JP2003194199A - 無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

無段変速機の油圧制御装置

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JP2003194199A JP2001395293A JP2001395293A JP2003194199A JP 2003194199 A JP2003194199 A JP 2003194199A JP 2001395293 A JP2001395293 A JP 2001395293A JP 2001395293 A JP2001395293 A JP 2001395293A JP 2003194199 A JP2003194199 A JP 2003194199A
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淳一 徳永
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裕士 田中
Ryoji Hanebuchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定速度以上で走行中にシフトレバーがDレ
ンジからRレンジに切替え操作された際に、無段変速機
構におけるベルトとプーリとの滑りを防止する無段変速
機の油圧制御装置を提供する。 【解決手段】 リニアソレノイドバルブSLTのSLT
圧に基づくライン圧に応じてセカンダリシーブ35のト
ルク容量が制御される構成において、該リニアソレノイ
ドバルブSLTのSLT圧を、スプリング77dに対向
させてガレージシフトコントロールバルブ77に入力
し、該SLT圧が所定圧になるまで、直接制御圧を出力
しないようにする。シフトレバーが切替え操作された際
に、リニアソレノイドバルブSLTを上記所定圧にする
ことで、ブレーキB1に供給する該直接制御圧を出力せ
ずに、上記セカンダリシーブ35のトルク容量を上昇さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車輌等に搭載され
る無段変速機の油圧制御装置に係り、詳しくは、所定速
度以上で走行中にシフトレバーが前進レンジ又は後進レ
ンジに切替え操作された際に、無段変速機構のベルトと
プーリとの滑りを防止する無段変速機の油圧制御装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】まず、従来の無段変速機の油圧制御装置
の一例について図5、図6、及び図7に沿って説明す
る。図5は従来の無段変速機の油圧制御装置100の油
圧回路を示す図、図6はリニアソレノイドバルブの信号
圧による各油圧を示す図、図7はリニアソレノイドバル
ブの信号圧による各トルク容量を示す図である。
【0003】図5において、SLTはスロットル開度な
どに基づいて信号圧(SLT圧)を昇圧して油路a1,
a2に出力するリニアソレノイドバルブ、50は該リニ
アソレノイドバルブのSLT圧に基づいてライン圧PL
を油路f1,f2に出力する油圧発生源、76は油路f
2からのライン圧を調圧して油路c1、及びストレーナ
85を介して油路c2,c3,c4,c5にレンジ圧と
して出力するクラッチモジュレータバルブ、83は油路
c5のレンジ圧を所定量減圧してソレノイドモジュレー
タ圧として油路g、及びソレノイドバルブSOL1,S
OL2に出力するソレノイドモジュレータバルブであ
る。
【0004】また、77は油路c4からのレンジ圧を油
路a2からのSLT圧に基づいて該リニアソレノイドバ
ルブSLTによりクラッチC1又はブレーキB1を直接
制御するための直接制御圧に調圧するガレージシフトコ
ントロールバルブ、79はソレノイドバルブSOL1,
SOL2の信号圧に基づいて油路c2からのレンジ圧、
又は油路kからの直接制御圧を切替えて油路jに出力す
るガレージシフトバルブ、75は不図示のシフトレバー
に連動し、油路jのレンジ圧又は直接制御圧を、Dレン
ジであれば油路dを介してクラッチC1の油圧サーボ
に、Rレンジであれば油路eを介してブレーキB1の油
圧サーボに出力するマニュアルシフトバルブ、73は油
路gからのドレノイドモジュレータ圧、及び油路a1か
らのSLT圧に基づいて、油路f1からのライン圧をセ
カンダリシーブ圧Pssに調圧して無段変速機構のセカ
ンダリシーブ35に出力するセカンダリシーブコントロ
ールバルブである。
【0005】なお、87はオイル温度センサ、89は圧
力センサであり、また、クラッチモジュレータバルブ7
6、ソレノイドモジュレータバルブ83、ガレージシフ
トコントロールバルブ77、セカンダリシーブコントロ
ールバルブ73には、それぞれフィードバック圧が入力
されている。
【0006】ついで、上記リニアソレノイドバルブSL
Tの信号圧と各油圧との関係を図6に沿って説明する。
なお、シフトレバーがDレンジ又はRレンジに切替えら
れた場合は、クラッチC1又はブレーキB1は、上述し
たリニアソレノイドバルブSLTによる直接制御の状態
であって、図6に示すPC1・PB1は上記直接制御圧
に基づくクラッチC1の油圧サーボの油圧、或いはブレ
ーキB1の油圧サーボの油圧を示している。
【0007】例えばスロットル開度などに基づいてリニ
アソレノイドバルブSLTがSLT圧を昇圧していく
と、ライン圧PLも昇圧されていく。すると、油路f2
の昇圧されるライン圧PLをクラッチモジュレータバル
ブ76が調圧し、油路c1ないし油路c5のレンジ圧も
昇圧される。そして、ガレージシフトコントロールバル
ブ77は、油路c4を介して入力されるレンジ圧を油路
a2を介して入力されるSLT圧に基づき調圧し、油路
k、ガレージシフトバルブ79、油路j、マニュアルシ
フトバルブ75、油路d又は油路eを介してクラッチC
1の油圧サーボ又はブレーキB1の油圧サーボを昇圧し
ていく。
【0008】一方、セカンダリシーブコントロールバル
ブ73は、油路c5及びソレノイドモジュレータバルブ
83を介した油路gのソレノイドモジュレータ圧と油路
a1のSLT圧とにより上記昇圧されるライン圧PLを
調圧し、つまりセカンダリシーブ圧Pssを昇圧する。
即ち、リニアソレノイドバルブSLTのSLT圧に基づ
き、各油圧も上昇する。
【0009】そして、図7に示すように、クラッチC1
のトルク容量TC1、ブレーキB1のトルク容量TB
1、セカンダリシーブ35のトルク容量つまりTPss
(つまり、プーリによるベルトの挟持力であって、ベル
ト及びプーリのトルク容量TBELT)も、上記SLT
圧PSLTの昇圧に基づいて上昇していく。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、所定速度
(例えば時速7[km/h])以上で走行中にである場合
に、例えばドライバがシフトレバーによりシフトレンジ
をDレンジからRレンジへ切替えてしまった場合には、
上述した無段変速機の油圧制御装置100において、ブ
レーキB1を係合させないためにリニアソレノイドバル
ブSLTのSLT圧を0圧に制御し、リバースコントロ
ール(リバースインヒビット)制御を行うことで、後進
段への移行を禁止している。そのため、リニアソレノイ
ドバルブSLTのSLT圧が0圧に制御されるので、ク
ラッチC1の油圧サーボの油圧がマニュアルシフトバル
ブ75のドレーンポートEXよりドレーンされることに
