JP2003196724A - 商品搬出装置 - Google Patents

商品搬出装置

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JP2003196724A
JP2003196724A JP2001395536A JP2001395536A JP2003196724A JP 2003196724 A JP2003196724 A JP 2003196724A JP 2001395536 A JP2001395536 A JP 2001395536A JP 2001395536 A JP2001395536 A JP 2001395536A JP 2003196724 A JP2003196724 A JP 2003196724A
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Japan
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product
shaft
joint
unloading
driving
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JP2001395536A
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English (en)
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Hisanori Kato
久典 加藤
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの駆動手段の駆動力で商品を搬出するた
めの2つの搬出手段を作動可能な構成とされ、安価に製
造することができると共に、簡単な構成として組み付け
性を向上させた商品搬出装置を提供する。 【解決手段】 正転逆転駆動する駆動手段10と、駆動
方向に応じて駆動力を搬出手段30a、30bのうち一
方のみへ伝達する振り分け手段20と、振り分け手段2
0からの駆動力により商品2を搬出する搬出手段30
a、30bと、商品2を収容する商品コラム50と、を
備えた商品搬出装置1であって、振り分け手段20は、
駆動方向に応じて所定量移動するジョイント22a、2
2bと、これらと係合するジョイント23a、23b
と、を有し、搬出手段30a、30bは、シャフト32
の回転により往復移動して商品2を搬出するプッシャ3
8、39を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は商品搬出装置に係
り、特に積層状態で収容された商品を最下位に位置する
商品から順次投出する自動販売機の商品搬出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の商品搬出装置を備えた自
動販売機は、商品を集積した状態で収容する商品収容手
段としての商品コラムがキャビネット内に複数並設さ
れ、各商品コラムの下部に搬出手段としての無端状の搬
出ベルトが配設される構成となっている。
【0003】これら搬出ベルトの表面には、プッシャが
一体的に設けられており、販売指令に基づき搬出ベルト
が回行すると、プッシャも搬出ベルトと共に移動する。
そして、プッシャは、集積状態の最下位に位置する商品
の後面を押圧しながら移動し、商品を商品コラムの下部
に形成された搬出口へ押し出すように搬出していた。
【0004】上記のような商品搬出装置として、搬出ベ
ルトの駆動手段に正逆回転可能な駆動装置が用いられ、
該駆動装置が並列する2つの商品コラムの搬送ベルトの
駆動を受け持つような構成とした搬出手段を備えたもの
が知られている。
【0005】この場合、駆動装置が正回転したときは、
一方の搬出手段の搬出ベルトが正回転して、搬出ベルト
に取り付けられているプッシャが商品を搬出し、駆動装
置が逆回転したときは、他方の搬出手段の搬出ベルトが
正回転して、プッシャが商品を搬出する。
【0006】このような搬出手段を備えることにより、
複数の商品コラムが並設された自動販売機においては、
配設される駆動装置の数を半分にすることができるの
