JP2003197961A - Iii族窒化物系化合物半導体発光素子 - Google Patents

Iii族窒化物系化合物半導体発光素子

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JP2003197961A
JP2003197961A JP2001398452A JP2001398452A JP2003197961A JP 2003197961 A JP2003197961 A JP 2003197961A JP 2001398452 A JP2001398452 A JP 2001398452A JP 2001398452 A JP2001398452 A JP 2001398452A JP 2003197961 A JP2003197961 A JP 2003197961A
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group iii
iii nitride
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nitride compound
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Toshiaki Sendai
敏明 千代
Masanobu Senda
昌伸 千田
Kazuki Nishijima
和樹 西島
Jun Ito
潤 伊藤
Naoki Shibata
直樹 柴田
Toshimasa Hayashi
稔真 林
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板表面の凹凸面に簡易にかつ結晶性良くII
I族窒化物系化合物半導体層を成長させる。 【解決手段】 基板表面の上にIII族窒化物系化合物半
導体で形成されてその表面がテクスチャー構造、断面台
形状、若しくはピット状であるバッファ層を形成し、該
バッファ層の上にIII族窒化物系化合物半導体発光素子
層を形成する。ここで各工程において前記基板の温度は
実質的に一定温度に保たれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はIII族窒化物系化合物
半導体発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】III族窒化物系化合物半導体発光素子
(以下、単に「発光素子」という)では、サファイア基
板の表面を鏡面としてその上にバッファ層を介してIII
族窒化物系化合物半導体を成長させていた。この発光素
子を所謂フリップチップ型(特開2000−36619
号公報等参照)として使用するときには、サファイア基
板の屈折率とIII族窒化物系化合物半導体の屈折率との
間に差異があることから、両者の界面へ角度をもって入
射する光、即ち、当該界面と光進行方向との挟角が小さ
な光を外部へ充分に取り出すことができない。
【0003】そこで、Kazuyuki Tadato
moらによって、サファイア基板の表面をパターン化す
ることが提案されている(文献名:High Output Power
InGaN Ultraviolet Light-Emitting Diodes Fabricated
on Patterned Substrates Using Metalorganic Vapor
Phase Epitaxy)。その論文によれば、それぞれ3μm
の幅のリッジと溝(深さ:1.5μm)がフォトリソグ
ラフィによりパターン形成されている。これにより、サ
ファイア基板とIII族窒化物系化合物半導体層との界面
へ大きな角度をもって入射する光をリッジと溝との段差
面(側面)から外部へ放出できることとなり、光の取り
出し効率が向上する。
【0004】他方、基板とIII族窒化物系化合物半導体
層との熱膨張率の相違による歪が問題となって、III族
窒化物系化合物半導体層内に転位が発生したり、またそ
の結晶性が低下するので、これを改善するため特開20
01−168386号公報に示される発明が提案されて
いる。即ち、基板とIII族窒化物系化合物半導体層との
間に形成されるAlNバッファ層の表面をテクスチャー
構造、断面台形状、若しくはピット状とする。これによ
り、バッファ層とIII族窒化物系化合物半導体層との間
の歪みが緩和される。これは、ヘテロ界面に傾斜面が存
在することによりヘテロ界面にかかる応力が当該傾斜面
と平行に加わることとなって分散され、もって応力が緩
和されることによると考えられる。このようなバッファ
層は、汎用的な低温バッファ層の製造条件に比べて、基
板を高温(1000℃程度)にすることにより得られ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記2つの従来技術を
フリップチップ型発光素子の光取出し効率からみた場
合、次の課題がある。前者においては、基板(サファイ
ア、屈折率:1.77)とその上に形成されるGaN層
(屈折率:2.52)との間の屈折率の差が大きいの
で、両層の界面に対して角度をもって入射した光(当該
