JP2014212354A - 半導体発光素子及びその製造方法 - Google Patents

半導体発光素子及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014212354A
JP2014212354A JP2014167318A JP2014167318A JP2014212354A JP 2014212354 A JP2014212354 A JP 2014212354A JP 2014167318 A JP2014167318 A JP 2014167318A JP 2014167318 A JP2014167318 A JP 2014167318A JP 2014212354 A JP2014212354 A JP 2014212354A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor layer
unevenness
light emitting
width
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014167318A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5848807B2 (ja
Inventor
浩志 大野
Hiroshi Ono
浩志 大野
年輝 彦坂
Toshiki Hikosaka
年輝 彦坂
友子 森岡
Tomoko Morioka
友子 森岡
岡俊行
Toshiyuki Oka
俊行 岡
布上 真也
Shinya Nunoue
真也 布上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2014167318A priority Critical patent/JP5848807B2/ja
Publication of JP2014212354A publication Critical patent/JP2014212354A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5848807B2 publication Critical patent/JP5848807B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L33/00Semiconductor devices with at least one potential-jump barrier or surface barrier specially adapted for light emission; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof

Abstract

【課題】結晶品質が高く光取り出し効率が高い半導体発光素子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明の実施形態によれば、n形半導体層を含む第1半導体層と、p形半導体層を含む第2半導体層と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた発光部と、を備えた半導体発光素子が提供される。前記発光部は、複数の障壁層と、前記複数の障壁層の間に設けられた井戸層と、を含む。前記第1半導体層は、第1凹凸と、第2凹凸と、を有する。前記第1凹凸は、前記第1半導体層の前記発光部とは反対の側の第1主面に設けられ、前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう第1方向に対して傾斜した側面を有する。前記第2凹凸は、前記第1凹凸の底面と頂面とに設けられる。前記第2凹凸は、前記底面と前記頂面との間の段差よりも小さい段差を有する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、半導体発光素子及びその製造方法に関する。
窒化ガリウムなどの窒化物半導体を用いた、紫外、青色、緑色の発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)、及び、青紫色、青色のレーザダイオード(LD:Laser Diode)などの半導体発光素子が開発されている。
半導体発光素子の高効率化及び高輝度化のために、内部量子効率の向上及び光取り出し効率の向上が望まれている。内部量子効率の向上のために、半導体層の結晶品質の改善が重要である。光取り出し効率の向上のために、凹凸を有する基板を用いる構成がある。高い結晶品質と高い光取り出し効率とを同時に得るために改良の余地がある。
米国特許出願公開第2009/0078954A1号明細書
本発明の実施形態は、結晶品質が高く光取り出し効率が高い半導体発光素子及びその製造方法を提供する。
本発明の実施形態によれば、n形半導体層を含む第1半導体層と、p形半導体層を含む第2半導体層と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられた発光部と、を備えた半導体発光素子が提供される。前記発光部は、複数の障壁層と、前記複数の障壁層の間に設けられた井戸層と、を含む。前記第1半導体層は、第1凹凸と、第2凹凸と、を有する。前記第1凹凸は、前記第1半導体層の前記発光部とは反対の側の第1主面に設けられ、前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう第1方向に対して傾斜した側面を有する。前記第2凹凸は、前記第1凹凸の底面と頂面とに設けられる。前記第2凹凸は、前記底面と前記頂面との間の段差よりも小さい段差を有する。
図1(a)及び図1(b)は、第1の実施形態に係る半導体発光素子を示す模式図である。 実施形態に係る半導体発光素子を示す模式的断面図である。 実施形態に係る半導体発光素子の一部を示す模式的断面図である。 実施形態に係る半導体発光素子の一部を示す模式的断面図である。 図5(a)及び図5(b)は、参考例の半導体発光素子を示す模式的断面図である。 図6(a)及び図6(b)は、半導体発光素子の特性を示すグラフ図である。 図7(a)及び図7(b)は、参考例の半導体発光素子を示す模式的断面図である。 図8(a)及び図8(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を示す模式的断面図である。 参考例の半導体発光素子を示す模式的断面図である。 図10(a)及び図10(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を示す模式図である。 図11(a)〜図11(c)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を示す模式的平面図である。 図12(a)〜図12(c)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を示す模式的平面図である。 図13(a)及び図13(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子を示す模式的平面図である。 第1の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を示すフローチャート図である。 図15(a)〜図15(e)は、第1の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 図16(a)及び図16(b)は、第2の実施形態に係る半導体発光素子を示す模式図である。 図17(a)及び図17(b)は、参考例の半導体発光素子を示す模式図である。 半導体発光素子の特性を示すグラフ図である。 図19(a)及び図19(b)は、第2の実施形態に係る別の半導体発光素子を示す模式図である。 図20(a)及び図20(b)は、第2の実施形態に係る別の半導体発光素子を示す模式的平面図である。 図21(a)〜図21(c)は、第2の実施形態に係る別の半導体発光素子を示す模式的平面図である。 図22(a)〜図22(c)は、第2の実施形態に係る別の半導体発光素子を示す模式的平面図である。 第2の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を示すフローチャート図である。 図24(a)〜図24(e)は、第2の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 第2の実施形態に係る半導体発光素子の別の製造方法を示すフローチャート図である。 図26(a)〜図26(f)は、第2の実施形態に係る別の半導体発光素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。 第2の実施形態に係る半導体発光素子の別の製造方法を示すフローチャート図である。 図28(a)〜図28(e)は、第2の実施形態に係る別の半導体発光素子の製造方法を示す工程順模式的断面図である。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施の形態)
図1(a)及び図1(b)は、第1の実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する模式図である。
図2は、実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。
図3は、実施形態に係る半導体発光素子の一部の構成を例示する模式的断面図である。 図4は、実施形態に係る半導体発光素子の一部の構成を例示する模式的断面図である。 まず、図2を参照しつつ、実施形態に係る半導体発光素子の構成の概要について説明する。
図2に表したように、本実施形態に係る半導体発光素子110は、n形半導体層を含む第1半導体層20と、p形半導体層を含む第2半導体層50と、発光部40と、を備える。発光部40は、第1半導体層20と第2半導体層50との間に設けられる。後述するように、発光部40は、複数の障壁層と、複数の障壁層の間に設けられた井戸層と、を含む。
第1半導体層20は、第1主面10aを有する。第1主面10aは、第1半導体層20の発光部40とは反対の側の面である。第1主面10aには、第1凹凸PD1が設けられている。第1凹凸PD1に関しては、後述する。
第1半導体層20のn形半導体層には、例えば、n形不純物を含むGaN層が用いられる。n形不純物には、Si、Ge、Te及びSnの少なくともいずれかを用いることができる。第1半導体層20は、例えば、n側コンタクト層を含む。
第2半導体層50のp形半導体層には、例えば、p形不純物を含むGaN層が用いられる。p形不純物には、Mg、Zn及びCの少なくともいずれかを用いることができる。第2半導体層50は、例えば、p側コンタクト層を含む。
このように、半導体発光素子110においては、第1半導体層20、発光部40及び第2半導体層50を含む積層構造体10sが設けられている。この例では、積層構造体10sの第1積層体面10saの側の一部が選択的に除去されている。これにより、第1積層体面10saの側に第1半導体層20の一部が露出している。具体的には、第1半導体層20に含まれるn形半導体層(例えばn側コンタクト層)が露出している。この露出している部分にn側電極70が設けられている。n側電極70は、第1半導体層20に接する。n側電極70としては、例えば、チタン−白金−金(Ti/Pt/Au)の複合膜が用いられる。
p側電極80は、第2半導体層50に接する。具体的には、p側電極80は、第2半導体層50のp形半導体層(例えばp側コンタクト層)に接する。p側電極80には、例えば、酸化インジウムスズ(ITO)などが用いられる。また、p側電極80には、ニッケル−金(Ni/Au)などの複合膜を用いることができる。
本具体例では、半導体発光素子110は、さらに、基板10を備えている。基板10と発光部40との間に第1半導体層20が設けられている。基板10は、必要に応じて設けられ、省略しても良い。
基板10には、例えばサファイアが用いられる。実施形態はこれに限らず、例えば、基板10には、サファイア、GaN、SiC、Si及びGaAsのいずれかが用いられる。以下では、基板10としてサファイア基板を用いる例について説明する。
