JP2009295135A - 制御・監視ターミナル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 データ設定回路を含むコンソールを用いて、制御・監視ターミナルに設けた光透過窓33を介して光通信または、電磁誘導によって制御・監視ターミナルのアドレス設定や、初期設定を行うことを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルに関する。
【選択図】図1
Description
本発明では、耐油シール構造を無くし、省スペース、小型化、低コストで制御ユニットのアドレス設定や初期設定を行うことを目的とする。
各々が被制御部および被制御部を監視するセンサ部を含む複数の被制御装置からなり、
前記複数の被制御装置に共通のデータ信号線を介して、制御信号を前記被制御部に伝送信号として伝送し、かつ前記センサ部からの監視信号を伝送信号として伝送する制御・監視信号伝送システムであって、
前記データ信号線に接続され、所定の被制御装置から伝送された監視信号を予め対応させられた被制御装置への制御信号として伝送する親局と、
前記複数の被制御装置に対応して設けられ、前記データ信号線および対応する被制御装置に接続される複数の子局を備えた伝送線路に接続した伝送制御システムにおいて、
前記子局のアドレス設定や初期値設定を、
前記子局の光透過窓を介してデータ設定回路を含むコンソールと光学的に通信し、アドレス設定または初期値設定を行うための投光素子と受光素子を具備する前記子局と、同じく投光素子と受光素子を具備したデータ設定回路を含むコンソールであることを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルが記載されている。この構造により、アドレス設定のスイッチ構造が不要となり、スイッチ部の劣化故障や、接点不良などの故障要因を低減することができる。また、光透過窓を介して投光信号によって、アドレス設定や、初期データ書込みを行うため、制御・監視ターミナルは、外界から密封し、機密性を保つことが可能であり、耐油、耐水構造とすることができる。
請求項1において、
前記共通のデータ信号線を介して、制御信号を前記被制御部に伝送し、かつ前記センサ部からの監視信号をデータ信号線に伝送する制御・監視信号伝送システムであって、それぞれ子局である受光部ユニットと投光部ユニットをそれぞれ同一アドレスに設定し、前記伝送信号の同一アドレスの同一クロックサイクルの中で、制御信号を投光信号として投光部ユニットから送出し、当該投光信号の投光期間に受光部ユニットで監視信号として受光し、伝送信号として共通のデータ信号線に送出することを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルシステムが記載されている。監視信号である受光器の受光信号を電流信号である入力信号として、伝送線に送出し、その監視信号である入力信号が被検出体有りを示すものとして、親局が当該アドレスの監視信号で被検出体有りを認識することができる。投光器側のアドレスと受光器側のアドレスが同一であるので、投光タイミングと受光タイミングは同期して作動するため、他の投光信号を誤って受光することがなく、信頼度の高い被検出体の検出が行える。
この構造によって、入力情報が即出力に反映できるため、個々のセンサの応答速度を高速化できる特徴となっている。ここでは、前半の低電圧レベル部分に電流信号として入力信号を得ているが、前半のパルス幅を入力信号として、後半の低電圧レベルに電流信号として出力信号を載せることも可能である。
請求項2において、
一対をなす投光部ユニットと受光部ユニットを前記伝送信号の同一アドレスとして設定し、透過型センサを構成し、前記透過型センサを複数合わせて特定領域内の被検出体を検出するエリアセンサを構成することを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルが記載されている。対を成す投光器と受光器を複数使用し、センサ領域を構成し、その内の一部または全部の監視信号が被検出体の有無を検出する構造として、領域センサであるエリアセンサが得られる。
請求項1から3において、