なり、該SLT圧が0圧であるときは、図6に示すよう
に、セカンダリシーブ圧は所定圧Pss2となって、図
7に示すように、セカンダリシーブ35のトルク容量T
BELTは所定トルク容量TPss2となる。
【0011】図8は従来の無段変速機の油圧制御装置1
00においてDレンジからRレンジに切替えられる際を
示すタイムチャートである。図8に示すように、上記走
行中である時点t1においてDレンジからRレンジに切
替えられると、SLT圧PSLTを降下させると共に、
上述のようにクラッチC1の油圧のドレーンを開始す
る。この際、図6及び図7に示すように、セカンダリシ
ーブ圧PssがSLT圧PSLTと共に降下し、セカン
ダリシーブ35のトルク容量TBELTもSLT圧PS
LTと共に降下する。
【0012】しかしながら、例えば油温が低いなど、特
にオイルの粘性が高い状態では、上記クラッチC1の油
圧のドレーンが遅くなる場合があり、例えば時点t2に
おいて、クラッチC1のトルク容量TC1がセカンダリ
シーブ35のトルク容量TBELTよりも上回ってしま
うことがある。また、例えば時点t3においてSLT圧
が0圧になり、セカンダリシーブ35のトルク容量TB
ELTが上述したように所定トルク容量TPss2とな
っても、クラッチC1のトルク容量TC1が該所定トル
クTPss2以上であって、例えば時点t4にクラッチ
C1のトルク容量TC1が該所定トルクTPss2以下
になるまでの間、即ち所定時間TAの間は、クラッチC
1のトルク容量TC1がセカンダリシーブ35のトルク
容量TBELTよりも上回っている状態が継続する。
【0013】つまり、この状態は、クラッチC1によっ
て不図示のエンジンのトルクが無段変速機のプーリに伝
達されているのに、プーリによるベルトの挟持力が少な
く、ベルトとプーリとの滑り(ベルトスリップ)が生じ
る虞があり、無段変速機のベルトの磨耗や耐久性の低下
を生じる虞がある。
【0014】そこで本発明は、所定速度以上で走行中に
シフトレバーが切替え操作された際に、無段変速機構に
おけるベルトとプーリとの滑りを防止する無段変速機の
油圧制御装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明は
(例えば図1ないし図4参照)、供給油圧に応じてプー
リ(35)を押圧することでベルトを挟持する無段変速
機構を備え、駆動源の出力を、前進時に係合用油圧(P
C1)に応じて係合する第1の摩擦係合要素(C1)又
は後進時に係合用油圧(PB1)に応じて係合する第2
の摩擦係合要素(B1)を介して前記無段変速機構に入
力し、該無段変速機構により変速して駆動車輪に出力す
る無段変速機の油圧制御装置(1)において、信号圧
(PSLT)を制御自在に出力する信号圧出力手段(S
LT)と、前記信号圧出力手段(SLT)の信号圧(P
SLT)に基づいて前記プーリ(35)の供給油圧を調
圧制御する第1のコントロール手段(73)と、前記信
号圧出力手段(SLT)の信号圧(PSLT)を所定圧
(P1)まで不感とする不感手段(77d)を有し、か
つ前記信号圧出力手段(SLT)の信号圧(PSLT)
に基づいて前記第1の摩擦係合要素(C1)又は第2の
摩擦係合要素(B1)の係合用油圧(PC1・PB1)
を調圧制御する第2のコントロール手段(77)と、シ
フトレバーが前進レンジ又は後進レンジに切替え操作さ
れたことに基づき、前記第2のコントロール手段(7
7)により制御された係合用油圧を前記第1の摩擦係合
要素(C1)又は第2の摩擦係合要素(B1)に切替え
て供給する切替え手段(85)と、を備え、前記信号圧
出力手段は、所定速度以上で走行中にシフトレバーが前
進レンジ又は後進レンジに切替え操作された際に前記信
号圧(PSLT)を前記所定圧(P1)以下に制御して
出力する、ことを特徴とする無段変速機の油圧制御装置
(1)にある。
【0016】請求項2に係る本発明は(例えば図1ない
し図4参照)、前記信号圧出力手段は、信号圧(PSL
T)を制御自在に出力するソレノイドバルブ(SLT)
であり、前記切替え手段は、前記係合用油圧(PC1・
PB1)を前記第1の摩擦係合要素(C1)又は前記第
2の摩擦係合要素(B1)に切替えて供給することで係
合させ、前進状態又は後進状態を切替える第1の切替え
バルブ(75)であり、前記第1のコントロール手段
は、前記ソレノイドバルブ(SLT)の信号圧(PSL
T)に応じて前記プーリ(35)の供給油圧を調圧制御
する第1のコントロールバルブ(73)であり、前記第
2のコントロール手段は、前記不感手段(77d)を有
し、かつ前記ソレノイドバルブ(SLT)の信号圧(P
SLT)に応じて前記第1の切替えバルブ(75)に供
給する係合用油圧を調圧制御する第2のコントロールバ
ルブ(77)であり、前記ソレノイドバルブ(SLT)
は、所定速度以上で走行中にシフトレバーが前進レンジ
又は後進レンジに切替え操作された際に前記信号圧(P
SLT)を前記所定圧(P1)以下に制御して出力す
る、請求項1記載の無段変速機の油圧制御装置(1)に
ある。
【0017】請求項3に係る本発明は(例えば図1参
照)、前記第2のコントロールバルブ(77)は、前記
ソレノイドバルブ(SLT)の信号圧(PSLT)を入
力する制御油室(77a)と、該制御油室(77a)に
対向して付勢するスプリング(77d)と、を備え、前
記スプリング(77d)の付勢に基づき、前記制御油室
(77a)に入力される前記ソレノイドバルブ(SL
T)の信号圧(PSLT)が前記所定圧(P1)になる
まで不感とする不感手段を構成してなる、請求項2記載
の無段変速機の油圧制御装置(1)にある。
【0018】請求項4に係る本発明は(例えば図1参
照)、油圧発生源(50)の油圧を調圧する調圧手段
(76)と、前記調圧手段(76)により調圧された油
圧と前記第2のコントロールバルブ(77)により調圧
制御された油圧とを切替えて前記第1の切替えバルブ
(75)に供給する第2の切替えバルブ(79)と、を
備え、前記第2の切替えバルブ(79)は、前記シフト
レバーが前記前進レンジから前記後進レンジに切替え操
作された際に、前記第2のコントロールバルブ(77)
により調圧制御された油圧を前記第1の切替えバルブ
(75)に供給してなる、請求項2または3記載の無段
変速機の油圧制御装置にある。
【0019】請求項5に係る本発明は(例えば図1ない
し図4参照)、供給油圧に応じてプーリ(35)を押圧
することでベルトを挟持する無段変速機構を備え、駆動
源の出力を、前進時に係合用油圧(PC1)に応じて係
合する第1の摩擦係合要素(C1)又は後進時に係合用
油圧(PB1)に応じて係合する第2の摩擦係合要素
(B1)を介して前記無段変速機構に入力し、該無段変
速機構により変速して駆動車輪に出力する無段変速機の
油圧制御装置(1)において、油圧発生源(50)の油
圧を調圧する調圧手段(76,83)と、前記調圧手段
(76,83)により調圧される油圧に基づき、前記油
圧発生源(50)の油圧を前記プーリ(35)の供給油
圧として減圧制御するコントロール手段(73)と、シ
フトレバーが前進レンジ又は後進レンジに切替え操作さ
れたことに基づき、前記係合用油圧(PC1・PB1)
を前記第1の摩擦係合要素(C1)又は第2の摩擦係合
要素(B1)に切替えて供給する切替え手段(75)
と、前記調圧手段(76,83)と前記コントロール手
段(73)との間に介在し、前記シフトレバーが前記切
替え操作されたことに基づき、前記調圧手段(76,8
3)により調圧される油圧を遮断する遮断手段(79)
と、を備え、少なくとも所定速度以上で走行中に前記シ
フトレバーが前記切替え操作された際に、前記遮断手段
(79)の遮断により前記コントロール手段(73)の
減圧制御を解除する、ことを特徴とする無段変速機の油
圧制御装置(1)にある。
【0020】請求項6に係る本発明は(例えば図1ない
し図4参照)、信号圧(PSLT)を制御自在に出力す
るソレノイドバルブ(SLT)を備え、前記コントロー
ル手段は、前記調圧手段(76,83)により調圧され
た油圧に応じて前記プーリ(35)の供給油圧を減圧
し、かつ前記ソレノイドバルブ(SLT)の信号圧(P
SLT)に応じて前記プーリ(35)の供給油圧を増圧
するコントロールバルブ(73)であり、前記切替え手
段は、前記係合用油圧(PC1・PB1)を前記第1の
摩擦係合要素(C1)又は前記第2の摩擦係合要素(B
1)に切替えて供給することで係合させ、前進状態又は
後進状態を切替える第1の切替えバルブ(75)であ
り、前記遮断手段は、前記調圧手段(76,83)によ
り調圧された油圧と前記ソレノイドバルブ(SLT)の
信号圧(PSLT)に基づいて制御された油圧とを切替
えて前記第1の切替えバルブ(75)に供給すると共
に、前記ソレノイドバルブ(SLT)の信号圧(PSL
T)に基づいて制御された油圧を前記第1の切替えバル
ブ(75)に供給する場合に、前記コントロールバルブ
(73)に入力される前記調圧手段(76)により調圧
された油圧を遮断する第2の切替えバルブ(79)であ
り、少なくとも所定速度以上で走行中に前記シフトレバ
ーが前記前進レンジから前記後進レンジに切替え操作さ
れた際に、前記第2の切替えバルブ(79)を前記ソレ
ノイドバルブ(SLT)の信号圧(PSLT)に基づい
て制御された油圧を前記第1の切替えバルブ(75)に
供給するように切替えると共に、前記コントロールバル
ブ(73)に入力される前記調圧手段(76,83)に
より調圧された油圧を遮断し、前記コントロールバルブ
(73)により供給される前記プーリ(35)の供給油
圧の減圧制御を解除してなる、請求項5記載の無段変速
機の油圧制御装置(1)にある。
【0021】請求項7に係る本発明は(例えば図1参
照)、前記コントロールバルブ(73)は、スプール
(73c)と、前記スプール(73c)を一方に付勢す
るスプリング(73f)と、前記調圧手段(76,8
3)により調圧された油圧を入力し、前記スプリング
(73f)の反付勢方向に対して前記スプール(73
c)に作用させる第1の制御油室(73e)と、前記ソ
レノイドバルブ(SLT)の信号圧(PSLT)を入力
し、前記スプリング(73f)の付勢方向に対して前記
スプール(73c)に作用させる第2の制御油室(73
a)と、前記油圧発生源(50)の油圧を入力する第1
のポート(73b)と、前記スプール(73c)の位置
により前記第1のポート(73b)に連通する開度が決
められ、前記プーリ(35)の供給油圧を出力する第2
のポート(73g)と、を有し、前記第1の制御油室
(73e)に入力され、前記スプリング(73f)の反
付勢方向に対して前記スプール(73c)に作用する前
記調圧手段(76,83)により調圧された油圧を、前
記第2の切替えバルブ(79)により遮断することで、
前記プーリ(35)の供給油圧の減圧制御を解除してな
る、請求項6記載の無段変速機の油圧制御装置(1)に
ある。
【0022】請求項8に係る本発明は(例えば図1参
照)、前記調圧手段は、前記油圧発生源(50)の油圧
を調圧する第1の調圧バルブ(76)と、該第1の調圧
バルブ(76)により調圧された油圧を調圧する第2の
調圧バルブ(83)と、を有し、前記第2の切替えバル
ブ(79)により前記第1の切替えバルブ(75)に供
給される前記調圧手段により調圧された油圧は、前記第
1の調圧バルブ(76)により調圧された油圧であり、
前記第2の切替えバルブ(79)により前記コントロー
ルバルブ(73)に入力される前記調圧手段により調圧
された油圧は、前記第2の調圧バルブ(83)により調
圧された油圧である、請求項6または7記載の無段変速
機の油圧制御装置(1)にある。
【0023】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、これは、発明の理解を容易に
するための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成
に何等影響を及ぼすものではない。
【0024】
【発明の効果】請求項1に係る本発明によると、第2の
コントロール手段が、信号圧出力手段の信号圧を所定圧
まで不感とする不感手段を有しており、信号圧出力手段
は、所定速度以上で走行中にシフトレバーが前進レンジ
又は後進レンジに切替え操作された際に信号圧を所定圧
以下に制御して出力するので、信号圧出力手段の信号圧
を不感手段によって不感とすることができ、第1の摩擦
係合要素又は第2の摩擦係合要素を係合させないように
することができるものでありながら、プーリの供給油圧
を信号圧出力手段の信号圧に基づいて調圧制御すること
ができ、プーリのトルク容量を増加させることができ
る。それにより、無段変速機構におけるベルトとプーリ
との滑りを防止することができる。
【0025】請求項2に係る本発明によると、第2のコ
ントロールバルブが、信号圧出力手段の信号圧を所定圧
まで不感とする不感手段を有しており、ソレノイドバル
ブが、所定速度以上で走行中にシフトレバーが前進レン
ジから後進レンジに切替え操作された際に、信号圧を所
定圧以下に制御して出力するので、ソレノイドバルブの
信号圧を不感手段によって不感とすることができ、第2
の摩擦係合要素を係合させないようにすることができる
ものでありながら、プーリの供給油圧をソレノイドバル
ブの信号圧に基づいて調圧制御することができ、プーリ
のトルク容量を増加させることができる。それにより、
例えば第1の摩擦係合要素の係合用油圧の降下が遅くて
も、該第1の摩擦係合要素のトルク容量がプーリのトル
ク容量よりも大きくなることを防ぐことができ、無段変
速機構におけるベルトとプーリとの滑りを防止すること
ができる。
【0026】請求項3に係る本発明によると、第2のコ
ントロールバルブに、ソレノイドバルブの信号圧を入力
する制御油室と、該制御油室に対向して付勢するスプリ
ングと、を備えて、スプリングの付勢に基づき、制御油
室に入力されるソレノイドバルブの信号圧が所定圧にな
るまで不感とする不感手段を構成するので、ソレノイド
バルブの信号圧が所定圧以下まで出力されても、不感と
することができる。
【0027】請求項4に係る本発明によると、油圧発生
源の油圧を調圧する調圧手段と、調圧手段により調圧さ
れた油圧と第2のコントロールバルブにより調圧制御さ
れた油圧とを切替えて第1の切替えバルブに供給する第
2の切替えバルブと、を備えて、第2の切替えバルブ
は、シフトレバーが前進レンジから後進レンジに切替え
操作された際に、第2のコントロールバルブにより調圧
制御された油圧を第1の切替えバルブに供給するので、
第2の摩擦係合要素の係合用油圧として、不感手段によ
りソレノイドバルブの信号圧を不感として調圧制御され
た第2のコントロールバルブの油圧を供給することがで
きる。
【0028】請求項5に係る本発明によると、調圧手段
により調圧される油圧に基づき、油圧発生源の油圧をプ
ーリの供給油圧として減圧制御するコントロール手段