基板10の上に、第1半導体層20が形成される。例えば、基板10の上にバッファ層(図2では図示しない)が形成される。バッファ層には、例えばGaN層が用いられる。バッファ層の上に、n形半導体層が形成される。このバッファ層とn形半導体層とは、第1半導体層20に含まれる。第1半導体層20の上に発光部40が形成される。発光部40の上に第2半導体層50が形成される。これにより、積層構造体10sが形成される。積層構造体10sの形成後に、基板10を除去しても良い。
ここで、第1半導体層20から第2半導体層50に向かう方向をZ軸方向(第1方向)とする。Z軸方向に対して垂直な1つの方向をX軸方向とする。Z軸方向とX軸方向とに対して垂直な方向をY軸方向とする。
なお、積層構造体10sは、多層積層体(図示しない)をさらに含むことができる。多層積層体は、例えば、バッファ層とn側コンタクト層との間に設けられる。また、多層構造体は、例えば、n側コンタクト層と発光部40との間に設けられる。多層積層体は、Z軸方向に沿って交互に積層された複数の厚膜層と複数の薄膜層とを含む。薄膜層は、厚膜層の厚さよりも薄い厚さを有する。薄膜層は、厚膜層の組成とは異なる組成を有する。多層積層体は、例えば超格子構造を有する。多層積層体は、例えば窒化物半導体を含む。例えば、厚膜層はGaNを含み、薄膜層はInGaNを含む。多層積層体は必要に応じて設けられ、場合によっては省略できる。
図3は、発光部40の構成の例を示している。
図3に表したように、発光部40は、複数の障壁層BLと、複数の障壁層BLの間に設けられた井戸層WLと、を含む。
この例では、井戸層WLは4つである。ただし、実施形態はこれに限らない。井戸層WLの数は2以上であり、任意である。この例では、井戸層WLが複数設けられている。すなわち、本具体例での発光部40は、多重量子井戸(MQW:Multiple Quantum Well)構造を有している。
複数の井戸層WLは、第1井戸層WL1〜第n井戸層WLnを含む。ここで、「n」は2以上の整数である。例えば、第(i+1)井戸層WL(i+1)は、第i井戸層WLiと第2半導体層50との間に設けられる。ここで、「i」は1以上の整数である。
複数の障壁層BLは、第1障壁層BL1〜第n障壁層BLnを含む。例えば、第(i+1)障壁層BL(i+1)は、第i障壁層BLiと第2半導体層50との間に設けられる。
第i井戸層WLiは、第i障壁層BLiと第(i+1)障壁層BL(i+1)との間に設けられるものとする。さらに、複数の障壁層BLは、第(n+1)障壁層BL(n+1)を有している。第(n+1)障壁層BL(n+1)は、例えばp側障壁層BLPである。
図4は、本実施形態に係る別の半導体発光素子111における発光部40の構成を例示している。半導体発光素子111における発光部40以外の構成は、半導体発光素子110の構成と同様なので説明を省略する。
図4に表したように、半導体発光素子111においては、発光部40は、2つの障壁層BLと1つの井戸層WLとを含む。このように、半導体発光素子111における発光部40は、単一量子井戸(SQW:Single Quantum Well)構造を有することができる。
このように、実施形態においては、MQW構造またはSQW構造が採用される。
以下では、MQW構造を有する半導体発光素子110に関して説明する。ただし、以下の説明は、SQW構造を有する半導体発光素子111にも適用される。
第1半導体層20、第2半導体層50及び発光部40には、窒化物半導体が用いられる。すなわち、第1半導体層20、第2半導体層50及び発光部40は、窒化物半導体を含む。
井戸層WLはInGaNを含み、障壁層BLはGaNを含むことができる。障壁層BLに用いられる材料のバンドギャップエネルギーは、井戸層WLに用いられる材料のバンドギャップエネルギーよりも大きい。
障壁層BLにはInがドープされなくても良い。すなわち、障壁層BLはInを実質的に含まない。井戸層WLのIII族元素中におけるInの組成比は、障壁層BLのIII族元素中におけるInの組成比よりも高い。すなわち、障壁層BLがInを含む場合においても、障壁層BLのInの組成比は、井戸層WLのInの組成比よりも低い。
井戸層WLのIII族元素中におけるInの組成比は、例えば、0.08以上0.5以下である。また、発光部40から放出される光のピーク波長は、例えば400ナノメートル(nm)以上650nm以下である。
図1(a)は、第1半導体層20の第1主面10aをZ軸方向に沿ってみたときの平面図である。半導体発光素子110において基板10が設けられる場合は、図1(a)は、基板10を介して第1主面10aをみたときの平面図に相当する。図1(b)は、図1(a)のA1−A2線断面図である。
図1(a)及び図1(b)に表したように、第1半導体層20は、第1凹凸PD1と、第2凹凸PD2と、を有する。なお、図2においては、図を見易くするために第2凹凸PD2は省略されている。
第1凹凸PD1は、第1半導体層20の第1主面10aに設けられる。第1凹凸PD1は、例えば、底面D1と頂面P1とを含む。底面D1は、第1凹凸PD1の凹部の面である。頂面P1は、第1凹凸PD1の凸部の面である。この例では、第1主面10aにおいて、底面D1は連続的である。すなわち、第1主面10aにおいて、連続的な凹部の領域の中に、複数の凸部が設けられている。本具体例では、頂面P1の平面形状は円形である。この例では、第1凹凸PD1の凸部は、円錐台状である。底面D1及び頂面P1は、Z軸方向に対して実質的に垂直な平面である。
第2凹凸PD2は、第1凹凸PD1の底面D1と頂面P1とに設けられる。第2凹凸PD2は、第1凹凸PD1における底面D1と頂面P1との間の段差よりも小さい段差を有する。
図1(b)に表したように、第1凹凸PD1における底面D1と頂面P1との間の段差は、第1高さh1である。
底面D1に設けられた第2凹凸PD2の底面と頂面との間の段差は、底面第2高さhd2である。頂面P1に設けられた第2凹凸PD2の底面と頂面との間の段差は、頂面第2高さhp2である。底面第2高さhd2は、第1高さh1よりも小さい。頂面第2高さhp2は、第1高さh1よりも小さい。
例えば、底面第2高さhd2は、頂面第2高さhp2と同じである。または、底面第2高さhd2は、頂面第2高さhp2と異なっても良い。以下では、説明を簡単にするために、底面第2高さhd2及び頂面第2高さhp2が第2高さh2であるとして説明する。
本実施形態において、第1半導体層20の上記のような第1凹凸PD1及び第2凹凸PD2は、例えば、第1凹凸PD1及び第2凹凸PD2に対応する凹凸形状を有する基板10の上に第1半導体層20を形成することで得られる。すなわち、第1半導体層20は、基板10の上に結晶成長される。
第1凹凸PD1の段差(第1高さh1)及び第2凹凸PD2の段差(第2高さh2)は、例えば、基板10に設けられている段差に対応する。
このように、実施形態に係る半導体発光素子110においては、第1凹凸PD1の底面D1及び頂面P1のそれぞれに、小さな段差の第2凹凸PD2が設けられる。これにより、結晶品質が高く光取り出し効率が高い半導体発光素子が得られる。
すなわち、実施形態によれば、基板10の上での第1半導体層20の結晶成長性を悪化させることなく、光取り出し効率を向上できる。
このような実施形態の構成は、以下の検討により得られた。
図5(a)及び図5(b)は、参考例の半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。
図5(a)に表したように、第1参考例の半導体発光素子119aにおいては、第1凹凸PD1が設けられているが、第2凹凸PD2が設けられていない。第1凹凸PD1の凹部は平面の部分を有し、凸部は平面の部分を有する。すなわち、第1凹凸PD1は、底面D1と頂面P1とを有する。底面D1及び頂面P1は、Z軸方向に対して実質的に垂直な平面である。
一方、第5(b)に表したように、第2参考例の半導体発光素子119bにおいても、第1凹凸PD1が設けられているが、第2凹凸PD2が設けられていない。そして、第1凹凸PD1は、Z軸方向に対して実質的に垂直な底面D1及び頂面P1を有していない。すなわち、第1凹凸PD1においては、Z軸方向に対して傾斜した斜面だけが設けられている。
第1半導体層20のこのような第1凹凸PD1は、第1凹凸PD1に対応する凹凸形状を有する基板10の表面に第1半導体層20を形成することで得られる。
発明者の実験によると、半導体発光素子119aにおいては、基板10の上に形成した第1半導体層20の結晶品質が高いが、半導体発光素子119bにおいては、結晶品質が低いことが分かった。例えば、半導体発光素子119bにおいては、第1半導体層20にボイドが発生し易い。また、半導体発光素子119bにおいては、ピットが発生し易い。一方、半導体発光素子119aにおいては光取り出し効率が低いが、半導体発光素子119bにおいては光取り出し効率が高いことが分かった。
このように、結晶品質と光取り出し効率とがトレードオフの関係にあることが分かった。発明者は、結晶品質及び光取り出し効率について、実験とシミュレーションにより解析した。
図6(a)及び図6(b)は、半導体発光素子の特性を例示するグラフ図である。
すなわち、図6(a)は、基板10の凹凸と、第1半導体層20の結晶品質と、の関係に関する実験結果を例示している。図6(a)の横軸は、基板10の凹凸の傾斜側面の面積ASに対する平坦部の面積AFの比ARである。基板10の凹凸の傾斜側面は、Z軸方向に対して傾斜している面である。平坦部は、Z軸方向に対して垂直な部分である。図6(a)の縦軸は、第1半導体層20における結晶品質を示す指標CGである。指標CGが0であることは、結晶にボイド及びピットの少なくともいずれかが発生することを示す。指標CGが1であることは、結晶にボイドやピット発生が実質的に観察されず、結晶品質が高いことを示す。
図6(a)に表したように、基板10の凹凸の傾斜側面の面積ASに対する平坦部の面積AFの比ARが高いときに結晶品質が高い。すなわち、基板10の凹凸において、平坦部の面積が大きいほど結晶品質が高くなる。例えば、基板10の表面がc面であり、このc面の上に第1半導体層20が形成されるとする。このとき、平坦部はc面に相当し、傾斜面である側面は、c面以外の面に相当する。c面の平坦部が相対的に大きいときに、その上に成長させる結晶の品質が高まる。
図6(b)は、基板10の凹凸と、光取り出し効率と、の関係に関するシミュレーション結果を例示している。このシミュレーションでは、基板10に複数の凸部が設けられ、複数の凸部のそれぞれは、頂部の平坦部と、底部の平坦部と、頂部と底部との間の傾斜側面と、を有しているものとした。そして、1つの凸部あたりに換算した平坦部(頂部及び底部)の面積を平坦部の面積Apとした。平坦部の面積Apは、相対値である。図6(b)の横軸は、基板10の平坦部の面積Apである。図6(b)の縦軸は、光取り出し効率Eex(相対値)である。
図6(b)に表したように、基板10の平坦部の面積Apが小さいと光取り出し効率Eexは高い。面積Apが大きいと光取り出し効率Eexは低い。基板10の平坦部においては、発光部40から放出された光の一部が全反射によって外部に取り出され難いと考えられる。
このように、第1凹凸PD1のみを有する参考例(例えば、半導体発光素子119a及び119b)においては、高い結晶品質と高い光取り出し効率との両方を得ることは困難である。
実施形態においては、第1凹凸PD1に加え、第1凹凸PD1の底面D1と頂面P1との両方に段差が小さい第2凹凸PD2を設けることで、高い結晶品質と高い光取り出し効率との両方を得ることができる。
すなわち、第1凹凸PD1の底面D1と頂面P1とは、Z軸方向に対して実質的に垂直な面であり、底面D1及び頂面P1により、高い結晶品質が得られる。そして、底面D1及び頂面P1のそれぞれに設けられた第2凹凸PD2により、底面D1及び頂面P1が平坦である場合に取り出されなかった光を効率良く取り出すことができる。
実施形態においては、第2凹凸PD2の段差を小さくすることで、結晶品質の劣化を抑制している。
図7(a)及び図7(b)は、参考例の半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。
