JP2003191751A - 車両フロントピラー部構造及びフィニッシャ - Google Patents
車両フロントピラー部構造及びフィニッシャInfo
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Abstract
きる車両フロントピラー部構造の提供。 【解決手段】 本発明は、車体のフロントピラー部を構
成するボディサイドアウターパネル1と、ボディサイド
アウターパネルにブラケット18を介して取り付けられ
るウインドシールドモールディングと、該ウインドシー
ルドモールディングの下側端末部近傍に取り付けられる
フィニッシャ17とを含む車両フロントピラー部構造で
あって、フィニッシャの取付け面側に、ウインドシール
ドモールディングをボディサイドアウターパネルに固定
する固定部材に設けられた第2の係合部に係合する第1
の係合部を設けたことを特徴とする車両フロントピラー
部構造を提供する。
Description
部構造に係わり、更に詳しくはフェンダーパネルやボデ
ィサイドアウターパネル等の材料取りに無駄を生ずるこ
となく、フロントピラー部のデザイン設計を容易にした
車両フロントピラー部構造及びそれに用いられるフィニ
ッシャに関する。
は、例えば、特開平11−245661号公報に開示さ
れているように、フロントピラーの後方にモール部材を
周縁部に取付けた三角形状のフロントコーナウインドガ
ラスを設けたものや、モール部材を介在させて樹脂モー
ルディングを取付けたものが知られている。
は、車種により異なり、コーナウインドガラスにした
り、樹脂モールディングにしたものであるが、その取付
け構造は複雑である。特に、本発明図1で示すようにフ
ロントピラー部Aにおいてフロントピラー部前部Afが
フロントフェンダー5に潜り込み、フロントドア2のフ
ロントピラー外表面と連続な装飾品とする車種の場合に
は、樹脂製のフィニッシャ17は、デザイン上フロンド
ドア2と同一色にする必要があり、異色の材料で構成し
た場合にはフロントピラー部前部Afで車体色のデザイ
ンが途切れてしまい、装飾品として好ましくない。ま
た、このようなフロントピラー部前部Afの製造を容易
にし、またコストの低減を図るために、フロントフェン
ダー5やフロンドドア2等と一体的に成形することも考
えられる。
トフェンダー5とフロントピラー部前部Afとを一体的
に成形すると、フロントフェンダー5にフロントピラー
部Aが潜入する形態となり、フロントピラー部前部前端
Atは3つの面が鋭角状に収束するので、プレス加工時
にしわが発生するという問題がある。またフロントフェ
ンダー加工前の展開形状の材料に取り込むので、フロン
トピラー部前部Afは、材料取り展開形状における突出
した部分となり材料取りに無駄が生ずることになると言
う問題があった。
成形した場合には、フロントドア2の開扉時に室内に食
い込むことになり、フロントドア2が食い込んだ場合に
はボディサイドアウターパネル1と干渉するため、実質
的に無理である。仮にフロンドドア2が食い込む量に対
応して車体を凹ませて形成した場合、袋の体積が減り、
断面2次モーメントも小さくなり、車体剛性が低下する
等の問題があった。
で、フロントピラー部のフィニッシャをフロントフェン
ダーやフロントドアとは別に成形することで、フロント
フェンダーやフロントドアの材料取りに無駄を無くし、
またフィニッシャの取付け、取外しを容易に行うことが
でき、更にフロントピラーやフロンドドアと同一色にデ
ザインして車両の外観を向上させ、フロントピラー部の
デザイン設計に自由度を持たせることができる車両フロ
ントピラー部構造を提供することを目的とする。
に、本発明は、車体のフロントピラー部を構成するボデ
ィサイドアウターパネルと、該ボディサイドアウターパ
ネルにブラケットを介して取り付けられるウインドシー
ルドモールディングと、該ウインドシールドモールディ
ングの下側端末部近傍に取り付けられるフィニッシャと
を含む車両フロントピラー部構造であって、前記フィニ
ッシャの取付け面側に、前記ウインドシールドモールデ
ィングを前記ボディサイドアウターパネルに固定する固
定部材に設けられた第2の係合部に係合する第1の係合
部を設けたことを特徴とする車両フロントピラー部構造
を提供する。本発明の車両フロントピラー部構造におい
