JP2003199573A - 新規udp−n−アセチル−d−ガラクトサミン:ポリペプチドn−アセチルガラクトサミン転移酵素及びこれをコードする核酸 - Google Patents
新規udp−n−アセチル−d−ガラクトサミン:ポリペプチドn−アセチルガラクトサミン転移酵素及びこれをコードする核酸Info
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Abstract
レオニン残基の水酸基にN−アセチルグルコサミンをα
1結合で転移する活性を有する酵素を単離して提供する
とともに、その遺伝子の構造を明らかにすること。 【解決手段】 特定なアミノ酸配列又は該アミノ配列に
おいて1若しくは複数のアミノ酸が置換し若しくは欠失
し、若しくは該アミノ配列に1若しくは複数のアミノ酸
が挿入され若しくは付加されたアミノ酸配列を有し、基
質となるコアタンパク質あるいはペプチドのセリン、ス
レオニン残基の水酸基にN−アセチルガラクトサミン
(GalNAc)をα1結合で転移する活性を有するタ
ンパク質、及び特定な塩基配列を有する核酸とストリン
ジェントな条件下でハイブリダイズする、前記タンパク
質をコードする核酸。
Description
ペプチド配列のセリン、スレオニン残基の水酸基にN−
アセチルガラクトサミン(GalNAc)をα1結合で
転移する活性を有する新規な酵素及びそれをコードする
核酸、並びに該核酸を測定するための核酸および測定用
キットに関する。
配列のセリン、スレオニン残基の水酸基にN−アセチル
グルコサミンをα1結合で転移する活性を有するヒトの
酵素としては9種類が知られている(ref 1−
7)。しかし、それぞれの遺伝子で発現組織や転移可能
なアミノ酸配列や周囲のアミノ酸への糖修飾のパターン
により、使用される酵素は異なっている。即ち、全ての
ヒトのタンパク質にN−アセチルグルコサミン修飾を施
すには、あらゆる種類のUDP−N−アセチル−D−ガ
ラクトサミン:ポリペプチドN−アセチルガラクトサミ
ン転移酵素が必要になると考えられる。さらに、コアタ
ンパク質やペプチド配列のセリン、スレオニン残基の水
酸基にN−アセチルグルコサミンをα1結合で転移する
活性を有する酵素糖鎖はO−結合型糖鎖の根元酵素であ
り、この酵素の変化による細胞表面やタンパク質上の糖
鎖密度の変化や糖鎖構造の欠如により、多数の疾患が引
き起こされることが知られている。一例を示すと、抗体
のO−結合型糖鎖修飾は、いくつかの病気において変化
する。IgA腎症(IgAN)では、IgA1の血漿中
の含量が増加する。この免疫グロブリンはN−結合型糖
鎖に加えて、ヒンジ領域O−結合型糖鎖を含んでいる。
正常な状態では、シアリル化されたコア1構造(Gal
b1−3GalNAca1−Ser/Thr)がある。
IgANにおいては、これらのコア1糖鎖のシアリル化
が減少しているかまたは末端Galが存在しない(re
f 8)。つまり、IgA1はTn構造を持っている。
この結果IgA1は腎臓に沈着し、IgANを引き起こ
す(ref 9)。この末端Galの変化はヒンジ領域
のGalNAcの結合状況変化と関連していると推測さ
れている。しかし、現状では、IgA1免疫グロブリン
のヒンジ領域へのN−アセチルガラクトサミン結合転移
酵素はまだ解明されていない。このように、糖転移酵素
の発現量を調べることは、疾患の診断や治療においても
重要であると考えられる。
チド配列のセリン、スレオニン残基の水酸基にN−アセ
チルグルコサミンをα1結合で転移する活性を有する酵
素を単離し、その遺伝子の構造を明らかにすることによ
り、該酵素の遺伝子工学的な生産や、該遺伝子に基づく
疾患の診断が可能になる。しかしながら、従来のUDP
−N−アセチル−D−ガラクトサミン:ポリペプチドN
−アセチルガラクトサミン転移酵素では受容体基質とし
ないにもかかわらず、生体内に存在する糖鎖構造が存在
することから、未だ分離精製もされておらず、該酵素の
単離及び遺伝子の同定の手がかりはない。そのために、
該酵素に対する抗体も作製されていない。
列表の配列番号1に示されるアミノ酸配列又は該アミノ
配列において1若しくは複数のアミノ酸が置換し若しく
は欠失し、若しくは該アミノ配列に1若しくは複数のア
ミノ酸が挿入され若しくは付加されたアミノ配列を有し
コアタンパク質、ペプチド配列のセリン、スレオニン残
基の水酸基にN−アセチルガラクトサミンをα−1結合
で転移する活性を有するタンパク質を提供する。また、
本発明は、該タンパク質をコードする核酸を提供する。
さらに、本発明は、該核酸を含み、宿主細胞中で該核酸
を発現することができる組換えベクターを提供する。さ
らに、本発明は、該組換えベクターにより形質転換さ
れ、前記核酸を発現する細胞を提供する。さらに、本発
明は、核酸と特異的にハイブリダイズする、該核酸の測
定用核酸及び測定用キットを提供する。
によりクローニングされた、本発明のタンパク質をコー
ドする核酸は、配列表の配列番号2に示される塩基配列
を有し、それがコードする推定アミノ酸配列が、該塩基
配列の下に記載されている。配列番号1には、該アミノ
酸配列のみを取り出して示す。
(「GalNAc−T10」と命名)は、次の性質を有
する酵素である。なお、各性質及びその測定方法は下記
実施例において詳述されている。作用 : コアタンパク質とポリペプチドのセリン、スレ
オニン残基の水酸基にN-アセチルガラクトサミンをα1
結合で転移する(EC 2.4.1.41、UDP−N