図7(a)に表したように、第3参考例の半導体発光素子119cにおいては、第1凹凸PD1の頂面P1には、第2凹凸PD2が設けられているが、底面D1には第2凹凸PD2が設けられていない。このため、底面D1において光取り出し効率が低い。
図7(b)に表したように、第4参考例の半導体発光素子119dにおいては、第1凹凸PD1の底面D1には、第2凹凸PD2が設けられているが、頂面P1には第2凹凸PD2が設けられていない。このため、頂面P1において光取り出し効率が低い。
これに対し、実施形態においては、第1凹凸PD1の底面D1と頂面P1との両方に第2凹凸PD2が設けられるため、第3、第4参考例の半導体発光素子119c及び119dよりも高い光取り出し効率が得られる。
実施形態において、例えば、頂面P1と底面D1との間の段差(第1高さh1)は、例えば、発光部40から放出される光のピーク波長よりも大きいことが望ましい。第1高さh1が、ピーク波長よりも小さいと、高い結晶品質及び高い光取り出し効率の少なくともいずれかが得られ難くなる場合がある。
頂面P1と底面D1との間の段差(第1高さh1)は、例えば、1マイクロメートル(μm)以上5μm以下である。これにより、高い結晶品質及び高い光取り出し効率が得易くなる。
第2凹凸PD2の段差(第2高さh2)は、例えば、発光部40から放出される光のピーク波長以下であることが望ましい。第2高さh2がピーク波長よりも大きいと、例えば高い光取り出し効率及び結晶品質の少なくともいずれかが得られ難くなる場合がある。
第2凹凸PD2の段差(第2高さh2)は、10nm以上500nm以下であることが望ましい。第2高さh2が10nmよりも小さいと、光の進路を変化させる効果が小さくなり、光取り出し効率の向上が困難になる。第2高さh2が500nmよりも大きいと、光の進路を変化させる効果が小さくなり高い光取り出し効率が得られ難くなる場合がある。
例えば、第2凹凸PD2の段差(第2高さh2)は、頂面P1と底面D1との間の段差(第1高さh1)の1/10以下である。これにより、高い結晶品質及び高い光取り出し効率が得易い。
図1(b)に表したように、底面D1は、Z軸方向に対して垂直な方向に沿った幅(第1底面幅wd1)を有する。頂面P1は、Z軸方向に対して垂直な方向に沿った幅(第1頂面幅wp1)を有する。第1底面幅wd1は、基板10に設けられている凸部の幅に相当する。第1頂面幅wp1は、基板10に設けられている凹部の幅に相当する。また、底面D1どうしの間隔は、底面間距離wddである。第1底面幅wd1と底面間距離wddとの合計が頂面P1の配設ピッチ(すなわち底面D1の配設ピッチ)に相当する。
また、底面D1に設けられている第2凹凸PD2の底部D2は、Z軸方向に対して垂直な方向に沿った幅(底面第2底部幅wd21)を有する。底面D1に設けられている第2凹凸PD2の頂部P2は、Z軸方向に対して垂直な方向に沿った幅(底面第2頂部幅wp21)を有する。頂面P1に設けられている第2凹凸PD2の底部D2は、Z軸方向に対して垂直な方向に沿った幅(頂面第2底部幅wd22)を有する。頂面P1に設けられている第2凹凸PD2の頂部P2は、Z軸方向に対して垂直な方向に沿った幅(頂面第2頂部幅wp22)を有する。
頂面第2底部幅wd22は、底面第2底部幅wd21と同じでも良い。頂面第2底部幅wd22は、底面第2底部幅wd21と異なっても良い。頂面第2頂部幅wp22は、底面第2頂部幅wp21と同じでも良い。頂面第2頂部幅wp22は、底面第2頂部幅wp21と異なっても良い。
以下では、説明を簡単にするために、頂面第2底部幅wd22及び底面第2底部幅wd21が、第2底部幅wd2である場合として説明する。そして、頂面第2頂部幅wp22及び底面第2頂部幅wp21が、第2頂部幅wp2である場合として説明する。
実施形態において、底面D1のZ軸方向に沿った幅(第1底面幅wd1)及び頂面P1のZ軸方向に沿った幅(第1頂面幅wp1)は、発光部40から放出される光のピーク波長よりも大きいことが望ましい。第1底面幅wd1及び第1頂面幅wp1がピーク波長よりも小さいと、高い結晶品質及び高い光取り出し効率の少なくともいずれかが得られ難くなる場合がある。
底面D1のZ軸方向に沿った幅(第1底面幅wd1)及び頂面P1のZ軸方向に沿った幅(第1頂面幅wp1)は、1μm以上5μm以下であることが望ましい。これにより、高い結晶品質及び高い光取り出し効率が得易くなる。
第2凹凸PD2の底部D2の幅(第2底部幅wd2)及び第2凹凸PD2の頂部P2の幅(第2頂部幅wp2)は、発光部40から放出される光のピーク波長以下であることが望ましい。第2底部幅wd2及び第2頂部幅wp2がピーク波長よりも大きいと、高い光取り出し効率及び高い結晶品質の少なくともいずれかが得られ難くなる場合がある。
第2凹凸PD2の底面の幅(第2底部幅wd2)及び第2凹凸PD2の頂部P2の幅(第2頂部幅wp2)は、10nm以上500nm以下であることが望ましい。第2底部幅wd2及び第2頂部幅wp2が10nmよりも小さいと、光の進路を変化させる効果が小さくなり、光取り出し効率の向上が困難になる。第2底部幅wd2及び第2頂部幅wp2が500nmよりも大きいと、光の進路を変化させる効果が小さくなり高い光取り出し効率が得られ難くなる場合がある。
例えば、第2凹凸PD2の底部D2の幅(第2底部幅wd2)及び第2凹凸PD2の頂部P2の幅(第2頂部幅wp2)は、第1凹凸PD1の底面D1の幅(第1底面幅wd1)及び頂面P1の幅(第1頂面幅wp1)の1/10以下である。これにより、高い結晶品質及び高い光取り出し効率が得易い。
図1に表したように、実施形態において、第1凹凸PD1の壁面(側面)は、Z軸方向に対して傾斜していることができる。第1凹凸PD1の壁面を、Z軸方向に対して傾斜させることで、光取り出し効率がより向上できる。
第1凹凸PD1の壁面とZ軸方向との角度θpは、例えば、基板10に設けられる凹凸の側面のZ軸方向に対する角度を制御することで制御できる。例えば、基板10の表面をドライエッチングにより加工して凹凸を形成する場合は、基板10の凹凸の側面の角度は、エッチング条件を制御することで制御できる。基板10の表面をウエットエッチングにより加工して凹凸を形成する場合は、基板10の凹凸の側面の角度は、基板10の結晶方位によって制御される。
第1凹凸PD1の壁面とZ軸方向との角度θpは、例えば、10度以上40度以下である。さらに具体的には、角度θpは、例えば約30度である。
図8(a)及び図8(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。
図8(a)及び図8(b)に表したように、本実施形態に係る別の半導体発光素子112においては、第1半導体層20は、バッファ層21と、n形コンタクト層22と、を含む。n形コンタクト層22は、バッファ層21と発光部40との間に設けられている。バッファ層21には、例えば、GaN層が用いられる。n形コンタクト層22には、例えば、n形GaN層が用いられる。n形コンタクト層22は、n形半導体層の少なくとも一部である。
凹凸を有する基板10の上にバッファ層21が形成される。バッファ層21の上にn形コンタクト層22が形成される。
この場合も、第2凹凸PD2が、第1凹凸PD1の底面D1と頂面P1とに設けられる。これにより、結晶品質が高く光取り出し効率が高い半導体発光素子が得られる。
図9は、参考例の半導体発光素子の構成を例示する模式的断面図である。
図9に表したように、第5参考例の半導体発光素子119eにおいては、基板10に第1凹凸PD1に対応するサイズの基板凹凸PD91が設けられている。この基板凹凸PD91は、基板底面D91と基板頂面P91とを有する。
このような基板10の上にバッファ層21aが形成されている。このバッファ層21aは、バッファ層凹凸PD92を有する。バッファ層凹凸PD92は、基板底面D91と基板頂面P91とに設けられている。バッファ層凹凸PD92の段差は、基板凹凸PD91の基板底面D91と基板頂面P91との間の段差よりも小さい。
そして、このようなバッファ層21aの上にn形コンタクト層22aが形成されている。バッファ層21aとn形コンタクト層22との間の界面は、基板凹凸PD91とバッファ層凹凸PD92との両方の形状を反映した凹凸を有する。
もし、バッファ層21aの屈折率とn形コンタクト層22aの屈折率と、の差が大きい場合は、バッファ層21aとn形コンタクト層22との間の界面において光の進行方向が変えられ、光取り出し効率が高くなる可能性がある。しかしながら、実用的な半導体発光素子において、バッファ層21aの屈折率とn形コンタクト層22aの屈折率との差は小さい。
例えば、バッファ層21a及びn形コンタクト層22aには、GaNが用いられ、これらの屈折率は実質的に同じである。従って、実用的な条件においては、第5参考例の半導体発光素子119eにおいては、光取り出しに関する特性は、大きいサイズの基板凹凸PD91だけが設けられているのと同様の特性を示す。
これに対して、実施形態においては、バッファ層21が設けられる場合においても、バッファ層21を含む第1半導体層20の第1主面10aに、第1凹凸PD1と第2凹凸PD2とが設けられる。すなわち、基板10と第1半導体層20(例えばバッファ層21)との界面に、第1凹凸PD1と第2凹凸PD2とが設けられる。これにより、第1凹凸PD1と第2凹凸PD2との両方の寄与による高い光取り出し効率が得られる。
例えば基板10に用いられるサファイアの屈折率は、1.76〜1.77である。そして、バッファ層21a及びn形コンタクト層22aに用いられるGaNの屈折率は、約2.5である。従って、第1凹凸PD1及び第2凹凸PD2が設けられる第1主面10aにおいて、第1半導体層20の屈折率と基板10の屈折率との差が大きい。これにより、高い光取り出し効率が得られる。
このように、本実施形態において、基板10を備える場合には、基板10の屈折率は、第1半導体層20の屈折率とは異なる。例えば、基板10の屈折率は、第1半導体層20の屈折率よりも低い。これにより、基板10と第1半導体層20との界面において光の進行方向を変え、効率良く光を取り出すことができる。
図10(a)及び図10(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子の構成を例示する模式図である。
図10(a)は、平面図である。図10(b)は、図10(a)のA1−A2線断面図である。
図10(a)及び図10(b)に表したように、本実施形態に係る別の半導体発光素子113においても、第1凹凸PD1が設けられている。第1凹凸PD1の底面D1及び頂面P1に第2凹凸PD2が設けられている。この例では、第1主面10aにおいて、頂面P1が連続的である。すなわち、第1主面10aにおいて、連続的な凸部の領域の中に、複数の凹部が設けられている。
このような半導体発光素子113においても、高い結晶品質及び高い光取り出し効率が得られる。
上記の半導体発光素子においては、第1凹凸PD1の底部D2または頂部P2の平面形状は円形であるが、実施形態において、平面形状は任意である。
図11(a)〜図11(c)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子の構成を例示する模式的平面図である。
図12(a)〜図12(c)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子の構成を例示する模式的平面図である。
図13(a)及び図13(b)は、第1の実施形態に係る別の半導体発光素子の構成を例示する模式的平面図である。
すなわち、これらの図は、第1半導体層20の第1主面10aをZ軸方向に沿ってみたときの平面図である。半導体発光素子において基板10が設けられる場合は、これらの図は、基板10を介して第1主面10aをみたときの平面図に相当する。これらの図においては、図を見易くするために、第2凹凸PD2が省略されているが、第1凹凸PD1の底面D1及び頂面P1には、上記の第2凹凸PD2が設けられている。
図11(a)に表したように、半導体発光素子114aにおいては、連続的な底面D1と複数の頂面P1が設けられている。頂面P1の平面形状は三角形である。
