JPH05310346A - フイルム巻取り方法及び巻取り装置及びそれによって得られる巻取り製品 - Google Patents

フイルム巻取り方法及び巻取り装置及びそれによって得られる巻取り製品

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JPH05310346A
JPH05310346A JP11477492A JP11477492A JPH05310346A JP H05310346 A JPH05310346 A JP H05310346A JP 11477492 A JP11477492 A JP 11477492A JP 11477492 A JP11477492 A JP 11477492A JP H05310346 A JPH05310346 A JP H05310346A
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JP
Japan
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film
winding
wound
touch roll
pressing force
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JP11477492A
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English (en)
Inventor
Shigeru Konuma
茂 小沼
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フイルムを巻取る際に空気を巻き込まず、し
わを発生させない巻取り方法及び巻取装置、並びにしわ
のないフイルムの巻取り製品を提供する。 【構成】 フイルム1を巻取る際に、幅方向中央部から
両端部に向けて順次先細りのテーパー面44を有するタッ
チロール4を用いて、フイルム1の幅方向中央部から両
側縁13,13 にかけて順次小さくなる押圧力を与えながら
巻芯11に巻取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フイルム巻取り方法及
び巻取り装置及びそれによって得られる巻取り製品に関
する。
【0002】
【従来の技術】押出し機から押出し成形された合成樹脂
のフイルム1は、図1に示すように、ロール20,21,2
2,23,24,25及びピンチロール30,31を経由する間に
幅方向の蛇行を修正し、フイルム1と一緒に空気が巻き
込まれるのを防ぎ、且つ巻取り製品に一定の巻き硬さを
与えるために、引取り張力とタッチロール4の押圧力を
受けながら巻軸11に引き取られて巻芯に巻取られる。従
来、このタッチロール4は、図5に示すような幅方向で
直径が一定の断面円形のものが使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】成形されたフィルム
は、本来幅方向で厚みの差があるため、タッチロールの
押圧力を受けていても厚みの少ないところで空気が巻き
込まれたまま巻き取られ、継続して受けるタッチロール
の押圧力により、巻き込まれた空気が部分的に集中す
る。その部分が膨れた状態となり、その近傍において後
から巻き取られたフィルムにしわを生ずるという結果に
なる。また、巻取りの速度が速くなるほど空気の巻き込
みは多くなり、上記現象が発生し易くなる。
【0004】しわが生じると、その部分は厚みが大きく
なり、例えば、表面保護用として用いる場合に被着体に
しわの跡が残ったり、ごみ等が入り込み易くなるという
問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の問
題を解消するためになされたものであって、請求項1に
記載のフィルム巻取り方法は、合成樹脂のフイルムを巻
芯に巻取る際に、フイルムの幅方向中央部から両側縁に
かけて順次小さくなる巻芯方向への押圧力を与えながら
巻取ることを特徴とする方法である。
【0006】請求項2に記載の巻取り装置は、タッチロ
ールを介して合成樹脂のフィルムを巻芯に巻取る装置で
あって、タッチロールが幅方向中央部から両端部に向け
て順次先細りのテーパー面を有するものである。
【0007】また、請求項3に記載の巻取り製品は、巻
取られる際に合成樹脂のフイルムの幅方向中央部から両
側縁にかけて順次小さくなる巻芯方向への押圧力を受け
ながら巻取られてなるものである。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。押出し機か
ら押出し成形された合成樹脂のフイルム1は、図1に示
すように従来と同様に、ロール20,21,22,23,24,25
及びピンチロール30,31を経由する間に幅方向の蛇行を
修正し、更に引取り張力を受けながらタッチロール4へ
送られる。
【0009】本発明フイルム巻取り方法及び巻取り装置
では、巻き取られるフイルムの幅方向中央部から両側縁
にかけて順次小さくなる巻芯方向への押圧力が与えられ
る。その手段として、幅方向中央部41から両端部42,42
に向けて順次先細りのテーパー面44を有するタッチロー
ル4が用いられる(図2)。
【0010】図2は本発明の巻取り装置によりフイルム
1を巻取る状態を示す斜視図、図3は図2の側面図であ
って、タッチロール4をフイルム1の側縁13の位置で切
断しものを示す。このように、巻取られるフイルム1は
タッチロール4の下面のテーパー面44に沿って送られ
る。その結果、フイルム1は、幅方向中央部から両側縁
にかけて順次小さくなる巻芯11方向への押圧力を受けな
がら巻取られる。
【0011】フイルムの幅方向中央部に与えられる押圧
力は、フイルム幅が1000mmの場合、3Kg/よりも小さい
とフイルムの両側縁まで押圧力が充分に作用せず、4Kg
を超える押圧力は巻取り軸に対する抵抗を大きくするだ
けで空気の巻き込みを防止するには殆ど意味がない。従
って、上記押圧力は3〜4Kg/1000mmが適当である。
【0012】又、巻取り張力は5Kgよりも小さいとタッ
チロールのテーパー面にフイルムの両側縁までが充分に
沿うことができず、10Kgを超えるとフイルムが伸びてか
えってしわが生じ易くなる。従って、フイルムの巻取り
張力は5〜10Kg/1000mm幅が適当である。
【0013】タッチロール4は巻取り製品12よりも広幅
であることは従来と同様であるが、本発明では図2に示
すように、タッチロール4は幅方向中央部41から幅方向
両端部42,42 にかけて順次先細りのテーパー面44,44 を
有する。両端部42,42 の断面形状は中央部41と同心円
で、両端部42,42 同士は同大であることが好ましい。
【0014】上記タッチロール4の幅方向中央部41と
は、幅方向の中心点を指すことは勿論、中心点とその両
側の近傍までも含むものとする。
【0015】テーパーの程度は、巻取り製品12の両端部
13,13 においてテーパー面44との隙間(図3 d)が例え
ば巻取り製品幅が1000mmの場合、0.5 〜2.0 mm程度が好
ましい。上記隙間が0.5mm よりも小さいと、空気を巻き
込み易くなり、2.0mm を超えると、巻取り製品の端部の
巻き圧が小さくなりすぎて、保管中に巻きずれなどが生
じ易くなる。
【0016】上記テーパーの形状は、タッチロール4の
中央部からその両端部にかけて、ほぼ直線的な勾配で設
けるのがよいが、僅かに外側へ膨らむ弧状であっても使
用できる。
【0017】本発明に使用されるフイルムとしては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン等の熱可塑
性樹脂、また、上記熱可塑性樹脂にエチレンー酢酸ビニ
ル共重合体、スチレンーイソプレンースチレンブロック
共重合体、スチレンーブタジエンースチレンブロック共
重合体などの一種または二種以上の混合物、或いはこれ
らの樹脂にロジン、クマロン樹脂等の粘着付与剤及びそ
の他の添加物が添加された樹脂組成物などを配合または
積層したもの等が挙げられる。
【0018】
【作用】巻取られるフイルムはタッチロールの下面のテ
ーパー面に沿って送られる。そして、幅方向中央部から
その両側縁にかけて、順次小さくなる巻芯方向への押圧
力を受けながら巻取られるので、既に巻取られたフイル
ム面に対して、次に巻取られるフイルムは幅方向中央部
が最も早く接し、両側縁へ向けて順次接しながら巻取ら
れる。
【0019】そして、巻取られるフイルム面と、既に巻
取られたフイルム面との間の空気は両側縁へ向けて順次
排除される。これにより、フイルムの巻取り製品に空気
が巻き込まれることが防がれる。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本発明の一実施例を示す説明図であ
る。二層共押出法により、低密度ポリエチレン(LDPE)
(厚さ40μm )とエチレンー酢酸ビニル共重合体(厚さ
20μm )からなる1000mm幅の二層フイルム1を製し、LD
PE側を上にして、ロール20,21,22,23,24,25 及びピンチ
ロール30,31 を経由して巻取り装置5へ移送した。
【0021】巻取り装置5は駆動する巻軸11と巻取られ
るフイルム1に上面から押圧力を与えながらフイルム1
の動きによって回転するタッチロール4とからなる。タ
ッチロール4はゴム製であり、図2に示すように、巻取
り製品12の幅よりも広幅で、幅方向中央部41から両端部
42,42 へかけて先細りのテーパー面44となされ、巻取ら
れるフイルム1の両側縁13,13 において、該テーパー面
44とは表1に示すような隙間をそれぞれ形成した。
【0022】フイルム1に 5Kg/1000mm幅の巻取り張力
を与えながら、タッチロール4の幅方向中央部41をフイ
ルム1の幅方向中央部に当て、フイルム1の側縁13,13
までタッチロール4のテーパー面44に接するように押圧
力を加えながら、巻取り速度35m /分で巻取った。この
ときのタッチロール4の幅方向中央部41の押圧力は3Kg
/1000mmであった。
【0023】このようにして巻取った巻取り製品12のし
わ発生状態、幅方向中央部と両端部との巻き硬さを測定
した結果を表1に示す。巻き硬さは JIS K 6301(加硫ゴ
ム物理試験方法)により、スプリング式かたさ試験機A
形を用いて測定した。比較例として、テーパー面のない
従来のタッチロールを用いた他は、実施例と同様にして
フイルム1を巻取った。その結果を表1に示す。
【0024】
【表1】 表1に示す結果のとおり、タッチロール4のテーパー面
とフイルム1の両側縁での隙間が2.0mm では、両側縁の
フイルム1の締まりが弱く、巻き硬さが低いものとなっ
たが、0.5 〜2.0 mmの隙間ができるようにテーパー面44
を設けてあれば、フイルム1にしわの発生がなく、巻き
硬さも高く、良い製品が得られた。しかし、テーパー面
のない従来のタッチロール4を用いた場合には、巻き硬
さは高いがしわが生じた。
【0025】
【発明の効果】本発明のフイルム巻取り方法及び巻取り
装置によると、フイルムが巻取られる際に空気を巻き込
むことがなく、しわを発生させることがない。又、巻き
硬さの高い巻取り製品を得ることができる。又、本発明
の巻取り製品は、空気が巻き込まれていないのでしわが
なく、巻き硬さが高いので保管中に巻芯がずれたりしな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻取り方法の一実施例を示す説明図で
ある。
【図2】本発明の巻取り装置の一実施例を示す斜視図で
ある。
【図3】図3の側面図であって、タッチロール4は断面
図である。
【図4】本発明の巻取り製品である。
【図5】従来のタッチロールを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フイルム 11 巻芯 12 巻取り製品 13 側縁 4 タッチロール 41 巻取り装置 42 両端部 43 軸 44 テーパー面 5 巻取り装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂のフイルムを巻芯に巻取る際
    に、フイルムの幅方向中央部から両側縁にかけて順次小
    さくなる巻芯方向への押圧力を与えながら巻取ることを
    特徴とするフイルム巻取り方法。
  2. 【請求項2】 タッチロールを介して合成樹脂のフイル
    ムを巻芯に巻取る装置であって、タッチロールが幅方向
    中央部から両端部に向けて順次先細りのテーパー面を有
    する巻取り装置。
  3. 【請求項3】 巻取られる際に合成樹脂のフイルムの幅
    方向中央部から両側縁にかけて順次小さくなる巻芯方向
    への押圧力を受けながら巻き取られてなる巻取り製品。
JP11477492A 1992-05-07 1992-05-07 フイルム巻取り方法及び巻取り装置及びそれによって得られる巻取り製品 Pending JPH05310346A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005096915A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Fuji Photo Film Co Ltd フイルム巻取装置及びその方法
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