JPH0857393A - 塗布装置 - Google Patents

塗布装置

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JPH0857393A
JPH0857393A JP6196614A JP19661494A JPH0857393A JP H0857393 A JPH0857393 A JP H0857393A JP 6196614 A JP6196614 A JP 6196614A JP 19661494 A JP19661494 A JP 19661494A JP H0857393 A JPH0857393 A JP H0857393A
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JP
Japan
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curved surface
coating
slit
curvature
surface portion
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Withdrawn
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JP6196614A
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English (en)
Inventor
Kazuo Sasaki
和男 佐々木
Toshio Hikichi
敏夫 引地
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C5/00Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
    • B05C5/02Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work the liquid or other fluent material being discharged through an outlet orifice by pressure, e.g. from an outlet device in contact or almost in contact, with the work
    • B05C5/0254Coating heads with slot-shaped outlet
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/84Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
    • G11B5/848Coating a support with a magnetic layer by extrusion

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ダイ1先端の上リップ9と下リップ10の先
端面に沿って連続的に走行する可撓性支持体8上に、こ
の上リップ9と下リップ10の間に設けられたスリット
より塗料を押し出しながら塗布するエクストルージョン
型の塗布装置において、上記ダイ1の下リップ9の先端
面を、スリット5側から連続して平面部12a、第1の
曲面部12b及び第2の曲面部12cによって構成し、
これら平面部12aの傾斜角度、第1の曲面部12bの
曲率半径、第2の曲面部12cの曲率中心C2 及び曲率
半径R1 ,R2 を規制する。 【効果】 塗布の高速化、塗布厚の薄厚化を行った場合
でも、また支持体表面にゴミが付着している場合でも、
塗りムラやスジのない良好な形状の塗膜を形成すること
が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いわゆるエクストルー
ジョン型の塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オーディオテープやビデオテー
プとしては、ポリエステルフィルム等のベースフィルム
上に磁性粉末や結合剤、分散剤、潤滑剤等を有機溶剤に
分散混練してなる磁性塗料を塗布することにより磁性層
が形成される、いわゆる塗布型の磁気記録媒体が使用さ
れている。
【0003】このような塗布型の磁気記録媒体におい
て、ベースフィルム上に磁性塗料を塗布する方法として
は、グラビアロール方式やリバースロール方式等に代表
されるように、ロールを用いるロール塗布方式が主流と
なっている。しかしながら、これらのロール塗布方式に
おいては、ロールからベースフィルムへの塗料転写不良
による塗布厚ムラのために出力変動や塗料飛散によるド