カスケード接続した子局の先頭に設けた管理子局のみがデータ設定回路を含むコンソールと光学的に光透過窓を介して、通信する投光素子と受光素子を具備し、データ設定回路を含むコンソールによって前記管理子局のアドレスまたは初期設定値が設定されると、前記管理子局にカスケード接続された前記従属子局は、前記管理子局によって生成されたアドレスに設定され、順次加算されたアドレス値がカスケード線によって受け継がれ、前記従属子局のアドレスまたは初期設定値設定がそれぞれ順次設定されることを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルシステムが記載されている。この場合、複数のカスケード接続されている制御・監視ターミナルシステムは、アドレス設定をする必要がなく、システム立上げ時や、システム変更時のアドレス設定作業や初期データ設定作業が簡素化される利点がある。
請求項1から4において、
データ設定回路を含むコンソールと投光素子と受光素子を具備する先端部との間を自在に変形できる配線または支持構造を有することを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルシステムが記載されている。当該の配線を減ずる方式所謂省配線技術を利用した制御・監視ターミナルシステムは、配線を減ずるのみではなく、設置場所の低減、システムの小型化ができるが、人間の手で設定作業をする場合の作業面積を必要とせず、投光部・受光部を光透過窓に密着するのみで設定操作が行える。すなわち、投光部・受光部とデータ設定回路を含むコンソールは、変形が自在の配線または支持構造であり、配線または支持構造を通過させられるだけの空間があれば、容易にアドレス設定や、初期データ設定が行うことができる。従って、小型化、省スペース化が容易に実現できる。
請求項1から5において、
光学的にデータ設定回路を含むコンソールと通信する通信部を具備する制御・監視ターミナルは、密封構造をなした制御・監視ターミナルの回路を保護することを特徴としたコンソールおよび制御・監視ターミナルシステムが記載されている。すなわち、油が飛散する環境や、多湿環境または反応性ガス環境において使用するコンソールおよび制御・監視ターミナルシステムとして適している。
請求項1から6において、データ設定回路を含むコンソールから自在に変形できる配線または腕木構造で接続された投光素子と受光素子を具備する先端部と、制御・監視ターミナルの光通信を行う通信部に具備した光透過窓部に磁性材料固定・嵌め合い・噛み合い・フックを用いて半固定し、光通信設定時に、光送受信部が固定できる構造としたことを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルシステムが記載されている。この固定方法によって、アドレスまたは初期データの設定作業時に振動または揺らぎによって通信精度を害することなく安定した設定作業が行える。また、前記の狭い場所で設置・調整ができるため、システム全体の小型化、軽量化、原価低減が実現できる。
コンソールを構成するデータ設定回路を含むコンソールは、電池や2次電池で作動し、2次電池の場合は充電回路を有することを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルシステムが記載されている。
データ設定回路を含むコンソールの電源を信号伝送線または電源線に接続し、電力供給を受けることを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルシステムが記載されている。これによって、コンソール内部の電池や、2次電池の省略あるいは小型化ができるため、コンソールの小型化、軽量化が実現できる。
請求項1から9において、
光通信に代えて非磁性体である密封構造ケースを介して電磁誘導通信を行うことを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルシステムが記載されている。
すなわち、システムの設置後の調整待ちの状態において、制御・監視ターミナルシステムの親局動作を非動作状態にしておき、コンソールから伝送線に送出されるライトコマンドとこれに続くアドレス信号を子局が受け、子局の反射テープを剥がしたことによって、前記アドレスを子局が自局のアドレスとして記憶する動作によって、反射テープを剥がした子局のアドレスが設定される。コンソールは、前記子局のアドレス設定が完了すると、アドレス番号をインクリメントして伝送線に送出する。次に子局の反射テープを剥がすことによって、次の子局アドレスの設定ができる。初期にコンソールに打ち込んだアドレス数に達するまで、前記の繰り返しを行い、アドレス設定が完了する。
請求項1から10において、