−acetyl−D−galactosamine :
polypeptide GalNAc−trans
ferase)。触媒する反応を反応式で記載すると、 UDP-N-acetyl-D- galactosamine+ peptide (S/T) <=> UDP + N-acetyl-beta-D-galactosamine-1-S/T-peptide)基質特異性 : コアタンパク質のポリペプチドのセリ
ン、スレオニン残基の水酸基。
するタンパク質において、そのアミノ酸配列のうち、1
若しくは複数のアミノ酸が置換し若しくは欠失し、若し
くは該アミノ酸配列に1若しくは複数のアミノ酸が挿入
され若しくは付加された場合であっても、該生理活性が
維持されることがあることは周知である。従って、配列
番号1に示されるアミノ酸配列において1若しくは複数
のアミノ酸が置換し若しくは欠失し、若しくは該アミノ
酸配列に1若しくは複数のアミノ酸が挿入され若しくは
付加されたアミノ酸配列を有し、コアタンパク質、ペプ
チド中のセリン、スレオニン残基の水酸基にN−アセチ
ルガラクトサミンをα1結合で活性を有するタンパク質
(以下、便宜的に「修飾タンパク質」)も本発明の範囲
に含まれる。このような修飾タンパク質のアミノ酸配列
は、配列番号1に示されるアミノ酸配列と70%以上、
好ましくは90%以上、さらに好ましくは95%以上の
相同性を有することが好ましい。なお、アミノ酸配列の
相同性は、FASTAのような周知のコンピューターソ
フトを用いて容易に算出することができ、このようなソ
フトはインターネットによっても利用に供されている。
さらに、該修飾タンパク質としては、配列番号1に示さ
れるアミノ酸配列又は該配列において1若しくは数個の
アミノ酸が置換し若しくは欠失し、若しくは該アミノ酸
配列に1若しくは数個のアミノ酸が挿入され若しくは付
加されたアミノ配列を有するものが特に好ましい。
配列をコードする核酸及び上記修飾タンパク質のアミノ
酸配列をコードする核酸も提供する。核酸としてはDN
Aが好ましい。なお、周知の通り、コドンには縮重があ
り、1つのアミノ酸をコードする塩基配列が複数存在す
るアミノ酸もあるが、上記アミノ酸配列をコードする塩
基配列であれば、いずれの塩基配列を有するものも本願
発明の範囲に含まれる。なお、下記実施例において実際
にクローニングされたcDNAの塩基配列が配列番号2
に示されている。配列2に示す塩基配列を有する核酸と
ストリンジェントな条件下(すなわち、5 x Den
hardt's reagent, 6x SSC,
0.5% SDS又は0.1% SDSといった一般的
なハイブリダイゼーション溶液を用いて50〜65℃で
反応を行なう)において、ハイブリダイズし、かつ、上
記修飾タンパク質をコードする核酸も本発明の範囲内に
入る。
ーニング部位に挿入することにより、宿主細胞中で上記
核酸を発現させることができる組換えベクターを得るこ
とができる。発現ベクターとしては、種々宿主細胞用の
種々のプラスミドベクター及びウイルスベクターが周知
であり、市販もされている。本発明では、このような市
販の発現ベクターを好ましく用いることができる。ま
た、このような組換えベクターで宿主細胞を形質転換又
は形質導入する方法も周知である。本発明はまた、該核
酸が形質転換、形質導入又はトランスフェクション等に
より宿主細胞に導入され、該核酸を発現する細胞を提供
する。宿主細胞に外来遺伝子を導入する方法自体は周知
であり、上記組換えベクターを用いること等により容易
に行うことができる。宿主細胞としては、特に限定され
ず、哺乳動物細胞、昆虫細胞、酵母、細菌等を用いるこ
とができる。なお、組換えベクターの構築及びそれを用
いて本発明の核酸を宿主細胞に導入する方法の具体例が
下記実施例に詳述されている。
酸配列が上記した通りのものであり、上記した酵素活性
を有するものであれば、タンパク質に糖鎖が結合してい
てもよい。すなわち、本発明の「タンパク質」は「糖タ
ンパク質」をも包含する。
Aの塩基配列が明らかになったので、該酵素のmRNA
又はcDNAと特異的にハイブリダイズする、前記本発
明の測定用核酸(以下、単に「測定用核酸」)が本発明
により提供された。ここで、「特異的」とは、検査対象
となる細胞中に存在する他の核酸とハイブリダイズせ
ず、上記本発明の核酸とのみハイブリダイズするという
意味である。測定用核酸は、上記本発明の核酸、とりわ
け配列番号2に示される塩基配列を有する核酸中の部分
領域と相同的な配列を有することが一般的に好ましい
が、1〜2塩基程度の不一致があっても差し支えないこ
とが多い。測定用核酸は、プローブ又は核酸増幅法にお
けるプライマーとして用いることができる。特異性を確
保するために、測定用核酸の塩基数は15塩基以上、さ
らに好ましくは18塩基以上である。サイズは、プロー
ブとして用いる場合には、15塩基以上、さらに好まし
くは20塩基以上、コード領域の全長(1671塩基)
以下が好ましく、プライマーとして用いる場合には、1
5塩基以上、さらに好ましくは18塩基以上、50塩基
以下が好ましい。被検核酸の部分領域と相補的な配列を
有する核酸をPCRのような遺伝子増幅法のプライマ
ー、又はプローブとして用いて被検核酸を測定する方法
自体は周知であり、下記実施例には、ヒト細胞中の本発
明の酵素のmRNAをノーザンブロット及びインサイチ
ューハイブリダイゼーションにより測定した方法が具体
的に詳述されている。なお、本明細書において、「測