と、シフトレバーが前進レンジ又は後進レンジに切替え
操作されたことに基づき、係合用油圧を第1の摩擦係合
要素又は第2の摩擦係合要素に切替えて供給する切替え
手段と、調圧手段とコントロール手段との間に介在し、
シフトレバーが切替え操作されたことに基づき、調圧手
段により調圧される油圧を遮断する遮断手段と、を備え
て、少なくとも所定速度以上で走行中にシフトレバーが
切替え操作された際に、遮断手段の遮断によりコントロ
ール手段の減圧制御を解除するので、シフトレバーが切
替え操作された際に、プーリの供給油圧を油圧発生源の
油圧に上昇することができ、プーリのトルク容量を増加
させて、無段変速機構におけるベルトとプーリとの滑り
を防止することができる。
【0029】請求項6に係る本発明によると、シフトレ
バーが前進レンジから後進レンジに切替え操作された際
に、第2の切替えバルブをソレノイドバルブの信号圧に
基づいて制御された油圧を第1の切替えバルブに供給す
るように切替えると共に、コントロールバルブに入力さ
れる調圧手段により調圧された油圧を遮断し、コントロ
ールバルブにより供給されるプーリの供給油圧の減圧制
御を解除するので、少なくとも所定速度以上で走行中に
シフトレバーが前進レンジから後進レンジに切替え操作
された際に、プーリの供給油圧を油圧発生源の油圧に上
昇することができ、プーリのトルク容量を増加させるこ
とができる。それにより、例えば第1の摩擦係合要素の
係合用油圧の降下が遅くても、該第1の摩擦係合要素の
トルク容量がプーリのトルク容量よりも大きくなること
を防ぐことができ、無段変速機構におけるベルトとプー
リとの滑りを防止することができる。
【0030】請求項7に係る本発明によると、第1の制
御油室に入力され、スプリングの反付勢方向に対してス
プールに作用する調圧手段により調圧された油圧を、第
2の切替えバルブにより遮断することで、プーリの供給
油圧の減圧制御を解除するので、プーリの供給油圧を油
圧発生源の油圧にすることができる。
【0031】請求項8に係る本発明によると、第2の切
替えバルブにより第1の切替えバルブに供給される調圧
手段により調圧された油圧が、第1の調圧バルブにより
調圧された油圧であり、第2の切替えバルブによりコン
トロールバルブに入力される調圧手段により調圧された
油圧が、第2の調圧バルブにより調圧された油圧である
ので、シフトレバーが前進レンジから後進レンジに切替
え操作された際に、第2の切替えバルブによって、第1
の調圧バルブにより調圧された油圧を第1の切替えバル
ブに供給することができるものでありながら、第2の調
圧バルブにより調圧された油圧をコントロールバルブに
対して遮断することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図に沿って説明する。
【0033】まず、本発明に係る無段変速機の油圧制御
装置1について図1に沿って説明する。図1は本発明に
係る無段変速機の油圧制御装置の油圧回路を示す図であ
る。なお、従来の技術において説明したものと、同様の
ものには同符号を付して、その説明をする。また、図1
に示す無段変速機の油圧制御装置1は、本発明に係る部
分を示したものであり、その他、複数のバルブや油路に
より構成されているものであるが、説明の便宜上、その
説明を省略する。
【0034】図において、SLTはライン圧制御用リニ
アソレノイドバルブ(信号圧出力手段)、50は不図示
のオイルポンプ、プライマリレギュレータバルブ、セカ
ンダリレギュレータバルブなどを有してリニアソレノイ
ドバルブSLTの信号圧(以下、「SLT圧」とす
る。)に基づいてライン圧を発生する油圧発生源、73
は無段変速機構のセカンダリシーブ(プーリ)35に供
給する油圧をコントロール制御(調圧制御、減圧制御)
するセカンダリシーブコントロールバルブ(第1のコン
トロール手段、第1のコントロールバルブ、コントロー
ル手段、コントロールバルブ)、75は運転者のシフト
レバー等の操作により切替えられるマニュアルシフトバ
ルブ(切替え手段、第1の切替えバルブ)である。
【0035】また、76は前進時に係合するクラッチ
(第1の摩擦係合要素)C1及び後進時に係合するブレ
ーキ(第2の摩擦係合要素)B1の油圧サーボ30,3
1に供給する、いわゆるクラッチ(レンジ)圧(係合用
油圧)を発生するクラッチモジュレータバルブ(調圧手
段、第1の調圧バルブ)、77はクラッチC1及びブレ
ーキB1の切替え時に上記油圧サーボ30,31へ供給
するコントロール圧(調圧制御された油圧)を発生する
コントロールバルブ(第2のコントロール手段、第2の
コントロールバルブ)、79は上記レンジ圧及びコント
ロール圧を切替えるリレーバルブ(遮断手段、第2の切
替えバルブ)であり、上記コントロールバルブ及びリレ
ーバルブは、主に車庫出し、車庫入れ等に用いられるの
で、便宜的に77をガレージシフトコントロールバル
ブ、79をガレージシフトバルブと称する。
【0036】また、83はソレノイドモジュレータバル
ブ(調圧手段)であり、SOL1及びSOL2は、不図
示のロックアップコントロールバルブ及び上記ガレージ
シフトバルブ79を切替えるためのソレノイドバルブで
あり、ノーマルクローズタイプで油圧をオン・オフ制御
する。更に、74はチェックバルブ、85はストレー
ナ、87はオイル温度センサ、89は圧力センサであ
り、また、35はセカンダリシーブ(プーリ)の油圧ア
クチュエータである。なお、図1において、他の部品は
周知の油圧記号に従うものである。
【0037】ついで、上記構成に基づく作用について説
明する。エンジン回転に基づく不図示のオイルポンプの
回転により、所定油圧が発生し、該油圧は、プーリ比及
びスロットル開度(即ち、入力トルク)に基づき演算さ
れる制御部からの信号により制御されるリニアソレノイ
ドバルブSLTからのSLT圧に基づき、ライン圧(P
L)に調圧される。更に、リニアソレノイドバルブSL
Tの出力ポートaからのSLT圧は、油路a1を介して
セカンダリシーブコントロールバルブ73の制御油室
(第2の制御油室)73aに供給される。
【0038】また、上記リニアソレノイドバルブSLT
のSLT圧は、油路a2を介してガレージコントロール
バルブ77の制御油室77aに供給される。ガレージシ
フトコントロールバルブ77は、スプリング77d(不
感手段)を、スプール77eを介して制御油室77aの
油圧に対して図中下方向に付勢するように有しており、
上記SLT圧が制御油室77aに供給された際、SLT
圧が所定圧以下の間はスプール77eが不感として移動
せず、所定圧以上になると該スプリング77dの付勢力
に打勝ってスプール77eが移動を開始する。そして、
スプール77eが移動すると、該バルブ77は、ポート
77bに入力されている油路c4からのレンジ圧(詳し
くは後述する)を直接制御圧(クラッチコントロール
圧)に調圧してポート77cから出力し、油路kを介し
てガレージシフトバルブ79のポート79eに供給す
る。
【0039】一方、クラッチモジュレータバルブ76に
は、油路f2を介してポート76aにライン圧PLが入
力され、ポート76bから油路c1及びストレーナ85
を介して油路c2ないしc5に出力すると共に、一方の
制御油室76cに上記出力ポートからの出力圧(レンジ
圧)が入力されており、かつスプールがスプリング76
dにより上記制御油室に向けて付勢されていると共に、
小径プラグを介しての他方の制御油室76eにマニュア
