JP2010155656A - 飲食品包装袋用の液体注出ノズルおよびそれの製造方法 - Google Patents

飲食品包装袋用の液体注出ノズルおよびそれの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ベースフィルム層と、それを挟んで積層したそれぞれのシーラント層とを具える積層フィルム端面における接着剤層、アンカーコート層等の露出を完全に防止、軟質包装袋の袋内被包装物である飲食品と前記接着剤層等との接触を確実に防止した飲食品包装袋用の液体注出ノズルおよびそれの製造方法を提供する。
【解決手段】ベースフィルム層と、それを挟んで積層したそれぞれのシーラント層とを具える積層フィルムからなる飲食品包装袋用の液体注出ノズルにおいて、前記積層フィルムの、ノズル外表面となるシーラント層が、ノズル内表面側のシーラント層より低融点のものからなり、その積層フィルムのうちの、包装袋本体内に突出して飲食品被包装物と接するノズル基端辺とされる辺部分を上下から挟むようにして加熱加圧し、それぞれのシーラント層を、ベースフィルム層の端縁から食み出させて相互に融着接合して、該ベースフィルム層端面を被覆してなる。
【選択図】図1

Description

この発明は、少なくとも一軸もしくは二軸延伸ベースフィルム層と、それを挟んで積層したそれぞれのシーラント層とを具える積層フィルムからなる飲食品包装袋用の液体注出ノズルとそれの製造方法に関するものである。とくには、ベースフィルム層および、それを挟んで積層したそれぞれのシーラント層を具える積層フィルムから形成される液体注出ノズルを有する飲食品用軟質包装袋において、前記ベースフィルム層とシーラント層との間に使用される接着剤、アンカーコート材、インキ等が、袋内被包装物に接触するのを防止する技術を提案するものである。
液体注出ノズルおよびそれを用いた軟質包装袋については、たとえば特許文献1に開示されている。ここにおける液体注出ノズルは、一軸もしくは二軸延伸ベースフィルム層と、それを挟んで積層したそれぞれのシーラント層とを具える表裏のそれぞれの積層フィルムを、一方のシーラント層の相互の対向姿勢で、基端辺を除く周辺部分で相互に融着させてなるものであるので、表裏のそれぞれの積層フィルムは、ベースフィルム層とシーラント層との間に、接着剤層なしいはアンカーコート層を有することになり、ときには、ベースフィルム層に施される印刷のためのインキ層を有することもある。
また、このような液体注出ノズルを用いた包装袋は、液体注出ノズルの基端部外表面を、軟質の包装袋本体の側部もしくは頂部の融着部で包装袋本体の内表面に融着接合させることによって構成することとしている。
特開2005−59958号公報
しかるに、この従来技術では、液体注出ノズルを包装袋本体に融着接合させるに当って、液体注出ノズルの基端辺を、包装袋本体の融着部の内縁に一致させて、または、その内縁より内側すなわち、被包装物の充填スペース側に突出させて配置することとしているため、軟質包装袋の被包装物としての液体等が、たとえば、それの注出に際して液体注出ノズルの基端辺に接触する場合に、液体注出ノズルの基端辺に露出する、表裏のそれぞれの積層フィルムの接着剤層ないしはアンカーコート層、ときにはインキ層にもまた接触することになるため、被包装物が飲食物であるときには、安全上および衛生上の問題があった。
この発明は、従来技術が抱えるこのような問題点を解決することを課題とするものであり、少なくとも一軸もしくは二軸延伸ベースフィルム層と、それを挟んで積層したそれぞれのシーラント層とを具える積層フィルム端面における接着剤層、アンカーコート層、インキ層等の露出を完全に防止、軟質包装袋の袋内被包装物である飲食品と前記接着剤層等との接触を確実に防止した、飲食品包装袋用の液体注出ノズルおよびそれの製造方法を提供するものである。
