JP2003199178A - 制御・監視信号伝送システム - Google Patents

制御・監視信号伝送システム

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JP2003199178A JP2001400602A JP2001400602A JP2003199178A JP 2003199178 A JP2003199178 A JP 2003199178A JP 2001400602 A JP2001400602 A JP 2001400602A JP 2001400602 A JP2001400602 A JP 2001400602A JP 2003199178 A JP2003199178 A JP 2003199178A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、制御・監視信号伝送システムに関
し、クロック信号に制御信号及び監視信号を重畳し、伝
送する平均電力の大きくすることを目的とする。 【解決手段】 親局出力部135は、クロックの1周期
毎に、制御部10から入力される制御データ信号の各デ
ータの値に応じて、電源電圧Vx以外のレベルであって
電源電圧よりは小さく他の回路部分におけるハイレベル
信号よりも大きいレベル(「高電位のロウレベル」)の
期間とこれに続く電源電圧Vxのレベルの期間とのデュ
ーティ比を変更することにより、制御データ信号を直列
のパルス状電圧信号に変換して、データ信号線D+及び
D−に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御・監視信号伝
送システムに関し、特に、制御部からの並列な制御信号
を直列信号に変換して伝送して離れた位置にある機器の
被制御部側で直・並列変換して機器を駆動し、機器の状
態を検出するセンサ部の監視信号を並・直列変換して制
御部側に伝送して直・並列変換を行って制御部へ供給
し、電源信号を重畳したクロック信号に前記制御信号を
重畳し、更にこれらに前記監視信号をも重畳する制御・
監視信号伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】シーケンスコントローラ、プログラマブ
ルコントローラ、コンピュータなどの制御部から制御信
号を送信して離れた位置にある多数の被制御機器(例え
ば、モータ、ソレノイド、電磁弁、リレー、サイリス
タ、ランプ等)を駆動制御するとともに各機器の状態を
検出するセンサ部(リードスイッチ、マイクロスイッ
チ、押釦スイッチなどのオン、オフの状態)からの監視
信号を伝送して制御部に供給することは広く自動制御の
技術分野において用いられている。
【0003】そのような技術において、制御部と被制御
部の間および、制御部とセンサ部の相互の接続のために
従来は電源線、制御信号線、アース線等の複数の線を用
いて配線したため、近年の被制御装置の小型化に伴って
機器の高密度な配置を行う上で配線作業が困難になり、
配線スペースが少なくなり、コストがかかるという問題
があった。
【0004】この問題を解決するための方式として、
「信号の直並列変換方式」(特願昭62−229978
号)および「並列のセンサ信号の直列伝送システム」
(特願昭62−247245号)の2つの発明がある。
これらの方式によれば、電源を含むクロック信号の線路
に、各クロック対応に1つ(1ビット)の制御信号(ま
たはセンサ信号)を重畳することができるので、制御装
置と被制御装置の間の伝送システムや、制御装置とセン
サ装置の間の伝送システムの配線が少ない線路により実
現することができた。
【0005】更に、「制御・監視信号伝送方式」(特願
平1−140826号)の発明によれば、親局に入力ユ
ニットと出力ユニットを接続し、親局から電源に重畳し
たクロック信号を共通のデータ信号線に出力することに
より制御部と被制御部およびセンサ部間の双方向の高速
な信号伝送を、簡易な構成で実現することができた。即
ち、少ない線路により構成することができ配線のコスト
が安価となり、ユニットの接続配置を簡単にすることが
でき、各ユニットに対するアドレスの割り付けを任意に
行うことができ、従って、ユニットの追加、削除を必要
な位置で自由に行うことができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の構成に
よれば、制御部と被制御部およびセンサ部間の双方向の
高速な信号伝送を実現することができた。しかし、制御
部から被制御部への信号(以下、制御信号)とセンサ部
から制御部への信号(以下、監視信号)とが、共通のデ
ータ信号線に出力されるため、これらを同時に伝送する
ことはできなかった。即ち、制御信号と監視信号とは、
相互に排他的にしか伝送することができず、同時に双方
向に伝送することはできなかった。従って、共通のデー
タ信号線における伝送の時間として、制御信号を伝送す
る期間と監視信号を伝送する期間とを別々に設ける必要
があった。
【0007】また、共通のデータ信号線上を伝送される
クロック信号に電源を重畳しているとはいっても、あく
までもクロックの伝送が主であるので、伝送できる平均
電力は限られていた。従って、少しでも伝送できる平均
電力を大きくすることができれば、2本(24V及び0
V)の電力線を省略して、2本(D+及びD−)の共通
のデータ信号線のみの区間を長くすることができ、被制
御装置の小さな配線空間しかない箇所にも制御信号を伝
送し監視信号を得ることができる。
【0008】本発明は、伝送する平均電力の大きい電源
を重畳したクロック信号に、所定のデューティ比の2値
信号及び電圧信号からなる第1及び第2の制御信号を重
畳し、電流信号からなる監視信号を重畳する制御・監視
信号伝送システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の制御・監視信号
伝送システムは、制御部と、各々が被制御部及び被制御
部を監視するセンサ部を含む複数の被制御装置とからな
り、複数の被制御装置に共通のデータ信号線を介して制
御部からの制御信号を被制御部に伝送しかつセンサ部か
らの監視信号を制御部に伝送する。そして、制御部及び
データ信号線に接続される親局と、複数の被制御装置に
対応して設けられデータ信号線及び対応する被制御装置
に接続される複数の子局とを備える。
【0010】本発明の制御・監視信号伝送システムは、
前述の構成に加えて、更に、親局が、所定の周期のクロ
ックに同期した所定のタイミング信号を発生するための
タイミング発生手段と、親局出力部と、親局入力部とを
備える。親局出力部は、タイミング信号の制御下で、ク
ロックの1周期毎に、制御部から入力される制御データ
信号の各データの値に応じて、電源電圧以外のレベルで
あって電源電圧よりは小さく他の回路部分におけるハイ
レベル信号よりも大きいレベル(「高電位のロウレベ
ル」)の期間とこれに続く電源電圧のレベルの期間との
デューティ比を変更することにより、制御データ信号を
直列のパルス状電圧信号に変換して、データ信号線に出
力する。親局入力部は、タイミング信号の制御下で、ク
ロックの1周期毎に、データ信号線を伝送される直列の
パルス状電圧信号に重畳された監視データ信号を検出す
ることにより、直列の監視信号の各データの値を抽出し
て、これを監視信号に変換して、制御部に入力する。ま
た、複数の子局が、各々、子局出力部と、子局入力部と
を備える。子局出力部は、タイミング信号の制御下で、
クロックの1周期毎に、直列のパルス状電圧信号の電源
電圧以外のレベル(「高電位のロウレベル」)の期間と
これに続く電源電圧のレベルの期間とのデューティ比を
識別することにより、制御データ信号の各データの値を
抽出して、当該各データの値の中の当該子局に対応する
データを対応する被制御部に供給する。子局入力部は、