定」には、検出、定量、半定量のいずれもが包含され
る。
野において周知であり、そのための試薬キット及び装置
も市販されているので容易に行うことができる。上記し
た本発明の測定用核酸の一対をプライマーとして用い、
被検核酸を鋳型として用いて核酸増幅法を行なうと、被
検核酸が増幅されるのに対し、検体中に被検核酸が含ま
れない場合には増幅が起きないので、増幅産物を検出す
ることにより検体中に被検核酸が存在するか否かを知る
ことができる。増幅産物の検出は、増幅後の反応溶液を
電気泳動し、バンドをエチジウムブロミド等で染色する
方法や、電気泳動後の増幅産物をナイロン膜等の固相に
不動化し、被検核酸と特異的にハイブリダイズする標識
プローブとハイブリダイズさせ、洗浄後、該標識を検出
することにより行うことができる。また、クエンチャー
蛍光色素とレポーター蛍光色素を用いたいわゆるリアル
タイム検出PCRを行うことにより、検体中の被検核酸
の量を定量することも可能である。なお、リアルタイム
検出PCR用のキットも市販されているので、容易に行
なうことができる。さらに、電気泳動バンドの強度に基
づいて被検核酸を半定量することも可能である。なお、
被検核酸は、mRNAでも、mRNAから逆転写したc
DNAであってもよい。被検核酸としてmRNAを増幅
する場合には、上記一対のプライマーを用いたNASB
A法(3SR法、TMA法)を採用することもできる。
NASBA法自体は周知であり、そのためのキットも市
販されているので、上記一対のプライマーを用いて容易
に実施することができる。
標識、放射標識、ビオチン標識等の標識を付した標識プ
ローブを用いることができる。被検核酸又はその増幅物
を固相化し、標識プローブとハイブリダイズさせ、洗浄
後、固相に結合された標識を測定することにより、検体
中に被検核酸が存在するか否かを調べることができる。
あるいは、測定用核酸を固相化し、被検核酸をハイブリ
ダイズさせ、固相に結合した被検核酸を標識プローブ等
で検出することも可能である。このような場合、固相に
結合した測定用核酸もプローブと呼ばれる。
を有するペプチト、コアタンパク質、糖タンパク質等に
作用させることにより、N−アセチルガラクトサミンを
α1結合させる。従って、本発明の酵素は、糖タンパク
質の糖鎖の修飾や、糖類の合成に用いることができる。
さらに、この酵素を免疫原として動物に投与することに
より、該酵素に対する抗体を作製することができ、該抗
体を用いて免疫測定法により該酵素を測定することが可
能になる。従って、本発明の酵素及びこれをコードする
核酸は、このような免疫原の作製に有用である。
説明する。もっとも、本発明は下記実施例に限定される
ものではない。
−T10の塩基配列決定 既存のUDP−N−アセチル−D−ガラクトサミン:ポ
リペプチドN−アセチルガラクトサミン転移酵素(X8
5018、X85019、X92689、Y0856
4、Y08565、 AJ002744、AB0329
59)と類似遺伝子の高い相同性を有するアミノ酸配列
を用いて、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NE
DO)の委託を受けてバイオテクノロジー開発技術研究
組合が実施する「戦略的ヒトcDNAゲノム応用技術開
発」及びその後継プロジェクトである「完全長cDNA
構造解析」により提供されている遺伝子データベースか
ら類似遺伝子の検索を行った。用いた配列はUDP−N
−アセチルカラクトサミン転移酵素遺伝子における配列
番号:X85018、X85019、X92689、Y
08564、Y08565、 AJ002744、AB
032959である。その結果、平成13年5月30日
第3回開示したデータベースからヒトcDNAクローン
NT2RI2000313はGalNAc−T10のF
ull length cDNAクローンであることを
発見した。NT2RI2000313のホストvect
orはpME18SFL3(Accession N
o. AB009864)(NCBI、GenBan
k)である。このクローンは株式会社ヘリックス研究所
で作成されたものである。
組込み GalNAc−T10の発現系を作成するため、まずG
alNAc−T10遺伝子全長あるいは遺伝子の一部を
インビトロジェン社のGatewayシステムのpDO
NR201に組込み、さらにインビトロジェン社のBa
c−to−BacシステムによるBacmidを作成し
た。以下に詳細を述べる。
astBacへの組込み エントリークローンの作成 株式会社ヘリックス研究所から提供されたNT2R12
00313クローンを鋳型としてプライマーF1(OO
17GF:5'−GGGGACAAGTTTGTACA
AAAAAGCAGGCTTCGAAGGAGATAG
AACCATGAGGAGATCTGTCTACTGC
AAG−3')、あるいはプライマーF2(RO17G
F120:5'−GGGGACAAGTTTGTACA
AAAAAGCAGGCTTCAGATCTCTGCT
GCCTGCATTGAGG)とプライマーR(OO1
7GR:5'−GGGGACCACTTTGTACAA
GAAAGCTGGGTCCTATGTGCCCAAG
GTCATGTTCCTTAG)、DNAポリメラーゼ
としてExpand High FidelityPC
R system(Roche Cat.No.114
6 173)を用いて、94℃15秒、68℃3分を3
0サイクルの反応条件でDNA断片を増幅した。目的の
