JP2001058483A

JP2001058483A - 窓付き二つ折りシールシート

Info

Publication number: JP2001058483A
Application number: JP11234774A
Authority: JP
Inventors: Kazuyuki Yamazaki; 和幸山崎
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1999-08-20
Filing date: 1999-08-20
Publication date: 2001-03-06

Abstract

(57)【要約】【課題】情報の記載を容易に行うことができる窓付き
二つ折りシールシートを提供する。【解決手段】窓付き二つ折りシールはがき１（窓付き
二つ折りシールシート）を構成する台紙２において、二
つ折り部３で二つ折りにされた状態で向かい合わせとな
る面を、例えば送付対象の納税額等の秘匿情報と、窓付
き二つ折りシールはがき１のあて先の情報等の公開情報
とを含む個別情報が印刷される内面４とする。台紙２
の、二つ折りにされるうちの片方の側に窓６を設け、窓
６が形成される側とは反対の側の内面４には、個別情報
のうちの公開情報が記載される公開情報印刷部８を設
け、窓６から公開情報印刷部８が露出されるようにこれ
ら窓６及び公開情報印刷部８の位置を定める。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、親展用等に用いる
窓付き二つ折りシールシートに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、例えば親展用等、送付対象以外の
第三者に対して秘匿する情報（以下、秘匿情報と呼ぶ）
を郵送等の第三者が介在する手段を介して送付対象に送
付するものとして、台紙を二つ折りにした状態で向かい
合わせとなる内面同士を接着することで、これら内面が
封じられる二つ折りシールはがきが用いられる。この二
つ折りシールはがきは、内面に秘匿情報を記載し、接着
剤を用いてこれら内面を接着することで内面を一時的に
封じることができるものであって、その外面（台紙にお
いて内面とは反対側の面）には、通常のはがきと同じ
く、あて先の情報や差出人名などの第三者に対して公開
する情報（以下、公開情報と呼ぶ）や、秘匿する必要の
ない情報等が記載される。

【０００３】このような二つ折りシールはがきは、主と
して通知書、請求書または納付書など、多数の送付対象
に、それぞれ送付対象ごとの秘匿情報と公開情報とを含
む個別情報を送付する用途に用いられるものである。そ
して、これら各送付対象ごとの個別情報は、コンピュー
タによって管理され、コンピュータに接続されるプリン
タによって二つ折りシールはがきに印刷されるか、また
はラベルに印刷されて二つ折りシールはがきに貼り付け
られる。ここで、個別情報のうち、秘匿情報は、二つ折
りシールはがきの内面に印刷され、また、あて先の情報
等の公開情報は、二つ折りシールはがきの外面に印刷さ
れるか、またはラベルに印刷されて外面に貼り付けられ
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の二つ折
りシールはがきは、個別情報を記載する工程を、内面と
外面とでは別工程で行っていたので、作成に手間がかか
り、コストがかさんでいた。そして、内面と外面とで個
別情報の記載を別工程で行っていたので、内面と外面と
の個別情報を一致させるように気を遣う必要がある。こ
れは、例えば外面にはあて先が記載されるため、個別情
報を他人に送付してしまう恐れがあるからである。ま
た、外面に個別情報を印刷する代わりに、個別情報を印
刷したラベルを用いる場合には、個別情報をラベルに印
刷する作業と、このラベルを外面に貼る作業が必要とな
る上、ラベルを作成する分コストがかさんでしまう。

【０００５】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、情報の記載を容易に行うことができる窓付き二つ
折りシールシートを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の手段として、次のような構成を有する窓付き二つ折り
シールシートを採用する。すなわち、請求項１記載の窓
付き二つ折りシールシートにおいては、二つ折りにされ
る台紙の向かい合わせとなる内面同士を一時的に接着す
ることで、これら内面が封じられる二つ折りシールシー
トにおいて、前記台紙の、二つ折りにされるうちの片方
の側に、他方の側の前記内面の一部を、前記台紙の外面
側に露出させるための窓が設けられていることを特徴と
する。このように構成される窓付き二つ折りシールシー
トにおいては、内面を封じた状態で、内面の一部が秘匿
され、かつ一部が窓によって台紙の外面側に露出されて
公開される。

