JP2003183059A - 合わせガラス中間膜用樹脂組成物、合わせガラス用中間膜及び合わせガラス - Google Patents

合わせガラス中間膜用樹脂組成物、合わせガラス用中間膜及び合わせガラス

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JP2003183059A
JP2003183059A JP2001379456A JP2001379456A JP2003183059A JP 2003183059 A JP2003183059 A JP 2003183059A JP 2001379456 A JP2001379456 A JP 2001379456A JP 2001379456 A JP2001379456 A JP 2001379456A JP 2003183059 A JP2003183059 A JP 2003183059A
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隆人 稲宮
Hideshi Kotsubo
秀史 小坪
Makoto Sakurai
良 桜井
Yasuhiro Morimura
泰大 森村
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    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B17/00Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
    • B32B17/06Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
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    • B32B17/10005Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing
    • B32B17/1055Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the resin layer, i.e. interlayer
    • B32B17/10761Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material of synthetic resin laminated safety glass or glazing characterized by the resin layer, i.e. interlayer containing vinyl acetal

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ポリビニルアルコールをアセタール化し
て得られるポリビニルアセタール樹脂の側鎖に加水分解
性基を有する基を導入してなる変性ポリビニルアセター
ル樹脂及び可塑剤を含有することを特徴とする合わせガ
ラス中間膜用樹脂組成物、該組成物がシート状に形成さ
れてなる合わせガラス用中間膜、及びこの硬化物がガラ
スに挟持されてなる合わせガラス。 【効果】 本発明によれば、耐湿性、耐熱性、耐貫通性
に優れた合わせガラスを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合わせガラス、特
に自動車、航空機等のウインドウ用ガラス、建築物の窓
ガラス等に用いる合わせガラスに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】自動
車、航空機等のウインドウ用ガラス、建築物の窓ガラス
等には、従来から合わせガラスが広く用いられている。
合わせガラスは、通常2枚のガラス板の間に樹脂膜(中
間膜)が挟持されており、衝撃等に対して高い安全性を
有することから、上記のような用途で安全ガラスとして
使用されている。
【0003】合わせガラスは、外部から衝撃が加えられ
た場合に、ガラスの部分は破損するが、ガラス板間の中
間膜は、容易には破損されないため、破損したガラスは
中間膜に貼着されたままで、ガラスの破片が周囲に飛散
することはほとんどない。
【0004】合わせガラスが、上記のような安全ガラス
としての機能を発揮するには、ガラス板と中間膜の接着
力をある範囲に調整することが必要である。ガラス板と
中間膜との接着力が小さい場合は、外部からの衝撃によ
り破損したガラス板が中間膜から剥がれて飛散しやす
く、一方、接着力が大きい場合はガラス板と中間膜が衝
撃と同時に共に破損して、破片が飛散してしまう。
【0005】また、合わせガラスの中間膜は、上記機能
を有し、更にガラスの透明性を低下させないように、そ
れ自身に高い透明性が要求される。
【0006】このような合わせガラスの中間膜として
は、ポリビニルアセタールと可塑剤とを主成分とする膜
が代表的であるが、上述のような特性を高いレベルで満
足する中間膜はまだ得られていない。
【0007】更に、ポリビニルアセタールと可塑剤を主
成分とする中間膜は、ポリビニルアセタールが熱可塑性
樹脂のため、下記のような点に問題がある。即ち、
(1)軟化し易いため、ガラス板と貼り合わせた後に、
熱によりガラス板がずれたり気泡が発生し易い、(2)
高湿度雰囲気下で長期間放置すると、水分による樹脂の
膨潤のため力学的強度や耐候性の低下が起こり易い、
(3)耐衝撃性が温度に依存して変化し易く、特に室温
を超えた高温領域では耐貫通性(飛来物等の合わせガラ
スの貫通のしやすさ)の低下が起こり易い等の問題があ
る。
【0008】特に、上記中間膜とガラス板との接着は、
ポリビニルアセタール中の水酸基とガラス板表面の水酸
基との水素結合によるものであり、この結合は水分の影
響を受けやすいため、高湿度雰囲気に長期間曝される
と、合わせガラスの周辺部から次第に白色化して透明度
が低下すると共に、ガラスとの接着力が低下するという
問題があった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので
あり、耐湿性、耐熱性、耐貫通性に優れた合わせガラス
を与える合わせガラス中間膜用樹脂組成物、合わせガラ
ス用中間膜及びこれを用いた合わせガラスを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結
