JP2003191215A - シート成形装置 - Google Patents

シート成形装置

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JP2003191215A
JP2003191215A JP2001393717A JP2001393717A JP2003191215A JP 2003191215 A JP2003191215 A JP 2003191215A JP 2001393717 A JP2001393717 A JP 2001393717A JP 2001393717 A JP2001393717 A JP 2001393717A JP 2003191215 A JP2003191215 A JP 2003191215A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シートの厚みバラツキを小さくして厚み精度の
高いシート成形装置を提供する。 【解決手段】スラリー槽1から引き上げられた塗工後の
ベースフィルム3の両塗工面に対して、前記フィルム3
から或る間隔離間してそれぞれ配置された一対の対向す
る刃部16a,16を接触させて平滑にし、乾燥炉4で
乾燥させてシートを成形するようにしており、さらに、
テンション検知ローラ9で検知されたテンションが一定
になるようにコントローラ13によってニップロール1
0およびサクションロール11,12の送り量を制御し
て弛みや撓みが生じないようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層セラミックス
コンデンサのような積層型電子部品の製造などに用いら
れるセラミックスグリーンシートなどを成形するのに好
適なシート成形装置に関し、さらに詳しくは、引き上げ
方式のシート成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のセラミックスグリーンシートの成
形装置としては、例えば、図7に示される引き上げ方式
のものがある。
【0003】ロール状のベースフィルム3は、例えば、
ポリエチレンフィルム2枚が貼り合わされて構成されて
いる。このロール状のベースフィルム3は、乾燥炉4の
後段のニップロール33によって駆動されて引き出さ
れ、ローラ34を介してスラリー槽1内に貯留されてい
るスラリー2に浸漬された後、垂直方向に引き上げられ
る。ベースフィルム3の両面に付着したスラリー2が乾
燥炉4において乾燥されてベースフィルム3上にシート
が成形され、ローラ35,36を介して巻き取りロール
6,7によって、各面がそれぞれ巻き取られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来例で
は、成形されるシートの厚みは、スラリー槽1から引き
上げられた直後のベースフィルム3上に付着するスラリ
ー量と、乾燥過程でのスラリーの移動とによって規定さ
れる。
【0005】ベースフィルム3上に付着するスラリー量
は、ベースフィルム3の引き上げ速度、スラリーの粘度
およびスラリーのチクソ性などによって制御決定されて
いるが、いずれの項目も厚みとの関係が不安定であり、
要求する厚みレベルの制御は困難である。
【0006】また、ベースフィルム3の送りは、乾燥炉
4の後段のニップロール33だけであるので、乾燥過程
で発生する乾燥収縮のバラツキによって発生する僅かな
応力が、ベースフィルム3の撓みなどを誘発し、このた
め、未乾燥のスラリーが撓み形状に応じて流動して厚み
のバラツキを一層悪化させるといった難点がある。
【0007】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、シートの厚みバラツキを小さくして厚
み精度の高いシート成形装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次のように構成している。
【0009】すなわち、本発明のシート成形装置は、フ
ィルムを送り出してスラリー槽中に浸漬し、前記フィル
ムの表面にスラリーを塗工し、前記フィルムを前記スラ
リー槽から引き上げ、前記フィルムに付着したスラリー
を乾燥手段にて乾燥してシートを成形するシート成形装
置であって、前記スラリー槽から引き上げられた前記フ
ィルムの塗工面のスラリーを平滑にする平滑手段を備