で、配線や駆動装置の組み付け等の作業工数を低減する
ことができると共に、自動販売機自体の重量を軽減する
ことができる。
【0007】しかし、上記技術では正逆回転可能な一つ
の駆動装置の出力が、2つの搬出手段に連結されている
ので、一方の搬出手段を作動させる際に、他方の搬出手
段が逆回転してしまうという問題があった。
【0008】このような問題を解決するために、駆動装
置から各搬出手段への出力ギヤにそれぞれワンウェイク
ラッチを設けたものがある。このようにすると、駆動装
置の正逆回転に応じて、正回転する方の搬出手段のみへ
駆動モータの出力が伝達され、本来逆回転する方の搬出
手段へは駆動装置の出力が伝達されない構成とすること
ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、逆回転防止の
方法として高価なワンウェイクラッチを用いる場合、部
品点数が増えると共に、製造コストが掛かる原因となっ
ていた。さらに、商品搬出装置を小型化するために、小
さなワンウェイクラッチを用いる場合、駆動装置からの
伝達力を大きくできないという問題があった。
【0010】そして、駆動装置から各搬出手段へ回転駆
動力を伝達する機構が、例えば歯車等の組み合せによる
ものである場合、駆動装置の回転駆動力によってそれぞ
れの搬出ベルトが反対方向に回転されるため、組み合せ
なければならない歯車等の部品点数が多くなったり、そ
れぞれの伝達機構において歯の向きが逆である歯車を一
部に使用しなければならなかったりするという不都合が
あった。
【0011】そのため、部品の組付け工数が多く掛かっ
たり、また、部品の管理工数が多く掛かったりするの
で、商品搬出装置の製造コストを押し上げる原因となっ
ていた。
【0012】本発明の目的は、商品搬出装置について、
一つの駆動手段の駆動力で商品を搬出するための2つの
搬出手段を作動可能な構成とされ、安価に製造すること
ができると共に、簡単な構成として組み付け性を向上さ
せた商品搬出装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題は、請求項1に
記載の商品搬出装置によれば、正転逆転駆動する駆動手
段と、該駆動手段の駆動方向に応じて前記駆動手段の駆
動力の伝達方向を切り替える振り分け手段と、該振り分
け手段からの駆動力により商品を搬出する一対の搬出手
段と、前記商品を集積状態で収容する収容手段と、を備
えた商品搬出装置であって、前記振り分け手段は、前記
駆動手段の駆動方向に応じて所定量移動する可動伝達部
と、該可動伝達部の移動に応じて前記駆動手段の駆動力
を前記一対の搬出手段のうち一方のみへ伝達する断続機
構部と、を有し、前記一対の搬出手段は、前記断続機構
部からの駆動力により往復移動して前記商品を搬出する
商品押出部を備えたことにより解決される。
【0014】このように、上記商品搬出装置では、駆動
手段が正転逆転することにより、その駆動力が振り分け
手段を介して、一対の搬出手段のうち一方へは伝達され
るが、他方へは伝達されることなく停止した状態に維持
される。そして、各搬出手段は、断続機構部から伝達さ
れる駆動によって、商品押出部を往復移動させることが
でき、商品押出部の移動方向は断続機構部からの駆動力
の駆動方向によらない。
【0015】したがって、上記商品搬出装置は、従来の
ように高価なワンウェイクラッチ等の部品を使用せず
に、振り分け手段を構成することができ、さらに各搬出
手段への駆動力の伝達機構を簡単にすることができるの
で、組付け性が向上すると共に安価に製造することが可
能となる。
【0016】また、請求項2に記載のように、前記一対
の搬出手段は、ナビアネジ構造の往復螺旋溝を有すると
共に前記断続機構部からの駆動力によって回転するシャ
フトを備え、該シャフトの往復螺旋溝には、前記商品押
出部が係合し、該商品押出部は、前記シャフトの回転に
より前記往復螺旋溝に沿って往復移動するので、搬出手
段の構成を単純にすることができ、部品点数を低減する
ことが可能となるので好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。以下に説明する配置、形状等は、
本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って
各種改変することができることは勿論である。
【0018】図1は実施例の商品搬出装置の内部構造を
示す平面図、図2は図1の商品搬出装置の側面図、図3
は図1の商品搬出装置の正面図、図4は実施例のプッシ
ャの側面図、図5は図4のプッシャの部分断面図、図6
及び図7は正回転時の商品搬出の説明図、図8及び図9
は逆転時の商品搬出の説明図、図10は変更例の商品搬
出装置の平面図、図11は図10の商品搬出装置の側面
図である。
【0019】以下に、本発明の実施例に係る商品搬出装
置1をタバコの自動販売機に適用した例を示す。商品搬
出装置1は、図1及び図2に示すように、ハウジング6
0と、その上部に配設された収容手段としての商品コラ
ム50とからなる。商品コラム50には、商品2が集積
収納されている。
【0020】ハウジング60は、ハウジング本体61と
アッパカバー62とサイドカバー63とからなり、アッ
パカバー62とサイドカバー63は、それぞれハウジン
グ本体61の係止部61a、61bに係止されて組み付
けられている。商品コラム50は、アッパカバー62の
上部に設けられている。
【0021】ハウジング本体61内には、駆動手段10
と、駆動手段10の駆動力を搬出手段30a又は30b
へ振り分ける振り分け手段20と、2つの搬出手段30
a、30bを有する商品投出手段30と、が収容されて
いる。また、ハウジング本体61内には、商品搬出制御
のための不図示の商品売切れセンサ、プッシャ位置検出
センサ等が配設されている。
【0022】アッパカバー62上面には、傾斜面62a
が形成され、アッパカバー62の前部は後部よりも少し
高くなっている。したがって、前列の商品2は、後列の
商品2よりもわずかに上方に位置するようになってお
り、後列の商品2がプッシャ38、39で押されて前方
へ移動したとき、後列の商品2が前列の商品2の一段上
の商品2に引っ掛からないようになっている。
【0023】また、アッパカバー62には、商品2の搬
出方向に沿ってガイド孔64が開口されており、商品2
を搬出するときにプッシャ38、39がガイド孔64を
移動することができるようになっている。そしてアッパ
カバー62の中央部には、4つの間隙孔65が開口され
ており、それぞれの間隙孔65には、前列及び後列の商
品2を検知するための検知レバー15が突出するように
なっている。この検知レバー15は商品売切れセンサに
電気的に接続されている。
【0024】また、アッパカバー62の上面後端部に
は、前方が開口するカバー66a、66bが一体に形成
されており、待機位置(後端位置)にあるプッシャ3
8、39を覆うようになっている。
【0025】ハウジング60の上部に形成された商品コ
ラム50は、図2及び図3に示すように搬出手段30
a、30bを区画する仕切板51と、商品2の搬出方向
前側及び後側に配設された前板52及び後板53によっ
て形成されている。商品2は、搬出手段30a、30b
に対応して、それぞれの上部に設けられた商品コラム5
0内に前後2列に積み重ねられて収納されている。な
お、図2では、理解を容易とするために仕切板51の図
示は省略されている。また、図3は、サイドカバー63
が取り外された状態を示している。
【0026】アッパカバー62上面と前板52の下端部
との間には、一つの商品2が通過できるだけの高さの開
口部52aが設けられており、アッパカバー62上面と
後板53の下端部との間には、プッシャ38、39が通
過できるだけの高さの開口部53aが設けられている。
【0027】駆動手段10は、図1に示すように駆動装
置11と、駆動装置11の回転駆動力を伝える出力軸1
2と、出力軸12が挿着されたウォームギヤ13を備え
る。駆動装置11の出力軸12は、利用者の選択した商
品2が集積収納されている商品コラム50の位置に対応
して正逆回転する。
【0028】振り分け手段20は、図3に示すようにウ
ォームギヤ13と係合する可動伝達部としてのウォーム
ホイール21、ジョイント22a、22bと、断続機構
部としてのジョイント23a、23b、ウォームギヤ2
4a、24bと、これらに挿通されたシャフト25と、
から構成されている。
【0029】ウォームホイール21の両側には、それぞ
れジョイント22aとジョイント22bが同軸状に連結