ルシフトバルブ75のリバースポートRからの油圧が油
路bを介して供給されている。従って、該クラッチモジ
ュレータバルブ76は、ライン圧PLが低い状態では、
制御油室76cに作用するフィードバック圧はスプリン
グ76dの予荷重に打勝つことなく、左半位置にあって
ライン圧と略々同じレンジ圧を出力するが、ライン圧P
Lが高くなると、それに応じてフィードバック圧も高く
なり、スプリング76dの予荷重に打勝つと、該スプリ
ング76dと制御油室76cのフィードバック圧とのバ
ランスにより、略々一定のレンジ圧を出力する。なお、
上記油路c1のレンジ圧は、上記ストレーナ85及び油
路c3を介してリニアソレノイドバルブSLTの入力ポ
ートcに入力しており、また、上記油路c5のレンジ圧
は、ソレノイドモジュレータバルブ83に入力してい
る。
【0040】該モジュレータバルブ83は、上記油路c
5を介してポート83aから入力される上記レンジ圧
を、ポート83bより出力される油圧によりポート83
cに作用するフィードバック圧に基づいて所定量減圧
し、各ソレノイドバルブSOL1、SOL2、及び詳し
くは後述する油路g1、上記ガレージシフトバルブ7
9、及び油路g2を介して上記セカンダリシーブコント
ロールバルブ73の制御油室(第1の制御油室)73e
に供給する。
【0041】該セカンダリシーブコントロールバルブ7
3は、上記油路a1を介して制御油室73aに入力され
るSLT圧と、モジュレータバルブ83より制御油室7
3eに入力される油圧(ソレノイドモジュレータ圧)
と、をスプール73cに対向させる形で入力し、制御油
室73eに入力される油圧に対して付勢するスプリング
73fを有して、それら制御油室73a及び制御油室7
3eの油圧と該スプリング73fの付勢力に基づいて、
ポート(第1のポート)73bに入力されているライン
圧をセカンダリシーブ用圧Pssに調圧してポート(第
2のポート)73gに出力し、セカンダリ側油圧アクチ
ュエータ35に供給する。
【0042】上記ソレノイドバルブSOL1の信号圧
は、油路hを介してガレージシフトバルブ79の制御油
室79fに接続されている。また、上記ソレノイドバル
ブSOL2の信号圧は、油路iを介してガレージシフト
バルブ79の制御油室79cに接続されている。それに
より、ソレノイドバルブSOL1及びソレノイドバルブ
SOL2が出力する信号圧に基づき、ガレージシフトバ
ルブ79の切替え位置が制御される。
【0043】上記ガレージシフトバルブ79が左半位置
にある場合には、ポート79eとポート79bとが連通
し、リニアソレノイドバルブSLTのSLT圧によりコ
ントロールされた直接制御圧をガレージシフトコントロ
ールバルブ77を介して入力し、マニュアルシフトバル
ブ75のポートPMに出力する。つまり、この状態でD
レンジ又はRレンジであると、リニアソレノイドバルブ
SLTのSLT圧によるクラッチC1及びブレーキB1
の油圧サーボ30,31の直接制御の状態であり、これ
により、特にDレンジ又はRレンジの切替え時や発進時
において、スロットル開度に基づいて出力されるリニア
ソレノイドバルブSLTのSLT圧によりクラッチC1
及びブレーキB1のトルク容量TC1,TB1が制御さ
れる。
【0044】該ガレージシフトバルブ79が右半位置に
ある場合には、ポート79aとポート79bとが連通
し、プライマリレギュレータバルブ70に基づくクラッ
チモジュレータバルブ76からのレンジ圧を入力し、マ
ニュアルシフトバルブ75のポートPMに出力する。つ
まり、この状態でDレンジ又はRレンジであると、クラ
ッチモジュレータバルブ76のレンジ圧によるクラッチ
C1及びブレーキB1の油圧サーボ30,31のレンジ
圧制御の状態であり、上述したクラッチモジュレータバ
ルブ76による略々一定のレンジ圧によりクラッチC1
及びブレーキB1のトルク容量TC1,TB1が制御さ
れる。これにより、特に車輌の走行時において、上記ク
ラッチC1及びブレーキB1の油圧サーボ30,31が
過圧状態にならず、かつクラッチC1及びブレーキB1
の係合状態が保持される。
【0045】また、上記ガレージシフトバルブ79に
は、上記ソレノイドモジュレータバルブ83のポート8
3bから出力されるソレノイドモジュレータ圧が油路g
1を介してポート79dに入力されており、ポート79
gが油路g2を介してセカンダリシーブコントロールバ
ルブ73の制御油室73eに接続されている。該ポート
79dとポート79gとは、上記ガレージシフトバルブ
79が左半位置にある場合に遮断され(減圧制御の解
除)、右半位置にある場合に連通する(減圧制御状態)
ように構成されており、つまりDレンジ又はRレンジの
切替え時や発進時(少なくともシフトレンジが切替えら
れた場合)において、セカンダリシーブコントロールバ
ルブ73のポート73eへの上記ソレノイドモジュレー
タ圧を遮断する(即ち、減圧制御を解除する)。
【0046】一方、上述したように、ガレージシフトバ
ルブ79のポート79bより出力される直接制御圧又は
レンジ圧は、油路jを介して上記マニュアルシフトバル
ブ75のポートPMに入力されている。該マニュアルシ
フトバルブ75は、不図示のシフトレバーに連動されて
おり、ドライバがシフトレバーによりDレンジを選択し
た場合には、ポートPMとポートDとを連通させて、油
路dを介してクラッチC1の油圧サーボ30に上記直接
制御圧又はレンジ圧を供給する。また、ドライバがシフ
トレバーによりRレンジを選択した場合には、ポートP
MとポートRとを連通させて、油路eを介してブレーキ
B1の油圧サーボ31に上記直接制御圧又はレンジ圧を
供給する。そして、ドライバがシフトレバーによりDレ
ンジ又はRレンジからその他のレンジに切替えた場合に
は、油圧サーボ30又は油圧サーボ31の油圧が、油路
d又は油路e、マニュアルシフトバルブ75のポート7
5a、及び油路lを介してチェックバルブ74のドレー
ンポートEXよりドレーンされる。
【0047】ついで、上記リニアソレノイドバルブSL
TのSLT圧と各油圧との関係、及び該SLT圧と各ト
ルク容量との関係を、図2及び図3に沿って説明する。
図2は本発明に係るリニアソレノイドバルブの信号圧に
よる各油圧を示す図、図3は本発明に係るリニアソレノ
イドバルブの信号圧による各トルク容量を示す図であ
る。
【0048】なお、図2及び図3に示す各油圧及び各ト
ルク容量は、シフトレンジがDレンジ又はRレンジに切
替えられる際、つまり上記ガレージシフトバルブ79が
左半位置であって、クラッチC1の油圧サーボ30及び
ブレーキB1の油圧サーボ31には上記直接制御圧が供
給され、セカンダリシーブコントロールバルブ73の制
御油室73eにはソレノイドモジュレータ圧が遮断され
る状態を示している。また、図2及び図3に示す各油圧
及び各トルク容量は、SLT圧がその状態にある場合の
関係を示すものであって、特にクラッチ圧、ブレーキ圧
との関係は例えばドレーンの速度などとは無関係であ
る。
【0049】上記リニアソレノイドバルブSLTのSL
T圧PSLTが例えばスロットル開度に基づいて制御さ
れると、ライン圧PLも不図示のオイルポンプの発生油
圧を該SLT圧PSLTに基づいて制御されるプライマ
リレギュレータバルブなどにより制御される。すると、
油路a2を介してガレージシフトコントロールバルブ7
7の制御油室77aに該SLT圧PSLTが入力される
が、上述のように、該バルブ77はスプリング77dを
有しており、該スプリング77dの付勢力によりSLT