タイミング信号の制御下で、対応するセンサ部の値に応
じて監視データ信号を形成し、これを監視信号のデータ
の値として、直列のパルス状電圧信号の所定の位置に重
畳する。
【0011】本発明の制御・監視信号伝送システムによ
れば、制御部から被制御部への制御信号を所定のデュー
ティ比の2値(電源電圧のレベルとこれ以外の「高電位
のロウレベル」)信号とするとともに、センサ部から制
御部への監視信号を電流信号の有無として検出する。こ
れにより、クロック信号に制御信号及び監視信号を重畳
すると共に、電力線を不要とすることができる。従っ
て、制御部と被制御部およびセンサ部間の双方向の高速
な信号伝送を実現することができると共に、制御信号と
監視信号とを共通のデータ信号線に出力し、かつ、これ
らを同時に双方向に伝送することができ、その上で、電
力線なしで子局に十分な電力を供給することができる。
この結果、共通のデータ信号線において制御信号又は監
視信号を伝送する期間を別々に設ける必要をなくすこと
ができ、信号伝送の速度(レート)を従来の2倍に高速
化することができ、また、伝送できる平均電力を大きく
して電力線を省略し共通のデータ信号線のみの区間を長
くすることができ、被制御装置の小さな配線空間にも制
御信号を伝送し監視信号を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1、図3及び図4は本発明の基
本構成図であり、図2は本発明の信号伝送説明図であ
る。特に、図1は本発明の制御・監視信号伝送システム
の構成を示し、図3はその親局の構成を示し、図4はそ
の子局の構成を示す。
【0013】制御・監視信号伝送システムは、図1に示
すように、制御部10と、各々が被制御部16及び被制
御部16を監視するセンサ部17を含む複数の被制御装
置12とからなる。制御部10は、例えばシーケンスコ
ントローラ、プログラマブルコントローラ、コンピュー
タ等からなる。被制御部16とセンサ部17とを被制御
装置12という。被制御部16は、被制御装置12を構
成する種々の部品、例えば、アクチュエータ、(ステッ
ピング)モータ、ソレノイド、電磁弁、リレー、サイリ
スタ、ランプ等からなる。センサ部17は、対応する被
制御部16に応じて選択され、例えば、リードスイッ
チ、マイクロスイッチ、押釦スイッチ等からなり、オ
ン、オフの状態(2値信号)を出力する。
【0014】制御・監視信号伝送システムは、複数の被
制御装置12に共通のデータ信号線を介して、制御部1
0の出力ユニット102からの制御信号を被制御部16
に伝送し、かつ、センサ部17からの監視信号(センサ
信号)を制御部10の入力ユニット101に伝送する。
図1に示すように、制御部10に入出力される制御信号
及び監視信号は、複数ビットのパラレル(並列)信号で
ある。一方、データ信号線の上を伝送される制御信号及
び監視信号は、シリアル(直列)信号である。親局(主
局)13が、制御信号についての並列/直列変換を行
い、監視信号についての直列/並列変換を行う。データ
信号線は、第1及び第2データ信号線D+及びD−から
なる。第1データ信号線D+と第2データ信号線D−と
の線間は、後述するように、電源電圧Vxの供給、クロ
ック信号CKの供給、及び、制御信号及び監視信号の双
方向の同時の伝送に用いられる。
【0015】この例は、複数の子局11の各々への電源
電圧Vxの供給のための電力線P(24Vの電力線及び
0Vの電力線)及びローカル電源を備えていない。後述
するように、複数の子局11の電源の供給はクロック信
号に重畳された電源信号による。この電源信号の電力容
量は、複数の子局11の各々が十分に動作しうるものと
される。
【0016】このような信号伝送のために、図1に示す
ように、制御・監視信号伝送システムは、親局13と、
複数の子局11とを備える。親局13は、制御部10及
びデータ信号線に接続される。複数の子局11は、複数
の被制御装置12に対応して設けられ、任意の位置でデ
ータ信号線に接続され、また、対応する被制御装置12
に接続される。複数の子局11は、各々、子局出力部1
4と子局入力部15とを備える。子局出力部14と子局
入力部15を子局11という。子局出力部14及び子局
入力部15は、各々、被制御部16及びセンサ部17に
対応する。図1に示すように、子局入力部15及び子局
出力部14に入出力される制御信号及び監視信号は、複
数ビットのパラレル(並列)信号である。子局出力部1
4が制御信号についての直列/並列変換を行い、子局入
力部15が監視信号についての並列/直列変換を行う。
【0017】親局13は、図3に示すように、タイミン
グ発生手段132と、親局出力部135と、親局入力部
139とを備える。図3には親局入力部139及び親局
出力部135は1個だけ示すが、親局入力部139は複
数個即ちn個(n≧1)設けることができ、親局出力部
135も同様に複数個即ちm個(m≧1)設けることが
できる。なお、これに対応して、子局出力部14はm
個、子局入力部15はn個設けるようにしてもよい。
【0018】親局13は、発振器(OSC)131、タ
イミング発生手段132、親局アドレス設定手段133
を備える。タイミング発生手段132は、発振器131
の出力する発振出力に基づいて、所定の周期のクロック
CKに同期した所定のタイミング信号を発生する。即
ち、タイミング発生手段132は発生したクロックCK
に電源電圧VX を重畳する。このために、タイミング発
生手段132は予め定められた一定のレベルの電源電圧
Vxを発生するための電源手段1313を備える。例え
ば、デューティ比50%で、クロックCKの1周期の前
半が「高電位のロウレベル」とされ、後半が電源電圧V
X のレベルとされる。この電源電圧を含むクロックCK
は、後述するように、レベル変換された上で、端子13
a及び13bに出力され、第1データ信号線D+及び第
2データ信号線D−に供給される。即ち、両者の間の相
対的な電位差として出力される。
【0019】タイミング発生手段132の出力する電源
電圧を含むクロックCKは、実際には、親局出力部13
5に入力される。親局出力部135は、制御データ信号
発生手段136、ラインドライバ137を備える。出力
データ部134は、制御部10から入力される並列の制
御データ信号を保持し、これを直列のデータ列に変換し
て出力する。制御データ信号発生手段136は、出力デ
ータ部134からの直列のデータ列の各データの値を電
源電圧を含むクロックCKに重畳する。図示とは異なる
が、出力データ部134は親局出力部135に含まれる
と考えてよい。制御データ信号発生手段136の出力
は、出力回路であるラインドライバ137を介して、第
1及び第2データ信号線D+及びD−の上に出力され
る。
【0020】図2に示すように、親局出力部135は、
タイミング信号の制御下で、クロックCKの1周期毎
に、制御部10から入力される制御データ信号の各デー
タの値に応じて、所定の電源電圧Vxのレベル以外のレ
ベルの期間とこれに続く電源電圧Vxのレベルの期間と
のデューティ比を変更することにより、制御データ信号
を直列のパルス状電圧信号に変換して、データ信号線に
出力する。
【0021】電源電圧Vxのレベル以外のレベルは、電
源電圧よりは(絶対値が)小さく他の回路部分における
ハイレベル信号よりも(絶対値が)大きいレベル、例え
ば「高電位のロウレベル」である。Vx=24Vの場合
において、「高電位のロウレベル」は例えば19Vであ
る。即ち、他の回路部分(例えばCMOS論理の回路部
分)におけるCMOSハイレベル信号5Vよりも十分に
大きい。クロック即ちパルス状電圧のハイレベルとロウ
レベルとの電位差Vsは5Vあるので、しきい値をその
中間値(D−を基準レベルとすると21.5V)とする
ことにより、これらは十分に識別できる。換言すれば、
電位差Vsは他の回路部分(例えばCMOS論理の回路