されている。これらはハウジング本体61に架渡された
シャフト25に挿通され一体となって回動可能であると
共に、シャフト25の軸方向に所定距離だけ移動可能と
なっている。なお、ジョイント22aとジョイント22
bは、共通部品とすることができる。また、ウォームホ
イール21、ジョイント22aとジョイント22bは、
一体成形部品としてもよい。
【0030】また、シャフト25の両端側には、搬出手
段30aに対応してジョイント23a及びジョイント2
3aに同軸状に連結固定されたウォームギヤ24aが、
搬出手段30bに対応してジョイント23b及びジョイ
ント23bに同軸状に連結固定されたウォームギヤ24
bが、それぞれ挿通されている。これらは、シャフト2
5に固定されておらず、シャフト25に対して回動可能
ではあるが、軸方向には動かないようになっている。
【0031】このような構成とすることにより、ジョイ
ント23aとウォームギヤ24aは、ジョイント22a
が噛合い、駆動装置11の回転力がジョイント22aを
介して伝達されることにより回転する。また、ジョイン
ト23bとウォームギヤ24bは、ジョイント22bが
噛合い、駆動装置11の回転力がジョイント22bを介
して伝達されることにより回転する。このとき、駆動装
置11の回転力が伝達されない側は、停止した状態に維
持される。
【0032】ウォームギヤ24a、24bは、それぞれ
搬出手段30aのウォームホイール31a、搬出手段3
0bのウォームホイール31bと係合し、搬出手段30
a、30bへ回転力を伝達する。なお、ジョイント23
aとジョイント23b、ウォームギヤ24aとウォーム
ギヤ24bは、それぞれ共通部品とすることができる。
また、ジョイント23aとウォームギヤ24a、ジョイ
ント23bとウォームギヤ24b、はそれぞれ一体成形
部品としてもよい。
【0033】また、ウォームギヤ13の回転方向に対応
してウォームホイール21は、シャフト25の軸方向に
力を受け、一体に連結されたウォームホイール21、ジ
ョイント22a、22bは、シャフト25に沿ってスラ
イド可能となっている。可動伝達部であるジョイント2
2a又は22bは、スライドして噛合ったジョイント2
3a側又はジョイント23b側にのみ回転力を伝達す
る。
【0034】なお、上記のようにウォームギヤ13が回
転したときに、ウォームホイール21等をシャフト25
に沿ってスライドさせるために、ウォームギヤ13の歯
は、例えば回転方向に対して45度程度傾けるように設
定されている。
【0035】商品投出手段30は、図1に示すように搬
出手段30a、30bを有する。搬出手段30aは、ウ
ォームホイール31a、シャフト32、ジョイント3
4、ジョイント34に連結されたプッシャ38とからな
り、搬出手段30bは、ウォームホイール31b、シャ
フト32、ジョイント36、ジョイント36に連結され
たプッシャ39とからなる。そして、ジョイント34と
プッシャ38、ジョイント36とプッシャ39は、それ
ぞれ商品押出部を構成する。
【0036】搬出手段30aのウォームホイール31a
とシャフト32、及び搬出手段30bのウォームホイー
ル31bとシャフト32は、それぞれ同軸状に固定さ
れ、これらはハウジング本体61の長手方向に略平行に
配置され、ハウジング61本体に対し回転可能に軸支さ
れている。なお、ウォームホイール31aとシャフト3
2、ウォームホイール31bとシャフト32は、それぞ
れ共通部品とすることができる。また、これらは、一体
成形部品としてもよい。
【0037】シャフト32は、図1及び図4に示すよう
に往復螺旋溝32aを有しており、往復螺旋溝32a
は、螺旋の回転方向が逆向きの2つの螺旋溝が両端部で
1つに繋がる、いわゆるナビアネジ構造となっている。
【0038】図4及び図5は、搬出手段30aのジョイ
ント34及びプッシャ38を図示しており、搬出手段3
0bのジョイント36及びプッシャ39は、ジョイント
34及びプッシャ38と対称形状であるため図示及び説
明を省略する。
【0039】ジョイント34は、シャフト32を貫挿す
る状態でシャフト32に組み付けられている。そして、
ジョイント34は、シャフト32の往復螺旋溝32aと
係合しており、シャフト32が回転することにより、シ