え、前記平滑手段は、位置決め部と接触部とを備え、前
記位置決め部は、前記フィルムを位置決めして所定位置
を通過させるものであり、前記接触部は、前記所定位置
のフィルム表面からある間隔を置いて離間するように配
置されており、該接触部はフィルム表面に塗工されたス
ラリーを平滑にするものである。
【0010】ここで、平滑とは、平らで滑らかなことを
いい、少なくとも平滑手段を通過する前の塗工面よりも
平滑であればよい。
【0011】また、所定位置とは、スラリー槽から引き
上げられるフィルムの経路において、前記接触部をフィ
ルムから或る間隔離間するように配置できる位置であれ
ばよい。
【0012】本発明によると、スラリー槽から引き上げ
られて所定位置を通過する塗工後のフィルムの塗工面に
対して、前記フィルムから或る間隔離間して配置された
接触部を接触させて塗工面を平滑にするので、前記間隔
に応じた厚みのシートを成形できることになり、スラリ
ー槽から引き上げたままで乾燥手段で乾燥させてシート
を成形する従来例に比べてシートの厚み精度を向上させ
ることができる。
【0013】本発明の好ましい実施態様においては、前
記フィルムのテンションを検知する検知手段と、前記検
知手段の出力に基づいて、前記フィルムのテンションが
一定になるように前記フィルムの送り量を制御する制御
手段とを備えている。
【0014】本発明によると、一定のテンションでフィ
ルムが送られるので、フィルムに弛みや撓みなどが発生
することなく、所定位置を通過することになり、平滑手
段によって精度よく平滑処理される。また、乾燥過程に
おいてもフィルムの弛みや撓みの発生がないので、未乾
燥のスラリーが撓み形状等に応じて流動するといったこ
ともなく、シートの厚みのバラツキを防止できる。
【0015】本発明の一実施態様においては、前記フィ
ルムを送る第1及び第2の送り手段を備え、各送り手段
は、それぞれが少なくとも1つのロールを有し、前記第
1の送り手段は前記スラリー槽よりも上流側に設置し、
前記第2の送り手段は前記乾燥手段よりも下流側に設置
し、前記検知手段としての検知ローラは、前記第1の送
り手段と前記スラリー槽との間に設置するものである。
【0016】本発明によると、スラリー槽の上流側と乾
燥手段の下流側とにフィルムを送る送り手段をそれぞれ
設置してフィルムの送り量を制御するので、スラリー槽
における塗工、平滑手段における平滑処理および乾燥手
段における乾燥の際のフィルムのテンションを高い精度
で制御することができ、これによって、シートの厚み精
度を一層高めることができる。
【0017】本発明の他の実施態様においては、前記第
2の送り手段は、前記乾燥手段を通過した前記フィルム
の各塗工面にそれぞれ接触する複数のサクションロール
を備えている。
【0018】本発明によると、乾燥後のフィルムを、複
数のサクションロールによって送るので、フィルムの各
塗工面が各サクションロールに面接触して駆動力が伝達
されて送られることになり、線接触で送る場合に比べて
フィルムからシートが剥離して送りロールが空回りする
といったことがない。
【0019】本発明の好ましい実施態様においては、前
記接触部は、前記フィルムの幅方向に沿って直線状に延
びて前記塗工面に接触する刃部を有し、該刃部と前記所
定位置のフィルムとの離間間隔を調整可能にしている。
【0020】本発明によると、フィルムの幅方向に直線
状に延びる刃部によって高精度に塗工面を平滑にできる
とともに、刃部と所定位置のフィルムとの離間間隔を調
整できるので、シートの厚みを可変調整できることにな
り、経時的な厚みの変動にも対応できる。また、2枚貼
り合わせフィルムの場合には、各面が異なる厚みのもの
を得るといったことも可能となる。
【0021】本発明の他の実施態様においては、前記位
置決め部は、前記フィルムが通過するガイド溝と、該ガ
イド溝の位置決め面に対して、前記フィルムの一方の面
を圧接する押えローラとを有し、前記接触部は、前記刃
部を一対有するとともに、前記ガイド溝を通過する前記
フィルムを介して前記一対の刃部が対向配置されるもの
である。
【0022】本発明によると、フィルムをガイド溝の位
置決め面に押えローラで圧接して所定位置を通過するよ
うに位置決めする一方、このフィルムを介して対向配置
された一対の刃部でフイルムの両塗工面を同時に平滑に