部分)におけるCMOS論理振幅に等しい。従って、直
列のパルス状電圧信号は、デューティ比50%で電位差
Vsのクロックをそのままレベルシフトして、制御デー
タ信号に応じてパルス幅変調したものと考えてよい。一
方、このパルス幅変調され高電位で振幅制限されたクロ
ックによれば、伝送される平均電力により実現される平
均電源電圧は、図2に一点鎖線で示すように、およそ当
該振幅の中心値である+21.5Vと言う非常に高い値
となる。従って、前述のように電力線P等を省略して
も、複数の子局11の各々が動作するのに十分な電力容
量をこれらに伝送することができる。
【0022】データ信号線上の直列のパルス状電圧信号
をこのように変化させるには、2つの手段がある。第1
の手段によれば、制御データ信号の値に応じて、第1デ
ータ信号線D+の電位は最高電位の電源電圧Vx=24
Vと「高電位のロウレベル」である19Vとの間で振動
させられ、第2データ信号線D−の電位はグランドレベ
ルとされる。なお、第1データ信号線D+の電位を0V
と−5Vとの間で振動させ、第2データ信号線D−の電
位を最低電位の−24Vとしてもよい。第2の手段によ
れば、制御データ信号の値に応じて、第1データ信号線
D+の電位は最高電位のグランドレベルとされ、第2デ
ータ信号線D−の電位は最低電位の電源電圧Vx=−2
4Vと「高電位の(絶対値の大きい)ロウレベル」であ
る−19Vとの間で振動させられる。なお、第1データ
信号線D+の電位を最高電位の+24Vとして、第2デ
ータ信号線D−の電位を+5Vと0Vとの間で振動させ
てもよい。図6の波形図はこの例による。いずれによっ
ても、第1及び第2データ信号線D+及びD−の間の相
対的な電位差は、前述のようになる。
【0023】なお、従来は、電源電圧Vxは同様に24
Vであったが、制御信号を振幅変調した振幅が12Vと
0Vの2値であった。このため、従来のクロックにより
伝送される平均電力により実現される平均電源電圧は、
12V以下と言う低い値となる。従って、従来は、電力
線P等を省略してしまうと、全ての子局11を動作させ
ることはできず、子局11の数を制限する他なかった。
しかし、これは現実的ではないので、実際には、子局1
1の数を制限することなく、電力線P等を設けざるを得
なかった。
【0024】図2において、親局出力部135は、例え
ば、制御データ信号のデータの値が「0」の場合には、
当該クロックの前の3/4周期を「高電位のロウレベ
ル」とし、当該クロックの後の1/4周期を電源電圧V
xのレベルとする。また、「1」の場合には、当該クロ
ックの前の1/4周期を「高電位のロウレベル」とし、
当該クロックの後の3/4周期を電源電圧Vxのレベル
とする。即ち、制御データ信号のデータの値に応じて、
クロックのデューティ比が変更される。これにより、並
列の制御データ信号を直列のパルス状電圧信号に変換し
て、データ信号線に出力する。従って、例えば制御デー
タ信号のデータの値が「0011」の場合、制御データ
信号発生手段136の出力は、図2のようになる(後述
する監視データ信号を除いたものとなる)。なお、アド
レスは、クロックCKの1周期毎に割り当てられる。
【0025】一方、第1及び第2データ信号線D+及び
D−の上の信号は、親局入力部139に取り込まれる。
親局入力部139は、伝送ラインブリーダ電流回路13
12、監視信号検出手段1311、監視データ抽出手段
1310を備える。監視信号検出手段1311は、伝送
ラインブリーダ電流回路1312とで、第1及び第2デ
ータ信号線D+及びD−の上の電流信号を取り込んで、
これに重畳されている監視データ信号(電流信号)を検
出して出力する。監視データ抽出手段1310は、この
検出出力を、タイミング発生手段132からの電源電圧
を含むクロックCKに同期させて(波形整形して)出力
する。入力データ部138は、検出された監視データ信
号からなる直列のデータ列を、並列の監視データ信号に
変換して出力する。図示とは異なるが、入力データ部1
38は親局入力部139に含まれると考えてよい。
【0026】図2に示すように、親局入力部139は、
タイミング信号の制御下で、クロックCKの1周期毎
に、データ信号線を伝送される直列のパルス状電圧信号
に重畳された監視データ信号を、電流信号Is=(Ip
+Iis)の有無として検出する。これにより、直列の
監視信号の各データの値を抽出して、これを監視信号に
変換して、制御部10に入力する。従って、例えば監視
データ信号のデータの値が「0101」の場合、監視信
号検出手段1311の出力(検出電流)は、図2のよう
になる。なお、後述するように、Ipは図5の伝送ライ
ンブリーダ電流回路1312の定電流(20mA)、I
thは図5の監視信号検出手段1311のスレッシュホ
ールド電流で35mA、Iis(30mA)は監視デー
タ信号である。IthはIsとIpとの中間値とされ
る。
【0027】以上のように、複数の子局11に分配され
るべき制御信号を1個の親局13からシリアル信号(直
列のパルス状電圧信号)としてデータ信号線上を伝送す
るので、当該分配の手段として、アドレスカウント方式
が用いられる。即ち、子局11に送信(分配)すべき制
御データ信号のデータの総数は、予め知ることができ
る。そこで、全ての制御データ信号のデータの各々に、
1個のアドレスが割り当てられる。子局11は、直列の
パルス状電圧信号からクロックCKを抽出してその数を
カウントし、自局が受信すべき制御データ信号のデータ
に割り当てられた(1又は複数の)アドレスの場合に、
その時点の直列のパルス状電圧信号のデータの値を、制
御信号として取り込む。なお、親局13にも、エンド信
号形成のために、最終アドレスが割り当てられる。
【0028】アドレスのカウントのための最初及び最後
を決定するために、各々、スタート信号及びエンド信号
が形成される。親局13は、タイミング発生手段132
により、直列のパルス状電圧信号の出力に先立って、ス
タート信号を形成して第1データ信号線D+に出力す
る。スタート信号は、制御信号と識別可能なようにクロ
ックCKの1周期より長い信号とされる。また、親局ア
ドレス設定手段133は、当該親局13に割り当てられ
たアドレスを保持する。親局13は、直列のパルス状電
圧信号から抽出したクロックCKをカウントして予め自
己に割り当てられたアドレスを抽出し、その時点でエン
ド信号を第1データ信号線D+に出力する。エンド信号
は、クロックCKの1周期より長くスタート信号より短
い信号とされる。
【0029】子局出力部14は、図4に示すように、電
源電圧発生手段(CV)140、ラインレシーバ14
1、制御データ信号抽出手段142、子局アドレス設定
手段143、アドレス抽出手段144、出力データ部1
45を備える。
【0030】電源電圧発生手段(CV)140は、一定
レベルの電源電圧を、データ信号線から発生する。即
ち、第1及び第2データ信号線D+及びD−の電圧を周
知の手段により平滑し安定化することにより、安定化し
た出力Vcg(19V)及びVcp(24V)を得る。
出力Vcg(19V)は、出力Vcp(24V)を基準
電圧とした場合に、これに対して、5Vの電源電圧(V
ccに相当する)となる。この電源電圧は、当該子局出
力部14に付随する少消費電力の回路(例えば、LED
表示回路)を電気的に駆動するため、及び、対応する被
制御装置12の被制御部16を電気的に駆動するために
用いられる。即ち、図示しないが、電源電圧発生手段1
40が被制御部16にその電源を供給する。
【0031】入力回路であるラインレシーバ141は、
第1及び第2データ信号線D+及びD−の上を伝送され
る信号を取り込んで制御データ信号抽出手段142に出
力する。制御データ信号抽出手段142は、当該信号か
ら制御データ信号を抽出して、アドレス抽出手段144
及び出力データ部145に出力する。子局アドレス設定
手段143は、当該子局出力部14に割り当てられた自
局アドレスを保持する。アドレス抽出手段144は、子
局アドレス設定手段143に保持された自局アドレスと
一致するアドレスを抽出し、出力データ部145に出力
する。出力データ部145は、アドレス抽出手段144
からアドレスが入力されると、第1及び第2データ信号
線D+及びD−の上を伝送される(直列)信号の中で当
該時点で保持している1又は複数のデータの値を、並列
の信号として対応する被制御部16に出力する。即ち、
出力データ部145は、制御信号についての直列/並列
変換を行う。
【0032】図2に示すように、子局出力部14は、タ
イミング信号の制御下で、クロックCKの1周期毎に、
直列のパルス状電圧信号の電源電圧のレベル以外のレベ
ル(「高電位のロウレベル」)の期間とこれに続く電源
電圧Vxのレベルの期間とのデューティ比を識別する。
これにより、制御データ信号の各データの値を抽出し
て、当該各データの値の中の当該子局に対応するデータ
を対応する被制御部16に供給する。例えば、当該クロ
ックCKの前の3/4周期が「高電位のロウレベル」の
場合には、元の制御データ信号のデータの値として
「0」が、1/4が「高電位のロウレベル」の場合に
は、元の制御データ信号のデータの値として「1」が、
各々、抽出される。従って、例えば直列のパルス状電圧
信号が図2のような場合、制御データ信号のデータの値
「0011」が抽出される。そして、子局出力部14
は、当該各データの値の中の当該子局11に対応するデ
ータを対応する被制御部16に供給する。
【0033】一方、子局入力部15は、図4に示すよう
に、電源電圧発生手段(CV)150、ラインレシーバ
151、制御データ信号抽出手段152、子局アドレス
設定手段153、アドレス抽出手段154、入力データ
部155、監視データ信号発生手段156、ラインドラ
イバ157を備える。
【0034】電源電圧発生手段150乃至アドレス抽出
手段154は、図4からも判るように、電源電圧発生手
段140乃至アドレス抽出手段144とほぼ同一の構成
であり、ほぼ同一の動作をする。電源電圧発生手段15
0は、前述の電源電圧発生手段140と同様に、当該子
局入力部15を構成する回路を電気的に駆動し、対応す
る被制御装置12のセンサ部17を電気的に駆動する一
定レベルの電源電圧、即ち、出力Vcg(19V)及び
出力Vcp(24V)を、第1及び第2データ信号線D
+及びD−から発生する。
【0035】入力データ部155は、対応するセンサ部
17から入力された1又は複数の(ビットの)データの
値からなる監視信号を保持する。入力データ部155
は、アドレス抽出手段154からアドレスが入力される
と、保持している1又は複数のデータの値を、予め定め
られた順に直列の信号として監視データ信号発生手段1
56に出力する。即ち、入力データ部155は、監視信
号についての並列/直列変換を行う。監視データ信号発
生手段156は、監視信号のデータの値に応じて、監視
データ信号を出力する。監視データ信号発生手段156
の出力する監視データ信号は、出力回路であるラインド
ライバ157により、第1及び第2データ信号線D+及
びD−の上に出力される。従って、監視データ信号は、
その時点で、第1及び第2データ信号線D+及びD−の
上に出力されている制御信号のデータの値に重畳され
る。即ち、監視データ信号は、直列のパルス状電圧信号
の当該子局11に対応するデータの位置に重畳される。
換言すれば、同一アドレスの制御信号のデータの値に、
同一アドレスの監視信号のデータの値が重畳される。
【0036】図2に示すように、子局入力部15は、タ
イミング信号の制御下で、対応するセンサ部17の値に
応じて、電源電圧と異なる2値レベルからなる監視デー
タ信号を形成し、これを監視信号のデータの値として、
直列のパルス状電圧信号の所定の位置に重畳する。例え
ば、監視データ信号のデータの値が「1」の場合には、
当該クロックCKの1周期において所定の位置に、監視
データ信号が形成されて重畳され、「0」の場合には監
視データ信号が形成されず重畳されていない。従って、
例えば監視データ信号のデータの値が「0101」の場
合、ラインドライバ157による監視データ信号の重畳
の結果、前述のように、監視信号検出手段1311の出
力(検出電流)は、図2のようになる。
【0037】以下、図5乃至図10により、この例の具
体的な構成及び動作について、制御部10からの制御信
号の出力から制御部10への監視信号の入力までを、順
を追って説明する。図5は親局13の一例の構成図であ
る。図6は図5の親局13における波形図である。図7
は子局出力部14の一例の構成図である。図8は図7の
子局出力部14における波形図である。図9は子局入力
部15の一例の構成図である。図10は図9の子局入力
部15における波形図である。また、この例における双
方向伝送の波形は図2に示すものになる。
【0038】最初に、親局出力部135について説明す
る。図5及び図6において、タイミング発生手段132
が、スタート信号ST、所定の数のクロックCK、エン
ド信号ENDを出力する。スタート信号STは、例えば
制御部10からの所定のコマンド(図示せず)の入力に
従って、出力される(ハイレベルとされる)。なお、同
様に、制御部10からの所定の他のコマンド(図示せ
ず)の入力により、タイミング発生手段132が停止さ
れる。スタート信号STは、クロックCKとの区別のた
めに、その出力の期間が5t0とされる。t0はクロッ
クCKの1周期の時間である。クロックCKは、発振器
131からの発振出力を分周して、所定の周期に形成す
る。クロックCKは、出力Dckに示すように、スター
ト信号STに連続して、この後にその立ち下がりに同期
して出力が開始され、所定の数(アドレスの数)だけ出
力される。このために、タイミング発生手段132はカ
ウント手段(図示せず)を備える。即ち、カウント手段
はスタート信号STの立ち上がりでカウントを開始す
る。カウント手段のカウント出力が所定の値となった
ら、クロックCKの出力は停止される。エンド信号EN
Dは、所定の数(アドレスの数)のクロックCKを検出
して、その後これに連続して、出力される。このため
に、タイミング発生手段132は比較手段を備える(図
示せず)。即ち、比較手段は、カウント手段のカウント
出力とアドレス設定手段133に設定されたアドレスと
を比較し、両者が一致した場合に所定の期間、エンド信
号ENDを出力する。エンド信号ENDは、クロックC
Kとの区別のために、その出力の期間が1.5t0とさ
れる。エンド信号ENDにより、カウント手段はリセッ
トされる。また、エンド信号ENDの終了に同期して、
再度、スタート信号STが出力され、同一の動作が繰り
返される。1回の伝送周期(1個のスタート信号STか
らその直後のエンド信号ENDまで)において伝送され
るデータ数に対応した数値がアドレスの最大値であり、
親局13のアドレスである。1個のデータが、1クロッ
クに対応する。
【0039】例えばアドレス(即ち、前述の制御信号の
データの数)が0〜31番地までとすると、32ビット
のパラレルデータである制御信号OUT0〜OUT31
(OUT0p〜OUT31p)が、出力ユニット102
から出力データ部134に入力される。この場合、出力
データ部134は、32ビットのシフトレジスタからな
り、スタート信号STの立ち下がりを契機として、クロ
ックCKに同期して制御信号OUT0〜OUT31をシ
フトし、この順に出力Dopsとして出力する。なお、
アドレスは0〜63、127、255、・・・であって
もよい。制御信号OUT0〜OUT31の入力は、例え
ばスタート信号STに同期して切り換えられる(更新さ
れる)。最大のアドレス(31番地)がアドレス設定手
段133に設定される。これにより、制御信号の31番