即ち、本発明は、一軸もしくは二軸延伸ベースフィルム層と、それを挟んで積層したそれぞれのシーラント層とを具える表裏二枚の積層フィルム、または中央部で二つに折返してなる一枚の積層フィルムの、ノズルの基端辺となる部分を除く周縁部を融着してその内側に注出流路を区画してなり、該ノズル基端辺が包装袋本体の被包装物収納スペースへの突出状態で包装袋本体に融着接合される飲食品包装袋用の液体注出ノズルにおいて、ノズルを構成する前記積層フィルムの、ノズル外表面となるシーラント層が、ノズル内表面側のシーラント層より低融点のものからなり、その積層フィルムのうちの、包装袋本体内に突出して飲食品被包装物と接する前記ノズル基端辺とされる辺部分を、上下から挟むようにして加熱加圧し、ベースフィルム層を挟んで積層したそれぞれのシーラント層を、ベースフィルム層の端縁から食み出させて融点の異なる該シーラント層どうしを相互に融着接合して、該ベースフィルム層端面を被覆してなることを特徴とする飲食品包装袋用の液体注出ノズルを提案するものである。
また、この発明に係る液体注出ノズルの製造方法は、一軸もしくは二軸延伸ベースフィルム層と、接着剤層、アンカーコート層等の作用下で、そのベースフィルム層を挟んで積層したそれぞれのシーラント層とを具える表裏二枚の積層フィルム、または中央部で二つに折返してなる一枚の積層フィルムの、ノズルの基端辺となる部分を除く周縁部を融着させてなり、融着接合部の内側に注出流路を区画して、該ノズル基端辺が包装袋本体の被包装物収納スペースへの突出状態で包装袋本体に融着接合される飲食品包装袋用のなる液体注出ノズルを製造するに当たり、ノズルを構成する表裏二枚の積層フィルムまたは中央部で二つに折り返される一枚の積層フィルムの、ノズル外表面となるシーラント層が、ノズル内表面側のシーラント層より低融点のものからなり、その積層フィルムのうちの、包装袋本体内に突出して飲食品被包装物と接する前記ノズルの基端辺とされる辺部分を、上下から挟むようにして加熱加圧して、ベースフィルム層を挟んで積層したそれぞれの該シーラント層を、ベースフィルム層の端縁から食み出させて融点の異なる該シーラント層どうしを相互に融着接合させ、しかる後、表裏二枚の積層フィルムまたは、中央部で二つに折り返した一枚の積層フィルムを、ノズルの基端辺となる部分を除く周縁部で融着させる、ことを特徴とする飲食品包装袋用の液体注出ノズルの製造方法を提案するものである。
本発明では、一軸もしくは二軸延伸ベースフィルム層に、接着剤層、アンカーコート層等の作用で、それのベースフィルム層を挟んで積層される、表裏両面側のそれぞれのシーラント層において、ノズル外表面となるシーラント層が、ノズル内表面側のシーラント層より低融点のものからなり、その積層フィルムのうちの、包装袋本体内に突出して飲食品被包装物と接する前記ノズルの基端辺で、ベースフィルム層からの食み出させて融点の異なる該シーラント層どうしを相互に融着接合させることにより、積層フィルム端面における、接着剤層、アンカーコート層等の露出を防ぐことができる。
とくに、本発明では、この液体注出ノズルの基端辺の処理がいつの時点で行われても、軟質包装袋本体に一体的に融着接合されて軟質包装袋の一部をなす、その液体注出ノズルの、接着剤層およびアンカーコート層等の袋内包装物との接触のおそれを確実に取り除くことができるので、その袋内被包装物が飲食物であっても、常に十分な安全性、衛生性等を確保することができる。
なおここで、液体注出ノズルの基端部分が、包装袋本体の被包装物収納スペース内への突出状態で、包装袋本体に融着接合される場合は、ノズル基端辺のみならず、その突出部分の全体にわたって、ベースフィルム層を隔てて積層されるそれぞれのシーラント層を、基端辺におけると同様にして相互融着させることが好ましい。
ところで、液体注出ノズルを製造するに当って、表裏二枚の積層フィルム、または中央部で二つに折り返される一枚の積層フィルムの、ノズル外表面となるシーラント層が、ノズル内表面側のシーラント層より低融点のものからなり、その積層フィルムのうちの、包装袋本体内に突出して飲食品被包装物と接する前記液体注出ノズルの基端辺とされる辺部分を、上下から挟むようにして加熱加圧し、ベースフィルム層を隔てて位置するそれぞれのシーラント層を、たとえば、シリコーン、ポリテトラフルオロエチレン等によって離型処理を施したヒートシール板もしくはヒートシールロール等によって、ベースフィルム層縁から食み出させて融点の異なる該シーラント層どうしを相互に融着接合させ、それらの両シーラント層によって、接着剤層、アンカーコート層等を完全に覆って、その層を潜在化させ、その後に、所要の液体注出ノズルを融着接合をもって形成するときは、製造された液体注出ノズルを包装袋本体に接合させて軟質包装袋とした場合に、上述したと同様に、液体注出ノズルの接着剤層、アンカーコート層等の袋内被包装物との接触のおそれを確実に取り除くことができる。
