JP2003186337A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003186337A JP2001388323A JP2001388323A JP2003186337A JP 2003186337 A JP2003186337 A JP 2003186337A JP 2001388323 A JP2001388323 A JP 2001388323A JP 2001388323 A JP2001388323 A JP 2001388323A JP 2003186337 A JP2003186337 A JP 2003186337A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各画像形成装置毎における定着部材間の圧接
力のばらつきを小さくすることのできる定着装置を備え
る、画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 加熱ローラ26および加圧ローラ27間
の圧接力を変更するための圧接力変更機構60を、加熱
ローラ26および加圧ローラ27間を圧接するようにロ
ーラ支持部材36を付勢する第1ばね37と、第1ばね
37の付勢力に抗して、加熱ローラ26および加圧ロー
ラ27間の圧接力を低減する第2ばね63を備える直動
ロッド61とを備え、直動ロッド61をローラ支持部材
36に当接させて、第2ばね63による付勢力を作用さ
せる作用状態と、直動ロッド61をローラ支持部材36
から離間させて、第2ばね63による付勢力を作用させ
ない非作用状態とに切り替え可能に構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置、詳
しくは、定着部材間の圧接力を変更する機構を備える画
像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザプリンタなどの画像形成装置で
は、通常、感光ドラムと転写ローラとの間を通過すると
きに用紙に転写されたトナーを定着させるための定着装
置が備えられている。
【0003】このような定着装置は、通常、用紙の搬送
方向におけるプロセスカートリッジの下流側に配設さ
れ、加熱ローラと、その加熱ローラを押圧するための加
圧ローラとを備えており、加熱ローラと加圧ローラと
が、互いに圧接された状態で対向配置され、用紙が加熱
ローラと加圧ローラとの間を通過する間に、用紙上に転
写されたトナーを熱定着させるように構成されている。
【0004】しかるに、このような定着装置では、用紙
などの普通紙と封筒などの厚紙とでは、その厚さが異な
るため、たとえば、厚紙の定着時には、加熱ローラと加
圧ローラとの間の圧接力を、普通紙の定着時よりも小さ
くなるように切り換える機構を備えるものが、種々提案
されている。
【0005】たとえば、加圧ローラを加熱ローラに対し
て片側(一方の端部側)において常に2つのばねによっ
て付勢して(両端部側のばねを合計すると、4つのばね
によって付勢している)、普通紙の定着時と厚紙の定着
時とにおいて、それら2つのばねの付勢力を切り替える
ものや、あるいは、加圧ローラを支持部材によって揺動
可能に支持して、常時ばねによって支持部材を付勢する
ことによって、加圧ローラを加熱ローラに対して圧接さ
せ、普通紙の定着時と厚紙の定着時とにおいて、ロッド
部材をその支持部材に進退自在に当接させることによっ
て、その圧接力を切り替えるものなどが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、2つのばねの
付勢力を切り替えるものでは、もっともよく使用される
普通紙の定着時においても、2つのばねの付勢力によっ
て加圧ローラを加熱ローラに対して付勢しているので、
互いのばねの付勢力のばらつきに起因して、もっともよ
く使用される普通紙の定着時において画像形成装置毎
に、加圧ローラと加熱ローラとの圧接力が片側において
1つのばねを用いた場合よりも大きく異なることがあ
る。
【0007】また、ロッド部材をその支持部材に進退自
在に当接させることにより圧接力を調整するものでは、
組み付け誤差や部品の公差に起因して、ロッド部材が進
退するストロークにばらつきを生じ、厚紙の定着時にお
いて、画像形成装置毎に、加圧ローラと加熱ローラとの
圧接力が、2つのばねの付勢力を切り替える場合よりも
大きく異なることがある。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、各画像形成装置毎に
おける定着部材間の圧接力のばらつきを小さくすること
のできる、画像形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、互いに圧接可能に対向配
置される2つの定着部材を有する定着装置と、定着部材
間の圧接力を変更するための圧接力変更機構を備える画
像形成装置において、前記圧接力変更機構は、前記定着
部材間を圧接するように付勢する第1付勢手段と、前記
第1付勢手段の付勢力に抗して、定着部材間の圧接力を
低減する第2付勢手段とを備え、前記第2付勢手段は、
第2弾性部材を備え、前記第2弾性部材による付勢力を
作用させる作用状態と、前記第2弾性部材による付勢力
を作用させない非作用状態とに切り替え可能に設けられ
ていることを特徴としている。
【0010】このような構成によると、普通紙の定着時
には、第2付勢手段を、非作用状態に切り替えておけ
ば、第1付勢手段の付勢力によって定着部材間が圧接さ
れ、これによって、普通紙の良好な定着を達成すること
ができる。一方、厚紙の定着時には、第2付勢手段を、
作用状態に切り替えておけば、その第2付勢手段が、第
1付勢手段の付勢力に抗して定着部材間の圧接力を低減
するので、厚紙の良好な定着を達成することができる。
【0011】そして、この構成では、第2付勢手段は、
作用状態において、弾性部材の付勢力を作用させるの
で、たとえば、片側において常に2つのばねの付勢力を
加える場合のような互いのばねの付勢力のばらつきや、
ロッド部材が進退するストロークのばらつきに起因す
る、各画像形成装置毎の圧接力のばらつきがなく、つま
り、第2付勢手段の作用状態では、第2弾性部材の付勢
力のみによって、第1付勢手段の付勢力を低減するの
で、常に一定した圧接力の低減を図ることができる。そ
の結果、たとえば、普通紙の定着時には、第1付勢手段
の付勢力によって、また、厚紙の定着時には、第1付勢
手段の付勢力と、それに抗する第2付勢手段の第2弾性
部材の付勢力とによって圧接力を決定することができる
ので、各画像形成装置毎の定着部材間の圧接力を、普通
紙の定着時には、従来の片側においてばね2つによって
常に付勢していた場合よりも、厚紙の定着時には、従来
のロッド部材のストロークによって圧接力を切り替えて
いた場合よりも、ばらつきを小さくすることができる。
【0012】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記第2付勢手段が操作可能に
設けられていることを特徴としている。
【0013】このような構成によると、第2付勢手段を
操作して、作用状態と非作用状態とに切り替えることが
できるので、任意のタイミングで、確実な切り替えを達
成することができる。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
に記載の発明において、前記定着装置によって定着され
た記録媒体を、その定着装置からほぼ直線的に排出する
ために、装置本体の側部を開閉する第1開閉カバーを備
えており、前記第1開閉カバーの閉動作によって、前記
第2付勢手段が作用状態から非作用状態に切り替えられ
るように構成されていることを特徴としている。
【0015】たとえば、厚紙を定着する場合には、腰折
れを防止すべく、定着後には、そのままほぼ直線的に排
出することが望ましく、そのため、第1開閉カバーを開
動作し、第2付勢手段を作用状態に切り替えて、定着部
材間の圧接力を低減した状態で厚紙を定着させ、その
後、そのまま、定着された厚紙を直線的に排出するよう
にしている。しかし、次に、普通紙を定着させる場合
に、第2付勢手段の非作用状態への切り替えを忘れる
と、普通紙の良好な定着を達成することができない。
【0016】しかし、この構成によると、第2付勢手段
は、第1開閉カバーの閉動作によって、作用状態から非
作用状態に切り替えられるので、たとえ、第2付勢手段
の非作用状態への切り替えを忘れても、第1開閉カバー
の閉動作によって、自動的に第2付勢手段を非作用状態
に切り替えることができ、より確実な定着を達成するこ
とができる。
【0017】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
ないし3のいずれかに記載の発明において、各前記定着
部材はローラからなり、前記第1付勢手段は、一方の前
記ローラを、他方の前記ローラに対して圧接方向または
圧接解除方向に移動可能に支持する移動支持部材と、一
方の前記ローラが他方の前記ローラに向けて圧接される
ように、前記移動支持部材を常に付勢する第1弾性部材
とを備え、前記第2付勢手段は、作用状態において、前
記第2弾性部材の付勢力を前記移動支持部材に作用させ
ることを特徴としている。
【0018】このような構成によると、普通紙の定着時
には、第2付勢手段を、非作用状態に切り替えておけ
ば、第1付勢手段の第1弾性部材の付勢力によって移動
支持部材が圧接方向に移動され、一方のローラが他方の
ローラに向けて圧接されるので、普通紙の良好な定着を
達成することができる。一方、厚紙の定着時には、第2
付勢手段を、作用状態に切り替えておけば、第2弾性部
材が、第1弾性部材の付勢力に抗して移動支持部材を付
勢するので、移動支持部材がその分圧接解除方向に移動
され、一方のローラの他方のローラに対する圧接力が低
減されるので、厚紙の良好な定着を達成することができ
る。
【0019】そして、この構成では、第2付勢手段は、