地のデータの処理の終了に合わせて、エンド信号END
が信号線Pckに出力される。なお、アドレス設定手段
133は、図5に示すように、重み付けられたスイッチ
を左から5桁分だけ閉じることにより、ハイレベル信号
「111110」が形成され、31番地が設定される
(他においても同様である)。
【0040】出力Dopsは、制御信号OUT0〜OU
T31のデータ値に応じて、1クロック毎に、ハイレベ
ル(又は「1」)又はロウレベル(又は「0」)とされ
る。これにより、例えば、「0011・・・」のように
出力される。出力Dopsは、制御データ信号発生手段
136に入力される。スタート信号ST、エンド信号E
NDも制御データ信号発生手段136に入力される。
【0041】タイミング発生手段132は、発振器13
1の発振出力を分周することにより、クロックCKの周
波数f0の4倍の周波数(4f0)のクロック4CKを
形成する。制御データ信号発生手段136は、クロック
4CKをカウンタ(図示せず)によりカウントし、制御
信号OUT0〜OUT31の値(信号Dops)が
「1」の場合、第1データ信号線D+上には、最初の1
個のクロック4CKの周期のみ「高電位のロウレベル」
を出力し、残りの3個のクロック4CKの周期にはハイ
レベルVxを出力する。逆に、「0」の場合、最初の3
個のクロック4CKの周期には「高電位のロウレベル」
を出力し、残りの1個のクロック4CKの周期のみハイ
レベルVxを出力する。これにより、制御データ信号発
生手段136は、クロックCKを制御信号OUT0〜O
UT31に基づいて(PWM)変調する。
【0042】伝送ラインブリーダ電流回路1312は、
図示のように接続されたトランジスタT1及びT2と抵
抗R1〜R4からなる。これにより、伝送ラインブリー
ダ電流回路1312は、親局13内で定電流Ipを供給
する。定電流Ipの値は、抵抗R1〜R4の値を適当に
設定することにより、例えば20mA(ミリアンペア)
とされる。このように、親局13側において定電流Ip
を流すことにより、第1及び第2データ信号線D+及び
D−の両端に終端抵抗を接続する必要がなく、また、デ
ータ信号線の浮遊容量の影響による伝送波形のなまりを
防止することができる。
【0043】なお、伝送ラインブリーダ電流回路131
2には、外部から電源電圧Vx=24Vが供給される。
この外部電圧の値は、振幅Vs(この例では5V)以上
であればよく、例えば12V〜24Vの範囲の電位であ
ればよい。
【0044】制御データ信号発生手段136の出力は、
2値(5Vのハイレベルと0Vのロウレベル)の信号で
あり、1本の信号線Pckに出力される。信号線Pck
に出力された信号は、ラインドライバ137に入力さ
れ、第1及び第2データ信号線D+及びD−に出力され
る。ラインドライバ137は、後述の充電電流を供給す
るための大きなトランジスタTdにより構成され、低イ
ンピーダンスな駆動を可能とする。ラインドライバ13
7は、その出力の振幅がツェナーダイオードZD1
(4.5Vの降伏電圧)により0V〜5Vに制限され、
信号線Pckの反転信号を第2データ信号線D−上に出
力する。第1データ信号線D+には、電源電位Vx=2
4Vが供給される。従って、第1及び第2データ信号線
D+及びD−上の間の信号は、2値(レベルVxと「高
電位のロウレベル」)の信号である。第1及び第2デー
タ信号線D+及びD−上の間に、スタート信号STは電
源電位Vxのレベルの信号として出力され、エンド信号
ENDは「高電位のロウレベル」の信号として出力され
る。
【0045】次に、子局出力部14について説明する。
図7及び図8において、第1データ信号線D+上の信号
は、主としてラインレシーバ141に入力される。電源
電圧発生手段140は、DC(直流)−DCコンバータ
であり、第1及び第2データ信号線D+及びD−の電圧
を周知の手段により平滑し安定化することにより安定化
した出力Vcg(19V)を得ると共に、ダイオードD
0及びコンデンサC0により出力Vcp(24V)を形
成する。なお、第1及び第2データ信号線D+及びD−
上のパルス幅変調されたクロックの周期は、出力Vcp
が十分に24Vを維持できるようにされる。また、子局
出力部14(及び子局入力部15)は、出力Vcg(1
9V)と出力Vcpとの間で動作する。
【0046】ラインレシーバ141は、抵抗値が等しい
分割抵抗R1及びR2とバッファ回路Bとからなる。ラ
インレシーバ141は、第1及び第2データ信号線D+
及びD−の間の電位差、正確には、前述のパルス状電圧
のハイレベルとロウレベルの電位差Vsを検出し、これ
を分割抵抗R1及びR2により2分割した信号を、バッ
ファ回路Bから出力する。即ち、第1及び第2データ信
号線D+及びD−の間の電位差が24Vの場合、第1デ
ータ信号線D+の24Vの電位によりダイオードD0が
オンして、コンデンサC0が当該電位差に充電され、出
力Vcp=24Vが抵抗R1の一端に与えられ、一方、
抵抗R2の一端にも第1データ信号線D+の24Vが与
えられる。従って、抵抗R1及びR2の両端の間の電位
差は無い。一方、前記電位差が19Vに変化した場合、
ダイオードD0がオフし、第2データ信号線D−の電位
を基準としたVcpの電位はコンデンサC0により24
Vを維持する。一方、抵抗R2の一端である第1データ
信号線D+の19Vが与えられる。従って、抵抗R1及
びR2の両端の間に5Vの電位差が与えられ、これを2
分割した値がバッファ回路Bに入力される。なお、全体
的な電位のシフトによるものであり、基準電位である出
力Vcp(24V)と出力Vcg(19V)との関係が
変動するものではない。
【0047】このように、子局11の回路は、第1及び
第2データ信号線D+及びD−の間に、コンデンサC0
が並列に挿入され、コンデンサC0のD+側端子と信号
線D+との間にダイオードD0が挿入されているに等し
い。従って、信号線D+及びD−の間の電位差が電源電
位Vx=24Vの期間においては、信号線D+からダイ
オードD0を介して信号線D−へ充電電流が流れて、コ
ンデンサC0を充電すると共に、子局11及び被制御装
置12の回路を駆動する。前記電位差が(Vx−Vs)
=19Vの期間においては、ダイオードD0がオフして
信号線D+から信号線D−へコンデンサC0への充電電
流は流れない。(Vx−Vs)の期間において、コンデ
ンサC0が放電して子局11及び被制御装置12の回路
を駆動すると共に、後述するように、例えば監視データ
信号が例えば「1」の場合に、電流信号を重畳する。即
ち、監視データ信号の「1」である電流Iisを信号線
D−へ出力する。
【0048】クロックCKが重畳された制御信号out
0〜out31(直列のパルス状電圧信号)を考える
と、バッファ回路Bは、前記電位差が24Vの場合にハ
イレベル信号を出力し、これ以外の場合にロウレベル信
号を出力する。これが信号doである。即ち、復調され
た制御信号のデータの値である。これは、位相変調され
たクロックCKを含むと考えてよい。ラインレシーバ1
41の出力に基づいて形成された信号do等が、プリセ
ット加算カウンタ1432及びシフトレジスタ144に
入力される。信号doの波形は、図8に示すように、制
御信号out0〜out31に基づいて(PWM)変調
されたクロックCKの波形となる。なお、信号doのハ
イレベル信号の値は5Vである。
【0049】これに先だって、スタート信号STが同様
に信号doのハイレベルとして検出されて、オンディレ
イタイマTonに入力される。当該遅延は3t0とされ
る。即ち、出力stの立ち上がりを3t0だけ遅延さ
せ、立ち下がりは元の信号STに同期させる。従って、
エンド信号ENDやクロックCKについては、ハイレベ
ルの時間が短いので、出力stは現われない。出力st
は、微分回路∂に入力され、出力Stの立ち上がりで微