【０００７】請求項２記載の窓付き二つ折りシールシー
トにおいては、請求項１記載の窓付き二つ折りシールシ
ートにおいて、前記内面に、秘匿情報と公開情報とを含
む個別情報が記載され、該個別情報のうち、前記公開情
報が前記窓から露出するようになされていることを特徴
とする。このように構成される窓付き二つ折りシールシ
ートにおいては、内面に記載される個別情報のうち、秘
匿情報は秘匿され、かつ公開情報は窓から露出されて公
開される。

【０００８】請求項３記載の窓付き二つ折りシールシー
トにおいては、請求項２記載の窓付き二つ折りシールシ
ートにおいて、前記公開情報が、あて先の情報を含むこ
とを特徴とする。このように構成される窓付き二つ折り
シールシートにおいては、あて先の情報を公開しつつ、
あて先の情報を秘匿情報を含む個別情報と同時に内面に
記載することができるので、あて先と内面に記載される
個別情報とを一致させることができる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、本発明の窓付き二つ折りシ
ールシートの一例として、二つ折りシールはがきについ
て、図１から図４を用いて説明する。本発明の一実施形
態である窓付き二つ折りシールはがき１は、図１に示す
ように、略長方形の台紙２によって構成されているもの
である。台紙２には、二つ折りしやすくするために二つ
折り部３が設けられており、台紙２は、二つ折り部３で
二つ折りされることで、はがきとして郵送できる大き
さ、例えば官製はがきと同じ大きさとなる。ここで、台
紙２において、二つ折り部３で二つ折りにされた状態で
向かい合わせとなる面を内面４とし、内面４とは反対側
の面、すなわち二つ折りにされた状態で通常のはがきに
おける表裏の面を形成する面を外面５とする。二つ折り
部３は、台紙２を二つ折りしやすくするためのものであ
って、例えば台紙２に型入れ加工（台紙２に鋭角のエッ
ジを持つ部材を押し付けて線状の窪みを形成する加工）
を施すか、または台紙２にミシン目やスコア（台紙２を
完全に切断しない程度の深さまたは長さの切り込み）を
入れることによって形成される。ここで、これらミシン
目またはスコアは、例えば台紙２に固定情報（後述）を
印刷する際に、印刷機に設けられた刃体によって台紙２
に刻まれる。ここで、二つ折り部３は、必ずしも台紙２
を二等分する位置に設けられる必要はなく、台紙２の端
部同士の合わせ目を一定量ずらして開封の際の手がかり
を形成する等のために、いずれか一方の端部に一定量寄
せて設けても構わない。

【００１０】また、台紙２の、二つ折りにされるうちの
片方の側には、他方の側の内面４に設けられる公開情報
印刷部８（後述）を露出させるための窓６が設けられて
いる。本実施の形態では、窓６として、公開情報印刷部
８を露出させることができる程度の大きさで、かつ角が
丸められた長方形状に形成されたものを用いている。こ
こで、窓６の形状、大きさ及び位置は、公開情報印刷部
８の形状、大きさ及び位置や、窓付き二つ折りシールは
がき１のデザイン等に合わせて設定される。また、窓６
は、例えば台紙２に二つ折り部３を構成するミシン目や
スコアを設ける際に、これらミシン目やスコアと同様に
して、印刷機に設けられた刃体によって台紙２を切り抜
くことで形成するか、または刃体によって窓６の外形に
沿ってミシン目やスコアを入れ、後述するように窓付き
二つ折りシールはがき１の内面を封じた後にこの部分を
取り除くことで形成する方法が採られる。このように、
窓６は、従来の二つ折りシールはがきにも設けられる二
つ折り部３と同様の方法で設けることができるので、従
来の二つ折りシールはがきに対して、窓付き二つ折りシ
ールはがき１の製作コストはそれほど上がらない。

