォールスペーサをマスクに用い
て、n導電型トランジスタのソース、ドレイン領域にn
導電型不純物をさらに注入して、高濃度n導電型不純物
領域を形成した段階の断面図である。
【図43】 サイドウォールスペーサをマスクに用い
て、p導電型トランジスタのソース、ドレイン領域にp
導電型不純物をさらに注入して、高濃度p導電型不純物
領域を形成した段階の断面図である。
【符号の説明】
1 シリコン基板、2 素子分離絶縁膜、3 ボトムウ
ェル、4 n導電型ウェル、5 p導電型ウェル、6
ゲート酸化膜下層、7 ゲート酸化膜、8 フローティ
ングゲート(導電層)、9 シリコン酸化膜、10 三
層絶縁膜(ONO:Oxide-Nitride-Oxide膜)、11 リ
ンドープト多結晶シリコン膜、12 コントロールゲー
ト(導電層)、13 WSi層、14 絶縁膜、15,
16 低濃度不純物領域、17 サイドウォールスペー
サ、18,19 高濃度不純物領域、22 層間絶縁
膜、23 プラグ配線、25 コンタクトホール、26
配線、28a,28b ソース、ドレイン、37 高
耐圧トランジスタのゲート酸化膜、50 メモリトラン
ジスタ、61 低耐圧トランジスタ、62 高耐圧トラ
ンジスタ。
フロントページの続き Fターム(参考) 5F083 EP02 EP23 EP42 EP48 EP55 EP63 EP68 ER03 ER09 ER14 ER19 ER21 ER29 GA24 GA28 HA01 JA04 JA35 JA39 JA53 MA01 MA06 MA16 MA19 NA04 PR12 PR36 PR39 PR43 PR44 PR46 PR49 PR53 PR54 PR56 ZA05 ZA06 ZA07 5F101 BA29 BA36 BB05 BC01 BD10 BD27 BD36 BD38 BE02 BE05 BE07 BH04 BH05 BH08 BH09 BH21

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上にメモリセル部とその周辺
    に位置する周辺回路部とを備え、 前記メモリセル部において、ゲート絶縁膜上に位置する
    フローティングゲートと、そのフローティングゲート上
    に位置するゲート間絶縁膜と、前記ゲート間絶縁膜上に
    位置するコントロールゲートとを有するメモリトランジ
    スタを備え、また前記周辺回路部において、第1のゲー
    ト絶縁膜を含む第1のトランジスタおよび第2のゲート
    絶縁膜を含む第2のトランジスタを備え、 前記第1および第2のトランジスタの少なくとも一方
    は、そのゲート絶縁膜の上に下から順に互いに接して位
    置する、下部導電層と中間絶縁膜と上部導電層とを備
    え、前記下部導電層は前記フローティングゲートと同じ
    厚み方向構成を有し、前記中間絶縁膜は前記ゲート間絶
    縁膜と同じ厚み方向構成の絶縁膜を含み、前記上部導電
    層は前記コントロールゲートの導電層と同じ厚み方向構
    成を有し、さらに、 前記中間絶縁膜は、前記上部導電層と前記下部導電層と
    を電気的に接続する導通部を備える、不揮発性半導体記
    憶装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2のトランジスタの両
    方とも、それぞれのゲート絶縁膜の上に、前記フローテ
    ィングゲートと同じ厚み方向構成の下部導電層と、前記
    ゲート間絶縁膜と同じ厚み方向構成の絶縁膜を含む中間
    絶縁膜と、前記コントロールゲートと同じ厚み方向構成
    の上部導電層とを備え、前記中間絶縁膜は、前記上部導
    電層と前記下部導電層とを電気的に接続する導通部を備
    える、請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のトランジスタは、前記第1の
    ゲート絶縁膜の上に、前記フローティングゲートと同じ
    厚み方向構成の下部導電層と、前記ゲート間絶縁膜と同
    じ厚み方向構成の絶縁膜を含む中間絶縁膜と、前記コン
    トロールゲートと同じ厚み方向構成の上部導電層とを備
    え、前記中間絶縁膜は、前記上部導電層と前記下部導電
    層とを電気的に接続する導通部を備え、前記第2のトラ
    ンジスタは、前記第2のゲート絶縁膜の上に前記コント
    ロールゲートと同じ厚み方向構成の導電層を備える、請
    求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記導通部は、前記上部導電層が前記中
    間絶縁膜を貫通し、前記下部導電層に届く、絶縁膜貫通
    導通部である、請求項1〜3のいずれかに記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のトランジスタは前記半導体基
    板上に前記メモリトランジスタのゲート絶縁膜と同じ厚
    み方向構成の第1のゲート絶縁膜を有し、前記第2のト
    ランジスタは前記半導体基板上に前記第1のゲート絶縁
    膜よりも厚い第2のゲート絶縁膜を備える、請求項1〜
    4のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記第2のゲート絶縁膜は、前記第1の
    ゲート絶縁膜と同じ厚み方向構成の絶縁膜を含みさらに
    別の絶縁膜を付加された絶縁膜である、請求項5に記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記周辺回路部において、前記中間絶縁
    膜と前記上部導電層との間に不純物を含むドープトシリ
    コン膜をさらに備え、前記ドープトシリコン膜にも前記
    導通部が設けられている、請求項1〜6のいずれかに記
    載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 前記メモリセル部におけるフローティン
    グゲートおよび前記周辺回路部における下部導電層は、
    不純物を含むドープトシリコンから形成され、前記下部
    導電層の不純物濃度が、前記フローティングゲートの不
    純物濃度より高い、請求項1〜7のいずれかに記載の不
    揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記ドープトシリコンが、リンドープト
    多結晶シリコンであり、前記下部導電層のリン濃度が、
    前記フローティングゲートのリン濃度より高い、請求項
    8に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記ゲート間絶縁膜が、下から順に、
    シリコン酸化膜と、シリコン窒化膜と、シリコン酸化膜
    との3層が積層された三層絶縁膜である、請求項1〜9
    のいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 半導体基板上にメモリセル部とその周
    辺に位置する周辺回路部とを備え、前記メモリセル部に
    おいて、ゲート絶縁膜上に位置するフローティングゲー
    トと、そのフローティングゲート上に位置するゲート間
    絶縁膜と、前記ゲート間絶縁膜上に位置するコントロー
    ルゲートとを有するメモリトランジスタを備え、また前
    記周辺回路部において、第1のゲート絶縁膜を含む第1
    のトランジスタおよび第2のゲート絶縁膜を含む第2の
    トランジスタを備える不揮発性半導体記憶装置の製造方
    法であって、 前記半導体基板上の周辺回路部の前記第2のトランジス
    タが形成される領域に下層絶縁膜を形成する工程と、 前記半導体基板および前記下層絶縁膜を覆うゲート絶縁
    膜を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜の上にフローティングゲートを構成す
    るフローティング導電層を形成する工程と、 前記フローティング導電層の上に、前記ゲート間絶縁膜
    を形成する工程と、 前記第1および第2のトランジスタが形成される領域の
    前記ゲート間絶縁膜に前記フローティング導電層に届く
    貫通孔を開口する工程とを備える、不揮発性半導体記憶
    装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記フローティング導電層は不純物ド
    ープトシリコン膜で形成され、前記ゲート間絶縁膜に貫
    通孔を開口する工程の後、前記周辺回路部の領域の前記
    不純物ドープトシリコン膜にのみさらに不純物を注入す
    る工程を備える、請求項11に記載の不揮発性半導体記
    憶装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 半導体基板上にメモリセル部とその周
    辺に位置する周辺回路部とを備え、 前記メモリセル部において、ゲート絶縁膜上に位置する
    フローティングゲートと、そのフローティングゲート上
    に位置するゲート間絶縁膜と、前記ゲート間絶縁膜上に
    位置するコントロールゲートとを有するメモリトランジ
    スタを備え、また前記周辺回路部において、第1のゲー
    ト絶縁膜を含む第1のトランジスタおよび第2のゲート
    絶縁膜を含む第2のトランジスタを備える、不揮発性半
    導体記憶装置の製造方法であって、 前記メモリセル部と前記周辺回路部とに共通に、ゲート
    絶縁膜と、そのゲート絶縁膜上に前記フローティングゲ
    ートとなるフローティング導電層と、その導電層上にゲ
    ート間絶縁膜とを、順次積層する工程と、 前記順次積層された、ゲート絶縁膜と、フローティング
    導電層と、ゲート間絶縁膜とを、平面的に見て前記第2
    のトランジスタが形成される領域の範囲のみ除去して前
    記半導体基板を露出させる工程と、 前記第2のトランジスタの領域にのみ、前記ゲート絶縁
    膜より厚さの厚い第2ゲート絶縁膜を形成する工程と、 前記第1のトランジスタが形成される領域の、前記ゲー
    ト間絶縁膜に前記フローティング導電層に届く貫通孔を
    開口する工程と、 前記メモリセル部と前記周辺回路部とにわたって、前記
    貫通孔を埋め、前記第2ゲート絶縁膜を覆うように前記
    コントロールゲートとなるコントロール導電層を形成す
    る工程とを備える、不揮発性半導体記憶装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 前記フローティング導電層は不純物ド
    ープトシリコン膜で形成され、前記貫通孔開口工程と前
    記コントロール導電層形成工程との間に、前記周辺回路
    部の不純物ドープトシリコン膜にのみ、さらに不純物を
    注入する工程とを備える、請求項13に記載の不揮発性
    半導体記憶装置の製造方法。
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