して刃部の対向間隔に応じた厚みのシートを成形でき
る。
【0023】本発明の更に他の実施態様においては、前
記位置決め部は、前記フィルムの一方側の面が圧接され
る第1の位置決めローラと、前記フィルムの他方側の面
が圧接される第2の位置決めローラとを備え、前記接触
部は、前記第1の位置決めローラに圧接される前記フィ
ルムの他方側の塗工面に接触する第1の前記刃部と、前
記第2の位置決めローラに圧接される前記フィルムの一
方側の塗工面に接触する第2の前記刃部とを備えてい
る。
【0024】本発明によると、第1の位置決めローラに
圧接されて位置決めされたフィルムの他方側の塗工面を
第1の刃部で平滑にし、第2の位置決めローラに圧接さ
れて位置決めされたフィルムの一方側の塗工面を第2の
刃部で平滑にすることにより、各刃部とフィルムとの間
隔に応じた厚みのシートを成形できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面によって本発明の実施
の形態について詳細に説明する。
【0026】(実施の形態1)図1は、本発明の一つの
実施の形態に係るシート成形装置の構成図である。
【0027】この実施の形態のシート成形装置は、上述
の従来例と同様にセラミックスグリーンシートを成形す
るものであり、スラリー槽1中に浸漬してスラリー2を
塗工したベースフィルム3を前記スラリー槽1から引き
上げ、ベースフィルム3に付着したスラリーを乾燥手段
としての乾燥炉4で乾燥してシートを成形する引き上げ
方式のシート成形装置である。
【0028】このシート成形装置では、ベースフィルム
ロール5から引き出された、例えば、ポリエチレンフィ
ルム2枚を貼り合わせてなるベースフィルム3は、スラ
リー槽1内に貯留されているスラリー2に浸漬された
後、垂直方向に引き上げられる。ベースフィルム3の両
面に付着したスラリーが乾燥炉4において乾燥されてベ
ースフィルム3上にシートが成形されて、ローラ35,
36を介して各巻き取りロール6,7によって、各面が
それぞれ巻き取られる。
【0029】この実施の形態では、シートの厚みバラツ
キを小さくして厚み精度を高めるために、次のように構
成している。
【0030】すなわち、この実施の形態のシート成形装
置は、基本的に、スラリー槽1から引き上げられて乾燥
炉4に至るベースフィルム3の両塗工面を平滑にする平
滑手段としての平滑用金型8と、スラリー槽1に浸漬さ
れるベースフィルム3のテンションを検知するテンショ
ン検知ローラ9と、スラリー槽1のベースフィルム3の
送り方向の上流側でベースフィルム3を送る第1の送り
手段としてのニップロール10と、乾燥炉4の下流側で
ベースフィルム3を送る第2の送り手段としての2連の
サクションロール11,12と、テンション検知ローラ
9で検知されたテンションに基づいて、弛みや撓みの生
じない一定のテンションになるように前記ニップロール
10および両サクションロール11,12の送り量を制
御するコントローラ13と、スラリー槽1から引き上げ
られたベースフィルム3の幅方向の両端に付着したスラ
リーを掻き取る掻き取り部材14と、乾燥後のベースフ
ィルム3の蛇行を補正する補正用ローラ(EPCロー
ラ)15とを備えている。
【0031】高度な寸法精度を得られるように金属で構
成された平滑用金型8は、スラリー槽1に浸漬されてス
ラリー2が塗工されたベースフィルム3を、後述のよう
に所定位置を通過するように位置決めするとともに、前
記所定位置のベースフィルム3の各面から或る等しい間
隔離間するように対向配置された接触部としての一対の
刃部16a,16bを有している。この実施の形態で
は、2枚貼り合わせフィルムの両面が等しい厚みになる
ように一対の刃部16a,16bを配置しているけれど
も、本発明の他の実施の形態として、両面の厚みを意図
的に異ならせるようにしてもよい。
【0032】スラリー2が塗工されたベースフィルム3
を、両刃部16a,16bの間のスリットを通過させる
ことにより、ベースフィルム3の両塗工面を平滑にして
スラリー2の付着量を一定とし、前記スリットの間隔に
応じた厚みのシートを成形するものである。
【0033】図2は、この平滑用金型8の平面図であ
り、図3は、一対の刃部16a,16bによる平滑処理
を説明するための概略側面図であり、これらの図におい
て、図1に対応する部分には、同一の参照符号を付す。
