JP2003072948A - 商品搬出装置 - Google Patents

商品搬出装置

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JP2003072948A
JP2003072948A JP2001269465A JP2001269465A JP2003072948A JP 2003072948 A JP2003072948 A JP 2003072948A JP 2001269465 A JP2001269465 A JP 2001269465A JP 2001269465 A JP2001269465 A JP 2001269465A JP 2003072948 A JP2003072948 A JP 2003072948A
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rotation
carrying
unloading
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JP2001269465A
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Hisanori Kato
久典 加藤
Haruhiko Uchiyama
治彦 内山
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの駆動手段により、2つの搬出機構を動
かすことができ、一方の搬出機構を動作させる際に、他
方の搬出機構を停止させる構成を、単純な構成で実現
し、廉価に製造することができる商品搬出装置を提供す
る。 【解決手段】 商品2を収容する商品コラム50と、正
転逆転する駆動装置11と、正転逆転により商品2を搬
出する一対の搬出機構41a、41bと、駆動装置11
からの回転出力を、搬出機構41a、41bの一方のみ
に伝達する機構を有する駆動伝達手段20と、を備えた
商品搬出装置1であって、駆動伝達手段20は、ギヤ2
3と、シャフト21を同一回転中心とし、かつ、歯数が
異なる転位歯車であるギヤ24及び25と、からなる差
動歯車によって構成され、ギヤ23は、駆動装置11か
らの回転出力によってギヤ24及び25の周上を回転す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は商品搬出装置に係
り、特に積層状態で収容された商品を最下位に位置する
商品から順次投出する自動販売機の商品搬出装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の商品搬出装置を備えた自
動販売機は、商品を集積して収納する複数の商品収納部
である商品コラムがキャビネット内に並設され、各商品
コラムの下部には一方向に回転する無端状の搬送ベルト
が配置されている。搬送ベルトの表面には、集積状態の
最下位に位置する商品の後面を押圧するプッシャが一体
的に設けられており、販売指令に基づいて、搬送ベルト
を回行させることによりプッシャを移動させ、最下位の
商品を商品コラムの下部に形成した搬出口から押し出す
ように搬出していた(特開平1−211098号公報参
照)。
【0003】しかし、各商品コラムの下部に配置された
搬送ベルトには、それぞれに駆動手段が設けられてお
り、複数の商品コラムが並設された自動販売機において
は、商品コラムの数と等しい数の駆動手段が必要とな
り、配線や駆動手段の組み付け等の作業工程が煩雑であ
り、また自動販売機自体の重量が増大するという問題が
あった。
【0004】そこで、一つの駆動手段によって、2つの
商品コラム下部にそれぞれ配置された搬送ベルトを駆動
する搬出機構を備えた商品搬出装置が提案されている
(特開2000−149127号公報参照)。
【0005】図12に、この商品搬出装置の平面断面図
を示す。駆動手段である駆動モータ62は、利用者が購
買時に選択した商品を投出するように正逆回転するよう
になっている。駆動モータ62からの回転出力は、駆動
伝達手段72に伝えられる。
【0006】駆動伝達手段72への回転出力は、カサ歯
ギヤ63を介して伝達カサ歯ギヤ67aおよび67b
を、それぞれ反対方向に回転させる。伝達小ギヤ68