【００１１】さらに、台紙２には、その内面４及び外面
５に、送付対象ごとに変更する必要のない固定情報が予
め印刷されており、その内面４には、送付対象ごとに内
容の異なる個別情報が印刷される。ここでいう固定情報
とは、台紙２の外面５または内面４に記載される差出人
の情報、宣伝、罫線や柄等、また外面５に記載される窓
付き二つ折りシールはがき１の開封方法の説明書きを指
しており、また、郵便料金が別納または後納である場合
には、その旨を示すマーク（外面５に記載）も含まれ
る。また、個別情報とは、秘匿情報と公開情報とを含む
ものであって、コンピュータに接続されるプリンタによ
って、窓付き二つ折りシールはがき１にその送付対象ご
とに印刷されるものである。秘匿情報とは、第三者に対
して秘匿する情報のことであり、例えば窓付き二つ折り
シールはがき１が請求書である場合には、送付対象に対
する請求金額やその明細等のことであり、窓付き二つ折
りシールはがき１が納税・納付書である場合には、その
納税額などである。公開情報とは、あて先の情報や差出
人名等、郵便局等の第三者に対する便宜または差出人に
よる管理上の便宜を図るため等の理由から公開する情報
である。

【００１２】台紙２の内面４は、個別情報のうち、秘匿
情報が印刷される秘匿情報印刷部７と、公開情報が印刷
される公開情報印刷部８を有している。公開情報印刷部
８は、台紙２の内面のうち、窓６と対向する位置に設け
られるものであって、秘匿情報印刷部７は、内面４にお
いて窓６によって露出されない部分、すなわち公開情報
印刷部８以外の部分である。ここで、公開情報印刷部８
の形状、大きさ及び位置は、公開情報の情報量や内容に
合わせて、また窓付き二つ折りシールはがき１のデザイ
ン等に合わせて設定される。

【００１３】そして、窓付き二つ折りシールはがき１
は、内面４の印刷を終えた後、紙折り機または手作業に
よって台紙２を二つ折り部３で二つ折りにし、この状態
で向かい合わせとなる内面４同士を接着剤によって接着
することで、これら内面４が封じられる。この接着剤
は、従来の二つ折りシールはがきに用いられる接着剤と
同様、圧力を加えることで接着力を生じる感圧接着性、
または熱を加えることで接着力を生じる感熱接着性を有
する接着剤が用いられる。

【００１４】このように構成される窓付き二つ折りシー
ルはがき１においては、図２に示すように、内面４を封
じた状態で、内面４の秘匿情報印刷部７が秘匿され、か
つ公開情報印刷部８が窓６から露出されて公開される。
すなわち、内面４に記載される個別情報のうち、秘匿情
報は秘匿され、かつ公開情報は公開される。また、あて
先の情報を公開しつつ、あて先の情報を秘匿情報を含む
個別情報と同時に内面４に記載することができるので、
あて先と内面に記載される個別情報とを一致させること
ができる。

【００１５】このように構成される窓付き二つ折りシー
ルはがき１によれば、個別情報は内面４のみに印刷すれ
ばよいので、個別情報の記載を容易に行うことができ
る。また、あて先と内面４に記載される個別情報とを一
致させることができるので、あて先を間違えて個別情報
を他人に情報を送ってしまうことがない。また、窓付き
二つ折りシールはがき１は、従来よりある三つ折りシー
ルはがき、すなわち台紙が二箇所で折られて側面視Ｚ字
状となるように折り畳まれるはがきと比較しても大きな
利点がある。ここで、三つ折りシールはがきは、台紙の
片面側において、向かい合わせとなる面に個別情報のう
ちの秘匿情報を印刷し、外に向く面に公開情報を印刷
し、秘匿情報が印刷される面同士を接着剤によって一時
的に封じることで、公開情報の公開と秘匿情報の秘匿を
両立させつつ、片面印刷を実現するものである。本発明
の窓付き二つ折りシールはがき１では、三つ折りシール
はがきに比べて台紙の使用量が三分の二で済むために、
製造コストを大幅に下げることができる。また、台紙を
一箇所で折るだけで済むので、台紙の加工（折り畳み処
理も含む）にかかるコストも下げることができる。

【００１６】なお、上記実施の形態では、台紙２一枚が
窓付き二つ折りシールはがき一枚を構成している例を示
したが、これに限られることなく、大量の窓付き二つ折
りシールはがき１に連続的に個別情報を印刷することが
できるように、台紙２を、図３に示すように一枚で複数
枚の窓付き二つ折りシールはがき１を構成するようにし
たり、図４に示すように複数枚の窓付き二つ折りシール
はがき１が連続する連続用紙としても構わない。この場
合、台紙２に二つ折り部３を形成する作業と並行して、
各窓付き二つ折りシールはがき１同士の境目に、窓付き
二つ折りシールはがき１の切り離しを容易にするための
ミシン目やスコアを設けてもよい。また、上記実施の形
態では、窓付き二つ折りシールシートとして、窓付き二
つ折りシールはがきを例にとって示したが、これに限ら
れることなく、例えば給与明細書その他に用いてもよ
い。

【００１７】

【発明の効果】本発明の請求項１記載の窓付き二つ折り
シールシートによれば、内面にのみ情報を記載するだけ
で、この情報のうち、秘匿情報を秘匿しつつ、公開情報
を公開することができる。すなわち、窓付き二つ折りシ
ールシートに記載する情報が秘匿情報と公開情報とを有
していても、情報の記載を一度で済ませることができ、
情報の記載を容易に行うことができる。

【００１８】請求項２記載の窓付き二つ折りシールシー
トによれば、個別情報は内面のみに記載すればよいの
で、個別情報の記載を容易に行うことができる。

【００１９】請求項３記載の窓付き二つ折りシールシー
トによれば、あて先と内面に記載される個別情報とを一
致させることができるので、あて先を間違えて他人に個
別情報を送ってしまうことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の二つ折りシールシートの一例である
窓付き二つ折りシールはがきの概略的な構成を示す図で
あって、窓付き二つ折りシールはがきを展開した状態を
示す図である。

【図２】本発明の実施の形態における窓付き二つ折り
シールはがきの概略的な構成を示す図であって、窓付き
二つ折りシールはがきを二つ折りにした状態を示す図で
ある。

【図３】本発明の他の実施の形態における窓付き二つ
折りシールはがきを構成する台紙の形状を示す図であ
る。

【図４】本発明の他の実施の形態における窓付き二つ
折りシールはがきを構成する台紙の形状を示す図であ
る。

【符号の説明】

１窓付き二つ折りシールはがき（窓付き二つ折りシー
ルシート）２台紙４内面６窓

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】二つ折りにされる台紙の向かい合わせと
なる内面同士を一時的に接着することで、これら内面が
封じられる二つ折りシールシートであって、前記台紙の、二つ折りにされるうちの片方の側に、他方
の側の前記内面の一部を、前記台紙の外面側に露出させ
るための窓が設けられていることを特徴とする窓付き二
つ折りシールシート。
【請求項２】前記内面に、秘匿情報と公開情報とを含
む個別情報が記載され、該個別情報のうち、前記公開情報が前記窓から露出する
ようになされていることを特徴とする請求項１記載の窓
付き二つ折りシールシート。
【請求項３】前記公開情報が、あて先の情報を含むこ
とを特徴とする請求項２記載の窓付き二つ折りシールシ
ート。