JP5313820B2 - 封筒 - Google Patents

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Description

本発明は、封入物を封入可能に構成された封筒に関し、特に、複数回の使用を可能とする技術に関する。
従来より、印刷物等の書類や手紙等を送付する場合に、この書類や手紙等を封入する封筒が用いられている。このような封筒は、2枚のシートによって袋形状の封筒本体が構成されるとともに、2枚のシートのうち一方のシートに連接した封用蓋片を有し、袋形状の封筒本体に、上述したような書類や手紙等の封入物が封入された後、封用蓋片が折り畳まれて封緘されることになる。
近年、このように書類や手紙等を封入、封緘する封筒において、往信用のみならず返信用にも使用するといったように複数回使用することができる封筒が考えられている。例えば、封用蓋片にジッパー部、並びに粘着剤が塗布されてなる2つの封緘部を設けておき、往信時には、2つの封緘部のうち一方の封緘部に剥離紙を貼着しておいて他方の封緘部を用いて封緘し、返信時には、往信時に用いた封緘部をジッパー部によって封用蓋片から切り離するとともに、封緘部から剥離紙を剥離し、この封緘部によって封緘する封筒が特許文献1に開示されている。
このように、2つの封緘部を有しながらも往信時に2つの封緘部の一方に剥離紙を貼着しておくことにより、返信時において、利用者が自分で封筒に糊を塗布したり、再湿のりに水分を付着させたりすることなく、封筒を封緘することができる。
また、封用蓋片に往信用の宛先情報を印刷するとともに、封筒本体の封用蓋片に対向する領域に返信用の宛先情報を印刷しておき、返信時に封用蓋片を切り離して返信用の宛先情報を表出させることにより、往信及び返信を可能とする封筒が特許文献2に開示されている。
また、開封する際に、封筒を封緘するための封用蓋片を用いて開封するのではなく、封筒本体を構成する2枚のシートの一方を、このシートに形成された破線状切り込みを用いて破断することによって開封する封筒が特許文献3に開示されている。
意匠登録第1344120号公報 国際公開第2003/055759号 特開2002−59940号公報
しかしながら、上述したように封用蓋片に2つの封緘部を設けたものや、封用蓋片に宛先情報を印刷しておくものにおいては、封用蓋片に2つの封緘部を設ける必要があることや、封用蓋片に宛先情報を印刷しておく必要があることから、封用蓋片の幅が広くなり、それにより、封入物を自動で封入して封緘する場合等においてジャム等が発生しやすくなり、処理効率が低下してしまうという問題点がある。
また、上述したように、封筒本体を構成するシートに形成された破線状切り込みを用いて破断することによって開封する封筒においては、封筒を開封してしまうと封筒本体が袋形状を構成しなくなるため、この封筒を再度使用することができなくなってしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、封用蓋片の幅が広くなることによって処理効率を低下させることなく再度の使用を可能とする封筒を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
第1、第2及び第3の紙片部が重ね合わされて構成される封筒であって、
前記第1の紙片部に連接した第1の封用蓋片が前記第1の紙片部に対して折り畳まれて前記第3の紙片部に貼着されることによって第1の開封/封緘部が構成され、
前記第1の紙片部は、前記第1の封用蓋片が連接した辺とは異なる辺に前記第3の紙片部に連接した第2の封用蓋片を有し、前記第2の紙片部の少なくとも一部が表出するように前記第2の封用蓋片を残して切り離し可能に構成され、
前記第2の封用蓋片が前記第3の紙片部に対して折り畳まれて前記第2の紙片部に貼着されることによって第2の開封/封緘部が構成され、
前記第1の紙片部と前記第3の紙片部との間に前記第1の開封/封緘部を封入口とした第1の封入部が形成され、
前記第2の紙片部と前記第3の紙片部との間に前記第2の開封/封緘部を封入口とした第2の封入部が形成されている。
上記のように構成された本発明においては、例えば、往復封筒として用いる場合、往信時においては、第1の紙片部に連接した第1の封用蓋片を開いた状態で、この第1の封用蓋片と第3の紙片部とで構成される第1の開封/封緘部を封入口として、第1の紙片部と第3の紙片部との間に形成された第1の封入部に封入物を封入し、第1の封用蓋片を第1の紙片部に対して折り畳んで第3の紙片部に貼着することによって封筒を封緘する。そして、封緘された封筒を開封する場合は、第1の紙片部を、第2の紙片部の少なくとも一部が表出するように、第1の封用蓋片が連接した辺とは異なる辺に第3の紙片部に連接した第2の封用蓋片を残して切り離し、第1の封入部に封入された封入物を取り出す。その後、この封筒を用いて返信する場合は、第1の紙片部から切り離された第2の封用蓋片を開いた状態で、この第2の封用蓋片と第2の紙片部とで構成される第2の開封/封緘部を封入口として、第2の紙片部と第3の紙片部との間に形成された第2の封入部に封入物を封入し、第2の封用蓋片を第3の紙片部に対して折り畳んで第2の紙片部に貼着することによって封筒を封緘する。
このように、第1、第2及び第3の3つの紙片部を用い、往信時及び返信時にそれぞれ用いられる第1及び第2の封用蓋片を第1の紙片部の互いに異なる辺に設け、第1の紙片部が、第2の紙片部の少なくとも一部が表出するように第2の封用蓋片を残して切り離し可能に構成されていることにより、往信用の宛先情報を第1の紙片部を用いて表示し、返信用の宛先情報を第2の紙片部のうち第1の紙片部が切り離された場合に表出する領域に表示することで、封用蓋片の幅を広くすることなく、再度の使用が可能となる。
以上説明したように本発明においては、第1、第2及び第3の3つの紙片部が重ね合わされて構成され、往信時及び返信時にそれぞれ用いられる第1及び第2の封用蓋片が第1の紙片部の互いに異なる辺に設けられ、第1の紙片部が、第2の紙片部の少なくとも一部が表出するように第2の封用蓋片を残して切り離し可能に構成されているため、往信用の宛先情報を第1の紙片部を用いて表示し、返信用の宛先情報を第2の紙片部のうち第1の紙片部が切り離された場合に表出する領域に表示することにより、封用蓋片の幅が広くなることによって処理効率を低下させることなく再度の使用が可能となる。
本発明の封筒の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA―A’断面図、(c)は裏面から見た図、(d)は(a)に示したB―B’断面図、(e)は第2の紙片部の表面図、(f)は第2の紙片部を除いた展開図である。 図1に示した封筒の往信時の使用方法を説明するための図であり、(a)は封筒に封入物が封入される状態を示す図、(b)は(a)に示したA―A’断面図、(c)は封入物が封入された封筒が封緘された状態を示す図、(d)は(c)に示したA―A’断面図である。 図1に示した封筒に封入された封入物の取り出し方法を説明するための図であり、(a)は紙片部を切り離していく状態を示す図、(b)は(a)に示したA―A’断面図、(c)は2つの紙片部を見開いた状態を示す図、(d)は(c)に示したA―A’断面図、(e)は封入された封入物が取り出される状態を示す図、(f)は(e)に示したA―A’断面図である。 図1に示した封筒の返信時の使用方法を説明するための図であり、(a)は封筒に封入物が封入される前の状態を示す図、(b)は(a)に示したA―A’断面図、(c)は封筒に封入物が封入される状態を示す図、(d)は(c)に示したA―A’断面図、(e)は封入物が封入された封筒が封緘された状態を示す図、(f)は(e)に示したA―A’断面図である。 図1に示した封筒に返信時に封入された封入物の取り出し方法を説明するための図であり、(a)は封入物が封入された封筒を示す図、(b)は封入された封入物が取り出される状態を示す図である。 本発明の封筒の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA―A’断面図、(c)は裏面から見た図、(d)は(a)に示したB―B’断面図、(e)は第2の紙片部の表面図、(f)は第2の紙片部を除いた展開図である。 図6に示した封筒の往信時の使用方法を説明するための図であり、(a)は封筒に封入物が封入される状態を示す図、(b)は(a)に示したA―A’断面図、(c)は封入物が封入された封筒が封緘された状態を示す図、(d)は(c)に示したA―A’断面図である。 図6に示した封筒に封入された封入物の取り出し方法を説明するための図であり、(a)は紙片部を切り離していく状態を示す図、(b)は(a)に示したA―A’断面図、(c)は2つの紙片部を見開いた状態を示す図、(d)は(c)に示したA―A’断面図、(e)は封入された封入物及び宛先シートが取り出された状態を示す図、(f)は(e)に示したA―A’断面図である。 図6に示した封筒の返信時の使用方法を説明するための図であり、(a)は封筒に封入物が封入される前の状態を示す図、(b)は(a)に示したA―A’断面図、(c)は封筒に封入物が封入される状態を示す図、(d)は(c)に示したA―A’断面図、(e)は封入物が封入された封筒が封緘された状態を示す図、(f)は(e)に示したA―A’断面図である。 図6に示した封筒に返信時に封入された封入物の取り出し方法を説明するための図であり、(a)は封入物が封入された封筒を示す図、(b)は封入された封入物が取り出される状態を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の封筒の第1の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA―A’断面図、(c)は裏面から見た図、(d)は(a)に示したB―B’断面図、(e)は第2の紙片部20の表面図、(f)は第2の紙片部20を除いた展開図である。
本形態は図1に示すように、第1の紙片部10と第2の紙片部20と第3の紙片部30とが重ね合わされて構成されている。紙片部10と紙片部30とは、1つの辺にて連接しており、この辺を介して折り畳まれ、互いの連接辺に隣接する2辺に沿う領域が、紙片部10のその2辺にそれぞれ連接した2つののり代部60に塗布された粘着剤42よって互いに貼着されている。そして、このように貼着された2枚の紙片部10,30間に紙片部20が挟み込まれ、紙片部10と紙片部20とが、1つの辺を除く3辺に沿う領域において、紙片部10に塗布された粘着剤41によって互いに貼着されている。また、紙片部10は、紙片部30に連接する辺に対向する辺に第1の封用蓋片となるフラップ部50が連接している。
第1の紙片部10は、4辺に沿うように長方形の形状にミシン目11が形成されており、さらにこのミシン目11は、長方形の互いに隣接する2つの頂点から、紙片部10の4つの角部のうちその頂点に近接する角部にそれぞれ延びている。そして、ミシン目11の角部に延びた部分と長方形の一辺とに囲まれた領域が第2の封用蓋片となるフラップ部12となっている。このフラップ部12は、紙片部10に連接したのり代部60が紙片部30に貼着されていることにより、紙片部30に連接した状態となっている。これにより、フラップ部12は、紙片部10のフラップ部50が連接した辺とは異なる辺に設けられていることになる。また、紙片部10は、1つの辺を除く3辺に沿う領域にて粘着剤41によって紙片部20と貼着されているが、紙片部20と貼着されていない辺にフラップ部12が設けられており、フラップ部12の紙片部20と対向する面には再湿のり44が塗布されている。また、ミシン目11は、粘着剤41によって紙片部20と貼着された領域の内側に形成されている。また、ミシン目11の長方形の形状に囲まれる領域には、この封筒の往信先の住所や氏名等からなる往信先情報13が印刷されている。
第2の紙片部20は、その表面にこの封筒を返信用に使用する場合の返信先の住所や氏名等からなる返信先情報21と広告情報22が印刷されている。
上記のように構成された封筒は、往信用及び返信用として使用される。往信用として使用する場合は、紙片部20と紙片部30との間を第1の封入部として封入物を封入し、フラップ部50を紙片部10に対して折り畳んで粘着剤43によって紙片部30に貼着し、また、返信用として使用する場合は、ミシン目11を用いて紙片部10をフラップ部12を残して切り離して返信用情報21を表出させ、紙片部20と紙片部30との間を第2の封入部として封入物を封入し、フラップ部12をのり代部60及び紙片部30に対して折り畳み、フラップ部12に塗布された再湿のり44によって紙片部20に貼着することになる。
以下に、上述した封筒の使用方法について具体的に説明する。
まず、往信時の使用方法について説明する。
図2は、図1に示した封筒の往信時の使用方法を説明するための図であり、(a)は封筒に封入物が封入される状態を示す図、(b)は(a)に示したA―A’断面図、(c)は封入物が封入された封筒が封緘された状態を示す図、(d)は(c)に示したA―A’断面図である。
図1に示した封筒を往信用として使用する場合は、図2(a),(b)に示すように、フラップ部50を開いた状態において、紙片部20と紙片部30との間を第1の封入部として封入物71を封入する。この際、紙片部10と紙片部20とは、紙片部10のフラップ部50との連接辺に沿う領域において粘着剤41によって互いに貼着されているため、封入物71が紙片部10と紙片部20との間に封入されることはない。
そして、図2(c),(d)に示すように、フラップ部50を紙片部10に対して折り畳み、粘着剤43によって紙片部30に貼着する。