ャフト32の軸方向に往復移動可能となっている。
【0040】ジョイント34には、シャフト32を貫挿
するための貫通孔34aが開口している。そして、貫通
孔34aの内部には、スライダ35がシャフト32の往
復螺旋溝32aに係合する状態で配置されている。
【0041】スライダ35は、中心部に支持孔35aが
形成されておりジョイント34の上面に形成されたピン
孔にピン35bが挿入され、ピン35bの先端部がスラ
イダ35の支持孔35aに挿入されている。このよう
に、スライダ35はピン35bによってピン支持されて
いるだけなので、スライダ35はピン35bを中心に回
動することができ、シャフト32の回転にともなって、
往復螺旋溝32a内で姿勢変更可能となっている。
【0042】ジョイント34の上部には、断面略逆L字
形の凸状ガイド部34bが、シャフト32の軸方向に形
成されている。凸状ガイド部34bは、アッパカバー6
2の下面に形成された不図示のガイドレールと当接して
いる。ジョイント34はこのガイドレールと当接しなが
ら、軸方向に安定的に移動することができるようになっ
ている。また、凸状ガイド部34bは、ピン35bの抜
け止めにもなっている。
【0043】さらに、ジョイント34の下部には、一対
のガイド部34cが突出形成されており、これらはハウ
ジング本体61底部に形成された不図示のガイドレール
と係合し、ジョイント34の姿勢を安定的に保持するよ
うになっている。
【0044】また、ジョイント34の一方の側面には、
それぞれ円柱形状のプッシャ取付軸34dと、バネ取付
部34eと、規制部34fとが形成されている。
【0045】プッシャ38は、商品押出部38a、係合
部38b、係合部38bに形成された凸部38c、ロー
ラ38dとからなる。プッシャ38は、ジョイント34
のプッシャ取付軸34dに係合部38bを係合させ、バ
ネ38eによってジョイント34に取り付けられてお
り、プッシャ取付軸34dを中心に所定角度内で回動可
能となっている。
【0046】ウォームギヤ24aから、搬出手段30a
のウォームホイール31aへ回転駆動力が伝達される
と、シャフト32が一方向へ回転する。シャフト32が
回転すると、シャフト32の往復螺旋溝32aに係合し
たジョイント34は往復移動し、それに伴ないプッシャ
38が商品2を押し出すように搬出するようになってい
る。
【0047】プッシャ38は、通常、図4に示すように
バネ38eの付勢力により商品押出部38aが商品2を
押出し可能な姿勢に保持され、後端位置(待機位置)で
待機している。そして、利用者が商品2を2個購入する
場合は、シャフト32が回転することによりプッシャ3
8は前端位置まで移動し、2個の商品2を搬出する。
【0048】プッシャ38が、前端位置まで移動する
と、凸部38はハウジング本体61の前側端部内面に形
成されている不図示の規制部に当たるようになってい
る。凸部38cが規制部に当たると、プッシャ38は前
傾方向に倒れて伏臥姿勢となる。
【0049】このとき、最下段から2段目の商品2がプ
ッシャ38の上に乗りかかるので、プッシャ38は、伏
臥姿勢に維持される。そして、シャフト32がさらに回
転することにより、プッシャ38は伏臥姿勢の状態で待
機位置まで復動する。このときローラ38dが回転しな
がら商品2の底部と当接するようになっている。
【0050】なお、商品コラム50の前列には商品2が
1段のみあり、後列には2段以上積層されている状態と
なった場合において、プッシャ38が待機位置から前端
位置まで往動すると、後列最下段の商品2及び前列最下
段の商品2が投出される。このとき、後列最下段の商品
2の上に積層されていた商品2は、後列最下段の商品2
に載置された状態で前列位置まで移動する。
【0051】したがって、この場合でもプッシャ38
は、前端位置まで移動したときに不図示の規制部に当接
して前傾し、商品2がプッシャ38の上に乗りかかるこ
とになるので、プッシャ38は伏臥姿勢に維持され、前
列最下段の商品2の下に潜り込んだ状態となる。
【0052】また、利用者が商品2を1個のみ購入した
場合は、プッシャ38は、待機位置から傾斜面62aの
後部に位置する中間位置まで移動して、商品2を1個の
み搬出する。そして、この状態で利用者が、さらに1個