界面と光進行方向との挟角が小さな光)を透過させるこ
とが可能となり、もって光の取り出し効率が大きい。し
かしながら、転位を低減させるためにはFACELO法
のような成長途中で圧力や温度を変化させるといった細
かい制御が必要であり、量産性が低い。他方、後者の従
来技術によれば、III族窒化物系化合物半導体層の転位
を低減しその結晶性を向上させることができるので、発
光効率の向上を図れるが、テクスチャー構造等のバッフ
ァ層をAlN(屈折率:2.21)とした場合、当該A
lNバッファ層の上に形成されるn型GaN層(屈折
率:2.52)との間の屈折率差が小さいので、両層の
界面において光が反射されやすくなる。よって、光の取
出し効率が不充分である。
【0006】また、前者の従来技術をその製造工程から
みたとき、以下の課題がある。即ち、その実施例によれ
ば、フォトリソグラフィを用いてパターン化した基板表
面に低温成長バッファ層を積層し、更にその上にn型層
を二段階成長させている。このような成長方法はFACELO
(Facet-controlled epitaxial lateral overgrowth)と
してYoshiki Hondaらによって提案されているものであ
り(文献名:Transmission Electron Microscopy Inves
tigation of Dislocations in GaN Layer Grownby Fac
et-Controlled Epitaxial Layer Overgrow)、III族窒
化物系化合物半導体層内における転位発生低下ないしそ
の結晶性向上を図る。このような製造工程を経る場合、
熱効率の点で課題が生じている。つまり、一般的な有機
金属気相成長法(以下、「MOCVD」法という)を採
用して素子を形成するときのIII族窒化物系化合物半導
体層の成長温度は1000℃以上である。一方、バッフ
ァ層の成長温度は400〜500℃程度であるため、1
000℃程度で行われる基板クリーニングからIII族窒
化物系化合物半導体層までの温度履歴をみると、高温
(1000℃)→低温(400〜500℃)→高温(1
000℃)となり、温度調整が困難なばかりでなく、熱
効率も悪い。他方、n型層も2層構造となっているの
で、製造工程が手間のかかるものとなている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決すべく検討を重ねた結果、本発明に想到した。即
ち、その表面を凹凸面とした基板と、該凹凸面の上に形
成されたバッファ層であって、III族窒化物系化合物半
導体で形成されてその表面がテクスチャー構造、断面台
形状、若しくはピット状であるバッファ層と、該バッフ
ァ層の上に形成されるIII族窒化物系化合物半導体層
と、を備えてなる、III族窒化物系化合物半導体発光素
子。
【0008】このように構成された発光素子によれば、
基板表面を凹凸面としてその上にテクスチャー構造等の
バッファ層が形成される。このようなバッファ層は基板
のクリーニング温度及びIII族窒化物系化合物半導体の
成長温度と実質的に等しい温度で形成される。従って、
発光素子の製造時に基板温度が一定に保たれることとな
り、温度調整が容易となり、かつ熱効率も向上する。よ
って、かかる構成の発光素子は安価に製造可能となる。
【0009】また、バッファ層をテクスチャー構造等と
することにより、その上に形成されるIII族窒化物系化
合物半導体層中の転位は、この論文の転位密度と同等ま
で減少させられるとともにこれに良好な結晶性を確保で
きる。即ち、従来技術のようにn型層を2層構造とする
FACELO法を採用する必要がない。この点からも安価な発
光素子を提供できることとなる。
【0010】更にこの発光素子によれば、基板とIII族
窒化物系化合物半導体層との間にテクスチャー構造等の
バッファ層が介在されている。基板表面の凹凸とバッフ
ァ層の凹凸が相俟って、基板とIII族窒化物系化合物半
導体層との界面に生ずる応力がより効果的に緩和され
る。よって、III族窒化物系化合物半導体層中の転位発
生を抑制できるとともにそこに高い結晶性を確保でき
る。また、反りも発生しがたくなり、クラックの発生防
止はもとより、製造時のアライメントも確実かつ容易に
なる。
【0011】そして本発明の発光素子によれば、基板表
面の凹凸が段差面(側面)を有する。したがって、サフ
ァイア基板とIII族窒化物系化合物半導体層との界面へ
大きな角度をもって入射する光(当該界面と光進行方向
との挟角が小さな光)であっても、当該段差面(側面)
から外部へ放出できることとなり、光の取り出し効率が
向上する。
【0012】基板表面の凹凸部を粗研磨により形成すれ
ば、フォトリソグラフィ工程に比べて製造方法が簡易か
つ安価なものとなる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成要素について
詳細に説明する。 (基板)基板はその上にIII族窒化物系化合物半導体層
を成長させられるものであれば特に限定されず、サファ
イア、スピネル、炭化シリコン、酸化亜鉛、リン化ガリ