作用状態では、第2弾性部材の付勢力のみが、第1弾性
部材の付勢力に抗する方向に移動支持部材を付勢するの
で、一定した第1弾性部材の付勢力の低減を図ることが
できる。
【0020】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の発明において、前記第2付勢手段は、前記移動
支持部材に当接する当接部材と、前記当接部材を、作用
状態となる作用位置に向かう方向と非作用状態となる非
作用位置に向かう方向とに切り替える切替部材とを備
え、前記第2弾性部材は、前記当接部材と前記切替部材
との間に配置され、前記当接部材と前記切替部材との間
が広がるように付勢していることを特徴としている。
【0021】このような構成によると、第2付勢手段が
作用状態にある場合には、当接部材が移動支持部材に作
用位置において当接するが、この時には、当接部材と切
替部材との間に配置されている第2弾性部材が、移動支
持部材からの反力を受けて圧縮される。そのため、当接
部材が、それ以上移動支持部材を押圧することなく、実
質的に第2弾性部材の付勢力のみが、第1弾性部材の付
勢力に抗する方向に移動支持部材に作用される。したが
って、第2付勢手段は、作用状態にある場合には、第2
弾性部材の付勢力のみを、第1弾性部材の付勢力に抗す
る方向に移動支持部材に作用させることができる。
【0022】また、請求項6に記載の発明は、請求項4
または5に記載の発明において、前記第2付勢手段の前
記第2弾性部材の弾性率が、前記第1付勢手段の前記第
1弾性部材の弾性率よりも、小さく設定されていること
を特徴としている。
【0023】このような構成によると、第2付勢手段の
第2弾性部材の弾性率が、第1付勢手段の第1弾性部材
の弾性率よりも小さく設定されているので、作用状態に
おいては、定着部材間の圧接を解除させることなく、定
着部材間の圧接力を確実に低減させることができる。
【0024】また、請求項7に記載の発明は、請求項5
または6に記載の発明において、前記切替部材は、前記
当接部材に対して相対移動可能なスライド部材を備えて
おり、前記切替部材は、前記当接部材が作用位置にある
場合、前記スライド部材の位置を規定することを特徴と
している。
【0025】このような構成によると、当接部材が作用
位置にある場合、切替部材が、スライド部材の位置を規
定するので、スライド部材の位置を簡易な構成により確
実に規定することができる。そして、スライド部材に第
2弾性部材を当接させることにより、移動支持部材を付
勢する第2弾性部材の付勢力を確実に安定させることが
できる。
【0026】また、請求項8に記載の発明は、請求項5
ないし7のいずれかに記載の発明において、前記切替部
材は、前記当接部材に揺動可能に支持され、画像形成装
置の筐体に当接する当接板を備えており、前記当接板
は、前記当接部材が非作用位置にある場合前記筐体に当
接する第1部分と、前記当接部材が作用位置にある場合
前記筐体に当接する第2部分とを備えており、前記第1
部分と前記第2部分とが、第1屈曲部分を介して連続す
るように形成されていることを特徴としている。
【0027】このような構成によると、当接部材が作用
位置にある場合、当接板の第1部分は筐体に当接せず、
第2部分が筐体に当接される。また、第1部分と第2部
分との間には、第1屈曲部分が形成されているので、切
替部材の作用状態および非作用状態の切り替えにおいて
は、第1屈曲部分が筐体に当接しても、その状態では安
定しないため、当接板は、筐体に対して第2部分が当接
するか、または第1部分が当接するかのいずれかに揺動
される。そのため、切替部材は、当接部材が作用位置に
ある状態において安定して保持されるので、確実かつ安
定した切り替えを達成することができる。
【0028】また、請求項9に記載の発明は、請求項8
に記載の発明において、前記第2部分は、この当接板が
揺動する揺動軌跡に沿う湾曲形状に形成されていること
を特徴としている。
【0029】このような構成によると、切替部材によっ
て当接部材を作用位置から非作用位置に切り替える時
に、切替部材をスムーズに揺動させることができる。そ
のため、より一層、確実かつ安定した切り替えを達成す
ることができる。
【0030】また、請求項10に記載の発明は、請求項
8または9に記載の発明において、前記当接板は、前記
当接部材に揺動可能に支持されるための揺動軸を備え、
前記揺動軸は、前記当接部材が非作用位置にある場合前
記スライド部材に当接する第3部分と、前記当接部材が
作用位置にある場合前記スライド部材に当接する第4部
分とを備えており、前記第3部分と前記第4部分とが、
第2屈曲部分を介して連続するように形成されているこ
とを特徴としている。
【0031】このような構成によると、揺動軸は、当接
部材が非作用位置にある場合、第3部分がスライド部材
に当接され、非作用位置にある場合、第4部分がスライ
ド部材に当接される。また、第3部分と第4部分との間
には、第2屈曲部分が形成されているので、この第2屈
曲部分がスライド部材に当接しても、その状態では安定
せず、揺動軸は、スライド部材に対して第3部分または
第4部分のいずれかが当接するように回転される。その
ため、当接部材は、非作用位置および作用位置のいずれ
かの状態において安定して保持されるので、確実かつ安
定した切り替えを達成することができる。
【0032】また、揺動軸は切替部材の揺動中心でもあ
るので、その揺動軸をこのような形状に形成すること
で、がたつきなく軽い力で切替部材を切り替えることが
できる。そのため、より一層安定した切り替えを達成す
ることができる。
【0033】また、請求項11に記載の発明は、請求項
3または5に記載の発明において、前記切替部材は、操
作可能な操作レバーを備えており、前記操作レバーの操
作によって、前記当接部材を作用位置と非作用位置とに
切り替え可能に構成されており、前記操作レバーは、前
記第1開閉カバーの閉動作時に、前記第1開閉カバーと
当接して、前記当接部材を作用位置から非作用位置に移
動させるように構成されていることを特徴としている。
【0034】このような構成によると、操作レバーの操
作によって、当接部材を作用位置と非作用位置とに切り
替えることができるので、簡易な操作による確実な切り
替えを達成することができる。また、操作レバーは、第
1開閉カバーの閉動作時に、第1開閉カバーと当接し
て、当接部材を非作用位置に移動させるので、たとえ、
操作レバーの切り替えを忘れても、第1開閉カバーの閉
動作によって、自動的に当接部材を非作用位置に移動さ
せることができ、より確実な定着を達成することができ
る。
【0035】また、請求項12に記載の発明は、請求項
5ないし11のいずれかに記載の発明において、装置本
体の上部を開閉する第2開閉カバーと、前記第2開閉カ
バーの開動作時に、前記第1付勢手段の付勢力に抗し
て、前記当接部材を押圧して、前記移動支持部材を、前
記定着部材間の圧接が解除される圧接解除位置に移動さ
せるための連動機構を備えていることを特徴としてい
る。
【0036】このような構成によると、第2開閉カバー
が開動作されると、この開動作に連動して、連動機構
が、第1付勢手段の付勢力に抗して当接部材を押圧し、
移動支持部材を定着部材間の圧接が解除される圧接解除
位置に移動させる。そのため、第2開閉カバーの開動作
に連動させて、簡易かつ確実に、定着部材間の圧接を解
除することができ、これら定着部材間において、記録媒
体のジャムが発生した場合には、簡易かつ確実に、その
ジャムとなった記録媒体を取り除くことができる。
【0037】また、請求項13に記載の発明は、互いに
圧接可能に対向配置される2つの定着部材を有する定着
装置と、前記定着部材間の圧接力を変更するための圧接
力変更機構と、前記定着装置によって定着された記録媒
体を、その定着装置からほぼ直線的に排出するために、
装置本体の側部を開閉する第1開閉カバーとを備える画
像形成装置において、前記圧接力変更機構は、前記定着
部材間を所定の圧接力で圧接させるための第1圧接状態
と、前記定着部材間を前記所定の圧接力よりも小さい圧
接力で圧接させるための第2圧接状態とに切り換えるた
めの操作可能な切替部材を備えており、前記切替部材
は、前記第1開閉カバーの閉動作時に、前記第1開閉カ
バーとの当接により、前記定着部材間の圧接力を、前記
第2圧接状態から第1圧接状態に切り替えるように構成
されていることを特徴としている。
【0038】たとえば、厚紙を定着する場合には、腰折
れを防止すべく、定着後には、そのままほぼ直線的に排
出することが望ましく、そのため、第1開閉カバーを開
動作し、切替部材を操作して、定着部材間の圧接力を第
2圧接状態に切り替えて、その圧接力を小さくした状態
で厚紙を定着させ、その後、そのまま、定着された厚紙
を直線的に排出するようにしている。しかし、次に、普
通紙を定着させる場合に、第1圧接状態への切り替えを
忘れると、普通紙の良好な定着を達成することができな
い。
【0039】しかし、この構成によると、切替部材は、
第1開閉カバーの閉動作によって、定着部材間の圧接力
を第2圧接状態から第1圧接状態に切り替えるので、た
とえ、第1圧接状態への切り替えを忘れても、第1開閉
カバーの閉動作によって、自動的に第1圧接状態に切り
替えることができ、普通紙へのより確実な定着を達成す
ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像形成装置と
してのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図
である。図1において、レーザプリンタ1は、装置本体
を構成する筐体としての本体ケーシング2内に、記録媒
体としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給
紙された用紙3に所定の画像を形成するための画像形成
部5などを備えている。
【0041】フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底