【0034】平滑用金型8は、各刃部16a,16bが
それぞれ装備された一対の支持体17,18を備えてお
り、各支持体17,18は、ベースフィルム3の幅方向
(図2の左右方向)の両側の支持枠19,20が連結板
21,22を介してそれぞれ連結されて構成されてい
る。
【0035】各刃部16a,16bは、ベースフィルム
3の幅方向に沿って直線状に延びており、各支持枠1
9,20によってベースフィルム3の幅方向に垂直な方
向(図2の上下方向)に沿って変位可能に支持されてい
る。また、各刃部16a,16bは、各連結板21,2
2に形成されているネジ孔に螺合する位置調整ネジ2
3,24の先端にそれぞれ当接して前記垂直な方向にお
ける位置が規定されるようになっている。すなわち、各
刃部16a,16bは、各位置調整ネジ23,24に当
接することによって、各刃部16a,16bの先端のベ
ースフィルム3からの離間間隔がそれ以上広がらないよ
う規制されており、各位置調整ネジ23,24を調整し
て前記離間間隔を可変設定できるように構成されてい
る。
【0036】両支持体17,18が組み合わされてベー
スフィルム3の幅方向の両端をガイドするコの字状の一
対のガイド溝25が構成されており、一方の支持体17
には、押さえローラ26が装備されている。前記押さえ
ローラ26は、ベースフィルム3両端部の一方の面を、
他方の支持体18の位置決め面25aに圧接してベース
フィルム3が所定位置を通過するように位置決めする。
【0037】なお、ガイド溝25にガイドされるベース
フィルム3の両端部分は、上述の図1の掻き取り部材1
4によって、付着したスラリー2が事前に掻き取られて
おり、ベースフィルム3の面が直接位置決め面25aに
圧接されて精度よく位置決めされる。前記掻き取り部材
14は、例えば、ゴム材料からなる。この掻き取り部材
14は、ゴム材料に限らず、樹脂やその他の材料で構成
してもよい。
【0038】平滑用金型8の各刃部16a,16bは、
位置決めされるベースフィルム3の各面からそれぞれ一
定の間隔に各先端が位置するように、位置調整ネジ2
3,24によってその位置が規制されている。前記一定
の間隔は、乾燥炉4を経て得られる所望のシート厚みに
対応するように設定されており、必要に応じて各位置調
整ネジ23,24を調整して各刃部16a,16bの規
制位置を調整することができる。
【0039】平滑用金型8の各刃部16a,16bは、
ベースフィルム3の幅方向に沿って高度な直線性を有す
るとともに、寸歩精度の高いものである。対向する刃部
16a,16bの間の間隔は、例えば、50〜200μ
m程度であり、各刃部16a,16bの直線性のバラツ
キは、例えば、±1μm程度であるのが好ましい。
【0040】この一対の刃部16a,16bによって、
その間を通過するベースフィルム3の両塗工面を平滑に
してスラリー2の付着量を一定にして厚みのバラツキを
なくすものである。
【0041】このようにして平滑用金型8によって両塗
工面が平滑にされたベースフィルム3は、乾燥炉でスラ
リー2が乾燥されるのであるが、ベースフィルム3は、
弛みや撓みを生じないようように一定のテンションで送
られるので、弛みや撓みによって未乾燥のスラリー2が
流動して厚みのバラツキが生じることもない。
【0042】乾燥後のベースフィルム3は、各サクショ
ンロール11,12に面で接触して送られるので、例え
ば、ニップロールのように線で接触して送られる場合に
比べて、ベースフィルム3からシートが剥がれるのを有
効に防止することができる。すなわち、ベースフィルム
3を送る場合に、応力がかかってベースフィルム3から
シートが剥がれようとしても面接触であるのでそれが広
がるのを有効に防止できるものである。
【0043】以上のようにして、この実施の形態によれ
ば、弛みや撓みが生じないように一定のテンションで送
られるスラリー塗工後のベースフィルム3の両塗工面
を、平滑用金型8の両刃部16a,16bによって平滑
にし、乾燥炉4で弛みや撓みのない状態で乾燥させるの
で、厚みのバラツキが、例えば、2%以内の厚み精度の
高いシートを成形できる。
【0044】なお、この実施の形態では、2枚貼り合わ
せフィルムに適用して説明したけれども、本発明は、1
枚のフィルムであっても同様に適用できるのは勿論であ
る。
【0045】(実施の形態2)図4は、本発明の他の実
