JP2003183887A - 高蝕性古美調メッキ - Google Patents

高蝕性古美調メッキ

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JP2003183887A
JP2003183887A JP2001402826A JP2001402826A JP2003183887A JP 2003183887 A JP2003183887 A JP 2003183887A JP 2001402826 A JP2001402826 A JP 2001402826A JP 2001402826 A JP2001402826 A JP 2001402826A JP 2003183887 A JP2003183887 A JP 2003183887A
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JP
Japan
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plating
black
gold
nickel
antique
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Pending
Application number
JP2001402826A
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English (en)
Inventor
Norio Uchida
紀男 内田
Kinzo Osumi
金三 大隅
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Iris Co Ltd
Original Assignee
Iris Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐蝕性の強い古美調金メッキでありながら、保
護のためのクリアー塗装を排除して、メッキパーツと樹
脂パーツの組み合わせ商品において、ボタン類が製造さ
れた後で染色を可能とする古美調メッキを提供する事。 【解決手段】ニッケル等の白色で耐蝕性の強い金属によ
るメッキ皮膜の上に、黒ニッケルメッキまたは錫ニッケ
ル合金等の下地のメッキより黒色のメッキを施し、更に
研磨によりその黒色メッキの一部を取り除くか、その上
に電気抵抗の大きい皮膜を施した後、研磨によりその黒
色メッキおよび電気抵抗値の大きな皮膜の一部を取り除
いてから金メッキを施す事で、金色の部分と黒色または
黒ずんた金色を有する古美調金メッキ品を製造する事が
出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工芸品、服飾パー
ツ、アクセサリー分野に関するメッキ加工分野、装飾加
工分野に関係する。
【0002】
【従来の技術】従来、工芸品、服飾パーツ、アクセサリ
ー等において、古美加工は装飾的表面処理加工として重
要な地位を占めている。金メッキ色の古美調メッキは真
鍮メッキを施した後、その表面に酸化皮膜を作る事で黒
色化し、研磨によりその酸化皮膜の一部を除去する事で
真鍮メッキを露出させる。これにより、真鍮メッキの色
を金に見立てる事で、真鍮色と酸化皮膜のコントラスト
で、あたかも金メッキの一部が変色したような効果を得
ている。しかし真鍮は変色しやすく、酸化皮膜も強固な
皮膜とは言いがたい。そのため、実用的には一連のメッ
キ加工が終了した後、クリアー塗装による表面の保護が
必須である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】服飾パーツのボタンや
バックル類(以後、ボタン類という)は染色性を有する
樹脂製のパーツとメッキされたパーツを組合せる事で、
使用される服地の色に合わせて樹脂部をを染色する事が
出来、多くの要求に対応している。しかし、古美調金メ
ッキはメッキ面にクリアー塗装されている事で、染色時
にメッキの上の塗膜も染色されて本来の樹脂パーツとメ
ッキパーツの組み合わせの効果が無くなってしまう。従
って服飾パーツにとって共に重要である、古美調金メッ
キと染色という組み合わせが成立しなくなる。
【0004】そこで本発明は、耐蝕性の強いメッキによ
って古美調金メッキの質感を再現する事で、保護のため
のクリアー塗装を排除し、結果的にメッキパーツと樹脂
パーツの組み合わせ商品において、ボタン類が製造され
た後で染色を可能とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】ボタン類に用いられる金
メッキの膜厚は非常に薄い。(0.1μm以下)このた
め、その色は金メッキ下地のメッキ色の影響を強く受け
る。これを利用して、金メッキ下地に白色部と黒色部が
あるようなメッキを作り、白色部のみ金色が良く映える
様にする事で、金色の部分と、あたかも金メッキが剥げ
落ちてしまったかのような古美調金メッキ品を作る。
【0006】以下手段1を説明するが、下地メッキは素
地の状態によって銅メッキを施すが、状況によっては省
略可能である。金下地の白色メッキは、ニッケルメッキ
が一般的だが、クロム、銀以外の白色メッキでも代用可
能である。
【0007】黒色メッキは黒ニッケルメッキまたは、そ
の他黒色合金メッキ(黒クロムメッキは不可)が良い。
黒色メッキまで施した後、研磨により黒色メッキの一部
を取り除き、その上に、金メッキを薄く施す。これによ
り、一部黒色メッキが除去された部分は下地がニッケル
等の白色であるため、上の金メッキを鮮やかに映し出
