JPH05104054A - 塗布方法及び装置 - Google Patents

塗布方法及び装置

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JPH05104054A
JPH05104054A JP3297695A JP29769591A JPH05104054A JP H05104054 A JPH05104054 A JP H05104054A JP 3297695 A JP3297695 A JP 3297695A JP 29769591 A JP29769591 A JP 29769591A JP H05104054 A JPH05104054 A JP H05104054A
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edge surface
doctor edge
doctor
distance
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伸輔 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドクターエッジ面における異物のトラップを
防止すると共に、上下層の合流部界面の乱れを防止する
ことにより、ヌケスジの発生しない良好な薄膜上層を同
時重層塗布することができる塗布方法及び装置を提供す
る。 【構成】 第一ドクターエッジ3及び第二ドクターエッ
ジ4を断面円弧形状に形成すると共に、各ドクターエッ
ジ面にそれぞれ接するように直線L1 を引き、前記第二
ドクターエッジ4の上流端Bから前記直線L1 に直交す
るように延ばした直交線とL1 との交点を交点Dとした
時に、前記上流端Bと該交点Dとの距離tが5μm≦t
30μmの範囲となるように構成したエクストルージ
ョン型同時重層塗布ヘッドを用いてウエブ上に塗布液を
同時重層塗布する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗布方法及び装置に関
し、特に走行する可撓性支持体表面に向けて連続的に押
出した塗布液を一定量均一に塗布するエクストルージョ
ン型塗布ヘッドを用いた同時重層塗布方法及びその装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、可撓性支持体(以下、ウエブと言
う)に磁性塗布液等の塗布液を塗布する塗布方法として
は、例えばエクストルージョン型塗布装置、カーテンフ
ロー型塗布装置、ブレードドクター型塗布装置、スライ
ドコート型塗布装置などを用いたものが一般的である。
この中でも、エクストルージョン型塗布装置を用いた塗
布方法は、均一な薄層塗布が可能であり各分野で用いら
れている(特公平1−46186号、特開昭60−23
8179号、特開平2−265672号公報等)。
【0003】上記の如きエクストルージョン型塗布装置
は、良好な塗布条件が狭い範囲でしか得ることができ
ず、高粘度、薄膜塗布及び高速塗布条件下では所望の塗
布を行い得ないという従来の課題を解消すべく種々提案
されたものである。即ち、塗布速度が高速度になるのに
伴って、走行するウエブによって塗布ヘッドとの間に引
き込まれる空気量が急に増大し、塗膜中への気泡の混入
等による膜厚の不均一を生じるので、スロット出口の液
圧を大きくするなどして空気の巻き込みを防ぐと共に、
ドクターエッジの頂部にトラップされた異物によるスジ
むらの発生を防止すべく、前記ドクターエッジ面を滑ら
かにすると共に塗布ヘッドの形状を規定したものであ
る。
【0004】また、特開平1−184072号、同1−
210072号、同1−288364号、同2−251
265号公報等には、バックエッジ面の下流端における
ウエブの削れを防止すべく、該下流端における接線よ
り、ドクターエッジ面の一部を突出させたものが開示さ
れている。一方、磁気記録媒体の高密度化や多層化が進
み、それに伴って磁気記録媒体の製造工程においてもウ
エブ上に塗布する磁性層の塗布厚みの薄層化が必要とな
ってきている昨今においては、生産性向上のため、ウエ
ブ上へ塗布液を塗布する塗布スピードのアップも今まで
以上に望まれている。更に、磁性体の改良が進み、高S
BET 値の酸化磁性粉やバリウムフェライト材料の使用が
図られ、磁気記録媒体の高記録密度化を進める結果、磁
性塗布液が高粘度化している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如きエクストルージョン型塗布装置を用いて、塗布量が