ウム、ヒ化ガリウム、酸化マグネシウム、酸化マンガ
ン、YSZ(安定化ジルコニアイットリア)、ZrB
(ジルコニアジボライド)等からなる基板を用いること
ができる。特に、サファイア基板、特にそのc面を用い
ることが好ましい。結晶性のよいIII族窒化物系化合物
半導体層を成長させるためである。
【0014】(基板表面を凹凸面とする方法1:粗研磨
を用いる方法) (第1の工程)第1の工程ではバルクから切り出した基
板を粗研磨する。粗研磨の条件は、基板の材質や要求さ
れる粗さによって適宜選択されるものであるが、例えば
研磨材の平均粒径を2〜5μmとし、基板の回転速度を
40〜80とし、研磨時間を60〜180分とする。研
磨材にはダイヤモンドスラリー等を使用することが好ま
しい。
【0015】このような粗研磨工程は、基板を鏡面加工
するときにも用いられている。なお、基板を鏡面加工す
るには、粗研磨された表面をさらに細かい研磨材を用い
て仕上げ研磨する。従来技術で説明したフォトリソグラ
フィによる基板表面のパターン化方法においても、まず
基板を鏡面加工し、その後にフォトリソグラフィを実行
する。したがって、この粗研磨の工程を経ていることと
なる。
【0016】(第2の工程)第2の工程では、第1の工
程で形成された凸部の頂部を除去して平坦化する。平坦
化することによりその上に単結晶のIII族窒化物系化合
物半導体層を成長させることが可能になる。粗面化され
た基板(第2の工程のないもの)の上に成長される半導
体層は多結晶となり素子を構成することができなくな
る。III族窒化物系化合物半導体の単結晶層を確実に、
かつ結晶性良く得るには、平坦化された面が面積比で基
板面の50%以上を占めるようにすることが好ましい。
【0017】第2の工程はドライエッチングにより行う
ことができる。反応速度などの観点からRIE(リアク
ティブイオンエッチング)を採用することが好ましい
が、ICP等の方法でもよい。第2の工程として、第1
の工程で用いた研磨材よりも細かい粒径の研磨材(第2
の研磨材)を用いた研磨工程を採用することもできる。
この研磨工程を、従来行われていた仕上げ研磨で代替す
ることもできる。これらの研磨条件は、いずれも第1の
工程で得られた凸部の頂部を除いて平坦部が形成される
ように、基板の材質や求められる平坦部の面積比に応じ
て、適宜選択される。
【0018】図1に第1の工程で得られた基板1の表面
の模式図を示した。同図(A)は断面図、同図(B)は
平面図である。第1の工程で得られた粗面において、山
と谷の間の平均距離(高さ)は0.1μm以上とするこ
とが好ましい。この高さより小さいと、第2の工程を実
行したときに基板表面に充分な凹凸を確保できないおそ
れがある。更に好ましくは1μm以上である。高さの上
限は、研磨材により制限されることとなるが、ほぼ3μ
m以下とすることが好ましい。図2には、第2の工程を
経た後の基板1の表面の模式図を示した。山の頂部が除
去されて平坦面3が形成されている。その結果、断面が
台形状の凸部5となる。台形状凸部5の高さは0.07
μm以上とすることが好ましい。これより低い高さでは
段差面7(凸部5の側面)の広さが不充分になるからで
ある。
【0019】(基板表面を凹凸面とする方法2:フォト
リソグラフィによる工程)基板表面に凹凸部を形成する
方法としてフォトリソグラフィを採用することができ
る。例えば図3Aに示すように、サファイア基板301
上にSiO/Ti/Ni層からなるメタルマスク30
3を蒸着で成膜する。次に、レジスト層305を形成し
てフォトリソグラフィによりストライプ状にパターニン
グする。このとき、図4に示すようにドット状にパター
ニングすることも可能である。
【0020】その後、酸溶液を用いたケミカルエッチン
グによりメタルマスク303をサファイア基板301ま
でエッチングして、有機溶剤(アセトン等)によりレジ
スト層305を除去する。
【0021】その後、RIEを用いてサファイア基板3
01をエッチングし、図3Bに示すような凹凸面を形成
する。この凹凸面において、リッジ310の幅Wr、溝
312の幅Wg及びリッジ310の頂部と溝312の底
部との高さHは任意に設計できるものであるが、高さH
は0.01μm〜10μmとすることが好ましく、更に
好ましくは0.5〜2μmである。高さが0.01μm
に満たないと凹凸の側面(段差面)の広さが不充分とな
って光取出し効率が充分に向上しない。リッジ310及
び溝312の幅Wr、Wgもそれぞれ1〜10μmとす
ることが好ましい。更に好ましくは1〜5μmである。
なお、リッジ310の頂部は実質的に平坦部であり、そ
の総計の面積は基板301の表面の50%以上を占める
ものとする。なお、実施例では高さHを0.8μm、リ
ッジ310の幅Wrを10μm、溝313の幅Wgを5
μmとした。
【0022】(バッファ層)前の工程で得られた基板の
凹凸表面にテクスチャー構造、断面台形状若しくはピッ
ト状のバッファ層を形成する。図5に示すように、バッ
ファ層12としてその表面がテクスチャー構造のものが
図2の基板の上に形成される。ここにテクスチャー構造
とは、任意の断面をみたとき下地層表面がノコギリ歯状