図11(b)に表したように、半導体発光素子114bにおいては、連続的な底面D1と複数の頂面P1が設けられている。頂面P1の平面形状は四角形である。
図11(c)に表したように、半導体発光素子114cにおいては、連続的な底面D1と複数の頂面P1が設けられている。頂面P1の平面形状は六角形である。
図12(a)に表したように、半導体発光素子114dにおいては、連続的な頂面P1と複数の底面D1が設けられている。底面D1の平面形状は三角形である。
図12(b)に表したように、半導体発光素子114eにおいては、連続的な頂面P1と複数の底面D1が設けられている。底面D1の平面形状は四角形である。
図12(c)に表したように、半導体発光素子114fにおいては、連続的な頂面P1と複数の底面D1が設けられている。底面D1の平面形状は六角形である。
このように、底面D1及び頂面P1の平面形は任意である。さらに、底面D1及び頂面P1の配置も任意である。
図13(a)及び図13(b)に表したように、半導体発光素子114g及び半導体発光素子114hにおいては、底面D1は連続的であり、頂面P1も連続的である。底面D1の平面形状及び頂面P1の平面形状は、渦巻き状である。このように、第1凹凸PD1は、1つの底面D1と1つの頂面P1とを有することができる。
以下、本実施形態に係る半導体発光素子(例えば、半導体発光素子110〜113、114a〜114hなど)の製造方法の例について説明する。
以下の製造方法は、n形半導体層を含む第1半導体層20と、p形半導体層を含む第2半導体層50と、第1半導体層20と第2半導体層50との間に設けられ、複数の障壁層BLと、複数の障壁層BLの間に設けられた井戸層WLと、を含む発光部40と、を含む半導体発光素子の製造方法である。この半導体発光素子においては、第1半導体層20は、第1半導体層20の発光部40とは反対の側の第1主面10aに設けられた第1凹凸PD1と、第1凹凸PD1の底面D1と頂面P1とに設けられ、底面D1と頂面P1との間の段差(第1高さh1)よりも小さい段差(第2高さh2)を有する第2凹凸PD2と、を有する。
図14は、第1の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を例示するフローチャート図である。
図15(a)〜図15(e)は、第1の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を例示する工程順模式的断面図である。
図14に表したように、本製造方法においては、基板10の基板主面の上に、第2凹凸PD2の基となる第3凹凸を形成する(ステップS110)。
この第3凹凸の形成には、例えばインプリント法が用いられる。
例えば、図15(a)に表したように、基板10の基板主面10suの上にインプリント材10i(例えばレジスト)を塗布する。このとき、基板主面10suには、別途マスク材料層を設けても良い。そして、インプリント材10iにテンプレート10tを接触させる。テンプレート10tの転写面には、第3凹凸の形状の基となる凹凸が設けられている。インプリント材10iは、テンプレート10tの転写面の凹凸に沿って変形する。この状態で、例えばインプリント材10iに光を照射してインプリント材10iを硬化する。
そして、インプリント材10iをマスクとして用い基板10を加工する。または、インプリント材10iをマスクとして、基板主面10suに設けたマスク材料層を加工する。そして、このマスク材料層をマスクとして用い基板10を加工する。この加工には、例えばRIE(Reactive Ion Etching)法が用いられる。
これにより、図15(b)に表したように、基板10の基板主面10suの上に、第2凹凸PD2の基となる第3凹凸PD3が形成される。第3凹凸PD3は、第3底部D3と第3頂部P3とを有する。例えば、第3底部D3は、第2頂部P2に対応する高さ及び幅を有する。例えば、第3頂部P3は、第2底部D2に対応する高さ及び幅を有する。
なお、上記においては、第3凹凸PD3の形成にインプリント法が用いられたが、第3凹凸PD3の形成方法は任意である。
図15(c)及び図14に表したように、第3凹凸PD3が形成された基板主面10suの上に、第1凹凸PD1のパターンに対応するパターン形状を有するマスク材10mを形成する(ステップS120)。
図15(d)及び図14に表したように、マスク材10mをマスクとして用いて、基板主面10suを加工して第1凹凸PD1の基となる第4凹凸PD4を形成する(ステップS130)。
第4凹凸PD4は、第4底部D4と第4頂部P4とを有する。例えば、第4底部D4は、第1頂面P1に対応する高さ及び幅を有する。例えば、第4頂部P4は、第1底面D1に対応する高さ及び幅を有する。このように、基板10の基板主面10suには、第4凹凸PD4と第3凹凸PD3とが形成される。
そして、図15(e)及び図14に表したように、基板主面10suの上に第1半導体層20を形成する(ステップS140)。
これにより、第1半導体層20に、第4凹凸PD4の形状を反映した第1凹凸PD1、及び、第3凹凸PD3の形状を反映した第2凹凸PD2が形成される。
その後、図14に表したように、第1半導体層20の上に発光部40を形成する(ステップS150)。さらに、発光部40の上に第2半導体層50を形成する(ステップS160)。そして、n側電極70及びp側電極80を形成して、実施形態に係る半導体発光素子が作製される。なお、基板10は、技術的に可能な任意の工程で除去しても良い。
本実施形態に係る製造方法においては、結晶品質が高く光取り出し効率が高い半導体発光素子を生産性良く製造することができる。
(第2の実施の形態)
本実施形態に係る半導体発光素子120も、n形半導体層を含む第1半導体層20と、p形半導体層を含む第2半導体層50と、第1半導体層20と第2半導体層50との間に設けられ、複数の障壁層BLと、複数の障壁層BLの間に設けられた井戸層WLと、を含む発光部40と、を備える。第1半導体層20、第2半導体層50及び発光部40の構成は、半導体発光素子110(または半導体発光素子111)と同様であるので、以下では説明を省略する。半導体発光素子120においては、第1半導体層20の第1主面10aにおける構成が第1実施形態とは異なる。以下では、半導体発光素子120の第1半導体層20の第1主面10aにおける構成について説明する。
図16(a)及び図16(b)は、第2の実施形態に係る半導体発光素子の構成を例示する模式図である。
図16(a)は、本実施形態に係る半導体発光素子120の第1半導体層20の第1主面10aをZ軸方向に沿ってみたときの平面図である。半導体発光素子120において基板10が設けられる場合は、図16(a)は、基板10を介して第1主面10aをみたときの平面図に相当する。図16(b)は、図16(a)のA1−A2線断面図である。
図16(a)及び図16(b)に表したように、第1半導体層20は、第1半導体層20の発光部40とは反対の側の第1主面10aに設けられた凹凸CCを有する。
凹凸CCは、階段状の側面SFを有する。側面SFは、第1半導体層20から第2半導体層50に向かうZ軸方向(第1方向)に対して垂直な複数のテラス面TFを含む。側面SFの全体の方向(側面SFを平均した方向)は、Z軸方向に対して傾斜している。側面SFの高さは、ステップ状に変化している。なお、本具体例では、ステップの数は4つであるが、実施形態において、側面SFに設けられるステップの数は任意である。
凹凸CCは、凸部PPと凹部DPとを有する。本具体例では、第1主面10aにおいては、例えば、凸部PPは連続的である。すなわち、第1主面10aにおいて、連続的な凸部PPの領域の中に、複数の凹部DPが設けられている。本具体例では、凹部DPの平面形状は、円形である。そして、複数の凹部DPの中心が、正六角形の中心及び頂点のそれぞれの位置に配置されている。
第1主面10aをZ軸方向に対して平行な平面で切断したときに、凹凸CCは複数の底部BPを有する。底部BPは、例えば第1底部BP1及び第2底部BP2などである。底部BPは、凹部DPのうちで最も低い部分である。すなわち、底部BPは、凹部DPのうちで、凸部PPからの距離が最も長い部分である。
複数の凹部DPどうしの間に頂部TPが設けられている。
図16(b)に表したように、凸部PPの高さ(すなわち、凹部DPの深さ)は、凹凸高さhpである。側面SFの各ステップの高さは、ステップ高さhsである。
本実施形態においては、複数の底部BPのうちで最も近い2つの底部BPどうしを結ぶ第2方向に沿った複数の底部BPの幅、及び、凹凸CCの頂部TPの第2方向に沿った幅は、複数のテラス面TFの第2方向に沿った幅の4倍以下である。
図16(a)に表したように、複数の底部BPのうちで最も近い2つの底部BPどうしを結ぶ第2方向が、例えばX軸方向とされる。すなわち、この例では、第2底部BP2は、第1底部BP1とX軸方向に沿って並ぶ。
図16(b)に表したように、複数の底部BPのX軸方向に沿った幅は、底部幅wbである。頂部TPのX軸方向に沿った幅は、頂部幅wtである。テラス面TFのX軸方向に沿った幅は、ステップ幅wsである。底部幅wbは、ステップ幅wsの4倍以下である。頂部幅wtは、ステップ幅wsの4倍以下である。このように、実施形態においては、底部幅wb及び頂部幅wtの両方が、一定の基準値(ステップ幅wsの4倍)以下に設定されている。
なお、1つの凹部DPのX軸方向に沿った幅は、凹部幅wdである。
本実施形態において、第1半導体層20の上記のような凹凸CCは、例えば、凹凸CCに対応する凹凸形状を有する基板10の上に第1半導体層20を形成することで得られる。
すなわち、第1半導体層20は、例えば、基板10の上に結晶成長される。この基板10は、凹凸CCに対応する凹凸を有する。この凹凸は、階段状の側面を有する。この側面は、Z軸方向(基板10の主面に対して垂直な方向)に対して垂直な複数のテラス面を含む。そして、基板10は、第1半導体層20の底部BPに対応する頂部と、第1半導体層20の頂部TPに対応する底部と、を有する。基板10の頂部の幅、及び、基板10の底部の幅は、基板10のテラス面の幅の4倍以下である。
このような基板10の上に、第1半導体層20を形成することで、結晶品質が高く光取り出し効率が高い半導体発光素子が得られる。
すなわち、半導体発光素子120においては、階段状の側面を有する基板10が用いられる。側面は、Z軸方向に対して実質的に垂直なテラス面を有する。テラス面は、例えばc面である。このように、基板10の表面には、c面のテラス面が設けられているため、その上に成長させる結晶の品質は高い。
そして、基板10において、Z軸方向に対して垂直な面の幅が一定以下(テラス面の幅の4倍以下)に設定されている。これにより、高い光取り出し効率が得られる。
このように、結晶品質が高く光取り出し効率が高い半導体発光素子が得られる。
図17(a)及び図17(b)は、参考例の半導体発光素子の構成を例示する模式図である。
図17(a)及び図17(b)に表したように、第6参考例の半導体発光素子119fにおいては、実施形態に係る半導体発光素子120に比べて大きい間隔で、複数の凹部DPが設けられている。頂部幅wtが、ステップ幅wsの4倍よりも大きい。このため、第6参考例においては、頂部TPにおいて光の取り出し効率が低い。
なお、逆に、凹部DPの底部BPの幅が大きい場合(例えばステップ幅wsの4倍よりも大きい場合)には、底部BPにおいて光の取り出し効率が低い。
これに対し、本実施形態においては、Z軸方向に対して垂直な面の幅(頂部幅wt及び底部幅wb)が一定以下(テラス面TFの幅の4倍以下)に設定されている。これにより、底部BP及び頂部TPの両方において、光取り出し効率の低下が発生しない。このため、高い光取り出し効率が得られる。
以下、頂部幅wt及び底部幅wbと、光取り出し効率と、の関係について解析した結果について説明する。
本解析では、図16(a)及び図16(b)に例示した構成において、頂部TPの頂部幅wtを変化させて、光取り出し効率をシミュレーションした。凹部DPをZ軸方向に沿って見たときの平面形状は円形である。ステップ高さは0.4μmであり、凹凸高さhpは2μmである。すなわち、凹凸CCの側面SFは5段の階段を有する。底部BPの底部幅wb(基板10の凸部の頂部の幅)は0.76μmであり、ステップ幅wsは0.5μmである。