施の形態のスラリー槽1の前後の構成を示す図であり、
上述の実施の形態1に対応する部分には、同一の参照符
号を付す。
【0046】上述の実施の形態では、平滑用金型8の対
向配置された一対の刃部16a,16bによってベース
フィルム3の両塗工面を同時に平滑処理したけれども、
この実施の形態では、スラリー槽1に浸漬されてスラリ
ー2が塗工されベースフィルム3の各塗工面を片面ずつ
平滑処理するものである。
【0047】すなわち、この実施の形態では、スラリー
槽1から引き上げられたベースフィルム3の一方側の面
が圧接される第1の位置決めローラ27と、ベースフィ
ルム3の他方側の面が圧接される第2の位置決めローラ
28と、第1の位置決めローラ27に圧接されるベース
フィルム3の他方側の塗工面に接触して平滑にする第1
の刃部29と、第2の位置決めローラ28に圧接される
ベースフィルム3の一方側の塗工面に接触して平滑にす
る第2の刃部30と、各位置決めローラ27,28との
間でベースフィルム3をそれぞれ挟む第1,第2のニッ
プロール31,32と、ベースフィルム3の前記各位置
決めローラ27,28に対応する部分のスラリー2を掻
き取る掻き取り部材33とを備えている。図示以外の部
分の構成は、上述の実施の形態と同様である。各位置決
めローラ27,28は、金属製であって、ハードクロム
処理等によって表面が平滑化されている。
【0048】第1,第2の位置決めローラ27,28と
第1,第2のニップロール31,32とは、図5に示さ
れるように、ベースフィルム3の幅方向(図5の左右方
向)に沿って間隔をあけて複数(この実施の形態では、
3個)それぞれ配置されている。これらのローラ27,
28,31,32に挟まれるベースフィルム3の部分
は、上述の掻き取り部材33によってスラリー2が掻き
取られており、この部分を各位置決めローラ27,28
に圧接してベースフィルム3が所定の位置をそれぞれ通
過するように位置決めされる。この位置決めされたベー
スフィルム3からその先端が一定の離間間隔となるよう
に、例えば、ドクターブレードからなる第1,第2の刃
部29,30がそれぞれ配置されている。
【0049】なお、ベースフィルム3の幅方向に沿って
配置される位置決めローラ27,28およびニップロー
ル31,32の個数や配置間隔は、ベースフィルム3の
幅等に応じて適宜選択すればよい。
【0050】図6は、第2の位置決めローラ28、第2
のニップロール32および第2の刃部30の配置を示す
概略斜視図である。
【0051】第2の位置決めローラ28に圧接されて位
置決めされるベースフィルム3の塗工面に対して、二つ
に分離された第2の刃部30をそれぞれ接触させて平滑
にし、スラリー2の付着量を一定として厚みのバラツキ
を小さくしている。
【0052】この図6では、刃部30は、ベースフィル
ム3の幅方向に沿って二つに分離して設けてベースフィ
ルム3の塗工面を平滑にしたけれども、これに限ること
なく、少なくとも一つの刃部を設けていればよく、ベー
スフィルム3の幅方向の全面を平滑にできればよい。
【0053】なお、第1の位置決めローラ27、第1の
ニップロール31および第1の刃部29の配置も同様で
ある。
【0054】その他の構成および効果は、上述の実施の
形態と同様である。
【0055】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スラリー
槽から引き上げられて所定位置を通過する塗工後のフィ
ルムの塗工面に対して、フィルムから或る間隔離間して
配置された接触部を接触させて塗工面を平滑にするの
で、スラリー槽から引き上げたままで乾燥手段で乾燥さ
せてシートを成形する従来例に比べてシートの厚み精度
を向上させることができる。
【0056】また、一定のテンションでフィルムが送ら
れるので、フィルムに弛みや撓みなどが発生することな
く、所定位置を通過するので、精度よく平滑処理してス
ラリー付着量を一定にすることができる一方、乾燥過程
においてもフィルムの弛みや撓みの発生がないので、未
乾燥のスラリーが撓み形状等に応じて流動するといった
こともなく、シートの厚みのバラツキを小さくできるこ
とになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態に係るシート成形装
置の構成図である。
【図2】図1の平滑用金型8の平面図である。