の商品を購入した場合は、プッシャ38は、中間位置か
ら前端位置まで移動して1個の商品2を搬出した後、待
機位置に戻る。
【0053】プッシャ38が中間位置にあるときに、利
用者が2個の商品を購入した場合は、前端位置まで移動
した後、待機位置に戻り、さらに中間位置まで移動する
ことにより商品2を2個搬出する。
【0054】なお、中間位置では、プッシャ38は、前
列の商品2の後端面に当接し商品2を押出す姿勢となっ
ている。そのため、後列の商品2の前端側が、プッシャ
38の上部に乗りかかる状態となった場合であっても、
プッシャ38は伏臥姿勢になることなく、次の購入信号
があるまで待機するようになっている。
【0055】プッシャ38は、プッシャ位置検出センサ
等によって位置が検出され、その検出信号は、不図示の
商品搬出制御部に入力されるようになっている。上記の
ような商品搬出制御は、商品搬出制御部が、プッシャ3
8の検出信号、利用者により押下された商品選択ボタン
等からの購入信号、商品売切れセンサからの検出信号等
によって、シャフト32の回転量を制御することにより
行われる。上記は、搬出手段30aについて説明した
が、搬出手段30bについても同様である。
【0056】次に、商品2を投出する動作を図6乃至図
9に基づき説明する。まず、商品コラム50に商品2を
集積状態で収納し、自動販売機の電源を投入して、プッ
シャ38、39が待機位置に停止している待機状態とす
る。
【0057】そして、この待機状態で利用者が購買動
作、すなわち貨幣を不図示の貨幣投入口へ投入し、不図
示の商品選択ボタンを操作する。このとき、利用者は、
商品2を2個購入するための2個購入用のボタンを操作
しているものとする。これらの選択ボタンの操作によ
り、商品搬出制御部は、対応する商品コラム50の駆動
装置11を駆動する。
【0058】すなわち、例えば選択された商品2が商品
コラム50の搬出手段30a側に収納された商品2であ
る場合、商品搬出制御部は、自動販売機内に配設された
複数の駆動装置11のうち、その商品コラム50に該当
する駆動装置11を正回転させる。
【0059】駆動装置11が正回転すると、図6及び図
7に示すようにウォームギヤ13が正回転する。ウォー
ムホイール21は、このウォームギヤ13の正回転によ
ってシャフト25の軸方向に沿ってジョイント23a側
に力を受けつつ、正回転しようとする。
【0060】しかし、このジョイント23a側への力に
よって、ウォームホイール21はその方向へスライド移
動し、ジョイント22aは搬出手段30a側のジョイン
ト23aと係合する。そして、ジョイント22aと23
aが係合すると、ウォームホイール21は正回転し始め
る。
【0061】なお、ジョイント22bに設けられている
搬出手段30b側のジョイント23bとの係合歯は、ウ
ォームギヤ13が逆回転した場合に噛合うような向きに
形成されており、ジョイント22bと23bが係合して
いる状態でウォームギヤ13が正回転した場合、ジョイ
ント22bは、ジョイント23bから離れる方向に力を
受ける。
【0062】したがって、待機状態においてジョイント
22bと23bが係合していた状態であっても、ウォー
ムギヤ13が正回転すると、直ちにウォームホイール2
1はスライド移動し始めるので、ジョイント22bはジ
ョイント23bと離れ、ジョイント23bが回転するこ
とはない。
【0063】ジョイント22aと23aが係合すると、
駆動装置11の駆動力はウォームギヤ24aへ伝わり、
さらに搬出手段30aのウォームホイール31aへ伝わ
り、図7に示すようにウォームホイール31aとシャフ
ト32は右回転する。
【0064】そして、シャフト32に係合されたジョイ
ント34は、シャフト32の右回転によって前端位置方
向へ移動する。このとき、ジョイント34に連結された
プッシャ38は、前端位置側へ移動して2個の商品2を
開口部52aから押出す。そして、商品2は開口部52
aから不図示の商品シュートへ送り出され、不図示の商
品取出部へ投出される。
【0065】前端位置まで移動したジョイント34は、
さらにシャフト32の回転によって前端位置から折り返
し、後端位置(待機位置)方向へ移動する。このとき、
プッシャ38は、伏臥姿勢となり、ローラ38dが商品
2と当接しながら移動する。
