JP2003191990A - 複合容器蓋 - Google Patents

複合容器蓋

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JP2003191990A
JP2003191990A JP2001390115A JP2001390115A JP2003191990A JP 2003191990 A JP2003191990 A JP 2003191990A JP 2001390115 A JP2001390115 A JP 2001390115A JP 2001390115 A JP2001390115 A JP 2001390115A JP 2003191990 A JP2003191990 A JP 2003191990A
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修 石井
Takayuki Saso
孝幸 佐相
Yoichi Tsujiguchi
洋一 辻口
Atsushi Watabe
篤 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上蓋が螺子係合によりキャップ本体に装着さ
れ、且つキャップ本体の筒状側壁の少なくとも一部が二
重壁構造を有しているタイプの複合容器蓋において、キ
ャッピングに際しての筒状側壁、特に外側壁の変形が有
効に防止された複合容器蓋を提供すること。 【解決手段】キャップ本体の筒状側壁の周方向の少なく
とも一部は、上端から下方に延びているスリットによっ
て外側壁と内側壁とに区画された二重壁構造となってお
り、筒状側壁の外側壁の上端面には、前記上蓋をキャッ
プ本体に装着したときに、該上蓋のスカート壁の下端内
面と当接する外面を有する変形防止用突起が設けられて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器口部に嵌合固
定されるキャップ本体と、キャップ本体に螺子係合によ
り装着される上蓋とから成る複合容器蓋に関するもので
あり、より詳細には、キャップ本体の筒状側壁の少なく
とも一部が上端から下方に延びているスリットにより二
重壁構造となっている複合容器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】容器口部に嵌合固定されるキャップ本体
と、キャップ本体に螺子係合により装着される上蓋とか
ら成る複合容器蓋は、各種調味料容器等の種々の容器に
広く使用されている。上記のような複合容器蓋におい
て、そのキャップ本体は筒状側壁を有しており、この筒
状側壁内に容器口部を嵌め込むことにより、キャップ本
体が容器口部に固定される。
【0003】最近になって、ゴミ廃棄処理や資源の再利
用等の見地からゴミの分別廃棄が要求されるようにな
り、容器と異なる材質の容器蓋についても分別廃棄が求
められている。しかるに、キャップ本体が容器口部に嵌
合固定されているものは、これを容器口部から取り除く
ための作業が非常に面倒であり、分別廃棄性が極めて不
十分であるという欠点を有している。このような分別廃
棄性を向上させるために、キャップ本体の筒状側壁の少
なくとも一部を二重壁構造とした複合容器蓋が提案さ
れ、実際に市販されている。即ち、キャップ本体の筒状
側壁に上端から下方に延びているスリットを形成し、こ
のスリットにより、筒状側壁を外側壁と内側壁とに分断
された二重壁構造としたものであり、このようなキャッ
プ本体では、例えば外側壁の引裂きを容易に行なうこと
が可能となり、分別廃棄性が向上していると共に、キャ
ップを容器口部に嵌め込む際のスコアの破断が防止さ
れ、且つ容器口部との係止力も高いという特性を有して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにキャップ本体の筒状側壁を二重壁構造とした複合
容器蓋では、キャップ本体を容器口部に装着する際に僅
かではあるが変形を生じやすく、このような変形は、た
とえ僅かであっても、その商品価値を著しく損ねてしま
う。即ち、このような複合容器蓋では、上蓋をキャップ
本体に装着したとき、上蓋のスカート壁の外面とキャッ
プ本体の筒状側壁の外面とが段差なく滑らかな面で連な
るような形状とすることが、商品価値の点で最も望まし
い。しかるに、キャップ本体の容器口部への装着(キャ
ッピング)は、上蓋をキャップ本体に螺子係合させて装
着した状態で行われるが、キャップ本体の筒状側壁が二
重壁構造となっていると、キャッピング時に筒状側壁の
内側壁が容器口部の外面との接触により外方に膨らんで
しまい、この結果、外側壁も外方に膨らんでしまい、上
蓋のスカート壁の外面とキャップ本体の筒状側壁の外面
との間に段差を生じてしまうことがある。このような段
差を生じると、この複合容器蓋の商品価値が低下してし
まう。しかも、筒状側壁の内側壁と外側壁との連結状態
によっては、外側壁の外方への膨らみが不均一になるこ
ともあり、この場合には、上記のような段差は、周方向
に部分的に生じてしまい、商品価値の低下は著しくなっ
てしまう。
【0005】従って本発明の目的は、上蓋が螺子係合に
よりキャップ本体に装着され、且つキャップ本体の筒状
側壁の少なくとも一部が二重壁構造を有しているタイプ
の複合容器蓋において、キャッピングに際しての筒状側
壁、特に外側壁の変形が有効に防止された複合容器蓋を
提供することにある。本発明の他の目的は、キャッピン
グに際してのキャップ本体筒状側壁の外側壁の変形が有
効に防止される結果、上蓋のスカート壁の外面とキャッ
プ本体の筒状側壁の外面とが段差なく滑らかな面で連な
るような形状が保持され、商品価値の高い複合容器蓋を
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、容器口
部に嵌合固定されるキャップ本体と、該キャップ本体に
螺子係合により装着される上蓋とから成り、前記キャッ
プ本体は、筒状側壁と、該筒状側壁の上端部を閉じてい
るシール壁と、該シール壁の上面に形成されている注出
筒及び上蓋係合用螺子部とを備え、該注出筒の内部に位
置するシール壁の部分には、注出開口形成用スコアと該
スコアを引裂くためのプルリングが設けられており、且
つ該シール壁の下面には、前記筒状側壁とは間隔をおい
て下方に延びているインナーリングが形成されていると
共に、前記上蓋は、頂板部と、頂板部の周縁部から下方
に延びているスカート壁とを有しており、該頂板部の下
面には、少なくとも前記キャップ本体の上蓋係合用螺子
部と螺子係合する螺子部が設けられている複合容器蓋に
おいて、前記キャップ本体の筒状側壁の周方向の少なく
とも一部は、上端から下方に延びているスリットによっ
て外側壁と内側壁とに区画された二重壁構造となってい
ると共に、前記筒状側壁の外側壁の上端面には、前記上
蓋をキャップ本体に装着したときに、該上蓋のスカート
壁の下端内面と当接する外面を有する変形防止用突起が
設けられていることを特徴とする複合容器蓋が提供され
る。
【0007】即ち、本発明においては、上蓋をキャップ
本体に装着したときに、上蓋のスカート壁下端内面が、
キャップ本体筒状側壁の外側壁上端面に形成されている
変形防止用突起の外面に当接している。従って、上蓋が
キャップ本体に装着された状態でのキャッピングに際し
て、外側壁の外方への膨らみは、変形防止用突起に当接
している上蓋のスカート壁下端によって阻止されるので
ある。このように、本発明によれば、キャッピングに際
しての外側壁の変形が有効に抑制され、従って、例えば
上蓋をキャップ本体に装着した状態で、上蓋のスカート
壁外面とキャップ本体の筒状側壁(外側壁)外面とが段
差なく滑らかな面で連なるような形状に成形しておけ
ば、キャッピングに際してもこのような形状が崩れるこ
となく、商品価値の低下を防止することができる。
【0008】本発明において、容器口部からキャップ本
体を容易に除去するため、即ち分別廃棄性を高めるため
に、前記スリットは、筒状側壁の全周にわたって形成さ
れ、このようなスリットにより形成される外側壁の一部
を薄肉とした引裂き開始部を設けることが好適である
が、このような場合、前記変形防止用突起は、引裂き開
始部を除く部分の全体にわたって外側壁の上端面に形成
しておくことが好適である。また、変形防止用突起の外
面は、内方に向かって上方に傾斜したテーパ−面となっ
ていることが好ましく、更に、変形防止用突起の外面
は、前記上蓋をキャップ本体に装着したときに、該上蓋
のスカート壁の下端内面と密着して面接するようにする
ことが望ましい。変形防止用突起の外面をこのような形
状とすることにより、キャッピングに際しての外側壁の
変形を一層確実に防止できると共に、上蓋が装着してい
ない状態で外側壁が偶発的に多少変形したとしても、上
蓋のキャップ本体への螺子締結を有効に行うことがで
き、しかも、上蓋をキャップ本体に装着することによ
り、変形した外側壁を強制的に元の形状に復帰させるこ
とができる。
【0009】
【発明の実施形態】本発明を、添付図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明の複合容器蓋の構造を、容
器口部と共に示す側断面図であり、図2は、図1の複合
容器蓋におけるキャップ本体の上面図であり、図3は、
図1の複合容器蓋におけるキャップ本体の側面図であ
り、図4は、本発明の要部である変形防止用突起を拡大
して示す図である。
【0010】図1に示されている通り、本発明の複合容
器蓋は、容器口部50に嵌合固定されるキャップ本体1
と、キャップ本体1に螺子係合により装着される上蓋2
とからなっている。キャップ本体1及び上蓋2は、それ
自体公知の合成樹脂、例えば、ポリエチレン、アイソタ
クティクポリプロピレン、エチレン−ポリプロピレン共
重合体、ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1共重合
体、プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸
ビニル共重合体等のオレフィン系樹脂や、ポリスチレ
ン、スチレン−ブタジエン共重合体、ABS樹脂或いは
ポリカーボネート等の一体成形によって製造される。
【0011】図1及び2を参照して、キャップ本体1
は、筒状側壁5を備えており、この筒状側壁5の上端
は、シール壁6によって閉じられている。シール壁6の
上面には、注出筒7が形成されており、更に注出筒7で
囲まれている部分には、注出開口形成用スコア8が無端
状に形成されており、このスコア8により囲まれた部分
には、スコア引裂き用のプルリング9が設けられてい
る。即ち、このプルリング9を引っ張ってスコア8を引
裂くことにより、内容液注出用の開口が形成され、この
開口を通して容器内容液の注ぎ出しが行われる。図1か
ら明らかな通り、注出筒7の上端は、ラッパ状に外方に
広がっており、内容液の注ぎ出しがスムーズに行なわれ
るようになっている。また、注出筒7の下方部分は肉厚
となっており、その外面には、螺条10aを備えた上蓋
係合用の螺子部10が一体に形成されている。勿論、こ
のような螺子部10は、注出筒7とは別体のものとし
て、注出筒7の外側に形成されていてもよい。
【0012】また、シール壁6の下面からは、筒状側壁
5とは間隔をおいて、可撓性のインナーリング12が下
方に延びている。即ち、筒状側壁5とインナーリング1
2との間の空間に、容器口部50が嵌め込まれる。一
方、筒状側壁5の下方部分内面には、突起13が設けら
れており、筒状側壁5とインナーリング12との間に嵌
め込まれた容器口部50は、この突起13により、しっ
かりと固定される。
【0013】一方、上蓋2は、頂板部15と、頂板部1
5の周縁部から下方に延びているスカート壁16とを備
えている。頂板部15の内面には、螺子係合用周状突起
18と、シール用周状突起19とが設けられている。即
ち、螺子係合用周状突起18の内面には、螺条18aが
形成されており、この螺条18aと、前述した上蓋係合
用螺子部10の螺条10aとの螺子係合により、上蓋2
をキャップ本体1に装着することができる。また、上蓋