圧PSLTが所定圧P1になるまで昇圧した状態でも、
該バルブ77のスプール77eは移動しない。また、S
LT圧PSLTが所定圧以上になると、スプリング77
dの付勢力が打負ける形でスプール77eが移動され、
ポート77bとポート77cとの開度が開いて連通し、
つまり上記直接制御圧を油路k、ガレージシフトバルブ
79、及びマニュアルシフトバルブ75を介してクラッ
チC1の油圧サーボ30又はブレーキB1の油圧サーボ
31に供給する。
【0050】それにより、クラッチC1の油圧サーボ3
0の油圧(以下、「クラッチ圧」とする。)PC1、又
はブレーキB1の油圧サーボ31の油圧(以下、「ブレ
ーキ圧PB1」とする)が上記SLT圧PSLTの制御
より遅れる形で制御され、クラッチC1のトルク容量T
C1又はブレーキB1のトルク容量TB1は、図3に示
すように、例えばがた詰動作を行った後に、従来に比し
て低いトルク容量に制御される。
【0051】一方、上述したように、ガレージシフトバ
ルブ79により油路g1と油路g2との間が遮断され、
セカンダリシーブコントロールバルブ73の制御油室7
3eにソレノイドモジュレータバルブ83からのソレノ
イドモジュレータ圧が供給されないため、該セカンダリ
シーブコントロールバルブ73のスプリング73fの付
勢力、或いは制御油室73aに入力されるSLT圧PS
LTにより、スプール73cが(図1中上方向に)押圧
されて該バルブが左半位置となり、つまりソレノイドモ
ジュレータ圧による減圧制御が解除された状態になる。
そして、同様にリニアソレノイドバルブSLTのSLT
圧PSLTが例えばスロットル開度に基づいて昇圧され
ると、セカンダリシーブ35に供給される油圧は、該ス
プール73cの移動によりポート73bとポート73g
とが完全に連通されており、ライン圧PLがそのまま供
給され、つまりセカンダリシーブ圧Pssは、ライン圧
PLと同じになって上昇する。
【0052】例えば上記ソレノイドモジュレータ圧が遮
断されずにセカンダリシーブコントロールバルブ73の
制御油室73eに供給されると、図2中破線で示すセカ
ンダリシーブ圧Pss’となって減圧制御される形であ
り、この場合は、図3に示すように、セカンダリシーブ
35のトルク容量Pss(即ちベルトのトルク容量TB
ELT)は、破線で示す従来と同じトルク容量TPs
s’である。しかしながら、セカンダリシーブコントロ
ールバルブ73の制御油室73eに供給されるソレノイ
ドモジュレータ圧が遮断されて減圧制御が解除される
と、セカンダリシーブのトルク容量TPssは、ライン
圧PLに基づくトルク容量TPLと同じになって、つま
りシフトレンジがDレンジ又はRレンジに切替えられる
際には、ベルトのトルク容量TBELTがトルク容量T
PLとなる。
【0053】即ち、図2に示すように、例えばリニアソ
レノイドバルブSLTのSLT圧PSLTを所定圧P1
に制御した状態では、上記ガレージシフトコントロール
バルブ77のスプリング77dの付勢力によりクラッチ
C1又はブレーキB1の油圧PC1、PB1は0圧であ
って、係合することはない。これにより、例えばSLT
圧を0圧にする場合に(図6の油圧Pss2に基づく図
7の所定トルク容量TPss2に)比して、上記ガレー
ジシフトバルブ79の遮断がなくても、セカンダリシー
ブ圧Pssを油圧Pss’1のように上昇させることが
でき、セカンダリシーブ35のトルク容量TPssも所
定トルク容量TPss’1のように上昇することができ
る。
【0054】更に、上記ガレージシフトバルブ79の遮
断により、セカンダリシーブ圧Pssは、油圧Pss’
1ではなく、ライン圧に基づく油圧PL1となり、ま
た、SLT圧PSLTが所定圧P1であるので、この状
態では、図3に示すように、セカンダリシーブ35のト
ルク容量TPssが所定トルク容量TPss’1ではな
く、所定トルク容量TPL1に上昇させることができ
る。なお、いうまでもなく、クラッチC1又はブレーキ
B1の油圧PC1、PB1は0圧であって、クラッチC
1のトルク容量TC1及びブレーキB1のトルク容量T
B1は、共に0である。
【0055】つづいて、例えば所定速度(例えば時速7
[km/h])以上で走行中にドライバによりDレンジか
らRレンジに切替え操作された際について図4に沿って
説明する。図4は本発明に係る無段変速機の油圧制御装
置においてDレンジからRレンジに切替えられる際を示
すタイムチャートである。
【0056】図4に示すように、所定速度以上で走行中
にシフトレンジがDレンジである場合には、SLT圧P
SLTが昇圧されている状態であって、上述したように
ベルトのトルク容量TBELT(即ちセカンダリシーブ
のトルク容量Tpss)及びクラッチC1のトルク容量
TC1は、該SLT圧PSLTに基づくトルク容量にな
っている(図3参照)。例えば時点taにおいて、ドラ
イバによりシフトレンジがDレンジからRレンジに切替
えられると、まず、リニアソレノイドバルブSLTが所
定圧P1になるように制御し、スイープダウンを開始す
る。すると、ベルトのトルク容量TBELTも、該SL
T圧PSLTに基づくライン圧PLに応じて降下を開始
する。一方、クラッチ圧PC1が油路d、マニュアルシ
フトバルブ75、及び75aを介してチェックバルブ7
4のドレーンポートEXよりドレーンされて、クラッチ
C1のトルク容量TC1は、該クラッチ圧PC1のドレ
ーンに応じて降下する。また、上記ガレージシフトバル
ブ79は、例えば上述した右半位置であっても、シフト
レンジが切替えられたことに基づいて上記ソレノイドバ
ルブSOL1、SOL2によって左半位置に切替えられ
る。
【0057】そして、時点tbにおいて、SLT圧PS
LTのスイープダウンが終了し、該SLT圧PSLTが
所定圧P1になると、上述したように、セカンダリシー
ブ圧Pssはライン圧に基づく油圧PL1となり、ベル
トのトルク容量TBELTは、所定トルク容量TPL1
となる。一方、上記該クラッチ圧PC1のドレーンに応
じてクラッチC1のトルク容量TC1も降下する。ま
た、上述のように、ブレーキ圧PB1は0圧であって、
ブレーキB1のトルク容量TB1は0であり、この状態
で該ブレーキB1が係合することはない。
【0058】この際、ガレージシフトコントロールバル
ブ77のスプリング77dの付勢力によって、SLT圧
PSLTを、従来のように0圧にするのではなく、ブレ
ーキB1が係合しないような所定圧P1にすることで、
セカンダリシーブ圧Pssを(油圧Pss2から)例え
ば油圧Pss’1に上昇させて、ベルトのトルク容量T
BELTを(所定トルク容量TPss2から)例えば所
定トルク容量TPss’1に上昇させることができる。
更に、上記ガレージシフトバルブ79の遮断によりセカ
ンダリシーブコントロールバルブ73の減圧制御を解除
することによって、セカンダリシーブ圧Pssを油圧P
ss’1から)例えば油圧PL1に上昇させ、ベルトの
トルク容量TBELTを所定トルク容量TPss’1か
ら所定トルク容量TPL1に上昇させることができる。
【0059】それにより、該クラッチC1のトルク容量
TC1が上記ベルトのトルク容量TBELTを一度も上
回ることがなく、つまりベルトとプーリとの滑り(ベル
トスリップ)を防止することができ、無段変速機のベル
トの磨耗や耐久性の低下を防止することができる。
【0060】以上のように、本発明に係る無段変速機の
油圧制御装置1によれば、ガレージシフトコントロール
バルブ77がリニアソレノイドバルブSLTのSLT圧
