JP2678646B2 - 磁気記録媒体用塗布液の塗布装置 - Google Patents
磁気記録媒体用塗布液の塗布装置Info
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- JP2678646B2 JP2678646B2 JP449089A JP449089A JP2678646B2 JP 2678646 B2 JP2678646 B2 JP 2678646B2 JP 449089 A JP449089 A JP 449089A JP 449089 A JP449089 A JP 449089A JP 2678646 B2 JP2678646 B2 JP 2678646B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、押出し型塗布装置に係り、特に磁気記録媒
体を製造する際、良好な電磁変換特性が得られる塗布装
置に関する。
体を製造する際、良好な電磁変換特性が得られる塗布装
置に関する。
コーティング方式としては、ロールコート、グラビア
コート、エクストルージョンコート、スライドビードコ
ート、カーテンコート等種々の方式があることはよく知
られている。
コート、エクストルージョンコート、スライドビードコ
ート、カーテンコート等種々の方式があることはよく知
られている。
磁気記録媒体は、支持体上に磁性塗布液を塗布するこ
とによって得られるが、その塗布方式としては、ロール
コート、グラビアコート、エクストルージョンコートが
一般的である。この中でも、エクストルージョンコート
は、均一な塗布膜厚が得られるので優れている。
とによって得られるが、その塗布方式としては、ロール
コート、グラビアコート、エクストルージョンコートが
一般的である。この中でも、エクストルージョンコート
は、均一な塗布膜厚が得られるので優れている。
一方、磁気記録媒体自体の改良が、近年、急速に進ん
でいる結果、高BET値の酸化磁性粉やバリウムフェライ
ト材料の使用に指向が図られ、塗布液が高粘度化してい
る。また、高密度化に対処するために、薄膜塗布を行い
たい、あるいは生産性を高めるため可能な限り高速で塗
布したいとの要望が高まっている。
でいる結果、高BET値の酸化磁性粉やバリウムフェライ
ト材料の使用に指向が図られ、塗布液が高粘度化してい
る。また、高密度化に対処するために、薄膜塗布を行い
たい、あるいは生産性を高めるため可能な限り高速で塗
布したいとの要望が高まっている。
ところで、主として磁気記録媒体の製造を目的とした
エクストルージョンコート法における従来技術として、
特開昭57−84771号、同58−104666号、同60−238179号
公報記載のものが知られている。
エクストルージョンコート法における従来技術として、
特開昭57−84771号、同58−104666号、同60−238179号
公報記載のものが知られている。
上記のエクストルージョンコート法は、確かに均一な
塗布膜厚を得ることができるけれども、良好な塗布条件
が狭い範囲でしか得ることができず、前述のような高粘
度、薄膜塗布および高速塗布条件下では。所望の塗布を
行い得ない。
塗布膜厚を得ることができるけれども、良好な塗布条件
が狭い範囲でしか得ることができず、前述のような高粘
度、薄膜塗布および高速塗布条件下では。所望の塗布を
行い得ない。
近年は、高S/Nビデオテープ、たとえばS−VHSやSHG
テープに対する要望が強く、これに対処した塗布方式が
望まれている。しかし、高S/Nビデオテープの製造に当
り、エクストルージョンコート法では、他の塗布方式の
場合と比較して、C−C/Nで0.5〜0.6dB、Y−C/Nで0.2
〜0.3dB程度、電磁変換特性の低下がみられる。
テープに対する要望が強く、これに対処した塗布方式が
望まれている。しかし、高S/Nビデオテープの製造に当
り、エクストルージョンコート法では、他の塗布方式の
場合と比較して、C−C/Nで0.5〜0.6dB、Y−C/Nで0.2
〜0.3dB程度、電磁変換特性の低下がみられる。
そこで、本発明の主たる目的は、得られる磁気記録媒
体の電磁変換特性に優れる塗布装置を提供することにあ
る。
体の電磁変換特性に優れる塗布装置を提供することにあ
る。
前記目的は、フロントエッジ面およびバックエッジ面
に沿って連続的に走行する可撓性支持体表面に、前記フ
ロントエッジ面とバックエッジ面とのスリットから塗布
液を連続的に押し出して前記支持体表面に塗布液を塗布
するコータヘッドと、このコータヘッドの上流側および
下流側であって、前記支持体をコータヘッド側に押し付
けるべく配置された一対のサポートロールとを備えた塗
布装置において; 上流および下流サポートロールのコータヘッド側の面
を結び走行方向線と、前記バックエッジ面の下流端にお
ける接線とのなす角度θが、0.5゜≦θ≦10゜であるこ
とで達成される。
に沿って連続的に走行する可撓性支持体表面に、前記フ
ロントエッジ面とバックエッジ面とのスリットから塗布
液を連続的に押し出して前記支持体表面に塗布液を塗布
するコータヘッドと、このコータヘッドの上流側および
下流側であって、前記支持体をコータヘッド側に押し付
けるべく配置された一対のサポートロールとを備えた塗
布装置において; 上流および下流サポートロールのコータヘッド側の面
を結び走行方向線と、前記バックエッジ面の下流端にお
ける接線とのなす角度θが、0.5゜≦θ≦10゜であるこ
とで達成される。
本発明に従うと、なぜ電磁変換特性が向上するか明ら
かでないけれども、前記θを小さくすることで、バック
エッジ面部分において、塗布液が滑らかに塗布され、も
って塗膜の高い平滑性が確保されるとともに、走行方向
の膜厚変動が少くなるためであると考えられる。
かでないけれども、前記θを小さくすることで、バック
エッジ面部分において、塗布液が滑らかに塗布され、も
って塗膜の高い平滑性が確保されるとともに、走行方向
の膜厚変動が少くなるためであると考えられる。
以下本発明をさらに詳説する。
第2図は本発明に係るエクストルーダーコータヘッド
CHの要部を示したもので、上流側表面にフロントエッジ
面1、下流側表面にバックエッジ面2を有し、それらの
間に塗布液ポケット部(図示せず、同図下方)に連通す
るスリット3を有している。
CHの要部を示したもので、上流側表面にフロントエッジ
面1、下流側表面にバックエッジ面2を有し、それらの
間に塗布液ポケット部(図示せず、同図下方)に連通す
るスリット3を有している。
一方、このコータヘッドCHに対して第1図のように、
その上流側および下流側にサポートロール4,5が配置さ
れ、支持体6は、上流サポートロール4を通って、フロ
ントエッジ面1に接触しながらまたは接触しないでフロ
ントエッジ面1およびバックエッジ面2に沿った後、下
流サポートロール5を通って、下流へと導かれる。
その上流側および下流側にサポートロール4,5が配置さ
れ、支持体6は、上流サポートロール4を通って、フロ
ントエッジ面1に接触しながらまたは接触しないでフロ
ントエッジ面1およびバックエッジ面2に沿った後、下
流サポートロール5を通って、下流へと導かれる。
このとき、支持体6の走行方向線Lよりコータヘッド
CHが突出しているため、逆に支持体6がフロントエッジ
面1およびバックエッジ面2に対して押し付けられる。
CHが突出しているため、逆に支持体6がフロントエッジ
面1およびバックエッジ面2に対して押し付けられる。
本発明においては、第1図のように、上記支持体6の
走行方向線Lと、バックエッジ面2の下流端Aにおける
接線l2となす角度θが(1)式の条件とされる。
走行方向線Lと、バックエッジ面2の下流端Aにおける
接線l2となす角度θが(1)式の条件とされる。
0.5゜≦θ≦10゜ …(1) θが0.5゜未満では、支持体6のコータヘッドCHに対
する十分な押付力を得ることができず、スジ故障等を生
じ易く、またθが10゜を超えると、塗膜の平滑性が得ら
れず、しかもシートの長さ方向の膜厚バラツキが大きく
なるためである。
する十分な押付力を得ることができず、スジ故障等を生
じ易く、またθが10゜を超えると、塗膜の平滑性が得ら
れず、しかもシートの長さ方向の膜厚バラツキが大きく
なるためである。
また、バックエッジ面2の下流端Aと、下流サポート
ロール5の中心とを結ぶ間隔Sは、5〜100mmが好まし
い。5mm未満であると、バックエッジ面の下流端Aにお
いて支持体6が急激に方向変えすることになり、塗膜の
平滑性が損われるし、100mmを超えると、支持体6の押
し付け力が弱くなり、膜厚変動を招き易いためである。
なお、支持体6の上流サポートロール4への進入方向、
ならびに下流サポートロール5を出た後の方向について
は限定されない。
ロール5の中心とを結ぶ間隔Sは、5〜100mmが好まし
い。5mm未満であると、バックエッジ面の下流端Aにお
いて支持体6が急激に方向変えすることになり、塗膜の
平滑性が損われるし、100mmを超えると、支持体6の押
し付け力が弱くなり、膜厚変動を招き易いためである。
なお、支持体6の上流サポートロール4への進入方向、
ならびに下流サポートロール5を出た後の方向について
は限定されない。
上記例において、フロントエッジ面1の下流端Bにお
ける接線l1より、バックエッジ2の一部が突出(第2図
ではほぼ上方に突出)するのが、高速塗布時、種々の故
障を防止する上で好ましい。
ける接線l1より、バックエッジ2の一部が突出(第2図
ではほぼ上方に突出)するのが、高速塗布時、種々の故
障を防止する上で好ましい。
この条件は、前記l1と、下流端Bを通りバックエッジ
面2を結ぶ線l3とのなす角度をα2、前記l1と、バック
エッジ面2の下流端Aにおける接線l2となす角度をα1
としたとき、次記(2)式の条件としてもあらわすこと
ができる。
面2を結ぶ線l3とのなす角度をα2、前記l1と、バック
エッジ面2の下流端Aにおける接線l2となす角度をα1
としたとき、次記(2)式の条件としてもあらわすこと
ができる。
α2<α1<180゜ …(2) 一方、バックエッジ面2の曲率半径rは、3〜10mmが
好ましい。
好ましい。
本発明に係る支持体としては、ポリエステルフィルム
等呑プラスチックフィルム、紙、両者の積層シート、金
属シート等を上げることができ、可撓性材料であればそ
の材料は問われない。
等呑プラスチックフィルム、紙、両者の積層シート、金
属シート等を上げることができ、可撓性材料であればそ
の材料は問われない。
次に実施例にて本発明の効果を明らかにする。
支持体として、15μmのポリエステルテレフタレート
フィルムを用い、メタル粉(BET値60m3/g)を有する300
0cpsの高粘度磁性塗布液を、ウェット膜厚で30μmに塗
布し磁気記録媒体シートを得た。
フィルムを用い、メタル粉(BET値60m3/g)を有する300
0cpsの高粘度磁性塗布液を、ウェット膜厚で30μmに塗
布し磁気記録媒体シートを得た。
この場合、上記本発明に係る塗布装置において、下流
サポートロール5の位置を変えることによって、上記θ
およびSを変え、電磁変換特性を調べたところ、第1表
に示す結果が得られた。
サポートロール5の位置を変えることによって、上記θ
およびSを変え、電磁変換特性を調べたところ、第1表
に示す結果が得られた。
なお、比較例2では、スジムラのため、塗布不能であ
った。
った。
本発明に従うと塗膜の平滑性が良好であり、このため
RFoutおよびLumi S/N値が良好となると考えられる。ま
た、オーディオ出力変動が少ないのは、シートの長さ方
向の膜厚変動が少いためであると考えられる。
RFoutおよびLumi S/N値が良好となると考えられる。ま
た、オーディオ出力変動が少ないのは、シートの長さ方
向の膜厚変動が少いためであると考えられる。
以上の通り、本発明によれば、電磁変換特性に優れた
磁気記録媒体を製造できる。
磁気記録媒体を製造できる。
第1図は塗布装置の全体図、第2図はそのコーティング
ヘッドの要部拡大断面図である。 1……フロントエッジ面、2……バックエッジ面、3…
…スリット、4,5……サポートロール、6……支持体。
ヘッドの要部拡大断面図である。 1……フロントエッジ面、2……バックエッジ面、3…
…スリット、4,5……サポートロール、6……支持体。
Claims (1)
- 【請求項1】フロントエッジ面およびバックエッジ面に
沿って連続的に走行する可撓性支持体表面に、前記フロ
ントエッジ面とバックエッジ面とのスリットから塗布液
を連続的に押し出して前記支持体表面に塗布液を塗布す
るコータヘッドと、このコータヘッドの上流側および下
流側にあって、前記支持体をコータヘッド側に押し付け
るべく配置された一対のサポートロールとを備えた塗布
装置において; 上流および下流サポートロールのコータヘッド側の面を
結び走行方向線と、前記バックエッジ面の下流端におけ
る接線とのなす角度θが、0.5゜≦θ≦10゜であること
を特徴とする磁気記録媒体用塗布液の塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP449089A JP2678646B2 (ja) | 1988-01-20 | 1989-01-11 | 磁気記録媒体用塗布液の塗布装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63-10290 | 1988-01-20 | ||
JP1029088 | 1988-01-20 | ||
JP449089A JP2678646B2 (ja) | 1988-01-20 | 1989-01-11 | 磁気記録媒体用塗布液の塗布装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01281169A JPH01281169A (ja) | 1989-11-13 |
JP2678646B2 true JP2678646B2 (ja) | 1997-11-17 |
Family
ID=26338272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP449089A Expired - Fee Related JP2678646B2 (ja) | 1988-01-20 | 1989-01-11 | 磁気記録媒体用塗布液の塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2678646B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2748034B2 (ja) * | 1988-11-21 | 1998-05-06 | コニカ株式会社 | 塗布方法及びその装置 |
-
1989
- 1989-01-11 JP JP449089A patent/JP2678646B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01281169A (ja) | 1989-11-13 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
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S533 | Written request for registration of change of name |
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