分信号がプリセット加算カウンタ1432及びシフトレ
ジスタ(SR)144に入力され、そのリセット信号R
として用いられる。これらには、信号do(従って、抽
出されたクロックCK)も入力される。
【0050】子局アドレス設定手段143の設定部14
31には、当該子局出力部14に割り当てられたアドレ
ス、例えば0〜3番地(図7は0番地を示す)が設定さ
れる。子局アドレス設定手段143のプリセット加算カ
ウンタ1432は、出力stの立ち上がり微分信号によ
りリセットされた後、抽出されたクロックCKをその立
ち上がりでカウントし、カウント値が設定部1431の
アドレスと一致している間、出力dcを出力する。即
ち、1個前のアドレスの周期におけるクロックCKの立
ち上がりに同期してハイレベルとされ、当該アドレスの
周期におけるクロックCKの立ち上がりに同期してロウ
レベルとされる。また、0番地については、出力stの
立ち上がりに同期してハイレベルとされるので、図8の
ようになる。なお、アドレスが4番地の場合について、
参考のために斜線を付して図示した。タイミングが1ク
ロックづつずれているのが判る。出力dcはシフトレジ
スタ144に入力される。
【0051】一方、信号d1が、信号doの入力された
オフディレイタイマToffにより出力される。オフデ
ィレイタイマToffは、オフ(ロウレベル)の期間の
みを定められた遅延で出力する。即ち、入力doの立ち
下がりを遅延させ、立ち上がりは元の入力doに同期さ
せる。当該遅延は1/2t0とされる。従って、信号d
1において、制御データ信号のデータの値が「1」の場
合における当該クロックの前の1/4周期の「高電位の
ロウレベル」は、そのオフの時間が短いので、現われな
くなる(ハイレベルのままとなる)。また、「0」の場
合における当該クロックの前の3/4周期の「高電位の
ロウレベル」は、そのオフの時間が長いので、当該レベ
ルの部分が残る。即ち、(3/4−1/2)=1/4の
周期だけ、「高電位のロウレベル」が信号d1に現われ
る。
【0052】シフトレジスタ144は、出力dcがハイ
レベルの期間中において、抽出されたクロックCKの立
ち上がりに同期して、「1(又はハイレベル)」をシフ
トする。即ち、「1」が、シフトレジスタ144の単位
回路Sr1〜Sr4において、この順にシフトされる。
従って、シフトレジスタ144の出力dr1〜dr4
が、当該クロックCKの周期において、その立ち上がり
に同期して、順に(次周期の立ち上がりまで)ハイレベ
ルとされる。出力dr1〜dr4は、各々、D型フリッ
プフロップ回路FF1〜FF4にクロックとして入力さ
れる。
【0053】出力データ部145であるフリップフロッ
プ回路FF1〜FF4には、信号d1(即ち、復調され
た制御信号のデータの値)が入力される。従って、例え
ばフリップフロップ回路FF1は、出力dr1の立ち上
がりに同期して、その時点の信号d1の値を取り込んで
保持し、これを出力する。この場合、ロウレベルを出力
する。他のフリップフロップ回路FF2〜FF4も、同
様にして、その時点の信号d1の値を取り込んで保持
し、これを出力する。これにより、アドレス0〜3番地
の制御信号のデータの値「0011」が、信号out0
〜out3として復調される。
【0054】信号out0〜out3は、各々、反転さ
れた後、コンデンサC0にエミッタが接続された駆動用
の大きなトランジスタT0〜T3を介して被制御装置1
2の被制御部16に出力O0〜O3として出力され、そ
の負荷L0等を制御する。なお、前述のように、負荷L
0等への電源が子局出力部14から供給される。
【0055】次に、子局入力部15について説明する。
図9及び図10において、図4から及び図7との比較か
ら判るように、電源電圧発生手段150乃至アドレス抽
出手段154は、電源電圧発生手段140乃至アドレス
抽出手段144とほぼ同一の構成である。なお、割り当
てられるアドレスは、例えば、子局出力部14と同一
(即ち、この場合、0〜3番地)である。また、抽出さ
れる制御信号のデータの数(4個)と同一の数の監視信
号のデータが入力される。
【0056】入力データ部155は、割り当てられたア
ドレス0〜3番地と同一個数の4個(複数)の2入力A
NDゲートと、これらの出力を受けるORゲートとから
なる。4個のANDゲートの各々に、図9に示すよう
に、アドレス抽出手段154であるシフトレジスタ15
4の出力dr1〜dr4が入力される。出力dr1〜d
r4は、前述のように、当該クロックCKの周期におい
て、その立ち下がりに同期して、順に(次周期の立ち下
がりまで)ハイレベルとされる。従って、出力dr1〜
dr4のハイレベルの期間中に、4個のANDゲートの
各々が開いて、監視信号in0〜in3(スイッチSW
0等で代表的に表されるセンサ部17の状態に依存する
信号「0」又は「1」の入力にもとづく信号)が、この
順に、ANDゲートを経て、ORゲートから出力され
る。監視信号in0〜in3は図7の制御信号out0
〜out3に対応する。
【0057】ORゲートの出力は、2入力NANDゲー
ト1562に入力される。NANDゲート1562に
は、インバータINVの出力、即ち、信号doの反転信
号が入力される。NANDゲート1562は監視データ
信号発生手段156を構成する。監視信号in0〜in
3は、例えば、出力dr1〜dr4のハイレベルの期間
中に図10に示すような値「0101」を採る。従っ
て、監視信号in0〜in3が出力されている期間中
に、信号doの立ち下がりに同期してNANDゲート1
562が開いて、値「0101」を採る監視信号in0
〜in3が、出力dipとして出力される。
【0058】出力dipは、ラインドライバ157を介
して、レベル変換された後に第1及び第2データ信号線
D+及びD−に出力される。ラインドライバ157は、
トランジスタT1及びT2、ダイオードD、抵抗R3、
R4及びRisからなる。出力dipは、トランジスタ
T1を介して、大きなトランジスタT2に入力される。
即ち、監視データ信号が例えば「1」の場合、出力di
pのロウレベルによりトランジスタT2がオンして、監
視データ信号である電流Iisが第1及び第2データ信
号線D+及びD−に流れる。これにより、監視データ信
号の「1」である電流信号Iisを信号線D−へ重畳す
る。また、トランジスタT2は、抵抗R3、R4及びR
isを適当に選択することにより、それを流れる電流が
制限される。例えば、30mA(ミリアンペア)に制限
される。
【0059】以上から判るように、監視信号は、子局入
力部15から、(抽出された)クロックdoの1周期に
おいて、第1及び第2データ信号線D+及びD−上に出
力される(重畳される)。なお、この時、前述のよう
に、第1及び第2データ信号線D+及びD−の間の電位
差が(Vx−Vs)=19Vの期間においては、ダイオ
ードD0がオフして信号線D+から信号線D−へコンデ
ンサC0への充電電流は流れない。従って、親局13か
らの充電電流と監視データ信号とが衝突することはな
い。
【0060】次に、親局入力部139について説明す
る。再び、図5及び図6において、第1及び第2データ
信号線D+及びD−上に出力された監視信号が、監視信
号検出手段1311に入力され検出され、その検出信号
が反転されて、信号Diipとして出力される。信号D
iipの波形は、監視データ信号(のみ)を含んだ波形
となる。信号Diipにおいては、監視信号のデータの
アドレス位置に対応する監視信号のデータが、当該制御
信号のデータのアドレス位置から1個遅れたアドレス位
置に存在する。
【0061】親局入力部139は、監視信号検出手段1
311として、第1及び第2データ信号線D+及びD−
の上の電流変化を検出して出力する電流検出回路である
トランジスタT3、ツェナーダイオードZD1及びZD
2、抵抗R5、R6及びR7を備える。降伏電圧が4.