すなわち、本形態においては、フラップ部50が紙片部10に対して折り畳まれて紙片部30に貼着されることによって第1の開封/封緘部が構成され、この第1の開封/封緘部を封入口として紙片部20と紙片部30との間に形成された第1の封入部に封入物71を封入することになる。
このようにして封入物71が封入された封筒は、紙片部10に印刷された往信先情報13に従って往信先に送付されていく。
次に、上記のようにして封筒に封入された封入物71の取り出し方法について説明する。
図3は、図1に示した封筒に封入された封入物71の取り出し方法を説明するための図であり、(a)は紙片部10を切り離していく状態を示す図、(b)は(a)に示したA―A’断面図、(c)は紙片部10と紙片部20とを見開いた状態を示す図、(d)は(c)に示したA―A’断面図、(e)は封入された封入物71が取り出される状態を示す図、(f)は(e)に示したA―A’断面図である。
上記のようにして封筒に封入された封入物71を取り出す場合は、まず、図3(a),(b)に示すように、ミシン目11によって紙片部10を切り離していく。この際、紙片部10のミシン目11よりも外側の領域は、粘着剤41によって紙片部20に貼着されたままの状態となる。
そして、紙片部10と紙片部20とを見開くと、図3(c),(d)に示すように、紙片部10の裏面に印刷された広告情報14が表出するとともに、紙片部20の紙片部10に対向する面に印刷された返信先情報21及び広告情報22が表出する。この際、紙片部10に形成されたミシン目11のうち、フラップ部12の端辺の領域は切り離されていない。
紙片部10と紙片部20とが見開かれると、封入物71が封入されていた紙片部20と紙片部30との間の第1の封入部が、フラップ部12が紙片部30に対して折り畳まれることによって構成されていた第2の開封/封緘部を開封口として開封され、図3(e),(f)に示すように、紙片部20と紙片部30との間に封入された封入物71がこの開封口から取り出されることになる。
次に、上述した封筒の返信時の使用方法について説明する。
図4は、図1に示した封筒の返信時の使用方法を説明するための図であり、(a)は封筒に封入物が封入される前の状態を示す図、(b)は(a)に示したA―A’断面図、(c)は封筒に封入物が封入される状態を示す図、(d)は(c)に示したA―A’断面図、(e)は封入物が封入された封筒が封緘された状態を示す図、(f)は(e)に示したA―A’断面図である。
上記のようにして封入物71が取り出された封筒を返信用として使用する場合は、まず、図4(a),(b)に示すように、図3(b)に示したような状態となった封筒から紙片部10をフラップ部12が残るようにミシン目11によって切り離す。
そして、図4(c),(d)に示すように、フラップ部12を開いた状態において、紙片部20と紙片部30との間を第2の封入部として封入物72を封入する。
その後、図4(e),(f)に示すように、フラップ部12を紙片部30に対して折り畳み、フラップ部12に塗布された再湿のり44によって紙片部20に貼着する。
すなわち、本形態においては、フラップ部12が紙片部30に対して折り畳まれて紙片部20に貼着されることによって第2の開封/封緘部が構成され、この第2の開封/封緘部を封入口として紙片部20と紙片部30との間に形成された第2の封入部に封入物72を封入することになる。
このようにして封入物72が封入された封筒は、紙片部20に印刷された返信先情報21に従って返信先に送付されていく。
次に、上記のようにして封筒に封入された封入物72の取り出し方法について説明する。
図5は、図1に示した封筒に返信時に封入された封入物72の取り出し方法を説明するための図であり、(a)は封入物72が封入された封筒を示す図、(b)は封入された封入物72が取り出される状態を示す図である。
上述したように、封筒の返信時には、紙片部20と紙片部30との間を第2の封入部として封入物72が封入されており、図5(a)に示すように、フラップ部12が紙片部20に貼着されることによって封緘されている。
封入物72を封筒から取り出す場合は、図5(b)に示すように、例えば、フラップ部12とのり代部60との連接辺をペーパーナイフ等によって破断し、紙片部20と紙片部30との間に封入された封入物72を取り出すことになる。