a、68bは、それぞれ伝達カサ歯ギヤ67a、67b
と回転軸65、65に一体に設けられている。
【0007】伝達カサ歯ギヤ67aおよび67bの回転
により、伝達小ギヤ68a、68bが回転し、それらと
噛合う伝達大ギヤ69a、69bがそれぞれ反対方向に
回転する。
【0008】伝達大ギヤ69aおよび69bの回転によ
り、プーリ77、77はそれぞれ反対方向に回転する。
そして、プーリ77、77の回転により、搬送ベルト7
8、79がそれぞれ反対方向に回転する。このとき、駆
動モータ62の回転方向により、搬送ベルト78または
79の内、正回転した方に対応する商品コラムの最下位
の商品が搬送、投出される。
【0009】不図示のプッシャは、一端が搬送ベルト7
8、79の表面に回動可能に保持され、他端はスプリン
グ等の付勢手段によってベルト表面からある角度をもっ
て回動付勢されている。搬送ベルト78が正回転した場
合、搬送ベルト78に配設されたプッシャは、自由端側
の端面を前にして移動する。この自由端側の端面によっ
て最下位の商品が押し出される。
【0010】一方、搬送ベルト79は逆回転し、搬送ベ
ルト79に配設されたプッシャは、商品下部位置に移動
してきたときに、商品の重さによってスプリング等が収
縮させられ商品の下に潜り込み、最下位の商品を押し出
さないようになっている。
【0011】上記技術では、正逆回転可能な一つの駆動
手段によって、2つの商品搬出機構の動作を実現してい
る。しかし、一方の商品搬出機構を作動させる際に、他
方の商品搬出機構が逆回転してしまうので、逆回転する
商品搬出機構の商品はそのままの場所に維持させつつ、
正回転する商品搬出機構の商品を搬出させるために、商
品搬出装置は、搬送ベルト上で回動可能であるプッシャ
を備える必要があり、商品搬出装置の製造コスト高の原
因となっていた。
【0012】また、上記プッシャを備える代わりに、本
来逆回転する方の搬送ベルトを回転させないことによ
り、最下位の商品を押し出さないこととする技術が開示
されている。この場合、本来逆回転する方の搬送ベルト
を回転させないために、一方向に回転する場合のみ噛合
って回転し、反対方向では空回りするワンウェイクラッ
チが回転軸65、65に設けられ、伝達小ギヤ68aお
よび68bは、正回転時のみ回転し、その回転を搬送ベ
ルトに伝達する構成としている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、逆回転防止の
方法としてワンウェイクラッチを用いる場合、部品点数
が増えるためにやはり製造コストがかかる原因となって
いた。さらに、商品搬出装置を小型化するために、小さ
なワンウェイクラッチを用いると伝達力を大きくできな
いという問題があった。
【0014】本発明の目的は、一つの駆動手段により、
2つの搬出機構を動かすことができ、一方の搬出機構を
動作させる際に、他方の搬出機構を停止させる構成を、
単純な構成で実現し、廉価に製造することができる商品
搬出装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記課題は、請求項1に
記載の商品搬出装置によれば、商品を集積状態で収容す
る収容部と、正転逆転する駆動手段と、正転逆転により
前記収容部の商品を搬出する一対の搬出機構と、前記駆
動手段からの回転出力を前記一対の搬出機構のうち一方
へは伝達せず他方へは伝達する振り分け機構と、を備え
た商品搬出装置であって、前記振り分け機構は、前記駆
動手段からの回転出力を伝達する遊星歯車と、前記一対
の搬出機構への出力軸と連結されると共に、回転中心を
同一とする歯数が異なる2つの伝達歯車と、によって構
成され、前記遊星歯車は、前記駆動手段からの回転出力
によって前記2つの伝達歯車の周上を回転してなること
により解決される。
【0016】駆動手段が正転逆転することにより、その
回転駆動力は振り分け機構を介して、一対の搬出機構の
内、一方を正転させる。それと共に、他方は逆転するこ
となく停止した状態にされる。したがって、搬出機構が
逆回転した場合には必要であった商品搬出防止のための
機構が不要となる。
【0017】さらに、振り分け機構が遊星歯車と2つの
伝達歯車とからなる差動歯車からなることにより、単純