て、前記フィニッシャが、フェンダーパネルの上縁部に
形成したフランジに係合する少なくとも1つの係合爪を
有する構成としてよい。また、前記フランジと係合爪と
の間に振動防止材を介在させた構成としてよい。さら
に、前記フィニッシャは、その後端側縁辺に、ボディサ
イドアウターパネルに係合および/または固定される延
出部を有する構成としてよい。また本発明は、本発明に
係る車両フロントピラー部構造に用いられる合成樹脂製
のフィニッシャを提供する。
施形態を説明する。図1は、この発明に係る車両フロン
トピラー部構造を採用した自動車の要部を示す図であ
り、この図中符号Aはフロントピラー部である。また図
2及び図3は、このフロントピラー部構造に用いられた
フィニッシャ17を示す図であり、図2は取付状態にあ
るフィニッシャ17の正面図、図3はフィニッシャ17
の裏面図である。また図4はフロントピラー部Aの構造
を示す図である。図5は図4中A−A矢視断面図、図6
は図4中のB−B矢視断面図、図7は図4中のC−C矢
視断面図、図8は図4中のD−D矢視断面図、図9は図
4中のE−E矢視断面図、図10はフロントフェンダー
5端部の斜視図、図11は図4中のF−F断面図であ
る。
ーパネル(図5〜8参照)であり、このボディサイドア
ウターパネル1は車体側面のパネルである。符号2はフ
ロントドア(図1参照)であり、このフロントドア2は
ドアヒンジ(図示略)を中心に回転軌跡を伴い開閉す
る。符号3はフロントドアアウターパネル、4はフロン
トドアインナーパネルである(図7,8参照)。フロン
トドアアウターパネル3はフロントドア2の車外側のパ
ネルであり、またフロントドアインナーパネル4はフロ
ントドア2の車内側のパネルであり、ドリップウェザー
ストリップ15との接触によって水、風及び音の進入を
防止する。符号5はフロントフェンダー(図1参照)で
ある。符号6はフロントフェンダー前フランジ(以下、
前フランジという)、7はフロントフェンダー後フラン
ジ(以下、後フランジという)である(図2参照)。こ
れらの前後フランジ6,7はフィニッシャ17の自重を
支えることができ、フィニッシャ17の取付け作業性が
よい。符号8はウインドシールドガラスである(図5、
図9参照)。符号9はウインドシールドモールディング
であり、車両のウインドシールドガラス周縁部と車体パ
ネルとの間隙に取り付けられ、その間隙をシールすると
共に車体の外装面を装飾するためのものである。またウ
インドシールドモールディング9は、前方へ走行中、ウ
インドシールドガラス面を流れる雨水が側面のガラスへ
流れるのを防止する堰9aを有し、車両側面の視界が低
下するのを防止する機能を有する。このウインドシール
ドモールディング9は一般に、ステンレス鋼などの長尺
の金属板材を折り曲げ成形し、塩化ビニル樹脂などの合
成樹脂を押出成形により一体的に形成することにより作
製される。符号10はエンドラバーであり(図4、図5
参照)、このエンドラバー10はウインドシールドモー
ルディング9に設けられ、フィニッシャ17との間隙を
埋め、風切り音を防ぐ。符号11はダムラバー、12は
接着剤である(図4、図9参照)。接着剤12はウイン
ドシールドガラス8の端部を車体側に接着固定してい
る。またダムラバー11は余分な接着剤12の流出防止
のために設けられゴムやスポンジなどからなるものであ
る。符号13はドアミラーベースである(図1参照)。
ドアミラーベース13は、ドアミラー13aを支える構
造物でダイキャスト品が多く、雄ネジを有するボスを有
し、室内側からボルトでフロントドア2に固定される。
符号14はカバーであり(図1参照)、フロントフェン
ダー5の造形面をドアミラー13aまでつなげる装飾品
である。符号15はドリップウェザーストリップである
(図1、図4等参照)。このドリップウェザーストリッ
プ15は、水、風及び音を室内に進入しないようにフロ
ントドア2と車体との間に設けられている。符号16は
ウエストモールディングである(図1参照)。このウエ
ストモールディング16は、ドアガラスに接触するリッ
プを有するモールディングであり、フロントドア2とド
アガラスの間に水やほこりが入るのを防止し、またドア
閉め時のびびり音を防止するためのものである。
ラー部構造に用いられているフィニッシャ17を示す。
本実施形態においてフィニッシャ17は、図1に示すよ
うにフロントフェンダー5とウインドシールドモールデ
ィング9とフロントドア2の境界部に、フロントフェン
ダー5に潜り込むように見えるようにして設けられてい
る。このフィニッシャ17は、車両における造形Aピラ
ーの先端をユーザーに見せるための装飾的な部品であ
る。このフィニッシャ17は、硬質の合成樹脂で作製さ
れ、外表面(意匠面)側にはフロントフェンダー5、フ
ロントドア2及びカバー14の意匠面と同色にされてい
る。同色でないと、Aピラー付け根が途切れてしまい美
観が低下する。この部分はフロントフェンダー5の成形
時に作ることが困難なために、それとは別体の樹脂製成
形品を用いている。なぜならフロントフェンダー5にA
ピラーが潜り込む造形であり、フロントピラー部前部前
端Atは3つの面が鋭角状に収束するので、プレス加工
時にしわが発生するからである。また、このような形状
の部分をフロントフェンダー5と一体的に行おうとする
と材料の無駄が生じることから、別体のフィニッシャ1
7を用いることで、フロントフェンダー加工前の展開形
状の材料取りが有利である。一方、この部分をフロント
ドア2で一体的に作ると、ドア開時に室内側に食い込む
ので、ドアと一体成型することができない。すなわちド
アが食い込むとボディサイドアウターパネル1と干渉
し、またドアが食い込む分だけ車体をへこませると、袋
部分の体積が減り、断面2次モーメントも小さくなり車
体剛性が減少する。従って、本例示の如く、車体側とは
別体の合成樹脂製のフィニッシャ17を設けたことによ
って、これらの不具合を解消でき、車体製造上有利とな
る。
照)、フィニッシャ17を固定すると同時にウインドシ
ールドモールディング9を共締めするための連結材であ
る。このブラケット18は、ウインドシールドモールデ
ィング9と一体構造とした場合には展開時の材料の無駄
が多い不具合があるが、本例示ではウインドシールドモ
ールディング9と別体としたことで、その無駄をなくせ
るとともに、所望の剛性や材質及び形状のブラケット1
8を用いることが可能となり、適当なブラケット18を
用いて安定なフィニッシャ17支持構造を構築できる。
このブラケット18は、図15に示すようにリベット2
2によってウインドシールドモールディング9に固定さ
れている。符号19は固定部材としての第1のグロメッ
ト(図6参照)であり、この第1のグロメット19はブ
ラケット18と共に第1のねじ20によってボディサイ
ドアウターパネル1に固定されている。第1のグロメッ
ト19は合成樹脂で作製されており、その先端部には係
止爪19a(第2の係合部)が設けられている。符号2
1はクリップ(第1の係合部)である(図3、図6参
照)。このクリップ21は、フィニッシャ17に固定し
た状態で上記係止爪19aに係合することによって、ボ
ディサイドアウターパネル1側にフィニッシャ17を固
定するためのものである。このクリップ21は、フィニ
ッシャ17裏面側に形成された取付け構造座面30に装
着されている。符号23はフィニッシャ17の下方側に
設けられた第1の係合爪(図2、図3参照)である。こ
の第1の係合爪23は、フロントフェンダー5の前フラ
ンジ6に係止される。また符号24は第1の係合爪23
と対をなすように設けられた第2の係合爪であり、この
第2の係合爪24は後フランジ7に係止される。これら
の係止によってフィニッシャ17が前後方向に振動する
のを抑制する。符号25は振動防止材であり、この振動
防止材25は第1の係合爪23と前フランジ6との間お
よび第2の係合爪24と後フランジ7との間に介在させ
るように、フィニッシャ17側に固定されている。この
振動防止材25は、EPDM(エチレン−プロピレン−
ジエン三元共重合体)、ポリオレフィン、ポリウレタン
などを基剤とした多孔材料などからなり、走行時等の振
動やびびり音等を消音させるようにしたものである。符
号27は第2のグロメットである(図7参照)。この第
2のグロメット27はボディサイドアウターパネル1に
穿設された穴に筒状部分を挿入した状態でボディサイド
アウターパネル1に固定されている。また符号26は第
2のねじであり、この第2のねじ26はフィニッシャ1
7の取付時後方側に延出した延出部分17a(図4参
照)に穿設された穴17bを通して上記第2のグロメッ
ト27に螺着嵌合されている。この第2のねじ26の締
結によってフィニッシャ17の取付時後方側はボディサ
イドアウターパネル1側に固定されている。符号28は
ドリップウエザーストリップ押えリブであり(図9参
照)、このリブによってドリップウエザーストリップ1
5の端部リップ形状を支え、そのリップ端部に形成され
る樋29を支持している。樋29は、雨水等の水を流す
ためのものである。
説明する。本構造は、車体のフロントピラー部Aを構成
するボディサイドアウターパネル1と、ボディサイドア
ウターパネル1にブラケット18を介して取り付けられ
るウインドシールドモールディング9と、ウインドシー
ルドモールディング9の下側端末部近傍に取り付けられ
るフィニッシャ17とを含むフロントピラー部Aの構造
であり、フィニッシャ17の取付け面側に、ウインドシ
ールドモールディング9をボディサイドアウターパネル
1に固定する第1のグロメット19(固定部材)に設け
られた係止爪19a(第2の係合部)に係合するクリッ
プ21(第1の係合部)を設けたことを特徴とする。
など硬質の合成樹脂で作製され、その表面側は車体意匠
面と同色になっている。フィニッシャ17の下側は、図
2に示すようにフロントフェンダー5の前フランジ6に
係合する第1の係合爪23と、後フランジ7に係合する
第2の係合爪24が設けられている。またフィニッシャ
17の取付時後方側には、2つの穴17b、17cを有
する延出部分17aが設けられている。これらの穴17
b、17cのうち、図4中で上方側の穴17bには、図
7に示すように第2のねじ26が挿入され、この第2の
ねじ26はボディサイドアウターパネル1に固着された
第2のグロメット27に螺着嵌合されている。また、延
出部分17aの他方の穴17cには、図8に示すように
ドリップウエザーストリップ15に設けられた突起が挿
入されている。この延出部分17aと第2のねじ26
は、ドリップウエザーストリップ15によって隠されて
いる。
面側)には、図3に示すように、箱状に突出し、その天
面にクリップ21取付け用の切欠部30aが設けられた
取付け座面30が設けられ、この取付け座面30にはク
リップ21が挿脱可能に取付けられている。このクリッ
プ21には、取付け座面30の切欠部30aに挿入され
る突起が設けられ、この突起を切欠部30aの入口から
スライド挿入することによって、クリップ21が取付け
座面30上に固定された状態でセットされる。このクリ
ップ21の両側には、第1のグロメット19の係止爪1
9aと係合し、フィニッシャ17を第1のグロメット1
9側に固定する係合構造が形成されている。この係合構
造は、本例示では図3に示すように、クリップ21の長
手方向両側に、一対の爪付き突片を設け、図6に示すよ
うに第1のグロメット19の係止爪19aと噛み合わせ
て両者を係合するようになっているが、クリップ21と
第1のグロメット19とを簡単に係合可能であれば他の
係合構造を採用してもよい。
に示すように、ボディサイドアウターパネル1にウイン
ドシールドモールディング9を固定するブラケット18
を覆っている。フィニッシャ17の上縁は、ウインドシ
ールドモールディング9のエンドラバー10の下縁と接
触している。またウインドシールドモールディグ9の一
端はフロントウインドシールドガラス8に当接してい
る。またフィニッシャ17の中央部分において、図6に
示すように上記取付け座面30が設けられ、係合状態に
あるクリップ21と第1のグロメット19を介して、こ
のフィニッシャ17がボディサイドアウターパネル1側
に固定されている。
7に示すように第2のねじ26と第2のグロメット27
を介してボディサイドアウターパネル1に固定されてい
るとともに、図8に示すようにドリップウエザーストリ
ップ15が固定されている。この延出部分17aはドリ
ップウエザーストリップ15で覆われている。またフィ
ニッシャ17の上縁は、図9に示すようにドリップウエ
ザーストリップ15に接している。さらにフィニッシャ
17の前縁部は、図11に示すように、フィニッシャ1
7の前方側下縁から下方に突出形成した第1の係合爪2
3を、振動音防止材25を介してフロントフェンダー5
の前フランジ6に係合させている。フロントフェンダー
5の端部には、図10に示すように、フィニッシャ17
の下縁を支持するための前フランジ6と後フランジ7と
が設けられている。
ラケット18との固定構造を示す斜視図である。なお、
図6に示すように、第1のグロメット19は第1のねじ
20によってボディサイドアウターパネル1にブラケッ
ト18と共締めされている。またブラケット18の一端
は、リベット22によってウインドシールドモールディ
ング9に固定されている。このブラケット22とウイン
ドシールドモールディング9とを固定する手段はリベッ
ト22に限定されることなく、例えばスポット溶接、プ
ロジェクション溶接で代用可能である。この第1のグロ
メット19は、長手方向両側が上方に向けて延出し、そ
の先端部に第2の係合部である係止爪19aが設けられ
ている。この係止爪19aの形状、個数は本例示に限定
されることなく、第1の係合部であるクリップ21との
係合が得られれば他の形状としてもよい。
造において、フィニッシャ17を車体のボディサイドア
ウターパネル1に取付けるには、図3に示すように、フ
ィニッシャ17の取付け構造座面30の切欠部30aに
クリップ21の突起を挿入することでフィニッシャ17
にクリップ21を取付ける。車体側は、図6に示すよう
に第1のねじ20によって、第1のグロメット19をブ
ラケット18とともにボディサイドアウターパネル1に
固定してある。フィニッシャ17をウインドシールドモ
ールディング9のブラケット18に押し付ける直前に、
フィニッシャ17前方下縁から突出する第1の係合爪2
3を、ドアアウターパネル5に形成された前フランジ6
と係合させると共に、フィニッシャ17の後方下縁から
突出する第2の係合爪24が、ドアパネル5に形成され
た後フランジ7に当接もしくは近接対向配置される。こ
れにより、フィニッシャ17は車両の前後方向の移動が
規制され、ガタツキが防止される。そしてフィニッシャ
17の略中央部を押圧することにより、クリップ21に
第1のグロメット19の係止爪19aが係合し、簡単に
フィニッシャ17が車体に取付けられる。その後、フィ
ニッシャ17の車体後方側の延出部分17aの穴17b
に第2のねじ26を挿入し、同位置の下面側でボディサ
イドアウターパネル1に固定されている第2のグロメッ
ト27に第2のねじ26を螺着嵌合することによって、
フィニッシャ17の延出部分17aをボディサイドアウ
ターパネル1に直接締結する。その後、延出部分17a
の他方の穴17cにドリップウエザーストリップ15に
埋設されたクリップ等の突起を強制嵌入してドリップウ
エザーストリップ15を配置する。フィニッシャ17か
ら突出する係合爪は本実施態様のように必ずしも2つ設
ける必要はなく、第1の係合爪23もしくは第2の係合
爪24のどちらか1つであっても良い。
付け構造座面30とクリップ21を示す図である。図1
2は取付け構造座面30にクリップ21を取付けた状態
を示す斜視図、図13は取付け構造座面30の斜視図、
図14はクリップ21の斜視図である。この取付け構造
座面30は、長手方向側の一方の面が開口して内部が中
空の箱状に形成されている。またこれらの図中下側の面
には、開口側からクリップ21の突起を挿入し保持する
ための切欠部30aが設けられている。
6に示すように、略箱状をなす本体の長手方向両側壁部
に、該側壁部中央に外方に向けて突出する爪状の係合部
21aが形成され、かつ該係合部21aの両側に切込み
を設けてそれぞれの係合部21aが接近する方向に曲げ
られた際に元に戻る方向に付勢するような弾性を生じさ
せており、さらに係合部21aの内側近傍にはリブが設
けられている。またクリップ21の中央部には、取付け
構造座面30の切欠部30aに挿入可能な突起21bが
突出形成されている。このクリップ21は、突起21b
を取付け構造座面30の切欠部30aに挿入して取付
け、フィニッシャ17の車体への取付け時、第1のグロ
メット19の係止爪19aと係合部21aが係合し、フ
ィニッシャ17を車体側に取付けることができる。
は、フィニッシャの取付け面側に、ウインドシールドモ
ールディングをボディサイドアウターパネルに固定する
固定部材に設けられた第2の係合部に係合する第1の係
合部を設けた構成としたことによって、次のような効果
を得ることができる。請求項1の発明によれば、フロン
トフェンダーなどの車体構成部材とは別体の合成樹脂製
のフィニッシャを用いることで、材料取りに無駄が無
く、コストダウンを図ることができる。又、ウインドシ
ールドモールディング取付構造用のグロメットの数を減
らすことができる。つまり、フィニッシャー組み付け用
グロメットを付けることが、ウインドシールドモールデ
ィング組み付け用グロメットを付けたことになる。車体
成形上又は取付面積確保の難しい部位において、多数の
取付固定が行える効率的な構造ができる。又、第1の係
合部と第2の係合部は、車両側面視でAピラー方向の垂
線方向に可動でき、その可動分、組み立て時に部品の寸
法バラツキがあっても組立てできるようになる。請求項
2の発明によれば、フィニッシャの自重をフェンダーパ
ネルの上縁部に形成したフランジが支えるので、フィニ
ッシャ組み立て作業者は、フィニッシャの自重より少な
い重量を手で支えながら組み付け作業が行えるので、長
時間の繰り返し作業が楽になる。請求項3の発明によれ
ば、フィニッシャとフェンダー接点から発するビビリ音
を抑えることができる。請求項4の発明によれば、ドア
を開ければフィニッシャははずせるが、ドアが閉まった
状態では、指を入れる程の間隙はない(通常5〜7mm
の隙であるため)ので、防盗性に優れる。請求項5の発
明によれば、金属製に比べ軽量となる。
車両を例示する要部斜視図である。
観図である。
観図である。
る側面図である。
ロントフェンダーの要部斜視図である。
取付け構造座面を示す斜視図である。
造を示す斜視図である。
視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 車体のフロントピラー部を構成するボデ
ィサイドアウターパネルと、該ボディサイドアウターパ
ネルにブラケットを介して取り付けられるウインドシー
ルドモールディングと、該ウインドシールドモールディ
ングの下側端末部近傍に取り付けられるフィニッシャと
を含む車両フロントピラー部構造であって、 前記フィニッシャの取付け面側に、前記ウインドシール
ドモールディングを前記ボディサイドアウターパネルに
固定する固定部材に設けられた第2の係合部に係合する
第1の係合部を設けたことを特徴とする車両フロントピ
ラー部構造。 - 【請求項2】 前記フィニッシャが、フェンダーパネル
の上縁部に形成したフランジに係合する少なくとも1つ
の係合爪を有する請求項1に記載の車両フロントピラー
部構造。 - 【請求項3】 前記フランジと係合爪との間に振動防止
材を介在させた請求項2に記載の車両フロントピラー部
構造。 - 【請求項4】 前記フィニッシャは、その後端側縁辺
に、ボディサイドアウターパネルに係合および/または
固定される延出部を有する請求項1〜3のいずれか1項
に記載の車両フロントピラー部構造。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車
両フロントピラー部構造に用いられる合成樹脂製のフィ
ニッシャ。
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JP (1) | JP3784716B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018532957A (ja) * | 2015-09-02 | 2018-11-08 | クーパー−スタンダード・オートモーティブ・インコーポレーテッド | 交換可能なインサートを用いた外装アップリケ |
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2001
- 2001-12-27 JP JP2001398362A patent/JP3784716B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2018532957A (ja) * | 2015-09-02 | 2018-11-08 | クーパー−スタンダード・オートモーティブ・インコーポレーテッド | 交換可能なインサートを用いた外装アップリケ |
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JP3784716B2 (ja) | 2006-06-14 |
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