PSLTを所定圧P1まで不感とするスプリング77d
を有しており、所定速度以上で走行中にDレンジからR
レンジに切替え操作された際に、該SLT圧PSLTを
ブレーキB1が係合しないような所定圧P1に制御する
ので、ブレーキB1を係合させないようにすることがで
きるものでありながら、セカンダリシーブコントロール
バルブ73を該リニアソレノイドバルブSLTの所定圧
P1に基づいて制御することができる。それにより、ベ
ルトのトルク容量TBELT(プーリのトルク容量)を
増加させることができ、無段変速機構におけるベルトと
プーリとの滑りを防止することができる。また、例えば
油温が低いなどのオイルの粘性が高い状態であって、ク
ラッチC1の油圧のドレーンが遅くなる場合であって
も、該ベルトのトルク容量TBELTを増加させること
ができるので、無段変速機構におけるベルトとプーリと
の滑りを防止することができる。
【0061】また、ソレノイドモジュレータバルブ83
によるソレノイドモジュレータ圧をガレージシフトバル
ブ79を介してセカンダリシーブコントロールバルブ7
3の制御油室73eに入力している状態であっても、少
なくとも所定速度以上で走行中にDレンジからRレンジ
に切替え操作された際には、該ガレージシフトバルブ7
9の切替え位置により該セカンダリシーブコントロール
バルブ73の制御油室73eに入力しているソレノイド
モジュレータ圧を遮断して、セカンダリシーブコントロ
ールバルブ73の減圧制御を解除するので、プーリの供
給油圧を油圧発生源の油圧に上昇することができ、ベル
トのトルク容量TBELT(プーリのトルク容量)を増
加させて、無段変速機構におけるベルトとプーリとの滑
りを防止することができる。また、例えば油温が低いな
どのオイルの粘性が高い状態であって、クラッチC1の
油圧のドレーンが遅くなる場合であっても、該ベルトの
トルク容量TBELTを増加させることができるので、
無段変速機構におけるベルトとプーリとの滑りを防止す
ることができる。
【0062】なお、以上の本発明に係る実施の形態にお
いて、ガレージシフトコントロールバルブ77のスプリ
ング77dにより所定圧まで不感とする不感手段を構成
しているが、これに限らず、例えば所定圧まで開放しな
い弁などで構成してもよく、所定圧まで不感とするもの
であれば何れのものでもよい。また、本実施の形態にお
いて、遮断手段としてガレージシフトバルブ79を適用
しているが、これに限らず、新たなバルブを設ける、又
は他のバルブを使用する、などであってもよく、コント
ロール手段(セカンダリシーブコントロールバルブ7
3)の減圧制御を解除できるものであれば何れのもので
よい。
【0063】また、本実施の形態において、所定速度以
上で走行中にDレンジからRレンジに切替えられた際を
一例として説明しているが、所定速度以上で走行中にR
レンジからDレンジに切替えられた際であっても、本発
明を適用することができる。
【0064】さらに、本実施の形態において、所定速度
以上で走行中にシフトレンジが切替えられた際に、リニ
アソレノイドバルブSLTのSLT圧PSLTを所定圧
P1に制御しているが、これに限らず、該SLT圧PS
LTが、所定圧P1以下であればクラッチC1又はブレ
ーキB1が係合することはなく、所定圧P1以下に制御
すればよい。ただし、所定圧P1に制御することで、ベ
ルトのトルク容量TBELTが大きくなることは、もち
ろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無段変速機の油圧制御装置の油圧
回路を示す図。
【図2】本発明に係るリニアソレノイドバルブの信号圧
による各油圧を示す図。
【図3】本発明に係るリニアソレノイドバルブの信号圧
による各トルク容量を示す図。
【図4】本発明に係る無段変速機の油圧制御装置におい
てDレンジからRレンジに切替えられる際を示すタイム
チャート。
【図5】従来の無段変速機の油圧制御装置の油圧回路を
示す図。
【図6】従来のリニアソレノイドバルブの信号圧による
各油圧を示す図。
【図7】従来のリニアソレノイドバルブの信号圧による
各トルク容量を示す図。
【図8】従来の無段変速機の油圧制御装置においてDレ
ンジからRレンジに切替えられる際を示すタイムチャー
ト。
【符号の説明】
1 無段変速機の油圧制御装置 35 プーリ(セカンダリシーブ) 50 油圧発生源 73 第1のコントロール手段(第1のコントロール
バルブ、コントロール手段、コントロールバルブ、セカ
ンダリシーブコントロールバルブ) 73a 第2の制御油室 73b 第1のポート 73c スプール 73e 第1の制御油室 73f スプリング 73g 第2のポート 75 切替え手段(第1の切替えバルブ、マニュアル
シフトバルブ) 76 調圧手段(第1の調圧バルブ、クラッチモジュ
レータバルブ) 77 第2のコントロール手段(第2のコントロール
バルブ、ガレージシフトコントロールバルブ) 77a ポート 77d 不感手段(スプリング) 79 遮断手段(第2の切替えバルブ、ガレージシフ
トバルブ) 83 調圧手段(第2の調圧バルブ、ソレノイドモジ
ュレータバルブ) C1 第1の摩擦係合要素(クラッチ) B1 第2の摩擦係合要素(ブレーキ) SLT 信号圧出力手段(ソレノイドバルブ、リニア
ソレノイドバルブ) PC1 第1の摩擦係合要素の係合用油圧(クラッチ
の油圧) PB1 第2の摩擦係合要素の係合用油圧(ブレーキ
の油圧) PSLT 信号圧(SLT圧) P1 所定圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 59:44 F16H 59:44 (72)発明者 徳永 淳一 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 田中 裕士 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 羽渕 良司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3J067 AC23 BB20 EA02 EA90 FB90 GA01 3J552 MA07 NA01 NB01 PA12 PA63 QA15C QB02 RA22 RB28 SA36 TB07 TB12 TB14 VA64W VA66W VA74Z VB01W VC03Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給油圧に応じてプーリを押圧すること
    でベルトを挟持する無段変速機構を備え、駆動源の出力
    を、前進時に係合用油圧に応じて係合する第1の摩擦係
    合要素又は後進時に係合用油圧に応じて係合する第2の
    摩擦係合要素を介して前記無段変速機構に入力し、該無
    段変速機構により変速して駆動車輪に出力する無段変速
    機の油圧制御装置において、 信号圧を制御自在に出力する信号圧出力手段と、 前記信号圧出力手段の信号油圧に基づいて前記プーリの
    供給油圧を調圧制御する第1のコントロール手段と、 前記信号圧出力手段の信号油圧を所定圧まで不感とする
    不感手段を有し、かつ前記信号圧出力手段の信号圧に基
    づいて前記第1の摩擦係合要素又は第2の摩擦係合要素
    の係合用油圧を調圧制御する第2のコントロール手段
    と、 シフトレバーが前進レンジ又は後進レンジに切替え操作