な構成とすることができると共に、安価に製造すること
ができる。
【0018】また、請求項2に記載のように、前記振り
分け機構は、前記駆動手段からの回転出力が伝達されな
い方の搬出機構を強制係止させる手段を有することによ
り、逆回転する方の搬出機構を確実に係止することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。以下に説明する配置、形状等は、
本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って
各種改変することができることは勿論である。
【0020】図1は実施例の商品搬出装置の内部構造を
示す側面図、図2は実施例の商品搬出装置の平面断面
図、図3は実施例の商品搬出装置の正面断面図、図4は
実施例の商品搬出装置のプッシャの説明図、図5は差動
歯車の分解斜視図、図6及び図7は正回転時の商品搬出
の説明図、図8及び図9は逆回転時の商品搬出の説明
図、図10は逆回転防止の別実施例の説明図、図11は
逆回転防止の別実施例の説明図である。
【0021】図1はタバコの自動販売機に利用される本
発明の実施例に係る商品搬出装置1の内部構造を示す側
面図である。商品搬出装置1は、駆動手段10としての
駆動装置11と、2つの搬出機構41a、41bを有し
た商品投出手段40と、商品投出手段40へ駆動手段1
0の駆動力を伝達する振り分け機構としての駆動伝達手
段20と、商品2が集積収納されている収容部としての
商品コラム50とからなる。
【0022】駆動手段10、商品投出手段40、駆動伝
達手段20は合成樹脂製のケース体15内に収められて
おり、さらに駆動伝達手段20は、ハウジング30内に
収納されている。商品コラム50は、ケース体15上部
に設けられている。駆動装置11は、利用者の選択した
商品2が集積収納されている商品コラム50の位置に対
応して出力軸12を正逆回転させる。
【0023】図2は本発明の実施例に係る商品搬出装置
1の平面断面図、図3は正面断面図である。商品2は、
搬出機構41a、41bに対応してその上部に設けられ
た商品コラム50内に積み重ねられて収納されている。
ただし、理解の容易のため、図2においてはギヤ23及
びシャフト26は省略されている。
【0024】商品コラム50は、搬出機構41a、41
bを区画する仕切板51と、商品2の搬出方向前側及び
後ろ側に配設された前板52及び後板53によって形成
されている。
【0025】ケース体15の上面と前板52の下端部と
の間には、一つの商品2が通過できるだけの高さの開口
部52aが設けられており、ケース体15の上面と後板
53の下端部との間には、プッシャ42が通過できるだ
けの高さの開口部53aが設けられている。
【0026】ケース体15上面及び前後側面には、商品
2の搬送方向に開口部15aが開口され、開口部15a
には搬出機構41a、41bの搬送ベルト43が臨み、
搬送ベルト43が回行した際に、プッシャ42が開口部
15aに沿って移動できるようになっている。搬送ベル
ト43の上面は、ケース体15の上面より低い位置に設
定されており、搬送ベルト43と商品2は当接しないよ
うになっている。
【0027】搬出機構41a、41bには、搬出機構4
1a、41bの前端部側に横架され、かつケース体15
に略沿って設けられたシャフト21と、搬出機構41
a、41bのそれぞれの後端部側で、シャフト21と略
平行に設けられた一対のシャフト44、44が設けら
れ、これらシャフト21及びシャフト44には、それぞ
れ前プーリ45及び後プーリ46が取着されている。ま
た、シャフト21及び44には、前プーリ45、後プー
リ46、ギヤ等が抜け落ちるのを防ぐためにワッシャ4
7が挿入されている。ワッシャ47は、例えば、Eリン
グやトゥースドワッシャ等である。
【0028】これら前プーリ45及び後プーリ46に
は、無端ベルト状の搬送ベルト43が回動自在に掛け渡
されている。搬送ベルト43の外周面には、図4に示す
ようにプッシャ42が設けられている。図4は理解の容
易のため、駆動装置11等は省略されている。プッシャ
42は、商品2と当接して押し出す押出面42aを移動
方向前面に有し、移動方向後面には係止部42bを有す