果、ポリビニルアルコールをアセタール化して得られる
ポリビニルブチラール樹脂等のポリビニルアセタール樹
脂の側鎖に加水分解性基を有する基を導入すること、特
にビニルブチラール単位、ビニルアルコール単位及び酢
酸ビニル単位から構成されるポリビニルブチラール樹脂
のビニルアルコール単位の側鎖水酸基をアルコキシシリ
ル基含有イソシアネートにより加水分解性基を有する基
を導入して得られた変性ポリビニルブチラール樹脂、及
び可塑剤を含有する樹脂組成物からなる中間膜を用いた
合わせガラスが、耐湿性、耐熱性、耐貫通性に優れてい
ることを知見し、本発明をなすに至った。
【0011】即ち、本発明は、ポリビニルアルコールを
アセタール化して得られるポリビニルアセタール樹脂の
側鎖に加水分解性基を有する基を導入してなる変性ポリ
ビニルアセタール樹脂及び可塑剤を含有することを特徴
とする合わせガラス中間膜用樹脂組成物、該組成物がシ
ート状に形成されてなる合わせガラス用中間膜、及びこ
の硬化物がガラスに挟持されてなる合わせガラスを提供
する。
【0012】以下、本発明につき更に詳述する。本発明
の樹脂組成物は、ポリビニルアルコールをアセタール化
して得られるポリビニルアセタール樹脂の側鎖に加水分
解性基を有する基を導入してなる変性ポリビニルアセタ
ール樹脂及び可塑剤を含有するものである。
【0013】この場合、ポリビニルアセタール樹脂とし
ては、ポリビニルブチラール樹脂が好ましい。このポリ
ビニルブチラール樹脂は、下記式(1)に示すように、
ビニルブチラール単位A、ビニルアルコール単位B及び
酢酸ビニル単位Cから構成され、上記加水分解性基を有
する基はこれら単位A,B,Cのいずれの側鎖に導入さ
れていてもよいが、ポリビニルアルコール単位Bの側鎖
に導入されているものが好ましい。このポリビニルアル
コール単位Bの側鎖への加水分解性基を有する基の導入
は、例えば、該側鎖水酸基をアルコキシシリル基等の加
水分解性基を有するイソシアネートによって行うことが
好ましい。上記アルコキシシリル基としては、(ポリ)
メトキシシリル基、(ポリ)エトキシシリル基等が挙げ
られる。また、これらの基を含むイソシアネートとして
は、γ−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、
γ−イソシアネートプロピルトリメトキシシラン等が挙
げられ、上記イソシアネートを用いて、下記式(2)に
示すように加水分解性基を導入することができる。
【0014】
【化1】 (式中、Rは水素原子又はアルキル基、R’はアルコキ
シシリル基又はこれを含有する基を示す。)
【0015】なお、上記式(1)において、ビニルアル
コール単位Bは好ましくは3〜70モル%、より好まし
くは5〜50モル%、更に好ましくは5〜30モル%で
あり、3モル%より少ないと酸変性の反応性が悪くなる
場合があり、70モル%より多いと耐熱性、耐湿性が劣
る場合が生じる。
【0016】一方、可塑剤としては、特に限定されるも
のではないが、一般に多塩基酸のエステル、多価アルコ
ールのエステルが使用される。その例としては、ジオク
チルフタレート、ジヘキシルアジペート、トリエチレン
グリコール−ジ−2−エチルブチレート、ブチルセバケ
ート、テトラエチレングリコールジヘプタノエート、ト
リエチレングリコールジペラルゴネート、トリエチレン
グリコール−ビス(2−エチルヘキサネート)等を挙げ
ることができる。可塑剤は1種で用いても2種以上組み
合わせて使用してもよい。なお、可塑剤の含有量は、変
性ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対して20
〜50重量部の範囲が好ましい。
【0017】本発明の樹脂組成物の硬化のためには、有
機過酸化物又は光増感剤を用いることができるが、硬化
性接着剤が熱硬化性接着剤である場合には、通常、有機
過酸化物が用いられ、硬化性接着剤が光硬化性接着剤で
ある場合には、通常、光増感剤が用いられる。
【0018】本発明の樹脂組成物の硬化のために添加さ
れる有機過酸化物としては、70℃以上の温度で分解し
てラジカルを発生するものであればいずれも使用可能で
あるが、半減期10時間の分解温度が50℃以上のもの
が好ましく、成膜温度、調製条件、硬化(貼り合わせ)
温度、被着体の耐熱性、貯蔵安定性を考慮して選択され
る。
【0019】使用可能な有機過酸化物としては、例えば
2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオ
キサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチル
パーオキシ)ヘキシン−3、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、
ジクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチル
パーオキシイソプロピル)ベンゼン、n−ブチル−4,
4’−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、1,
1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシアセテート、メチルエチルケトンパーオキサイ
ド、2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオキ
シベンゾエート、ブチルハイドロパーオキサイド、p−
メタンハイドロパーオキサイド、p−クロロベンゾイル
パーオキサイド、ヒドロキシヘプチルパーオキサイド、
クロロヘキサノンパーオキサイド、オクタノイルパーオ
キサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパー
オキサイド、クミルパーオキシオクトエート、サクシニ
ックアシッドパーオキサイド、アセチルパーオキサイ
ド、t−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエー
ト)、m−トルオイルパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシイソブチレート、2,4−ジクロロベンゾイルパ
ーオキサイド等が挙げられる。有機過酸化物としては、