そして、このことは、例えば、液体注出ノズルと対応する形状および寸法を有するノズルを、予め多数形成したノズルフィルムを、連続走行される軟質包装袋本体用フィルムに対して繰出し走行させ、各個のノズルの基端部を、ノズルの内表面のシーラント層より融点の低いシーラント層からなる、それの一方の外表面で、包装袋本体用フィルムの内表面の一方の側部にヒートシールして、そのノズルを包装袋本体用フィルムに融着させ、次いで、そのノズルフィルムの不要部分を逆止ノズルから切り離して除去するとともに、各ノズルの表面側フィルム部分と裏面側フィルム部分とを、それらの両フィルム部分間への離型材の介在下で、たとえば前述したようなヒートシール手段によって一体的に加熱加圧して、ノズルの基端辺で、表裏の各フィルム部分の、ベースフィルム層を挟んで積層したそれぞれのシーラント層を、ベースフィルム層縁から食み出させて相互に融着させて、液体注出ノズルを製造する場合にもまた同様である。
しかもこの場合は、予め製造したノズルを、充填包装機内での包装袋本体用フィルムの、被包装物の自動充填包装のための繰出し走行時に、包装袋本体へ取付けると共に、所定の液体注出ノズルに形成することができるので、ベースフィルム層を挟んで位置するそれぞれのシーラント層の相互の融着接合を、独立した他の工程で行う場合に比し、液体注出ノズルを効率良く製造することができる。
ところで、これらのことは、例えば、液体注出ノズルと対応する形状および寸法を有するノズルの基端辺を、軟質包装袋本体の側部もしくは頂部の融着部と対応する領域内に位置させ、ノズルの表裏のそれぞれのフィルム部分間への離型材の介在下で、軟質包装袋本体用フィルムを、ヒートシール手段によって、その包装袋本体用フィルムの外表面側から加熱加圧して、ノズルの外表面を、形成された軟質包装袋本体の融着領域内で、その包装袋本体の内表面に、注出流路を確保しつつ融着させるとともに、そのノズルの基端辺で、表裏の各フィルム部分の、ベースフィルム層を挟んで積層したそれぞれのシーラント層を、ベースフィルム層縁から食みさせて相互に融着させて液体注出ノズルを構成する場合にもまた同様である。
この発明に係る液体注出ノズルの実施形態を示す図である。 液体注出ノズルの製造工程を例示する断面図である。 軟質包装袋本体に融着された液体注出ノズルの断面を示す写真である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、この発明に係る液体注出ノズルの実施形態を示す図であり、図1(b)は、図1(a)に示すノズル側面図のb−b線に沿う拡大断面図である。なお、図中斜線を施して示す部分は、表裏二枚の積層フィルムもしくは、中央部で二つに折り返してなる一枚の積層フィルムの、ノズルの基端辺となる部分を除く周縁部に設けた融着接合部1を示し、この融着接合部1は、先端融着部2を、破断もしくは切断除去することにより、融着接合部1によって、その内側に区画形成された注出流路3の先端に注出口を形成することができる。
ところで、この液体注出ノズル4は、図1(a)に仮想線で示す軟質包装袋本体5の、たとえば、上端部分でその側部に基端部を融着接合されて軟質包装袋13の一部を構成する。
このような液体注出ノズル4の表面側フィルム部分6および裏面側フィルム部分7のそれぞれは、図1(b)に示すように、一軸もしくは二軸延伸したベースフィルム層8、9と、各ベースフィルム8、9を挟んで、3〜8μm程度の厚みの接着剤層10、11、もしくは、0.1〜0.5μm程度の厚みのアンカーコート層、ときには、ベースフィルム層8、9の一方の表面に設けた印刷層をも介して、それの両面に積層したシーラント層10a、10bおよび11a、11bとからなり、それらのシーラント層は、外表面側となるシーラント層10a、11aが、内表面側となるシーラント層10b、11bより低融点のものからなり、そして、液体注出ノズル4それ自体は、表裏の各フィルム部分6、7の、ベースフィルム層8、9を挟んで積層したそれぞれのシーラント層10a、10bおよび11a、11bを、液体注出ノズル4の基端辺4a部分で、ベースフィルム層8、9の、図に一点鎖線で示す辺縁位置から食み出させて融点の異なるシーラント層10a、10bおよび11a、11bどうしを相互に融着接合させ、接着剤層10、11等をそれらのシーラント層10a、10bおよび11a、11bで完全に覆ってなるものである。
