JP2019038603A - 液中シール用ラミネートフィルムおよび液中シール方法 - Google Patents
液中シール用ラミネートフィルムおよび液中シール方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019038603A JP2019038603A JP2017163928A JP2017163928A JP2019038603A JP 2019038603 A JP2019038603 A JP 2019038603A JP 2017163928 A JP2017163928 A JP 2017163928A JP 2017163928 A JP2017163928 A JP 2017163928A JP 2019038603 A JP2019038603 A JP 2019038603A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermoplastic resin
- film layer
- resin film
- layer
- fluidity thermoplastic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Wrappers (AREA)
- Package Closures (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
Description
即ち、本発明は、一対のヒートシールロールによって、重なり合う2枚のラミネートフィルム間に残存している液状物を絞り出しながら該絞り出し位置をヒートシールして気密に接合する液中シールに用いられるラミネートフィルムであって、少なくともベースフィルム層とシーラント層とを具え、該シーラント層が、最外層となる高流動性熱可塑性樹脂フィルム層と、該高流動性熱可塑性樹脂フィルム層の前記ベースフィルム層側に位置する内側に積層された低流動性熱可塑性樹脂フィルム層とからなることを特徴とする。
(1)前記ベースフィルム層と前記低流動性熱可塑性フィルム層との間に、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、アルミニウム蒸着層、アルミナ蒸着層、シリカ蒸着層またはエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂層を有すること、
(2)前記液状物は、水性または油性の材料、もしくは夾雑物を含むこれらの材料、耐熱性材料、高粘性材料またはその他のヒートシール阻害物質であること、
(3)前記高流動性熱可塑性樹脂フィルム層は、厚みが10〜25μmで、前記低流動性熱可塑性樹脂フィルム層の厚みよりも薄いこと、
(4)前記低流動性熱可塑性樹脂フィルム層と、前記高流動性熱可塑性樹脂フィルム層とは、融点差が20℃以上あること、
(5)前記高流動性熱可塑性樹脂フィルム層は、低密度ポリエチレンフィルム、エチレン・アクリル酸エチル共重合体フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体フィルムまたはエチレン・アクリル酸共重合体フィルムからなること、
(6)前記低流動性熱可塑性樹脂フィルム層は、高密度ポリエチレンフィルム、中密度ポリエチレンフィルムまたはアイオノマーフィルムからなること、
がより好ましい解決手段となる。
図1は、本発明に係る液中シール用ラミネートフィルムの実施の形態を示す断面図である。
まず、高流動性熱可塑性樹脂フィルム層4が対面するように、1枚のラミネートフィルム1を中央位置において半折りにするか、またはラミネートフィルム1を二枚重ねにして、該ラミネートフィルム1の側縁部を縦シールロール(図示しない)によって連続的に縦方向にヒートシールして筒状とする。
このように高流動性熱可塑性樹脂フィルム層4の厚みを25μm以下とすることで、高流動性熱可塑性樹脂フィルム層4をシールバー7からの加熱と加圧によって容易に軟化(粘度を低下)させて流動させること、即ち前記押し退け作用を助勢することができる。また、高流動性熱可塑性樹脂フィルム層4は、低温で軟化して該フィルム層4の界面に付着した、または近傍に介在する液状物を確実に押し出す(排除する)ことができればよく、その作用効果を発揮することのできる最低限の厚みとして10μm以上とすることが好ましい。
2 ベースフィルム層
3 低流動性熱可塑性樹脂フィルム層
4 高流動性熱可塑性樹脂フィルム層
5a、5b ヒートシールロール
6 充填ノズル
7 シールバー
8 ヒートシール部
9 包装体
10 樹脂溜り
11 シーラント層
Claims (14)
- 一対のヒートシールロールによって、重なり合う2枚のラミネートフィルム間に残存している液状物を絞り出しながら該絞り出し位置をヒートシールして気密に接合する液中シールに用いられるラミネートフィルムであって、
少なくともベースフィルム層とシーラント層とを具え、
該シーラント層は、最外層となる高流動性熱可塑性樹脂フィルム層と、該高流動性熱可塑性樹脂フィルム層の前記ベースフィルム層側に位置する内側に積層された低流動性熱可塑性樹脂フィルム層とからなることを特徴とする液中シール用ラミネートフィルム。 - 前記ベースフィルム層と前記低流動性熱可塑性フィルム層との間に、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、アルミニウム蒸着層、アルミナ蒸着層、シリカ蒸着層またはエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂層を有することを特徴とする請求項1に記載の液中シール用ラミネートフィルム。
- 前記液状物は、水性または油性の材料、もしくは夾雑物を含むこれらの材料、耐熱性材料、高粘性材料またはその他のヒートシール阻害物質であることを特徴とする請求項1または2に記載の液中シール用ラミネートフィルム。
- 前記高流動性熱可塑性樹脂フィルム層は、厚みが10〜25μmで、前記低流動性熱可塑性樹脂フィルム層の厚みよりも薄いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の液中シール用ラミネートフィルム。
- 前記低流動性熱可塑性樹脂フィルム層と、前記高流動性熱可塑性樹脂フィルム層とは、融点差が20℃以上あることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の液中シール用ラミネートフィルム。
- 前記高流動性熱可塑性樹脂フィルム層は、低密度ポリエチレンフィルム、エチレン・アクリル酸エチル共重合体フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体フィルムまたはエチレン・アクリル酸共重合体フィルムからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液中シール用ラミネートフィルム。
- 前記低流動性熱可塑性樹脂フィルム層は、高密度ポリエチレンフィルム、中密度ポリエチレンフィルムまたはアイオノマーフィルムからなることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液中シール用ラミネートフィルム。