に、即ち傾斜面を介して谷と山とが繰返している構造を
指す。この山部は、独立した多角錐形(円錐形も含む)
の場合と山脈状に連なっている場合の両方を含む。ま
た、この明細書において、断面台形状とは山部頂上にお
ける平坦領域が多くなったものを指し、更に平坦領域が
多くなったものをピット状と呼ぶ。この明細書では斜面
領域の占める割合が平面投影面上で70〜100%をテ
クスチャー構造、30〜70%を断面台形状、5〜30
%をピット状と呼ぶ。このようなバッファ層を用いるこ
とによりIII族窒化物系化合物半導体層とバッファ層と
の間の歪みが緩和される。これは、ヘテロ界面に傾斜面
が存在することによりヘテロ界面にかかる応力が当該傾
斜面と平行に加わることとなって分散され、もって応力
が緩和されることによると考えられる。このようにして
歪みが緩和されると、そりの問題が低減される。その結
果、III族窒化物系化合物半導体層へクラックが入るこ
とを未然に防止できることはもとよりその結晶性が向上
し、さらには素子作製時のアライメントも取り易くな
る。以上、詳細は特開2001−168386号公報を
参照されたい。
【0023】図5に示すバッファ層12をIII族窒化物
系化合物半導体製とする場合、後で形成される素子機能
を有するIII族窒化物系化合物半導体と実質的に同じ温
度である高温(1150℃程度)において形成される。
【0024】上記において、テクスチャー構造等を持つ
バッファ層は基板上へ、成長条件を調整することによ
り、アズグロウンに形成するものである。平坦面のバッ
ファ層を成長させておいてその平坦面をエッチングなど
の方法で処理することにより、バッファ層の表面をテク
スチャー構造、断面台形状、ピット状とすることも可能
である。
【0025】バッファ層12はAlN、InN、Ga
N、AlGaN、InGaN、AlInGaN等のIII
族窒化物系化合物半導体で形成することができる。その
他、金属窒化物、酸化物で形成することもできる。この
バッファ層は周知の有機金属気相成長法(MOCVD
法)、分子線結晶成長法(MBE法)、ハライド系気相
成長法(HVPE法)、スパッタ法、イオンプレーティ
ング法、電子シャワー法等によって形成することができ
る。
【0026】基板とバッファ層との間に堆積層を形成す
ることが好ましい。バッファ層がIII族窒化物系化合物
半導体からなる場合、堆積層も同じくIII族窒化物系化
合物半導体で形成するか或いは金属窒化物系化合物半導
体で形成することが好ましい。堆積層はIII族窒化物系
化合物半導体のなかでもAlGa −xN(0≦x≦
1)からなるものとすることが好ましく、更に好ましく
はAlNである。金属窒化物系化合物半導体のなかでは
窒化チタン、窒化ハフニウム、窒化ジルコニウム及び窒
化タンタルから選ばれる1種又は2種以上からなるもの
とすることが好ましい。更に好ましくは窒化チタンであ
る。このとき基板はサファイア製とすることが好まし
く、更に好ましくはサファイア基板のa面に堆積層を形
成する。かかる堆積層の形成方法として周知のIII族窒
化物系化合物半導体及び金属窒化物系化合物半導体の形
成方法(MOCVD法やスパッタ法等)が採用できる。
堆積層の膜厚はとくに限定されるものではないが、数〜
数100nm(数10〜数1000Å)とする。本発明
者らの検討によれば、基板とバッファ層(歪緩和層)と
の間に堆積層を介在させることにより、バッファ層表面
の傾斜を制御し易くなる。即ち、所望の構造の(テクス
チャー構造、断面台形状、ピット構造)表面を形成する
ための条件の幅が広くなり、当該所望の構造の表面の形
成が容易になる。これにより、かかるバッファ層を有す
る素子を歩留りよく製造できる。
【0027】堆積層はこれを二層以上設けることができ
る。基板の上に接して形成される第1の堆積層の上にII
I族窒化物系化合物半導体、好ましくはAlN又はGa
Nからなる中間層を形成し、この中間層の上に第2の堆
積層を形成し(これを繰返すことも可能)、この第2の
堆積層の上にバッファ層を形成する。第1の堆積層と第
2の堆積層とは同一の組成であっても、異なる組成であ
ってもよい。中間層の厚さも特に限定されるものではな
い。複数の堆積層が形成される例として、特開平7−2
67796号公報及び特開平9−199759号公報を
参照されたい。
【0028】(III族窒化物系化合物半導体)III族窒化
物系化合物半導体は、一般式としてAlGaIn
1−X−YN(0≦X≦1、0≦Y≦1、0≦X+Y≦
1)で表され、AlN、GaN及びInNのいわゆる2
元系、AlGa1−xN、AlIn1−xN及びG
In1−xN(以上において0<x<1)のいわゆ
る3元系を包含する。III族元素の少なくとも一部をボ
ロン(B)、タリウム(Tl)等で置換しても良く、ま
た、窒素(N)の少なくとも一部も リン(P)、ヒ素
(As)、アンチモン(Sb)、ビスマス(Bi)等で
置換できる。III族窒化物系化合物半導体層は任意のド
ーパントを含むものであっても良い。n型不純物とし
て、Si、Ge、Se、Te、C等を用いることができ
る。p型不純物として、Mg、Zn、Be、Ca、S
