JP2003195962A - 車両用操作ペダルユニット - Google Patents

車両用操作ペダルユニット

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JP2003195962A
JP2003195962A JP2001399449A JP2001399449A JP2003195962A JP 2003195962 A JP2003195962 A JP 2003195962A JP 2001399449 A JP2001399449 A JP 2001399449A JP 2001399449 A JP2001399449 A JP 2001399449A JP 2003195962 A JP2003195962 A JP 2003195962A
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accelerator pedal
pedal
torque
rotation
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Yoshihiko Yamato
義彦 大和
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Original Assignee
Kuroishi Iron Works Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブレーキペダル側のアジャスト動作に連動し
て、アクセルペダルのペダル位置がアジャストされるよ
うになった車両用操作ペダルユニットにおいて、アジャ
スト後のアクセルペダルの保護を図る。 【解決手段】 アジャスト作動可能なアクセルペダルの
支持機構部分に、最大ストローク開度を超えて所定値以
上の踏み込み負荷が作用した時に、そのトルクの作用を
回避するトルク回避機構を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、アクセルペダル
等の車両用操作ペダルユニットの構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両を安全かつ楽に運転する
には、例えばハンドル、シート、ブレーキおよびアクセ
ルペダルの各々とドライバーとの関係が適切な位置関係
にあることが必要である。
【0003】このような事情から、最近では電動式チル
トステアリング装置やパワーシート装置が開発され、一
般に普及する状況となっている。
【0004】その結果、少なくともハンドルと運転席シ
ートそのものは、それぞれドライバーの体格に合った適
切なチルト角、適切な前後および上下位置、並びに適切
な背もたれ角に調節することができ、例えば運転席シー
トの前後スライド位置およびヒップポイント高などを調
節することにより、一応ブレーキペダルやアクセルペダ
ル等の操作ペダルに対するアプローチ間隔の調節も可能
となる。
【0005】しかし、ドライバーの体格(身長、座高、
脚長等)はさまざまであり、大柄な人と小柄な人とで
は、上記の調節条件が大きく異なってくる。例えば小柄
な人の場合、足の長さが短かいために、必然的に運転席
シートを前端側にスライドさせて、ブレーキペダルおよ
びアクセルペダルの操作をしやすくすることになるが、
その場合、上体がハンドルに接近しすぎて、ハンドル操
作を窮屈にする課題が生じる。
【0006】また、最近ではエアバッグ装着車が多くな
っており、該エアバッグは、ドライバーの上体とハンド
ルとの間で作動するが、その点火位置とドライバー上体
との間隔が狭すぎると、エアバッグ本来の性能を発揮さ
せ得ない課題もある。
【0007】このような状況を考えると、上述のような
ハンドルおよび運転席シートのアジャスト機能だけで、
上記課題を解決し得る適切なドライビングポジションお
よびドライビングポスチャーを実現することは難しい。
【0008】そこで、このような事情に鑑み、少なくと
もブレーキペダルおよびアクセルペダルとの関係におい
ては、必ずしも運転席シートの車体前後方向への移動を
行なわなくても済むように、ブレーキペダルおよびアク
セルペダルの車体前後方向の位置を所望の位置にアジャ
スト操作できるようにした車両用操作ペダルユニットが
開発されている。
【0009】このような車両用操作ペダルユニットで
は、例えばアクセルペダルが、所定のリンク機構を介し
て、車体前後方向にアジャスト作動可能に支持されてい
るとともに、ブレーキペダルに連係されており、同ブレ
ーキペダル側のアジャスト動作に連動して、そのペダル
位置を車体前後方向にアジャストされるようになってい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成を採用した場合、車体後方にアジャストした時、
ブレーキペダル、アクセルペダル共にセット位置がダッ
シュロアパネル部分から大きく離れ、最大踏み込み開度
まで踏み込んでも、なおアクセルペダルがダッシュロア
パネル側ストッパー部に当接せず、同ストッパー部から
離れたフローティング状態に維持されるケースを生じ
る。
【0011】その場合、少なくとも上記ブレーキペダル
の方は、本来、そのブレーキング状態を継続して維持す
るためにも踏み込みストローク量は大きくなければなら
ず、アーム部の板幅、板厚も大きく、支持剛性も高く構
成されていて、同フローティング状態でも十分にドライ
バーの踏み込み力を支えることができるようになってい
るが、他方アクセルペダルの方は、踏み込みストローク