    されたことに基づき、前記第2のコントロール手段によ
    り制御された係合用油圧を前記第1の摩擦係合要素又は
    第2の摩擦係合要素に切替えて供給する切替え手段と、
    を備え、 前記信号圧出力手段は、所定速度以上で走行中にシフト
    レバーが前進レンジ又は後進レンジに切替え操作された
    際に前記信号圧を前記所定圧以下に制御して出力する、 ことを特徴とする無段変速機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 前記信号圧出力手段は、信号圧を制御
    自在に出力するソレノイドバルブであり、 前記切替え手段は、前記係合用油圧を前記第1の摩擦係
    合要素又は前記第2の摩擦係合要素に切替えて供給する
    ことで係合させ、前進状態又は後進状態を切替える第1
    の切替えバルブであり、 前記第1のコントロール手段は、前記ソレノイドバルブ
    の信号圧に応じて前記プーリの供給油圧を調圧制御する
    第1のコントロールバルブであり、 前記第2のコントロール手段は、前記不感手段を有し、
    かつ前記ソレノイドバルブの信号圧に応じて前記第1の
    切替えバルブに供給する前記係合用油圧を調圧制御する
    第2のコントロールバルブであり、 前記ソレノイドバルブは、所定速度以上で走行中に前記
    シフトレバーが前記前進レンジから前記後進レンジに切
    替え操作された際に、前記信号圧を前記所定圧以下に制
    御して出力する、 請求項1記載の無段変速機の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第2のコントロールバルブは、前記
    ソレノイドバルブの信号圧を入力する制御油室と、該制
    御油室に対向して付勢するスプリングと、を備え、 前記スプリングの付勢に基づき、前記制御油室に入力さ
    れる前記ソレノイドバルブの信号圧が前記所定圧になる
    まで不感とする不感手段を構成してなる、 請求項2記載の無段変速機の油圧制御装置。
  4. 【請求項4】 油圧発生源の油圧を調圧する調圧手段
    と、 前記調圧手段により調圧された油圧と前記第2のコント
    ロールバルブにより調圧制御された油圧とを切替えて前
    記第1の切替えバルブに供給する第2の切替えバルブ
    と、を備え、 前記第2の切替えバルブは、前記シフトレバーが前記前
    進レンジから前記後進レンジに切替え操作された際に、
    前記第2のコントロールバルブにより調圧制御された油
    圧を前記第1の切替えバルブに供給してなる、 請求項2または3記載の無段変速機の油圧制御装置。
  5. 【請求項5】 供給油圧に応じてプーリを押圧すること
    でベルトを挟持する無段変速機構を備え、駆動源の出力
    を、前進時に係合用油圧に応じて係合する第1の摩擦係
    合要素又は後進時に係合用油圧に応じて係合する第2の
    摩擦係合要素を介して前記無段変速機構に入力し、該無
    段変速機構により変速して駆動車輪に出力する無段変速
    機の油圧制御装置において、 油圧発生源の油圧を調圧する調圧手段と、 前記調圧手段により調圧される油圧に基づき、前記油圧
    発生源の油圧を前記プーリの供給油圧として減圧制御す
    るコントロール手段と、 シフトレバーが前進レンジ又は後進レンジに切替え操作
    されたことに基づき、前記係合用油圧を前記第1の摩擦
    係合要素又は第2の摩擦係合要素に切替えて供給する切
    替え手段と、 前記調圧手段と前記コントロール手段との間に介在し、
    少なくとも所定速度以上で走行中に前記シフトレバーが
    前記切替え操作された際に、前記調圧手段により調圧さ
    れる油圧を遮断する遮断手段と、を備え、 前記シフトレバーが前記切替え操作された際に、前記遮
    断手段の遮断により前記コントロール手段の減圧制御を
    解除する、 ことを特徴とする無段変速機の油圧制御装置。
  6. 【請求項6】 信号圧を制御自在に出力するソレノイド
    バルブを備え、 前記コントロール手段は、前記調圧手段により調圧され
    た油圧に応じて前記プーリの供給油圧を減圧し、かつ前
    記ソレノイドバルブの信号圧に応じて前記プーリの供給
    油圧を増圧するコントロールバルブであり、 前記切替え手段は、前記係合用油圧を前記第1の摩擦係
    合要素又は前記第2の摩擦係合要素に切替えて供給する
    ことで係合させ、前進状態又は後進状態を切替える第1
    の切替えバルブであり、 前記遮断手段は、前記調圧手段により調圧された油圧と
    前記ソレノイドバルブの信号圧に基づいて制御された油
    圧とを切替えて前記第1の切替えバルブに供給すると共
    に、前記ソレノイドバルブの信号圧に基づいて制御され
    た油圧を前記第1の切替えバルブに供給する場合に、前
    記コントロールバルブに入力される前記調圧手段により
    調圧された油圧を遮断する第2の切替えバルブであり、 少なくとも所定速度以上で走行中に前記シフトレバーが
    前記前進レンジから前記後進レンジに切替え操作された
    際に、前記第2の切替えバルブを前記ソレノイドバルブ
    の信号圧に基づいて制御された油圧を前記第1の切替え
    バルブに供給するように切替えると共に、前記コントロ
    ールバルブに入力される前記調圧手段により調圧された
    油圧を遮断し、前記コントロールバルブにより供給され
    る前記プーリの供給油圧の減圧制御を解除してなる、 請求項5記載の無段変速機の油圧制御装置。
  7. 【請求項7】 前記コントロールバルブは、スプール
    と、前記スプールを一方に付勢するスプリングと、前記
    調圧手段により調圧された油圧を入力し、前記スプリン
    グの反付勢方向に対して前記スプールに作用させる第1
    の制御油室と、前記ソレノイドバルブの信号圧を入力
    し、前記スプリングの付勢方向に対して前記スプールに
    作用させる第2の制御油室と、前記油圧発生源の油圧を
    入力する第1のポートと、前記スプールの位置により前
    記第1のポートに連通する開度が決められ、前記プーリ
    の供給油圧を出力する第2のポートと、を有し、 前記第1の制御油室に入力され、前記スプリングの反付
    勢方向に対して前記スプールに作用する前記調圧手段に
    より調圧された油圧を、前記第2の切替えバルブにより
    遮断することで、前記プーリの供給油圧の減圧制御を解
    除してなる、 請求項6記載の無段変速機の油圧制御装置。
  8. 【請求項8】 前記調圧手段は、前記油圧発生源の油圧
    を調圧する第1の調圧バルブと、該第1の調圧バルブに
    より調圧された油圧を調圧する第2の調圧バルブと、を
    有し、 前記第2の切替えバルブにより前記第1の切替えバルブ
    に供給される前記調圧手段により調圧された油圧は、前
    記第1の調圧バルブにより調圧された油圧であり、 前記第2の切替えバルブにより前記コントロールバルブ
    に入力される前記調圧手段により調圧された油圧は、前
    記第2の調圧バルブにより調圧された油圧である、 請求項6または7記載の無段変速機の油圧制御装置。
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