- 一対のヒートシールロールによって長尺の筒状のラミネートフィルムを挟み込み、該筒状ラミネートフィルム内に充填された液状物を、該一対のヒートシールロールによって絞り出しながら、その絞り出し位置の対面するラミネートフィルムどうしを融着接合する液中シール方法において、
前記ラミネートフィルムとして、少なくともベースフィルム層とシーラント層とからなり、該シーラント層が、最外層となる高流動性熱可塑性樹脂フィルム層と、該高流動性熱可塑性樹脂フィルム層の前記ベースフィルム層側に位置する内側に積層された低流動性熱可塑性樹脂フィルム層とからなるものを用いて、
前記一対のヒートシールロールによって、前記高流動性熱可塑性樹脂フィルム層の軟化・溶融温度以上、前記低流動性熱可塑性樹脂フィルム層の軟化・溶融温度未満の温度に加熱・加圧することにより、該高流動性熱可塑性樹脂フィルム層のみを軟化させると同時に、その軟化部分およびその近傍に付着介在している前記液状物を、ロール加圧箇所を押し退け、該押し退け位置に、該液状物の存在しない前記低流動性熱可塑性樹脂フィルム層の面を露出させると同時に、その露出によって対面する該低流動性熱可塑性樹脂フィルム層どうしを融着接合させてヒートシールすることを特徴とする液中シール方法。 - 前記ベースフィルム層と前記低流動性熱可塑性フィルム層との間に、アルミニウム箔、アルミニウム合金箔、アルミニウム蒸着層、アルミナ蒸着層、シリカ蒸着層またはエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂層を有することを特徴とする請求項8に記載の液中シール方法。
- 前記液状物は、水性または油性の材料、もしくは夾雑物を含むこれらの材料、耐熱性材料、高粘性材料またはその他のヒートシール阻害物質であることを特徴とする請求項8または9に記載の液中シール方法。
- 前記高流動性熱可塑性樹脂フィルム層は、厚みが10〜25μmで、前記低流動性熱可塑性樹脂フィルム層の厚みよりも薄いことを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の液中シール方法。
- 前記低流動性熱可塑性樹脂フィルム層と、前記高流動性熱可塑性樹脂フィルム層とは、融点差が20℃以上あることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の液中シール方法。
- 前記高流動性熱可塑性樹脂フィルム層は、低密度ポリエチレンフィルム、エチレン・アクリル酸エチル共重合体フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体フィルムまたはエチレン・アクリル酸共重合体フィルムからなることを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載の液中シール方法。
- 前記低流動性熱可塑性樹脂フィルム層は、高密度ポリエチレンフィルム、中密度ポリエチレンフィルムまたはアイオノマーフィルムからなることを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記載の液中シール方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017163928A JP6937014B2 (ja) | 2017-08-29 | 2017-08-29 | 液中シール方法 |
JP2021118591A JP7181648B2 (ja) | 2017-08-29 | 2021-07-19 | 液中シール用ラミネートフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017163928A JP6937014B2 (ja) | 2017-08-29 | 2017-08-29 | 液中シール方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021118591A Division JP7181648B2 (ja) | 2017-08-29 | 2021-07-19 | 液中シール用ラミネートフィルム |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019038603A true JP2019038603A (ja) | 2019-03-14 |
JP2019038603A5 JP2019038603A5 (ja) | 2020-07-27 |
JP6937014B2 JP6937014B2 (ja) | 2021-09-22 |
Family
ID=65727237
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017163928A Active JP6937014B2 (ja) | 2017-08-29 | 2017-08-29 | 液中シール方法 |
JP2021118591A Active JP7181648B2 (ja) | 2017-08-29 | 2021-07-19 | 液中シール用ラミネートフィルム |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021118591A Active JP7181648B2 (ja) | 2017-08-29 | 2021-07-19 | 液中シール用ラミネートフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP6937014B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020172333A (ja) * | 2019-04-05 | 2020-10-22 | 株式会社悠心 | プラスチック製包装袋内への固形物含有液状物の充填包装方法および充填包装体 |
CN113525811A (zh) * | 2021-07-12 | 2021-10-22 | 淄博可恩口腔医院有限公司 | 一种压膜机压膜温度自动调整设备和自动调整方法 |
JP2021193036A (ja) * | 2020-06-08 | 2021-12-23 | 株式会社悠心 | 固形物含有被包装物の充填包装体 |
JP2021192971A (ja) * | 2020-06-08 | 2021-12-23 | 株式会社悠心 | プラスチック製包装袋内への固形物含有被包装物の充填包装方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004223728A (ja) * | 2003-01-20 | 2004-08-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 積層体およびそれを用いた包装容器 |
JP2013154609A (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 蓋材 |