断片をアガロースゲル電気泳動後のゲルから切りだし、
精製後BPClonase反応によってpDONOR2
01へ組込んだ。PrimerF1とprimer R
で得られたDNA断片(1671bps)はGalNA
c−T10の全長ORF、primerF2とprim
er Rで得られたDNA断片(1554bps)は活
性測定用トランケート型遺伝子としてpDONOR20
1へ組込み、「エントリークローン(pDONOR−G
alNAc−T10)」を作成した。反応は目的とする
DNA断片5μl、pDONOR2011μl(150
ng)、反応緩衝液2μl、BP Clonase m
ix 2μlを25℃で1時間インキュベートして行っ
た。ProtenaseKを1μl加えて37℃10分
おき反応を停止した。その後上記mix全量(11μ
l)をコンピテントセル(大腸菌DH5α)100μl
と混合し、ヒートショック法の後、カナマイシンを含む
LBプレートにまいた。翌日コロニーをとり、直接PC
Rで目的DNAを確認し、ベクター(pDONOR−G
alNAc−T10)を抽出・精製した。 発現クローンの作成 上記エントリークローンは挿入部位の両側にラムダファ
ージが大腸菌から切り出される際の組換部位であるat
tLを持つもので、LR Clonase (ラムダフ
ァージの組換酵素Int、IHF、Xisを混合したも
の)とデステイネーションベクターと混合することで、
挿入部位がデステイネーションベクターに移り、発現ク
ローンが作成される。具体的工程は以下のとおりであ
る。まずエントリークローン1μl、pFBIHを0.
5μl(75ng)、LR反応緩衝液2μl、TE4.
5μl、LR Clonase mix 2μlを25
℃で1時間反応させ、Protenase Kを1μl
加えて37℃10分インキュベートして反応を終了させ
た(この組換え反応でpFBIH−GalNAc T1
0が生成される)。pFBIF は、pFastBac
1にIgκ(MHFQVQIFSFLLISASVIM
SRG)とHISタグのシーケンスを加えたもので、O
T5(5'−GATCATGCATTTTCAAGTG
CAGATTTTCAGCTTCCTGCTAATCA
GTGCCTCAGTCATAATGTCACGTGG
ACATCACCATCACCATCAC−3')を鋳
型に、プライマーOT20(5'−CGGGA TCC
AT GCATT TTCAA GTGCA G−
3')と、OT22(5'−GGAATTCGTGATG
GTGATGGTGATG−3')を用いてPCRを行
い、得られたDNA断片をBam H1 とEco R
1 で挿入して得られたものである。Igκは発現タン
パク質を分泌型にするため、Hisタグは精製のため挿
入した。その後上記混合液全量(11μl)をコンピテ
ントセル(大腸菌DH5α)100μlと混合し、ヒー
トショック法の後、アンピシリンを含むLBプレートに
まいた。翌日コロニーをとり、直接PCRで目的DNA
を確認し、ベクター(pFBIH−GalNAc T1
0)を抽出・精製した。またpFBIHに変えてpFB
IFでも同様に実験を行った。即ちpFBIFはHis
タグに変えて、精製用にFLAGペプチド(DYKDD
DDK)を入れたもので、OT3(5'−GATCAT
GCATTTTCAAGTGCAGATTTTCAGC
TTCCTGCTAATCAGTGCCTCAGTCA
TAATGTCACGTGGAGATTACAAGGA
CGACGATGACAAG−3')を鋳型とし、プラ
イマーOT20(上記と配列同じ)と、OT21(5'
−GGAAT TCTTGT CATCG TCGTC
CTTG−3')によって得られたDNA断片を上記
と同様にBam H1 とEco R1 で挿入した。
るBacmidの作成 続いてBac−to−Bacシステム(インビトロジェ
ン社)を用いて上記pFBIH−GalNAc T10
又はpFBIF−GalNAc T10とpFastB
acとの間で組換えをさせ、昆虫細胞中で増殖可能なB
acmidにGalNAc T10その他の配列を挿入
した。このシステムはTn7の組換部位を利用して、B
acmidを含む大腸菌(DH10BAC)に目的遺伝
子を挿入させたpFastBacを導入するだけで、ヘ
ルパープラスミドから産生される組換タンパク質によっ
て目的とする遺伝子がBacmidへとりこまれるとい
うものである。またBacmidにはlacZ遺伝子が
含まれており、古典的な青(挿入なし)−白コロニー
(挿入あり)による選択が可能である。即ち、上記精製
ベクター(pFBIH−GalNAc T10又はpF
BIF−GalNAc T10)をコンピテントセル
(大腸菌DH10BAC)50μlと混合し、ヒートシ
ョック法の後、カナマイシン、ゲンタマイシン、テトラ
サイクリン、Bluo−gal、及びIPTGを含むL
Bプレートにまき、翌日白い単独コロニーをさらに培養
し、Bacmidを回収した。
挿入していることを確認した後、このBacmidを昆
虫細胞Sf21に導入した。即ち35mmのシャーレに
Sf21 cell 9x105 cell/2ml
(抗生物質を含むSf−900II)を加え、27℃で
1時間培養して細胞を接着した。(Solution
A)精製した bacmid DNA 5 μlに抗生
物質を含まないSf−900II 100μl加えた。
(Solution B)CellFECTIN Re
agent 6μlに抗生物質を含まないSf−900
II100μl加えた。その後、Solution A
およびSolutionBを丁寧に混合して15〜45
分間、室温でインキュベートした。細胞が接着したこと
を確認して、培養液を吸引して抗生物質を含まないSf
−900II 2mlを加えた。Solution A
とSolution Bを混合して作製した溶液(li
pid−DNA complexes)に抗生物質を含
まないSf900II 800μlを加えて丁寧に混和
した。細胞から培養液を吸引し、希釈したlipid−
DNA complexes溶液を細胞に加え、27℃
で5時間インキュベートした。その後、Transfe
ction mixturesを除き、抗生物質を含む
Sf−900II培養液2mlを加えて27℃で72時
間インキュベーションした。Transfection
から72時間後にピペッティングにより細胞を剥がし、
細胞と培養液を回収した。これを3000rpm,10
分間遠心し、上清を別のチューブに保存した(この上清
が一次ウイルス液となる)。T75培養フラスコにSf
21細胞 1x107 cell/20ml Sf−9
00II(抗生物質入り)を入れて、27℃で1時間i
ncubationした。細胞が接着したら一次ウイル
スを800μl添加して、27℃で48時間培養した。
48時間後にピペッティングにより細胞を剥がし、細胞
と培養液を回収した。これを3000rpm,10分間
遠心し、上清を別のチューブに保存する(この上清を二
次ウイルス液とした)。さらに、T75培養フラスコに
Sf21細胞 1x107 cell/20ml Sf
−900II(抗生物質入り)を入れて、27℃で1時
間インキュベートした。細胞が接着したらニ次ウイルス
液1000μlを添加して、27℃で72〜96時間培
養した。培養後にピペッティングにより細胞を剥がし、
細胞と培養液を回収した。これを3000rpm,10
分間遠心し、上清を別のチューブに保存した(この上清
を三次ウイルス液とした)。加えて、100ml用スピ
ナーフラスコにSf21細胞6x105cells/m
l濃度で100mlを入れ、三次ウイルス液を1ml添
加して27℃で約96時間培養した。培養後に、細胞及
び培養液を回収した。これを3000rpm,10分間
遠心し、上清を別のチューブに保存した(この上清を四
次ウイルス液とした)。一次から三次までのセルペレッ
トをソニケーションし(ソニケーション緩衝液:20m
M HEPES pH7.5、2 % Triton
X−100、1x Protease inhibit
or cocktail)細胞粗抽出液をH2Oで20
倍にし、常法によりSDS−PAGEによる電気泳動に
ついてウエスタンブロッテイングを行ない、目的とする
GalNAc−T10タンパク質の発現を確認した。F
LAG配列のついたGalNAc−T10(FLAG−
GalNAc−T10)に対する検出用抗体としては、
抗FLAG M2−ペルオキシダーゼ(A−8592、
SIGMA社)を用いた。FLAG−GalNAc−T
10は64.4 KDの位置にバンドが検出された。
トルからペレットと上清を回収し、遠心分離後(500
0rpm10分を2回)ペレットをソニケーションした
(ソニケーション緩衝液:20mM HEPES pH
7.5、2%Triton X−100、1x Pro
tease inhibitor cocktai
l)、ペレット粗抽出液と上清についてタンパク質定量
(BIO−RAD社DC Protein Assay
Kit)し、タンパク量を調整の上SDS−PAG
E、ウエスタンブロッテイングでGalNAc−T10
の発現を確認した。この結果から精製には、もっとも相
対的発現量の多い、FLAG−GalNAc−T10の
上清を使用することとした。四次感染のFLAG−Ga
lNAc−T10上清20mlにNaN3(0.05
%)、NaCl(150mM)、CaCl2(2m
M)、抗M1レジン(Sigma 社)(100μl)
を混合し、4℃で一夜攪拌した。翌日遠心して(300
0rpm 5分4℃)ペレットを回収し、2mMのCa
Cl2・TBSを900μl加えて再度遠心分離(20
00rpm 5分4℃)し、ペレットを200μlの1
mM CaCl2・TBS に浮遊させ活性測定のサン
プル(GalNAc T−10酵素液)とした。
(その1) GalNAc−T10を、既知のUDP−N−アセチル
−D−ガラクトサミン:ポリペプチドN−アセチルガラ
クトサミン転移酵素と比較して分子進化学的に解析した
結果、UDP−N−アセチル−D−ガラクトサミン:ポ
リペプチドN−アセチルガラクトサミン転移酵素類に分
類された。そこで、活性特異性を調べるために受容体基
質(acceptor substrate)を以下の
方法で調製した。ヒトの消化器官由来のムチンペプチト
配列MUC2(PTTTPITTTTTVTPTPTP
TGTQTR)とヒトIgA1のヒンジ領域のペプチド
配列HPR(VPSTPPTPSPSTPPTPSPS
R)を合成した(サワディー・テクノロジー社)。さら
に、受容体基質となるMUC2、HPRペプチドは10
0mMのTris−HCl(pH 7.4)に溶かし
て、80% エタノール、100mM Tris−HC
l(pH 7.4)に溶解したFITC(SIGMA)
と 1:10のモル比となるように混合して、室温で
1.5時間FITC標識反応を行った。反応液はSep
hadex G−15(Amesham Pharma
cia Biotech AB,Cat:17−002