図18は、半導体発光素子の特性を例示するグラフ図である。
すなわち、同図の横軸は、頂部幅wtのステップ幅wsに対する比率(幅比率WR=wt/ws)である。縦軸は、光取り出し効率Effである。図18において、WR=1は頂部幅wtが0.5μmに対応し、WR=2は頂部幅wtが1μmに対応し、WR=4は頂部幅wtが2μmに対応する。
図18に表したように、幅比率WRが小さいときに光取り出し効率は高くなる。すなわち、第6参考例に関して説明したように、底部BP及び頂部TPのいずれかの幅が広いと光取り出し効率が低下する。底部BP及び頂部TPの幅を小さくすることで光取り出し効率が向上する。
図18に表したように、幅比率WRが4〜8においては、幅比率WRの減少に伴う光取り出し効率Effの上昇の程度は緩やかである。これに対し、幅比率WRが4以下において、幅比率WRの減少に伴う光取り出し効率Effの上昇の程度が大きくなる。
このため、実施形態においては、幅比率WRは4以下に設定される。すなわち、頂部幅wt及び底部幅wbは、テラス面TFの幅(ステップ幅ws)の4倍以下に設定される。これにより、高い光取り出し効率が得られる。
さらに、図18に例示したように、幅比率WRが2〜4において、幅比率WRの減少に伴う光取り出し効率Effの変化は特に急峻である。従って、頂部幅wt及び底部幅wbは、テラス面TFの幅(ステップ幅ws)の2倍以下であることが望ましい。これにより、さらに高い光取り出し効率が得られる。
さらに、頂部幅wt及び底部幅wbは、テラス面TFの幅(ステップ幅ws)以下であることがさらに望ましい。これにより、さらに高い光取り出し効率が得られる。
このように、頂部幅wt及び底部幅wbが、テラス面TFの幅(ステップ幅ws)の4倍以下のときに高い光取り出し効率が得られる。
また、実施形態においては、頂部幅wt及び底部幅wbは、2μm以下(WR=4に相当する)に設定されることが望ましい。また、頂部幅wt及び底部幅wbは、1μm以下(WR=2に相当する)に設定されることがさらに望ましい。さらに、頂部幅wt及び底部幅wbは、0.5μm以下(WR=1に相当する)に設定されることがさらに望ましい。
図19(a)及び図19(b)は、第2の実施形態に係る別の半導体発光素子の構成を例示する模式図である。
図19(a)は、本実施形態に係る別の半導体発光素子121の第1半導体層20の第1主面10aをZ軸方向に沿ってみたときの平面図である。半導体発光素子121において基板10が設けられる場合は、図19(a)は、基板10を介して第1主面10aをみたときの平面図に相当する。図19(b)は、図19(a)のA1−A2線断面図である。
これらの図では図示しないが、半導体発光素子121は、n形半導体層を含む第1半導体層20と、p形半導体層を含む第2半導体層50と、第1半導体層20と第2半導体層50との間に設けられ、複数の障壁層BLと、複数の障壁層BLの間に設けられた井戸層WLと、を含む発光部40と、を備える。
図19(a)及び図19(b)に表したように、第1半導体層20は、第1半導体層20の発光部40とは反対の側の第1主面10aに設けられた凹凸CCを有する。凹凸CCは、Z軸方向に対して垂直な複数のテラス面TFを含む階段状の側面SFを有する。
本具体例では、第1主面10aにおいて、凹部DPは連続的である。すなわち、第1主面10aにおいて、連続的な凹部DPの領域の中に、複数の凸部PPが設けられている。
すなわち、第1主面10aをZ軸方向に対して平行な平面で切断したときに凹凸CCは複数の頂部TPを有する。複数の頂部TPのうちで最も近い2つの頂部TPどうしを結ぶX軸方向に沿った複数の頂部TPの幅、及び、凹凸CCの底部BPのX軸方向に沿った幅は、複数のテラス面TFのX軸方向に沿った幅の4倍以下である。
すなわち、半導体発光素子121においても、頂部幅wt及び底部幅wbが一定以下(テラス面TFの幅の4倍以下)に設定されている。これにより、結晶品質が高く光取り出し効率が高い半導体発光素子が得られる。
この場合も、頂部幅wt及び底部幅wbは、テラス面TFの幅(ステップ幅ws)の2倍以下であることが望ましい。さらに、設定頂部幅wt及び底部幅wbは、テラス面TFの幅(ステップ幅ws)以下であることがさらに望ましい。
本実施形態に係る半導体発光素子(例えば半導体発光素子120及び半導体発光素子121)において、複数のテラス面TFのそれぞれのZ軸方向に沿った段差(ステップ高さhs)は、発光部40から放出される光のピーク波長以下であることが望ましい。ステップ高さhsがピーク波長よりも大きいと、光取り出し効率の向上の効果が小さくなる場合がある。
複数のテラス面TFのそれぞれのZ軸方向に沿った段差(ステップ高さhs)は、100nm以上500nm以下であることが望ましい。これにより、結晶品質が高く光取り出し効率が高い半導体発光素子が得易くなる。
複数のテラス面TFのそれぞれのX軸方向に沿った幅(ステップ幅ws)は、発光部40から放出される光のピーク波長以下であることが望ましい。ステップ幅wsがピーク波長よりも大きいときは、光取り出し効率の向上の効果が小さくなる場合がある。
複数のテラス面TFのそれぞれのX軸方向に沿った幅(ステップ幅ws)は、100nm以上500nm以下であることが望ましい。これにより、結晶品質が高く光取り出し効率が高い半導体発光素子が得易くなる。
本実施形態において、頂部TPと底部BPとの間のZ軸方向に沿った段差(凹凸高さhp)は、発光部40から放出される光のピーク波長よりも大きいことが望ましい。凹凸高さhpがピーク波長以下のときは、光取り出し効率が低下する場合がある。
頂部TPと底部BPとの間のZ軸方向に沿った段差(凹凸高さhp)は、1μm以上3μm以下であることが望ましい。これにより、結晶品質が高く光取り出し効率が高い半導体発光素子が得易くなる。
図20(a)及び図20(b)は、第2の実施形態に係る別の半導体発光素子の構成を例示する模式的平面図である。
図21(a)〜図21(c)は、第2の実施形態に係る別の半導体発光素子の構成を例示する模式的平面図である。
図22(a)〜図22(c)は、第2の実施形態に係る別の半導体発光素子の構成を例示する模式的平面図である。
これらの図は、第1半導体層20の第1主面10aをZ軸方向に沿ってみたときの平面図である。半導体発光素子120において基板10が設けられる場合は、これらの図は、基板10を介して第1主面10aをみたときの平面図に相当する。
図20(a)に表したように、半導体発光素子122においては、第1主面10aにおいて連続的な凹部DPが設けられている。そして、複数の凸部PPが設けられている。複数の凸部PPの平面形状は、円形である。そして、複数の凸部PPの中心が、正六角形の中心及び頂点のそれぞれの位置に配置されている。そして、3つの隣接する凸部PPの間の凹部DPに、小さい凸部SPPが設けられている。これにより、凹部DPにおいて、平坦部の面積が小さくなる。これにより、さらに光取り出し効率が向上する。
なお、3つの隣接する凸部PPの間の凹部DPに、小さい凹部を設けても良い。
図20(b)に表したように、半導体発光素子123においては、第1主面10aにおいて連続的な凸部PPが設けられている。そして、複数の凹部DPが設けられている。複数の凹部DPの平面形状は、円形である。そして、複数の凹部DPの中心が、正六角形の中心及び頂点のそれぞれの位置に配置されている。そして、3つの隣接する凹部DPの間の凸部PPに、小さい凹部SDPが設けられている。これにより、凸部PPにおいて、平坦部の面積が小さくなる。これにより、さらに光取り出し効率が向上する。
なお、3つの隣接する凹部DPの間の凹部DPに、小さい凸部を設けても良い。
図21(a)に表したように、半導体発光素子124aにおいては、連続的な凹部DPと複数の凸部PPが設けられている。凸部PPの平面形状は三角形である。
図21(b)に表したように、半導体発光素子124bにおいては、連続的な凹部DPと複数の凸部PPが設けられている。凸部PPの平面形状は四角形である。
図21(c)に表したように、半導体発光素子124cにおいては、連続的な凹部DPと複数の凸部PPが設けられている。凸部PPの平面形状は六角形である。
図22(a)に表したように、半導体発光素子124dにおいては、連続的な凸部PPと複数の凹部DPが設けられている。凹部DPの平面形状は三角形である。
図22(b)に表したように、半導体発光素子124eにおいては、連続的な凸部PPと複数の凹部DPが設けられている。凹部DPの平面形状は四角形である。
図22(c)に表したように、半導体発光素子124fにおいては、連続的な凸部PPと複数の凹部DPが設けられている。凹部DPの平面形状は六角形である。
このように、頂部TP及び底部BPの少なくともいずれかのZ軸方向から見たときの形状は、三角形状、四角形状、六角形状及び円形のいずれかとすることができる。特に、頂部TP及び底部BPの少なくともいずれかのZ軸方向から見たときの形状が、三角形状、四角形状及び六角形状のいずれかであるときには、頂部TP及び底部BPを高い密度で配置することでできるので、光取り出し効率がより高くなる。
このように、凹部DP及び凸部PPの平面形状は種々の変形が可能である。さらに、凹部DP及び凸部PPの配置も任意である。
なお、本実施形態に係る半導体発光素子は、基板10をさらに備えることができる。そして、基板10と発光部40との間に第1半導体層20が設けられる。すなわち、第1半導体層20は、基板10の上に結晶成長される。基板10の屈折率は、第1半導体層20の屈折率とは異なる。例えば、基板10の屈折率は、第1半導体層20の屈折率よりも低い。
以下、本実施形態に係る半導体発光素子(例えば半導体発光素子120〜123、124a〜124fなど)の製造方法の例について説明する。
以下説明する本製造方法は、n形半導体層を含む第1半導体層20と、p形半導体層を含む第2半導体層50と、第1半導体層20と第2半導体層50との間に設けられ、複数の障壁層BLと、複数の障壁層BLの間に設けられた井戸層WLと、を含む発光部40と、を含む半導体発光素子の製造方法である。この半導体発光素子においては、第1半導体層20は、第1半導体層20の発光部40とは反対の側の第1主面10aに設けられた凹凸CCを有する。凹凸CCは、Z軸方向に対して垂直な複数のテラス面TFを含む階段状の側面SFを有する。
図23は、第2の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を例示するフローチャート図である。
図24(a)〜図24(e)は、第2の実施形態に係る半導体発光素子の製造方法を例示する工程順模式的断面図である。
図23に表したように、本製造方法は、基板加工を実施する工程(ステップS210)と、第1半導体層20を形成する工程(ステップS140)と、を備える。
基板加工を実施する工程は、マスク材を形成する工程(ステップS211)と、基板主面を加工する工程(ステップS212)と、を含む。
すなわち、図24(a)に表したように、基板10の主面(基板主面10su)の上に、複数のテラス面TFの少なくとも一部の形状の基となる複数の段差を有するマスク材10mを形成する。この例では、マスク材10mの形成として、テンプレート10tを用いたインプリント法が用いられる。なお、マスク材10mの形成方法は任意である。
図24(b)に表したように、マスク材10mをマスクとして用いて基板主面10suを加工する。
そして、図24(c)に表したように、基板主面10suの上に、複数のテラス面TFの少なくとも一部の形状の基となる複数の段差を有するマスク材10mをさらに形成する。このときのマスク材10mのサイズは、最初の(前の)マスク材10mのサイズよりも小さい。
そして、図24(d)に表したように、マスク材10mをマスクとして用いて基板主面10suを加工する。
図23に表したように、ステップS211及びステップS212は、複数回繰り返すことができる。これにより、基板主面10suに、凹凸が形成される。この凹凸の形状は、Z軸方向に対して垂直な複数のテラス面TFを含む階段状の側面SFを有する第1半導体層20の凹凸CCの形状に対応する。
そして、図24(e)及び図23に表したように、基板主面10suの上に第1半導体層20を形成する(ステップS140)。