JP2014133410A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-07-24 | Maruto Sangyo Kk | 包装用積層フィルム、包装袋及び製造方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0616744Y2 (ja) * | 1989-11-08 | 1994-05-02 | 大成ラミック株式会社 | 包装用積層フィルム |
JPH0826332A (ja) * | 1994-07-12 | 1996-01-30 | Teijin Ltd | 微粉体包装用フィルム及びこれを用いた袋体 |
-
2017
- 2017-08-29 JP JP2017163928A patent/JP6937014B2/ja active Active
-
2021
- 2021-07-19 JP JP2021118591A patent/JP7181648B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004223728A (ja) * | 2003-01-20 | 2004-08-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 積層体およびそれを用いた包装容器 |
JP2013154609A (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Dainippon Printing Co Ltd | 蓋材 |
JP2014133410A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-07-24 | Maruto Sangyo Kk | 包装用積層フィルム、包装袋及び製造方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020172333A (ja) * | 2019-04-05 | 2020-10-22 | 株式会社悠心 | プラスチック製包装袋内への固形物含有液状物の充填包装方法および充填包装体 |
JP2021193036A (ja) * | 2020-06-08 | 2021-12-23 | 株式会社悠心 | 固形物含有被包装物の充填包装体 |
JP2021192971A (ja) * | 2020-06-08 | 2021-12-23 | 株式会社悠心 | プラスチック製包装袋内への固形物含有被包装物の充填包装方法 |
JP7212959B2 (ja) | 2020-06-08 | 2023-01-26 | 株式会社悠心 | 固形物含有被包装物の充填包装体 |
CN113525811A (zh) * | 2021-07-12 | 2021-10-22 | 淄博可恩口腔医院有限公司 | 一种压膜机压膜温度自动调整设备和自动调整方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7181648B2 (ja) | 2022-12-01 |
JP2021178971A (ja) | 2021-11-18 |
JP6937014B2 (ja) | 2021-09-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7181648B2 (ja) | 液中シール用ラミネートフィルム | |
KR101476877B1 (ko) | 적층 필름의 단면구조 및 단면처리방법, 및 그 단면처리한 액체 주출 노즐 및 그것의 제조방법 | |
US20120033901A1 (en) | Bag comprising machine direction oriented film | |
JPH02229037A (ja) | 良好なガス遮断特性を有する積層材料およびこの材料の製造方法 | |
KR100926887B1 (ko) | 플랙시블 튜브 시이트 및 튜브체 제조방법 | |
JP2019038603A5 (ja) | ||
TW201242852A (en) | Flexible package bag | |
KR102435928B1 (ko) | 자립형 백 및 이의 제조방법 | |
JP5828879B2 (ja) | 包装袋の製造方法 | |
JP5459639B2 (ja) | 引裂き開封性に優れるフィルム状逆止ノズルおよびその引裂き誘導線形成方法 | |
JP2018024472A (ja) | スパウト付きガゼット袋形成用のガゼット袋体 | |
JP2013212851A (ja) | 注出口付き包装袋 | |
WO2018079136A1 (ja) | 包装袋 | |
JP6736195B1 (ja) | 包装用積層フィルム、包装袋内への被包装物の充填包装方法および包装体 | |
JP5915211B2 (ja) | 蓋材 | |
WO2005028320A1 (ja) | 紙容器内シールテープ、並びに、紙容器内縦シールテープ及び縦シールテープ付き紙容器 | |
JP2014121821A (ja) | ラミネートシュリンクフィルム | |
JP6988190B2 (ja) | 包装材用フィルム、およびこれを用いた包装材、包装体 | |
JP7229320B2 (ja) | 自立袋 | |
JP2019014482A (ja) | 包装材料および包装袋 | |
JP7180070B2 (ja) | ラミネートチューブ容器およびその製造方法 | |
CN210503803U (zh) | 液体包装袋 | |
US20180273217A1 (en) | Devices and Methods for Making a Pouch | |
JP2010052832A (ja) | 飲食品用包装袋の注出ノズルに適用される積層フィルムの端面構造および端面処理方法 | |
JP5396622B2 (ja) | 飲食品包装袋用の液体注出ノズルおよびそれの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20200609 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200609 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210518 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210525 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210719 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210817 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210823 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6937014 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |