JP2003191383A - 液体容器用保護テープおよび液体容器 - Google Patents

液体容器用保護テープおよび液体容器

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JP2003191383A
JP2003191383A JP2001391756A JP2001391756A JP2003191383A JP 2003191383 A JP2003191383 A JP 2003191383A JP 2001391756 A JP2001391756 A JP 2001391756A JP 2001391756 A JP2001391756 A JP 2001391756A JP 2003191383 A JP2003191383 A JP 2003191383A
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Koji Furuichi
幸治 古市
Hiroki Kawabata
洋樹 川端
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Heisei Polymer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶剤に溶解させた接着剤を使用することな
く、基材とシーラント層とを十分な強度で接着させて、
保護テープ製造時の作業環境を改善するとともに、製造
効率を向上させ、その上、液体容器内の液体に端面が露
出しても支障のない液体容器用保護テープおよび液体容
器を提供する。 【解決手段】 保護テープ10は、基材11とシーラン
ト層13とが、接着性樹脂層12を介して一体化されて
いる。また、液体容器は、保護テープ10が貼付されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器用積層体から
構成される飲料容器などの液体容器において、容器用積
層体の端面が液体と接しないように保護するための液体
容器用保護テープおよび液体容器に関する。
【0002】
【従来の技術】飲料容器などの液体容器としては、例え
ば、紙とアルミニウム層と樹脂層とを有する容器用積層
体を成型したものが使用されることがある。その成型の
際には、樹脂層が内面になるように容器用積層体の端部
と端部とを重ね合わせ、貼り合わせている。ところが、
容器用積層体の端部と端部とを貼り合わせて成型した液
体容器に液体を充填すると、容器内部において、容器用
積層体の端面に内容液が接する。容器用積層体の端面に
液体が接すると、端面から容器用積層体の成分の一部が
溶出して液体を汚染するおそれがあった。また、液体が
容器用積層体に浸透し、膨潤することで強度を低下させ
ることがあった。また、容器外の空気中から容器用積層
体の紙に侵入した酸素が、紙の内部を移動し、容器用積
層体の端面を通って液体中に溶出して、液体を酸化させ
ることがあった。
【0003】そこで、容器用積層体の端面が液体に接し
ない方法が種々提案されている。例えば、特開平3−2
64339号公報〜特開平3−264344号公報、特
開平4−135832号公報、特開平4−226339
号公報に記載されている。これらの方法では、容器用積
層体の端面をテープで被覆したり、容器用積層体を折り
返すなどした後に、容器に充填する液体と容器用積層体
の端面とが接しないように容器用積層体の端部と端部と
を貼り合わせて、容器状に成型している。これにより、
容器用積層体端面からの液体の汚染、紙等への液体浸透
による強度低下、酸素の溶出による液体の酸化を防止し
ている。しかしながら、上述した発明において、容器用
積層体の端面をテープで被覆した場合には、テープ自体
の端面が液体に接触してしまい、テープ端面からテープ
成分の一部が液体中に溶出するおそれがあり、液体を汚
染するおそれがあった。また、容器用積層体を折り返し
た場合には、容器用積層体の端部を折り返す工程を必要
とするので、液体容器の製造効率が低下することがあっ
た。
【0004】そこで、容器用積層体の端面が液体に接し
ない別の方法が提案されている。容器用積層体の端面が
液体に接しない別の方法は、容器積層体の端部と端部と
を貼り合わせて、容器状に成型した後に、液体容器用保
護テープ(以下、保護テープと省略する)により容器用