5VであるツェナーダイオードZD1と抵抗R5とによ
り、振幅が5V=Vsに制限される。トランジスタT3
は、図5に示す電流Isを検出する。即ち、信号線D+
及びD−の間の電位差が(Vx−Vs)=19Vの期間
においては、前述のように、信号線D+から信号線D−
へコンデンサC0への充電電流は流れず、監視信号検出
手段1311へ検出電流Isが流れる。この時、監視デ
ータ信号が「1」の場合には、電流Iisが重畳されて
いる。従って、監視データ信号の検出電流Isとして、
(定電流Ip=20mA)+(電流Iis=30mA)
=50mAが流れる。ツェナーダイオードZD2は35
mA以上の電流が流れた場合に降伏する。これが電流I
s検出のための閾値Ithである。従って、監視データ
信号「1」による検出電流Is=50mAにより、トラ
ンジスタT3がオンする。監視データ信号が「0」の場
合には、電流Iisが重畳されていないので、監視デー
タ信号の検出電流Isとして、定電流Ip分(=20m
A)が流れる。従って、ツェナーダイオードZD2は降
伏せず、監視データ信号「0」により、トランジスタT
3がオフする。
【0062】監視データ信号「1」である検出電流Is
(=50mA)は、コレクタ抵抗R7における電圧降下
により電圧信号に変換され、監視データ抽出手段131
0に入力される。検出電流Isにもとづいて、インバー
タINVにより信号Diipが形成され、監視データ抽
出手段1310のRSフリップフロップFFに入力され
る。RSフリップフロップFFには、そのクロックとし
て、クロックCKからその1周期だけ遅延したクロック
である信号Dickが、タイミング発生手段132から
入力される。従って、フリップフロップFFの出力する
信号Diisは、元のクロックCKから1周期だけ遅れ
たタイミングで、監視データ信号のみの値を、クロック
CKの1/4周期又は3/4周期と等しい期間出力する
信号となる。信号Diisは入力データ部138に入力
される。
【0063】入力データ部138は、32ビットのレジ
スタからなり、入力される信号Diisを所定の順に所
定のビットに取り込んで、新たなデータの値が入力され
るまでこれを保持し出力する。このために、クロックC
Kから1周期遅れたクロックである信号Dickが入力
データ部138に入力される。これにより、元のクロッ
クCKの次の1周期において、信号Diisが入力デー
タ部138のレジスタに取り込まれる。従って、最終的
には、アドレス0〜31番地までの32ビットのパラレ
ルデータである監視信号IN0〜IN31(IN0i〜
IN31i)が、直列/並列変換され、入力データ部1
38から入力ユニット101に入力される。これによ
り、監視信号が、例えば「0101・・・」のように入
力される。
【0064】以上、本発明をその実施の態様に従って説
明したが、本発明は、その主旨の範囲内において、種々
の変形が可能である。
【0065】例えば、図11に示すように、親局13に
おけるラインドライバ137の構成を変更してもよい。
なお、図11は親局13の構成の一部のみを示す。図1
1において、ラインドライバ137を構成するトランジ
スタTdをnpn型からpnp型トランジスタに変更す
ると共に、子局11(子局出力部14及び子局入力部1
5)における構成も、図示のように接続の極性を逆にし
た構成とする。このような構成によっても、前述と同様
の効果が得られる。
【0066】また、図12に示すように、子局出力部1
4の構成を変更してもよい。なお、図12は子局14の
構成の一部のみを示す。図12において、データ信号線
との正しい接続は実線で示す接続Aであるが、人為的な
ミスで点線で示す接続Bのように結線してしまう場合が
考えられる。この場合、子局出力部14が電気的に破壊
されたり、動作不能になることがある。そこで、子局出
力部14に図示の構成の極性変換部146を設ける。極
性変換部146において、全波整流器SRは、接続Bに
より入力された信号を、接続Aにより入力された信号に
等しい信号に変換する。これにより、接続の極性の順逆
を問わずに、誤って接続Bのように結線してしまって
も、子局出力部14を保護し、かつ、そのままで動作す
るようにすることができる。
【0067】なお、これは、子局出力部14についての
みならず、子局入力部15についても同様に適用するこ
とができる。従って、図12には子局出力部14のみを
示したが、子局入力部15にも同様の極性変換部を設け
るようにしてもよい。
【0068】また、図12において、ラインレシーバ1
41を図示の構成としてもよい。即ち、2入力ORゲー
ト回路の2個の入力端子を、各々、第1及び第2データ
信号線D+及びD−に接続する。これにより、データ信
号線との接続が接続A又は接続Bのいずれであっても、
制御データ信号を検出することができる。
【0069】更に、例えば、以上の実施の形態において
は、電源電圧を含むクロックに1個(1チャネル)の制
御信号及び1個の監視信号を重畳したが、2個の制御信
号及び1個の監視信号を重畳するようにしてもよい。即
ち、多重化(2重化)した制御信号と(多重化しない)
監視信号とを共通のデータ信号線に出力し、同時に双方
向に伝送するようにしてもよい。また、2個の制御信号
及び2個の監視信号を重畳するようにしてもよい。即
ち、多重化(2重化)した制御信号と多重化(2重化)
した監視信号とを共通のデータ信号線に出力し、同時に
双方向に伝送するようにしてもよい。
【0070】また、親局13にエラーチェック回路を設
けてもよい。エラーチェック回路は、第1データ信号線
D+を監視して、線路の状態(短絡など)をチェックす
る。エラーチェック回路の構成は、例えば特願平1−1
40826号に示すような構成とすればよい。
【0071】更に、例えば特願平1−140826号に
示すように、親局13の親局出力部135及び親局入力
部139を複数個設け、特定の子局と対応させてもよ
い。この場合、親局出力部135と子局出力部14と
は、それぞれm個(m≧1)ずつ設けられ、各々1対1
の対応で関係付けられ、データ信号線に予め定められた
シーケンスで接続される。他方、親局入力部139と子
局入力部15は、それぞれn個(n≧1)ずつ設けら
れ、各々1対1の対応で関係付けられ、データ信号線に
予め定められたシーケンスで接続される。各々の対応付
けられた部分は、タイミング信号の制御下で逐次作動さ
れて、関連する被制御部16に対する制御データ及びセ
ンサ部17からの監視信号の伝送を行う。更に、このよ
うな構成を1群とし、複数の群を設けてもよい。各群に
おける局の数は異なっていてもよい。
【0072】更に、図示はしないが、親局13及び子局
11における動作を、各々に設けたCPU(中央演算処
理装置)において上述の各処理を実行する当該処理プロ
グラムを実行することにより、実現してもよい。
【0073】
【発明の効果】本発明によれば、制御・監視信号伝送シ
ステムにおいて、制御信号を所定のデューティ比の2値
(電源電圧のレベルとこれ以外の「高電位のロウレベ
ル」)信号とするとともに、監視信号を電流信号の有無
として検出する。これにより、クロック信号に制御信号
及び監視信号を重畳すると共に、電力線を不要とするこ
とができるので、双方向の高速な信号伝送を実現するこ
とができると共に、制御信号と監視信号とを共通のデー
タ信号線に出力し、かつ、これらを同時に双方向に伝送
することができ、その上で、電力線なしで子局に十分な
電力を供給することができる。この結果、共通のデータ
信号線において制御信号又は監視信号を伝送する期間を
別々に設ける必要をなくすことができ、信号伝送の速度
を高速化することができ、また、伝送できる平均電力を
大きくして電力線を省略し共通のデータ信号線のみの区
間を長くすることができ、被制御装置の小さな配線空間
にも制御信号を伝送し監視信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図である。
【図2】本発明の信号伝送説明図である。
【図3】本発明の基本構成図である。
【図4】本発明の基本構成図である。
【図5】親局の一例の構成図である。
【図6】図5の親局における波形図である。