【0066】ジョイント34が後端位置まで移動する
と、プッシャ位置検出センサによってプッシャ38の位
置が検知され、商品搬出制御部は、駆動装置11の駆動
を停止させ再び待機状態となる。
【0067】上記のように駆動装置11が正回転した場
合、搬出手段30a側のシャフト32には駆動力が伝達
されプッシャ38が往復移動するが、搬出手段30b側
のシャフト32には駆動力が伝わらずプッシャ39は停
止した状態に維持される。
【0068】また、選択ボタン等の操作により選択され
た商品2が商品コラム50の搬出手段30b側の商品2
である場合には、その商品コラム50に該当する駆動装
置11が図8及び図9のように逆回転し、ウォームギヤ
13も逆回転する。
【0069】そして、ウォームギヤ13の逆回転に伴
い、ウォームホイール21はシャフト25の軸方向に沿
ってジョイント23b側へスライド移動する。それに伴
い、ジョイント22bは、ジョイント23bと噛合い、
回転力をジョイント23bへ伝える。
【0070】そして、この回転力は、ウォームギヤ24
bを回転させ、ウォームギヤ24bは搬出手段30bの
ウォームホイール31b、シャフト32を左回転させる
ことにより、ジョイント36及びプッシャ39を移動さ
せる。これにより、プッシャ39は商品2を搬出する。
【0071】上記したように、本実施の形態によれば、
以下の効果を有する。 (1)2つの商品コラム50に対応する搬出手段30
a、30bは、1つの駆動装置11によって作動するの
で、商品搬出装置1を軽量化することができると共に、
この商品搬出装置1が組み付けられる自動販売機の重量
を軽減することができる。また、商品搬出装置1を構成
する部品点数が削減されるので、自動販売機の製造に掛
かるコストを低減することができる。
【0072】(2)従来、1つの駆動装置で2つの搬出
手段を作動させる場合、駆動装置が作動すると、2つの
搬出手段にはそれぞれ正逆反対方向の回転駆動力が伝達
されることになるが、本来逆方向の回転駆動力が伝達さ
れる方の搬出手段に、この回転駆動力を伝達しないため
に、商品搬出装置に高価なワンウェイクラッチを組み込
んだ構成とすることがあった。
【0073】しかし、本実施の形態によれば、振り分け
手段20によって、駆動装置11の駆動力は回転させる
必要がある一方の搬出手段にのみ伝達され、回転させる
必要のない他方の搬出手段には伝達されない構成とする
ことができる。
【0074】そして、振り分け手段20は、高価なワン
ウェイクラッチを用いることなく単純な歯車等の機械部
品の組み合わせのみで構成されているので、商品搬出装
置1の製造コストの低減を図ることができる。
【0075】(3)また、従来は商品投出手段に搬出ベ
ルトが用いられていたが、本実施の形態によれば、商品
投出手段30にはナビアネジ構造の往復螺旋溝32aを
有するシャフト32、及びジョイント34、36が用い
られている。これにより、商品投出手段30のハウジン
グ本体61への組付け性が向上され、商品搬出装置1の
製造コストの低減を図ることができる。
【0076】(4)さらに、商品投出手段30にはナビ
アネジ構造の往復螺旋溝32aを有するシャフト32及
びジョイント34、36が用いられたことにより、シャ
フト32が右回転又は左回転のどちらであっても、ジョ
イント34、36及びこれらに連結されたプッシャ3
8、39を前後方向に往復移動させることができる。
【0077】したがって、搬出手段30a側と搬出手段
30b側の部品は、共通部品とすることができるので、
組付け性が向上されると共に、製造コストの低減を図る
ことが可能となる。
【0078】なお、本発明の実施の形態は、以下のよう
に変更してもよい。 ○上記実施例では、それぞれの搬出手段30a、30b
に対応する商品コラム50内には、前後2列の商品2を
配置することができる構成となっているが、図10、図
11に示すように前後長を短くして、1列にのみ商品2
が配置される構成としてもよい。また、前後長を長くし
て、3列以上の商品2が配置される構成としてもよい。
【0079】○また、上記実施例では、ジョイント22
aと23a、又はジョイント22bと23bは、互いに
噛合う歯を有したクラッチであるが、これらの当接面を
平面とし、ジョイント22a又は22bからジョイント