このように、本形態においては、3つの紙片部10,20,30が重ね合わされて構成され、往信時に用いられるフラップ部50と返信時に用いられるフラップ部12とが、紙片部10の互いに異なる辺に設けられ、紙片部10が、紙片部20の一部が表出するようにフラップ部12を残して切り離し可能に構成されているため、往信先情報13を紙片部10に印刷しておき、往信時にはこの往信先情報13によって往信先に送付し、また、返信先情報21を紙片部20のうち紙片部10が切り離された場合に表出する領域に印刷しておき、返信時には、紙片部10を切り離して表出した返信先情報21によって返信先に送付することとなり、それにより、封筒を封緘するためのフラップ部の幅が広くなることによって処理効率を低下させることなく再度の使用が可能となる。
(第2の実施の形態)
図6は、本発明の封筒の第2の実施の形態を示す図であり、(a)は表面から見た図、(b)は(a)に示したA―A’断面図、(c)は裏面から見た図、(d)は(a)に示したB―B’断面図、(e)は第2の紙片部120の表面図、(f)は第2の紙片部120を除いた展開図である。
本形態は図6に示すように、第1の紙片部110と第2の紙片部120と第3の紙片部130とが重ね合わされて構成されている。紙片部110と紙片部130とは、1つの辺にて連接しており、この辺を介して折り畳まれ、互いの連接辺に隣接する2辺に沿う領域が、紙片部110のその2辺にそれぞれ連接した2つののり代部160に塗布された粘着剤142よって互いに貼着されている。そして、このように貼着された2枚の紙片部110,130間に紙片部120が挟み込まれ、紙片部110と紙片部120とが、紙片部110の紙片部130との連接辺とそれに隣接する2辺のうち一方の辺との2辺に沿う領域において、紙片部110に塗布された粘着剤141によって互いに貼着されている。また、紙片部110は、紙片部130に連接する辺に対向する辺に第1の封用蓋片となるフラップ部150が連接している。また、紙片部110と紙片部120との間には、宛先シート180が封入されている。
第1の紙片部110は、4辺に沿うようにミシン目111が形成されており、さらにこのミシン目111は、紙片部110のうち、粘着剤141が塗布されていない辺にフラップ部112が切り離し可能に形成されるように紙片部110の2つの角部から延びる領域を有している。このフラップ部112は、紙片部110に連接したのり代部160が紙片部130に貼着されていることにより、紙片部130に連接した状態となっている。これにより、フラップ部112は、紙片部110のフラップ部150が連接した辺とは異なる辺に設けられていることになる。また、フラップ部112の紙片部120と対向する面には再湿のり145が塗布されている。また、ミシン目111は、紙片部110の粘着剤141が塗布された辺においては、粘着剤141によって紙片部120と貼着された領域の内側に形成されている。また、ミシン目111によって囲まれる領域にはフィルム等からなる窓部113が設けられており、この窓部113から、宛先シート180に印刷された往信先情報181が視認可能となっている。
第2の紙片部120は、その表面にこの封筒を返信用に使用する場合の返信先の住所や氏名等からなる返信先情報121と広告情報122が印刷されている。
第3の紙片部130は、第1の紙片部110との連接辺と対向する辺に沿って粘着剤144が塗布されており、紙片部120と紙片130とが、紙片部110のフラップ部150との連接辺に重なる辺に沿う領域においてこの粘着剤144によって互いに貼着されている。
上記のように構成された封筒は、往信用及び返信用として使用される。往信用として使用する場合は、紙片部110と紙片部120との間を第1の封入部として封入物を封入し、フラップ部150を紙片部110に対して折り畳んで粘着剤143によって紙片部130に貼着し、また、往信用として使用する場合は、ミシン目111を用いて紙片部110をフラップ部112を残して切り離し、紙片部110と紙片部120との間に封入された封入物と宛先シート180とを取り出して返信用情報121を表出させ、紙片部120と紙片部130との間を第2の封入部として封入物を封入し、フラップ部112をのり代部160及び紙片部130に対して折り畳み、フラップ部112に塗布された再湿のり145によって紙片部120に貼着することになる。
以下に、上述した封筒の使用方法について具体的に説明する。
まず、往信時の使用方法について説明する。
図7は、図6に示した封筒の往信時の使用方法を説明するための図であり、(a)は封筒に封入物が封入される状態を示す図、(b)は(a)に示したA―A’断面図、(c)は封入物が封入された封筒が封緘された状態を示す図、(d)は(c)に示したA―A’断面図である。
図6に示した封筒を往信用として使用する場合は、図7(a),(b)に示すように、フラップ部150を開いた状態において、紙片部110と紙片部120との間を第1の封入部として封入物171を封入する。この際、紙片部110と紙片部120との間には、往信先情報181が印刷された宛先シート180が封入されているため、この宛先シート180に印刷された往信先情報181が紙片部110の窓部113から視認不可能とならないように宛先シート180と紙片部120との間に封入物171を封入する。また、紙片部120と紙片部130とは、紙片部110のフラップ部150との連接辺に重なる辺に沿う領域において粘着剤144によって互いに貼着されているため、封入物171が紙片部120と紙片部130との間に封入されることはない。
そして、図7(c),(d)に示すように、フラップ部150を紙片部110に対して折り畳み、粘着剤143によって紙片部130に貼着する。
すなわち、本形態においては、フラップ部150が紙片部110に対して折り畳まれて紙片部130に貼着されることによって第1の開封/封緘部が構成され、この第1の開封/封緘部を封入口として紙片部110と紙片部120との間に形成された第1の封入部に封入物171を封入することになる。
このようにして封入物171が封入された封筒は、紙片部110の窓部113から表出した往信先情報181に従って往信先に送付されていく。
次に、上記のようにして封筒に封入された封入物171の取り出し方法について説明する。
図8は、図6に示した封筒に封入された封入物171の取り出し方法を説明するための図であり、(a)は紙片部110を切り離していく状態を示す図、(b)は(a)に示したA―A’断面図、(c)は紙片部110と紙片部120とを見開いた状態を示す図、(d)は(c)に示したA―A’断面図、(e)は封入された封入物171及び宛先シート180が取り出された状態を示す図、(f)は(e)に示したA―A’断面図である。
上記のようにして封筒に封入された封入物171を取り出す場合は、まず、図8(a),(b)に示すように、ミシン目111によって紙片部110を切り離していく。この際、紙片部110のミシン目111よりも外側の領域は、粘着剤141によって紙片部120に貼着されたままの状態となり、また、フラップ部150においても、粘着剤143によって紙片部130に貼着されたままの状態となる。
そして、紙片部110と紙片部120とを見開くと、図8(c),(d)に示すように、紙片部110と紙片部120との間に封入された宛先シート180及び封入物171が取り出し可能な状態となる。この際、紙片部110に形成されたミシン目111のうち、フラップ部112の端辺の領域は切り離されていない。
紙片部110と紙片部120とが見開かれた後、紙片部110と紙片部120との間に封入された宛先シート180及び封入物171が取り出されると、図8(e),(f)に示すように、紙片部120の紙片部110に対向する面に印刷された返信先情報121及び広告情報122が表出する。
次に、上述した封筒の返信時の使用方法について説明する。
図9は、図6に示した封筒の返信時の使用方法を説明するための図であり、(a)は封筒に封入物が封入される前の状態を示す図、(b)は(a)に示したA―A’断面図、(c)は封筒に封入物が封入される状態を示す図、(d)は(c)に示したA―A’断面図、(e)は封入物が封入された封筒が封緘された状態を示す図、(f)は(e)に示したA―A’断面図である。
上記のようにして封入物171が取り出された封筒を返信用として使用する場合は、まず、図9(a),(b)に示すように、図8(e)に示したような状態となった封筒から紙片部110をフラップ部112が残るようにミシン目111によって切り離す。
そして、図9(c),(d)に示すように、フラップ部112を開いた状態において、紙片部120と紙片部130との間を第2の封入部として封入物172を封入する。
その後、図9(e),(f)に示すように、フラップ部112を紙片部130に対して折り畳み、フラップ部112に塗布された再湿のり144によって紙片部120に貼着する。
すなわち、本形態においては、フラップ部112が紙片部130に対して折り畳まれて紙片部120に貼着されることによって第2の開封/封緘部が構成され、この第2の開封/封緘部を封入口として紙片部120と紙片部130との間に形成された第2の封入部に封入物172を封入することになる。
このようにして封入物172が封入された封筒は、紙片部120に印刷された返信先情報121に従って返信先に送付されていく。