【図7】子局出力部の一例の構成図である。
【図8】図7の子局出力部における波形図である。
【図9】子局入力部の一例の構成図である。
【図10】図9の子局入力部における波形図である。
【図11】本発明の他の基本構成図である。
【図12】本発明の他の基本構成図である。
【符号の説明】
10:制御部 11:子局 12:被制御装置 13:親局 14:子局出力部 15:子局入力部 16:被制御部 17:センサ部 D+:第1データ信号線 D−:第2データ信号線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04L 25/02 301 H03K 19/00 101S (72)発明者 湯川 浩司 京都府長岡京市井ノ内下印田8番地1 株 式会社エニイワイヤ内 (72)発明者 森 安 京都府長岡京市井ノ内下印田8番地1 株 式会社エニイワイヤ内 Fターム(参考) 5H215 AA07 AA20 BB01 BB03 BB16 CC03 CC09 CX05 CX08 DD04 EE04 GG02 GG03 GG05 5J056 AA11 BB54 CC03 CC05 CC16 CC17 CC18 DD02 DD36 DD55 DD56 EE05 FF01 FF07 GG07 GG14 KK01 5K029 BB06 DD13 DD25 5K032 AA04 BA02 DA01 DA11 5K048 AA01 BA23 DA02 DA05 EA21 EB02 EB05 EB12 HA01 HA02 HA32

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御部と、各々が被制御部及び前記被制
    御部を監視するセンサ部を含む複数の被制御装置とから
    なり、 前記複数の被制御装置に共通のデータ信号線を介して前
    記制御部からの制御信号を前記被制御部に伝送しかつ前
    記センサ部からの監視信号を前記制御部に伝送する制御
    ・監視信号伝送システムにおいて、 前記制御部及びデータ信号線に接続される親局と、 前記複数の被制御装置に対応して設けられ、前記データ
    信号線及び対応する被制御装置に接続される複数の子局
    とを備え、 前記親局が、 所定の周期のクロックに同期した所定のタイミング信号
    を発生するためのタイミング発生手段と、 前記タイミング信号の制御下で、前記クロックの1周期
    毎に、前記制御部から入力される制御データ信号の各デ
    ータの値に応じて、電源電圧以外のレベルであって前記
    電源電圧よりは小さく他の回路部分におけるハイレベル
    信号よりも大きいレベルの期間とこれに続く前記電源電
    圧のレベルの期間とのデューティ比を変更することによ
    り、前記制御データ信号を直列のパルス状電圧信号に変
    換して、前記データ信号線に出力する親局出力部と、 前記タイミング信号の制御下で、前記クロックの1周期
    毎に、前記データ信号線を伝送される前記直列のパルス
    状電圧信号に重畳された監視データ信号を検出すること
    により、直列の前記監視信号の各データの値を抽出し
    て、これを前記監視信号に変換して、前記制御部に入力
    する親局入力部とを備え、 前記複数の子局が、各々、 前記タイミング信号の制御下で、前記クロックの1周期
    毎に、前記直列のパルス状電圧信号の電源電圧のレベル
    以外のレベルの期間とこれに続く前記電源電圧のレベル
    の期間とのデューティ比を識別することにより、前記制
    御データ信号の各データの値を抽出して、当該各データ
    の値の中の当該子局に対応するデータを対応する前記被
    制御部に供給する子局出力部と、 前記タイミング信号の制御下で、対応する前記センサ部
    の値に応じて監視データ信号を形成し、これを前記監視
    信号のデータの値として、前記直列のパルス状電圧信号
    の所定の位置に重畳する子局入力部とを備えることを特
    徴とする制御・監視信号伝送システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記監視データ信号は、異なる電流2値レベルからな
    り、 前記親局入力部が、前記監視データ信号を電流信号とし
    て検出することにより、直列の前記監視信号の各データ
    の値を抽出することを特徴とする制御・監視信号伝送シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記親局出力部が、前記データ信号線を介して、前記子
    局出力部及び子局入力部に対して充電電流を送出するこ
    とを特徴とする制御・監視信号伝送システム。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記子局出力部及び子局入力部が、前記電源電圧以外の
    レベルの期間において、前記データ信号線を流れる当該
    充電電流を遮断することを特徴とする制御・監視信号伝
    送システム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 子局入力部が、前記電源電圧以外のレベルの期間におい
    て、前記データ信号線を流れる当該充電電流を遮断する
    期間中に、前記監視データ信号を出力することを特徴と
    する制御・監視信号伝送システム。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記監視データ信号は、電流の有無からなる電流信号か
    らなり、 前記親局入力部が、前記電源電圧以外のレベルの期間に
    おいて、前記データ信号線間に流れるブリーダ電流と、
    前記監視データ信号である電流信号の電流との和のレベ
    ルを検出することにより、前記監視データ信号を検出す
    ることを特徴とする制御・監視信号伝送システム。
  7. 【請求項7】 請求項3において、 前記子局出力部及び子局入力部が、前記充電電流により
    充電される充電手段を備え、前記電源電圧以外のレベル
    の期間において、前記データ信号線を流れる当該充電電
    流を遮断すると共に、前記充電手段から放電することを
    特徴とする制御・監視信号伝送システム。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 前記データ信号線が第1及び第2データ信号線からな
    り、 前記第2データ信号線を、最も低い電位、かつ、基準の
    電位とし、 前記第1データ信号線を、前記電源電圧以外のレベル
    と、前記電源電圧であって最も高い電位のいずれかのレ
    ベルとすることを特徴とする制御・監視信号伝送システ
    ム。
  9. 【請求項9】 請求項1において、 前記データ信号線が第1及び第2データ信号線からな
    り、 前記第1データ信号線を、最も高い電位、かつ、基準の
    電位とし、 前記第2データ信号線を、前記電源電圧以外のレベル
    と、前記電源電圧であって最も低い電位のいずれかのレ
    ベルとすることを特徴とする制御・監視信号伝送システ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項1において、 前記子局出力部及び子局入力部の各々が、前記データ信
    号線から取り込んだ信号を、前記データ信号線との接続
    の極性を問わないように信号を変換することを特徴とす
    る制御・監視信号伝送システム。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記子局出力部及び子局入力部の各々が、データ信号線
    の各々に接続されて当該データ信号線上を伝送される信
    号を取り込んで出力し、これらの出力を受けてその論理
    和を求めることを特徴とする制御・監視信号伝送システ
    ム。
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