す。一方、黒色メッキが除去されなかった部分は金色よ
りも黒色が勝り、金色は反映されない。この結果、部分
的に金メッキが残存するような古美調金メッキを作る事
が出来る。
【0008】また、表面近くに有るメッキは、金メッ
キ、ニッケルメッキ、黒色メッキであり、服飾パーツと
しては実用的な耐蝕性が確認されたメッキであって、表
面保護の目的のクリアー塗装は特別な場合以外は不要で
ある。従って、この製法で作られたメッキパーツと樹脂
パーツとの組み合わせのボタン類は、分散染料での染色
を行ってもメッキ部分は染色される事がなく、目的の商
品として価値を失うものではない。
【0009】更に手段2として手段1で達成した金色と
非金色部のコントラストをより明瞭にするための方法は
以下の通りである。つまり、手段1で行った工程で黒色
メッキを施した後、更に進めて電気抵抗値が高いか、あ
るいは絶縁性の無機または有機質の皮膜を処理する。こ
の後、研磨により無機または有機質の皮膜と黒色メッキ
皮膜を一部分除去する。その上に金メッキを施すと、無
機または有機質の皮膜、黒色メッキが除去された部分に
は金は析出するが、それ以外の部分は電気抵抗が大きい
ために金の電解反応自体が起きず、金はほとんどか、ま
たは全く析出しない。これにより、手段1の場合よりも
明確に金色とそうでない部分のコントラストが表現され
る。なお、電気抵抗値の大きい皮膜とは市販の、または
それに類する薬液での浸漬または電解によるクロメート
皮膜、有機質の皮膜、塗膜等を指す。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の高蝕性古美調メッ
キ製法の実施例を説明する。ただし、これは言うまでも
なく単に説明用のもので発明思想の制限又は限定を意味
するものではない。
【0011】第1図は従来の古美調メッキを表す断面
図。1はメッキ品、1aは素地、1bは下地メッキ層、
1cは真鍮メッキ層、1dは酸化皮膜層、1eは酸化皮
膜除去部。
【0012】第2図は本発明の高蝕性古美調メッキの第
一実施例を表す断面図。1’はメッキ品、1a’は素
地、1b’は下地メッキ層、1c’はニッケルメッキ層
または耐蝕性白色メッキ層、1d’は黒色メッキ層、1
e’は金メッキ部。
【0013】第3図は本発明の高蝕性古美調メッキの第
二実施例を表す断面図。1’’はメッキ品、1a’’は
素地、1b’’は下地メッキ層、1c’’はニッケルメ
ッキ層または耐蝕性白色メッキ層、1d’’は黒色メッ
キ層、1e’’は金メッキ部、1fは電気抵抗の大きな
皮膜。
【0014】
【発明の効果】本発明の高蝕性古美調メッキにより、耐
蝕性の強いメッキによる古美調金メッキでありながら、
保護のためのクリアー塗装を排除するので、結果的にメ
ッキパーツと樹脂パーツの組み合わせ商品において、ボ
タン類が製造された後で染色を可能とする古美調メッキ
を提供する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は従来の古美調メッキを表す断面図。
【図2】第2図は本発明の高蝕性古美調メッキの第一実
施例を表す断面図。
【図3】第3図は本発明の高蝕性古美調メッキの第二実
施例を表す断面図。
【符号の説明】
1 −メッキ品 1a−素地 1b−下地メッキ層 1c−真鍮メッキ層 1d−酸化皮膜層 1e−酸化皮膜除去部 [第一実施例] 1’ −メッキ品 1a’−素地 1b’−下地メッキ層 1c’−ニッケルメッキ層または耐蝕性白色メッキ層 1d’−黒色メッキ層 1e’−金メッキ部 [第二実施例] 1’’ −メッキ品 1a’’−素地 1b’’−下地メッキ層 1c’’−ニッケルメッキ層または耐蝕性白色メッキ層 1d’’−黒色メッキ層 1e’’−金メッキ部 1f −電気抵抗の大きな皮膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ニッケル等の白色で耐蝕性の強い金属によ
    るメッキ皮膜の上に、黒ニッケルメッキまたは錫ニッケ
    ル合金等の下地のメッキより黒色のメッキを施し、更に
    研磨によりその黒色メッキの一部を取り除いてから金メ
    ッキを施す事で、金色の部分と黒色または黒ずんだ金色
    を有する古美調金メッキ品を作る事を特徴とする製造
    法。
  2. 【請求項2】ニッケル等の白色で耐蝕性の強い金属によ
    るメッキ皮膜の上に、黒ニッケルメッキまたは錫ニッケ
    ル合金等の下地のメッキより黒色のメッキを施し、更に
    その上に電気抵抗値の大きい皮膜を施した後、研磨によ
    りその黒色メッキ及び電気抵抗の大きな皮膜の一部を取
    り除いてから金メッキを施す事で、金色の部分と黒色ま
    たは黒ずんた金色を有する古美調金メッキ品を作る製造
    法。
  3. 【請求項3】請求項1乃至請求項2の方法で作られるメ
    ッキ品。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2139010A1 (en) * 2007-04-16 2009-12-30 Nissha Printing Co., Ltd. Transparent thin board
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CN110885996A (zh) * 2019-12-25 2020-03-17 东莞立德精密工业有限公司 一种五金件表面处理工艺及五金件

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