0−01)を充填したスピンカラムによる前処理とHP
LC(カラムにはCOSMOSIL 5C18−AR
Code No.378−66、バッファーAは0.0
5%TFAを含むイオン交換水、バッファーBとしては
0.05%TFAの2−propanol:aceto
nitrile=7:3を用いた。分離にはバッファー
Bの濃度勾配を用い、30分で50%まで上がるように
勾配をかけた。検出条件は励起波長:492nm、蛍光
波長:520nmとした。)による精製を行った。FI
TCの蛍光を指標に、FITC標識MUC2ペプチド
(FITC−MUC2)は保持時間20.2 分で、F
ITC標識HPRペプチド(FITC−HPR)は保持
時間22.5分でのそれぞれ単一基質ピークとして基質
を分取した。分取した基質を1M Tris(pH1
1)で中和し、2時間冷凍乾燥した。このように調製し
た基質はFITC−MUC2とFITC−HPRと命名
した。
(その2) 上記5で調製したFITC−HPRを受容基質として、
下記7で述べた反応系を用いて、既知のUDP−N−ア
セチル−D−ガラクトサミン:ポリペプチドN−アセチ
ルガラクトサミン転移酵素(GalNAc−T2)と反
応させた。反応液をHPLC分析し、受容基質FITC
−HPR ピーク(保持時間22.5分)と0.9分差
を示す単一の産物ピーク(保持時間21.6分)を分取
し、冷凍乾燥後、MALDI−質量分析(Mass):
BRUKER社、機種:REFLEX)で分析した。質
量分析の結果、基質FITC−HPR(理論質量数:m
/z 2376.4実測質量数:m/z 2376.
1)に対して(図1参照)、HPLC分析で保持時間2
1.6分ピークの産物の実測質量数は3394.7m/
zであり、基質との差は1018.6m/zで、基質F
ITC−HPRに5ヶ所N−アセチル−D−ガラクトサ
ミン(GalNAc 理論質量数 203)が結合され
ていることが確認された(図2参照)。ここでm/z
3394.73はベースピークであり、m/z 298
8.65、m/z 3191.64、はフラグメントイ
オンのピークである。M/z 3598.37のピークは
測定サンプル中の夾雑物に起因するノイズピークであ
る。以後この産物はFITC−HPR−Aと命名し、G
alNAc−T10の受容体基質として用いた。なお、
図1はFITCラベルしたHPRサンプルをHPLC分
析で保持時間22.5分のピークとして分取し、凍結乾
燥後、MALDI−質量分析(Mass)(BRUKE
R社、機種:REFLEX)で分析した結果を示すチャ
ートである。また、図2はFITC−HPRを受容基質
として、既知のUDP−N−アセチル−D−ガラクトサ
ミン:ポリペプチドN−アセチルガラクトサミン転移酵
素(GalNAc−T2)と反応させて得られた反応液
をHPLC分析し、受容体基質FITC−HPR ピー
ク(保持時間22.5分)と0.9分差を示す単一の産
物ピーク(保持時間21.6分)を分取し、凍結乾燥
後、MALDI−Massで分析した結果を示すチャー
トである。
の検出 GalNAc−T10は、UDP−N−アセチル−D−
ガラクトサミン:ポリペプチドN−アセチルガラクトサ
ミン転移酵素としての活性を測るために、実施例5、6
で調製したFITC−MUC2、FITC−HPR、F
ITC−HPR−Aを受容体基質として、供与体基質
(donor substrate)としてUDP−G
alNAcを用いて酵素活性を検討した。反応液(カッ
コ内は最終濃度)は受容体基質(5nmol)、Tri
s−HCL緩衝液(pH7.4)(25mM)、MnC
l2(5mM)、UDP−GalNAc(200nM)
から成り、これにGalNAc−T10酵素液を5ul
加えて、さらにH2Oを加えて全量20μlとした。上
記反応混合液を37℃で6時間反応させ、反応終了後、
H2Oを40μl加え、軽く遠心後上清を取得した。得
られた上清をMillipore社の簡易フィルター
(Ultrafree−MC)を通して、40μlをH
PLC分析に提供した(HPLC分析条件は実施例5と
同様である)。
チル−D−ガラクトサミン:ポリペプチドN−アセチル
ガラクトサミン転移酵素活性の確認 本明細書ではGalNAc−T活性を以下の定義に従い
2つに分類した。GalNAcが結合してないペプチド
を受容体基質として反応し、いくつかのGalNAcが
ペプチドと結合させる触媒活性を「一次GalNAc-
T活性」と定義する。一方、すでに一ヶ所あるいは複数
箇所にGalNAcが結合しているペプチドを受容体基
質として、さらに新しいGalNAcを結合させる触媒
活性を「二次GalNAc-T活性」と定義する。上記
の実施例のHPLC分析によりGalNAc−T10が
FITC−MUC2基質ピーク(保持時間20.2mi
n)に対して、反応後は新たに反応産物由来の保持時間
17.2minと17.9minのピークが検出され
た。さらに、GalNAc−T10がFITC−HPR
基質ピーク(保持時間22.5min)に対して、新た
に反応産物由来の保持時間21.3minと21.8m
inの産物ピークが検出された。この結果により、Ga
lNAc−T10は一次GalNAcT活性を有するこ
とが明らかになった。さらに、GalNAc−T10が
FITC−HPR−A基質ピーク(保持時間21.6
min)に対して、新たに20.9minの産物ピーク
が検出された。このことにより、GalNAc−T10
は二次GalNAc T活性があることを認めた。これ
らの結果を図3,4,5にまとめた。図3はFITC−