部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレ
イ6内に設けられた用紙押圧板7と、給紙トレイ6の一
端部の上方に設けられる給紙ローラ8および給紙パット
9と、給紙ローラ8に対し用紙3の搬送方向の下流側
(以下、用紙3の搬送方向上流側または下流側を、単
に、上流側または下流側という場合がある。)に設けら
れる搬送ローラ10および11と、搬送ローラ10およ
び11に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられるレ
ジストローラ12とを備えている。
【0042】用紙押圧板7は、用紙3を積層状にスタッ
ク可能とされ、給紙ローラ8に対して遠い方の端部にお
いて揺動可能に支持されることによって、近い方の端部
を上下方向に移動可能とし、また、その裏側から図示し
ないばねによって上方向に付勢されている。そのため、
用紙押圧板7は、用紙3の積層量が増えるに従って、給
紙ローラ8に対して遠い方の端部を支点として、ばねの
付勢力に抗して下向きに揺動される。給紙ローラ8およ
び給紙パット9は、互いに対向状に配設され、給紙パッ
ト9の裏側に配設されるばね13によって、給紙パット
9が給紙ローラ8に向かって押圧されている。用紙押圧
板7上の最上位にある用紙3は、用紙押圧板7の裏側か
ら図示しないばねによって給紙ローラ8に向かって押圧
され、その給紙ローラ8の回転によって給紙ローラ8と
給紙パット9とで挟まれた後、1枚毎に給紙される。給
紙された用紙3は、搬送ローラ10および11によって
レジストローラ12に送られる。レジストローラ12
は、1対のローラから構成されており、用紙3を所定の
レジスト後に、画像形成部5に送るようにしている。
【0043】なお、このフィーダ部4は、さらに、マル
チパーパストレイ14と、マルチパーパストレイ14上
に積層される用紙3を給紙するためのマルチパーパス側
給紙ローラ15およびマルチパーパス側給紙パット15
aとを備えており、マルチパーパス側給紙ローラ15お
よびマルチパーパス側給紙パット15aは、互いに対向
状に配設され、マルチパーパス側給紙パット15aの裏
側に配設される図示しないばねによって、マルチパーパ
ス側給紙パット15aがマルチパーパス側給紙ローラ1
5に向かって押圧されている。マルチパーパストレイ1
4上に積層される用紙3は、マルチパーパス側給紙ロー
ラ15の回転によってマルチパーパス側給紙ローラ15
とマルチパーパス側給紙パット15aとで挟まれた後、
1枚毎に給紙される。
【0044】画像形成部5は、スキャナユニット16、
プロセスカートリッジ17、転写ローラ24および定着
装置18などを備えている。
【0045】スキャナユニット16は、本体ケーシング
2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、
回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20および
21、反射鏡22などを備えており、レーザ発光部から
発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、
鎖線で示すように、ポリゴンミラー19、レンズ20、
反射鏡22、レンズ21の順に通過あるいは反射させ
て、後述するプロセスカートリッジ17の感光ドラム2
3の表面上に高速走査にて照射させている。
【0046】プロセスカートリッジ17は、スキャナユ
ニット16の下方に配設され、本体ケーシング2に対し
て着脱自在に装着されるように構成されている。このプ
ロセスカートリッジ17は、感光ドラム23を備えると
ともに、図示しない、スコロトロン型帯電器、現像ロー
ラ、トナー収容部などを備えている。
【0047】トナー収容部には、現像剤として、正帯電
性の非磁性1成分の重合トナーが充填されており、その
トナーが、現像ローラに一定厚さの薄層として担持され
る。一方、感光ドラム23は、現像ローラと対向状に回
転可能に配設されており、ドラム本体が接地されるとと
もに、その表面がポリカーボネートなどから構成される
正帯電性の感光層により形成されている。
【0048】そして、感光ドラム23の表面は、感光ド
ラム23の回転に伴なって、スコロトロン型帯電器によ
り一様に正帯電された後、スキャナユニット16からの
レーザービームの高速走査により露光され、所定の画像
データに基づく静電潜像が形成され、その後、現像ロー
ラと対向した時に、現像ローラ上に担持されかつ正帯電
されているトナーが、その感光ドラム23の表面に形成
される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感
光ドラム23の表面のうち、レーザービームによって露
光され電位が下がっている部分に供給され、選択的に担
持されることによって可視像化され、これによって反転
現像が達成される。
【0049】転写ローラ24は、感光ドラム23の下方
において、本体ケーシング2側において回転可能に支持
された状態で、感光ドラム23と対向するように配置さ
れている。この転写ローラ24は、金属製のローラ軸
に、導電性のゴム材料からなるローラが被覆されてお
り、感光ドラム23に対して所定の転写バイアスが印加
されている。そのため、感光ドラム23上に担持された
トナーからなる可視像は、用紙3が感光ドラム23と転
写ローラ24との間を通る間に用紙3に転写される。可
視像が転写された用紙3は、搬送ベルト25を介して、
定着装置18に搬送される。
【0050】定着装置18は、プロセスカートリッジ1
7の側方下流側に配設され、定着部材としての加熱ロー
ラ26と、加熱ローラ26と用紙3を挟んで対向配置さ
れる同じく定着部材としての加圧ローラ27とを備えて
いる。加熱ローラ26は、金属製で加熱のためのハロゲ
ンランプを備えており、本体ケーシング2内において回
転可能に支持固定されるローラ軸34に支持されてい
る。また、加圧ローラ27は、後述するローラ支持部材
36(図2参照)に回転可能に支持されるローラ軸35
に支持されており、常には、後述する第1ばね37(図
2参照)の付勢力によって加熱ローラ26に向けて圧接
されている。そして、この定着装置18においては、プ
ロセスカートリッジ17において用紙3上に転写された
トナーを、用紙3が加熱ローラ26と加圧ローラ27と
の間を通過する間に熱定着させるようにしている。
【0051】定着装置18において定着された用紙3
は、その後、定着装置18の下流側に設けられる搬送ロ
ーラ28および29によって、排紙ローラ30に搬送さ
れ、排紙ローラ30に送られた用紙3は、その排紙ロー
ラ30によって排紙トレイ31上に排紙される。
【0052】また、この本体ケーシング2には、プロセ
スカートリッジ17を着脱するために開閉される第2開
閉カバーとしてのトップカバー59が設けられている。
このトップカバー59は、本体ケーシング2におけるプ
ロセスカートリッジ17の上方において、その後端部
(以下、本体ケーシング2において、マルチパーパスト
レイ14が設けられる側を前側、後述するリヤカバー5
8が設けられる側を後側とする。)が回動可能に支持さ
れており、略水平方向に配置され本体ケーシング2を閉
鎖する閉位置(この図1に示す状態)と、その前端部が
上方向に配置され本体ケーシング2内を開放する開位置
(図3に示すフルオープン状態)とに開閉自在に設けら
れている。このようなトップカバー59を設けて、この
トップカバー59を開閉させることにより、プロセスカ
ートリッジ17を容易に交換することができるととも
に、そのプロセスカートリッジ17を取り外して、用紙
3のジャム処理を容易に行なうことができる。また、こ
のトップカバー59における後端部側には、次に述べる
連動機構33(図2参照)の連結ロッド41(図2参
照)を回動可能に支持するための取付板32が、下方に
向かって突出形成されている。
【0053】また、この本体ケーシング2の後部には、
第1開閉カバーとしてのリヤカバー58が本体ケーシン
グ2に対して開閉自在に設けられている。このリヤカバ
ー58は、本体ケーシング2の後壁に沿うようにして、
トップカバー59と別途形成されており、その下端部に
おいて揺動可能に支持されている。そして、このリヤカ
バー58が、開かれた時(仮想線で示す状態)には、定
着装置18によって熱定着された用紙3を、定着装置1
8からほぼ直線的に排紙するストレートパスが形成され
る。また、このリヤカバー58を開く(仮想線で示す状
態)ことにより、外部から後述する第1操作レバー46
(図2参照)および第2操作レバー72(図7参照)の
操作が可能とされ、第1操作レバー46および第2操作
レバー72の操作性がより一層向上されている。
【0054】そして、このレーザプリンタ1には、この
トップカバー59の開閉に連動させて、加圧ローラ27
を加熱ローラ26に対して圧接および解除させるための
連動機構33が設けられている。図2ないし図6は、こ
の連動機構33の要部構成を示す側断面図である。これ
ら図2ないし図6を参照して、以下、連動機構33につ
いて詳述する。
【0055】図2に示すように、この連動機構33は、
移動支持部材としてのローラ支持部材36、第1弾性部
材としての第1ばね37、第2付勢手段としての直動ロ
ッド部38、第1操作レバー46、リンク部材39、支
持板40および連結ロッド41を備えている。また、連
動機構33のこれら各部材は、本実施形態においては、
本体ケーシング2の定着装置18の両側にそれぞれ設け
られているが、以下の説明では、図2ないし図6に現れ
る一方側のみについて述べる。
【0056】図4において、ローラ支持部材36は、板
状をなし、加熱ローラ26の下方であって加圧ローラ2
7の幅方向側方において、その前端部が、支持軸42を
介して本体ケーシング2に揺動可能に支持されており、
支持軸42の後方に設けられる軸受部43と、その軸受