r、Ba等を用いることができる。なお、p型不純物を
ドープした後にIII族窒化物系化合物半導体を電子線照
射、プラズマ照射若しくは炉による加熱にさらすことも
可能であるが必須ではない。III族窒化物系化合物半導
体層の形成方法は特に限定されないが、周知の有機金属
気相成長法(MOCVD法)、分子線結晶成長法(MB
E法)、ハライド系気相成長法(HVPE法)、スパッ
タ法、イオンプレーティング法、電子シャワー法等によ
って形成することができる。なお、発光素子の構成とし
ては、ホモ構造、ヘテロ構造若しくはダブルへテロ構造
のものを用いることができる。さらに、量子井戸構造
(単一量子井戸構造若しくは多重量子井戸構造)を採用
することもできる。
【0029】図6は基板1の上に、バッファ層を介して
(図6中省略、図6の部分拡大図である図5参照)、II
I族窒化物系化合物半導体層10としてGaN層(n型
層)が積層された状態を示す。GaN層の上には、後述
の実施例で説明するように、発光する層を含む層やp型
層が順次積層される。
【0030】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
サファイア基板を準備して、汎用的な基板研磨用の研磨
装置にセットする。そして、下記の条件で研磨を行い、
第1の工程を実行した。 平均粒径 3μm 回転数 60rpm 研磨時間 60分 その表面写真を図7に示す。次に、次の条件で再研磨を
行い、第2の工程を実行した。 平均粒径 0.5μm 回転数 60rpm 研磨時間 60分 その表面写真を図8に示す。図7と図8とを比較して、
平坦部分の形成が確認できる。
【0031】他の実施例では、第2の工程として、下記
の条件でRIE法によりエッチングを行った。 BCl流量 40sccm パワー 150W 時間 5時間 この工程によっても、図8と同様に基板を処理すること
ができた。
【0032】このような基板21を用い、図9に示す発
光素子20を形成する。発光素子20の各層のスペック
は次の通りである。
【0033】上記構成の発光ダイオードは次のようにし
て製造される。まず、MOCVD装置の反応装置内へ水
素ガスを流通させながら図8のサファイア基板21を1
130℃まで昇温して表面をクリーニングする。その
後、その基板温度においてTMA及びNHを導入して
AlN製のバッファ層22をMOCVD法で成長させ
る。このとき、TMA:30μmol/分、NH:3
SLMの条件で流し、所定の膜厚を成長させることでA
lNバッファ層22はテクスチャー構造となる。同様
に、上記条件においてNHの流量を1/2〜1/3と
することにより、バッファ層22を断面台形状とするこ
とができる。同様に、上記条件においてNHの流量を
1/4〜1/9とすることにより、バッファ層22をピ
ット状とすることができる。
【0034】サファイア上に平坦なAlNを成膜する条
件においては、特にAlNの成膜初期においてAlNが
c軸方向(基板垂直方向)に成長する速度とc軸と垂直
方向(基板平行方向)に成長する速度とを比較すると、
後者の速度が十分大きい。従って、AlNは基板平行方
向に二次元的に成長をした後、基板垂直方向へ三次元的
に成長する。即ち、成長表面ではAl原子とN原子とが
マイグレーションして均一な成長サイトを形成するのに
十分な時間がある。この条件に対してN量を増加させる
と特にAl原子が適切なマイグレーションをする前に成
長表面の原子と結合してしまい、基板垂直方向の成長速
度が大きくなる。その結果、基板平行方向の成長が不均
一となってテクスチャー構造を作り出すことができる。
テクスチャー構造を形成する途中過程が断面台形状であ
り、ピット状であるといえる。なお、更にN量を増加さ
せるとグレイン成長となり、単結晶化しない。
【0035】次いで、基板温度を1130℃に維持した
状態でn型層23を形成し、それ以降のIII族窒化物系
化合物半導体層24、25を常法(MOCVD法)に従
い形成する。この成長法においては、アンモニアガスと
III族元素のアルキル化合物ガス、例えばトリメチルガ
リウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)
やトリメチルインジウム(TMI)とを適当な温度に加
熱された基板上に供給して熱分解反応させ、もって所望
の結晶を基板の上に成長させる。
【0036】次に、Ti/Niをマスクとしてp型層2
5、発光する層を含む層24及びn型層23の一部を反
応性イオンエッチングにより除去し、n電極パッド26
を形成すべきn型層23を表出させる。
【0037】半導体表面上にフォトレジストを一様に塗
布して、フォトリソグラフィにより、p型層25上の電
極形成部分のフォトレジストを除去して、その部分のp
型層25を露出させる。続いて、p型層25上に、Rh
からなるp電極28を蒸着により形成する。n電極26
はAlとVの2層で構成され、蒸着によりn型層23上
に形成される。その後、周知の方法でアロイ化する。な
お、基板と反対面が光放出面となる発光素子(非フリッ
プチップタイプ)の場合は、p電極及びn電極は次のよ
うにして形成する。即ち、半導体表面上にフォトレジス