る。そして、押出面42aが搬送ベルト43に所定の角
度をもって固定されている。
【0029】ケース体15の内周面で搬出機構41aの
搬送ベルト43の下部には、ストッパ15bが設けられ
ている。搬送ベルト43が正回転する場合は、プッシャ
42の押出面42aの端部がストッパ15bの傾斜面に
当接し、プッシャ42は上側へ押え付けられる。しか
し、搬送ベルト43はたわみをもっているため、プッシ
ャ42は上側へ移動し、搬送ベルト43の回行に従っ
て、ストッパ15bを乗り越える。
【0030】一方、搬送ベルト43が逆回転する場合
は、係止部42bがストッパ15bの垂直面と当接する
ため、プッシャ42はストッパ15bを乗り越えること
ができず、搬送ベルト43は強制的に停止させられる。
また、搬送ベルト43が正回転した場合には、プッシャ
42は商品2を搬送して開口部52aから投出した後、
ストッパ15bを乗り越えたところで停止するように制
御される。
【0031】また、搬出機構41bの搬送ベルト43の
下部には、ストッパ15cが設けられている。ストッパ
15cは、ストッパ15bと搬送方向逆側にその傾斜面
を有する。また、ストッパ15bの垂直面に相当する面
は、前記傾斜面と逆側に所定の小さな角度をもって傾け
られていると共に、ケース体15の内周底面からの高さ
は、ストッパ15bよりも低く設定されている。
【0032】このため、搬送ベルト43が正回転する場
合は、プッシャ42の押出面42aの端部がストッパ1
5cに当接し、プッシャ42は係止させられる。しか
し、その係止力は大きくないので、さらにプッシャ42
に正回転方向に力が加わると、搬送ベルト43のたわみ
によって、プッシャ42は上側へ移動し、搬送ベルト4
3の回行に従って、ストッパ15cを乗り越えることが
できるようになっている。
【0033】そして、プッシャ42は、ストッパ15c
を乗り越えてさらに移動し、商品2を搬送して開口部5
2aから投出した後、ストッパ15cの手前で停止する
ように制御される。
【0034】駆動装置11の回転出力は、駆動装置11
の出力軸12の先端部に設けられたウォームギヤ13を
介して駆動伝達手段20へ出力される。ウォームギヤ1
3は、駆動伝達手段20のウォームホイール22と噛合
っており、ウォームギヤ13の回転は、減速されてウォ
ームホイール22へ伝達される。
【0035】ウォームホイール22の一端側には図5に
示すように円形状のプレート27と同様のプレート22
aが一体に固定されている。プレート22aとプレート
27は2本のシャフト26で互いに固定され、2本のシ
ャフト26にはそれぞれ遊星歯車としてのギヤ23が回
動可能に保持されている。また、シャフト26とギヤ2
3を一体化し、この一体部品がプレート22aとプレー
ト27間に回動可能に保持される構成でもよい。
【0036】伝達歯車としてのギヤ24及び25は、そ
れぞれシャフト部24a及び25aを有している。ウォ
ームホイール22及びプレート27には、それぞれギヤ
24及び25のシャフト部24a及び25aが挿通さ
れ、ギヤ24及び25にはシャフト21が挿通されてい
る。ギヤ23は、ギヤ24及び25と噛合っている。
【0037】ギヤ23、24、25は周知の差動歯車を
形成しており、それぞれのモジュールは等しいが、ギヤ
24とギヤ25は歯数がギヤ23の使用個数(この場合
は、2個)だけ異なっており、24ギヤの歯数の方がギ
ヤ25の歯数よりも多くなっている。ギヤ24とギヤ2
5は、カミアイピッチ円径を等しくするために、それぞ
れ適当な転位係数が選択されたマイナス転位歯車、プラ
ス転位歯車である。
【0038】駆動装置11が回転すると、その回転はウ
ォームギヤ13からウォームホイール22へ伝達され、
ウォームホイール22が回転することによりギヤ23
は、ギヤ24、25の周上を回転する。ギヤ24、25
は歯数が異なるため、ギヤ23が周上を回転すると両者
には回転ずれが発生する。このとき、ギヤ24又はギヤ
25のいずれかを固定することにより、他方のギヤのみ
に回転が伝達される。
【0039】ギヤ24及び25のシャフト部24a及び
25aの自由端部側には、ジョイント28がそれぞれ設
けられており、ジョイント28は、ギヤ24及び25と
前プーリ45、45を連結固定している。
【0040】前プーリ45とジョイント28を介して一
体に連結固定されたギヤ24及びギヤ25と、前プーリ
45には、シャフト21が挿通されており、互いに回動
可能に保持されている。ギヤ24及び25のシャフト部
24a及び25aの荷重を受けるために、ウォームホイ
ール22及びギヤ23、24、25を収納するハウジン
グ30のシャフト部24a及び25aの挿通部には、ベ
アリング29がそれぞれ設けられている。
【0041】次に、商品2を投出する動作を図6乃至図
9に基づき説明する。ただし、図6及び図8において
は、理解の容易のためギヤ23は省略してある。まず、
商品コラム50に商品2を集積状態で収納し、自動販売
機の電源を投入して、プッシャ42がストッパ15bを
僅かに正回転方向に通り越した位置に停止している待機
状態とする。
【0042】そして、この待機状態で利用者が購買動
作、すなわち貨幣を不図示の貨幣投入口へ投入し、不図
示の商品選択ボタンを操作する。この選択ボタンの操作
により、不図示の制御装置は、対応する商品コラム50
の駆動装置11を駆動する。
【0043】すなわち、例えば選択された商品2が所定
の商品コラム50の搬出機構41a側に収納した商品2
である場合、自動販売機内に配設された複数の駆動装置
11のうち、その商品コラム50に該当する駆動装置1
1を正回転させる。この駆動装置11の正回転により、
図6及び図7に示すようにウォームギヤ13が正回転
し、このウォームギヤ13に係合するウォームホイール
22が正回転する。
【0044】そして、ウォームホイール22の回転に従
い、ギヤ23がギヤ24とギヤ25の周上を正回転し、
上述のようにギヤ24と25間に回転ずれが生じる。こ
の回転ずれによって、ギヤ24及びギヤ25は共に正回
転する。
【0045】ギヤ25の正回転は、ジョイント28を介
して前プーリ45を正回転させ、搬出機構41bの搬送
ベルト43は正回転方向に回行する。しかし、プッシャ
42がすぐにストッパ15cに当接し、搬出機構41b
の搬送ベルト43の回行は停止させられる。それに伴
い、搬出機構41bの前プーリ45の回転が停止し、ジ
ョイント28を介して結合されたギヤ25の回転も停止
する。
【0046】ギヤ25が回転できないように固定される
ことにより、図6及び図7に示すように他方のギヤ24
のみが回転ずれを利用して正回転し続け、ジョイント2
8及び前プーリ45を介して搬送ベルト43を正回転に
回行させ、プッシャ42によって商品2を搬送させる。
そして、商品2は開口部52aから不図示の商品シュー
トへ送り出され、不図示の商品取出部へ投出される。さ
らに、プッシャ42が待機状態の位置まで移動すると、
制御装置は駆動装置11の駆動を停止し、再び待機状態
となる。
【0047】また、選択ボタンの操作により選択された
商品2が所定の商品コラム50の搬出機構41b側の商
品2である場合には、その商品コラム50に該当する駆
動装置11が図9のように逆回転し、回転軸12、ウォ
ームギヤ13及びウォームホイール22も逆回転する。
【0048】ウォームホイール22の逆回転に従い、ギ
ヤ23がギヤ24とギヤ25の周上を逆回転する。ギヤ
24とギヤ25の回転ずれによってギヤ24及びギヤ2
5は共に、最初は逆回転する。ギヤ24の逆回転の結
果、搬出機構41aの搬送ベルト43が逆回転方向に回
行するが、プッシャ42がすぐにストッパ15bに当接
し、搬出機構41aの搬送ベルト43の回行が停止させ
られると、搬出機構41aの前プーリ45の回転が停止
し、ジョイント28を介して結合されたギヤ24の回転
も停止する。
【0049】ギヤ24が回転できないように固定される
と、ギヤ25は正回転に切り替わり、ジョイント28及
び前プーリ45を介して、図8及び図9に示すように搬
出機構41bの搬送ベルト43を正回転させて最下位の
商品2を投出させる。
【0050】なお、ギヤ25が正回転すると、搬出機構
41bの搬送ベルト43は正回転し、プッシャ42は、
やはりストッパ15cと当接する。しかし、このとき搬
出機構41aのプッシャ42は、ストッパ15bと当接
しており、確実に係止させられている。
【0051】ここで、搬出機構41bのプッシャ42と
ストッパ15cとの係止力は、搬出機構41aのプッシ
ャ42とストッパ15bとの係止力より小さいため、搬
