JP3924164B2 - 無段変速機の油圧制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車輌等に搭載される無段変速機の油圧制御装置に係り、詳しくは、所定速度以上で走行中にシフトレバーが前進レンジ又は後進レンジに切替え操作された際に、無段変速機構のベルトとプーリとの滑りを防止する無段変速機の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、従来の無段変速機の油圧制御装置の一例について図5、図6、及び図7に沿って説明する。図5は従来の無段変速機の油圧制御装置100の油圧回路を示す図、図6はリニアソレノイドバルブの信号圧による各油圧を示す図、図7はリニアソレノイドバルブの信号圧による各トルク容量を示す図である。
【0003】
図5において、SLTはスロットル開度などに基づいて信号圧(SLT圧)を昇圧して油路a1,a2に出力するリニアソレノイドバルブ、50は該リニアソレノイドバルブのSLT圧に基づいてライン圧PLを油路f1,f2に出力する油圧発生源、76は油路f2からのライン圧を調圧して油路c1、及びストレーナ85を介して油路c2,c3,c4,c5にレンジ圧として出力するクラッチモジュレータバルブ、83は油路c5のレンジ圧を所定量減圧してソレノイドモジュレータ圧として油路g、及びソレノイドバルブSOL1,SOL2に出力するソレノイドモジュレータバルブである。
【0004】
また、77は油路c4からのレンジ圧を油路a2からのSLT圧に基づいて該リニアソレノイドバルブSLTによりクラッチC1又はブレーキB1を直接制御するための直接制御圧に調圧するガレージシフトコントロールバルブ、79はソレノイドバルブSOL1,SOL2の信号圧に基づいて油路c2からのレンジ圧、又は油路kからの直接制御圧を切替えて油路jに出力するガレージシフトバルブ、75は不図示のシフトレバーに連動し、油路jのレンジ圧又は直接制御圧を、Dレンジであれば油路dを介してクラッチC1の油圧サーボに、Rレンジであれば油路eを介してブレーキB1の油圧サーボに出力するマニュアルシフトバルブ、73は油路gからのドレノイドモジュレータ圧、及び油路a1からのSLT圧に基づいて、油路f1からのライン圧をセカンダリシーブ圧Pssに調圧して無段変速機構のセカンダリシーブ35に出力するセカンダリシーブコントロールバルブである。
【0005】
なお、87はオイル温度センサ、89は圧力センサであり、また、クラッチモジュレータバルブ76、ソレノイドモジュレータバルブ83、ガレージシフトコントロールバルブ77、セカンダリシーブコントロールバルブ73には、それぞれフィードバック圧が入力されている。
【0006】
ついで、上記リニアソレノイドバルブSLTの信号圧と各油圧との関係を図6に沿って説明する。なお、シフトレバーがDレンジ又はRレンジに切替えられた場合は、クラッチC1又はブレーキB1は、上述したリニアソレノイドバルブSLTによる直接制御の状態であって、図6に示すPC1・PB1は上記直接制御圧に基づくクラッチC1の油圧サーボの油圧、或いはブレーキB1の油圧サーボの油圧を示している。
【0007】
例えばスロットル開度などに基づいてリニアソレノイドバルブSLTがSLT圧を昇圧していくと、ライン圧PLも昇圧されていく。すると、油路f2の昇圧されるライン圧PLをクラッチモジュレータバルブ76が調圧し、油路c1ないし油路c5のレンジ圧も昇圧される。そして、ガレージシフトコントロールバルブ77は、油路c4を介して入力されるレンジ圧を油路a2を介して入力されるSLT圧に基づき調圧し、油路k、ガレージシフトバルブ79、油路j、マニュアルシフトバルブ75、油路d又は油路eを介してクラッチC1の油圧サーボ又はブレーキB1の油圧サーボを昇圧していく。
【0008】
一方、セカンダリシーブコントロールバルブ73は、油路c5及びソレノイドモジュレータバルブ83を介した油路gのソレノイドモジュレータ圧と油路a1のSLT圧とにより上記昇圧されるライン圧PLを調圧し、つまりセカンダリシーブ圧Pssを昇圧する。即ち、リニアソレノイドバルブSLTのSLT圧に基づき、各油圧も上昇する。
【0009】
そして、図7に示すように、クラッチC1のトルク容量TC1、ブレーキB1のトルク容量TB1、セカンダリシーブ35のトルク容量つまりTPss(つまり、プーリによるベルトの挟持力であって、ベルト及びプーリのトルク容量TBELT)も、上記SLT圧PSLTの昇圧に基づいて上昇していく。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、所定速度(例えば時速7[km/h])以上で走行中にである場合に、例えばドライバがシフトレバーによりシフトレンジをDレンジからRレンジへ切替えてしまった場合には、上述した無段変速機の油圧制御装置100において、ブレーキB1を係合させないためにリニアソレノイドバルブSLTのSLT圧を0圧に制御し、リバースコントロール(リバースインヒビット)制御を行うことで、後進段への移行を禁止している。そのため、リニアソレノイドバルブSLTのSLT圧が0圧に制御されるので、クラッチC1の油圧サーボの油圧がマニュアルシフトバルブ75のドレーンポートEXよりドレーンされることになり、該SLT圧が0圧であるときは、図6に示すように、セカンダリシーブ圧は所定圧Pss2となって、図7に示すように、セカンダリシーブ35のトルク容量TBELTは所定トルク容量TPss2となる。
【0011】
図8は従来の無段変速機の油圧制御装置100においてDレンジからRレンジに切替えられる際を示すタイムチャートである。図8に示すように、上記走行中である時点t1においてDレンジからRレンジに切替えられると、SLT圧PSLTを降下させると共に、上述のようにクラッチC1の油圧のドレーンを開始する。この際、図6及び図7に示すように、セカンダリシーブ圧PssがSLT圧PSLTと共に降下し、セカンダリシーブ35のトルク容量TBELTもSLT圧PSLTと共に降下する。
【0012】
しかしながら、例えば油温が低いなど、特にオイルの粘性が高い状態では、上記クラッチC1の油圧のドレーンが遅くなる場合があり、例えば時点t2において、クラッチC1のトルク容量TC1がセカンダリシーブ35のトルク容量TBELTよりも上回ってしまうことがある。また、例えば時点t3においてSLT圧が0圧になり、セカンダリシーブ35のトルク容量TBELTが上述したように所定トルク容量TPss2となっても、クラッチC1のトルク容量TC1が該所定トルクTPss2以上であって、例えば時点t4にクラッチC1のトルク容量TC1が該所定トルクTPss2以下になるまでの間、即ち所定時間TAの間は、クラッチC1のトルク容量TC1がセカンダリシーブ35のトルク容量TBELTよりも上回っている状態が継続する。
【0013】