これにより、第1半導体層20に、基板10の凹凸の形状を反映した凹凸CCが形成される。第1半導体層20の凹凸CCは、Z軸方向に対して垂直な複数のテラス面TFを含む階段状の側面SFを有する。
その後、図23に表したように、第1半導体層20の上に発光部40を形成する(ステップS150)。さらに、発光部40の上に第2半導体層50を形成する(ステップS160)。そして、n側電極70及びp側電極80を形成して、実施形態に係る半導体発光素子が作製される。なお、基板10は、技術的に可能な任意の工程で除去しても良い。
本実施形態に係る製造方法においては、結晶品質が高く光取り出し効率が高い半導体発光素子を生産性良く製造することができる。
この製造方法において、基板加工の実施(ステップS210)は、マスク材10mの形成(ステップS211)と、基板主面10suの加工(ステップS212)と、を繰り返して実施することを含む。
また、上記のように、マスク材10mの形成は、マスク材10mの段差の形状の基となる型を用いたインプリント方法でマスク材10mを形成することを含むことができる。
図25は、第2の実施形態に係る半導体発光素子の別の製造方法を例示するフローチャート図である。
図26(a)〜図26(f)は、第2の実施形態に係る別の半導体発光素子の製造方法を例示する工程順模式的断面図である。
図25に表したように、本製造方法は、基板加工を実施する工程(ステップS310)と、第1半導体層20を形成する工程(ステップS140)と、を備える。
基板加工を実施する工程は、基板10の基板主面10suの上にマスク材を形成する工程(ステップS311)を含む。さらに、基板加工を実施する工程は、マスク材のスリミング(ステップS312)とスリミングされたマスク材をマスクとした基板主面10suの加工(ステップS313)とを繰り返す工程を含む。
すなわち、図26(a)に表したように、基板10の基板主面10suの上にマスク材10mを形成する(ステップS311)。マスク材10mの形成方法は任意である。このとき、マスク材10mをスリミングしても良い。
図26(b)に表したように、マスク材10mをマスクとして基板主面10suを加工する。
そして、図26(c)に表したように、マスク材10mをスリミングする(ステップS312)。
そして、図26(d)に表したように、スリミングされたマスク材10mをマスクとして基板主面10suを加工する(ステップS313)。
そして、上記のステップS312及びステップS313を繰り返して実施する。
これにより、図26(e)に表したように、基板主面10suに、第1半導体層20の凹凸CCの形状に対応する凹凸が形成される。
そして、図26(f)及び図25に表したように、基板主面10suの上に第1半導体層20を形成する(ステップS140)。
これにより、第1半導体層20に、基板10の凹凸の形状を反映した凹凸CCが形成される。第1半導体層20の凹凸CCは、Z軸方向に対して垂直な複数のテラス面TFを含む階段状の側面SFを有する。
その後、図25に表したように、第1半導体層20の上に発光部40を形成する(ステップS150)。さらに、発光部40の上に第2半導体層50を形成する(ステップS160)。そして、n側電極70及びp側電極80を形成して、実施形態に係る半導体発光素子が作製される。なお、基板10は、技術的に可能な任意の工程で除去しても良い。
本実施形態に係る製造方法においては、結晶品質が高く光取り出し効率が高い半導体発光素子を生産性良く製造することができる。
図27は、第2の実施形態に係る半導体発光素子の別の製造方法を例示するフローチャート図である。
図28(a)〜図28(e)は、第2の実施形態に係る別の半導体発光素子の製造方法を例示する工程順模式的断面図である。
図27に表したように、本製造方法は、基板加工を実施する工程(ステップS410)と、第1半導体層20を形成する工程(ステップS140)と、を備える。
基板加工を実施する工程は、マスク材を形成する工程(ステップS411)と、第1エッチング材で加工する工程(ステップS412)と、第2エッチング材で加工する工程(ステップS413)と、を含む。例えば、ステップS412とステップS413とは、繰り返して実施される。
例えば、図28(a)に表したように、基板10の基板主面10suの上に、凹凸CCの形状に反映されるパターン形状を有するマスク材10mを形成する。
図28(b)に表したように、マスク材10mをマスクとして用い、第1エッチング材で基板主面10suを加工する。第1エッチング材のZ軸方向に沿ったエッチング速度は、第1エッチング材のZ軸方向に対して垂直な方向に沿ったエッチング速度よりも高い。これにより、基板主面10suは、マスク材10mの形状に沿った形状に加工される。すなわち、基板10に凹凸が形成される。
図28(c)に表したように、マスク材10mをマスクとして用い、第2エッチング材で基板主面10suを加工する。第2エッチング材のZ軸方向に沿ったエッチング速度は、第2エッチング材のZ軸方向に対して垂直な方向に沿ったエッチング速度以下である。これにより、Z軸方向に対して垂直な方向(水平方向)に沿って、基板10はエッチングされる。すなわち、基板10に形成された凹凸の側面がエッチングされる。
図28(d)に表したように、マスク材10mをマスクとして用い、第1エッチング材で基板主面10suを加工する。これにより、基板10に2段目の凹凸が形成される。
図28(e)に表したように、マスク材10mをマスクとして用い、第2エッチング材で基板主面10suを加工する。これにより、基板10に形成された凹凸の側面がエッチングされる。
このようなプロセスを繰り返す。これにより、基板主面10suに、第1半導体層20の凹凸CCの形状に対応する凹凸が形成される。なお、必要に応じて、マスク材10mを除去した後に、基板主面10suに異方性のあるエッチング処理をさらに行うことができる。
そして、図28(e)及び図27に表したように、基板主面10suの上に第1半導体層20を形成する(ステップS140)。
これにより、第1半導体層20に、基板10の凹凸の形状を反映した凹凸CCが形成される。第1半導体層20の凹凸CCは、Z軸方向に対して垂直な複数のテラス面TFを含む階段状の側面SFを有する。
その後、図27に表したように、第1半導体層20の上に発光部40を形成する(ステップS150)。さらに、発光部40の上に第2半導体層50を形成する(ステップS160)。そして、n側電極70及びp側電極80を形成して、実施形態に係る半導体発光素子が作製される。なお、基板10は、技術的に可能な任意の工程で除去しても良い。
本実施形態に係る製造方法においては、結晶品質が高く光取り出し効率が高い半導体発光素子を生産性良く製造することができる。
このように、本製造方法においては、基板加工の実施(ステップS410)は、第1エッチング材での加工(ステップS412)と、第2エッチング材での加工(ステップS413)と、を繰り返して実施することを含む。
図23〜図28(e)に関して説明した製造方法においては、第1主面10aをZ軸方向に対して平行な平面で切断したときに凹凸CCは複数の頂部TPを有し、複数の頂部TPのうちで最も近い2つの頂部TPどうしを結ぶX軸向に沿った複数の頂部TPの幅、及び、X軸方向に沿った凹凸CCの底部BPの幅は、複数のテラス面TFのX軸方向に沿った幅の4倍以下とすることができる。
また、上記の製造方法においては、第1主面10aをZ軸方向に対して平行な平面で切断したときに凹凸CCは複数の底部BPを有し、複数の底部BPのうちで最も近い2つの底部BPどうしを結ぶX軸方向に沿った複数の底部BPの幅、及び、X軸方向に沿った凹凸CCの頂部TPの幅は、複数のテラス面TFのX軸方向に沿った幅の4倍以下とすることができる。
これにより、結晶品質が高く光取り出し効率が高い半導体発光素子を効率良く製造することができる。
実施形態に係る半導体発光素子における各半導体層の成長方法には、例えば、有機金属気相堆積(Metal-Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)法、及び、有機金属気相成長(Metal-Organic Vapor Phase Epitaxy)法などを用いることができる。
実施形態によれば、結晶品質が高く光取り出し効率が高い半導体発光素子及びその製造方法が提供される。
なお、本明細書において「窒化物半導体」とは、BInAlGa1−x−y−zN(0≦x≦1,0≦y≦1,0≦z≦1,x+y+z≦1)なる化学式において組成比x、y及びzをそれぞれの範囲内で変化させた全ての組成の半導体を含むものとする。またさらに、上記化学式において、N(窒素)以外のV族元素もさらに含むもの、導電型などの各種の物性を制御するために添加される各種の元素をさらに含むもの、及び、意図せずに含まれる各種の元素をさらに含むものも、「窒化物半導体」に含まれるものとする。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明の実施形態は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、半導体発光素子に含まれる第1半導体層、第2半導体層、n形半導体層、p形半導体層、発光部、井戸層、障壁層、バッファ層、基板及び電極などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した半導体発光素子及びその製造方法を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての半導体発光素子及びその製造方法も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…基板、 10a…第1主面、 10i…インプリント材、 10m…マスク材、 10s…積層構造体、 10sa…第1積層体面、 10su…基板主面、 10t…テンプレート、 20…第1半導体層、 21、21a…バッファ層、 22a…n形コンタクト層、 40…発光部、 50…第2半導体層、 70…n側電極、 80…p側電極、 θp…角度、 110〜113、114a〜114h、119a〜119f、120〜123、124a〜124f…半導体発光素子、 AF…面積、 AR…比、 AS…面積、 Ap…面積、 BL…障壁層、 BL1〜BLi…第1〜第i障壁層、 BLP…p側障壁層、 BP…底部、 CC…凹凸、 CG…指標、 D1…底面、 D2…底部、 D3…第3底部、 D4…第4底部、 D91…基板底面、 DP…凹部、 Eex…光取り出し効率、 P1…頂面、 P2…頂部、 P3…第3頂部、 P4…第4頂部、 P91…基板頂面、 PD1…第1凹凸、 PD2…第2凹凸、 PD3…第3凹凸、 PD4…第4凹凸、 PD91…基板凹凸、 PD92…バッファ層凹凸、 PP…凸部、 SDP…凹部、 SF…側面、 SPP…凸部、 TF…テラス面、 TP…頂部、 TP1…第1頂部、 TP2…第2頂部、 WL…井戸層、 WL1〜WLi…第1〜第i井戸層、 h1…第1高さ、 h2…第2高さ、 hd2…底面第2高さ、 hp…凹凸高さ、 hp2…頂面第2高さ、 hs…ステップ高さ、 wb…底部幅、 wd…凹部幅、 wd1…第1底面幅、 wd2…第2底部幅、 wd21…底面第2底部幅、 wd22…頂面第2底部幅、 wdd…底面間距離、 wp…凸部幅、 wp1…第1頂面幅、 wp2…第2頂部幅、 wp21…底面第2頂部幅、 wp22…頂面第2頂部幅、 ws…ステップ幅、 wt…頂部幅
実施形態において、底面D1のZ軸方向に対して垂直な方向に沿った幅(第1底面幅wd1)及び頂面P1のZ軸方向に対して垂直な方向に沿った幅(第1頂面幅wp1)は、発光部40から放出される光のピーク波長よりも大きいことが望ましい。第1底面幅wd1及び第1頂面幅wp1がピーク波長よりも小さいと、高い結晶品質及び高い光取り出し効率の少なくともいずれかが得られ難くなる場合がある。
底面D1のZ軸方向に対して垂直な方向に沿った幅(第1底面幅wd1)及び頂面P1のZ軸方向に対して垂直な方向に沿った幅(第1頂面幅wp1)は、1μm以上5μm以下であることが望ましい。これにより、高い結晶品質及び高い光取り出し効率が得易くなる。