コンソールを構成するデータ設定回路を含むコンソールを信号伝送線に接続し、被設定対象の制御・監視ターミナルのセンサ窓を全て光学的に封で内側に反射させ、アドレス未設定状態を認識し、アドレス設定時に前記封を剥す順番でアドレスを設定することを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルシステムが記載されている。
図1に本発明の実施形態に係る通信制御システムブロック図の例を示す。
図1において、制御部1は、親局6との間でパラレル信号の授受を行い、伝送線DP信号線7、DN信号線8に接続されている各種複数の子局の監視信号5を入力ユニット3に受け取るとともに、各種複数の子局に対する制御信号4を出力ユニット2から受け渡す。子局の例として、反射型センサターミナルや透過型センサターミナルであるセンサシステム11が図示されており、また多数の子局入出力部が接続されている。これら多数の子局入出力部は、設置時において、システム全体の中で位置付けをアドレス設定という作業で行い、また、初期設定のデータを子局内部で電源投入時に行うかまたは外部から設定する必要がある。本発明においては、これらのアドレス設定作業や初期設定データの書込みを油汚染の有る環境下でまたは多湿環境下で、システム機器の劣化、故障を引き起こすことがない密封構造の制御ユニットに対し、光透過窓33からアドレス設定や初期データの設定を行うものである。
データ設定回路を含むコンソール26によって前記管理子局43のアドレスまたは初期設定値が設定されると、前記管理子局にカスケード接続された前記従属子局46は、前記管理子局によって生成されたアドレスに設定され、順次加算されたアドレス値がカスケード線によって受け継がれ、前記従属子局46のアドレスまたは初期設定値設定がそれぞれ順次設定することができる。
図2において、センサ部9は中心的機能を果たすMCU27と、CK信号抽出回路21と、出力回路22と、通信設定部24と、投光・受光部23と受光信号をアナログ信号からデジタル信号にするA/D変換器14からなり、反射型センサターミナルを構成する。センサ部9は伝送線DP信号線7、DN信号線8に接続されており、センサ部9の中心的機能を果たすMCU27にCK信号抽出回路21を介してCK信号15を伝える。
通信設定部24は、MCU27の出力であるLEDA信号16が後述するデータ設定回路を含むコンソール26と光透過窓33を介して光通信するための投光器である発光ダイオードを駆動し、投光する。データ設定回路を含むコンソール26から光透過窓33を介して受光した受光信号は、フォトトランジスタで電気信号に変換し、INA信号17としてMCU27内部で信号を解析し、通信を確立する。
図3は、図2のMCU27部のブロック図である。演算、信号処理、判断、制御を行うCPU10とデータの読み書き自由な記憶素子RAM12とプログラムや固定データを記憶保持するROM13は、内部バスで接続されている。また、CPU10は内部バスを介してI/Oバス25が接続され、入出力インターフェイスデバイスと接続されており、入力信号として、CK信号15とINA信号17と、DATAS信号19を取込む一方、LEDA信号16と、LEDS信号18と、Iout信号20を出力する。CPU10は、電源ONと同時にROM13内部に保持された初期化プログラムPRG1によって、初期化をする一方、通信設定部24を作動させ、データ設定回路を含むコンソール26からのアドレス設定信号を待ち、待機する。後述する図12、図13の通信手順で当該センサ部9のアドレス設定を完了する。アドレス設定が完了すると次にセンサ用の投光を開始し、被検出体の有無監視を開始する。
図の最上部に、入出力アドレスタイムインターバルを示す。“0”から“3”の各アドレスに割り当てられたタイムインターバルは、それぞれt0時間であり、そのタイムインターバルの先頭側のt0/4に入力信号である電流Isが検出された場合、入出力アドレス“2”や入出力アドレス“3”のようにその検出信号を受けて残り3t0/4である出力信号を“High”にして同一アドレス信号内部で入力信号を出力に反映することができる。この技術を用いた場合、同一アドレス信号の前半t0/4に入力信号である電流Isを受け、後半3t0/4を“High”にすることによって、1パルスサイクルの中で入力と出力が行える。この1パルスサイクルの中で入力を即出力に反映することを全2重通信と定義する。この全2重通信技術を用いた場合、図5に示す透過型センサターミナル11の投光側と透過型センサターミナル11の受光側を同一アドレスにしておくことによって、一対の投光・受光センサを構成できる。
図において、図の左部分の破線枠で囲まれたセンサシステム11が透過型センサターミナルの受光部であり、図の右部分の破線枠で囲まれたセンサシステム11が透過型センサターミナルの投光部ユニットである。伝送線DP信号線7、DN信号線8に接続されている透過型センサターミナルの投光部ユニットと受光部ユニットは、同一のアドレスに設定されるようにプログラムされ、また、アドレスの設定も同一のアドレスに設定にするようになっており、これによって、一対の透過型センサターミナルを構成することを特徴とする。
また、光透過窓33を通して光通信を行うまたは、光に代えて非磁性体である密封構造ケースを介して電磁誘導通信を行うこともできる(図示せず)。
図6は、図5の透過型センサターミナルの受光部のMCU27のブロック図である。演算、信号処理、判断、制御を行うCPU10とデータの読み書き自由な記憶素子RAM12とプログラムや固定データを記憶保持するROM13は、内部バスで接続されている。また、CPU10は内部バスを介してI/Oバス25が接続され、入出力インターフェイスデバイスと接続されており、入力信号として、CK信号15とINA信号17と、DATAS信号19を取込む一方、LEDA信号16と、Iout信号20を出力する。CPU10は、電源ONと同時にROM13内部に保持された初期化プログラムPRG2によって、初期化をする一方、通信設定部24を作動させ、データ設定回路を含むコンソール26からのアドレス設定信号を待ち、待機する。後述する図12、図13の通信手順で当該センサ部9のアドレス設定を完了する。アドレス設定が完了すると次にセンサ用の受光を開始し、被検出体の有無監視を開始する。
図7は、図5の透過型センサターミナルの投光部ユニットのMCU27のブロック図である。演算、信号処理、判断、制御を行うCPU10とデータの読み書き自由な記憶素子RAM12とプログラムや固定データを記憶保持するROM13は、内部バスで接続されている。この構成は図7と同じである。また、CPU10は内部バスを介してI/Oバス25が接続され、入出力インターフェイスデバイスと接続されており、入力信号として、CK信号15とINA信号17を取込む一方、LEDA信号16と、LEDS信号18と、Iout信号20を出力する。CPU10は、電源ONと同時にROM13内部に保持された初期化プログラムPRG3によって、初期化をする一方、通信設定部24を作動させ、データ設定回路を含むコンソール26からのアドレス設定信号を待ち、待機する。
すなわち、コンソール側から発するLEDC信号31には、信号の開始を示すStart Bitとアドレス書き込みを指示するライトコマンドとアドレスデータnが含まれており、これら一連のコンソール側からのLEDC信号31を受け取ったセンサターミナル側は、INA信号17として、受信し、照合信号としてLEDA信号16をコンソール側に返す。コンソール側は前記LEDA信号16をINA信号17として取込み、その結果をコンソール側の設定完了表示および設定アドレス表示を行うことができる。
データ設定回路を含むコンソール26は、CPU10と、RAM12と、ROM13と入出力インターフェイス回路からなるMCU27と、アドレスや初期設定データを入力するKEY入力部28と、入力データおよび設定後のアドレスデータやデータ設定回路を含むコンソール26の状態表示や制御・監視ターミナル機器の状態表示を行う表示部29と、電源部、信号線部34と、投光・受光部30からなり、制御・監視ターミナル機器の光透過窓33を介して、制御・監視ターミナル機器であるセンサ部9の通信設定部24と交信する様子を模式的に示す。
コンソールを構成するデータ設定回路を含むコンソール26は、電池や2次電池でも作動し、2次電池の場合は充電回路を有する。
図9は、図8のMCU27部のブロック図である。演算、信号処理、判断、制御を行うCPU10とデータの読み書き自由な記憶素子RAM12とプログラムや固定データを記憶保持するROM13は、内部バスで接続されている。また、CPU10は内部バスを介してI/Oバス25が接続され、入出力インターフェイスデバイスと接続されており、入力信号として、INC信号32とKEY入力部28からのKEY入力信号を取込む一方、LEDC信号31と、表示部29へのDISPLAY信号を出力する。
図において、データ設定回路を含むコンソール26は、KEY入力部28と表示部29と電源スイッチ36からなり、コネクタ35から信号線部34を介して投光・受光部30に接続されている。
前記制御・監視ターミナル機器のアドレス設定や初期データ設定を行うに当たり、当該設定作業を行う者は、通信制御システムの設置または制御・監視ターミナル機器の更新時において、前記表示部29の表示内容を見ながら所定のアドレス設定や初期データ設定をKEY入力部28のKEYを操作し入力し、KEY入力部28の転送キーを押すことによって、データ信号が投光器から投光される。
電源スイッチ36を投入すると、MCUの初期化と共にROM13内部の初期設定プログラム、アドレス設定プログラムPRG4を実施する。表示部に、アドレス設定を行うか、初期データの転送を行うか、設定アドレスを確認するかを機能設定キーで選択し、コンソールからセンサターミナルへの通信を開始する。図において、信号線部34は自在に変形できるように設計されており、被設定制御・監視ターミナル機器の光透過窓に投光・受光部30を接触させ、狭い空間でもアドレス設定操作が容易にできる構造としている。
図において、コネクタ35から信号線部34を介して投光・受光部30への接続は、図10の信号線部34のように自在式のものに限らず、簡単なケーブルでも良く、より狭い箇所での設定作業も容易に出来るようにしたものである。
この場合、投光・受光部30の周辺に永久磁石を装着し、電磁的に制御・監視ターミナル機器の光透過窓33に固定しても良く、また、嵌め合い構造やフックを使って通信中の安定を図っても良い(図示せず)。
データ設定回路を含むコンソール26から自在に変形できる配線または腕木構造で接続された投光素子と受光素子を具備する先端部と、制御・監視ターミナルの光通信を行う通信部に具備した光透過窓部に、磁石と磁性材料固定による吸引力で固定する方法や、機械的に嵌め合い・噛み合い構造として、またはフックを用いて半固定し、光通信設定時に、光送受信部が固定することによって、光通信を安定的に行わせる構造とした制御・監視ターミナルシステムであり、投光・受光部30である。
図において、伝送線DP信号線7、DN信号線8には、0Vに対し、DN信号線8のピークパルス電圧+24V、DN信号線8には、+24Vより信号パルスの波高値分低い信号が載っている。信号は、StartBitで始まり、続いてADRS0データ、ADRS1データが伝送線に接続されている制御・監視ターミナル機器の数続き、再びStartBitに戻る。StartBitは、データ信号よりも例えば5倍の長さがあり、スタート信号として識別できるようにしている。
制御・監視ターミナル機器は、前記伝送線DP信号線7、DN信号線8の信号の一部を整流し、コンデンサーにチャージすることによって電源を得る。
この電源を得る方法によって、配線の省略ができる所謂省配線の構造となっている。
アドレス書込みは、図のようにコンソールから送信されるLEDC信号31によって書込みが行われる。このアドレス書込み信号はStartBitであるSTB1の直後に書込み命令であるライトコマンドに続き、アドレスデータnが送信される。アドレス書込み信号を受け取ったセンサターミナル側は、INA信号としてStartBitであるSTB1の直後に書込み命令であるライトコマンドに続き、アドレスデータnを受信し、当該センサターミナルのアドレス値をアドレスデータnとして認識する。続いてセンサターミナル側からStartBitであるSTB1の直後自己のアドレス値であるアドレスデータnをLEDAとして投光し、これをコンソール側がStartBitであるSTB1の直後のセンサターミナルのアドレス値であるアドレスデータnを認識し、アドレス書込みの確認を行う。
図において、コンソールから送信されるLEDC信号31によってアドレスの読込みが出来る。コンソールは、アドレスの読込みを行う時にはStartBitであるSTB1の直後にリードコマンドを送信する。センサターミナル側は、StartBitであるSTB1の直後にリードコマンドを受信すると、LEDA信号としてStartBitであるSTB1の直後に当該センサターミナルのアドレスデータnを送信する。コンソールは、このLEDA信号をINC信号として受信し、アドレスデータnを読込むことが出来る。
図15は伝送線路上の伝送信号の例を示す。図において、StartBitであるSTB1の直後パルス信号は、LOWとHighのパルス幅が等しく、この場合のデータは、データ“0”であることを示している。続く第二のパルスもデータ“0”であることを示す。しかし第三のパルスは、LOWの期間が短く、データ“1”であることを示している。このような信号形態により当該伝送制御システムが作動している。
透過型センサターミナルの例では、図のように被検出体42を跨いで投光部ユニット39と受光部ユニット40を配置し、この例では、それぞれをパイプラック37に固定している。パイプラック37は接続部38を用いることによって三次元構造のラックを組立てることができる。伝送線路上にT分岐コネクタなどを用いて複数のセンサターミナルを設置することが出来る。伝送線路は適宜間隔を置いて配線固定具41にて配線を固定している。透過型センサターミナルの場合の信号は反射型センサが反射光有りで被検出体有りを示したのに対し、被検出体有りでは、受光信号がLOW、被検出体無しでHighとなる。
このような領域センサを構成する場合、複数の投光側の各アドレスと複数の受光側の各アドレスは、それぞれ先頭アドレスを設定する管理子局のアドレスのみを設定すれば、カスケード接続により、次々従属子局のアドレスがインクリメントされながら設定できるため、アドレス設定が短時間で行うことができる利点がある。
図の投光部ユニット39において、アドレスを書き込む光透過窓33と、投光部44を有し、受光部40にも投光部44からの投光を受光する受光窓(図示せず)を有し、対向して配置される。投光部ユニット39は受光部ユニット40と光学的に光軸を合わせて配置する。この場合、投光部ユニット39と受光部ユニット40のアドレス同一にしておくことで、反射型の信号と同じく1パルス内で被検出体の有り無しセンサ信号として処理できる特徴を有する。
図において、投光・受光部30と信号線部34を繋ぐコネクタ35にバスラインの電源線にT分岐コネクタ45用いて接続し、データ設定回路を含むコンソール26の電源を得る例を示す。このようにすることで、コンソール26は電池電源などの電源を必要とせず、電池の管理や形状の小型軽量化が図れる。
データ設定回路を含むコンソール26の電源を信号伝送線または電源線に接続し、電力供給を受ける場合には、2次電池の必要が無くなり、コンソール26を一層軽く、小型化できる。
図の例では、データ設定回路含むコンソール26から信号線部34を介して分岐コネクタ45とコンソール側のコネクタ35で接続する。次に、コンソールに、あらかじめアドレス設定を行う制御・監視ターミナル機器の数を入力しておく。制御・監視ターミナル機器のアドレスを設定する毎に前記制御・監視ターミナル機器の数の入力値のカウンタ数を減ずる。カウンタ数が“0”でアドレス設定完了を認識し、アドレス書込み動作を終了するようにプログラムが作動する。
例えばアドレスが未設定の制御・監視ターミナル機器のアドレスは、アドレス値が4ビットアドレスであるとするとき、アドレスを1111としておき、アドレスが1111である制御・監視ターミナル機器は、アドレスが未設定であることを認識するようにしておく。
4 制御信号 5 監視信号 6 親局
7 DP信号線 8 DN信号線 9 センサ部
10 CPU 11 センサシステム 12 RAM
13 ROM 14 A/D変換器 15 CK信号
16 LEDA信号 17 INA信号 18 LEDS信号
19 DATAS信号 20 Iout信号 21 CK信号抽出回路
22 出力回路 23 投光・受光部 24 通信設定部
25 I/Oバス 26 コンソール 27 MCU
28 KEY入力部 29 表示部 30 投光・受光部
31 LEDC信号 32 INC信号 33 光透過窓
34 信号線部 35 コネクタ 36 電源スイッチ
37 パイプラック 38 接続部 39 投光部ユニット
40 受光部ユニット 41 配線固定具 42 被検出体
43 管理子局 44 投光部・受光部 45 分岐コネクタ
46 従属子局
Claims (11)
- 各々が被制御部および被制御部を監視するセンサ部を含む複数の被制御装置からなり、
前記複数の被制御装置に共通のデータ信号線を介して、制御信号を前記被制御部に伝送信号として伝送し、かつ前記センサ部からの監視信号を伝送信号として伝送する制御・監視信号伝送システムであって、
前記データ信号線に接続され、所定の被制御装置から伝送された監視信号を予め対応させられた被制御装置への制御信号として伝送する親局と、
前記複数の被制御装置に対応して設けられ、前記データ信号線および対応する被制御装置に接続される複数の子局を備えた伝送線路に接続した伝送制御システムにおいて、
前記子局のアドレス設定や初期値設定を、