次に、上記のようにして封筒に封入された封入物172の取り出し方法について説明する。
図10は、図6に示した封筒に返信時に封入された封入物172の取り出し方法を説明するための図であり、(a)は封入物172が封入された封筒を示す図、(b)は封入された封入物172が取り出される状態を示す図である。
上述したように、封筒の返信時には、紙片部120と紙片部130との間を第2の封入部として封入物172が封入されており、図10(a)に示すように、フラップ部112が紙片部120に貼着されることによって封緘されている。
封入物172を封筒から取り出す場合は、図10(b)に示すように、例えば、フラップ部112とのり代部160との連接辺をペーパーナイフ等によって破断し、紙片部120と紙片部130との間に封入された封入物172を取り出すことになる。
このように、本形態においては、3つの紙片部110,120,130が重ね合わされて構成され、往信時に用いられるフラップ部150と返信時に用いられるフラップ部112とが、紙片部110の互いに異なる辺に設けられ、紙片部110が、紙片部120の一部が表出するようにフラップ部112を残して切り離し可能に構成されているため、宛先シート180に印刷された往信先情報181を紙片部110の窓部113を介して表出させておき、往信時にはこの往信先情報181によって往信先に送付し、また、返信先情報121を紙片部120のうち紙片部110が切り離された場合に表出する領域に印刷しておき、返信時には、紙片部110を切り離して表出した返信先情報121によって返信先に送付することとなり、それにより、封筒を封緘するためのフラップ部の幅が広くなることによって処理効率を低下させることなく再度の使用が可能となる。
なお、本形態においては、紙片部110に窓部113を設けるとともに、往信時の封入物171が封入される第1の封入部となる紙片部110と紙片部120との間に、往信先情報181が印刷された宛先シート180を封入することにより、紙片部110を用いて往信先情報を表示しているが、本形態においても、第1の実施の形態に示したように、紙片部110に往信先情報を印刷する構成とすることも考えられる。
また、上述した2つの実施の形態においては、紙片部10,110をミシン目11,111によってフラップ部12,112が残るように切り離し可能な構成としているが、ミシン目11,111の形状は、紙片部10,110を切り離した際に、紙片部20,120に印刷された返信先情報21,121が表出するように、紙片部20,120の少なくとも一部が表出するようにフラップ部12,112が残るようなものとすればよい。
また、重ね合わされた3つの紙片部10,20,30,110,120,130の貼着方法は、上述したようにのり代部60,160によって最表面となる2つの紙片部10,110,30,130が貼着された構成を用いるものに限らず、2つの紙片部20,30間、または3つの紙片部110,120,130間に、上述したような封入物71,72,171,172が封入可能な封入口が構成されるものであればよい。
10,20,30,110,120,130 紙片部
11,111 ミシン目
12,50,112,150 フラップ部
13,181 往信先情報
14,22,122 広告情報
21,121 返信先情報
41〜43,141〜144 粘着剤
44,145 再湿のり
60,160 のり代部
71,72,171,172 封入物
113 窓部
180 宛先シート

Claims (1)

  1. 第1、第2及び第3の紙片部が重ね合わされて構成される封筒であって、
    前記第1の紙片部に連接した第1の封用蓋片が前記第1の紙片部に対して折り畳まれて前記第3の紙片部に貼着されることによって第1の開封/封緘部が構成され、
    前記第1の紙片部は、前記第1の封用蓋片が連接した辺とは異なる辺に前記第3の紙片部に連接した第2の封用蓋片を有し、前記第2の紙片部の少なくとも一部が表出するように前記第2の封用蓋片を残して切り離し可能に構成され、
    前記第2の封用蓋片が前記第3の紙片部に対して折り畳まれて前記第2の紙片部に貼着されることによって第2の開封/封緘部が構成され、
    前記第1の紙片部と前記第3の紙片部との間に前記第1の開封/封緘部を封入口とした第1の封入部が形成され、
    前記第2の紙片部と前記第3の紙片部との間に前記第2の開封/封緘部を封入口とした第2の封入部が形成されている封筒。
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