部43からさらに後方に向かって突出する杆状の当接杆
44とが一体的に形成されている。また、軸受部43に
は、加圧ローラ27のローラ軸35が回転可能に支持さ
れている。
【0057】また、第1ばね37は、その一端が、当接
杆44の基端部45に取り付けられるとともに、その他
端が、基端部45のほぼ真上において、本体ケーシング
2に固定されており、当接杆44の基端部45を上方向
に付勢している。
【0058】そのため、図4に示すように、ローラ支持
部材36は、常には、第1ばね37の付勢力によって、
支持軸42を支点として上方向に揺動され、軸受部43
において回転可能に支持されている加圧ローラ27を、
加熱ローラ26に向けて圧接させている。
【0059】直動ロッド部38は、ローラ支持部材36
の当接杆44の上方において、略鉛直方向に配置されて
いる。この直動ロッド部38は、ローラ支持部材36の
当接杆44に対して進退可能に当接できるように、本体
ケーシング2において上下方向にスライド自在に支持さ
れており、常時は、後述する懸垂ばね64の付勢力によ
って、上方向に付勢されている。
【0060】そのため、図4に示すように、懸垂ばね6
4の付勢力によって、この直動ロッド部38が上方向に
退避され、直動ロッド部38の下端部がローラ支持部材
36の当接杆44を押圧していないときには、上記した
ように、第1ばね37の付勢力によって、加圧ローラ2
7が加熱ローラ26に圧接される圧接位置に位置され
る。一方、図5に示すように、この直動ロッド部38が
懸垂ばね64の付勢力に抗して下方向に進出され、直動
ロッド部38の下端部がローラ支持部材36の当接杆4
4を押圧するときには、当接杆44が下方向に押動され
るので、ローラ支持部材36は、第1ばね37の付勢力
に抗して、支持軸42を支点として下方向に揺動され、
加圧ローラ27が加熱ローラ26から離間方向に移動さ
れる圧接解除位置に位置される。つまり、この直動ロッ
ド部38の進退によるローラ支持部材36の揺動によっ
て、加圧ローラ27を、加熱ローラ26に対して圧接位
置と圧接解除位置とに選択的に移動させることができ
る。
【0061】また、第1操作レバー46は、板状をな
し、直動ロッド部38の上端部の上方に配置され、直動
ロッド部38の上端部の前方側において、その前端部
が、支持軸47を介して本体ケーシング2に揺動可能に
支持されており、その後端部が、ユーザが手動で操作す
るための操作部48とされている。また、この支持軸4
7と操作部48との間の途中部分における下面には、直
動ロッド部38の上端部に当接させるための当接突部4
9が、下方に向かって突出形成されている。
【0062】そして、図4に示すように、直動ロッド部
38は、常には、懸垂ばね64の付勢力によって、ロー
ラ支持部材36の当接杆44を押圧しない退避状態にあ
るが、図5に示すように、この第1操作レバー46を、
支持軸47を支点として下方向に揺動させれば、当接突
部49が直動ロッド部38の上端部を押動して、懸垂ば
ね64の付勢力に抗して、この直動ロッド部38を下方
向に進出させることができ、これによって、ローラ支持
部材36を揺動させて、加圧ローラ27を圧接位置から
圧接解除位置に移動させることができる。そのため、た
とえば、この第1操作レバー46の操作部48を、ユー
ザが指で下方向に押圧すれば、加圧ローラ27を圧接解
除位置に移動させることができる。
【0063】また、リンク部材39は、板状をなし、ロ
ーラ支持部材36と上下方向において所定の間隔を隔て
て対向状に配置されており、長手方向途中の上部側が、
支持軸51を介して本体ケーシング2に揺動可能に支持
されている。このリンク部材39は、その後端部下面
に、第1操作レバー46の上面に当接され、第1操作レ
バー46を介して直動ロッド部38を下方向に押動させ
るための押動突部50が設けられるとともに、その長手
方向途中から前端部までの間に、次に述べる支持板40
の係合突部55が係合されるガイド溝52が開口形成さ
れている。
【0064】このガイド溝52は、係合突部55を受け
入れて、支持板40の揺動方向に沿う係合突部55の移
動を許容するために、略L字状の長孔として形成されて
おり、係合突部55が移動可能な移動溝部53と、トッ
プカバー59の開状態において係合突部55を受け入れ
てその移動を規制するロック溝部54とが、連続して開
口形成されている。より具体的には、移動溝部53は、
係合突部55が移動可能なように長手方向に沿う長孔と
して形成されるとともに、ロック溝部54が、移動溝部
53に対して、後述するトップカバー59の開動作時に
リンク部材39を揺動させるための力が低減する方向
(支持板40の揺動方向に沿ってガイド溝52を移動す
る係合突部55が支点越えする方向、より具体的には、
移動溝部53の長孔の長手方向に対して斜め上方向)に
屈曲形成されている。
【0065】また、支持板40は、略矩形平板状をな
し、略上下方向に配置され、その一端部には、リンク部
材39のガイド溝52内に挿入される係合突部55が、
そのガイド溝52内において移動可能に係合されるよう
に突出形成されるとともに、その他端部が、リンク部材
39のガイド溝52の上方であって、後述するトップカ
バー59の開動作時にリンク部材39が揺動することに
よりガイド溝52が移動する方向に配置されている支持
軸56を介して、本体ケーシング2に揺動可能に支持さ
れている。これによって、支持板40は、トップカバー
59の閉状態において、リンク部材39のガイド溝52
が延びる方向に対して、略直交する方向に延びるように
配置され、後述する開動作時に、第1ばね37の付勢力
によってリンク部材39に伝達される荷重を、受け止め
ることができるように構成されている。
【0066】また、この係合突部55には、ガイド溝5
2との間における摺動抵抗を低減するための、ころ部材
57が回転自在に設けられている。
【0067】また、図2および図3に示すように、連結
ロッド41は、杆状をなし、その一端が、トップカバー
59の取付板32に回動可能に取り付けられるととも
に、その他端が、支持板40における係合突部55が設
けられている一端部側に、回動可能に取り付けられてい
る。これによって、連結ロッド41は、後述するトップ
カバー59の開動作時にリンク部材39が揺動すること
によりガイド溝52が移動する方向と交差して、リンク
部材39の揺動軌跡の外方に向かって延びように配置さ
れる。
【0068】次に、このように構成される連動機構33
の動作について説明する。
【0069】まず、トップカバー59の閉状態において
は、図2に示すように、そのトップカバー59に連動す
る連結ロッド41の支持板40側の端部が、より後方に
移動されているので、支持板40が支持軸56を支点と
して後方(時計方向)に揺動された位置におり、係合突
部55が、リンク部材39のガイド溝52における移動
溝部53の後端に位置されている。この状態では、図4
に示すように、リンク部材39は、支持軸51を支点と
して、ガイド溝52側が下向き、押動突部50側が上向
き(時計方向)に揺動された状態となっており、これに
よって、リンク部材39の押動突部50が第1操作レバ
ー46の上面から離間された状態となっているので、第
1操作レバー46は、直動ロッド部38を押動しないフ
リー状態となっている。そのため、直動ロッド部38
は、懸垂ばね64の付勢力によって、ローラ支持部材3
6の当接杆44を押圧しない退避状態にあるので、上記
したように、第1ばね37の付勢力によって、ローラ支
持部材36が、加圧ローラ27を圧接位置に移動させる
ように(時計方向に)揺動された状態となっている。そ
のため、このトップカバー59の閉状態においては、加
圧ローラ27が加熱ローラ26に対して圧接された状態
となっている。
【0070】一方、トップカバー59を、この閉状態か
ら開動作させると、図6に示すように、そのトップカバ
ー59に連動される連結ロッド41が、トップカバー5
9に引かれて、連結ロッド41の支持板40側の端部
が、より前方に移動されるので、支持板40が支持軸5
6を支点して前方(反時計方向)に揺動される。そうす
ると、係合突部55が、ガイド溝52の移動溝部53
を、支持板40の揺動方向に沿って、その長手方向前方
側に移動するため、リンク部材39は、支持軸51を支
点として、ガイド溝52側が上方向、すなわち、支持板
40の支持軸56に向かう方向に、また、押動突部50
側が下向きに(反時計方向に)揺動される。
【0071】そうすると、リンク部材39の押動突部5
0が、第1操作レバー46の上面を押圧するので、第1
操作レバー46は、支持軸47を支点として下方向(反
時計方向)に揺動され、これによって、当接突部49が
直動ロッド部38の上端部に当接されて、直動ロッド部
38が懸垂ばね64の付勢力に抗して、下方向に進出さ
れる。そして、この直動ロッド部38が下方向に進出さ
れると、その直動ロッド部38の下端部がローラ支持部
材36の当接杆44を押圧するので、上記したように、
第1ばね37の付勢力に抗して、ローラ支持部材36
が、加圧ローラ27を圧接解除位置に移動させるように
(反時計方向に)揺動される。
【0072】そして、図3に示すように、トップカバー
59が開状態(フルオープン状態)になると、図5に示
すように、支持板40の係合突部55がガイド溝52の
ロック溝部54内に受け入れられて、その移動が確実に
規制される。そのため、トップカバー59の開状態にお
いては、第1ばね37の付勢力に抗して、加圧ローラ2
7が圧接解除位置において確実に保持されるようにな
る。
【0073】また、トップカバー59を、この開状態か
ら閉動作させると、上記した逆、すなわち、そのトップ
カバー59に連動する連結ロッド41が、トップカバー
59に押されて、その支持板40側の端部がより後方に
移動され、これによって、支持板40が支持軸56を支
点して後方(時計方向)に揺動される。そして、係合突
部55が、リンク部材39のガイド溝52におけるロッ
ク溝部54から抜け出して、移動溝部53を、支持板4
0の揺動方向に沿って、その長手方向後方側に移動する
ため、リンク部材39は、支持軸51を支点として、ガ
イド溝52側が下方向に、また、押動突部50側が上方
向に(時計方向に)に揺動される。そうすると、リンク
部材39の押動突部50の、第1操作レバー46の上面
に対する押圧が解除されるので、トップカバー59の閉
状態においては、上記したように、加圧ローラ27が加
熱ローラ26に対して圧接されるようになる。
【0074】そして、このような連動機構33によれ
ば、トップカバー59の開動作に連動させて加熱ローラ
26に対する加圧ローラ27の圧接を解除できるので、
これら加圧ローラ27および加熱ローラ26の間におい
て、用紙3のジャムが発生した場合には、トップカバー
59の開動作させるのみで、簡易かつ確実に、そのジャ
ムとなった用紙3を取り除くことができる。また、ジャ
ムとなった用紙3を取り除いた後、再びトップカバー5
9を閉動作させれば、その閉動作に連動させて、加圧ロ
ーラ27を加熱ローラ26に対して圧接させることがで
きるので、簡易かつ確実に、良好な定着動作を達成する
ことができる。
【0075】そして、この連動機構33では、開動作時
には、リンク部材39が第1操作レバー46を介して、
第1ばね37の付勢力に抗して直動ロッド部38を押動
させるが、この第1ばね37の付勢力によってリンク部
材39に伝達される荷重は、そのリンク部材39の揺動
方向、すなわち、リンク部材39のガイド溝52が移動
する支持板40の支持軸56に向かう方向に伝達される
ので、その荷重は、支持板40において確実に受け止め
られる。一方、トップカバー59に連結される連結ロッ
ド41は、このリンク部材39のガイド溝52が移動す
る支持板40の支持軸56に向かう方向と交差する、リ
ンク部材39の揺動軌跡の外側に向かう方向に延びるよ
うに配置されているので、このリンク部材39に伝達さ
れる荷重が、この連結ロッド41を介してトップカバー
59に伝達されることが非常に少ない。また、トップカ
バー59の閉動作時においても、リンク部材39の直動
ロッド部38に対する押動が解除されるので、リンク部
材39には荷重が伝達されることがなく、そのため、ト
ップカバー59にも荷重が伝達されることがない。
【0076】そのため、トップカバー59の開閉動作
と、定着装置18の加圧ローラ27および加熱ローラ2
6の圧接および解除とを連動させることができながら、
トップカバー59には、その連動により生じる荷重が伝
達されることが少ないため、強度がそれほど必要となら
ず、そのため、トップカバー59を簡易かつ軽量に構成
して、コストダウンを図ることができる。また、トップ
カバー59の開閉にも、そのような荷重に相当する力が
不要であり、少ない力で簡易に開閉操作を行なうことが
できる。
【0077】しかも、この連動機構33では、トップカ
バー59の開閉時には、その開閉動作に連動して支持板
40が揺動され、係合突部55が、リンク部材39のガ
イド溝52内で移動することにより、リンク部材39を
より確実に揺動させているので、トップカバー59に、
連動により生じる荷重が伝達されることが、より確実に
防止されている。
【0078】さらに、この連動機構33では、トップカ
バー59の開動作時には、係合突部55がガイド溝52
の移動溝部53内を良好に移動して、トップカバー59
が開状態になると、その係合突部55がロック溝部54
に受け入れられて、その係合突部55のロック溝部54
内での移動が確実に規制されるので、トップカバー59
の開状態においては、加圧ローラ27を圧接解除位置に
おいて確実に保持することができる。
【0079】また、このロック溝部54は、移動溝部5
3に対して、トップカバー59の開動作時にリンク部材
39を揺動させるための力が低減する方向に、屈曲形成
されているので、トップカバー59の開状態から閉動作
する時には、ロック溝部54内の係合突部55を、この
ロック溝部54から移動溝部53内に移動させるための
力(すなわち、図6に示す状態において、支点越えさせ
る力)さえ与えれば、係合突部55をガイド溝52の移
動溝部53内に移動させることができ、これによって、
より一層、少ない力でのトップカバー59の開閉動作を
実現している。
【0080】しかも、係合突部55には、ガイド溝52
との間における摺動抵抗を低減するための、ころ部材5
7が回転自在に設けられているので、係合突部55は、
ころ部材57によって摺動抵抗が低減された状態で、ガ
イド溝52内を移動される。そのため、これによって
も、より一層、少ない力でのトップカバー59の開閉動
作が実現されている。
【0081】また、この連動機構33では、リンク部材
39とは独立した部材として、第1操作レバー46が設
けられているので、加圧ローラ27および加熱ローラ2
6の間において、用紙3のジャムが発生した場合には、
トップカバー59を開動作せずとも、ユーザは、図1に
示すように、リヤカバー58を開けて、この第1操作レ
バー46を指で下方に押動するのみで、加熱ローラ26
に対する加圧ローラ27の圧接を解除して、そのジャム
となった用紙3を取り除くことができる。すなわち、こ
の連動機構33では、定着装置18の加圧ローラ27お
よび加熱ローラ26の間において、用紙3のジャムが発
生した場合には、トップカバー59を開動作させるか、
あるいは、第1操作レバー46を操作するかを選択し
て、ジャムとなった用紙3を取り除くことができるの
で、より状況に適した操作性の向上が図られている。
【0082】しかも、この第1操作レバー46は、リン
ク部材39の押動突部50と、直動ロッド部38との間
において、揺動可能に設けられているので、第1操作レ
バー46の配設を、簡易な構成により低コストで実現し
ている。
【0083】なお、この実施形態では、第1操作レバー
46を、リンク部材39の押動突部50と、直動ロッド
部38との間において揺動可能に設けているが、この第
1操作レバー46を設けることなく、リンク部材39の
押動突部50によって、直動ロッド部38を直接押動さ
せる構成としてもよい。
【0084】また、そのような場合には、たとえば、リ
ンク部材39と直動ロッド部38とを一体的に形成し
て、これらリンク部材39および直動ロッド部38を1
つの押動部材として構成してもよく、さらには、リンク
部材39および直動ロッド部38から構成される押動部
材とローラ支持部材36とを一体的に形成して、これら
リンク部材39、直動ロッド部38およびローラ支持部
材36を1つの移動部材として構成してもよい。
【0085】また、このレーザプリンタ1には、加圧ロ
ーラ27と加熱ローラ26との間の圧接力を変更するた
めの圧接力変更機構60が設けられている。図7ないし
図11は、この圧接力変更機構60の要部構成を示す側
断面図である。これら図7ないし図11を参照して、以
下、圧接力変更機構60について詳述する。
【0086】図7ないし図11に示すように、この圧接
力変更機構60は、本実施形態においては、上記した連
動機構33と同様に、本体ケーシング2の定着装置18
の両側にそれぞれ設けられているが、以下の説明では、
図7ないし図11に現れる一方側のみについて述べる。
【0087】この圧接力変更機構60は、図7に示すよ
うに、上記したローラ支持部材36、第1ばね37およ
び直動ロッド部38を備えている。なお、この圧接力変
更機構60において、ローラ支持部材36および第1ば
ね37が第1付勢手段を構成し、直動ロッド部38が第
2付勢手段を構成する。また、ローラ支持部材36およ
び第1ばね37は、上記した構成の通りである。
【0088】直動ロッド部38は、直動ロッド61、切
替部材62、第2弾性部材としての第2ばね63および
懸垂ばね64を備えている。
【0089】直動ロッド61は、細長板状の直動部材6
5と、直動部材65の長手方向略中央部から後方に突出
形成され、下方が傾斜する略矩形状の突出部66とが一
体的に形成されることにより構成されている。直動部材
65における前側には、後述するスライド部材70の薄
板部82および第2ばね63が内装される開口溝部が長
手方向に沿って開口形成されるとともに、後側には、後
述するスライド部材70の薄板部82を上下方向にスラ
イド可能に受け入れるスライド溝部が形成されている。
また、直動部材65の下端部には、当接部材としての当
接部90が形成されており、この当接部90の前側側方
には、後述する懸垂ばね64の一端を保持するための係
止突部86が鉤状に突出形成されている。
【0090】また、突起部66は、互いに所定間隔を隔
てて対向配置される1対のプレート部材からなり、その
間に後述するスライド部材70の厚板部81が上下方向
にスライド可能に支持されている。また、突出部66に
おける直動部材65と反対側の端部には、直動部材65
の長手方向に沿って、後述する揺動軸76を回動可能に
受け入れるための上下方向に延びた長孔部68が開口形
成されている。
【0091】切替部材62は、切替板部材69と、スラ
イド部材70とを備えている。
【0092】切替板部材69は、側面視略L字状をな
し、当接板71と、操作レバーとしての第2操作レバー
72とが一体的に形成されることにより構成されてい
る。
【0093】当接板71は、略矩形板状をなし、図11
に示すように、平坦状に形成される上端縁部の第1部分
73と、湾曲形状に形成される前側側縁部の第2部分7
4とが、丸みのある角部として形成される第1屈曲部分
75を介して連続して形成されており、第1部分73
は、次に述べる第2操作レバー72が延びる方向と略直
交する方向に形成され、第2部分74は、後述する揺動
軸76を揺動支点として当接板71が揺動する揺動軌跡
に沿う湾曲形状に形成されている。
【0094】また、当接板71の後部には、揺動軸76
が、この当接板71と直交する内側方向に突出形成され
ている。
【0095】この揺動軸76は、断面略しずく状に形成
されており、より具体的には、略平坦状に形成される第
3部分77および第4部分78と、それらの一端側を連
続させる鋭角に形成された第2屈曲部分79と、それら
の他端側を連続させる円弧状に形成された円弧部分80
とによって外周面が形成されており、第3部分77が当
接板71の第1部分73と略平行するように形成されて
いる。
【0096】第2操作レバー72は、手動で操作可能な
板状をなし、当接板71の後端部から、当接板71と略
直交する方向に延びるように、連続して一体的に形成さ
れている。
【0097】そして、切替板部材69は、当接板71の
揺動軸76が、直動ロッド61の長孔部68に挿入され
ることにより、直動ロッド61に揺動可能に支持されて
いる。
【0098】スライド部材70は、図7に示すように、
直動ロッド61の突出部66のプレート部材間にスライ
ド可能に狭持される略三角形状の厚板部81と、直動部
材65の開口溝部に内装されるとともに、スライド溝部
にスライド可能に係止される略矩形状の薄板部82とが
一体的に形成されることにより構成されている。厚板部
81の上端面83は、平坦状に形成されるとともに、薄
板部82の下端側には、後述する第2ばね63を取り付
けるための突起部84が形成されている。そして、この
スライド部材70は、厚板部81が突出部66のプレー
ト部材間に挟まれ、薄板部82が開口溝部に内装される
とともに、スライド溝部に挟まれた状態で、直動ロッド
61に対して上下方向に相対的にスライド可能に組み付
けられている。
【0099】第2ばね63は、直動ロッド61の直動部
材65の開口溝部に内装された状態で、その一端が、ス
ライド部材70の突起部84に係止されるとともに、そ
の他端が、直動部材65の下端部の当接部90に係止さ
れており、スライド部材70と当接部90との間が広が
るように付勢している。また、この第2ばね63の弾性
率は、上記した第1付勢手段の第1ばね37の弾性率よ
りも小さく設定されている。
【0100】懸垂ばね64は、その一端が、当接部90
の係止突部86に取り付けられるとともに、その他端
が、垂直方向上方において、本体ケーシング2に固定さ
れており、係止突部86を上方向に牽引するように付勢
している。また、この懸垂ばね64の弾性率は、第2ば
ね63よりも小さく設定されている。
【0101】そのため、図7に示すように、直動ロッド
部38は、常には、懸垂ばね64によって、切替部材6
2の当接板71が本体ケーシング2に形成されている基
準当接部87に当接するように付勢されている。
【0102】次に、このように構成される圧接力変更機
構機構60の動作について説明する。
【0103】リヤカバー58の閉状態においては、図7
および図11(a)に示すように、第2操作レバー72
が、略鉛直方向に向くように配置されることにより、当
接板71の第1部分73および揺動軸76の第3部分7
7が略水平方向に向くように配置される。このような状
態においては、直動ロッド部38は、懸垂ばね64の付
勢力によって上方向に付勢されることにより、当接板7
1の第1部分73が基準当接部87の下面に当接される
ことによって、当接部90が、ローラ支持部材36の当
接杆44から離間された非作用位置に位置される。(以
下、この状態を非作用状態とする。)そのため、ローラ
支持部材36は、第1ばね37の付勢力のみによって、
加圧ローラ27を加熱ローラ26に向けて圧接する圧接
方向に揺動され、これによって、加熱ローラ26と加圧
ローラ27との間が所定の圧接力で圧接される第1圧接
状態が形成される。なお、この非作用状態においては、
スライド部材70は、第2ばね63の付勢力によって、
その薄板部82がスライド溝部の上部に付勢され、この
状態において、揺動軸76の第3部分77が厚板部81
の上端面83に当接されている。
【0104】また、当接部90が非作用位置に位置され
ている状態においては、図11(a)に示すように、当
接板71の第1部分73が、基準当接部87の下面に当
接され、その位置が規定されるとともに、揺動軸76の
第3部分77が、スライド部材70の上端面83に当接
されている。
【0105】次いで、このような非作用状態から、厚み
のある封筒などの厚紙からなる用紙3を印刷する場合に
は、腰折れを防止すべく、そのままほぼ直線的に排出す
ることが望ましい。そのため、図8に示すように、リヤ
カバー58を閉状態から開動作させる。そうすると、図
1に示すように、定着装置18によって熱定着された用
紙3を、搬送ローラ28からリヤカバー58上にほぼ直
線的に排紙するストレートパスが形成されるとともに、
第2操作レバー72が露出され、ユーザによって手動で
操作可能な状態とされる。
【0106】そして、押圧ローラ27と加圧ローラ26
との間の圧接力を、普通紙からなる用紙3を印刷する場
合よりも低減するために、圧接力変更機構66の操作に
よって、押圧ローラ27と加圧ローラ26との間の圧接
力を低減するように変更する。すなわち、この操作で
は、まず、ユーザが指で第2操作レバー72を後方に押
し下げる。そうすると、図11(b)および図11
(c)に示すように、揺動軸76を支点として、第2操
作レバー72が下方に揺動されるとともに、当接板71
が上方に揺動される。この時、当接板71は、懸垂ばね
64の付勢力によって、基準当接部87に当接しながら
揺動されるので、基準当接部87に対しては、当接板7
1の第1部分73が当接している状態(図11(a)に
示す状態)から、第2操作レバー72が一時的に斜め方
向を向く状態となった時(図11(b)に示す状態)に
は、一時的に第1屈曲部分75が当接し、その後、第2
操作レバー72が水平方向を向く状態となった時(図1
1(c)に示す状態)に、第2部分74が当接されるよ
うになる。また、これに伴なって、スライド部材70の
上端面83に対しては、揺動軸76の第3部分77が当
接している状態(図11(a)に示す状態)から、第1
屈曲部分75が一時的に基準当接部87に当接した時
(図11(b)に示す状態)には、一時的に第2屈曲部
分79が当接し、その後、第2部分74が基準当接部8
7に当接した時(図11(c)に示す状態)に、第4部
分78が当接されるようになる。
【0107】そうすると、揺動軸76は、第2部分74
と揺動軸76との対向距離と、第1部分73と揺動軸7
6との対向距離との差の分、下方に移動されるので、そ
の揺動軸76が当接しているスライド部材70が下方に
押圧される。そうすると、懸垂ばね64の弾性率よりも
第2ばね63の弾性率が大きいことから、この第2ばね
63を介して直動ロッド61が押圧され、これによっ
て、図9に示すように、直動ロッド61が下方に移動さ
れ、当接部90がローラ支持部材36の当接杆44に当
接される。
【0108】そして、当接部90がローラ支持部材36
の当接杆44に当接されると、当接部90は、第1ばね
37によって付勢されているローラ支持部材36からの
反力を受けるが、この時、第1ばね37の弾性率が第2
ばね63の弾性率よりも大きく設定されているため、図
10に示すように、第2ばね63がその反力によって圧
縮される。そのため、直動ロッド61が、基準当接部8
7によって位置が規定されているスライド部材70に対
して、上方に向かって相対的にスライド移動されるの
で、当接部90が、それ以上ローラ支持部材36を押圧
することはなく、実質的に第2ばね63の付勢力のみ
が、当接部90を介してローラ支持部材36に作用され
るようになる。なお、以下の説明において、このように
当接部90がローラ支持部材36の当接杆44に当接さ
れている位置を作用位置とし、実質的に第2ばね63の
付勢力のみが第1ばね37の付勢力に抗する方向にロー
ラ支持部材36に作用している状態を作用状態とする。
【0109】そして、このような作用状態では、第2ば
ね63が、第1ばね37の付勢力に抗してローラ支持部
材36を付勢するので、ローラ支持部材36がその分、
それらの圧接を解除する圧接解除方向に移動され、押圧
ローラ27の加圧ローラ26に対する圧接力が低減され
るので、それらを前記所定の圧接力より小さい圧接力で
圧接する第2圧接状態が形成される。その結果、この作
用状態において、封筒などの厚紙からなる用紙3の良好
な定着を達成することができる。
【0110】なお、この圧接力変更機構60では、第2
ばね63の弾性率が、第1ばね37の弾性率よりも小さ
く設定されているので、作用状態においては、押圧ロー
ラ27と加圧ローラ26との間の圧接力が解除されるこ
とはなく、押圧ローラ27と加圧ローラ26との間の圧
接力を確実に低減させることができる。
【0111】その後、厚紙からなる用紙3の印刷が終了
して、通常の普通紙からなる用紙3を印刷する場合に
は、再び、第2操作レバー72を指で前方に押し上げれ
ばよい。そうすると、上記した逆、すなわち、揺動軸7
6を支点として、第2操作レバー72が上方に揺動され
るとともに、当接板71が下方に揺動される。そうする
と、第2ばね63の圧縮が解除されるとともに、当接部
90がローラ支持部材36の当接杆44に当接している
間は、第1ばね37の付勢力によって、直動ロッド61
が上方に押し上げられ、当接杆44から離間すると、直
動ロッド61は懸垂ばね64の付勢力によって上方向に
牽引され、直動ロッド61は、当接板71の第1部分7
3が基準当接部87に当接するまで、上方に移動され、
再び、非作用状態となり、押圧ローラ27と加圧ローラ
26とが所定の圧接力で圧接される第1圧接状態が形成
される。
【0112】なお、この時には、基準当接部87に対し
て、当接板71の第2部分74が当接している状態(図
11(c)に示す状態)から、第2操作レバー72が一
時的に斜め方向を向く状態となった時(図11(b)に
示す状態)には、一時的に第1屈曲部分75が当接し、
その後、第2操作レバー72が鉛直方向を向く状態とな
った時(図11(a)に示す状態)に、第1部分73が
当接されるようになる。また、これに伴なって、スライ
ド部材70の上端面83に対しては、揺動軸76の第4
部分78が当接している状態(図11(c)に示す状
態)から、第1屈曲部分75が一時的に基準当接部87
に当接した時(図11(b)に示す状態)には、一時的
に第2屈曲部分79が当接し、その後、第1部分73が
基準当接部87に当接した時(図11(a)に示す状
態)に、第3部分77が当接される。
【0113】その後、リヤカバー58を閉動作させて、
通常の普通紙からなる用紙3を印刷すれば、上記したよ
うに、押圧ローラ27と加圧ローラ26との間におい
て、所定の圧接力によって定着させた後に、排紙トレイ
31上に排紙することができる。
【0114】また、このレーザプリンタ1では、厚紙か
らなる用紙3の印刷が終了して、通常の普通紙からなる
用紙3を印刷しようとした時に、第2操作レバー72を
指で前方に押し上げれることを忘れても、図10に示す
ように、作用状態において、第2操作レバー72は、リ
ヤカバー58の内側面に当接しているので、その後に、
リヤカバー58を閉動作させれば、第2操作レバー72
は、リヤカバー58の閉動作時に、リヤカバー58と当
接して、そのリヤカバー58の押圧によって非作用状態
に戻されるので、たとえ、第2操作レバー72の切り替
えを忘れても、リヤカバー58の閉動作によって、自動
的に非作用状態に切り替えることができる。
【0115】そして、レーザプリンタ1では、このよう
な圧接力変更機構60を備えることで、普通紙からなる
用紙3の定着時には、第2操作レバー72を、非作用状
態に切り替えておけば、第1ばね37のみの付勢力によ
ってローラ支持部材36が圧接方向に移動され、押圧ロ
ーラ27が加熱ローラに向けて所定の圧接力で圧接され
る第1圧接状態が形成されるので、普通紙からなる用紙
3の良好な定着を達成することができる。一方、封筒な
どの厚紙からなる用紙3の定着時には、第2操作レバー
72を、作用状態に切り替えておけば、第2ばね63
が、第2ばね37の付勢力に抗してローラ支持部材63
を付勢するので、ローラ支持部材63がその分、圧接解
除方向に移動され、押圧ローラ27が加熱ローラに向け
て所定の圧接力よりも小さな圧接力で圧接される第2圧
接状態が形成されるので、封筒などの厚紙からなる用紙
3の良好な定着を達成することができる。
【0116】そして、この圧接力変更機構60では、上
記したように、直動ロッド61は、作用状態では、第2
ばね63の付勢力のみによってローラ支持部材63を付
勢するので、簡易な構成によって、常に一定した第1ば
ね37の付勢力の低減を図ることができ、その結果、安
定した圧接力の低減を確実に図ることができる。
【0117】すなわち、たとえば、片側において常に2
つのばねの付勢力を加える場合のような互いのばねの付
勢力のばらつきや、ロッド部材が進退するストロークの
ばらつきに起因する、圧接力のばらつきがなく、たとえ
ば、普通紙からなる用紙3の定着時には、第1ばね37
のみの付勢力によって、また、厚紙からなる用紙3の定
着時には、第1ばね37の付勢力と、それに抗する第2
ばね63の付勢力とによって圧接力を決定することがで
きるので、各レーザプリンタ1毎における押圧ローラ2
7と加熱ローラとの間の圧接力を、普通紙の定着時に
は、従来の片側においてばね2つによって常に付勢して
いた場合よりも、ばらつきを小さくすることができ、さ
らに、厚紙の定着時には、従来のロット部材のストロー
クによって圧接力を切り替えていた場合よりも、ばらつ
きを小さくすることができる。
【0118】また、この圧接力変更機構60では、ユー
ザが手動で第2操作レバー72を操作して、作用状態と
非作用状態とに切り替えることができるので、任意のタ
イミングで、確実な切り替えを達成することができ、さ
らに、ユーザが作用状態から非作用状態への切り替えを
忘れても、リヤカバー56の閉動作によって、自動的に
第2操作レバー72を非作用状態に切り替える、すなわ
ち、押圧ローラ27と加熱ローラとの間の圧接力を第2
圧接状態から第1圧接状態に切り替えることができるの
で、普通紙からなる用紙3の厚さに対応した確実な定着
を達成することができる。
【0119】また、この圧接力変更機構60では、当接
部90が作用位置にある場合において、基準当接部87
に常に位置が規定されている当接板71が、スライド部
材70の位置を規定するので、スライド部材70の位置
を簡易な構成により確実に規定することができ、そのス
ライド部材70に第2ばね63を当接させることによ
り、ローラ支持部材63を付勢する第2ばね63の付勢
力を確実に安定させることができる。
【0120】また、この圧接力変更機構60では、第1
部分73と第2部分74との間には、第1屈曲部分75
が形成されているので、第2操作レバー72の作用状態
および非作用状態の切り替えにおいては、第1屈曲部分
75が基準当接部87に当接しても、その状態では安定
しないため、当接板71は、基準当接部87に対して第
2部分74が当接するか、または第1部分73が当接す
るかのいずれかに揺動される。そのため、第2操作レバ
ー72は、当接部90が作用位置にある状態において安
定して保持されるので、確実かつ安定した切り替えを達
成することができる。
【0121】しかも、この第2部分74は、この当接板
71が揺動する揺動軌跡に沿う湾曲形状に形成されてい
るので、第2操作レバー72によって直動ロッド61を
作用位置から非作用位置に切り替える時に、第2操作レ
バー72をスムーズに揺動させることができる。そのた
め、より一層、確実かつ安定した切り替えを達成するこ
とができる。
【0122】さらに、当接板71の揺動軸76の第3部
分77と第4部分78との間には、第2屈曲部分79が
形成されているので、この第2屈曲部分79がスライド
部材70に当接しても、その状態では安定せず、揺動軸
76は、スライド部材70に対して第3部分77または
第4部分78のいずれかが当接するように回転される。
そのため、直動ロッド61は、非作用位置および作用位
置のいずれかの状態において安定して保持されるので、
確実かつ安定した切り替えを達成することができる。
【0123】また、揺動軸76は第2操作レバー72の
揺動中心でもあるので、その揺動軸76をこのような形
状に形成することで、がたつきなく軽い力で第2操作レ
バー72を切り替えることができる。そのため、より一
層安定した切り替えを達成することができる。
【0124】なお、本実施形態において、圧接力変更機
構60は定着装置18の両側に設けられているが、たと
えば、一方が作用状態、他方が非作用状態であっても、
用紙3の通過が妨げられることがなく、それに起因する
ジャムの発生を防止することができる圧接力に設定され
ている。
【0125】また、圧接力変更機構60は、片方のみに
設けて加圧ローラ27全体を加熱ローラ26に対して移
動させるようにしてもよい。
【0126】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、普通紙の定着時には、第1付勢手段のみの
付勢力によって、また、厚紙の定着時には、第1付勢手
段の付勢力と、それに抗する第2付勢手段の第2弾性部
材の付勢力とによって圧接力を決定することができるの
で、各画像形成装置毎の定着部材間の圧接力を、普通紙
の定着時には、従来の片側においてばね2つによって常
に付勢していた場合よりも、厚紙の定着時には、従来の
ロッド部材のストロークによって圧接力を切り替えてい
た場合よりも、ばらつきを小さくすることができる。
【0127】請求項2に記載の発明によれば、任意のタ
イミングで、確実な切り替えを達成することができる。
【0128】請求項3に記載の発明によれば、第2付勢
手段の作用状態から非作用状態への切り替えを忘れて
も、第1開閉カバーの閉動作によって、自動的に、第2
付勢手段を作用状態から非作用状態に切り替えることが
でき、普通紙へのより確実な定着を達成することができ
る。
【0129】請求項4に記載の発明によれば、一定した
第1弾性部材の付勢力の低減を図ることができる。
【0130】請求項5に記載の発明によれば、第2付勢
手段が、作用状態にある場合には、第2弾性部材の付勢
力のみを、第1弾性部材の付勢力に抗する方向に移動支
持部材に作用させることができる。
【0131】請求項6に記載の発明によれば、定着部材
間の圧接力を確実に低減させることができる。
【0132】請求項7に記載の発明によれば、スライド
部材の位置を簡易な構成により確実に規定することがで
き、スライド部材に第2弾性部材を当接させることによ
り、移動支持部材を付勢する第2弾性部材の付勢力を確
実に安定させることができる。
【0133】請求項8に記載の発明によれば、切替部材
は、当接部材が作用位置にある状態において安定して保
持されるので、確実かつ安定した切り替えを達成するこ
とができる。
【0134】請求項9に記載の発明によれば、切替部材
をスムーズに揺動させることができる。そのため、より
一層、確実かつ安定した切り替えを達成することができ
る。
【0135】請求項10に記載の発明によれば、当接部
材は、非作用位置および作用位置のいずれかの状態にお
いて安定して保持され、確実かつ安定した切り替えを達
成することができる。また、がたつきなく軽い力で切替
部材を切り替えることができ、より一層安定した切り替
えを達成することができる。
【0136】請求項11に記載の発明によれば、簡易な
操作による確実な切り替えを達成することができ、ま
た、操作レバーの切り替えを忘れても、第1開閉カバー
の閉動作によって、自動的に当接部材を非作用位置に移
動させることができ、より確実な定着を達成することが
できる。
【0137】請求項12に記載の発明によれば、第2開
閉カバーの開動作に連動させて、簡易かつ確実に、定着
部材間の圧接を解除することができ、これら定着部材間
において、記録媒体のジャムが発生した場合には、簡易
かつ確実に、そのジャムとなった記録媒体を取り除くこ
とができる。
【0138】請求項13に記載の発明によれば、定着部
材間の圧接力が所定の圧接力である第1圧接状態への切
り替えを忘れても、第1開閉カバーの閉動作によって、
自動的に定着部材間の圧接力を第1圧接状態に切り替え
ることができ、普通紙へのより確実な定着を達成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置としての、レーザプリン
タの一実施形態を示す要部側断面図である。
【図2】図1に示すレーザプリンタにおいて、連動機構
の要部構成(トップカバーの閉状態)を示す側断面図で
ある。
【図3】図1に示すレーザプリンタにおいて、連動機構
の要部構成(トップカバーの開状態)を示す側断面図で
ある。
【図4】図2における連動機構の要部構成(トップカバ
ーの閉状態)の拡大側断面図である。
【図5】図3における連動機構の要部構成(トップカバ
ーの開状態)の拡大側断面図である。
【図6】図2における連動機構の要部構成(トップカバ
ーの開状態と閉状態との間の途中状態)の拡大側断面図
である。
【図7】図1に示すレーザプリンタの圧接力変更機構の
要部構成(リヤカバーが閉状態で第2操作レバーが非作
用状態)の拡大側断面図である。
【図8】図7に示す圧接力変更機構の要部構成(リヤカ
バーが開状態で第2操作レバーが非作用状態)の拡大側
断面図である。
【図9】図7に示す圧接力変更機構の要部構成(リヤカ
バーが開状態で第2操作レバーが作用状態と非作用状態
との間の途中状態)の拡大側断面図である。
【図10】図7に示す圧接力変更機構の要部構成(リヤ
カバーが開状態で第2操作レバーが作用状態)の拡大側
断面図である。
【図11】図7に示す圧接力変更機構の切替部材の拡大
側断面図であり、(a)は、非作用状態にある時の切替
部材の状態を示し、(b)は、非作用状態と作用状態と
の間の途中状態にある時の切替部材の状態を示し、
(c)は、作用状態にある時の切替部材の状態を示す。
【符号の説明】
1 レーザプリンタ 2 本体ケーシング 3 用紙 18 定着装置 26 加熱ローラ 27 加圧ローラ 36 ローラ支持部材 37 第1ばね 38 直動ロッド部 58 リヤカバー 59 トップカバー 60 圧接力変更機構 62 切替部材 63 第2ばね 70 スライド部材 71 当接板 72 第2操作レバー 73 第1部分 74 第2部分 75 第1屈曲部分 76 揺動軸 77 第3部分 78 第4部分 79 第2屈曲部分 87 基準当接部 90 当接部
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月28日(2001.12.
28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項11
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】また、請求項11に記載の発明は、請求項
5ないし10のいずれかに記載の発明において、前記切
替部材は、操作可能な操作レバーを備えており、前記操
作レバーの操作によって、前記当接部材を作用位置と非
作用位置とに切り替え可能に構成されており、前記操作
レバーは、前記第1開閉カバーの閉動作時に、前記第1
開閉カバーと当接して、前記当接部材を作用位置から非
作用位置に移動させるように構成されていることを特徴
としている。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに圧接可能に対向配置される2つの
    定着部材を有する定着装置と、定着部材間の圧接力を変
    更するための圧接力変更機構を備える画像形成装置にお
    いて、 前記圧接力変更機構は、 前記定着部材間を圧接するように付勢する第1付勢手段
    と、 前記第1付勢手段の付勢力に抗して、定着部材間の圧接
    力を低減する第2付勢手段とを備え、 前記第2付勢手段は、第2弾性部材を備え、前記第2弾
    性部材による付勢力を作用させる作用状態と、前記第2
    弾性部材による付勢力を作用させない非作用状態とに切
    り替え可能に設けられていることを特徴とする、画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記第2付勢手段が操作可能に設けられ
    ていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記定着装置によって定着された記録媒
    体を、その定着装置からほぼ直線的に排出するために、
    装置本体の側部を開閉する第1開閉カバーを備えてお
    り、 前記第1開閉カバーの閉動作によって、前記第2付勢手
    段が作用状態から非作用状態に切り替えられるように構
    成されていることを特徴とする、請求項2に記載の画像
    形成装置。
  4. 【請求項4】 各前記定着部材はローラからなり、 前記第1付勢手段は、 一方の前記ローラを、他方の前記ローラに対して圧接方
    向または圧接解除方向に移動可能に支持する移動支持部
    材と、 一方の前記ローラが他方の前記ローラに向けて圧接され
    るように、前記移動支持部材を常に付勢する第1弾性部
    材とを備え、 前記第2付勢手段は、作用状態において、前記第2弾性
    部材の付勢力を前記移動支持部材に作用させることを特
    徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記第2付勢手段は、前記移動支持部材
    に当接する当接部材と、 前記当接部材を、作用状態となる作用位置に向かう方向
    と非作用状態となる非作用位置に向かう方向とに切り替
    える切替部材とを備え、 前記第2弾性部材は、前記当接部材と前記切替部材との
    間に配置され、前記当接部材と前記切替部材との間が広
    がるように付勢していることを特徴とする、請求項4に
    記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記第2付勢手段の前記第2弾性部材の
    弾性率が、前記第1付勢手段の前記第1弾性部材の弾性
    率よりも、小さく設定されていることを特徴とする、請
    求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記切替部材は、前記当接部材に対して
    相対移動可能なスライド部材を備えており、 前記切替部材は、前記当接部材が、作用位置にある場
    合、前記スライド部材の位置を規定することを特徴とす
    る、請求項5または6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記切替部材は、前記当接部材に揺動可
    能に支持され、画像形成装置の筐体に当接する当接板を
    備えており、 前記当接板は、前記当接部材が非作用位置にある場合前
    記筐体に当接する第1部分と、前記当接部材が作用位置
    にある場合前記筐体に当接する第2部分とを備えてお
    り、 前記第1部分と前記第2部分とが、第1屈曲部分を介し
    て連続するように形成されていることを特徴とする、請
    求項5ないし7のいずれかに記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記第2部分は、この当接板が揺動する
    揺動軌跡に沿う湾曲形状に形成されていることを特徴と
    する、請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記当接板は、前記当接部材に揺動可
    能に支持されるための揺動軸を備え、 前記揺動軸は、前記当接部材が非作用位置にある場合前
    記スライド部材に当接する第3部分と、前記当接部材が
    作用位置にある場合前記スライド部材に当接する第4部
    分とを備えており、 前記第3部分と前記第4部分とが、第2屈曲部分を介し
    て連続するように形成されていることを特徴とする、請
    求項8または9に記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記切替部材は、操作可能な操作レバ
    ーを備えており、前記操作レバーの操作によって、前記
    当接部材を作用位置と非作用位置とに切り替え可能に構
    成されており、 前記操作レバーは、前記第1開閉カバーの閉動作時に、
    前記第1開閉カバーと当接して、前記当接部材を作用位
    置から非作用位置に移動させるように構成されているこ
    とを特徴とする、請求項3または5に記載の画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 装置本体の上部を開閉する第2開閉カ
    バーと、 前記第2開閉カバーの開動作時に、前記第1付勢手段の
    付勢力に抗して、前記当接部材を押圧して、前記移動支
    持部材を、前記定着部材間の圧接が解除される圧接解除
    位置に移動させるための連動機構を備えていることを特
    徴とする、請求項5ないし11のいずれかに記載の画像
    形成装置。
  13. 【請求項13】 互いに圧接可能に対向配置される2つ
    の定着部材を有する定着装置と、前記定着部材間の圧接
    力を変更するための圧接力変更機構と、前記定着装置に
    よって定着された記録媒体を、その定着装置からほぼ直
    線的に排出するために、装置本体の側部を開閉する第1
    開閉カバーとを備える画像形成装置において、 前記圧接力変更機構は、前記定着部材間を所定の圧接力
    で圧接させるための第1圧接状態と、前記定着部材間を
    前記所定の圧接力よりも小さい圧接力で圧接させるため
    の第2圧接状態とに切り換えるための操作可能な切替部
    材を備えており、 前記切替部材は、前記第1開閉カバーの閉動作時に、前
    記第1開閉カバーとの当接により、前記定着部材間の圧
    接力を前記第2圧接状態から第1圧接状態に切り替える
    ように構成されていることを特徴とする、画像形成装
    置。
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