ロップアウト、余剰供給塗料が混合工程に戻されること
による塗料品質の劣化等の問題があり、特に高速塗布に
なるにしたがってこれらの問題が顕著になる傾向があ
る。
【0004】近年、これらの問題を解決し得る新しい塗
布方式として、エクストルージョン(ダイ)方式が注目
され、既に一部実用化されている。エクストルージョン
方式は、図3に示すように、先端部が上リップ21と下
リップ22によって構成され、その上リップ21と下リ
ップ22の間に幅広のスリット23を有するとともに、
この先端部近傍をドクターエッジ化してなるダイ24を
用い、スリット23から連続的に押し出された塗料25
を、上リップ21と下リップ22の先端面に沿って走行
中のベースフィルム26表面に均一な厚さをもって塗布
するというものである。
【0005】ところで、前記エクストルージョン方式の
塗布装置においては、ベースフィルム26と当接する上
リップ21と下リップ22の先端面27,28の形状が
塗膜品質に大きく影響を与える。従来、この先端面の形
状は、上リップ21ではスリット23と直交する垂直面
に対して傾斜した面となされており、下リップ22では
先端部のスリット近傍がクサビ形に切り欠かれることで
形成された傾斜面28aと曲率半径が5〜200mmの
曲面部28bとが連続したかたちになされている。
【0006】このような塗布装置では、上リップ21と
下リップ22の間のスリット23から塗料を押し出しな
がら、ベースフィルム26を上リップ21と下リップ2
2の先端面に沿わせて走行させると、スリット23から
押し出された塗料は、下リップの傾斜面28aでベース
フィルム表面に連続的に塗布されることになる。したが
って、特にこの下リップ22の傾斜面28aが塗布特性
を大きく左右する。このため、この傾斜面28aは、特
に面取部と称され、この部分で適度な塗料圧力を生じせ
しめる観点から、スリットと直交する垂直面に対する傾
斜角度が5〜60°、厚さが0.5〜2mmとなされる
のが通常である。なお、この他の寸法、例えばスリット
23の隙間は400μm程度、下リップ22の厚さは3
〜5mmとなされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに下リップ22の先端面が面取部28aとそれと連続
する曲率半径が5〜200mmの曲面部28bよりなる
塗布装置では、面取部28aと曲面部28bの境界に位
置する面取部のエッジが鋭角になる。このため、以下の
ような不都合が生じる。
【0008】すなわち、面取部28aのエッジが鋭い
と、このエッジにおいて塗料の圧力とベースフィルムの
張力のバランスが変動しやすく、これら塗料の圧力やベ
ースフィルムの張力がわずかに変動しただけで塗布特性
が変化する。このため、塗布速度を500m/分を越え
る高速とするのが困難であり、生産性の向上に不利であ
る。
【0009】また、面取部28aのエッジが鋭いと、面
取部28aとベースフィルム26表面の間の距離が比較
的小さくなり、その結果塗料の圧力とベースフィルムの
張力のバランスが幅方向で変化し易く、そのバランスの
変化がそのまま塗布厚ムラに繋がる。したがって、塗膜
の薄膜化が困難である。
【0010】しかも、面取部28aのエッジが鋭いと、
塗料の圧力によってダイ先端面のベースフィルム26を
支える部分の面積が狭くなり、面取部28aのエッジと
ベースフィルム26の距離が狭くなる。このような場合
に、ベースフィルム26上に小さなゴミが存在している
と、ゴミは面取部28aのエッジにトラップされ塗料の
流れを阻害し、スジ等の塗布欠陥を生じる。
【0011】そこで、本発明はこのような従来の実情に
鑑みて提案されたものであり、塗布の高速化、塗布厚の
薄厚化を行った場合でも、またベースフィルム表面にゴ
ミが付着している場合でも、塗りムラやスジのない良好
な形状の塗膜が形成できる塗布装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の塗布装置は、ダイ先端の上リップと下リ
ップの先端面に沿って連続的に走行する可撓性支持体上
に、この上リップと下リップの間に設けられたスリット
より塗料を押し出しながら塗布するエクストルージョン
型の塗布装置において、上記ダイの下リップの先端部
が、スリット側から連続して平面部、第1の曲面部及び
第2の曲面部によって構成され、平面部は、スリットと
直交する垂直面に対する傾斜角度が5〜60°であって
厚さが0.2〜2mmであり、第1の曲面部は、曲率半
径が0.1〜2,0mmであり、第2の曲面部は、曲率
中心が下リップのスリット面から上リップ側に0〜30
mmの範囲にあり曲率半径が5〜200mmであること
を特徴とするものである。
【0013】
【作用】下リップの先端部が、スリット側から連続して
平面部、第1の曲面部及び第2の曲面部によって構成さ
れ、平面部のスリットと直交する垂直面に対する傾斜角
度が5〜60°であって厚さが0.2〜2mmであり、
第1の曲面部の曲率半径が0.1〜2.0mm、第2の
曲面部の曲率中心が下リップのスリット面から上リップ
側に0〜30mmであって曲率半径が5〜200mmと
なされたダイでは、面取部のエッジが第1の曲面部によ
って緩やかなカーブとなっている。このようなダイで
は、ダイ先端面上で塗料の圧力が最も高くなる部分(圧
力ピーク部)が広く分散され、且つこのピーク圧力が安
定する。その結果、ベースフィルムの張力変動の影響や
塗料の圧力変動そのものが低減され、500m/分以上
の高速塗布を安定に行うことが可能となる。また、圧力
ピーク部が広く分散するため、塗りムラの原因となる局
部的な高圧部と低圧部が無くなる。そのため、塗りムラ
が少なくなり、薄膜塗布が可能となる。さらに、面取部
に第1の曲面部が連続していると、ベースフィルム上に
ゴミ等が付着している場合でも面取部のエッジにトラッ
プされることがなくスムーズに通過する。したがって、
塗膜のスジの発生が低減されることになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0015】本実施例の塗布装置は、塗布型の磁気記録
媒体の製造工程において磁性塗料や非磁性バックコート
塗料の塗布に使用されるもので、図1に示すように、ダ
イ(エクストルーダ)1のポケット(塗料溜まり)2内
に磁性塗料3を供給してスリット5から押し出し、ガイ
ドロール等を介して走行されるベースフィルム8上に塗
布するものである。
【0016】上記ダイ1は、所定の幅を持った略々直方
体形状を有する金属ブロックであり、その先端部が上リ
ップ9と下リップ10とに分断され、この上リップ9と
下リップ10の間にスリット5が形成されている。
【0017】このスリット5は、塗料が押し出される隙
間となるものであって、ダイ1の先端面11,12に臨
むように塗布幅に応じた幅で形成されている。なお、ス
リット5は、通常100〜400μm程度に非常に狭い
隙間とされる。
【0018】前記スリットの背面側には、このスリット
5と通ずるポケット2がスリット5の幅と略等しい長さ
をもって円柱状の空間として形成されている。そして、
このポケット2の両端部には、ポケット2の内径よりも
小さい内径を有する塗料供給口がダイの両側面に開口す
る如く設けられており、ここから塗料3がポケット2内
へ供給されるようになされている。したがって、前記ポ
ケット2は、塗料供給装置から圧送された塗料3を受け
る空間となりアキュムレータの機能を持つことになる。
【0019】一方、上記ダイ1先端部の上リップ9と下
リップ10とは、その先端面に沿ってベースフィルム8
が走行し、塗料が塗布されることから、それに適した形
状に形成されている。
【0020】すなわち、上記上リップ9は、先端面がス
リットと直交する垂直面に対して傾斜した面より構成さ
れる。
【0021】一方、上記下リップ10は、その先端部の
スリット5近傍がクサビ形に切り欠かかれることで面取
部12aが形成されている。この面取部12aは、垂直
面に対する傾斜角度θが5〜60°であって厚さLが
0.2〜2mmである。そして、さらにこの面取部12
aに連続して曲率半径R1 が0.1〜2.0mmの第1
の曲面部12bと、曲率中心C2 がスリットから上リッ
プ側に0〜30mmの範囲mにあり、曲率半径R2 が5
〜200mmの第2の曲面部12cとが形成されること
で先端部が構成されている。
【0022】このような構成を有する塗布装置において
は、塗料供給装置からダイ1のポケット2に供給された
塗料3は、アキュムレータ効果によって塗料圧力が一様
化され、スリット5に均一に押し出される。一方、ベー
スフィルム8は、ダイ1先端部の上リップ9と下リップ
10の先端面に沿って抱かれた状態で連続的に走行し、
下リップ10の面取部12aで、スリット5から押し出
された塗料3が連続的に塗布される。
【0023】ここで、この塗布装置では、下リップ10
の先端部が上述のように面取部12a、第1の曲面部1
2bと第2の曲面部12cとが連続したかたちになされ
ていることで良好な塗布特性が得られる。
【0024】すなわち、上記塗布装置では、下リップ1
0の先端面を拡大して図2に示すが、このように面取部
12aと曲率半径R2 が5〜200mmの第2の曲面部
12cの間、すなわち面取部12aのエッジ位置に曲率
半径R1 が0.1〜2.0mmと小さい第1の曲面部1
2bを有しており、これにより面取部12aのエッジが
緩やかなカーブになっている。このため、面取部12a
にこの第1の曲面部12bが連続しており、面取部12
aのエッジが緩やかなカーブとなっていると、ダイ1先
端面上で塗料の圧力が最も高くなる部分(圧力ピーク
部)が広く分散され、且つこのピーク圧力が安定する。
その結果、ベースフィルム8の張力変動の影響や塗料の
圧力変動そのものが低減され、500m/分以上の高速
塗布を安定に行うことが可能となる。また、圧力ピーク
部が広く分散するため、塗りムラの原因となる局部的な
高圧部と低圧部が無くなる。そのため、塗りムラが少な
くなり、薄膜塗布が可能となる。さらに、面取部12a
に第1の曲面部12bが連続していると、ベースフィル
ム8上にゴミ等が付着している場合でも面取部12aの
エッジにトラップされることがなくスムーズに通過す
る。したがって、塗膜のスジの発生が低減されることに
なる。
【0025】なお、第1の曲面部12bの曲率半径のよ
り好ましい範囲は0.4〜1.6mmである。また、第
1の曲面部12bの曲率中心C1 の位置を特に規定して
いないのは、第1の曲面部12bを面取部12aと第2
の曲面部12cの間でこれらと連続するように位置決め
することで自ずと決まった位置になるからである。
【0026】また、第1の曲面部12bは、極めて小さ
い曲率半径の曲面であるが、その曲面形状は微小範囲の
誤差であれば許容される。図2に示すように、面取部1
2aと第1の曲面部12bの境界Bにおける接線ABの
面取部12aに対する角度∠ABCと、第1の曲面部1
2bと第2の曲面部12cの境界Eにおける接線EDの
第2の曲面部12cに対する角度∠DEFは、0°≦∠
ABC≦5°,0°≦∠DEF≦5°が許容範囲であ
る。
【0027】なお、面取部の傾斜角度θを5〜60°に
規制したのは、ベースフィルムと当該面取部の間にクサ
ビ形の空間を形成し、この部分で塗料の圧力が高まるよ
うにし、これによって塗料によって下リップ先端面から
ベースフィルムを浮上せしめるためである。また、面取
部の厚さLを0.2〜2mmに規制したのは、面取部1
2aの長さが短いと、この平面部分とベースフィルムで
囲まれる空間内における塗料圧力が急激に上昇し、塗布
状態が不安定になり、逆に長過ぎると平面部分を設けた
意味が薄れるからである。上記平面部分とベースフィル
ムで囲まれるくさび形の空間内において、塗料圧力は緩
やかに上昇した方がよく、かかる見地から前記範囲は決
められたものである。
【0028】一方、第1の曲面部12bに連続する第2
の曲面部12cは、円滑な塗料の流れを得るための曲面
形状であり、曲率中心C2 と曲率半径R2 を上記範囲に
規制したのはその目的を達成する観点からである。
【0029】さらに、これら面取部12a,第1の曲面
部12b,第2の曲面部12cを有する下リップ全体の
厚さは3〜5mmが適当である。
【0030】次に、塗布装置において下リップの先端面
を上記形状に規制することによる効果を確認するために
以下のテストを行った。
【0031】すなわち、面取部の厚さL、第1の曲面部
の曲率半径R1 、第2の曲面部の曲率半径R2 、下リッ
プの厚みt、スリットギャップの幅Gが以下の大きさの
各種ダイを用意した。
【0032】面取部の厚さL:0.5〜1.0mm 第1の曲面部の曲率半径R1 :>0.1mm,0.1m
m,0.2mm,0.4mm,0.8mm,1.2m
m,1.6mm,2.0mm 第2の曲面部の曲率半径R2 :30〜100mm 下リップの厚みt:3.0mm スリットギャップの幅G:300μm そして、これらダイを用いて粘度2000〜6000c
psのビデオ用酸化物系塗料と粘度20〜100cps
のバック用カーボン塗料を厚さ5〜14μmのポリエチ
レンテレフタレート製ベースフィルムの表裏にそれぞれ
塗布した。なお、ビデオ用酸化物系塗料及びバック用カ
ーボン塗料の組成は以下の通りである。
【0033】 ビデオ用酸化物系塗料の組成 酸化鉄磁性粉(比表面積35m2 /g) 100重量部 ニトロセルロース樹脂 4重量部 ポリ塩化ビニル樹脂(−OSO3 K含有) 8重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂(−OSO3 Na含有) 8重量部 カーボン(平均粒径20nm) 4重量部 アルミナ(平均粒径500nm) 6重量部 ミリスチン酸 1重量部 ステアリン酸ブチル 1重量部 メチルエチルケトン 80重量部 トルエン 80重量部 シクロヘキサノン 40重量部 バック用カーボン塗料の組成 カーボン(平均粒径30nm) 100重量部 ポリエステルポリウレタン樹脂 40重量部 メチルエチルケトン 280重量部 トルエン 140重量部 シクロヘキサノン 140重量部 また、塗布厚はビデオ用酸化物系塗料が1.0〜6.0
μm、バック用カーボン塗料が0.2〜2.0μmであ
り、塗布速度は250m/分または500m/分であ
る。これら条件における塗布状況を表1〜表3に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】但し、面取部12aの曲率半径R1 <0.
1は、実質上、第1の曲面部12bが形成されていない
のと同等である。
【0038】表1〜表3からわかるように、塗料の塗布
状況は、ダイの下リップにおける第1の曲面部の曲率半
径によって変化する。この第1の曲面部がない場合(R
1 <0.1)には、オーバーフローや塗りムラが発生し
て良好な塗布が行われず、適正な曲率半径の第1の曲面
部を設けることにより、特に比較的粘度の高い塗料を高
速塗布した場合でも良好な塗布性能が得られるようにな
る。
【0039】このことから、ダイにおいて、下リップの
先端面を面取部と第1の曲面部、第2の曲面部で構成す
ることは塗布性能の向上を図る上で有効であることがわ
かった。
【0040】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明では、ダイ先端の上リップと下リップの先端面に沿っ
て連続的に走行する可撓性支持体上に、この上リップと
下リップの間に設けられたスリットより塗料を押し出し
ながら塗布するエクストルージョン型の塗布装置におい
て、上記ダイの下リップの先端面を、スリット側から連
続して平面部、第1の曲面部及び第2の曲面部によって
構成し、これら平面部の傾斜角度、第1の曲面部の曲率
半径、第2の曲面部の曲率中心及び曲率半径を規制する
ので、塗布の高速化、塗布厚の薄厚化を行った場合で
も、また支持体表面にゴミが付着している場合でも、塗
りムラやスジのない良好な形状の塗膜を形成することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した塗布装置の一構成例を示す概
略断面図である。
【図2】上記塗布装置の第1の曲面部を拡大して示す模
式図である。
【図2】従来の塗布装置を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 ダイ 2 ポケット 3 塗料 5 スリット 9 上リップ 10 下リップ 12a 面取部 12b 第1の曲面部 12c 第2の曲面部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した塗布装置の一構成例を示す概
略断面図である。
【図2】上記塗布装置の第1の曲面部を拡大して示す様
式図である。
【図3】従来の塗布装置を示す概略断面図である。
【符号の説明】 1 ダイ 2 ポケット 3 塗料 5 スリット 9 上リップ 10 下リップ 12a 面取部 12b 第1の曲面部 12c 第2の曲面部
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイ先端の上リップと下リップの先端面
    に沿って連続的に走行する可撓性支持体上に、この上リ
    ップと下リップの間に設けられたスリットより塗料を押
    し出しながら塗布するエクストルージョン型の塗布装置
    において、 上記ダイの下リップの先端部が、スリット側から連続し
    て平面部、第1の曲面部及び第2の曲面部によって構成
    され、 平面部は、スリットと直交する垂直面に対する傾斜角度
    が5〜60°であって厚さが0.2〜2mmであり、第
    1の曲面部は、曲率半径が0.1〜2.0mmであり、
    第2の曲面部は、曲率中心が下リップのスリット面から
    上リップ側に0〜30mmの範囲にあって曲率半径が5
    〜200mmであることを特徴とする塗布装置。
JP6196614A 1994-08-22 1994-08-22 塗布装置 Withdrawn JPH0857393A (ja)

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JP6196614A JPH0857393A (ja) 1994-08-22 1994-08-22 塗布装置
FR9509981A FR2723702B1 (fr) 1994-08-22 1995-08-22 Dispositif d'enduction
US08/517,831 US5665162A (en) 1994-08-22 1995-08-22 Coating device

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JP6196614A JPH0857393A (ja) 1994-08-22 1994-08-22 塗布装置

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