【図3】一対の刃部16a,16bによる平滑処理を説
明するための概略側面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態の要部の構成図であ
る。
【図5】位置決めローラ、ニップロールおよび刃部の配
置関係を示す平面図である。
【図6】第2の位置決めローラ、第2のニップロールお
よび第2の刃部の配置を示す概略斜視図である。
【図7】従来例の構成図である。
【符号の説明】
1 スラリー槽 2 スラリー 3 ベースフィルム 4 乾燥炉 8 平滑用金型 9 テンション検知ローラ 10 ニップロール 11,12 サクションロール 13 コントローラ 16a,16b 刃部 23,24 位置調整ネジ 25 ガイド溝 25a 位置決め面 26 押えローラ 27,28 位置決めローラ 29,30 刃部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムを送り出してスラリー槽中に浸
    漬し、前記フィルムの表面にスラリーを塗工し、前記フ
    ィルムを前記スラリー槽から引き上げ、前記フィルムに
    付着したスラリーを乾燥手段にて乾燥してシートを成形
    するシート成形装置であって、 前記スラリー槽から引き上げられた前記フィルムの塗工
    面のスラリーを平滑にする平滑手段を備え、前記平滑手
    段は、位置決め部と接触部とを備え、前記位置決め部
    は、前記フィルムを位置決めして所定位置を通過させる
    ものであり、前記接触部は、前記所定位置のフィルム表
    面からある間隔を置いて離間するように配置されてお
    り、該接触部はフィルム表面に塗工されたスラリーを平
    滑にするものであることを特徴とするシート成形装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルムのテンションを検知する検
    知手段と、 前記検知手段の出力に基づいて、前記フィルムのテンシ
    ョンが一定になるように前記フィルムの送り量を制御す
    る制御手段とを備える請求項1記載のシート成形装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルムを送る第1及び第2の送り
    手段を備え、各送り手段は、それぞれが少なくとも1つ
    のロールを有し、前記第1の送り手段は前記スラリー槽
    よりも上流側に設置し、前記第2の送り手段は前記乾燥
    手段よりも下流側に設置し、 前記検知手段としての検知ローラは、前記第1の送り手
    段と前記スラリー槽との間に設置する請求項2記載のシ
    ート成形装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の送り手段は、前記乾燥手段を
    通過した前記フィルムの各塗工面にそれぞれ接触する複
    数のサクションロールを備える請求項3記載のシート成
    形装置。
  5. 【請求項5】 前記接触部は、前記フィルムの幅方向に
    沿って直線状に延びて前記塗工面に接触する刃部を有
    し、該刃部と前記所定位置のフィルムとの離間間隔を調
    整可能な請求項1〜4に記載のシート成形装置。
  6. 【請求項6】 前記位置決め部は、前記フィルムが通過
    するガイド溝と、該ガイド溝の位置決め面に対して、前
    記フィルムの一方の面を圧接する押えローラとを有し、 前記接触部は、前記刃部を一対有するとともに、前記ガ
    イド溝を通過する前記フィルムを介して前記一対の刃部
    が対向配置される請求項5記載のシート成形装置、。
  7. 【請求項7】 前記位置決め部は、前記フィルムの一方
    側の面が圧接される第1の位置決めローラと、前記フィ
    ルムの他方側の面が圧接される第2の位置決めローラと
    を備え、 前記接触部は、前記第1の位置決めローラに圧接される
    前記フィルムの他方側の塗工面に接触する第1の前記刃
    部と、前記第2の位置決めローラに圧接される前記フィ
    ルムの一方側の塗工面に接触する第2の前記刃部とを備
    える請求項5記載のシート成形装置。
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