量も小さく、一般にアーム部の強度も低く、ブラケット
部を含めた支持機構部の剛性も小さい。
【0012】そのため、それ以上に踏み込まれることは
好ましくはなく、何らかの対策が必要となる。
【0013】本願発明は、このような事情に基いてなさ
れたもので、アクセルペダルユニットのアクセルアーム
とアクセルロッドとの間のアクセルロッド作動機構部分
に、その最大ストローク開度を超えて所定値以上の踏み
込み負荷が作用した時に、そのトルクが作用することを
回避するトルク回避機構を設けて、同アクセルペダルア
ーム支持機構部分の保護を図るようにした車両用操作ペ
ダルユニットを提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上述の課題
を解決するために、次のような課題解決手段を備えて構
成されている。
【0015】(1) 請求項1の発明 この発明の車両用操作ペダルユニットは、アクセルペダ
ルが、所定のリンク機構を介して車体前後方向にアジャ
スト作動可能に支持されているとともに、ブレーキペダ
ル側に連係されており、同ブレーキペダル側のアジャス
ト動作に連動して、そのペダル位置を車体前後方向にア
ジャストされるようになった車両用操作ペダルユニット
であって、上記アクセルペダルのアクセルアームとアク
セルロッドとの間のアクセルロッド作動機構部には、ス
ロットル最大開度に対応する最大ストローク量を超えた
アクセルペダルのフリーな踏み込み回動を可能とするト
ルク回避機構が設けられている。
【0016】したがって、該構成では、仮にアクセルペ
ダルが車体後方側ダッシュロアパネルから離れる方向に
アジャストされて、上述のような最大ストローク量踏み
込んでも、なおフローティング状態となるような時に、
例えば通常の踏み込みトルクよりも大きい踏み込みトル
クにより、最大ストローク開度に対応した最大踏み込み
ストローク量を超えて同アクセルペダルが踏み込まれた
ような時にも、上記のようにトルク回避機構が作用し
て、上記アクセルペダルアームのスロットル弁を作動さ
せないフリーな回転を許容し、その踏み込みトルクがア
クセルペダルアームおよびその支持機構部に作用するこ
とを円滑に回避し、上記アクセルペダルアームおよびそ
の支持機構部を保護する。
【0017】(2) 請求項2の発明 この発明の車両用操作ペダルユニットは、上記請求項1
記載の発明の構成において、そのトルク回避機構を、ア
クセルペダルアームの回動量をアクセルロッド側に伝達
する軸方向作動可能な中間レバー部分に設けるととも
に、該中間レバー部分を、相互に所定の位置で枢着され
て何れか一方側に屈曲可能な第1,第2の中間レバーに
より構成し、その枢着部に当該第1,第2の中間レバー
をスロットル弁作動ストロークの範囲では相互に係止さ
れて長手方向に重合される状態に回動付勢する回動付勢
バネを設け、上記スロットル弁作動ストロークの範囲を
超えてアクセルペダルが踏み込まれた時には、上記回動
付勢バネの付勢力に抗して上記第1,第2の中間レバー
を相互に屈曲させることにより、上記アクセルペダルア
ームを上記アクセルロッドを作動させることなく、フリ
ーな状態で回動させ得るようにしたことを特徴としてい
る。
【0018】したがって、該構成では、上記第1,第2
の中間レバーは、スロットル弁全閉開度からスロットル
弁最大開度までの通常のアクセルストロークの範囲で
は、相互に同軸方向に重合された1枚の中間レバー状態
で軸方向(長手方向)に作動するが、他方、上記スロッ
トル弁の最大開度に対応したアクセルストローク量(フ
ルストローク量)を超え、かつ上記回動付勢バネの回動
付勢トルクよりも大きなトルクで上記アクセルペダルが
踏み込まれた時には、上記回動付勢バネの付勢力に抗し
て、上記第1,第2の中間レバーが相互の枢着軸部分を
支点として例えばV字形に屈曲し、例えばアクセルペダ
ルアーム側第1の中間レバーが上記枢着軸部分を支点と
して上記アクセルロッド側第2の中間レバーをフリー回
動させ、上記アクセルロッドの回動を阻止した上で、上
記アクセルペダルアームのみを上記回動付勢バネのバネ
圧のみに抗して自由に回動させる。
【0019】その結果、アクセルペダルアームやその支
持機構部分に過大な負荷が作用することが防止される。
【0020】(3) 請求項3の発明 この発明の車両用操作ペダルユニットは、上記請求項2
記載の発明の構成において、上記第1,第2の中間レバ
ーは、上記屈曲方向に若干の誘導角を有して相対回動可
能に軸方向に重合するように相互の係止位置が規定され
ていることを特徴としている。
【0021】したがって、該構成によれば、上述のよう
にスロットル弁作動範囲を超えてアクセルペダルアーム
に過大な踏み込み力が作用した時に、確実に、かつスム
ーズに上記第1,第2の中間レバーの屈曲作用を生じる
ようになり、その動作性能の信頼性が向上する。
【0022】
【発明の効果】以上の結果、本願発明の車両用操作ペダ
ルユニットによると、車体前後方向へのアジャスト機能
を有する車両用操作ペダルユニットにおいて、そのアク
セルペダルユニットのアジャスト作用を、より安全かつ
信頼性のある状態で実現することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1〜図13は、本願発明の実施
の形態に係る車両用操作ペダルユニットの構成および作
用を、それぞれ示している。
【0024】(添付図面の概略)先ず図1は、同車両用
操作ペダルユニットを右後方上方位置から見た状態、図
2は、同車両用操作ペダルを左側方から見た状態、図3
は同車両用操作ペダルを右側方から見た状態、図4は、
同車両用操作ペダルユニットの内のアクセルペダルユニ
ット部分のみを分離して右後方の斜め上方位置から見た
状態、図5は、同車両用操作ペダル内のブレーキペダル
ユニットのアジャスト作動時の移動軌跡、図6は、同車
両用操作ペダルの内のアクセルペダルユニットのアジャ
スト作動時の移動軌跡、図7は、同アクセルペダルユニ
ットのセット位置(標準セット位置)を示す状態、図8
は、同アクセルペダルユニットを上記図7のセット位置
(図8中の仮想線位置)から車体後方側にフルアジャス
トさせた状態、図9は、同アクセルペダルユニットを上
記図7のセット位置(図8中の仮想線位置)からフルス
ロットル位置(スロットル弁最大開度位置)まで踏み込
んだフルスロットル状態、図10は、同アクセルペダル
ユニットを上記図9のフルスロットル状態から、さらに
大きく踏み込んだアクセルペダルアームおよびその支持
機構部へのトルク回避状態、図11は、同アクセルペダ
ルユニットを上記図8のフルアジャスト状態時(図11
中の仮想線状態時)においてフルスロットル状態から、
同フルスロットル状態を超えて、さらに大きく踏み込ま
れ始めた同様のトルク回避開始状態、図12は、同アク
セルペダルユニットの上記図11の状態に続く最終的な
トルク回避状態、図13は、上記図12の最大ストロー
ク状態になる若干手前の状態において、アクセルペダル
ユニットの回動を阻止するストッパーパッドを設けた状
態をそれぞれ示している。
【0025】(車両用操作ペダルユニット全体の構成)
これら図1〜図13中、先ず符号1は、アーム部1aお
よびフット部1bよりなるブレーキペダル、2は、同ブ
レーキペダル1のアーム部1aの先端側をそれぞれブレ
ーキ作動およびアジャスト作動可能な状態に支持する第
1のリンク機構(その詳細については後述)、3A,3
Bは、上記ブレーキペダル1のブレーキ作動時のレバー
比を可能な限り変化させることなく同第1のリンク機構
2をアジャスト作動可能に支持する前後(上下)一対の
第1,第2の固定支軸、4は、車体側ダッシュアッパー
パネル5Aおよびダッシュアロアパネル5B各々の取付
ベース5a,5bに対して取付けられ(図2、図3参
照)、上記第1,第2の固定支軸3A,3Bを固定状態
に保持する断面U字形状のブレーキペダルユニット側車
体への取付ブラケット、4cは、同取付ブラケット4の
ダッシュアッパーパネル5A前方側の図示しないマスタ
ーバッグと上記ブレーキペダル1側の図示しない作動ロ
ッドとの接続を行うための接続口、6は、ウォーム機構
7および駆動軸方向直交変換機構8を介して上記第1の
リンク機構2をアジャスト駆動する電動アクチュエータ
(なお、この電動アクチュエータは、例えばドアハンド
ルのようなハンドル操作によって作動させるマニュアル
タイプに変更することも可能)としてのモータ、6a
は、同モータ6の出力軸、9は、アクセルペダル、10
は、同アクセルペダル9を後述するリンク機構支持部材
12とともにアクセル作動およびアジャスト作動可能な
状態に支持する第2のリンク機構、11A,11Bは、
同第2のリンク機構10をアジャスト作動およびリンク
作動可能に支持するアクセルペダルユニット側前後一対
の第1,第2の支軸、12は、その前端側を第1の支軸
11Aによって後述する取付ブラケット25側軸受ホル
ダー14に上下回動自在に支持されているとともに上記
第2の支軸11Bを保持している断面U字形状のリンク
機構支持部材、14は、上記ブレーキペダルユニット側
車体への取付ブラケット4の側面に一体化されているア
クセルペダルユニット側取付ブラケット25に固定さ
れ、上記リンク機構支持部材12を支持している第1の
支軸11Aを固定保持する略断面U字形状の軸受ホルダ
ー、15は、上記リンク機構支持部材12の前端部12
aに設けられた後述するリンク片16との連結用枢着
軸、16は、同枢着軸15を上記ブレーキペダルユニッ
ト側第1のリンク機構2部分の後述するアジャスト作動
量伝達レバー17の一端に連結するリンク片、17は、
その一端17a(図示省略)を後述するラック軸31
に、また中間部17bを上記ブレーキペダルアーム1a
の回動支点軸30に、さらに他端17cを上記リンク片
16の他端に、それぞれ枢着されていて、上記リンク片
16側に上述したブレーキペダルユニット側のアジャス
ト作動量(要するに回動支点軸30の移動量:図5、図
6参照)を伝える、上下方向に略鉤状で、平面がクラン
ク形状をなしたアジャスト作動量伝達レバー(連結リン
クレバー)、18は、断面クランク形状をなし、その一
端側を上記第2のリンク機構10の先端側第1のリンク
片37に連結固定されていて、同第1のリンク片37の
回動に応じて回動されるアクセル作動量ピックアップレ
バー、19は、その一端を同アクセル作動量ピックアッ
プレバー18の他端側に枢着軸42を介して枢着されて
いて、同アクセル作動量ピックアップレバー18の回動
により前後方向に移動される第1の中間レバー、20
は、その略中間部を上記第1の中間レバー19の他端側
に枢着軸44を介して相対回動可能に枢着されていると
ともに、他方他端側を枢着軸43を介して後述するアク
セル回動レバー21の他端側前部に相対回動可能に枢着
されている第2の中間レバーである。上記第1の中間レ
バー19の中間部下縁には、上記第2の中間レバー20
の前端側下面を受け止め係止するとともに後述する踏み
込みトルク回避用のトルク回避バネ(回動付勢バネ)4
7の一端47aを係止する第1の係止片46が側方に突
出して設けられている一方、上記第2の中間レバー20
の後端寄り下縁には同トルク回避バネ47の他端47b
を係止する第2の係止片48が設けられている。
【0026】そして、上記踏み込みトルク回避用のトル
ク回避バネ47は、上記枢着軸44の一側部に巻装して
保持されており、上述の如く、その一端47a側を上記
第1の係止片46の内側に、他方その他端47b側を上
記第2の中間レバー20側の第2の係止片48の内側に
それぞれ係止して固定されており、それら第1,第2の
係止片46,48間に作用する当該トルク回避バネ47
の拡開方向への付勢力により、上記第2の中間レバー2
0の前端側下面が上記第1の中間レバー19の第1の係
止片46上に上記拡開方向への付勢力に対応した押圧力
で当接されて、上記第1,第2の中間レバー19,20
が相互に略同軸方向に重合一体化された状態に維持され
るようになっている。
【0027】もっとも、同状態は、外見上は図示の如く
略直線状に重合一体化されているが、実際には上記第1
の中間レバー19側から第2の中間レバー20方向に、
上記トルク回避バネ47の拡開方向への付勢力を超えた
所定値以上の踏み込みトルクによる押圧力が作用した時
には、上記第1,第2の中間レバー19,20が比較的
にスムーズにV字状に折り曲がり、上記第1,第2の係
止片46,48を介して上記トルク回避バネ47の両端
47a,47bが相互に内側方向に収縮されて、アクセ
ルペダルアーム9aがフリー回動できるように、若干く
の字状の誘導角を有したトグル機構型のトルク回避機構
を構成している。
【0028】つまり、上記第1,第2の中間レバー1
9,20は、スロットル弁全閉開度からスロットル弁最
大開度までの通常のアクセルストロークの範囲では、例
えば図7および図8の実線に示すセット位置から図9に
示すフルストローク位置まで、相互に同軸方向に重合さ
れた上記1枚の中間レバー状態で作動するが、他方、上
記スロットル最大開度に対応した図9のフルストローク
量を超え、かつ上記踏み込みトルク回避バネ47の拡開
方向への付勢トルクよりも大きなトルクでアクセルペダ
ル9が踏み込まれた時には、例えば図10、図11の実
線〜図12に示すように、上記踏み込みトルク回避バネ
47の拡開方向への付勢力に抗して、上記第1,第2の
中間レバー19,20が相互の枢着軸44部分を支点と
して比較的スムーズにV字形に折り曲がり(屈曲し)、
上記第1の中間レバー19が上記枢着軸43を支点とし
て上記第2の中間レバー20を矢印方向にフリー回動さ
せ、後述するアクセル回動レバー21の回動を阻止した
上で、アクセルペダル9のみを上記トルク回避バネ47
のバネ圧のみに抗して自由に回動させる。この場合、必
要に応じて、上記図12の状態の若干手前の回動位置に
おいて、例えば図13に示すようにフロア面側にストッ
パーダンパー60を設けるようにすると、該ストッパー
ダンパー60に当接する位置で、その回動を適切に規制
することができるようになる。
【0029】このトルク回避動作は、上記のようなセッ
ト位置からの場合に限らず、例えば図8中の仮想線に示
す車体後方へのフルアジャスト位置からの場合にも全く
同様であり、その場合の方が効果が高い。
【0030】また、符号21は、上記第1,第2の中間
レバー19,20によって前後方向に所定角回動される
アクセル回動レバー、22は、同アクセル回動レバー2
1の一端側(下端側)を回転可能に支持する回転支軸、
23は同回転支軸22を取付ブラケット25に対して支
持する軸受ホルダー、24は、その基端24b側を上記
アクセル回動レバー21の側面に固定して取り付けられ
ていて、同アクセル回動レバー21によって回動せしめ
られ、その先端24a側で図示しないアクセルワイヤー
をプル/プッシュ両方向に作動させるアクセルロッド
(アクセルワイヤー作動ロッド)、25は、上記リンク
機構支持部材12を回動可能に支持している第1の支軸
11A用の軸受ホルダー14およびアクセル回動レバー
回転支軸22用の軸受ホルダー23をそれぞれ保持固定
するアクセルペダルユニット側車体への取付ブラケット
である。該取付ブラケット25は、上記のようにブレー
キペダルユニット側車体への取付ブラケット4の側面に
一体化されている。
【0031】一方、上記ブレーキペダルユニット側第1
のリンク機構2およびアクセルペダルユニット側第2の
リンク機構10は、それぞれ次のように構成されてい
る。
【0032】(ブレーキペダルユニット側第1のリンク
機構の構成)該第1のリンク機構2は、先ず上記ブレー
キペダル1のアーム部1aの先端をブレーキ作動可能に
回動支点として支持する回動支点軸30と、該回動支点
軸30をアジャスト駆動可能に上記先端側第1の支軸3
Aに対して支持するとともに上記ウォーム機構7のウォ
ームギヤ軸7aと係合するラック軸31の一端に枢着さ
れた全体として緩かなくの字形状のアジャスト駆動レバ
ー32と、一端17aを上記ラック軸31の他端に枢着
するとともに、中間部17bを上記回動支点軸30の他
端に、さらに他端部17cを上述したアクセルペダルユ
ニット側リンク片16との枢着軸25に枢着した側面鉤
形で、平面クランク形状のアジャスト作動量伝達レバー
17と、一端部33aを上記後端側第2の支軸3Bに回
動可能に軸支された回動アーム33と、該回動アーム3
3の他端部33bと上記ブレーキペダル1のアーム部1
aの途中とを枢着軸34,35を介して各々相対回動可
能に台形リンク状に枢着する左右2枚のリンク片よりな
るリンク部材36とから構成されている。
【0033】一方、上記ラック軸31の中央部31a
は、上記ウォーム機構7のウォームギヤ軸7aの直径よ
りも十分に大径の円柱体よりなり、その中間位置にはウ
ォームギヤ軸7aが遊動螺合状態で軸直交方向に挿入さ
れる軸直交方向の筒状のラック溝が形成されている。そ
して、該ラック溝内に上記ウォーム機構7の所定の長さ
のウォームギヤ軸7aが相対回動可能に螺合挿通されて
いる。該ウォーム機構7のウォームギヤ軸7aは、上記
駆動軸方向直交変換機構8を介して、上述のモータ6の
出力軸6aに連結されており、同モータ6によって所定
の回転トルク、所定の回転速度で回転駆動されるように
なっている。
【0034】なお、上記駆動軸方向直交変換機構8は、
例えば傘歯車等の組合せによって容易に実現され、また
必要に応じて減速機構並びに回転数ピックアップセンサ
が組合わされて回転速度制御(アジャスト速度制御)が
行われる。
【0035】また、以上の場合、上記モータ6は、もち
ろん正逆両方向に任意に切換回転できるように構成され
ており、その回転操作、すなわち、ブレーキペダル1等
のアジャスト操作は、車体インストルメントパネル側の
所定の操作スイッチによってなされるようになってい
る。
【0036】(ブレーキペダルユニット側ブレーキペダ
ルのアジャスト作動)したがって、以上の構成では、今
例えば上記車体インストルメントパネル側の操作スイッ
チを、正逆何れかのON方向に操作して、上記駆動モー
タ6の出力軸6aを回転させると、それに対応して上記
ウォーム機構7のウォームギヤ軸7aが回転される。
【0037】その結果、例えば図5に示すように、同ラ
ック軸31を介して、上記アジャスト駆動レバー32
が、上記第1の支軸3Aを支点として、図示実線の状態
から図示仮想線の状態に所定角だけ回動し、その他端側
ブレーキペダル1の回動支点軸30を同じく図示実線の
位置から図示仮想線の位置に所定距離移動させる。
【0038】そして、その時、同ブレーキペダル1の先
端側アーム部1aは、上述のように相互に枢着されたリ
ンク部材36および回動アーム33を介して上記後端側
第2の支軸3Bにリンクされているので、同リンク部材
36との枢着軸35も、図示実線の位置から図示仮想線
の位置に変位し、ブレーキペダル1の全体が、図示のよ
うに変位し、そのアーム部1aの下端側およびフット部
1bが、そのフロア面からの高さを殆ど変化させること
なく、運転席側後方に移動せしめられることになる。
【0039】そして、該図5の仮想線の状態から、上記
とは逆方向にモータ6が回転されると、上記の場合とは
逆にアジャスト駆動レバー32が、図示仮想線の状態か
ら図示実線の状態に回動して、ブレーキペダル1は図示
仮想線の状態から実線の状態に変位し、そのアーム部1
a下端側およびフット部1bを車体前方側ダッシュロア
パネル5B方向に移動させることになる。
【0040】(アクセルペダルユニット側第2のリンク
機構の構成)該第2のリンク機構10は、上記断面U字
状のリンク機構支持部材12の前端12a側第1の支軸
11Aに対して第1のリンク片37の一端側(見えない
図示を省略)を回動可能に、また後端12b側第2の支
軸11Bに対して逆三角形状の第2のリンク片38の一
端を回動可能に設け、それらの他端部側37a,38a
同士を枢着軸40,41を介して長尺の平行リンク片3
9で相対回動可能に結んで平行リンク機構を構成してい
る。
【0041】そして、その前端側第1のリンク片37の
側壁面に対して、上記側面クランク形状のアクセル作動
量ピックアップレバー18が同軸回動可能に固定して取
付けられている一方、他方、後端側逆三角形状の第2の
リンク片38の側壁面に対して、アクセルペダル9のア
ーム部9aの先端が連結されている。
【0042】そして、同アクセルペダル9が、スロット
ル弁全閉開度状態からスロットル弁最大開度方向に所定
ストローク量だけ踏まれると、上記逆三角形状の第2の
リンク片38が、上記第2の支軸11Bを支点として手
前側矢印方向に所定角回動して上記平行リンク片39を
手前側に引き、上記第1のリンク片37が手前側に所定
角回動する。
【0043】そして、それに対応して上記アクセル作動
量ピックアップレバー18が同様に所定角回動され、そ
れによって同状態ではトルク回避バネ47の拡開方向へ
の付勢力の作用で、軸方向に重合して上述の如く1枚の
中間レバー状態にある第1,第2の中間レバー19,2
0が軸方向後方に移動し、さらに上記アクセル回動レバ
ー21が手前側に回動され、最終的にアクセルロッド2
4の先端24aがアクセルワイヤーをプルする方向に回
動せしめられる。
【0044】(アクセルペダルユニット側アクセルペダ
ルのアジャスト作動)上記のように、モータ6が駆動さ
れ、上記ブレーキペダルユニット側のアジャスト駆動レ
バー32が回動されると、上記ブレーキペダル1の回動
支点軸30が、例えば図5の実線−仮想線のように回動
変位する。したがって、当該回動支点軸30に対して枢
着されている上記アジャスト作動量伝達レバー17も同
様に回動変位し、その回動変位量が上述のアクセルペダ
ルユニット側の連係用リンク片16の回動変位として取
り出され、その回動変位量に対応して、例えば図6、図
8に示すように、上記リンク機構支持部材12の前端部
12aの第1のリンク片16との枢着軸15部分が、上
記リンク機構支持部材12の中間部よりも前端側部分を
回動可能に支持している第1の支軸11Aを回動支点と
して図示実線から仮想線又はその逆のように回動変位す
る。そして、それに対応して上記第1のリンク片37、
第2のリンク片38、平行リンク片39が、図8の実線
の状態から仮想線の状態作動する。
【0045】その結果、上記アクセルペダル9は、その
アーム部9aおよびフット部9bを含む全体が同図中に
仮想線で示すように、車体後方側又は前方側に、車体フ
ロア面からの高さを変えることなく、平行に移動せしめ
られる。
【0046】(フルストローク量を超えたアクセルペダ
ル踏み込み時の踏み込みトルク回避機構の構成と作用)
上述のように、上記踏み込みトルク回避用のトルク回避
バネ47は、上記枢着軸44の一側部にワッシャーを介
し巻装して保持されており、上述の如く、その一端47
a側を上記第1の係止片46の内側に、他方その他端4
7b側を上記第2の中間レバー20側の第2の係止片4
8の内側にそれぞれ係止して固定されており、それら第
1,第2の係止片46,48間に作用する当該トルク回
避バネ47の拡開方向への付勢力により、上記第2の中
間レバー20の前端側下面が上記第1の中間レバー19
の第1の係止片46上に上記拡開方向への付勢力に対応
した押圧力で当接されて、上記第1,第2の中間レバー
19,20が相互に略同軸方向に重合一体化された状態
に維持されるようになっている。もっとも、前述の如
く、同状態は、外見上は略直線状に一体化されている
が、実際には上記第1の中間レバー19側から第2の中
間レバー20方向に、所定値以上の踏み込みトルクによ
る押圧力が作用した時には、上記第1,第2の中間レバ
ー19,20が比較的にスムーズにV字状に折り曲が
り、上記第1,第2の係止片46,48を介して上記ト
ルク回避バネ47の両端47a,47bが相互に内側方
向に収縮されて、アクセルペダルアーム9aがフリー回
動できるように、若干くの字状の誘導角を有した構成と
なっている。
【0047】つまり、上記第1,第2の中間レバー1
9,20は、スロットル弁全閉開度からスロットル弁最
大開度までの通常のアクセルストロークの範囲では、例
えば図7および図8の実線に示すセット位置から図9に
示すフルストローク位置まで、相互に同軸方向に重合さ
れた上記1枚の中間レバー状態で直線方向にストローク
作動するが、他方、上記スロットル最大開度に対応した
図9のフルストローク量を超え、かつ上記踏み込みトル
ク回避バネ47の拡開方向への付勢トルクよりも大きな
トルクでアクセルペダル9が踏み込まれたような時に
は、例えば図10、図11の実線〜図12に示すよう
に、上記踏み込みトルク回避バネ47の拡開方向への付
勢力に抗して、上記第1,第2の中間レバー19,20
が相互の枢着軸44部分を支点として比較的スムーズに
V字形に折り曲がり(屈曲し)、上記第1の中間レバー
19が上記枢着軸43を支点として上記第2の中間レバ
ー20を矢印方向にフリー回動させ、後述するアクセル
回動レバー21の回動を阻止した上で、アクセルペダル
9のみを上記トルク回避バネ47のバネ圧のみに抗して
自由に回動させる(トグル作動)。さらに、この場合、
必要に応じて例えば上記図12の状態の若干手前の回動
位置に対して、例えば図13に示すように、そのフロア
面側にはストッパーダンパー60が設けられ、同ストッ
パーダンパー60に当接する位置で確実に回動が規制さ
れる。
【0048】このトルク回避動作は、上記のようなセッ
ト位置からの場合に限らず、例えば図8中の仮想線に示
す車体後方へのフルアジャスト位置からの場合にも全く
同様であり、より有効となる。
【0049】そして、上記ストッパーダンパー60は、
上記セット位置およびフルアジャスト位置の何れの場合
にも全く共通に使用することができる。
【0050】(本実施の形態の特徴)以上のように、こ
の発明の実施の形態の車両用操作ペダルユニットは、先
ずブレーキペダル1およびアクセルペダル9を所定のリ
ンク機構を介して相互に連係させ、各々のペダル位置を
同時に所定の関係でアジャスト可能に一体にアッセンブ
リしてなる車両用操作ペダルユニットであって、上記ブ
レーキペダル1は、モータ等所定のアクチュエータ6に
よって駆動される第1のリンク機構2を介して車体への
取付ブラケット4側支持軸3A,3Bに前後移動可能に
支持されているとともに、アクセルペダル9は、第2の
リンク機構10を介してリンク機構支持部材12側支持
軸11A,11Bに前後移動可能に支持され、かつ該リ
ンク機構支持部材12は、その途中を上記車体への取付
ブラケット24に対して回動可能に軸支されている一
方、その先端側支軸部15がリンク片16、アジャスト
作動量伝達レバー17を介して上記ブレーキペダル1の
ブレーキ作動時の回動支点となる上記第1のリンク機構
2の先端側支軸部30に対して相対回動可能に連係され
ている。
【0051】該構成では、例えば上記所定のアクチュエ
ータ6を作動させると、先ず上記第1のリンク機構2が
駆動される。
【0052】そして、該第1のリンク機構2が駆動され
ると、該第1のリンク機構2を介して車体への取付ブラ
ケット4側支持軸3A,3Bに回動可能に支持されてい
るブレーキペダル1が所定量前後方向にアジャスト移動
する。
【0053】一方、これに対してアクセルペダル9も、
上記第2のリンク機構10を介して上記リンク機構支持
部材12側支持軸11A,11Bに対して前後移動可能
に支持され、かつ該リンク機構支持部材12は、その途
中を上記車体への取付ブラケット24に対して所定の支
持軸11Aを介して回動可能に支持されており、さら
に、その先端側支軸部15がリンク片16、アジャスト
作動量伝達レバー17を介して上記ブレーキペダル1の
第1のリンク機構2の先端側ブレーキ作動時の回動支点
でもある支軸部30に相対回動可能に連係されている。
【0054】したがって、上記のように所定のアクチュ
エータ6により、第1のリンク機構2が駆動されると、
それに連動してアジャスト作動量伝達レバー17および
リンク片16を介して同第2のリンク機構側リンク機構
支持部材12が駆動され、アクセルペダル9側第2のリ
ンク機構12が平行移動する。そして、それによってア
クセルペダル9を車体前後方向に所望距離アジャストさ
せる。
【0055】この結果、上記所定のアクチュエータ6の
駆動量如何により、上記ブレーキペダル1およびアクセ
ルペダル9が、それぞれ同時に所定の関係で、所望の距
離、車体前後方向にアジャスト可能となる。
【0056】したがって、その分、運転席シートを大き
くハンドル方向前方に寄せる必要がなくなり、ハンドル
とドライバー上体との間隔を、ハンドル操作が自由で、
エアバッグ性能を有効に発揮させ得るに足る十分なもの
とすることができるようになる。
【0057】ところが、一方、そのようなアジャスタブ
ル構造を採用した場合、車体後方にアジャストした時、
ブレーキペダル1、アクセルペダル9共にセット位置が
ダッシュロアパネル5B部分から大きく離れ、最大踏み
込み開度まで踏み込んでも、なおアクセルペダル9がダ
ッシュロアパネル5Bに当接せず、ダッシュロアパネル
5Bから離れたフローティング状態に維持されるケース
を生じる。
【0058】その場合、少なくとも上記ブレーキペダル
1の方は、本来、そのブレーキング状態を継続的に維持
するためにも踏み込みストローク量は大きくなければな
らず、アーム部の板幅、板厚も大きく、支持剛性も高く
構成されていて、同フローティング状態でも十分にドラ
イバーの踏み込み力を支えることができるようになって
いるが、他方アクセルペダル9の方は、踏み込みストロ
ークも小さく、一般にアーム部9aの強度も低く、ブラ
ケット25を含めた支持機構部の剛性も小さい。
【0059】そのため、それ以上に踏み込まれることは
好ましくはなく、何らかの対策が必要となる。
【0060】そこで、以上の構成では、上記アクセルペ
ダル9が、上述のように第2のリンク機構10を介し
て、車体前後方向にアジャスト作動可能に支持されてい
る一方、上記アクセルペダル9のアーム部9aとアクセ
ルロッド24との間のアクセルロッド24の作動機構部
分には、スロットル最大開度に対応するる最大ストロー
ク量を超えたアクセルペダル9のフリーな踏み込み回動
を可能とする後述のようなトルク回避機構が設けられて
いる。
【0061】したがって、該構成では、仮にアクセルペ
ダル9が車体後方側ダッシュロアパネル5Bから離れる
方向にアジャストされて、上述のような最大ストローク
量踏み込んでも、なおフローティング状態となるような
時に、例えば通常の踏み込みトルクよりも大きい踏み込
みトルクにより、最大ストローク開度に対応した最大踏
み込みストローク量を超えて同アクセルペダル9が踏み
込まれたような時にも、上記のようにトルク回避機構が
作用して、上記アーム部9aのスロットル弁を作動させ
ないフリーな回転を許容し、その踏み込みトルクがアー
ム部9aに作用することを回避し、上記アクセルペダル
アームを保護する。
【0062】しかも、以上の構成においては、同トルク
回避機構を、上記アクセルペダルアーム9aの回動量を
平行リンク機構10を介してアクセルロッド24側のア
クセル回動レバー21に伝達する軸方向作動可能な中間
レバー部分に設けるとともに、該中間レバー部分を、相
互に所定の位置で枢着されて何れか一方側に屈曲可能な
第1,第2の中間レバー19,20により構成し、その
枢着軸44部分に当該第1,第2の中間レバー19,2
0をスロットル弁作動ストロークの範囲では相互に係止
されて長手方向に重合される状態に回動付勢する回動付
勢バネとしてのトルク回避バネ47を設け、上記スロッ
トル弁作動ストロークの範囲を超えてアクセルペダル9
が踏み込まれた時には、同トルク回避バネ47の付勢力
に抗して上記第1,第2の中間レバー19,20を相互
に屈曲させることにより、上記アクセルペダルアーム部
9aを上記アクセルロッド24を作動させることなく、
フリーな状態で回動させ得るようにしている。
【0063】したがって、上記第1,第2の中間レバー
は、スロットル弁全閉開度からスロットル弁最大開度ま
での通常のアクセルストロークの範囲では、相互に同軸
方向に重合された1枚の中間レバー状態で軸方向(長手
方向)にストローク作動するが、他方、上記スロットル
弁の最大開度に対応したアクセルストローク量(フルス
トローク量)を超え、かつ上記回動付勢バネとしてのト
ルク回避バネ47の回動付勢トルクよりも大きなトルク
で上記アクセルペダル9が踏み込まれた時には、上記ト
ルク回避バネ47の付勢力に抗して、上記第1,第2の
中間レバー19,20が相互の枢着軸44部分を支点と
して例えばV字形に屈曲し、例えばアクセルペダルアー
ム部9a側第1の中間レバー19が上記枢着軸44部分
を支点として上記アクセルロッド24側第2の中間レバ
ー20をフリー回動させ、上記アクセルロッド24の回
動を阻止した上で、上記アクセルペダル9のアーム部9
aのみを上記トルク回避バネ47のバネ圧のみに抗して
自由に回動させるようになる。
【0064】その結果、アクセルペダル9のアーム部9
aやその支持機構部分に過大な負荷が作用することが防
止される。
【0065】また、同構成の場合、上記トルク回避機構
を形成する第1,第2の中間レバー19,20は、上記
屈曲方向にくの字状となる若干の誘導角を有して相対回
動可能に軸方向に重合するように相互の係止位置が規定
されている。
【0066】したがって、上述のようにスロットル弁作
動範囲を超えてアクセルペダル9のアーム部9aに過大
な踏み込み力が作用した時に、確実、かつスムーズに上
記第1,第2の中間レバー19,20の屈曲作用を生じ
るようになり、その動作性能の信頼性が向上する。
【0067】それらの結果、上記アクセルペダルユニッ
ト9側のアジャスト作用を、より安全かつ信頼性のある
状態で実現することができる。
【0068】また、アクセルペダルアームやその支持
軸、取付ブラケット等各種支持機構部の剛性アップが不
要で、低コスト、軽量部材で済むようになる。
【0069】また、ストッパーダンパー部60を設置す
る場合、その位置も通常状態のセット位置に対応したも
ので足りるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る車両用操作ペダル
ユニットの右後方斜め上方位置から見た斜視図である。
【図2】同ユニットの左側面図である。
【図3】同ユニットの右側面図である。
【図4】同ユニットのアクセルペダルユニット側の右後
方斜め上方から見た斜視図である。
【図5】同ユニットのブレーキペダル側アジャスト時の
動作と作用を示す説明図である。
【図6】同ユニットのアクセルペダル側アジャスト時の
動作と作用を示す説明図である。
【図7】同ユニットの内のアクセルペダルユニット部分
の構成を示す右側面図である。
【図8】同アクセルペダルユニット部分のセット位置と
フルアジャスト位置との関係を示す右側面図である。
【図9】同アクセルペダルユニット部分のスロットル弁
最大開度位置まで踏み込んだフルストローク状態の右側
面図である。
【図10】同アクセルペダルユニット部分の図9のフル
ストローク状態から、さらに所定ストローク踏み込まれ
たトルク回避動作開始状態を示す右側面図である。
【図11】同アクセルペダルユニット部分のフルアジャ
スト状態時におけるフルストローク状態から、さらに所
定ストローク踏み込まれたトルク回避動作開始状態を示
す右側面図である。
【図12】同アクセルペダルユニット部分の図11の状
態から、さらに所定ストローク大きく踏み込んだ状態の
右側面図である。
【図13】同アクセルペダルユニット部分の図12のト
ルク回避状態の手前でストッパーを設けた場合の構成を
示す右側面図である。
【符号の説明】
1はブレーキペダル、1aはアーム部、1bはフット
部、2は第1のリンク機構、3Aは第1の支軸、3Bは
第2の支軸、4はブレーキペダルユニット側車体への取
付ブラケット、6はモータ、7はウォーム機構、7aは
ウォームギヤ軸、8は駆動軸方向直交変換機構、9はア
クセルペダルユニット、9aはアーム部、9bはフット
部、10は第2のリンク機構、11Aは第1の支軸、1
1Bは第2の支軸、12はリンク機構支持部材、13は
第1のリンク片連結用枢着軸、19は第1の中間レバ
ー、20は第2の中間レバー、21はアクセル回動レバ
ー、24はアクセルロッド、31はラック軸、32はア
ジャスト駆動レバー、37は第1のリンク片、38は第
2のリンク片、39は平行リンク片、40〜44枢着
軸、46は第1の係止片、47は踏み込みトルク回避バ
ネ、48は第2の係止片である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセルペダルが、所定のリンク機構を
    介して車体前後方向にアジャスト作動可能に支持されて
    いるとともに、ブレーキペダル側に連係されており、同
    ブレーキペダル側のアジャスト動作に連動して、そのペ
    ダル位置を車体前後方向にアジャストされるようになっ
    た車両用操作ペダルユニットであって、上記アクセルペ
    ダルのアクセルアームとアクセルロッドとの間のアクセ
    ルロッド作動機構部には、スロットル最大開度に対応す
    る最大ストローク量を超えたアクセルペダルのフリーな
    踏み込み回動を可能とするトルク回避機構が設けられて
    いることを特徴とする車両用操作ペダルユニット。
  2. 【請求項2】 トルク回避機構を、アクセルペダルアー
    ムの回動量をアクセルロッド側に伝達する軸方向作動可
    能な中間レバー部分に設けるとともに、該中間レバー部
    分を、相互に所定の位置で枢着されて何れか一方側に屈
    曲可能な第1,第2の中間レバーにより構成し、その枢
    着部に当該第1,第2の中間レバーをスロットル弁作動
    ストロークの範囲では相互に係止されて長手方向に重合
    される状態に回動付勢する回動付勢バネを設け、上記ス
    ロットル弁作動ストロークの範囲を超えてアクセルペダ
    ルが踏み込まれた時には、上記回動付勢バネの付勢力に
    抗して上記第1,第2の中間レバーを相互に屈曲させる
    ことにより、上記アクセルペダルアームを上記アクセル
    ロッドを作動させることなく、フリーな状態で回動させ
    得るようにしたことを特徴とする請求項1記載の車両用
    操作ペダルユニット。
  3. 【請求項3】 第1,第2の中間レバーは、屈曲方向に
    若干の誘導角を有して相対回動可能に軸方向に重合する
    ように相互の係止位置が規定されていることを特徴とす
    る請求項2記載の車両用操作ペダルユニット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012169477A1 (ja) * 2011-06-10 2012-12-13 MINAMI Heiji アクセルペダル誤動作解消装置
KR101331375B1 (ko) 2012-08-06 2013-11-20 지엠 글로벌 테크놀러지 오퍼레이션스 엘엘씨 클러치 페달 조립체

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