2をキャップ本体1に装着した状態では、図1に示され
ているように、シール用周状突起19の外面が注出筒7
の内面に密着し、スコア8を引裂いて注出開口を形成し
た後のシール性を確保し得るようになっている。
【0014】上述した複合容器蓋において、キャップ本
体1の筒状側壁5は、図1及び図2に示されているよう
に、その全周にわたって、上端から下方に向かってスリ
ット20が形成されており、このスリット20によっ
て、筒状側壁5は、外側壁5aと内側壁5bとに分断さ
れている。上記のスリット20は、その下端が突起13
の最厚肉部にかかる位置まで延びているが(図1参
照)、図2及び図3に示されているように、スリット2
0の一部は、下端近傍にまで延びて引裂き開始部A及び
引裂き案内部Bが形成されている(図3において、スリ
ット20の下端は、破線20aで示されている)。従っ
て、引裂き開始部A及び引裂き案内部Bにおいては、外
側壁5aと内側壁5bとが連結されている筒状側壁5の
底部は薄肉となっている。更に引裂き案内部Bでは、筒
状側壁5の薄肉の底部は、引裂き開始部Aとは反対側に
むかって漸次肉厚となっている。
【0015】引裂き開始部Aでは、図2から明らかな通
り、外側壁5aは、他の部分に比して薄肉に形成されて
いると共に、その端部は、上端から下端にわたって極薄
に形成されている(図2において22で示す)。また、
引裂き開始部Aにおいて、極薄部22に連なる領域で
は、外側壁5aの内面に、複数の縦リブ23が形成され
ている。即ち、この極薄部22を引裂き、次いで筒状側
壁5の薄肉の底部を引裂くことにより、引裂き開始部A
における外側壁5aの部分が摘みとなり、これを持って
筒状側壁5の引裂きが開始され、縦リブ23は、この際
の滑り止めとしての機能を有している。
【0016】一方、引裂き開始部Aに連なる引裂き案内
部Bでは、外側壁5aと内側壁5bとが連結されている
筒状側壁5の薄肉の底部に、適当な間隔で補強用の連結
部25が設けられており、外側壁5aと内側壁5bと
は、その下端において、このような連結部25によって
も連結されている。即ち、このような連結部25によ
り、引裂き開始部Aから引裂き案内部Bにかかる部分に
おいて、キャップ本体1を容器口部に嵌め込んだ状態に
おいても、筒状側壁5(外側壁5a)の真円度を確保す
ることができる。前述した引裂き開始部Aにおいての引
裂きにより形成された外側壁5aからなる摘み部を持っ
て、これを周方向に引っ張り、引裂き案内部Bで筒状側
壁5の薄肉の底部を周方向に引裂いていくことにより、
キャップ本体1を容器口部50から取り外すための引裂
きを進行させる。
【0017】また、図3から明らかな通り、引裂き案内
部Bの他方側端部(引裂き開始部Aとは反対側)に連な
る領域では、スリット20の下端20aは傾斜して上方
に延びており、一端、突起13よりも上方に延びた後、
再び降下し、突起13の最肉厚部よりも若干下方まで延
びた後、水平に周方向に延びている。更に、スリット2
0の下端20aが傾斜して上方に延びている領域では、
その下端20aに沿って、スコア35が内側壁5bに設
けられている。このスコア35は、スリット20の下端
20aが突起13よりも上方に達した部分から、この下
端20aから離れ、そのまま水平に周方向に延びてい
る。従って、引裂き案内部Bに続いて外側壁5aを周方
向に捲っていくことにより、内側壁5bも引裂かれ、内
側壁5bを、ある程度周方向に引裂いた時点で、筒状側
壁5の下端全体を容易に捲り上げることができ、格別の
器具を用いることなく、容易に使用済みのキャップ本体
1を容器口部から取り外すことができる。
【0018】尚、このような複合容器蓋においては、キ
ャップ本体1内に嵌め込まれた容器口部と係合している
突起13に、適当な間隔で切り欠き(図示せず)を設け
ておくことが好ましい。これにより、筒状側壁5の下端
を一層容易に捲り上げることができ、分別廃棄性がさら
に高められる。また、上述したスリット20は、筒状側
壁5の全周にわたって設けることが、容器口部へのキャ
ップ本体1の嵌め込み等において好ましいが、ある程度
の周方向長さで内側壁5bの引裂きを行うことができ、
筒状側壁5の下端を容易に捲り上げることができる限
り、スリット20は、筒状側壁5の周方向の一部にのみ
形成されていてもよい。
【0019】ところで、上記の複合容器蓋では、スリッ
ト20によりキャップ本体1の筒状側壁5が二重壁構造
となっているため、製造工程において、上蓋2が装着さ
れたキャップ本体1を容器口部50にキャッピングする
際に、内側壁5bが外方に膨らみ、この結果、外側壁5
aも外方に膨らんでしまうおそれがある。このような外
側壁5aの変形が生じると、例えば図1に示されている
ように、上蓋2のスカート壁16の外面と筒状側壁5の
外面(外側壁5aの外面)とが連一となるように滑らか
に形成されていたとしても、両者の間に段差が発生し、
この複合容器蓋の商品価値が著しく損なわれてしまう。
本発明では、このような外側壁5aの変形を防止するた
めに、外側壁5aの上端面に、変形防止用突起40が設
けられている。
【0020】図1から明らかな通り、上蓋2をキャップ
本体1に装着した状態で、この変形防止用突起40の外
面は、上蓋2のスカート壁16の下端内面に当接する。
従って、キャッピングに際しての外側壁5aの外方への
膨らみは、上蓋2のスカート壁16によって有効に防止
されることが理解されよう。
【0021】本発明において、上記のような変形防止用
突起40は、外側壁5aの変形、即ち外方への膨らみが
有効に防止される限り、その長さ等は特に制限されず、
例えば外側壁5aの全体にわたって設けてもよいし、ま
た、外側壁5aの一部にのみ設けることもできるが、一
般的には、引裂き開始部Aを除く領域に形成される。即
ち、引裂き開始部Aにも変形防止用突起40が設けられ
ていると、引裂きが行いにくくなり、また、この領域で
は、外側壁5aが薄肉となっているため、その上端面
に、変形防止用突起40を形成させるために十分なスペ
ースを確保することが困難であるためである。
【0022】また、上述した変形防止用突起40を拡大
して示す図4において、この突起40の外面(図4にお
いて40aで示す)は、内方に向かって上方に傾斜した
テーパ−面となっていることが好ましく、上蓋2をキャ
ップ本体1に装着したときに、上蓋2のスカート壁16
の下端内面は、上記のような突起40の外面(テーパ−
面)40aと密着して面接するような形状となっている
ことが好ましい。即ち、これにより、スカート壁16の
下端内面と変形防止用突起40との当接力を高め、キャ
ッピングに際しての外側壁5aの変形を一層確実に防止
することができる。また、変形防止用突起40の外面4
0aをテーパ面としておけば、例えば上蓋2が外された
状態で外側壁5aの一部が偶発的に変形して多少外方に
膨らんだとしても、上蓋2の螺子装着を有効に行うこと
ができる。しかも、多少変形した外側壁5aの形状を、
上蓋2の装着により、元に復帰させることもできる。
尚、上記のようなテーパ−面40aのテーパ−角θは、
これに限定されるものではないが、5乃至35度程度が
好適である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、上蓋がキャップ本体に
螺子装着され、キャップ本体の筒状側壁がスリットによ
り二重壁構造となっているタイプの複合容器蓋におい
て、筒状側壁の外側壁上端面に、上蓋のスカート壁下端
内面と当接する外面を有する変形防止用突起を設けるこ
とにより、キャッピングに際しての外側壁の変形(外方
への膨らみ)が有効に防止され、例えば外側壁の外面と
上蓋のスカート壁外面との間に段差がなく、滑らかな面
を形成することができ、商品価値を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合容器蓋の構造を、容器口部と共に
示す側断面図。
【図2】図1の複合容器蓋におけるキャップ本体の上面
図。
【図3】図1の複合容器蓋におけるキャップ本体の側面
図。
【図4】本発明の要部である変形防止用突起を拡大して
示す図。
【符号の説明】
1:キャップ本体 2:上蓋 5:筒状側壁 5a:外側壁 5b:内側壁 9:突起 16:スカート壁 20:スリット 20a:スリット下端 35:スコア 40:変形防止用突起 40a:変形防止用突起の外面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻口 洋一 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内 (72)発明者 渡部 篤 神奈川県平塚市長瀞2番12号 日本クラウ ンコルク株式会社平塚工場内 Fターム(参考) 3E084 AA12 BA03 CA01 CB01 CB02 CC03 CC04 CC05 DA01 DB02 DB09 DB13 DB17 DC03 DC04 DC05 EA04 EB01 EB02 EC03 EC04 EC05 FA09 FB01 FB03 FC07 GA01 GA08 GB01 GB08 GB17 HB02 HC03 HD04 LA03 LB02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器口部に嵌合固定されるキャップ本体
    と、該キャップ本体に螺子係合により装着される上蓋と
    から成り、 前記キャップ本体は、筒状側壁と、該筒状側壁の上端部
    を閉じているシール壁と、該シール壁の上面に形成され
    ている注出筒及び上蓋係合用螺子部とを備え、該注出筒
    の内部に位置するシール壁の部分には、注出開口形成用
    スコアと該スコアを引裂くためのプルリングが設けられ
    ており、且つ該シール壁の下面には、前記筒状側壁とは
    間隔をおいて下方に延びているインナーリングが形成さ
    れていると共に、前記上蓋は、頂板部と、頂板部の周縁
    部から下方に延びているスカート壁とを有しており、該
    頂板部の下面には、少なくとも前記キャップ本体の上蓋
    係合用螺子部と螺子係合する螺子部が設けられている複
    合容器蓋において、 前記キャップ本体の筒状側壁の周方向の少なくとも一部
    は、上端から下方に延びているスリットによって外側壁
    と内側壁とに区画された二重壁構造となっていると共
    に、 前記筒状側壁の外側壁の上端面には、前記上蓋をキャッ
    プ本体に装着したときに、該上蓋のスカート壁の下端内
    面と当接する外面を有する変形防止用突起が設けられて
    いることを特徴とする複合容器蓋。
  2. 【請求項2】 前記筒状側壁には、前記スリットが下端
    近傍にまで延びており、外側壁と内側壁とが薄肉の底部
    で連なった領域が形成されており、該領域には、該薄肉
    の底部上に、外側壁の下端と内側壁の下端とを連結する
    連結部が設けられている請求項1に記載の複合容器蓋。
  3. 【請求項3】 前記スリットは、筒状側壁の全周にわた
    って形成されており、前記外側壁には、外側壁の一部が
    薄肉となった引裂き開始部が設けられており、前記変形
    防止用突起は、引裂き開始部を除く部分の全体にわたっ
    て外側壁の上端面に形成されている請求項1又は2に記
    載の複合容器蓋。
  4. 【請求項4】 前記外側壁の上端面に設けられている変
    形防止用突起の外面は、内方に向かって上方に傾斜した
    テーパ−面となっており、且つ上蓋スカート壁下端内面
    は、外方に向かって下方に傾斜したテーパー面となって
    いる請求項1乃至3の何れかに記載の複合容器蓋。
  5. 【請求項5】 前記上蓋のスカート壁外面は、該上蓋を
    キャップ本体に装着したときに、キャップ本体の筒状側
    壁の外面と実質上段差なく滑らかに連なるように形成さ
    れている請求項1乃至4の何れかに記載の複合容器蓋。
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