つまり、この状態は、クラッチC1によって不図示のエンジンのトルクが無段変速機のプーリに伝達されているのに、プーリによるベルトの挟持力が少なく、ベルトとプーリとの滑り(ベルトスリップ)が生じる虞があり、無段変速機のベルトの磨耗や耐久性の低下を生じる虞がある。
【0014】
そこで本発明は、所定速度以上で走行中にシフトレバーが切替え操作された際に、無段変速機構におけるベルトとプーリとの滑りを防止する無段変速機の油圧制御装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る本発明は(例えば図1ないし図4参照)、供給油圧に応じてプーリ(35)を押圧することでベルトを挟持する無段変速機構を備え、駆動源の出力を、前進時に係合用油圧(PC1)に応じて係合する第1の摩擦係合要素(C1)又は後進時に係合用油圧(PB1)に応じて係合する第2の摩擦係合要素(B1)を介して前記無段変速機構に入力し、該無段変速機構により変速して駆動車輪に出力する無段変速機の油圧制御装置(1)において、
信号圧(PSLT)を制御自在に出力する信号圧出力手段(SLT)と、
前記信号圧出力手段(SLT)の信号圧(PSLT)に基づいて前記プーリ(35)の供給油圧を調圧制御する第1のコントロール手段(73)と、
前記信号圧出力手段(SLT)の信号圧(PSLT)を所定圧(P1)まで不感とする不感手段(77d)を有し、前記不感手段(77d)が前記所定圧(P1)以下の前記信号圧出力手段(SLT)の信号圧(PSLT)を不感にすることによって前記第1の摩擦係合要素(C1)又は第2の摩擦係合要素(B1)の係合用油圧(PC1・PB1)を0圧にし、かつ前記信号圧出力手段(SLT)の前記所定圧(P1)以上の信号圧(PSLT)に基づいて前記第1の摩擦係合要素(C1)又は第2の摩擦係合要素(B1)の係合用油圧(PC1・PB1)を調圧制御する第2のコントロール手段(77)と、
シフトレバーが前進レンジ又は後進レンジに切替え操作されたことに基づき、前記第2のコントロール手段(77)により制御された係合用油圧を前記第1の摩擦係合要素(C1)又は第2の摩擦係合要素(B1)に切替えて供給する切替え手段(85)と、を備え、
前記信号圧出力手段は、所定速度以上で走行中にシフトレバーが前進レンジから後進レンジ又は後進レンジから前進レンジに切替え操作された際に前記信号圧(PSLT)を0圧よりも大きく、かつ前記所定圧(P1)以下に制御して出力する、
ことを特徴とする無段変速機の油圧制御装置(1)にある。
【0016】
請求項2に係る本発明は(例えば図1ないし図4参照)、前記信号圧出力手段は、信号圧(PSLT)を制御自在に出力するソレノイドバルブ(SLT)であり、
前記切替え手段は、前記係合用油圧(PC1・PB1)を前記第1の摩擦係合要素(C1)又は前記第2の摩擦係合要素(B1)に切替えて供給することで係合させ、前進状態又は後進状態を切替える第1の切替えバルブ(75)であり、
前記第1のコントロール手段は、前記ソレノイドバルブ(SLT)の信号圧(PSLT)に応じて前記プーリ(35)の供給油圧を調圧制御する第1のコントロールバルブ(73)であり、
前記第2のコントロール手段は、前記不感手段(77d)を有し、かつ前記ソレノイドバルブ(SLT)の信号圧(PSLT)に応じて前記第1の切替えバルブ(75)に供給する係合用油圧を調圧制御する第2のコントロールバルブ(77)であり、
前記ソレノイドバルブ(SLT)は、所定速度以上で走行中にシフトレバーが前進レンジ又は後進レンジに切替え操作された際に前記信号圧(PSLT)を前記所定圧(P1)以下に制御して出力する、
請求項1記載の無段変速機の油圧制御装置(1)にある。
【0017】
請求項3に係る本発明は(例えば図1参照)、前記第2のコントロールバルブ(77)は、前記ソレノイドバルブ(SLT)の信号圧(PSLT)を入力する制御油室(77a)と、該制御油室(77a)に対向して付勢するスプリング(77d)と、を備え、
前記スプリング(77d)の付勢に基づき、前記制御油室(77a)に入力される前記ソレノイドバルブ(SLT)の信号圧(PSLT)が前記所定圧(P1)になるまで不感とする不感手段を構成してなる、
請求項2記載の無段変速機の油圧制御装置(1)にある。
【0018】
請求項4に係る本発明は(例えば図1参照)、油圧発生源(50)の油圧を調圧する調圧手段(76)と、
前記調圧手段(76)により調圧された油圧と前記第2のコントロールバルブ(77)により調圧制御された油圧とを切替えて前記第1の切替えバルブ(75)に供給する第2の切替えバルブ(79)と、を備え、
前記第2の切替えバルブ(79)は、前記シフトレバーが前記前進レンジから前記後進レンジに切替え操作された際に、前記第2のコントロールバルブ(77)により調圧制御された油圧を前記第1の切替えバルブ(75)に供給してなる、
請求項2または3記載の無段変速機の油圧制御装置にある。
【0019】
請求項5に係る本発明は(例えば図1ないし図4参照)、供給油圧に応じてプーリ(35)を押圧することでベルトを挟持する無段変速機構を備え、駆動源の出力を、前進時に係合用油圧(PC1)に応じて係合する第1の摩擦係合要素(C1)又は後進時に係合用油圧(PB1)に応じて係合する第2の摩擦係合要素(B1)を介して前記無段変速機構に入力し、該無段変速機構により変速して駆動車輪に出力する無段変速機の油圧制御装置(1)において、
油圧発生源(50)の油圧を調圧する調圧手段(76,83)と、
前記調圧手段(76,83)により調圧される油圧に基づき、前記油圧発生源(50)の油圧を前記プーリ(35)の供給油圧として減圧制御するコントロール手段(73)と、
シフトレバーが前進レンジ又は後進レンジに切替え操作されたことに基づき、前記係合用油圧(PC1・PB1)を前記第1の摩擦係合要素(C1)又は第2の摩擦係合要素(B1)に切替えて供給する切替え手段(75)と、
前記調圧手段(76,83)と前記コントロール手段(73)との間に介在し、少なくとも所定速度以上で走行中に前記シフトレバーが前進レンジから後進レンジに又は後進レンジから前進レンジに切替え操作された際に、前記調圧手段(76,83)により調圧される油圧を遮断する遮断手段(79)と、を備え、
少なくとも所定速度以上で走行中に前記シフトレバーが前進レンジから後進レンジに又は後進レンジから前進レンジに切替え操作された際に、前記遮断手段(79)の遮断により前記コントロール手段(73)の減圧制御を解除する、
ことを特徴とする無段変速機の油圧制御装置(1)にある。
【0020】
請求項6に係る本発明は(例えば図1ないし図4参照)、信号圧(PSLT)を制御自在に出力するソレノイドバルブ(SLT)を備え、
前記コントロール手段は、前記調圧手段(76,83)により調圧された油圧に応じて前記プーリ(35)の供給油圧を減圧し、かつ前記ソレノイドバルブ(SLT)の信号圧(PSLT)に応じて前記プーリ(35)の供給油圧を増圧するコントロールバルブ(73)であり、