10cc/m2 以下の塗布液を上層として下層と共に高速
同時重層塗布すると、塗布ヘッドの形状によって塗布層
にスジが多発したり、上層が塗布不能となることがあ
る。
【0006】そこで、この原因を突き止めてみると、塗
布ヘッドのドクターエッジ面とその上流側に位置するエ
ッジ面(バックエッジ面或いは上流側のドクターエッジ
面)とにそれぞれ接する直線を引き、前記ドクターエッ
ジ面の上流端より上方に延ばした垂線と前記直線との交
点が前記上流端との間に有する距離をtとした時に、こ
の距離tが狭いと前記塗布液中の異物が該ドクターエッ
ジ面の上流端にトラップされて塗布層にスジが多発し、
この距離tが広いと同時重層塗布される上下層の合流部
界面が乱れて塗布量が10cc/m2 以下の薄膜上層は塗
布不能となることが判明した。
【0007】従って、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、ドクターエッジ面における異物のトラッ
プを防止すると共に、上下層の合流部界面の乱れを防止
することにより、ヌケスジの発生しない良好な薄膜上層
を同時重層塗布することができる塗布方法及び装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、バ
ックエッジ面及びドクターエッジ面に沿って連続的に走
行する可撓性支持体表面に複数のスロット先端部から各
々塗布液を連続的に押出して該支持体表面に塗布液を同
時重層塗布する塗布方法において、少なくとも最下層以
外の塗布層を塗布するドクターエッジ面が断面円弧形状
に形成されると共に、該ドクターエッジ面とその上流側
に位置するエッジ面とにそれぞれ接するように直線を引
き、前記ドクターエッジ面の上流端より上方に延ばした
垂線と前記直線との交点が前記上流端との間に有する距
離をtとした時に、該距離tが5μm≦t≦30μmの
範囲であるエクストルージョン型塗布装置を用いて前記
支持体表面に塗布液を同時重層塗布することを特徴とす
る塗布方法、或いはバックエッジ面及びドクターエッジ
面に沿って連続的に走行する可撓性支持体表面に複数の
スロット先端部から各々塗布液を連続的に押出して該支
持体表面に塗布液を同時重層塗布するエクストルージョ
ン型同時重層塗布装置において、少なくとも最下層以外
の塗布層を塗布するドクターエッジ面を断面円弧形状に
すると共に、該ドクターエッジ面とその上流側に位置す
るエッジ面とにそれぞれ接するように直線を引き、前記
ドクターエッジ面の上流端より上方に延ばした垂線と前
記直線との交点が前記上流端との間に有する距離をtと
した時に、該距離tが5μm≦t≦30μmの範囲とな
るように構成されたことを特徴とする塗布装置により達
成することができる。
【0009】尚、本発明においては、上記バックエッジ
面及びドクターエッジ面の上下流端部もエッジ面に含ま
れるものとする。
【0010】
【実施態様】以下、図面に例示した本発明の塗布装置の
一実施態様を詳細に説明する。図1及び図2は本発明の
実施態様のエクストルージョン型同時重層塗布ヘッド1
の要部横断面図であり、図1は実際の塗布状態を示した
断面図であり、図2はヘッド先端形状を示すための部分
断面図である。
【0011】前記塗布ヘッド1は、図1に示す様なバッ
クエッジ部2、第一ドクターエッジ部3、第二ドクター
エッジ部4、スロット部5及びスロット部6等からな
り、一定速度で矢印X方向へ搬送されるウエブW上に下
層塗布液7及び上層塗布液8を均一な厚さに同時重層塗
布するものである。前記スロット部5及びスロット部6
は、前記塗布ヘッド1の躯体内部を前記ウエブWの幅方
向に透設した各ポケット部(図示せず)に連通してお
り、それぞれのポケット部を介して前記下層塗布液7及
び上層塗布液8が給液される。これらスロット部5及び
スロット部6は、各ポケット部から前記ウエブWに向
け、開口幅をもって前記塗布ヘッド1の躯体内部を貫通
し、かつ前記ポケット部と同じように前記ウエブWの幅
方向に延長された比較的狭い流路であり、前記ウエブW
の幅方向の開口長さは塗布幅とほぼ等しい。
【0012】前記バックエッジ部2は、前記スロット部
5の出口より上流側(矢印Xの逆方向)に位置し、且つ
前記ウエブWに対向するエッジ面を有している。前記第
一ドクターエッジ部3は、前記スロット部5の出口より
下流側に位置し、且つ前記ウエブWに対向するエッジ面
3aは半径R2 の断面円弧形状に構成されている。
【0013】前記第二ドクターエッジ部4は、前記スロ
ット部6の出口より下流側に位置し、且つ前記ウエブW
に対向するエッジ面4aは半径R1 の断面円弧形状に構
成されている。更に、前記エッジ面4aは、該第二ドク
ターエッジ部4より上流側に位置する前記第一ドクター
エッジ部3のエッジ面3aと該エッジ面4aとにそれぞ
れ接するように直線L1 を引き、前記上流端Bより上方
に延ばした垂線と前記直線L1 との交点を交点Dとした
時に、前記上流端Bと該交点Dとの距離tが5μm≦t
≦50μmの範囲となるように構成されている。尚、図
2に示した前記塗布ヘッド1の部分拡大断面図によれ
ば、前記直線L1 は前記エッジ面3aの下流端A及び前
記エッジ面4a上の接点Cで接しており、前記直線L1
は前記下流端Aを通って前記エッジ面4aに延ばした接
線となっているが、前記第一ドクターエッジ部3の形状
によっては、該直線L1 は前記エッジ面3a及びエッジ
面4aの共通接線となる。
【0014】また、前記距離tが上記範囲内となるよう
に前記塗布ヘッド1を構成するための調整手段として
は、前記第一ドクターエッジ部3と前記第二ドクターエ
ッジ部4の高さ位置関係を適宜変更することにより調整
するもの、或いは前記第二ドクターエッジ部4に形成さ
れるエッジ面4aの曲率中心O1 の位置を適宜変更する
ことにより調整するもの、及びこれらを組み合わせて調
整するもの等があり、塗布ヘッドの形状や大きさに応じ
て適宜、前記距離tを調整することが可能である。
【0015】このように、前記ウエブW上に前記下層塗
布液7及び上層塗布液8を同時重層塗布する前記塗布ヘ
ッド1における前記距離tを5μm以上とすることによ
り、前記塗布液中の異物が該第二ドクターエッジ面4a
の上流端Bにトラップされるのを防止することができ
る。更に、前記距離tを30μm以下とすることによ
り、前記下層塗布液7及び上層塗布液8の合流部界面に
おける流れの乱れを防止することができる。従って、前
記第二ドクターエッジ面4aにおける異物のトラップに
よって生じる塗布層のヌケスジが防止され、塗布量が1
0cc/m2 以下の薄膜上層の塗布が可能となる。
【0016】尚、本発明に用いる可撓性支持体として
は、ポリエチレンテレフタレート等の高分子フィルム、
紙、金属シート等が挙げられる。上記実施態様において
は、二層を同時重層塗布する塗布装置について説明した
が、本発明は二層に限らず更に多層の塗布層を同時重層
塗布する塗布装置にも適用できることは勿論である。
【0017】
【発明の効果】本発明は、少なくとも最下層以外の塗布
層を塗布するドクターエッジ面を断面円弧形状にすると
共に、該ドクターエッジ面とその上流側に位置するエッ
ジ面とにそれぞれ接するように直線を引き、前記ドクタ
ーエッジ面の上流端より上方に延ばした垂線と前記直線
との交点が前記上流端との間に有する距離をtとした時
に、該距離tが5μm≦t≦30μmの範囲であるエク
ストルージョン型塗布装置を用いて、連続的に走行する
可撓性支持体表面に複数のスロット先端部から各々塗布
液を連続的に押出して該支持体表面に塗布液を同時重層
塗布する塗布方法である。
【0018】即ち、前記距離tを5μm以上とすること
により、前記塗布液中の異物が該ドクターエッジ面の上
流端にトラップされるのを防止することができ、更に、
前記距離tを30μm以下とすることにより、重層塗布
液の合流部界面における流れの乱れを防止することがで
きた。従って、前記支持体上にヌケスジの発生しない良
好な薄膜上層を下層と共に同時重層塗布することができ
る塗布方法及び装置を提供することができた。
【0019】
【実施例】以下、本発明の効果をより明確にするため、
具体的な実施例を説明するが、本発明はこれにより限定
されるものではない。下記に示す組成成分の下層塗布液
7及び上層塗布液8を後述の塗布条件に基づいて各々同
時重層塗布し、塗布面に生じたスジ及び塗布状態を観察
した。その結果を表1に示す。
【0020】 <組成(下層塗布液7)> ・カーボンブラック 200重量部 (平均粒子サイズ250μm) ・ポリウレタン樹脂 80重量部 (ニッポラン−7304、日本ポリウレタン社製) ・フェノキシ樹脂(PKH−1) 35重量部 (ユニオンカーバイト社製) ・オレイン酸銅 1重量部 ・メチルエチルケトン 500重量部
【0021】 <組成(上層塗布液8)> ・Co含有磁性酸化鉄 100重量部 (SBET 値:35m2 /g) ・ポリウレタン樹脂 8重量部 (ニッポラン−2304、日本ポリウレタン社製) ・ニトロセルロース 10重量部 ・ポリイソシアネート 8重量部 ・Cr2 5 2重量部 ・カーボンブラック 2重量部 (平均粒径:20μm) ・ステアリン酸 1重量部 ・ステアリン酸ブチル 1重量部 ・メチルエチルケトン 300重量部
【0022】<塗布条件>厚さ14μmのポリエチレン
テレフタレート支持体(ウェブ)上に、塗布速度を40
0m/min 、塗布幅を500mm、塗布部張力を10kgf
/500mm幅とし、塗布量がそれぞれ15.0cc/m
2 、5.0cc/m2 となるように前記下層塗布液7及
び上層塗布液8を同時重層塗布した。
【0023】塗布ヘッドは、図1に示したエクストルー
ジョン型同時重層塗布ヘッド1を基本にして前記第二ド
クターエッジ4の形状を変えたものを多数作成した。
尚、前記第一ドクターエッジ3の曲率半径R2 は mmと
した。尚、表1中における「第二ドクターエッジ中心ズ
レ」とは、図2中に示した前記第二ドクターエッジ部4
に形成されるエッジ面4aの曲率中心O1 の位置を下流
側にずらした際の該曲率中心O1 と前記上流端Bより下
ろした垂線との距離Sであり、同じく「エッジ高低差」
とは、前記第一ドクターエッジ3の頂部に対する前記第
二ドクターエッジ4の頂部の高低差である。
【0024】また、表1中のスジ評価における○印は良
好な塗布、即ちスジの発生しないもの、△印は軽度なス
ジ発生、×印は重大なスジ発生を示し、薄層性における
○印はハジキ、ムラの発生しないもの、△印はムラが発
生するもの、×印はハジキにより塗布不可なものを示
す。
【0025】
【表1】
【0026】上記表1から明らかなように、前記第二ド
クターエッジ4の上流端Bと交点Dとの距離tが5μm
≦t≦30μmの範囲であると、更に好ましくは10μ
m≦t≦30μmの範囲であると、塗布量が10cc/m
2 以下の薄膜上層でも塗布面にスジを生じることなく高
速塗布が可能であることが分かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に基づくエクストルージョ
ン型同時重層塗布ヘッドの要部横断面図である。
【図2】図1に示したエクストルージョン型同時重層塗
布ヘッドの先端形状を詳細に示すための断面図である。
【符号の説明】 1 エクストルージョン型同時重層塗布ヘッド 2 バックエッジ部 3 第一ドクターエッジ部 3a エッジ面 4 第二ドクターエッジ部 4a エッジ面 5 スロット部 6 スロット部 7 下層塗布液 8 上層塗布液
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】そこで、この原因を突き止めてみると、塗
布ヘッドのドクターエッジ面とその上流側に位置するエ
ッジ面(バックエッジ面或いは上流側のドクターエッジ
面)とにそれぞれ接する直線を引き、前記ドクターエッ
ジ面の上流端と前記直線との間に有する距離をtとした
時に、この距離tが狭いと前記塗布液中の異物が該ドク
ターエッジ面の上流端にトラップされて塗布層にスジが
多発し、この距離tが広いと同時重層塗布される上下層
の合流部界面が乱れて塗布量が10cc/m2 以下の薄膜
上層は塗布不能となることが判明した。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、バ
ックエッジ面及びドクターエッジ面に沿って連続的に走
行する可撓性支持体表面に複数のスロット先端部から各
々塗布液を連続的に押出して該支持体表面に塗布液を同
時重層塗布する塗布方法において、少なくとも最下層以
外の塗布層を塗布するドクターエッジ面が断面円弧形状
に形成されると共に、該ドクターエッジ面とその上流側
に位置するエッジ面とにそれぞれ接するように直線を引
き、前記ドクターエッジ面の上流端と前記直線との間に
有する距離をtとした時に、該距離tが5μm≦t≦3
0μmの範囲であるエクストルージョン型塗布装置を用
いて前記支持体表面に塗布液を同時重層塗布することを
特徴とする塗布方法、或いはバックエッジ面及びドクタ
ーエッジ面に沿って連続的に走行する可撓性支持体表面
に複数のスロット先端部から各々塗布液を連続的に押出
して該支持体表面に塗布液を同時重層塗布するエクスト
ルージョン型同時重層塗布装置において、少なくとも最
下層以外の塗布層を塗布するドクターエッジ面を断面円
弧形状にすると共に、該ドクターエッジ面とその上流側
に位置するエッジ面とにそれぞれ接するように直線を引
き、前記ドクターエッジ面の上流端と前記直線との間に
有する距離をtとした時に、該距離tが5μm≦t≦3
0μmの範囲となるように構成されたことを特徴とする
塗布装置により達成することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】前記第二ドクターエッジ部4は、前記スロ
ット部6の出口より下流側に位置し、且つ前記ウエブW
に対向するエッジ面4aは半径R1 の断面円弧形状に構
成されている。更に、前記エッジ面4aは、該第二ドク
ターエッジ部4より上流側に位置する前記第一ドクター
エッジ部3のエッジ面3aと該エッジ面4aとにそれぞ
れ接するように直線L1 を引き、前記ドクターエッジ面
の上流端Bから前記直線L1に直交するように延ばした
直交線とL1との交点を交点Dとした時に、前記上流端
Bと該交点Dとの距離tが5μm≦t≦30μmの範囲
となるように構成されている。尚、図2に示した前記塗
布ヘッド1の部分拡大断面図によれば、前記直線L1
前記エッジ面3aの下流端A及び前記エッジ面4a上の
接点Cで接しており、前記直線L1 は前記下流端Aを通
って前記エッジ面4aに延ばした接線となっているが、
前記第一ドクターエッジ部3の形状によっては、該直線
1 は前記エッジ面3a及びエッジ面4aの共通接線と
なる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【発明の効果】本発明は、少なくとも最下層以外の塗布
層を塗布するドクターエッジ面を断面円弧形状にすると
共に、該ドクターエッジ面とその上流側に位置するエッ
ジ面とにそれぞれ接するように直線を引き、前記ドクタ
ーエッジ面の上流端と前記直線との間に有する距離をt
とした時に、該距離tが5μm≦t≦30μmの範囲で
あるエクストルージョン型塗布装置を用いて、連続的に
走行する可撓性支持体表面に複数のスロット先端部から
各々塗布液を連続的に押出して該支持体表面に塗布液を
同時重層塗布する塗布方法である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】塗布ヘッドは、図1に示したエクストルー
ジョン型同時重層塗布ヘッド1を基本にして前記第二ド
クターエッジ4の形状を変えたものを多数作成した。
尚、前記第一ドクターエッジ3の曲率半径R2 mmと
した。尚、表1中における「第二ドクターエッジ中心ズ
レ」とは、図2中に示した前記第二ドクターエッジ部4
に形成されるエッジ面4aの曲率中心O1の位置を下流
側にずらした際の該曲率中心O1 と前記上流端Bより下
ろした垂線との距離Sであり、同じく「エッジ高低差」
とは、前記第一ドクターエッジ3の頂部に対する前記第
二ドクターエッジ4の頂部の高低差である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックエッジ面及びドクターエッジ面に
    沿って連続的に走行する可撓性支持体表面に複数のスロ
    ット先端部から各々塗布液を連続的に押出して該支持体
    表面に塗布液を同時重層塗布する塗布方法において、少
    なくとも最下層以外の塗布層を塗布するドクターエッジ
    面が断面円弧形状に形成されると共に、該ドクターエッ
    ジ面とその上流側に位置するエッジ面とにそれぞれ接す
    るように直線を引き、前記ドクターエッジ面の上流端よ
    り上方に延ばした垂線と前記直線との交点が前記上流端
    との間に有する距離をtとした時に、該距離tが5μm
    ≦t≦30μmの範囲であるエクストルージョン型塗布
    装置を用いて前記支持体表面に塗布液を同時重層塗布す
    ることを特徴とする塗布方法。
  2. 【請求項2】 バックエッジ面及びドクターエッジ面に
    沿って連続的に走行する可撓性支持体表面に複数のスロ
    ット先端部から各々塗布液を連続的に押出して該支持体
    表面に塗布液を同時重層塗布するエクストルージョン型
    同時重層塗布装置において、少なくとも最下層以外の塗
    布層を塗布するドクターエッジ面を断面円弧形状にする
    と共に、該ドクターエッジ面とその上流側に位置するエ
    ッジ面とにそれぞれ接するように直線を引き、前記ドク
    ターエッジ面の上流端より上方に延ばした垂線と前記直
    線との交点が前記上流端との間に有する距離をtとした
    時に、該距離tが5μm≦t≦30μmの範囲となるよ
    うに構成されたことを特徴とする塗布装置。
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