23a又は23bへの押圧力のみで回転力が伝達される
ようにしてもよい。
【0080】○また、上記実施例では、商品2としてタ
バコを用いたが、タバコに限らず、缶飲料、パック飲
料、菓子、その他を用いることもできる。
【0081】
【発明の効果】以上のように、本発明の商品搬出装置に
よれば、駆動手段の回転駆動力の回転方向に応じて、駆
動力の伝達方向を切り替えることができる振り分け手段
を備えたことにより、商品を搬出するための2つの搬出
手段のうち、一方の搬出手段のみを作動させ、他方は作
動停止状態に維持することができる。
【0082】そして、このような搬出手段、振り分け手
段は簡単な構成で実現されると共に、搬出手段は伝達さ
れた回転駆動力の回転方向によらず、商品搬出動作を行
うことができるようになっているので、組み付け性が向
上されると共に、安価に製造することができる商品搬出
装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の商品搬出装置の内部構造を示す平面図
である。
【図2】図1の商品搬出装置の側面図である。
【図3】図1の商品搬出装置の正面図である。
【図4】実施例のプッシャの側面図である。
【図5】図4のプッシャの部分断面図である。
【図6】正回転時の商品搬出の説明図である。
【図7】正回転時の商品搬出の説明図である。
【図8】逆転時の商品搬出の説明図である。
【図9】逆転時の商品搬出の説明図である。
【図10】変更例の商品搬出装置の平面図である。
【図11】図10の商品搬出装置の側面図である。
【符号の説明】
1 商品搬出装置、 2 商品、 10 駆動手段、
11 駆動装置、 12 出力軸、 13 ウォームギ
ヤ、 15 検知レバー、 20 振り分け手段、 2
1 ウォームホイール、 22a、22b、23a、2
3b ジョイント、 24a、24b ウォームギヤ、
25 シャフト、 30 商品投出手段、 30a、
30b 搬出手段、 31a、31b ウォームホイー
ル、 32 シャフト、 32a 往復螺旋溝、 3
4、36 ジョイント、 34a貫通孔、 34b 凸
状ガイド部、 34c ガイド部、 34d プッシャ
取付軸、 34e バネ取付部、 34f 規制部、
35 スライダ、 35a支持孔、 35b ピン、
38、39 プッシャ、 38a 商品押出部、38b
係合部、 38c 凸部、 38d ローラ、 38
e バネ、 50 商品コラム、 51 仕切板、 5
2 前板、 52a、53a 開口部、53 後板、
60 ハウジング、 61 ハウジング本体、 61
a、61b 係止部、 62 アッパカバー、 62a
傾斜面、 63 サイドカバー、 64 ガイド孔、
65 間隙孔、 66a、66b カバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正転逆転駆動する駆動手段と、 該駆動手段の駆動方向に応じて前記駆動手段の駆動力の
    伝達方向を切り替える振り分け手段と、 該振り分け手段からの駆動力により商品を搬出する一対
    の搬出手段と、 前記商品を集積状態で収容する収容手段と、を備えた商
    品搬出装置であって、 前記振り分け手段は、前記駆動手段の駆動方向に応じて
    所定量移動する可動伝達部と、該可動伝達部の移動に応
    じて前記駆動手段の駆動力を前記一対の搬出手段のうち
    一方のみへ伝達する断続機構部と、を有し、 前記一対の搬出手段は、前記断続機構部からの駆動力に
    より往復移動して前記商品を搬出する商品押出部を備え
    たことを特徴とする商品搬出装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の搬出手段は、ナビアネジ構造
    の往復螺旋溝を有すると共に前記断続機構部からの駆動
    力によって回転するシャフトを備え、 該シャフトの往復螺旋溝には、前記商品押出部が係合
    し、 該商品押出部は、前記シャフトの回転により前記往復螺
    旋溝に沿って往復移動することを特徴とする請求項1に
    記載の商品搬出装置。
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