MUC2を受容基質として用いたGalNAc−T10
酵素反応後、HPLCで分析した結果を示すチャートで
ある。また、図4はFITC−HPRを受容基質として
用いたGalNAc−T10酵素反応後、HPLCで分
析した測定の結果を示すチャートである。更に、図5は
FITC−HPR−Aを受容基質として用いたGalN
Ac−T10酵素反応後、HPLCで分析した測定の結
果を示すチャートである。図3、4,5において、下段
のチャートは供与体基質であるUDP−GalNAcを
添加せずに反応を行った結果である。上段のチャートは
UDP−GalNAcを含む反応液での反応結果を示し
ている。
Aを作製した。このcDNAを用いてPCRにより発現
を確認した。使用したプライマーはGP−27(5'−
GATTATGGAGATGTGTCAGTCAGA−
3')、GP−28(5'−TTAGCAGCCACTG
TTGGGATCTGC−3')である。また、DNA
ポリメラーゼとしてはAmpliTaq Gold(ア
プライドバイオシステムズ社)を使用した。反応は、9
5℃30秒、64℃30秒、72℃30秒を45サイク
ル行い、2% Agaroseゲル電気泳動で確認し
た。予想PCR増幅産物は、290 baseであり、
このサイズの増幅産物が認められた場合を“+”とし、
増幅産物が認められない場合“−”で示した。増幅産物
はシングルバンドとして認められ、それ以外は増幅産物
が認められなかった。また、幾つかの増幅産物について
は、制限酵素処理を行ない、GalNAc−T10遺伝
子由来の増幅産物であることを確認している。結果は以
下の表1に示した。
n cDNA(クロンテック社)を用いて発現を確認し
た。使用したプライマーはGP−27(5'−GATT
ATGGAGATGTGTCAGTCAGA−3')、
GP−28(5'−TTAGCAGCCACTGTTG
GGATCTGC−3')である。また、酵素としては
AmpliTaq Goldを使用した。反応は、95
℃30秒、64℃30秒、72℃30秒を45サイクル
行い、2% Agaroseゲル電気泳動により増幅を
確認した。1% Agaroseゲル電気泳動で確認し
た。予想されるPCR増幅産物は、290 baseで
あり、このサイズの増幅産物が認められた場合を“+”
とし、増幅産物が認められない場合“−”で示した。結
果は以下の表に示した。増幅産物はシングルバンドとし
て認められ、それ以外は増幅産物が認められなかった。
発現している組織は、全脳、肺、胎児肺、腎臓、脾臓、
乳腺、子宮、胃であった。
Elhammer A.P, (1993) J. Biol Chem, 268, 12609-16. 2. White, T., Bennett, E. P, Takio, K., Sorensen,
T., Bonding, N., and Clausen, H., (1995) J. Bio C
hem., 270, 24156-65. 3.Wandall, H., Hassan, H., Mirgorodskaya, E., Kris
tensen, A., Roepstorff, P., Bennett, E.P., Nielse
n, P.A., Hollingsworth, M., Burchell, J., Papadimi
triou, J., and Clausen, H., (1997) J. Bio. Chem, 2
72, 23503-14. 4. Bennett, E.P., Hassan, H.,Mande, U., Mirgorodsk
aya, E., Roepstorff, P., Burchell, J., ., Papadimi
triou, J., Hollingsworth, M.,and Clausen, H., (199
8) J Bio Chem, 273, 30472-81 5. Bennett, E.P., Hassan, H., Mande, U., ., Hollin
gsworth, M., Akisawa,N., Ikematsu, Y., Merkx, G.,
Kessel, G., Olofsson, S., and Clausen, H.(1999) )
J. Bio. Chem, 274, 25362-70. 6. Hassan, H., Reis, C., Bennett, E.P., Mirgorodsk
aya, E., Roepstorff, P., Hollingsworth, M., Burche
ll, J., Papadimitriou, J., and Clausen, H.,(2000)
J. Bio. Chem, 275, 38197-205 7. Bennett, E.P., Hassan, H., Hollingsworth, M., a
nd Clausen, H.,(1999)FEBS Lett. 460, 266-230 8. Iwase, I., Tanaka, A., Hiki, Y., Kokubo, T.,Ish
ii-Karakasa, I., Kobyashi, Y., and Hotta, K. (199
6) J. Biochem. 120, 92-97 9. Allen, A.C., Harper, S.J., and Feehally, J.(19
95) Clin. Exp. Immunol. 100, 470-474
マトグラフィー)により22.5分のピークとして分取