Claims (7)

  1. n形半導体層を含む第1半導体層と、
    p形半導体層を含む第2半導体層と、
    前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられ、複数の障壁層と、前記複数の障壁層の間に設けられた井戸層と、を含む発光部と、
    を備え、
    前記第1半導体層は、
    前記第1半導体層の前記発光部とは反対の側の第1主面に設けられ前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう第1方向に対して傾斜した側面を有する第1凹凸と、
    前記第1凹凸の底面と頂面とに設けられ、前記底面と前記頂面との間の段差よりも小さい段差を有する第2凹凸と、
    を有することを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記頂面と前記底面との間の前記段差、並びに、前記底面の幅及び前記頂面の幅の少なくともいずれかは、前記発光部から放出される光のピーク波長よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の半導体発光素子。
  3. 前記第2凹凸の段差、並びに、前記第2凹凸の底部の幅及び前記第2凹凸の頂部の幅の少なくともいずれかは、前記発光部から放出される光の波長以下であることを特徴とする請求項1または2記載の半導体発光素子。
  4. 前記第1半導体層は、前記n形半導体層と前記サファイア基板との間において前記主面に接して設けられたGaNのバッファ層をさらに含み、
    前記バッファ層の前記サファイア基板の側の面に、前記第1凹凸と前記第2凹凸とが設けられ、
    前記バッファ層の前記n形半導体層の側の面は、前記第1凹凸に対応する凹凸形状を有し、
    前記n形半導体層の前記バッファ層の側の面は、前記第1凹凸に対応する凹凸形状を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  5. 前記第2凹凸の底部の幅及び前記第2凹凸の頂部の幅のそれぞれは、10nm以上500nm以下であり、
    前記第2凹凸の段差は、前記底面と前記頂面との間の前記段差の1/10以下であり、
    前記底面と前記頂面との間の前記段差は、1マイクロメートル以上5マイクロメートル以下であり、
    前記第1方向と、前記第1凹凸の前記側面と、の角度は、10度以上40度以下である請求項1〜4のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  6. 前記発光部は、650ナノメートル以下のピーク波長の光を放出する請求項1〜5のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
  7. n形半導体層を含む第1半導体層と、p形半導体層を含む第2半導体層と、前記第1半導体層と前記第2半導体層との間に設けられ、複数の障壁層と、前記複数の障壁層の間に設けられた井戸層と、を含む発光部と、を含み、前記第1半導体層は、前記第1半導体層の前記発光部とは反対の側の第1主面に設けられ前記第1半導体層から前記第2半導体層に向かう第1方向に対して傾斜した側面を有する第1凹凸と、前記第1凹凸の底面と頂面とに設けられ、前記底面と前記頂面との間の段差よりも小さい段差を有する第2凹凸と、を有する半導体発光素子の製造方法であって、
    基板の基板主面の上に、前記第2凹凸の基となる第3凹凸を形成し、
    前記第3凹凸が形成された前記基板主面の上に前記第1凹凸のパターンに対応するパターン形状を有するマスク材を形成し、
    前記マスク材をマスクとして用いて前記基板主面を加工して前記第1凹凸の基となる第4凹凸を形成し、
    前記基板主面の上に前記第1半導体層を形成することを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
JP2014167318A 2014-08-20 2014-08-20 半導体発光素子及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5848807B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014167318A JP5848807B2 (ja) 2014-08-20 2014-08-20 半導体発光素子及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014167318A JP5848807B2 (ja) 2014-08-20 2014-08-20 半導体発光素子及びその製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013112339A Division JP5642842B2 (ja) 2013-05-28 2013-05-28 半導体発光素子及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014212354A true JP2014212354A (ja) 2014-11-13
JP5848807B2 JP5848807B2 (ja) 2016-01-27

