JPH1159985A - プラスチックフィルムの巻取方法 - Google Patents

プラスチックフィルムの巻取方法

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JPH1159985A
JPH1159985A JP21730397A JP21730397A JPH1159985A JP H1159985 A JPH1159985 A JP H1159985A JP 21730397 A JP21730397 A JP 21730397A JP 21730397 A JP21730397 A JP 21730397A JP H1159985 A JPH1159985 A JP H1159985A
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contact pressure
roll
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Yoshihiro Motoyama
義浩 本山
Kenji Tsubouchi
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Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接圧ローラを密着させ、押圧を加えながらフ
ィルムをロール状に巻取る巻取方法において、シワの発
生のない良好な巻姿の巻取フィルムロールを安定して高
速で生産することができる方法を提供する。 【解決手段】 巻取フィルムロール4に接圧ローラ3を
押圧し、面圧を付与しながらフィルム1をロール状に巻
取る巻取装置において、フィルム巾方向の中央部におけ
るフィルム1と接圧ローラ3の間の空気層の厚みをt
c 、フィルム巾方向の端部におけるフィルム1と接圧
ローラ3の間の空気層の厚みをts としたとき、t c
s ≦200 μm の条件で巻取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックフィ
ルムの巻取方法に関し、特に巻取フィルムロールに平行
に設置されている接圧ローラをフィルムに押圧を加えな
がら密着させ、フィルムをロール状に巻き取る巻取方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プラスチックフィルムには、各種のコー
ティングや印刷、ラミネートなどの加工適性が求められ
ることから、フィルムロールにはシワのない良好な巻姿
や適度な巻硬さが要求される。フィルムロールに発生す
るシワは、通常ロールの中央部に発生しやすく、巻取直
後にはシワはなくても、経時的に発生したりシワが成長
することがある。従来、プラスチックフィルムをロール
状に巻取る方法としては、経験的な知見に基づいて接圧
ローラの押圧をコントロールして巻き取られるが、作業
者の熟練度によりフィルムロールの外観品質にバラツキ
が生じ、また、特にフィルムの巾が広い場合や高速で巻
き取る場合にはシワが発生しやすく、生産性を犠牲にし
て巻取速度を低くして生産しなければならなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、シワのない良好な巻姿のプラスチックフィル
ムロールを安定して高速で生産できる方法を提供しよう
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明らは、フィルム巾
方向におけるフィルムと接圧ローラの間の空気層の厚み
変動を一定値以下に抑えて巻取ることにより上記の課題
を解決することができることを見いだし本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、巻取ロールに接圧ローラを押
圧し、面圧を付与しながらフィルムをロール状に巻取る
巻取装置において、フィルム巾方向の中央部におけるフ
ィルムと接圧ローラの間の空気層の厚みをt c 、フィル
ム巾方向の端部におけるフィルムと接圧ローラの間の空
気層の厚みをts としたとき、t c −ts ≦200 μm の
条件で巻取ることを要旨とする。
【0005】
【発明の実施の形態】通常、接圧ローラによる巻取方法
においては、接圧ローラ上を通過するフィルムは、接圧
ローラとフィルムの間に持ち込まれる随伴空気流の影響
により、フィルムは接圧ローラ上で僅かに浮き上がった
状態で巻取られる。この現象は、広巾のフィルムを巻き
取る場合や高速で巻き取る場合に顕著になる。この際、
フィルムの巾方向の端部では巻き込まれた空気は容易に
抜けるが、中央部に取り込まれた空気は抜け難いため、
フィルムが接圧ローラ上で弓状に浮き上がる現象が生
じ、このために巻取フィルムロールの中央部附近にシワ
が発生しやすくなる。
【0006】本発明においては、図1に示すように、巻
取フィルムロール4に接圧ローラ3を押圧し、面圧を付
与しながらフィルム1をロール状に巻取る巻取装置にお
いて、フィルム巾方向の中央部におけるフィルム1と接
圧ローラ3の間の空気層の厚み(t c )と、フィルム巾
方向の端部におけるフィルム1と接圧ローラ3の間の空
気層の厚み(ts )の差が200 μm 以下の条件で巻取る
ことが必要である。
【0007】接圧ローラとフィルムの間に持ち込まれた
随伴空気を積極的に逃がすことによって、t c とts
差を200 μm 以下に抑えるためには、接圧ローラの表面
粗度、フィルムの巻取張力などを適度な範囲の値に調整
することが必要である。
【0008】すなわち、本発明においては、接圧ローラ
の表面粗さの最大高さ(SRmax )を6〜10μm に調整
することが必要である。SRmax が6μm より小さい
と、接圧ローラとフィルムの間に持ち込まれる随伴空気
が抜けにくく、10μm より大きいと接圧ローラの凹凸が
フィルムへ転写して好ましくない。接圧ローラの好まし
い材質としては、たとえばハードクロムメッキした表面
を梨地加工したものが挙げられる。
【0009】また、フィルムの巻取張力(F)は接圧ロ
ーラ上においてフィルムが弓状に浮き上がる現象と密接
に関係する重要な要素であり、3〜20kgf/m とすること
が好ましい。Fが3kgf/m より小さいと、接圧ローラ上
でフィルムが浮き上がってシワを巻き込んで折れ込みシ
ワを発生する場合がある。また、Fが20kgf/m より大き
いと、巻き取られたフィルムロール中に応力が残留し、
フィルムが徐々に収縮し経時的にシワが発生しやすくな
る。
【0010】本発明においては、接圧ローラ表面のプラ
スチックフィルムに対する摩擦係数は 0.5以下とするこ
とが好ましい。摩擦係数が 0.5より大きいと、接圧ロー
ラ上の空気層の厚みが変動しやすくなり、(t c
s )を200 μm 以下に抑えて巻き取ることが困難とな
る。
【0011】また、本発明において、接圧ローラへのフ
ィルムの抱き角(θ)は5〜 180゜とすることが好まし
い。抱き角はできるだけ小さくする方が随伴空気が抜け
易いため好ましいが、θが5゜より小さいと、フィルム
が蛇行して巻取フィルムロールの端面が不揃いになると
いう問題が発生する、また、θが 180゜より大きいと、
フィルムロールの配置が機械的に困難であり、現実的で
はない。
【0012】本発明において用いられるプラスチックフ
ィルムの厚みとしては、特に制限はないが、通常6〜25
μm のフィルムに用いた場合に有効であり、特にシワの
発生しやすい9〜12μm の薄物に効果的である。また、
フィルムの巾については特に制限はなく、 800mm以上の
広巾のフィルムに適用した場合に特に有効である。
【0013】本発明の方法を用いることができるフィル
ムに特に制限はなく、ポリエステル系、ポリアミド系、
ポリオレフィン系などのフィルムが挙げられる。また、
これらのフィルムにはコロナ処理や易接着コーティング
などの各種の表面処理が施されていてもよい。
【0014】
【実施例】次に、実施例及び比較例によって本発明を具
体的に説明する。
【0015】実施例1 表面にハードクロムメッキを施した炭素繊維強化プラス
チック(CFRP)をSRmax が7μm となるように粗
面加工した接圧ローラを用いて、厚み12μm 、巾 1000m
m のポリエチレンテレフタレートフィルムを、巻取張力
5kgf/m 、巻取接圧40kgf/m 、巻取速度 400m/min の条
件で、長さ 12000m のロールを巻取った。接圧ロールの
摩擦係数は 0.3であり、フィルムの抱き角度は 120゜と
した。巻取中のフィルムと接圧ローラの間の空気層の厚
みを超音波式変位センサー(キーエンス社製)を用いて
測定し、t c は 210μm 、ts は50μm であった。得ら
れたフィルムロールは、全くシワがなく良好な巻姿を有
していた。
【0016】実施例2 摩擦係数 0.4のゴム製の接圧ローラを用い、巻取速度を
240m/min とした以外は、実施例1と同様にしてフィル
ムロールを巻取った。巻取中のフィルムと接圧ローラの
間の空気層の厚みは、t c が 200μm 、tsが50μm で
あった。得られたフィルムロールは、全くシワがなく良
好な巻姿を有していた。
【0017】比較例1 表面を鏡面加工した接圧ローラ(SRmax 7μm )を用
いた以外は、実施例1と同様にしてフィルムロールを巻
取った。巻取中のフィルムと接圧ローラの間の空気層の
厚みは、t c が 350μm 、tsが50μm であった。得ら
れたフィルムロールは、中央部に縦スジ状のシワが発生
した。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、接圧ローラ巻取方式に
おいて、接圧ローラ上の巻取フィルムの浮き上がり現象
を防止することにより、シワのない良好な巻姿のフィル
ムロールを安定して高速で生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を実施するための巻取装置の一例
の側面図である。
【符号の説明】
1 フィルム 2 巻取コア 3 接圧ローラ 4 巻取フィルムロール 5 超音波式変位センサー 6 押圧装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取ロールに接圧ローラを押圧し、面圧
    を付与しながらフィルムをロール状に巻取る巻取装置に
    おいて、フィルム巾方向の中央部におけるフィルムと接
    圧ローラの間の空気層の厚みをt c 、フィルム巾方向の
    端部におけるフィルムと接圧ローラの間の空気層の厚み
    をts としたとき、t c −ts ≦200μm の条件で巻取
    ることを特徴とするプラスチックフィルムの巻取方法。
  2. 【請求項2】 接圧ローラの表面粗さの最大高さ(SR
    max )が6〜10μmである請求項1記載の巻取方法。
  3. 【請求項3】 接圧ローラ表面のフィルムに対する摩擦
    係数が 0.5以下である請求項1又は2記載の巻取方法。
  4. 【請求項4】 接圧ローラへのフィルムの抱き角(θ)
    が5〜 180゜である請求項1〜3のいずれかに記載の巻
    取方法。
  5. 【請求項5】 フィルム巻取時におけるフィルム張力
    (F)が3〜20kgf/mである請求項1〜4のいずれかに
    記載の巻取方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003212409A (ja) * 2002-01-28 2003-07-30 Toray Ind Inc シートロール体の製造方法および製造装置
US7163173B2 (en) 2000-12-22 2007-01-16 Fuji Photo Film Co., Ltd. Method of and apparatus for winding web
WO2008140984A1 (en) * 2007-05-10 2008-11-20 3M Innovative Properties Company Polymeric film winding systems and methods utilizing ink spacing
WO2008140983A1 (en) * 2007-05-10 2008-11-20 3M Innovative Properties Company System and method for winding polymeric films, such as low modulus, polyolefin films
JP2013116966A (ja) * 2011-12-02 2013-06-13 Mitsubishi Plastics Inc 積層多孔フィルムの製造方法

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