前記子局の光透過窓を介してデータ設定回路を含むコンソールと光学的に通信し、アドレス設定または初期値設定を行うための投光素子と受光素子を具備する前記子局と、同じく投光素子と受光素子を具備したデータ設定回路を含むコンソールであることを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナル。 - 請求項1において、
前記共通のデータ信号線を介して、制御信号を前記被制御部に伝送し、かつ前記センサ部からの監視信号をデータ信号線に伝送する制御・監視信号伝送システムであって、それぞれ子局である受光部ユニットと投光部ユニットをそれぞれ同一アドレスに設定し、前記伝送信号の同一アドレスの同一クロックサイクルの中で、制御信号を投光信号として投光部ユニットから送出し、当該投光信号の投光期間に受光部ユニットで監視信号として受光し、伝送信号として共通のデータ信号線に送出することを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルシステム。 - 請求項2において、
一対をなす投光部ユニットと受光部ユニットを前記伝送信号の同一アドレスとして設定し、透過型センサを構成し、前記透過型センサを複数合わせて特定領域内の被検出体を検出するエリアセンサを構成することを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナル。 - 請求項1から3において、
カスケード接続した子局の先頭に設けた管理子局のみがデータ設定回路を含むコンソールと光学的に光透過窓を介して、通信する投光素子と受光素子を具備し、データ設定回路を含むコンソールによって前記管理子局のアドレスまたは初期設定値が設定されると、前記管理子局にカスケード接続された前記従属子局は、前記管理子局によって生成されたアドレスに設定され、順次加算されたアドレス値がカスケード線によって受け継がれ、前記従属子局のアドレスまたは初期設定値設定がそれぞれ順次設定されることを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルシステム。 - 請求項1から4において、
データ設定回路を含むコンソールと投光素子と受光素子を具備する先端部との間を自在に変形できる配線または支持構造を有することを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルシステム。 - 請求項1から5において、
光学的にデータ設定回路を含むコンソールと通信する通信部を具備する制御・監視ターミナルは、密封構造をなした制御・監視ターミナルの回路を保護することを特徴としたコンソールおよび制御・監視ターミナルシステム。 - 請求項1から6において、
データ設定回路を含むコンソールから自在に変形できる配線または腕木構造で接続された投光素子と受光素子を具備する先端部と、制御・監視ターミナルの光通信を行う通信部に具備した光透過窓部に磁性材料固定・嵌め合い・噛み合い・フックを用いて半固定し、光通信設定時に、光送受信部が固定できる構造としたことを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルシステム。 - 請求項1から7において、
コンソールを構成するデータ設定回路を含むコンソールは、電池や2次電池で作動し、2次電池の場合は充電回路を有することを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルシステム。 - 請求項1から8において、
データ設定回路を含むコンソールの電源を信号伝送線または電源線に接続し、電力供給を受けることを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルシステム。 - 請求項1から9において、
光通信に代えて非磁性体である密封構造ケースを介して電磁誘導通信を行うことを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルシステム。 - 請求項1から10において、
コンソールを構成するデータ設定回路を含むコンソールを信号伝送線に接続し、被設定対象の制御・監視ターミナルのセンサ窓を全て光学的に封で内側に反射させ、アドレス未設定状態を認識し、アドレス設定時に前記封を剥す順番でアドレスを設定することを特徴とするコンソールおよび制御・監視ターミナルシステム。
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