前記切替え手段は、前記係合用油圧(PC1・PB1)を前記第1の摩擦係合要素(C1)又は前記第2の摩擦係合要素(B1)に切替えて供給することで係合させ、前進状態又は後進状態を切替える第1の切替えバルブ(75)であり、
前記遮断手段は、前記調圧手段(76,83)により調圧された油圧と前記ソレノイドバルブ(SLT)の信号圧(PSLT)に基づいて制御された油圧とを切替えて前記第1の切替えバルブ(75)に供給すると共に、前記ソレノイドバルブ(SLT)の信号圧(PSLT)に基づいて制御された油圧を前記第1の切替えバルブ(75)に供給する場合に、前記コントロールバルブ(73)に入力される前記調圧手段(76)により調圧された油圧を遮断する第2の切替えバルブ(79)であり、
少なくとも所定速度以上で走行中に前記シフトレバーが前記前進レンジから前記後進レンジに切替え操作された際に、前記第2の切替えバルブ(79)を前記ソレノイドバルブ(SLT)の信号圧(PSLT)に基づいて制御された油圧を前記第1の切替えバルブ(75)に供給するように切替えると共に、前記コントロールバルブ(73)に入力される前記調圧手段(76,83)により調圧された油圧を遮断し、前記コントロールバルブ(73)により供給される前記プーリ(35)の供給油圧の減圧制御を解除してなる、
請求項5記載の無段変速機の油圧制御装置(1)にある。
【0021】
請求項7に係る本発明は(例えば図1参照)、前記コントロールバルブ(73)は、スプール(73c)と、前記スプール(73c)を一方に付勢するスプリング(73f)と、前記調圧手段(76,83)により調圧された油圧を入力し、前記スプリング(73f)の反付勢方向に対して前記スプール(73c)に作用させる第1の制御油室(73e)と、前記ソレノイドバルブ(SLT)の信号圧(PSLT)を入力し、前記スプリング(73f)の付勢方向に対して前記スプール(73c)に作用させる第2の制御油室(73a)と、前記油圧発生源(50)の油圧を入力する第1のポート(73b)と、前記スプール(73c)の位置により前記第1のポート(73b)に連通する開度が決められ、前記プーリ(35)の供給油圧を出力する第2のポート(73g)と、を有し、
前記第1の制御油室(73e)に入力され、前記スプリング(73f)の反付勢方向に対して前記スプール(73c)に作用する前記調圧手段(76,83)により調圧された油圧を、前記第2の切替えバルブ(79)により遮断することで、前記プーリ(35)の供給油圧の減圧制御を解除してなる、
請求項6記載の無段変速機の油圧制御装置(1)にある。
【0022】
請求項8に係る本発明は(例えば図1参照)、前記調圧手段は、前記油圧発生源(50)の油圧を調圧する第1の調圧バルブ(76)と、該第1の調圧バルブ(76)により調圧された油圧を調圧する第2の調圧バルブ(83)と、を有し、
前記第2の切替えバルブ(79)により前記第1の切替えバルブ(75)に供給される前記調圧手段により調圧された油圧は、前記第1の調圧バルブ(76)により調圧された油圧であり、
前記第2の切替えバルブ(79)により前記コントロールバルブ(73)に入力される前記調圧手段により調圧された油圧は、前記第2の調圧バルブ(83)により調圧された油圧である、
請求項6または7記載の無段変速機の油圧制御装置(1)にある。
【0023】
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
【0024】
【発明の効果】
請求項1に係る本発明によると、第2のコントロール手段が、信号圧出力手段の信号圧を所定圧まで不感とする不感手段を有しており、信号圧出力手段は、所定速度以上で走行中にシフトレバーが前進レンジ又は後進レンジに切替え操作された際に信号圧を所定圧以下に制御して出力するので、信号圧出力手段の信号圧を不感手段によって不感とすることができ、第1の摩擦係合要素又は第2の摩擦係合要素を係合させないようにすることができるものでありながら、プーリの供給油圧を信号圧出力手段の信号圧に基づいて調圧制御することができ、プーリのトルク容量を増加させることができる。それにより、無段変速機構におけるベルトとプーリとの滑りを防止することができる。
【0025】
請求項2に係る本発明によると、第2のコントロールバルブが、信号圧出力手段の信号圧を所定圧まで不感とする不感手段を有しており、ソレノイドバルブが、所定速度以上で走行中にシフトレバーが前進レンジから後進レンジに切替え操作された際に、信号圧を所定圧以下に制御して出力するので、ソレノイドバルブの信号圧を不感手段によって不感とすることができ、第2の摩擦係合要素を係合させないようにすることができるものでありながら、プーリの供給油圧をソレノイドバルブの信号圧に基づいて調圧制御することができ、プーリのトルク容量を増加させることができる。それにより、例えば第1の摩擦係合要素の係合用油圧の降下が遅くても、該第1の摩擦係合要素のトルク容量がプーリのトルク容量よりも大きくなることを防ぐことができ、無段変速機構におけるベルトとプーリとの滑りを防止することができる。
【0026】
請求項3に係る本発明によると、第2のコントロールバルブに、ソレノイドバルブの信号圧を入力する制御油室と、該制御油室に対向して付勢するスプリングと、を備えて、スプリングの付勢に基づき、制御油室に入力されるソレノイドバルブの信号圧が所定圧になるまで不感とする不感手段を構成するので、ソレノイドバルブの信号圧が所定圧以下まで出力されても、不感とすることができる。
【0027】
請求項4に係る本発明によると、油圧発生源の油圧を調圧する調圧手段と、調圧手段により調圧された油圧と第2のコントロールバルブにより調圧制御された油圧とを切替えて第1の切替えバルブに供給する第2の切替えバルブと、を備えて、第2の切替えバルブは、シフトレバーが前進レンジから後進レンジに切替え操作された際に、第2のコントロールバルブにより調圧制御された油圧を第1の切替えバルブに供給するので、第2の摩擦係合要素の係合用油圧として、不感手段によりソレノイドバルブの信号圧を不感として調圧制御された第2のコントロールバルブの油圧を供給することができる。
【0028】
請求項5に係る本発明によると、調圧手段により調圧される油圧に基づき、油圧発生源の油圧をプーリの供給油圧として減圧制御するコントロール手段と、シフトレバーが前進レンジ又は後進レンジに切替え操作されたことに基づき、係合用油圧を第1の摩擦係合要素又は第2の摩擦係合要素に切替えて供給する切替え手段と、調圧手段とコントロール手段との間に介在し、シフトレバーが切替え操作されたことに基づき、調圧手段により調圧される油圧を遮断する遮断手段と、を備えて、少なくとも所定速度以上で走行中にシフトレバーが切替え操作された際に、遮断手段の遮断によりコントロール手段の減圧制御を解除するので、シフトレバーが切替え操作された際に、プーリの供給油圧を油圧発生源の油圧に上昇することができ、プーリのトルク容量を増加させて、無段変速機構におけるベルトとプーリとの滑りを防止することができる。
【0029】
請求項6に係る本発明によると、シフトレバーが前進レンジから後進レンジに切替え操作された際に、第2の切替えバルブをソレノイドバルブの信号圧に基づいて制御された油圧を第1の切替えバルブに供給するように切替えると共に、コントロールバルブに入力される調圧手段により調圧された油圧を遮断し、コントロールバルブにより供給されるプーリの供給油圧の減圧制御を解除するので、少なくとも所定速度以上で走行中にシフトレバーが前進レンジから後進レンジに切替え操作された際に、プーリの供給油圧を油圧発生源の油圧に上昇することができ、プーリのトルク容量を増加させることができる。それにより、例えば第1の摩擦係合要素の係合用油圧の降下が遅くても、該第1の摩擦係合要素のトルク容量がプーリのトルク容量よりも大きくなることを防ぐことができ、無段変速機構におけるベルトとプーリとの滑りを防止することができる。
【0030】
請求項7に係る本発明によると、第1の制御油室に入力され、スプリングの反付勢方向に対してスプールに作用する調圧手段により調圧された油圧を、第2の切替えバルブにより遮断することで、プーリの供給油圧の減圧制御を解除するので、プーリの供給油圧を油圧発生源の油圧にすることができる。
【0031】
請求項8に係る本発明によると、第2の切替えバルブにより第1の切替えバルブに供給される調圧手段により調圧された油圧が、第1の調圧バルブにより調圧された油圧であり、第2の切替えバルブによりコントロールバルブに入力される調圧手段により調圧された油圧が、第2の調圧バルブにより調圧された油圧であるので、シフトレバーが前進レンジから後進レンジに切替え操作された際に、第2の切替えバルブによって、第1の調圧バルブにより調圧された油圧を第1の切替えバルブに供給することができるものでありながら、第2の調圧バルブにより調圧された油圧をコントロールバルブに対して遮断することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施の形態を図に沿って説明する。
【0033】
まず、本発明に係る無段変速機の油圧制御装置1について図1に沿って説明する。図1は本発明に係る無段変速機の油圧制御装置の油圧回路を示す図である。なお、従来の技術において説明したものと、同様のものには同符号を付して、その説明をする。また、図1に示す無段変速機の油圧制御装置1は、本発明に係る部分を示したものであり、その他、複数のバルブや油路により構成されているものであるが、説明の便宜上、その説明を省略する。
【0034】
図において、SLTはライン圧制御用リニアソレノイドバルブ(信号圧出力手段)、50は不図示のオイルポンプ、プライマリレギュレータバルブ、セカンダリレギュレータバルブなどを有してリニアソレノイドバルブSLTの信号圧(以下、「SLT圧」とする。)に基づいてライン圧を発生する油圧発生源、73は無段変速機構のセカンダリシーブ(プーリ)35に供給する油圧をコントロール制御(調圧制御、減圧制御)するセカンダリシーブコントロールバルブ(第1のコントロール手段、第1のコントロールバルブ、コントロール手段、コントロールバルブ)、75は運転者のシフトレバー等の操作により切替えられるマニュアルシフトバルブ(切替え手段、第1の切替えバルブ)である。
【0035】
また、76は前進時に係合するクラッチ(第1の摩擦係合要素)C1及び後進時に係合するブレーキ(第2の摩擦係合要素)B1の油圧サーボ30,31に供給する、いわゆるクラッチ(レンジ)圧(係合用油圧)を発生するクラッチモジュレータバルブ(調圧手段、第1の調圧バルブ)、77はクラッチC1及びブレーキB1の切替え時に上記油圧サーボ30,31へ供給するコントロール圧(調圧制御された油圧)を発生するコントロールバルブ(第2のコントロール手段、第2のコントロールバルブ)、79は上記レンジ圧及びコントロール圧を切替えるリレーバルブ(遮断手段、第2の切替えバルブ)であり、上記コントロールバルブ及びリレーバルブは、主に車庫出し、車庫入れ等に用いられるので、便宜的に77をガレージシフトコントロールバルブ、79をガレージシフトバルブと称する。
【0036】
また、83はソレノイドモジュレータバルブ(調圧手段)であり、SOL1及びSOL2は、不図示のロックアップコントロールバルブ及び上記ガレージシフトバルブ79を切替えるためのソレノイドバルブであり、ノーマルクローズタイプで油圧をオン・オフ制御する。更に、74はチェックバルブ、85はストレーナ、87はオイル温度センサ、89は圧力センサであり、また、35はセカンダリシーブ(プーリ)の油圧アクチュエータである。なお、図1において、他の部品は周知の油圧記号に従うものである。
【0037】
ついで、上記構成に基づく作用について説明する。エンジン回転に基づく不図示のオイルポンプの回転により、所定油圧が発生し、該油圧は、プーリ比及びスロットル開度(即ち、入力トルク)に基づき演算される制御部からの信号により制御されるリニアソレノイドバルブSLTからのSLT圧に基づき、ライン圧(PL)に調圧される。更に、リニアソレノイドバルブSLTの出力ポートaからのSLT圧は、油路a1を介してセカンダリシーブコントロールバルブ73の制御油室(第2の制御油室)73aに供給される。
【0038】
また、上記リニアソレノイドバルブSLTのSLT圧は、油路a2を介してガレージコントロールバルブ77の制御油室77aに供給される。ガレージシフトコントロールバルブ77は、スプリング77d(不感手段)を、スプール77eを介して制御油室77aの油圧に対して図中下方向に付勢するように有しており、上記SLT圧が制御油室77aに供給された際、SLT圧が所定圧以下の間はスプール77eが不感として移動せず、所定圧以上になると該スプリング77dの付勢力に打勝ってスプール77eが移動を開始する。そして、スプール77eが移動すると、該バルブ77は、ポート77bに入力されている油路c4からのレンジ圧(詳しくは後述する)を直接制御圧(クラッチコントロール圧)に調圧してポート77cから出力し、油路kを介してガレージシフトバルブ79のポート79eに供給する。
【0039】
一方、クラッチモジュレータバルブ76には、油路f2を介してポート76aにライン圧PLが入力され、ポート76bから油路c1及びストレーナ85を介して油路c2ないしc5に出力すると共に、一方の制御油室76cに上記出力ポートからの出力圧(レンジ圧)が入力されており、かつスプールがスプリング76dにより上記制御油室に向けて付勢されていると共に、小径プラグを介しての他方の制御油室76eにマニュアルシフトバルブ75のリバースポートRからの油圧が油路bを介して供給されている。従って、該クラッチモジュレータバルブ76は、ライン圧PLが低い状態では、制御油室76cに作用するフィードバック圧はスプリング76dの予荷重に打勝つことなく、左半位置にあってライン圧と略々同じレンジ圧を出力するが、ライン圧PLが高くなると、それに応じてフィードバック圧も高くなり、スプリング76dの予荷重に打勝つと、該スプリング76dと制御油室76cのフィードバック圧とのバランスにより、略々一定のレンジ圧を出力する。なお、上記油路c1のレンジ圧は、上記ストレーナ85及び油路c3を介してリニアソレノイドバルブSLTの入力ポートcに入力しており、また、上記油路c5のレンジ圧は、ソレノイドモジュレータバルブ83に入力している。
【0040】
該モジュレータバルブ83は、上記油路c5を介してポート83aから入力される上記レンジ圧を、ポート83bより出力される油圧によりポート83cに作用するフィードバック圧に基づいて所定量減圧し、各ソレノイドバルブSOL1、SOL2、及び詳しくは後述する油路g1、上記ガレージシフトバルブ79、及び油路g2を介して上記セカンダリシーブコントロールバルブ73の制御油室(第1の制御油室)73eに供給する。
【0041】
該セカンダリシーブコントロールバルブ73は、上記油路a1を介して制御油室73aに入力されるSLT圧と、モジュレータバルブ83より制御油室73eに入力される油圧(ソレノイドモジュレータ圧)と、をスプール73cに対向させる形で入力し、制御油室73eに入力される油圧に対して付勢するスプリング73fを有して、それら制御油室73a及び制御油室73eの油圧と該スプリング73fの付勢力に基づいて、ポート(第1のポート)73bに入力されているライン圧をセカンダリシーブ用圧Pssに調圧してポート(第2のポート)73gに出力し、セカンダリ側油圧アクチュエータ35に供給する。
【0042】
上記ソレノイドバルブSOL1の信号圧は、油路hを介してガレージシフトバルブ79の制御油室79fに接続されている。また、上記ソレノイドバルブSOL2の信号圧は、油路iを介してガレージシフトバルブ79の制御油室79cに接続されている。それにより、ソレノイドバルブSOL1及びソレノイドバルブSOL2が出力する信号圧に基づき、ガレージシフトバルブ79の切替え位置が制御される。
【0043】
上記ガレージシフトバルブ79が左半位置にある場合には、ポート79eとポート79bとが連通し、リニアソレノイドバルブSLTのSLT圧によりコントロールされた直接制御圧をガレージシフトコントロールバルブ77を介して入力し、マニュアルシフトバルブ75のポートPMに出力する。つまり、この状態でDレンジ又はRレンジであると、リニアソレノイドバルブSLTのSLT圧によるクラッチC1及びブレーキB1の油圧サーボ30,31の直接制御の状態であり、これにより、特にDレンジ又はRレンジの切替え時や発進時において、スロットル開度に基づいて出力されるリニアソレノイドバルブSLTのSLT圧によりクラッチC1及びブレーキB1のトルク容量TC1,TB1が制御される。
【0044】
該ガレージシフトバルブ79が右半位置にある場合には、ポート79aとポート79bとが連通し、プライマリレギュレータバルブ70に基づくクラッチモジュレータバルブ76からのレンジ圧を入力し、マニュアルシフトバルブ75のポートPMに出力する。つまり、この状態でDレンジ又はRレンジであると、クラッチモジュレータバルブ76のレンジ圧によるクラッチC1及びブレーキB1の油圧サーボ30,31のレンジ圧制御の状態であり、上述したクラッチモジュレータバルブ76による略々一定のレンジ圧によりクラッチC1及びブレーキB1のトルク容量TC1,TB1が制御される。これにより、特に車輌の走行時において、上記クラッチC1及びブレーキB1の油圧サーボ30,31が過圧状態にならず、かつクラッチC1及びブレーキB1の係合状態が保持される。
【0045】
また、上記ガレージシフトバルブ79には、上記ソレノイドモジュレータバルブ83のポート83bから出力されるソレノイドモジュレータ圧が油路g1を介してポート79dに入力されており、ポート79gが油路g2を介してセカンダリシーブコントロールバルブ73の制御油室73eに接続されている。該ポート79dとポート79gとは、上記ガレージシフトバルブ79が左半位置にある場合に遮断され(減圧制御の解除)、右半位置にある場合に連通する(減圧制御状態)ように構成されており、つまりDレンジ又はRレンジの切替え時や発進時(少なくともシフトレンジが切替えられた場合)において、セカンダリシーブコントロールバルブ73のポート73eへの上記ソレノイドモジュレータ圧を遮断する(即ち、減圧制御を解除する)。
【0046】
一方、上述したように、ガレージシフトバルブ79のポート79bより出力される直接制御圧又はレンジ圧は、油路jを介して上記マニュアルシフトバルブ75のポートPMに入力されている。該マニュアルシフトバルブ75は、不図示のシフトレバーに連動されており、ドライバがシフトレバーによりDレンジを選択した場合には、ポートPMとポートDとを連通させて、油路dを介してクラッチC1の油圧サーボ30に上記直接制御圧又はレンジ圧を供給する。また、ドライバがシフトレバーによりRレンジを選択した場合には、ポートPMとポートRとを連通させて、油路eを介してブレーキB1の油圧サーボ31に上記直接制御圧又はレンジ圧を供給する。そして、ドライバがシフトレバーによりDレンジ又はRレンジからその他のレンジに切替えた場合には、油圧サーボ30又は油圧サーボ31の油圧が、油路d又は油路e、マニュアルシフトバルブ75のポート75a、及び油路lを介してチェックバルブ74のドレーンポートEXよりドレーンされる。
【0047】
ついで、上記リニアソレノイドバルブSLTのSLT圧と各油圧との関係、及び該SLT圧と各トルク容量との関係を、図2及び図3に沿って説明する。図2は本発明に係るリニアソレノイドバルブの信号圧による各油圧を示す図、図3は本発明に係るリニアソレノイドバルブの信号圧による各トルク容量を示す図である。
【0048】
なお、図2及び図3に示す各油圧及び各トルク容量は、シフトレンジがDレンジ又はRレンジに切替えられる際、つまり上記ガレージシフトバルブ79が左半位置であって、クラッチC1の油圧サーボ30及びブレーキB1の油圧サーボ31には上記直接制御圧が供給され、セカンダリシーブコントロールバルブ73の制御油室73eにはソレノイドモジュレータ圧が遮断される状態を示している。また、図2及び図3に示す各油圧及び各トルク容量は、SLT圧がその状態にある場合の関係を示すものであって、特にクラッチ圧、ブレーキ圧との関係は例えばドレーンの速度などとは無関係である。
【0049】
上記リニアソレノイドバルブSLTのSLT圧PSLTが例えばスロットル開度に基づいて制御されると、ライン圧PLも不図示のオイルポンプの発生油圧を該SLT圧PSLTに基づいて制御されるプライマリレギュレータバルブなどにより制御される。すると、油路a2を介してガレージシフトコントロールバルブ77の制御油室77aに該SLT圧PSLTが入力されるが、上述のように、該バルブ77はスプリング77dを有しており、該スプリング77dの付勢力によりSLT圧PSLTが所定圧P1になるまで昇圧した状態でも、該バルブ77のスプール77eは移動しない。また、SLT圧PSLTが所定圧以上になると、スプリング77dの付勢力が打負ける形でスプール77eが移動され、ポート77bとポート77cとの開度が開いて連通し、つまり上記直接制御圧を油路k、ガレージシフトバルブ79、及びマニュアルシフトバルブ75を介してクラッチC1の油圧サーボ30又はブレーキB1の油圧サーボ31に供給する。
【0050】
それにより、クラッチC1の油圧サーボ30の油圧(以下、「クラッチ圧」とする。)PC1、又はブレーキB1の油圧サーボ31の油圧(以下、「ブレーキ圧PB1」とする)が上記SLT圧PSLTの制御より遅れる形で制御され、クラッチC1のトルク容量TC1又はブレーキB1のトルク容量TB1は、図3に示すように、例えばがた詰動作を行った後に、従来に比して低いトルク容量に制御される。
【0051】
一方、上述したように、ガレージシフトバルブ79により油路g1と油路g2との間が遮断され、セカンダリシーブコントロールバルブ73の制御油室73eにソレノイドモジュレータバルブ83からのソレノイドモジュレータ圧が供給されないため、該セカンダリシーブコントロールバルブ73のスプリング73fの付勢力、或いは制御油室73aに入力されるSLT圧PSLTにより、スプール73cが(図1中上方向に)押圧されて該バルブが左半位置となり、つまりソレノイドモジュレータ圧による減圧制御が解除された状態になる。そして、同様にリニアソレノイドバルブSLTのSLT圧PSLTが例えばスロットル開度に基づいて昇圧されると、セカンダリシーブ35に供給される油圧は、該スプール73cの移動によりポート73bとポート73gとが完全に連通されており、ライン圧PLがそのまま供給され、つまりセカンダリシーブ圧Pssは、ライン圧PLと同じになって上昇する。
【0052】
例えば上記ソレノイドモジュレータ圧が遮断されずにセカンダリシーブコントロールバルブ73の制御油室73eに供給されると、図2中破線で示すセカンダリシーブ圧Pss’となって減圧制御される形であり、この場合は、図3に示すように、セカンダリシーブ35のトルク容量Pss(即ちベルトのトルク容量TBELT)は、破線で示す従来と同じトルク容量TPss’である。しかしながら、セカンダリシーブコントロールバルブ73の制御油室73eに供給されるソレノイドモジュレータ圧が遮断されて減圧制御が解除されると、セカンダリシーブのトルク容量TPssは、ライン圧PLに基づくトルク容量TPLと同じになって、つまりシフトレンジがDレンジ又はRレンジに切替えられる際には、ベルトのトルク容量TBELTがトルク容量TPLとなる。
【0053】
即ち、図2に示すように、例えばリニアソレノイドバルブSLTのSLT圧PSLTを所定圧P1に制御した状態では、上記ガレージシフトコントロールバルブ77のスプリング77dの付勢力によりクラッチC1又はブレーキB1の油圧PC1、PB1は0圧であって、係合することはない。これにより、例えばSLT圧を0圧にする場合に(図6の油圧Pss2に基づく図7の所定トルク容量TPss2に)比して、上記ガレージシフトバルブ79の遮断がなくても、セカンダリシーブ圧Pssを油圧Pss’1のように上昇させることができ、セカンダリシーブ35のトルク容量TPssも所定トルク容量TPss’1のように上昇することができる。
【0054】
更に、上記ガレージシフトバルブ79の遮断により、セカンダリシーブ圧Pssは、油圧Pss’1ではなく、ライン圧に基づく油圧PL1となり、また、SLT圧PSLTが所定圧P1であるので、この状態では、図3に示すように、セカンダリシーブ35のトルク容量TPssが所定トルク容量TPss’1ではなく、所定トルク容量TPL1に上昇させることができる。なお、いうまでもなく、クラッチC1又はブレーキB1の油圧PC1、PB1は0圧であって、クラッチC1のトルク容量TC1及びブレーキB1のトルク容量TB1は、共に0である。
【0055】
つづいて、例えば所定速度(例えば時速7[km/h])以上で走行中にドライバによりDレンジからRレンジに切替え操作された際について図4に沿って説明する。図4は本発明に係る無段変速機の油圧制御装置においてDレンジからRレンジに切替えられる際を示すタイムチャートである。
【0056】
図4に示すように、所定速度以上で走行中にシフトレンジがDレンジである場合には、SLT圧PSLTが昇圧されている状態であって、上述したようにベルトのトルク容量TBELT(即ちセカンダリシーブのトルク容量Tpss)及びクラッチC1のトルク容量TC1は、該SLT圧PSLTに基づくトルク容量になっている(図3参照)。例えば時点taにおいて、ドライバによりシフトレンジがDレンジからRレンジに切替えられると、まず、リニアソレノイドバルブSLTが所定圧P1になるように制御し、スイープダウンを開始する。すると、ベルトのトルク容量TBELTも、該SLT圧PSLTに基づくライン圧PLに応じて降下を開始する。一方、クラッチ圧PC1が油路d、マニュアルシフトバルブ75、及び75aを介してチェックバルブ74のドレーンポートEXよりドレーンされて、クラッチC1のトルク容量TC1は、該クラッチ圧PC1のドレーンに応じて降下する。また、上記ガレージシフトバルブ79は、例えば上述した右半位置であっても、シフトレンジが切替えられたことに基づいて上記ソレノイドバルブSOL1、SOL2によって左半位置に切替えられる。
【0057】
そして、時点tbにおいて、SLT圧PSLTのスイープダウンが終了し、該SLT圧PSLTが所定圧P1になると、上述したように、セカンダリシーブ圧Pssはライン圧に基づく油圧PL1となり、ベルトのトルク容量TBELTは、所定トルク容量TPL1となる。一方、上記該クラッチ圧PC1のドレーンに応じてクラッチC1のトルク容量TC1も降下する。また、上述のように、ブレーキ圧PB1は0圧であって、ブレーキB1のトルク容量TB1は0であり、この状態で該ブレーキB1が係合することはない。
【0058】
この際、ガレージシフトコントロールバルブ77のスプリング77dの付勢力によって、SLT圧PSLTを、従来のように0圧にするのではなく、ブレーキB1が係合しないような所定圧P1にすることで、セカンダリシーブ圧Pssを(油圧Pss2から)例えば油圧Pss’1に上昇させて、ベルトのトルク容量TBELTを(所定トルク容量TPss2から)例えば所定トルク容量TPss’1に上昇させることができる。更に、上記ガレージシフトバルブ79の遮断によりセカンダリシーブコントロールバルブ73の減圧制御を解除することによって、セカンダリシーブ圧Pssを油圧Pss’1から)例えば油圧PL1に上昇させ、ベルトのトルク容量TBELTを所定トルク容量TPss’1から所定トルク容量TPL1に上昇させることができる。
【0059】
それにより、該クラッチC1のトルク容量TC1が上記ベルトのトルク容量TBELTを一度も上回ることがなく、つまりベルトとプーリとの滑り(ベルトスリップ)を防止することができ、無段変速機のベルトの磨耗や耐久性の低下を防止することができる。
【0060】
以上のように、本発明に係る無段変速機の油圧制御装置1によれば、ガレージシフトコントロールバルブ77がリニアソレノイドバルブSLTのSLT圧PSLTを所定圧P1まで不感とするスプリング77dを有しており、所定速度以上で走行中にDレンジからRレンジに切替え操作された際に、該SLT圧PSLTをブレーキB1が係合しないような所定圧P1に制御するので、ブレーキB1を係合させないようにすることができるものでありながら、セカンダリシーブコントロールバルブ73を該リニアソレノイドバルブSLTの所定圧P1に基づいて制御することができる。それにより、ベルトのトルク容量TBELT(プーリのトルク容量)を増加させることができ、無段変速機構におけるベルトとプーリとの滑りを防止することができる。また、例えば油温が低いなどのオイルの粘性が高い状態であって、クラッチC1の油圧のドレーンが遅くなる場合であっても、該ベルトのトルク容量TBELTを増加させることができるので、無段変速機構におけるベルトとプーリとの滑りを防止することができる。
【0061】
また、ソレノイドモジュレータバルブ83によるソレノイドモジュレータ圧をガレージシフトバルブ79を介してセカンダリシーブコントロールバルブ73の制御油室73eに入力している状態であっても、少なくとも所定速度以上で走行中にDレンジからRレンジに切替え操作された際には、該ガレージシフトバルブ79の切替え位置により該セカンダリシーブコントロールバルブ73の制御油室73eに入力しているソレノイドモジュレータ圧を遮断して、セカンダリシーブコントロールバルブ73の減圧制御を解除するので、プーリの供給油圧を油圧発生源の油圧に上昇することができ、ベルトのトルク容量TBELT(プーリのトルク容量)を増加させて、無段変速機構におけるベルトとプーリとの滑りを防止することができる。また、例えば油温が低いなどのオイルの粘性が高い状態であって、クラッチC1の油圧のドレーンが遅くなる場合であっても、該ベルトのトルク容量TBELTを増加させることができるので、無段変速機構におけるベルトとプーリとの滑りを防止することができる。
【0062】
なお、以上の本発明に係る実施の形態において、ガレージシフトコントロールバルブ77のスプリング77dにより所定圧まで不感とする不感手段を構成しているが、これに限らず、例えば所定圧まで開放しない弁などで構成してもよく、所定圧まで不感とするものであれば何れのものでもよい。また、本実施の形態において、遮断手段としてガレージシフトバルブ79を適用しているが、これに限らず、新たなバルブを設ける、又は他のバルブを使用する、などであってもよく、コントロール手段(セカンダリシーブコントロールバルブ73)の減圧制御を解除できるものであれば何れのものでよい。
【0063】
また、本実施の形態において、所定速度以上で走行中にDレンジからRレンジに切替えられた際を一例として説明しているが、所定速度以上で走行中にRレンジからDレンジに切替えられた際であっても、本発明を適用することができる。
【0064】
さらに、本実施の形態において、所定速度以上で走行中にシフトレンジが切替えられた際に、リニアソレノイドバルブSLTのSLT圧PSLTを所定圧P1に制御しているが、これに限らず、該SLT圧PSLTが、所定圧P1以下であればクラッチC1又はブレーキB1が係合することはなく、所定圧P1以下に制御すればよい。ただし、所定圧P1に制御することで、ベルトのトルク容量TBELTが大きくなることは、もちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る無段変速機の油圧制御装置の油圧回路を示す図。
【図2】本発明に係るリニアソレノイドバルブの信号圧による各油圧を示す図。
【図3】本発明に係るリニアソレノイドバルブの信号圧による各トルク容量を示す図。
【図4】本発明に係る無段変速機の油圧制御装置においてDレンジからRレンジに切替えられる際を示すタイムチャート。
【図5】従来の無段変速機の油圧制御装置の油圧回路を示す図。
【図6】従来のリニアソレノイドバルブの信号圧による各油圧を示す図。
【図7】従来のリニアソレノイドバルブの信号圧による各トルク容量を示す図。
【図8】従来の無段変速機の油圧制御装置においてDレンジからRレンジに切替えられる際を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1 無段変速機の油圧制御装置
35 プーリ(セカンダリシーブ)
50 油圧発生源
73 第1のコントロール手段(第1のコントロールバルブ、コントロール手段、コントロールバルブ、セカンダリシーブコントロールバルブ)
73a 第2の制御油室
73b 第1のポート
73c スプール
73e 第1の制御油室
73f スプリング
73g 第2のポート
75 切替え手段(第1の切替えバルブ、マニュアルシフトバルブ)
76 調圧手段(第1の調圧バルブ、クラッチモジュレータバルブ)
77 第2のコントロール手段(第2のコントロールバルブ、ガレージシフトコントロールバルブ)
77a ポート
77d 不感手段(スプリング)
79 遮断手段(第2の切替えバルブ、ガレージシフトバルブ)
83 調圧手段(第2の調圧バルブ、ソレノイドモジュレータバルブ)
C1 第1の摩擦係合要素(クラッチ)
B1 第2の摩擦係合要素(ブレーキ)
SLT 信号圧出力手段(ソレノイドバルブ、リニアソレノイドバルブ)
PC1 第1の摩擦係合要素の係合用油圧(クラッチの油圧)
PB1 第2の摩擦係合要素の係合用油圧(ブレーキの油圧)
PSLT 信号圧(SLT圧)
P1 所定圧

Claims (8)

  1. 供給油圧に応じてプーリを押圧することでベルトを挟持する無段変速機構を備え、駆動源の出力を、前進時に係合用油圧に応じて係合する第1の摩擦係合要素又は後進時に係合用油圧に応じて係合する第2の摩擦係合要素を介して前記無段変速機構に入力し、該無段変速機構により変速して駆動車輪に出力する無段変速機の油圧制御装置において、
    信号圧を制御自在に出力する信号圧出力手段と、
    前記信号圧出力手段の信号圧に基づいて前記プーリの供給油圧を調圧制御する第1のコントロール手段と、
    前記信号圧出力手段の信号圧を所定圧まで不感とする不感手段を有し、前記不感手段が前記所定圧以下の前記信号圧出力手段の信号圧を不感にすることによって前記第1の摩擦係合要素又は第2の摩擦係合要素の係合用油圧を0圧にし、かつ前記信号圧出力手段の前記所定圧以上の信号圧に基づいて前記第1の摩擦係合要素又は第2の摩擦係合要素の係合用油圧を調圧制御する第2のコントロール手段と、
    シフトレバーが前進レンジ又は後進レンジに切替え操作されたことに基づき、前記第2のコントロール手段により制御された係合用油圧を前記第1の摩擦係合要素又は第2の摩擦係合要素に切替えて供給する切替え手段と、を備え、
    前記信号圧出力手段は、所定速度以上で走行中にシフトレバーが前進レンジから後進レンジに又は後進レンジから前進レンジに切替え操作された際に前記信号圧を0圧よりも大きく、かつ前記所定圧以下に制御して出力する、
    ことを特徴とする無段変速機の油圧制御装置。
  2. 前記信号圧出力手段は、信号圧を制御自在に出力するソレノイドバルブであり、
    前記切替え手段は、前記係合用油圧を前記第1の摩擦係合要素又は前記第2の摩擦係合要素に切替えて供給することで係合させ、前進状態又は後進状態を切替える第1の切替えバルブであり、
    前記第1のコントロール手段は、前記ソレノイドバルブの信号圧に応じて前記プーリの供給油圧を調圧制御する第1のコントロールバルブであり、
    前記第2のコントロール手段は、前記不感手段を有し、かつ前記ソレノイドバルブの信号圧に応じて前記第1の切替えバルブに供給する前記係合用油圧を調圧制御する第2のコントロールバルブであり、
    前記ソレノイドバルブは、所定速度以上で走行中に前記シフトレバーが前記前進レンジから前記後進レンジに切替え操作された際に、前記信号圧を前記所定圧以下に制御して出力する、
    請求項1記載の無段変速機の油圧制御装置。
  3. 前記第2のコントロールバルブは、前記ソレノイドバルブの信号圧を入力する制御油室と、該制御油室に対向して付勢するスプリングと、を備え、
    前記スプリングの付勢に基づき、前記制御油室に入力される前記ソレノイドバルブの信号圧が前記所定圧になるまで不感とする不感手段を構成してなる、
    請求項2記載の無段変速機の油圧制御装置。
  4. 油圧発生源の油圧を調圧する調圧手段と、
    前記調圧手段により調圧された油圧と前記第2のコントロールバルブにより調圧制御された油圧とを切替えて前記第1の切替えバルブに供給する第2の切替えバルブと、を備え、
    前記第2の切替えバルブは、前記シフトレバーが前記前進レンジから前記後進レンジに切替え操作された際に、前記第2のコントロールバルブにより調圧制御された油圧を前記第1の切替えバルブに供給してなる、
    請求項2または3記載の無段変速機の油圧制御装置。
  5. 供給油圧に応じてプーリを押圧することでベルトを挟持する無段変速機構を備え、駆動源の出力を、前進時に係合用油圧に応じて係合する第1の摩擦係合要素又は後進時に係合用油圧に応じて係合する第2の摩擦係合要素を介して前記無段変速機構に入力し、該無段変速機構により変速して駆動車輪に出力する無段変速機の油圧制御装置において、
    油圧発生源の油圧を調圧する調圧手段と、
    前記調圧手段により調圧される油圧に基づき、前記油圧発生源の油圧を前記プーリの供給油圧として減圧制御するコントロール手段と、
    シフトレバーが前進レンジ又は後進レンジに切替え操作されたことに基づき、前記係合用油圧を前記第1の摩擦係合要素又は第2の摩擦係合要素に切替えて供給する切替え手段と、
    前記調圧手段と前記コントロール手段との間に介在し、少なくとも所定速度以上で走行中に前記シフトレバーが前進レンジから後進レンジに又は後進レンジから前進レンジに切替え操作された際に、前記調圧手段により調圧される油圧を遮断する遮断手段と、を備え、
    少なくとも所定速度以上で走行中に前記シフトレバーが前進レンジから後進レンジに又は後進レンジから前進レンジに切替え操作された際に、前記遮断手段の遮断により前記コントロール手段の減圧制御を解除する、
    ことを特徴とする無段変速機の油圧制御装置。
  6. 信号圧を制御自在に出力するソレノイドバルブを備え、
    前記コントロール手段は、前記調圧手段により調圧された油圧に応じて前記プーリの供給油圧を減圧し、かつ前記ソレノイドバルブの信号圧に応じて前記プーリの供給油圧を増圧するコントロールバルブであり、
    前記切替え手段は、前記係合用油圧を前記第1の摩擦係合要素又は前記第2の摩擦係合要素に切替えて供給することで係合させ、前進状態又は後進状態を切替える第1の切替えバルブであり、
    前記遮断手段は、前記調圧手段により調圧された油圧と前記ソレノイドバルブの信号圧に基づいて制御された油圧とを切替えて前記第1の切替えバルブに供給すると共に、前記ソレノイドバルブの信号圧に基づいて制御された油圧を前記第1の切替えバルブに供給する場合に、前記コントロールバルブに入力される前記調圧手段により調圧された油圧を遮断する第2の切替えバルブであり、
    少なくとも所定速度以上で走行中に前記シフトレバーが前記前進レンジから前記後進レンジに切替え操作された際に、前記第2の切替えバルブを前記ソレノイドバルブの信号圧に基づいて制御された油圧を前記第1の切替えバルブに供給するように切替えると共に、前記コントロールバルブに入力される前記調圧手段により調圧された油圧を遮断し、前記コントロールバルブにより供給される前記プーリの供給油圧の減圧制御を解除してなる、
    請求項5記載の無段変速機の油圧制御装置。
  7. 前記コントロールバルブは、スプールと、前記スプールを一方に付勢するスプリングと、前記調圧手段により調圧された油圧を入力し、前記スプリングの反付勢方向に対して前記スプールに作用させる第1の制御油室と、前記ソレノイドバルブの信号圧を入力し、前記スプリングの付勢方向に対して前記スプールに作用させる第2の制御油室と、前記油圧発生源の油圧を入力する第1のポートと、前記スプールの位置により前記第1のポートに連通する開度が決められ、前記プーリの供給油圧を出力する第2のポートと、を有し、
    前記第1の制御油室に入力され、前記スプリングの反付勢方向に対して前記スプールに作用する前記調圧手段により調圧された油圧を、前記第2の切替えバルブにより遮断することで、前記プーリの供給油圧の減圧制御を解除してなる、
    請求項6記載の無段変速機の油圧制御装置。
  8. 前記調圧手段は、前記油圧発生源の油圧を調圧する第1の調圧バルブと、該第1の調圧バルブにより調圧された油圧を調圧する第2の調圧バルブと、を有し、
    前記第2の切替えバルブにより前記第1の切替えバルブに供給される前記調圧手段により調圧された油圧は、前記第1の調圧バルブにより調圧された油圧であり、
    前記第2の切替えバルブにより前記コントロールバルブに入力される前記調圧手段により調圧された油圧は、前記第2の調圧バルブにより調圧された油圧である、
    請求項6または7記載の無段変速機の油圧制御装置。
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