出機構41bのプッシャ42は、搬送ベルト43のたわ
みを利用してストッパ15cを乗り越えることができ
る。
【0052】本実施例の場合は、ギヤ24の歯数の方が
ギヤ25の歯数よりも多くなっている。上記のように構
成すると、駆動装置11の正逆回転に応じて、搬出機構
41a及び41bは共に正逆回転する。しかし、一方を
ストッパ機構により係止させることにより、他方は正回
転し続け、又は正回転に切り替わり、商品コラム50の
最下位の商品2をプッシャ42によって投出させること
ができる。
【0053】上記したように、本実施の形態によれば、
以下の効果を有する。 (1)一つの駆動装置11によって、2つの商品コラム
50に対応する搬出機構41a、41bを動作させるこ
とができるので、商品搬出装置1を組み付ける自動販売
機の重量を軽減することができると共に、構成を簡単と
することができるので、自動販売機の製造にかかるコス
トを下げることができる。
【0054】(2)従来は、駆動装置が回転すると、2
つの搬出機構とも作動し、搬送ベルトが正逆方向に回行
していたため、搬送ベルトに装着されたプッシャが逆回
転時に商品と当接しないように、プッシャに特別な機構
を設けていた。本実施の形態によれば、本来逆回転する
搬出機構を強制的に停止させることが可能であり、その
際、正回転する搬出機構の動作に悪影響を及ぼさないた
め、プッシャ42は特別な構成とすることがなく好適で
ある。
【0055】(3)従来は、本来逆回転する搬出機構を
停止させるためにワンウェイクラッチを用いていたが、
本実施の形態によれば、高価なワンウェイクラッチを用
いることなく、単純な平歯車の組み合わせのみで、本来
逆回転する側の搬出機構の回転を停止させることができ
る。これにより、商品搬出装置1の製造コストの低減を
図ることができる。
【0056】なお、本発明の実施の形態は、以下のよう
に変更してもよい。 ○上記実施例では、一方の搬出機構の搬送ベルトを停止
させるのに、プッシャ42と当接するストッパ15b及
び15cを設けたが、図10に示すようにギヤ24及び
25とプーリ45を連結するジョイント28を断面矩形
とし、片側をケース体15に固定した板ばね31をジョ
イント28に押し当てることで、ギヤ24及び25、前
プーリ45の逆回転を防止してもよい。
【0057】正回転の場合は、回転を防ぐ板ばね31の
押圧力が小さいため、その押圧力に打ち勝って正回転す
るが、逆回転の場合は、押圧力が大きくなるため、逆回
転できないものである。
【0058】○また、図11のようにジョイント28を
ラチェット形状とし、板ばね31により、逆回転を防ぐ
構成としてもよい。正回転の場合は、板ばね31の押圧
力が小さいため、その押圧力に打ち勝って正回転する
が、逆回転の場合は、ラチェットの角部に板ばねの端部
が当接するため、逆回転できないものである。上記方法
は、構成が簡単であり、商品搬出装置1への組み付けも
容易であるため好適である。
【0059】○また、上記実施例のような搬出機構の強
制係止させる機構を設けなくても、プーリ45、45の
締め付け調整等によってプーリ45、45の回転抵抗を
調整することにより、本来逆回転する搬送機構の回転を
防止することができる。この場合、強制係止させる機構
が不要となるので、部品点数が削減できるので好適であ
る。
【0060】○また、上記実施例では、商品2としてタ
バコを用いたが、タバコに限らず、缶飲料、パック飲
料、菓子、その他を用いることもできる。
【0061】○また、上記実施例では、搬送ベルト、プ
ーリを用いているが、駆動チェーン、駆動スプロケット
等を用いてもよい。
【0062】○また、上記実施例では、ギヤ24とギヤ
25は、マイナス転位歯車、プラス転位歯車としたが、
ギヤ24を標準歯車、ギヤ25を適当な転位係数が選択
されたプラス転位歯車としてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明の商品搬出装置に
よれば、一つの駆動手段により、2つの搬出機構を動か
すことができ、一方の搬出機構を動作させる際に、他方
の搬出機構を停止させる構成を、平歯車のみの単純な構
成で実現することが可能であり、廉価に製造することが
できる商品搬出装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の商品搬出装置の内部構造を示す側面図
である。
【図2】実施例の商品搬出装置の平面断面図である。
【図3】実施例の商品搬出装置の正面断面図である。
【図4】実施例の商品搬出装置のプッシャの説明図であ
る。
【図5】差動歯車の分解斜視図である。
【図6】正回転時の商品搬出の説明図である。
【図7】正回転時の商品搬出の説明図である。
【図8】逆転時の商品搬出の説明図である。
【図9】逆転時の商品搬出の説明図である。
【図10】逆回転防止の別実施例の説明図である。
【図11】逆回転防止の別実施例の説明図である。
【図12】従来例の商品搬出装置の平面断面図である。
【符号の説明】
1 商品搬出装置、 2 商品、 10 駆動手段、
11 駆動装置、 12 出力軸、 13 ウォームギ
ヤ、 15 ケース体、 15a 開口部、15b、1
5c ストッパ、 20 駆動伝達手段、 21、2
6、44 シャフト、 22 ウォームホイール、 2
2a、27 プレート、 23、24、25 ギヤ、
24a、25a シャフト部、 28 ジョイント、
29 ベアリング、 30 ハウジング、 31 板ば
ね、 40 商品投出手段、 41a、41b 搬出機
構、 42 プッシャ、 42a 押出面、 42b
係止部、 43 搬送ベルト、 45 前プーリ、 4
6 後プーリ、 47 ワッシャ、 50 商品コラ
ム、 51 仕切板、 52 前板、 53 後板、5
2a、53a 開口部、 62 駆動モータ、 63
カサ歯ギヤ、 65回転軸、 67a、67b 伝達カ
サ歯ギヤ、 68a、68b 伝達小ギヤ、 69a、
69b 伝達大ギヤ、 72 駆動伝達手段、 77
プーリ、78、79 搬送ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E046 BA02 BA03 BB02 CA11 CC03 DA01 EA02 EB01 FA03 3F030 AA04 AB01 CA02 DA02 DB02 DC01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商品を集積状態で収容する収容部と、 正転逆転する駆動手段と、 正転逆転により前記収容部の商品を搬出する一対の搬出
    機構と、 前記駆動手段からの回転出力を前記一対の搬出機構のう
    ち一方へは伝達せず他方へは伝達する振り分け機構と、
    を備えた商品搬出装置であって、 前記振り分け機構は、前記駆動手段からの回転出力を伝
    達する遊星歯車と、前記一対の搬出機構への出力軸と連
    結されると共に、回転中心を同一とする歯数が異なる2
    つの伝達歯車と、によって構成され、 前記遊星歯車は、前記駆動手段からの回転出力によって
    前記2つの伝達歯車の周上を回転してなることを特徴と
    する商品搬出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の商品搬出装置であっ
    て、 前記振り分け機構は、前記駆動手段からの回転出力が伝
    達されない方の搬出機構を強制係止させる手段を有する
    ことを特徴とする商品搬出装置。
JP2001269465A 2001-09-05 2001-09-05 商品搬出装置 Withdrawn JP2003072948A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005083386A (ja) * 2003-09-05 2005-03-31 Lg Electronics Inc 軸流ファン
WO2014050146A1 (ja) 2012-09-28 2014-04-03 ダイキン工業株式会社 プロペラファン及びこれを備える空気調和機

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JP2005083386A (ja) * 2003-09-05 2005-03-31 Lg Electronics Inc 軸流ファン
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