JPH01203075A - 磁気記録媒体の塗布装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、押出し型塗布装置に係り、特に磁気記録媒体
を製造する際、支持体の巾方向に関し均一な膜厚分布を
得ることができる塗布装置に関する。

〔従来の技術〕

コーティング方式としては、ロールコート、グラビアコ
ート、エクストルージョンコート、スライドビードコー
ト、カーテンコート等種々の方式があることはよく知ら
れている。

磁気記録媒体は、支持体上に磁性塗布液を塗布すること
によって得られるが、その塗布方式としては、ロールコ
ート、グラビアコート、エクストルージョンコートが一
般的である。この中でも、エクストル−シュンコートは
、均一な塗布膜厚が得られるので優れている。

ところで、主として磁気記録媒体の製造を目的としたエ
クストルージョンコート法における従来技術として、特
開昭５７−８４７７１号、同５Ｂ−１０４６６６号、同
６０−２３８１７９号、特に同６２−１８３０８５号公
報記載のものが知られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、塗布によって形成された磁気記録媒体の膜厚
の均一性は、記録・再生特性に大きく影響する。

支持体の走行方向の膜厚は、基本的には塗布速度（支持
体の搬送速度）と塗布液の供給速度によって制御できる
。巾方向の膜厚については、支持体のコータヘッドに対
する当り強さが巾方向に関し一定であれば均一となるは
ずであるが、実際には、走行中の支持体には中方向に関
しテンションが異なり、また支持体に、いわゆる「つれ
」や「シワ」があるため、塗布した場合、膜厚が巾方向
で異なることが多い。これでは、品質上もさることなが
ら、歩留りの低下も招く。

一方、予め膜厚が巾方向で異なることを考慮して、コー
タヘッドのフロントエツジ面およびバックェツジ面を巾
方向に不均一化しておく手段も考えられるが、生産する
ロフトに応じてコータヘッドを変えなければならないし
、またあるロット中で膜厚変動要因が微妙に加わった場
合、これに対処できない。

さらに、磁界を発生させて膜厚調整する方法も知られて
いるが、磁性塗料中の磁性粉のみを引き付けることにな
るので、磁性粉の凝集を生じ易い。

したがって、本発明の主たる目的は、１１方向の膜厚分
布を、簡易な手段を用いつつ、しかも塗布液の性状に悪
影響を与えないで、均一化できる磁気記録媒体の塗布装
置を提供することにある。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題は、フロントエツジ面およびバックェツジ面に
沿って連続的に走行する可撓性支持体表面に、前記フロ
ントエツジ面とバックェツジ面とのスリットから塗布液
を連続的に押し出して前記支持体表面に塗布液を塗布す
るコータヘッドと、このコータヘッドの上流側および下
流側にあって、前記支持体をコータヘッド側に押し付け
るべく配置された一対のガイドロールとを備えた塗布装
置において； コータヘッドと少くとも一方のガイドロールとの間に、
支持体を非平坦化しながら案内するテンション調整手段
を設けたことで解決される。

〔作　用〕

本発明に従って、テンション調整手段よって、支持体を
非平坦化、たとえば走行方向に沿ってみてコータヘッド
に向って山形に走行させると、支持体の両側部において
テンションが強まり、したがってその両側部が、平坦で
ある場合と比較して、より強くコータヘッドに当るよう
になる。

一般に、コータヘッドのエツジ面が巾方向に関し平坦で
ある限り、支持体のテンションは中央において強く、両
側において弱い傾向がある。したがって、これらのテン
ションの不揃いを、上記のような山形の案内面をもつテ
ンション調整手段を採用すると、解消できる。

また、テンション調整手段としては、たとえば鼓状ロー
ルによって構成できるから、装置コスト等の点で実用的
であるし、かつ塗布液の性状に影響を与えないので、こ
の点でも有利である。

〔発明の具体的構成〕

以下本発明をさらに詳説する。

第１図のエクストルーダーコータヘッドＣＨは例示的に
示したもので、上流側表面にフロントエツジ面１、下流
側表面にバックェツジ面２を有し、それらの間に塗布液
ポケット部（図示せず、同図下方）に連通ずるスリット
３を有している。

一方、このコータヘッドＣＨに対して第１図のように、
その上流側および下流側にガイドロール４．５が配置さ
れ、支持体６は、上流ガイドロール４を通って、フロン
トエツジ面１およびバックェツジ面２に沿った後、下流
ガイドロール５を通って、下流へと導かれる。

このとき、ガイドロール４，５間よりコータヘッドＣＨ
が突出しているため、逆に支持体６がフロントエツジ面
１およびバックェツジ面２に対して押し付けられる。

本発明では、たとえばコータヘッドＣＨと上流ガイドロ
ール４との間に、鼓状のテンション調整ロール７が設け
られ、この調整ロール７によって支持体６を押し込みな
がら案内するようにしてある。

この調整ロール７を支持体６が通ることで、支持体６の
両側部のテンションは中央部のテンションより強くなる
。したがって、塗布膜厚は両側はど薄膜化する傾向とな
る。

コータヘッドＣＨのエツジ面１．２が巾方向に平坦であ
るときには、中央が薄膜化し、両側が厚膜化する傾向に
あるか、上記の調整ロール７を用いると、支持体のテン
ションが巾方向に均一化され、もって塗布膜厚も均一化
される。

上記の鼓状調整ロール７に代えて、第３図のように、谷
形配置の単位調整ロール？Ａ、７Ｂを支持体６に押し込
むようにしてもよい。

さらに、上記の鼓状調整ロール７と、第４図に示す太鼓
状調整ロール７′とを、支持体６との走行方向に沿って
並設し、それらに案内すると、一つの調整ロールを用い
るより、より微妙な中方向のテンションコントロールを
行うことができる。

他方、コータヘッドＣＨのエツジ面がたとえば谷状など
の場合には、太鼓状調整ロール７′を単独で用いること
もできる。

さらに、これらのロールを可動式とし、支持体への押し
込み程度を調節可能とすれば、ロット違いやロット内で
の膜厚変動要因に十分対処できる。

さらに、これらのロールは、支持体に対して、斜めに押
し込むようにすることで、支持体の巾方向の膜厚の偏り
に対して対処できる。

上記の調整ロールは、コータヘッドＣＨと下流ガイドロ
ール５との間にあってもよい。テンション調整手段は、
ロールである必要はなく、非回転のブロックの下面を山
形などの形成したものであってもよい。この場合、支持
体６はその下面を摺接しながら走行することになる。

〔実施例〕

次に実施例にて本発明の効果を明らかにする。

支持体として、厚み１５μｍ１巾１０’００ｍｍのポリ
エチレンテレフタレートフィルムヲ用い、メタル粉（Ｂ
ＥＴ値６０ｎ（／ｇ）を有する３０００　ｃｐｓの磁性
塗布液を、ウェット膜厚で１５μｍに塗布し磁気記録媒
体シートを得た。

この場合、上記本発明に係る第１図および第２図の塗布
装置と、テンション調整手段が設けられていないことを
除いて同一の塗布装置とをそれぞれ使用した場合におけ
る巾方向の膜厚分布を比較したところ、第５図の結果を
得た。

この結果によると、本発明装置による巾方向膜厚の均一
化効果が明らかである。

〔発明の効果〕 以上の通り、本発明によれば、膜厚の巾方向の均一化を
容易に図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の塗布装置の全体図、第２図はそのテン
ション調整ロール例の斜視図、第３図および第４図は他
のテンション調整ロール例の正面図および斜視図、第５
図は巾方向膜厚分布の適正化例のグラフである。 ｌ・・・フロントエツジ面、２・・・バックェツジ面、
３・・・スリット、６・・・支持体、７．７Ａ、７Ｂ、
？’・・・テンション調整ロール。 第１図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）フロントエッジ面およびバックエッジ面に沿って
   連続的に走行する可撓性支持体表面に、前記フロントエ
   ッジ面とバックエッジ面とのスリットから塗布液を連続
   的に押し出して前記支持体表面に塗布液を塗布するコー
   タヘッドと、このコータヘッドの上流側および下流側に
   あって、前記支持体をコータヘッド側に押し付けるべく
   配置された一対のガイドロールとを備えた塗布装置にお
   いて； コータヘッドと少くとも一方のガイドロールとの間に、
   支持体を非平坦化しながら案内するテンション調整手段
   を設けたことを特徴とする磁気記録媒体の塗布装置。