し、凍結乾燥後、MALDI−Mass(BRUKER
社、機種:REFLEX)で分析した結果を示すチャー
トである
UDP−N−アセチル−D−ガラクトサミン:ポリペプ
チドN−アセチルガラクトサミン転移酵素(GalNA
c−T2)と反応させて得られた反応液をHPLC分析
し、受容体基質FITC−HPR ピーク(保持時間2
2.5分)と0.9分差を示す単一の産物ピーク(保持
時間21.6分)を分取し、凍結乾燥後、MALDI−
Mass(BRUKER社、機種:REFLEX)で分
析した結果を示すチャートである。
用いたGalNAc−T10の酵素活性測定結果を示
す。上段は供与体基質であるUDP−GalNAcを添
加した反応液を用いた場合、下段は添加しなかった場合
の反応液を用いた。
いたGalNAc−T10の酵素活性測定結果を示す。
上段は供与体基質であるUDP−GalNAcを添加し
た反応液を用いた場合、下段は添加しなかった場合の反
応液を用いた。
用いたGalNAc−T10の酵素活性測定結果を示
す。上段は供与体基質であるUDP−GalNAcを添
加した反応液を用いた場合、下段は添加しなかった場合
の反応液を用いた。
Claims (15)
- 【請求項1】 配列表の配列番号1に示されるアミノ酸
配列又は該アミノ配列において1若しくは複数のアミノ
酸が置換し若しくは欠失し、若しくは該アミノ配列に1
若しくは複数のアミノ酸が挿入され若しくは付加された
アミノ酸配列を有し、基質となるコアタンパク質あるい
はペプチドのセリン、スレオニン残基の水酸基にN−ア
セチルガラクトサミン(GalNAc)をα1結合で転
移する活性を有するタンパク質。 - 【請求項2】 前記タンパク質は、配列番号1に示され
るアミノ酸配列と70%以上の相同性を有する請求項1
記載のタンパク質。 - 【請求項3】 前記タンパク質は、配列番号1に示され
るアミノ酸配列と90%以上の相同性を有する請求項1
記載のタンパク質。 - 【請求項4】 前記タンパク質は、配列番号1に示され
るアミノ酸配列又は該配列において1若しくは数個のア
ミノ酸が置換し若しくは欠失し、若しくは該アミノ配列
に1若しくは数個のアミノ酸が挿入され若しくは付加さ
れたアミノ酸配列を有する請求項1記載のタンパク質。 - 【請求項5】 前記タンパク質は、配列番号1に示され
るアミノ酸配列を有する請求項4記載のタンパク質。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
のタンパク質をコードする核酸。 - 【請求項7】 配列番号2に示される塩基配列を有する
核酸とストリンジェントな条件下でハイブリダイズす
る、請求項1記載のタンパク質をコードする核酸。 - 【請求項8】 配列表の配列番号2に示される塩基配列
の1nt〜1671ntまでの塩基配列を有する請求項
6記載の核酸。 - 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれか1項に記載
の核酸を含み、宿主細胞中で該核酸を発現することがで
きる組換えベクター。 - 【請求項10】 請求項6ないし8のいずれか1項に記
載の核酸が導入され、該核酸を発現する細胞。 - 【請求項11】 請求項6ないし8のいずれか1項に記
載の核酸と特異的にハイブリダイズする、該核酸の測定
用核酸。 - 【請求項12】 請求項8記載の核酸中の部分領域と相
補的な配列を有する請求項11記載の測定用核酸。 - 【請求項13】 プローブ又はプライマーである請求項
11又は12記載の測定用核酸。 - 【請求項14】 塩基数が15塩基以上である請求項1
3記載の測定用核酸。 - 【請求項15】 請求項11ないし14のいずれか1項
に記載の測定用核酸及び測定説明書を含む測定用キッ
ト。
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Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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ID=19189778
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AU6964196A (en) * | 1995-10-09 | 1997-04-30 | Pharmacia & Upjohn Company | An acceptor polypeptide for an n-acetylgalactosaminyltransferase |
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- 2001-12-28 JP JP2001401455A patent/JP2003199573A/ja active Pending
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2002
- 2002-12-27 AU AU2002357525A patent/AU2002357525A1/en not_active Abandoned
- 2002-12-27 WO PCT/JP2002/013760 patent/WO2003057879A1/ja active Application Filing
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