積層体の端面が露出しないように端面およびその周辺を
覆って、容器用積層体の端面が液体と接触しないように
する方法である。すなわち、図4に示すように、容器用
積層体41の端部と端部とを重ね合わせ、その重ね合わ
せた部分を加熱し、樹脂層を溶解させてヒートシールし
て容器42にする。次いで、容器42に充填する液体
と、容器用積層体41の端面43とが接しないように、
容器用積層体41に保護テープ40を貼付して、容器用
積層体41による液体の汚染、容器用積層体41への液
体の浸透による液体容器の強度低下、酸素侵入による液
体の酸化を防止する。なお、図4中の保護テープ40
は、強調するために本来よりも厚く表示している。
【0005】従来の保護テープとしては、例えば、図5
に示すような、基材51と、シーラント層53と、基材
51とシーラント層53とを接着させるため接着剤層5
2とを有するテープが用いられていた。このような保護
テープ40は、一般にドライラミネートで積層される。
すなわち、基材51上に、溶剤に溶解された接着剤を塗
布、乾燥し、さらに接着剤の上にシーラント層53を積
層して、基材51とシーラント層53とを接着し、その
後、接着剤を溶解していた溶剤を揮発させて接着剤層5
2を形成させて製造していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示すように、保護テープ40は、その端面44におい
て、接着剤層が露出した状態で容器用積層体41に貼付
されるので、液体容器42に液体を充填した際には、保
護テープ40の接着剤層が液体に直接接していた。ま
た、基材51上に、溶剤で溶解した接着剤を塗布した場
合には、溶剤が揮散するので作業環境上望ましくなかっ
た。また、揮発させた溶剤の処理に対する費用を要して
いたので、コストが高くなっていた。さらに、保護テー
プを押出ラミネート加工により製造する場合には、基材
51上にアンカーコート剤を塗布していた。このアンカ
ーコート剤は溶剤に溶解されており、コーティングロー
ルによりフィルムにアンカーコート剤を塗布している
が、このコーティングロールによって溶剤がはねること
があった。そのため、作業性が悪くなるだけでなく、は
ねを抑制するために加工速度を速くできず、十分に生産
性を高めることができなかった。
【0007】本発明は、前記事情を鑑みて行われたもの
であり、溶剤に溶解させた接着剤を使用することなく、
基材とシーラント層とを十分な強度で接着させて、保護
テープ製造時の作業環境を改善するとともに、製造効率
を向上させ、その上、液体容器内の液体に端面が露出し
ても支障のない液体容器用保護テープおよび液体容器を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の液体容器用保護
テープは、基材とシーラント層とが、接着性樹脂層を介
して一体化されていることを特徴としている。ここで、
液体容器用保護テープとは、容器用積層体を貼り合わせ
て液体容器を成型した際、容器用積層体の端面が液体と
接しないように容器用積層体に貼付して保護するテープ
のことである。基材とシーラント層とを接着性樹脂層を
介して一体化すると、基材とシーラント層とを十分な接
着強度で一体化できる。また、溶剤を使用して接着しな
いので、液体容器に液体を充填した際に、保護テープの
端面に液体が直接接触しても、テープ成分が液体に溶出
するおそれがない。
【0009】また、溶剤を揮発させる工程を必要としな
いため、製造効率が向上し、生産性が高くなる。その
上、溶剤が揮散することがないので、作業環境の悪化な
ども引き起こすことがない。また、溶剤の処理に対する
費用を要さないので、コストを低くできる。さらに、保
護テープを押出ラミネート加工により製造する場合に
は、アンカーコート剤を使用する必要がないので、アン
カーコート剤を溶解する溶剤を使用せず、液はねなどが
なくなり、生産性を高くできる。
【0010】また、本発明の液体容器には、上述した液
体容器用保護テープが貼付されていることを特徴として
いる。液体容器に上述した液体用保護テープが貼付され
ていると、テープ成分が内容液へ溶出するおそれがない
上に、容器用積層体の端面が十分に保護されているの
で、紙等への液体浸透による強度低下、液体の酸化を防
止できる。また、容器用積層体の端部を折り返してから
成型しなくても、容器用積層体の端面が液体と接触しな
いので、液体容器の製造効率が高い。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の液体容器用保護テープお
よび液体容器の一実施形態例を図1を参照しながら説明
する。本実施形態例における保護テープ10は、飲料容
器を構成する容器用積層体の端面が液体に接触しないよ
うに保護するものであり、基材11と、基材11の片面
に接する接着性樹脂層12と、接着性樹脂層12に接す
るシーラント層13とを有して概略構成される。
【0012】基材11としては、透水性を有しておら
ず、保護テープ10の貼付時または貼付後に破断しない
程度に機械的強度を有するとともに、飲料へのテープ成
分の溶出がないものであれば特に制限されない。このよ
うな基材11としては、例えば、二軸延伸ポリエチレン
テレフタレート(PET)フィルム、二軸延伸ナイロン
フィルム、二軸延伸エチレン−ビニルアルコール共重合
体(EVOH)フィルムなどが挙げられる。基材11の
厚さとしては、5〜50μmであることが好ましい。基
材11の厚さが、5〜50μmであると、容器用積層体
の端面への液体の浸透を効率的に防止できる上に、容器
用積層体の端部と端部とを貼り合わせた部分を効率的に
補強するので、結果的に液体容器を効率的に保護でき
る。
【0013】接着性樹脂層12は、接着性樹脂を含有す
るフィルムからなる。接着性樹脂としては、基材11と
シーラント層13とを接着できる樹脂であれば特に制限
されないが、例えば、ポリオレフィンにアクリル酸、無
水マレイン酸、グリシジルメタクリレート等の接着性成
分を共重合、あるいはグラフト変性したものが挙げられ
る。また、接着性樹脂は、食品安全衛生法に定められた
試験に合格したものであることが好ましい。食品安全衛
生法に定められた試験に合格したものであると、容器に
充填する液体が飲料である場合でも、最終的に得られる
保護テープを使用できる。なお、ここで、食品安全衛生
法に定められた試験とは、厚生省告示第370号試験の
ことである。
【0014】接着性樹脂の具体例としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂である商品
名「アドテックス」(日本ポリオレフィン製)、商品名
「UBE BOND」(宇部興産製)、商品名「ボンダ
イン」(住友化学工業製)が例示できるが、特に、商品
名「アドテックスJH607D」(日本ポリオレフィン
製)が好ましく用いられる。接着性樹脂層12の厚さと
しては、5〜50μmであることが好ましい。接着性樹
脂層12の厚さが、5〜50μmであると、基材11と
シーラント層13とをより十分な接着強度で接着するこ
とができる。
【0015】シーラント層13としては、容器の内表面
の樹脂層にシールできるものであれば特に制限されな
い。容器用積層体の樹脂層としてはポリエチレンなどの
ポリオレフィンが一般的に使用されるから、シーラント
層13には、ポリエチレン、エチレン系重合体、ポリプ
ロピレンなどの樹脂からなるフィルムが好適に使用され
る。シーラント層13の厚さとしては、10〜100μ
mであることが好ましい。シーラント層13の厚さが、
10〜100μmであると、保護テープ10を容器用積
層体の樹脂層に十分な強度で貼付できる。また、シーラ
ント層13を容器用積層体の樹脂層に貼付する際には、
特に制限はないが、通常はヒートシールにより貼付す
る。
【0016】次に、上述した保護テープ10を製造する
方法について説明する。まず、基材11上に、接着性樹
脂層12を積層する。接着性樹脂層12を積層する方法
としては特に制限されないが、押出ラミネートで積層す
ることが好ましい。次いで、接着性樹脂層12の上に、
シーラント層13を積層する。シーラント層13を積層
する方法についても特に制限はなく、押出ラミネートで
積層することが好ましい。このようにして、基材11と
接着性樹脂層12とシーラント層13とが順次積層した
保護テープ用積層体を得る。次いで、この保護テープ用
積層体を所望の幅に切削してテープ状にすることによ
り、保護テープ10を得る。
【0017】上述した実施形態例のように、接着性樹脂
層12によって基材11とシーラント層13とを接着す
ると、溶剤に溶解した接着剤を使用しないので、液体容
器に飲料液体を充填して、保護テープ10の端面に飲料
液体が直接接触しても、接着剤成分の溶出のおそれがな
い。また、接着性樹脂層12は、基材11とシーラント
層13とを十分な接着強度で一体化して保護テープを得
ることができるので、容器用積層体の端面が液体と接触
しないように容器内表面に保護テープ10を貼付するこ
とにより、飲料容器を確実に保護できる。また、溶剤揮
発工程を必要としないため、製造効率が向上する。その
上、溶剤が揮散することがないので、作業環境が向上す
る。また、溶剤の処理に対する費用を要さないので、コ
ストを低くできる。さらに、保護テープ10を押出ラミ
ネート加工により製造する場合には、溶剤に溶解された
アンカーコート剤を使用する必要がないので、液はねを
考慮する必要がなく、作業性が向上するだけでなく、保
護テープ10の加工速度が高くなり生産効率が向上す
る。
【0018】本実施形態例における液体容器である飲料
容器は、上述した保護テープ10が、容器用積層体の端
面が液体と接触しないように容器の内表面に貼付されて
いる。このように、保護テープ10が、容器用積層体の
端面が液体と接触しないように容器の内表面に貼付され
ているので、紙等への液体浸透による強度低下、酸素の
侵入による液体の酸化を防止できる。また、容器用積層
体の端部を折り返さなくても、容器用積層体の端面が液
体と接触しないので、製造効率が高い。
【0019】なお、上述した実施形態例では、基材11
の片面のみに接着性樹脂層12を積層したが、本発明は
これに限定されない。すなわち、図2に示すように、保
護テープ20において、基材11の両面に接着性樹脂層
12を積層してもよい。この場合には、両方の接着性樹
脂層12上にシーラント層13が積層される。このよう
に、基材11の両面に接着性樹脂層12を積層し、さら
に両方の接着性樹脂層12上にシーラント層13を積層
した積層体では、どちらか一方のシーラント層13で貼
付できる。
【0020】また、本発明では、図3に示すように、保
護テープ30が、接着性樹脂層12とシーラント層13
との間にもう一つのシーラント層(便宜上、中間層と呼
ぶ)14を有してもよい。この中間層14は、接着性樹
脂層12とシーラント層13とに、容易に接着する樹脂
からなる層である。このような樹脂としては、例えば、
具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリ
オレフィンを使用できる。このように、保護テープ30
が中間層14を有することにより、保護テープ30の機
械的物性が向上し、保護テープ30による液体容器の補
強効果がさらに発揮される。
【0021】また、上述した実施形態例では、液体が飲
料であったが、本発明はこれに限定されず、例えば、薬
品、油などの液体であってもよい。
【0022】
【実施例】(実施例1)基材である二軸延伸PETフィ
ルム(東洋紡績社製E5200,12μm)の片面に、
接着性樹脂(日本ポリオレフィン社製アドテックスJH
607D)を厚さ15μmになるよう押出ラミネートす
ると同時に、シーラント層となるLLDPEフィルム
(ケーエフフィルム社製HR553,30μm)をサン
ドラミネートにより、貼り合わせた。さらに、もう片方
の面にも同様にして接着性樹脂とシーラント層とを貼り
合わせて積層体を得た。次いで、この積層体を切削する
ことにより、保護テープを得た。
【0023】(比較例1)二軸延伸PETフィルム(東
洋紡績社製E5200,12μm)の片面に、アンカー
コート剤(武田薬品工業社製タケラックA3200)を
塗布し、約80℃の乾燥路を通し、溶剤を乾燥させた
後、低密度ポリエチレン(日本ユニカー社製8008)
を厚さ15μmになるよう押出ラミネートすると同時
に、LLDPEフィルム(ケーエフフィルム社製HR5
33,30μm)をサンドラミネートにより貼り合わせ
た。さらに、もう片方の面にも同様にしてアンカーコー
ト剤を塗布し、低密度ポリエチレンとシーラント層とを
貼り合わせて積層体を得た。次いで、この積層体を切削
することにより、保護テープを得た。
【0024】(比較例2)二軸延伸PETフィルム(東
洋紡績社製E5200,12μm)の片面に、接着剤層
としてドライラミネート用接着剤(東洋モートン社製T
M260)を塗布し、約80℃の乾燥路を通し、溶剤を
乾燥させた後、LLDPEフィルム(ケーエフフィルム
社製HR553,30μm)を貼り合わせた。さらに、
もう片方の面にも同様に接着剤を塗布し、LLDPEフ
ィルムを貼り合わせて積層体を得た。次いで、この積層
体を切削することにより、保護テープを得た。
【0025】(食品安全衛生試験)実施例1および比較
例1,2を構成する各層の食品安全衛生試験を、厚生省
告示第370号試験に基づいて行った。表中、本試験に
合格したものを○とし、合格しなかったものを×として
表す。
【0026】
【表1】
【0027】(接着強度の測定方法)基材と接着性樹脂
層または接着剤層との接着強度について、温度23℃、
引張速度100mm/分で、試験片をT剥離試験するこ
とにより測定した。この結果を表2に示す。 (残留溶剤濃度の測定方法)残留溶剤濃度の測定方法に
ついては、軟包装衛生協議会GS標準試験法に基づき、
溶剤として使用された酢酸エチルを中心に、面積計算が
可能な溶剤ピークについてガスクロマトグラフィにより
測定した。この結果を表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】実施例1の保護テープにおける各層はいず
れも、食品安全衛生法に定められた試験に合格した。し
たがって、容器に充填される液体が飲料である場合であ
っても、テープ成分の溶出のおそれがなく、使用するこ
とができる。また、接着性樹脂層によって基材とシーラ
ント層とを接着しているので、接着強度は700g/1
5mmと、実用上問題のないレベルである上に、残留溶
剤濃度は0であり、液体に溶剤が溶出する可能性さえな
い。一方、比較例1および比較例2の保護テープでは、
接着剤層が食品安全衛生法に定められた試験に不合格で
あった。また、接着強度は900g/15mmと、要求
レベルを上回っていたが、残留溶剤濃度においては比較
例1が0.2、比較例2が0.3であった。この残留溶
剤濃度としては、極微量であり安全衛生上許容とされる
範囲であるが、液体の品質を低下させるおそれがある。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、接着性樹脂層によって
基材とシーラント層とを十分な強度で接着できる。ま
た、容器内の液体に端面が露出しても、接着剤や他のテ
ープ成分が溶出するおそれがない。その上、保護テープ
を製造する際に、溶剤が揮散することがなく、保護テー
プ製造時の作業環境を改善できる。また、溶剤の揮発工
程を必要としないので、製造効率が向上するとともに、
揮発した溶剤回収に要するコストが削減される。また、
容器用積層体に液体が浸透しないので、強度が低下しな
い。また、酸素が侵入しないので、液体を酸化させな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の液体容器用保護テープの一実施形態
例を示す断面図である。
【図2】 本発明の液体容器用保護テープの他の実施形
態例を示す断面図である。
【図3】 本発明の液体容器用保護テープの他の実施形
態例を示す断面図である。
【図4】 液体容器を、その底面と平行方向に切断した
ときの断面図である。
【図5】 従来の液体容器用保護テープの一例を示す断
面図である。
【符号の説明】
10,20,30 保護テープ 11 基材 12 接着性樹脂層 13 シーラント層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E060 AA03 BC01 BC04 CG20 DA23 DA30 EA03 EA13 4F100 AK01A AK01B AK03 AK03C AK04 AK41 AK48 AK63 AK68 AL06 AS00C AT00A BA03 BA10A BA10C EH23 GB16 JK06 JL11B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材とシーラント層とが、接着性樹脂層
    を介して一体化されていることを特徴とする液体容器用
    保護テープ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液体容器用保護テープ
    が貼付されていることを特徴とする液体容器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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