トを一様に塗布して、フォトリソグラフィにより、p型
層25上の電極形成部分のフォトレジストを除去して、
その部分のp型層25を露出させる。その後、蒸着装置
にて、露出させたp型層25の上に、Au−Co透光性
電極層を形成する。次に、金合金からなるp電極パッ
ド、アルミ合金からなるn電極パッドを蒸着する。
【0038】このように形成された発光素子20によれ
ば、発光する層を含む層24から放出された光は基板2
1とn型層23との界面に到達する。その光のなかで、
当該界面が平坦面であれば反射されたであろう入射角度
を有する成分であっても、基板表面の段差面に入射する
と、これを透過する。よって、高い光取り出し効率を有
するものとなる。更には、この発光素子によれば、基板
21とn型層23との間にテクスチャー構造のバッファ
層22が介在されている。基板21表面の凹凸とバッフ
ァ層22の凹凸が相俟って、基板21とn型層23との
界面に生ずる応力をより効果的に緩和する。よって、II
I族窒化物系化合物半導体層に高い結晶性を確保でき
る。また、反りも発生しがたくなり、クラックの発生防
止はもとより、製造時のアライメントも確実かつ容易に
なる。
【0039】上記において、バッファ層にテクスチャー
構造のものを採用したが、これに限られるものでない。
表面が平坦なバッファ層を用いることもできる。さらに
基板とバッファ層は半導体素子形成後に、必要に応じ
て、除去することもできる。ここでn型層23はGaN
で形成するが、AlGaN、InGaN若しくはAlI
nGaNを用いることができる。また、n型層23には
n型不純物としてSiがドープされているが、このほか
にn型不純物として、Ge、Se、Te、C等を用いる
こともできる。n型層23は発光する層を含む層24側
の低電子濃度n-層とバッファ層22側の高電子濃度n
+層とからなる2層構造とすることができる。発光する
層を含む層24は量子井戸構造の発光層を含んでいても
よく、また発光素子の構造としてはシングルへテロ型、
ダブルへテロ型及びホモ接合型のものなどでもよい。発
光する層を含む層24はp型層25の側にマグネシウム
等のアクセプタをドープしたバンドギャップの広いIII
族窒化物系化合物半導体層を含むこともできる。これは
発光する層を含む層24中に注入された電子がp型層2
5に拡散するのを効果的に防止するためである。発光す
る層を含む層24の上にp型不純物としてMgをドープ
したGaNからなるp型層25が形成される。このp型
層はAlGaN、InGaN又はInAlGaNとする
こともできる、また、p型不純物としてはZn、Be、
Ca、Sr、Baを用いることもできる。さらに、p型
層25を発光する層を含む層24側の低ホール濃度p−
層と電極側の高ホール濃度p+層とからなる2層構造と
することができる。上記構成の発光素子において、各II
I族窒化物系化合物半導体層は一般的な条件でMOCV
Dを実行して形成するか、分子線結晶成長法(MBE
法)、ハライド系気相成長法(HVPE法)、スパッタ
法、イオンプレーティング法、電子シャワー法等の方法
で形成することもできる。
【0040】次に、発光素子20を用いて発光装置を構
成した例を説明する。図10に示されるのは、発光素子
20を用いたフリップチップタイプのLED100であ
る。LED100は、発光素子20、リードフレーム3
0及び31、サブマウント用基板50、並びに封止樹脂
35から概略構成される。
【0041】図11は、リードフレーム30のカップ状
部33部分を拡大した図である。図11に示されるよう
に、発光素子20は、サブマウント用基板50を介して
リードフレーム30のカップ状部33にマウントされ
る。基板50はp型領域51及びn型領域52を有し、
その表面には、Auバンプ40が形成される部分を除い
てSiOからなる絶縁膜60が形成されている。図示
されるように、電極側を下にして発光素子20を基板5
0にサブマウントすることにより、p電極28はAuバ
ンプを介して基板50のp型領域51に接続され、同様
に、n電極26はAuバンプを介して基板50のn側領
域52に接続される。これにより、発光素子20のp電
極28及びn電極26が基板50のp型領域51及びn
型領域52とそれぞれ電気的に接続される。基板50
は、発光素子20がマウントされる面と反対の面を接着
面として、銀ペースト61によりリードフレーム30の
カップ状部33に接着、固定される。
【0042】図12に、発光素子20を用いて構成され
る他のタイプの発光装置(LED200)を示す。LE
D200は、SMD(Surface Mount device)タイプの
LEDである。尚、上記のLED100と同一の部材に
は同一の符号を付してある。LED200は、発光素子
20、基板70、及び反射部材80を備えて構成され
る。発光素子20は、上記LED100における場合と
同様に、電極側をマウント面として基板70にマウント
される。基板70の表面には配線パターン71が形成さ
れており、かかる配線パターンと発光素子20のp電極
28及びn電極26がAuバンプ40を介して接着され
ることにより、発光素子20の両電極は配線パターンと
電気的に接続される。基板70上には発光素子20を取
り囲むように反射部材80が配置される。反射部材80
は白色系の樹脂からなり、その表面で発光素子20から
放射された光を高効率で反射することができる。
【0043】この発明は、上記発明の実施の形態の説明
に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載
を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変
形態様もこの発明に含まれる。
【0044】以下、次ぎの事項を開示する。 21 その表面を凹凸面とした基板と、該凹凸面の上に
形成されたバッファ層であって、III族窒化物系化合物
半導体で形成されてその表面がテクスチャー構造、断面
台形状、若しくはピット状であるバッファ層と、該バッ
ファ層の上に形成されるIII族窒化物系化合物半導体層
と、を備えてなる、積層体。 22 前記凹凸面の凸部の頂部は実質的に平坦面であ
り、該平坦面は前記基板の表面において面積比でほぼ5
0%以上である、ことを特徴とする21に記載の積層
体。 23 前記凹凸面において、凹部と凸部の高低差がほぼ
0.07〜3μmである、ことを特徴とする21又は2
2に記載の積層体。 24 前記凹凸面はフォトリソグラフィにより形成され
たものである、ことを特徴とする21〜23のいずれか
に記載の積層体。 25 前記凹凸面は基板の表面を粗面化し、該粗面の頂
部を除去して得られたものである、ことを特徴とする2
1〜23の何れかに記載の積層体。 26 基板表面に凹凸面を形成する工程、該凹凸面の上
にIII族窒化物系化合物半導体で形成されてその表面が
テクスチャー構造、断面台形状、若しくはピット状であ
るバッファ層を形成する工程、該バッファ層の上にIII
族窒化物系化合物半導体発光素子層を形成する工程、を
含み、各工程において前記基板の温度は実質的に一定温
度に保たれる、ことを特徴とする積層体の製造方法。 27 フォトリソグラフィにより前記基板表面の凹凸面
を形成する、ことを特徴とする26に記載の積層体の製
造方法。 28 前記表面を粗面化する第1の工程(フォトリソ工
程を除く)と、前記粗面の凸部の頂部を除去して平坦化
する第2の工程と、により前記基板表面の凹凸面を形成
する、ことを特徴とする26に記載の積層体の製造方
法。 29 前記第2の工程により、前記基板表面のほぼ50
%以上を平坦面とする、ことを特徴とする28に記載の
積層体の製造方法。 30 前記第1の工程は第1の研磨材を用いて研磨によ
り行い、前記第2の工程はドライエッチングにより行
う、こと特徴とする28又は29に記載の積層体の製造
方法。 31 前記第1の工程は第1の研磨材を用いて研磨によ
り行い、前記第2の工程は前記第1の研磨材より小さな
粒径の第2の研磨材を用いて研磨により行う、ことを特
徴とする28又は29に記載の積層体の製造方法。 32 前記第1の研磨材の平均粒径は2〜5μmであ
る、ことを特徴とする、30又は31に記載の積層体の
製造方法。 33 前記第2の工程はリアクティブイオンエッチング
により行う、ことを特徴とする30に記載の積層体の製
造方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明において第1の工程を経た後の基
板の状態を示す模式図であり、(A)は断面図、(B)
は平面図である。
【図2】図2は本発明において第2の工程を経た後の基
板の状態を示す模式図であり、(A)は断面図、(B)
は平面図である。
【図3】図3はフォトリソグラフィ工程を含む方法によ
って、基板表面を凹凸面にする方法を模式的に示す断面
図である。
【図4】図4はドット状の凹凸面を有する基板を示す平
面図である。
【図5】図5は基板上に形成されたテクスチャー構造の
バッファ層を模式的に示す断面図である。
【図6】図6は基板の上にIII族窒化物系化合物半導体
層を形成した状態を模式的に示す断面図である。
【図7】図7はこの発明の実施例において第1の工程を
経た後の基板の平面を示す写真である。
【図8】図8はこの発明の実施例において第2の工程を
経た後の基板の平面を示す写真である。
【図9】図9はこの発明の実施例の発光素子の構成を模
式的に示す断面図である。
【図10】図10は実施例の発光素子を組み込んだ発光
装置の構成を模式的に示す断面図である。
【図11】図11は図10に示した発光装置の部分拡大
図である。
【図12】図12は実施例の発光素子を組み込んだ他の
態様の発光装置の構成を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1、21、301 基板 3 平坦面 5 凸部 7 段差面 10、23、24、25 III族窒化物系化合物半導体