なお、図中12は、液体注出ノズル4の下方側の融着接合部分に形成されて、軟質包装袋13から、被包装物である液体等を注出した後の、その包装袋13の起立復帰に際して、被包装物が、液体注出ノズル4の融着接合部1に伝わって包装袋本体5側へ流下するのを防止する液切り突起を示す。
このように構成してなる液体注出ノズル4は、それの、包装袋本体5への図1(a)に示すような接合状態の下では、表裏のそれぞれのフィルム部分6、7の接着剤層10、11等はいずれも、液体注出ノズル4の基端辺4aでは、シーラント層10a、10bおよび11a、11bによって覆われることになるので、その液体注出ノズル4の、包装袋本体5への接合状態では、液体注出ノズル4の基端辺4aが、軟質包装袋13内の被包装物と接触することがあっても、接着剤層10、11等と、袋内被包装物である液体等との接触は、その軟質包装袋13が起立姿勢にあると、液体等の注出中の傾動姿勢にあるとの別なく、シーラント層10a、10bおよび11a、11bによって十分に防止されることになる。
なおここで、液体注出ノズル4が、包装袋本体5の被包装物収納スペース内への、それの基端部分の幾分の突出姿勢で包装袋本体5に接合される場合は、液体注出ノズル4の基端辺4aのみならず、融着接合部1の、その基端辺4aに隣接して被包装物収納スペース内へ突出する各部分においてもまた、ベースフィルム層8、9を挟んで積層したそれぞれのシーラント層10a、10bおよび11a、11bを、ベースフィルム8、9から食み出させて融着接合させて、接着剤層10、11等をそれらのシーラント層10a、10bおよび11a、11bで覆うことが、袋内被包装物と接着剤層10、11等との接触をより十分に防ぐ上で好ましい。
図2(a)は、上述したような液体注出ノズル4を製造するための、表裏のフィルム部分6、7に施す一の工程を例示する断面図であり、これは、表裏二枚の積層フィルムのそれぞれ、または、中央部で二つに折り返される一枚の積層フィルムの、後に液体注出ノズル4の基端辺4aとされる辺部分、図に示すところでは、一方のフィルム部分6、7の、後に基端辺4aとされる辺部分を、たとえば、シリコーン、ポリテトラフルオロエチレン等による離型処理を施した一対のヒートシール板21をもって、融点の異なるシーラント層10a、10bおよび11a、11bどうしを、図では上下方向から加熱加圧して、ベースフィルム層8、9を挟んで積層したそれらのシーラント層10a、10bおよび11a、11bをともに溶融流動させて、それらのシーラント層10a、10bおよび11a、11bを、ベースフィルム層8、9の層端縁8a、9aから食み出させて該シーラント層10a、10bおよび11a、11bどうしを相互に融着接合させ、このようにして形成される融着接合部14で、表裏のフィルム部分6、7の端面に露出することになる接着剤層10、11等を完全に被覆する。
以上、対をなすヒートシール板21によって、接着剤層10、11等を覆う融着接合部14を形成する場合について説明したが、それらのヒートシール板21に代えて、図に仮想線で示すように、同様の離型処理を施した一対のヒートシールロール22を用い、それらによって、フィルム部分6、7の辺部分を挟持するとともに、それらのロール22の、その辺部分に沿う、紙面と直交する方向の相対転動に基いて、それぞれのシーラント層10a、10bおよび11a、11bを加熱加圧して、同様の融着接合部14を形成することもでき、このことによれば、所要の融着接合部14を、ヒートシール板21を用いる場合に比し、連続的に、かつ、高速度で形成し得る利点がある。
ところで、このようにして、接着剤層10、11等を覆う融着接合部14を形成した後は、表裏二枚の積層フィルムまたは、中央部で二つに折り返した一枚の積層フィルムからなる表裏のそれぞれのフィルム部分6、7を、液体注出ノズル4の基端辺4aとされる、融着接合部14の辺縁14aを除く周縁部で、相互に対向して位置するシーラント層10b、11bを、これもたとえば、前述したようなヒートシール手段をもって融着接合させることで、内側に所要の注出流路3を区画形成させた液体注出ノズル4を構成する。
ところで、このようにして製造された液体注出ノズル4に対しては、軟質包装袋本体用フィルムを、幅方向の中央部で二つ折りにして、それの他方の側部の内表面シーラント層を、製造された液体注出ノズル4の表面側フィルム部分6の、より低融点の外表面シーラント層10aに融着接合させるとともに、その包装袋本体用フィルムそれ自体に、包装袋の底部もしくは頂部となる融着部を形成することで、所要の軟質包装袋13を製造することができる。
このようにして製造した液体注出ノズル4は、図3の断面写真に示したように接着剤層10、11等は、シーラント層10a、10bおよび11a、11bによって完全に覆われることになるので、軟質包装袋13の袋内被包装物がその液体注出ノズル4の基端辺4aに接触することがあっても、接着剤層10、11等と袋内被包装物との接触は融着接合部14によって確実に阻止されることになるので、常に十分な安全性および衛生性を確保することができる。
この発明に係る飲食品包装袋用の液体注出ノズルおよびそれの製造方法は、高い安全性や衛生性を要求する分野において広く利用することが可能であり、醤油、ソース、各種の調味料類、スープ類、果汁類、その他の粉粒状物を含むことのある液状ないし粘体状の飲食物やレトルト食品のような高温で加熱される包装袋の他、飲食品以外の、化粧品、医薬品等用の軟質包装袋に好適に利用することができる。
1 融着接合部
2 先端融着部
3 注出流路
4 液体注出ノズル
4a 基端辺
5、17 軟質包装袋本体
6 表面側フィルム部分
7 裏面側フィルム部分
8、9 ベースフィルム層
8a、9a ベースフィルム層端縁
10、11 接着剤層
10a、10b、11a、11b シーラント層
12 液切り突起
13 軟質包装袋
14 融着接合部
14a 辺縁
15 ノズル
15a 基端辺
16 ノズルフィルム
17a 軟質包装袋本体融着部
21 ヒートシール板
22 シートシールロール

Claims (2)

  1. 一軸もしくは二軸延伸ベースフィルム層と、それを挟んで積層したそれぞれのシーラント層とを具える表裏二枚の積層フィルム、または中央部で二つに折返してなる一枚の積層フィルムの、ノズルの基端辺となる部分を除く周縁部を融着してその内側に注出流路を区画してなり、該ノズル基端辺が包装袋本体の被包装物収納スペースへの突出状態で包装袋本体に融着接合される飲食品包装袋用の液体注出ノズルにおいて、
    ノズルを構成する前記積層フィルムの、ノズル外表面となるシーラント層が、ノズル内表面側のシーラント層より低融点のものからなり、その積層フィルムのうちの、包装袋本体内に突出して飲食品被包装物と接する前記ノズル基端辺とされる辺部分を、上下から挟むようにして加熱加圧し、ベースフィルム層を挟んで積層したそれぞれのシーラント層を、ベースフィルム層の端縁から食み出させて融点の異なる該シーラント層積層フィルムどうしを相互に融着接合して、該ベースフィルム層端面を被覆してなることを特徴とする飲食品包装袋用の液体注出ノズル。
  2. 一軸もしくは二軸延伸ベースフィルム層と、それを挟んで積層したそれぞれのシーラント層とを具える表裏二枚の積層フィルム、または中央部で二つに折返してなる一枚の積層フィルムの、ノズルの基端辺となる部分を除く周縁部を融着させてなり、内側に注出流路を区画して、該ノズル基端辺が包装袋本体の被包装物収納スペースへの突出状態で包装袋本体に融着接合される飲食品包装袋用の液体注出ノズルを製造するに当たり、
    ノズルを構成する表裏二枚の積層フィルムまたは中央部で二つに折り返される一枚の積層フィルムの、ノズル外表面となるシーラント層が、ノズル内表面側のシーラント層より低融点のものからなり、その積層フィルムのうちの、包装袋本体内に突出して飲食品被包装物と接する前記ノズル基端辺とされる辺部分を、上下から挟むようにして加熱加圧し、ベースフィルム層を挟んで積層したそれぞれの該シーラント層を、ベースフィルム層の端縁から食み出させて融点の異なる該シーラント層積層フィルムどうしを相互に融着接合させ、しかる後、表裏二枚の積層フィルムまたは、中央部で二つに折り返した一枚の積層フィルムを、ノズルの基端辺となる部分を除く周縁部で融着させる、ことを特徴とする飲食品包装袋用液体注出ノズルの製造方法。
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