Family

ID=51931830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014167318A Expired - Fee Related JP5848807B2 (ja) 2014-08-20 2014-08-20 半導体発光素子及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5848807B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003197961A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Toyoda Gosei Co Ltd Iii族窒化物系化合物半導体発光素子
JP2007311784A (ja) * 2006-05-15 2007-11-29 Samsung Electro Mech Co Ltd 多重パターン構造を有する半導体発光素子
US20070295981A1 (en) * 2005-03-08 2007-12-27 Luminus Devices, Inc. Patterned light-emitting devices
JP2009130027A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Sanken Electric Co Ltd 半導体発光素子用ウエーハの粗面化方法及び半導体発光素子
WO2009102033A1 (ja) * 2008-02-15 2009-08-20 Mitsubishi Chemical Corporation エピタキシャル成長用基板、GaN系半導体膜の製造方法、GaN系半導体膜、GaN系半導体発光素子の製造方法およびGaN系半導体発光素子
US20100224894A1 (en) * 2009-03-05 2010-09-09 Wooree Lst Co., Ltd Iii-nitride semiconductor light emitting device and method for fabricating the same

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003197961A (ja) * 2001-12-27 2003-07-11 Toyoda Gosei Co Ltd Iii族窒化物系化合物半導体発光素子
US20070295981A1 (en) * 2005-03-08 2007-12-27 Luminus Devices, Inc. Patterned light-emitting devices
JP2007311784A (ja) * 2006-05-15 2007-11-29 Samsung Electro Mech Co Ltd 多重パターン構造を有する半導体発光素子
JP2009130027A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Sanken Electric Co Ltd 半導体発光素子用ウエーハの粗面化方法及び半導体発光素子
WO2009102033A1 (ja) * 2008-02-15 2009-08-20 Mitsubishi Chemical Corporation エピタキシャル成長用基板、GaN系半導体膜の製造方法、GaN系半導体膜、GaN系半導体発光素子の製造方法およびGaN系半導体発光素子
US20100224894A1 (en) * 2009-03-05 2010-09-09 Wooree Lst Co., Ltd Iii-nitride semiconductor light emitting device and method for fabricating the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP5848807B2 (ja) 2016-01-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012124257A (ja) 半導体発光素子及びその製造方法
JP5095842B2 (ja) 半導体発光素子、窒化物半導体層成長用基板及び窒化物半導体ウェーハ
JP5372045B2 (ja) 半導体発光素子
JP5175918B2 (ja) 半導体発光素子
KR101292438B1 (ko) 반도체 발광 소자, 질화물 반도체층 및 질화물 반도체층의 형성 방법
JP5726640B2 (ja) 窒化物半導体素子及び窒化物半導体層成長用基板
JP2012216603A (ja) 窒化物半導体発光素子およびその製造方法
JP5642842B2 (ja) 半導体発光素子及びその製造方法
JP2014027240A (ja) 半導体発光素子
JP2012243780A (ja) 半導体発光素子及びウェーハ
JP5646545B2 (ja) 半導体発光素子及びその製造方法
JP5848807B2 (ja) 半導体発光素子及びその製造方法
JP5694253B2 (ja) 半導体発光素子、窒化物半導体層成長用基板及び窒化物半導体ウェーハ
JP5889981B2 (ja) 半導体発光素子
JP5379843B2 (ja) 半導体発光素子
JP5864000B2 (ja) 半導体発光素子、窒化物半導体層成長用基板及び窒化物半導体ウェーハ
JP2012129340A (ja) 半導体発光素子
JP6031488B2 (ja) 半導体発光素子、及び、窒化物半導体層
Hsiao et al. GaN-based multiple quantum well light-emitting-diodes employing nanotechnology for photon management
JP5848814B2 (ja) 窒化物半導体素子
JP5951732B2 (ja) 半導体発光素子
JP6010088B2 (ja) 半導体発光素子
JP2016012648A (ja) GaN系発光素子用基板
JP5651758B2 (ja) 半導体発光素子
JP2012129573A (ja) 半導体発光素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140820

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140820

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150415

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150417

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150605

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150727

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151127

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5848807

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees