JP2003200680A - 返信用申込書付き封書 - Google Patents

返信用申込書付き封書

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Abstract

(57)【要約】 【課題】往信用封書部の内方に返信用申込書を有する封
書において、往信用封書外形紙を展開する時点で返信用
申込書と往信用封書外形紙とが分離しているようにし、
開封後の取り扱いが容易な封書を得る。 【解決手段】往信用封書外形紙2を第一折り部3から二
つ折りした往信用封書部4の内方に、往信用封書外形紙
2の辺2bに第二折り部5を介して連接した返信用申込
書6が折り入れられ、往信用封書外形紙2の辺2aに、
第二折り部5側の辺に貼り合わせてなる貼着片17を有
し、貼着片17と辺2bと返信用申込書6の第二折り部
5側の辺6aとのそれぞれに開封用ミシン目10を重な
るように設け、封緘後、開封用ミシン目10から貼着片
17と辺2b、6aとの切り取りにより、往信用封書部
4が開封し、返信用申込書6が分離する構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は返信用申込書を有す
る封書に関するものである。 【0002】 【発明が解決しようとする課題】従来から金融機関など
においては、顧客向けに新規サービスなどの案内を行な
うとともにその案内を受けた側で手間なく新規サービス
などへの申込書の作成が行なえるように、顧客向けに差
し出す案内状に申込書を添えて送付している。そして、
封筒に案内状と申込書とを入れて送付する際の手間を軽
減するために、今日では、開封して見開くことにより案
内情報などを確認できる往信用封書外形紙と申込書とを
連接し、これを巻き折りして申込書を内方に位置させた
封書を用いるようになってきている。 【0003】例えば、図7に示すように、封書1は往信
用封書外形紙2をその中央に位置する第一折り部3から
二つ折りに折り合わせることによって往信用封書部4が
形成され、その往信用封書外形紙2の第一折り部3と平
行となる一方の辺に第二折り部5を介して返信用申込書
6を連接して、この返信用申込書6が往信用封書部4の
内方に折り入れられた状態としている。この封書1は前
記返信用申込書6側から巻き折りしており、第一折り部
3や第二折り部5と直交する辺が巻き折りによって対向
し、この対向する辺を接着剤にて貼り合わせて封着片7
としている。一方、往信用封書外形紙2の返信用申込書
6が連接されている側とは反対側の辺が延設され、第三
折り部8を介して封緘片9を連接し、その封緘片9を往
信用封書外形紙2における第二折り部5側の辺に外方か
ら折り重ねて封緘している。そして、この第三折り部8
を間にして封緘片9と往信用封書外形紙2側とに開封用
ミシン目10が重なるようにして設けられている。 【0004】封書1を開封するに際して、まず上記開封
用ミシン目10の位置で切り取りを行なう。そして、上
記封着片7が、対向する辺同士を点状接着状態で貼り合
わせて剥離可能とした構成である場合にはこの封着片7
の辺を剥離させ、また、封着片7に沿って切り取り用ミ
シン目11が設けられている場合には、この切り取り用
ミシン目11から封着片7を切り取るようにすればよ
く、巻き折りとは逆方向に開くことで往信用封筒外形紙
2と返信用申込書6とが一体となった状態で展開され、
前記往信用封筒外形紙2の封書内面側に記載された通知
情報などを確認でき、返信用申込書6にも所要の事項を
記載できるようにしている。 【0005】また、図8に示すように封書1において、
往信用封書外形紙2に第二折り部5を介して連接された
返信用申込書6から巻き折りするようにして、この返信
用申込書6を、第一折り部3から二つ折りされた前記往
信用封書外形紙2からなる往信用封書部4の内方に位置
させ、往信用封書外形紙2の前記返信用申込書6が連接
された辺とは反対側の辺に封緘片9を設け、この封緘片
9を返信用申込書6の第二折り部5側の辺に貼り合わせ
るようにしたものもある。この封書1では、第一、第二
折り部3、5と直交する辺が接着剤を介して剥離可能に
貼り合わせる封着片7としている。そして、上記封緘片
9にあっては二条の開封用ミシン目10を備えており、
二条の開封用ミシン目10から封緘片9を切断すること
で開封でき、封着片7を剥離することで、展開できるよ
うにしているものである。 【0006】ところで、これら封書では上述したように
開封後に展開すると、往信用封書外形紙と返信用申込書
とが連続した一枚の用紙の形態となってしまう。そのた
め、展開状態の往信用封書外形紙に記載されている情報
などを確認しようとする場合に返信用申込書を分離しな
ければこの返信用申込書も共に取り扱う必要が生じてし
まい、封書を展開したときの取り扱いが煩雑になる。そ
して、返信用申込書を単独に扱うためには、開封後に別
操作で往信用封書外形紙から切り離さなければならず、
手間を要するという問題がある。そこで、本発明は上記
課題を考慮してなされたもので、往信用封書部の内方に
返信用申込書を有する封書において、開封したときに返
信用申込書と往信用封書外形紙とを分離させるようにす
ることを課題とし、開封後の往信用封書外形紙や返信用
申込書の取り扱いが容易な往信封書を得ることを目的と
するものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、往信用封書部の内方に返信用申込
書を有する封書において、前記往信用封書部は、往信用
封書外形紙の中央に位置する第一折り部から見開き可能
に二つ折りして、前記第一折り部と直交し二つ折りによ
り相対する辺を剥離可能に貼り合わせてなる封着片を有
し、前記返信用申込書は葉書形態または封書展開形態で
あり、前記第一折り部に平行な辺の内の一方の辺に第二
折り部を介して連接されているとともに、前記第一折り
部に沿った方向での長さ寸法を往信用封書部の封着片間
寸法より小さくして、前記第二折り部から返信用申込書
が往信用封書部内に折り入れられ、前記往信用封書外形
紙における返信用申込書が連接した辺とは反対側の辺に
は、往信用封書外形紙と返信用申込書との第二折り部側
の辺に貼り合わせてなる貼着片を有し、前記貼着片と、
往信用封書外形紙と返信用申込書との第二折り部側の辺
とのそれぞれに、開封用ミシン目が重なるようにして設
けられて、前記開封用ミシン目からの前記貼着片と、往
信用封書外形紙と返信用申込書との第二折り部側の辺と
の切り取りにより、往信用封書部の開封と返信用申込書
の分離とが可能となる構成としたことを特徴とする返信
用申込書付き封書を提供して、上記課題を解消するもの
である。 【0008】 【発明の実施の形態】つぎに本発明を図1から図6に示
す実施の形態に基づいて詳細に説明する。なお、図7と
図8とに示す従来例と構成が重複する部分は同符号を付
してその説明を省略する。図1と図2に示すように、封
書1は往信用封書部4の内方に返信用申込書6を位置さ
せてなるものである。往信用封書部4は往信用封書外形
紙2の中央に位置する第一折り部3から二つ折りして通
知情報などを印字、または印刷する情報記載面4aを封
書の内側とし、第一折り部3と直交し二つ折りにより相
対する辺を剥離可能に貼り合わせてなる封着片7として
いる(図3参照)。封着片7が剥離可能となる構成は、
例えば図3に示すように一方の辺に接着剤7aを塗布す
るとともに、他方の辺に不連続にして剥離ニス7bを塗
布したものであり、不連続な剥離ニス7bの塗布部分に
対して接着剤7aの塗布部分を重ね合わせることで、不
用意な力が加わっただけでは前記封着片7が剥離せず、
二つ折り状態となっている往信用封書外形紙2を開く操
作をすることでこの封着片7が剥離するようにしてい
る。なお、不用意な力で剥離しない接着力を有すること
ができれば、剥離ニス7bの塗布形態は連続でもよいも
のである。さらに封着片7を剥離可能に構成する手法は
上述のものに限定されるものではなく、公知の手法を採
用することができる。 【0009】本発明における封書1の返信用申込書6
は、往信用封書外形紙2の第一折り部3に平行な辺の内
2a,2bの一方の辺2bに第二折り部5を介して連接
されている。そして、図3、図4に示すように前記第一
折り部3に沿った方向での長さ寸法を封着片間の寸法よ
り小さくしていて、返信用申込書6自体は封着片7にか
かることなく前記第二折り部5から往信用封書部4内に
折り入れられた状態としているとともに、この返信用申
込書6自体もそのほぼ中央に折り部12を有して、往信
用封書部4の内部に収まる大きさにして二つ折りしてい
る。 【0010】二つ折りされている返信用申込書6は封書
展開形態であって返信用封書を作成できるようにした構
成を有している。図3に示されているように上記往信用
封書外形紙2と連続して展開した状態において、往信用
封書部4の情報記載面4aと同一側の面であって、折り
部12から往信用封書外形紙2側の用紙部分には受取人
住所氏名などを印字、または印刷してなる返信宛名情報
記載部13が設けられている。また、図4に示されてい
るように、返信用申込書6のもう一方の面には申込事項
などを記載するための申込情報記載部14が設けられて
いる。そして、この申込情報記載部14がある面の四方
が糊代15として設けられていて、後述するように単独
で取り扱えるようになった返信用申込書6においては、
前記申込情報記載部14に所要の情報を記載した後、折
り部12から申込情報記載部14が内側となるように二
つ折りして糊代15を封着することで返信用封書16が
作成できるようになる(図6参照)。 【0011】封書1において、上記返信用申込書6の第
二折り部5側の辺6aと、往信用封書外形紙2における
第二折り部5側の辺2bにあっては、第二折り部5に沿
って開封用ミシン目10が設けられていて、図2に示さ
れているように、返信用申込書6が往信用封書部4の内
部に折り入れられている状態において前記開封用ミシン
目10それぞれが重なるように位置している。なお、返
信用申込書6の第二折り部5と反対側の辺6bは前記開
封用ミシン目10に重ならないように設定されている。
さらにこの封書1において、往信用封書外形紙2におけ
る返信用申込書6が連接した辺2bとは反対側の辺2a
に、前記辺2bと返信用申込書6の第二折り部5側の辺
6aとに貼り合わせる貼着片17を有していて、上記封
着片7での貼り合わせとこの貼着片17の第二折り部5
側への貼り合わせによって、閉じた状態の封書1が得ら
れている。そして、この貼着片17に沿って開封用ミシ
ン目10が設けられていて、この貼着片17に沿った開
封用ミシン目10は上記第二折り部5側の開封用ミシン
目10と重なる位置としている。 【0012】このように前記貼着片17の辺2aが往信
用封書外形紙2の辺2bの一部と返信用申込書6の辺6
aに貼り合わされ、かつ、前記第二折り部5側において
三つの開封用ミシン目10の位置が重なるようになって
いるため、貼着片17と辺2b、6aとを開封用ミシン
目10から切り取れば、往信用封書部4が開封が開封さ
れ、図5に示すように上記封着片7を引き開くように剥
離させることで情報記載面4aが見開かれるようにな
る。また、辺2b,6aが切り取られているため、返信
用申込書6が往信用封書部4から分離された状態とな
り、返信用申込書6が単独で取り扱えるようになる。返
信用申込書6が単独で取り扱えるようになれば、上述し
たように申込情報記載部14に所要の情報を記載し、糊
代15で綴じ合わせるようにすることで、図6に示す返
信用封書16が得られる。 【0013】なお、上記実施の例において返信用申込書
6を返信用封書が形成できる二つ折りのものとしたが、
本発明はこれに限定されるものではない。例えば、折ら
れることなく往信用封書部4内に収まるようにした一枚
の紙片状として、分離によって返信用葉書が形成される
ものであってもよい。また、この返信用申込書6が葉書
形態や封書展開形態であれば三つ折り以上に折り畳まれ
たものであってもよい。 【0014】 【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、往
信用封書部の内方に返信用申込書を有する封書におい
て、前記往信用封書部は、往信用封書外形紙の中央に位
置する第一折り部から見開き可能に二つ折りして、前記
第一折り部と直交し二つ折りにより相対する辺を剥離可
能に貼り合わせてなる封着片を有し、前記返信用申込書
は葉書形態または封書展開形態であり、前記第一折り部
に平行な辺の内の一方の辺に第二折り部を介して連接さ
れているとともに、前記第一折り部に沿った方向での長
さ寸法を往信用封書部の封着片間寸法より小さくして、
前記第二折り部から返信用申込書が往信用封書部内に折
り入れられ、前記往信用封書外形紙における返信用申込
書が連接した辺とは反対側の辺には、往信用封書外形紙
と返信用申込書との第二折り部側の辺に貼り合わせてな
る貼着片を有し、前記貼着片と、往信用封書外形紙と返
信用申込書との第二折り部側の辺とのそれぞれに、開封
用ミシン目が重なるようにして設けられて、前記開封用
ミシン目からの前記貼着片と、往信用封書外形紙と返信
用申込書との第二折り部側の辺との切り取りにより、往
信用封書部の開封と返信用申込書の分離とが可能となる
構成としたことを特徴とするものである。これによっ
て、開封用ミシン目から切り取り操作することにより、
往信用封筒部が開封されると同時に往信用封書部と返信
用申込書とが分離され、返信用申込書を別個に分離操作
するという手間を省くことができる。また、封書形成前
の往信用封書外形紙と返信用申込書とが連接した状態
で、往信用封書外形紙と返信用申込書とに対して可変情
報を同時に出力することができるようなり、往信用封書
外形紙の情報と返信用申込書の情報との対応付けが正確
になるなど、実用性に優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る返信用申込書付き封書の一例を一
部切り欠いた状態で示す説明図である。 【図2】一例を断面で示す説明図である。 【図3】連接した往信用封書外形紙と返信用申込書とを
展開した状態で一方の片面を示す説明図である。 【図4】同じく往信用封書外形紙と返信用申込書とを展
開した状態でもう一方の片面を示す説明図である。 【図5】一例を開封して往信用封書部を展開する状態を
示す説明図である。 【図6】返信用申込書からなる返信用封書を示す説明図
である。 【図7】従来例を示す説明図である。 【図8】同じく従来例を示す説明図である。 【符号の説明】 1…封書 2…往信用封書外形紙 3…第一折り部 4…往信用封書部 5…第二折り部 6…返信用申込書 7…封着片 10…開封用ミシン目 13…返信宛名記載部 14…申込情報記載部 16…返信用封書 17…貼着片

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】往信用封書部の内方に返信用申込書を有す
    る封書において、 前記往信用封書部は、往信用封書外形紙の中央に位置す
    る第一折り部から見開き可能に二つ折りして、前記第一
    折り部と直交し二つ折りにより相対する辺を剥離可能に
    貼り合わせてなる封着片を有し、 前記返信用申込書は葉書形態または封書展開形態であ
    り、前記第一折り部に平行な辺の内の一方の辺に第二折
    り部を介して連接されているとともに、前記第一折り部
    に沿った方向での長さ寸法を往信用封書部の封着片間寸
    法より小さくして、前記第二折り部から返信用申込書が
    往信用封書部内に折り入れられ、 前記往信用封書外形紙における返信用申込書が連接した
    辺とは反対側の辺には、往信用封書外形紙と返信用申込
    書との第二折り部側の辺に貼り合わせてなる貼着片を有
    し、 前記貼着片と、往信用封書外形紙と返信用申込書との第
    二折り部側の辺とのそれぞれに、開封用ミシン目が重な
    るようにして設けられて、 前記開封用ミシン目からの前記貼着片と、往信用封書外
    形紙と返信用申込書との第二折り部側の辺との切り取り
    により、往信用封書部の開封と返信用申込書の分離とが
    可能となる構成としたことを特徴とする返信用申込書付
    き封書。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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