層 12、22 バッファ層 20 発光素子 100、200 発光装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西島 和樹 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 伊藤 潤 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 柴田 直樹 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 林 稔真 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 Fターム(参考) 5F041 AA03 AA40 CA04 CA40 CA65 CA66 CA74 CA75 CA77

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その表面を凹凸面とした基板と、 該凹凸面の上に形成されたバッファ層であって、III族
    窒化物系化合物半導体で形成されてその表面がテクスチ
    ャー構造、断面台形状、若しくはピット状であるバッフ
    ァ層と、 該バッファ層の上に形成されるIII族窒化物系化合物半
    導体層と、 を備えてなる、III族窒化物系化合物半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 前記凹凸面の凸部の頂部は実質的に平坦
    面であり、該平坦面は前記基板の表面において面積比で
    ほぼ50%以上である、ことを特徴とする請求項1に記
    載のIII族窒化物系化合物半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 前記凹凸面において、凹部と凸部の高低
    差がほぼ0.07〜3μmである、ことを特徴とする請
    求項1又は2に記載のIII族窒化物系化合物半導体発光
    素子。
  4. 【請求項4】 前記凹凸面はフォトリソグラフィにより
    形成されたものである、ことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載のIII族窒化物系化合物半導体発光素
    子。
  5. 【請求項5】 前記凹凸面は基板の表面を粗面化し、該
    粗面の頂部を除去して得られたものである、ことを特徴
    とする請求項1〜3の何れかに記載のIII族窒化物系化
    合物半導体発光素子。
  6. 【請求項6】 基板表面に凹凸面を形成する工程、 該凹凸面の上にIII族窒化物系化合物半導体で形成され
    てその表面がテクスチャー構造、断面台形状、若しくは
    ピット状であるバッファ層を形成する工程、 該バッファ層の上にIII族窒化物系化合物半導体発光素
    子層を形成する工程、を含み、 各工程において前記基板の温度は実質的に一定温度に保
    たれる、ことを特徴とするIII族窒化物系化合物半導体
    発光素子の製造方法。
  7. 【請求項7】 フォトリソグラフィにより前記基板表面
    の凹凸面を形成する、ことを特徴とする請求項6に記載
    のIII族窒化物系化合物半導体発光素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記表面を粗面化する第1の工程(フォ
    トリソ工程を除く)と、 前記粗面の凸部の頂部を除去して平坦化する第2の工程
    と、 により前記基板表面の凹凸面を形成する、ことを特徴と
    する請求項6に記載のIII族窒化物系化合物半導体発光
    素子の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第2の工程により、前記基板表面の
    ほぼ50%以上を平坦面とする、ことを特徴とする請求
    項8に記載のIII族窒化物系化合物半導体発光素子の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の工程は第1の研磨材を用い
    て研磨により行い、前記第2の工程はドライエッチング
    により行う、こと特徴とする請求項8又は9に記載のII
    I族窒化物系化合物半導体発光素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記第1の工程は第1の研磨材を用い
    て研磨により行い、前記第2の工程は前記第1の研磨材
    より小さな粒径の第2の研磨材を用いて研磨により行
    う、ことを特徴とする請求項8又は9に記載のIII族窒
    化物系化合物半導体発光素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の研磨材の平均粒径は2〜5
    μmである、ことを特徴とする、請求項10又は11に
    記載のIII族窒化物系化合物半導体発光素子の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 前記第2の工程はリアクティブイオン
    エッチングにより行う、ことを特徴とする請求項10に
    記載のIII族窒化物系化合物半導体発光素子の製造方
    法。
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