これらのうちの少なくとも1種が単独又は混合して用い
られ、通常変性ポリビニルアセタール樹脂100重量部
に対し0.1〜10重量部を添加して用いる。
【0020】本発明の樹脂組成物の硬化のために添加さ
れる光増感剤(光重合開始剤)としては、ラジカル光重
合開始剤が好適に用いられる。ラジカル光重合開始剤の
うち、水素引き抜き型開始剤としてベンゾフェノン、o
−ベンゾイル安息香酸メチル、4−ベンゾイル−4’−
メチルジフェニルサルファイド、イソプロピルチオキサ
ントン、ジエチルチオキサントン、4−(ジエチルアミ
ノ)安息香酸エチル等が使用可能である。また、ラジカ
ル光重合開始剤のうち、分子内開裂型開始剤として、ベ
ンゾインエーテル、ベンゾイルプロピルエーテル、ベン
ジルジメチルケタール、α−ヒドロキシアルキルフェノ
ン型として、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニ
ルプロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、アルキルフェニルグリオキシレート、
ジエトキシアセトフェノンが、また、α−アミノアルキ
ルフェノン型として、2−メチル−1−[4−(メチル
チオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパノン−1、
2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフ
ォリノフェニル)ブタノン−1が、またアシルフォスフ
ィンオキサイド等が用いられる。光増感剤としては、こ
れらのうちの少なくとも1種が単独又は混合して用いら
れ、通常変性ポリビニルアセタール樹脂100重量部に
対し0.1〜10重量部を添加して用いる。
【0021】本発明の樹脂組成物の物性(機械的強度、
接着性、光学的特性、耐熱性、耐湿性、耐候性、架橋速
度等)の改良や調節のために、本発明においては、アク
リロキシ基、メタクリロキシ基又はアリル基を有する化
合物(モノマー)を添加することが好ましい。
【0022】この目的に供せられる化合物としては、ア
クリル酸又はメタクリル酸誘導体、例えばそのエステル
及びアミドが最も一般的であり、エステル残基としては
メチル、エチル、ドデシル、ステアリル、ラウリルのよ
うなアルキル基のほかに、シクロヘキシル基、テトラヒ
ドロフルフリル基、アミノエチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−
ヒドロキシプロピル基等が挙げられる。また、エチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、ポリエチレングリコール、トリメチロール
プロパン、ペンタエリスリトール等の多官能アルコール
とのエステルも同様に用いられる。アミドとしては、ダ
イアセトンアクリルアミドが代表的である。多官能架橋
助剤としては、トリメチロールプロパン、ペンタエリス
リトール、グリセリン等のアクリル酸又はメタクリル酸
エステル等が挙げられる。一方、アリル基を有する化合
物としてはジアリルフタレート、トリアリルイソシアヌ
レート、トリアリルシアヌレート等が挙げられる。
【0023】これらの化合物は1種又は2種以上の混合
物として、変性ポリビニルアセタール樹脂100重量部
に対し、通常0.5〜50重量部、好ましくは0.5〜
30重量部添加して用いられる。50重量部を超えると
接着剤の調製時の作業性や成膜性を低下させることがあ
る。
【0024】本発明の樹脂組成物には、接着促進剤とし
てシランカップリング剤を添加することが好ましい。シ
ランカップリング剤としては、ビニルトリエトキシシラ
ン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ
−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニル
トリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキ
シシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ
−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノ
プロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチ
ル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等の1種
又は2種以上の混合物が用いられる。これらのシランカ
ップリング剤の添加量は、変性ポリビニルアセタール樹
脂100重量部に対し、通常0.01〜5重量部で充分
である。
【0025】また、本発明の樹脂組成物には、加工性や
貼り合わせ等の向上の目的で炭化水素樹脂を接着剤中に
添加することができる。この場合、添加される炭化水素
樹脂は天然樹脂系、合成樹脂系のいずれでもよい。天然
樹脂系ではロジン、ロジン誘導体、テルペン系樹脂が好
適に用いられる。ロジンではガム系樹脂、トール油系樹
脂、ウッド系樹脂を用いることができる。ロジン誘導体
としてはロジンをそれぞれ水素化、不均一化、重合、エ
ステル化、金属塩化したものを用いることができる。テ
ルペン系樹脂ではα−ピネン、β−ピネン等のテルペン
系樹脂の他、テルペンフェノール樹脂を用いることがで
きる。また、その他の天然樹脂としてダンマル、コーバ
ル、シェラックを用いてもよい。一方、合成樹脂系では
石油系樹脂、フェノール系樹脂、キシレン系樹脂が好適
に用いられる。石油系樹脂では脂肪族系石油樹脂、芳香
族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、
水素化石油樹脂、純モノマー系石油樹脂、クマロンイン
デン樹脂を用いることができる。フェノール系樹脂では
アルキルフェノール樹脂、変性フェノール樹脂を用いる
ことができる。キシレン系樹脂ではキシレン樹脂、変性
キシレン樹脂を用いることができる。
【0026】前記炭化水素樹脂の添加量は適宜選択され
るが、変性ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対
して1〜200重量部が好ましく、更に好ましくは5〜
150重量部である。
【0027】以上の添加剤のほか、本発明には、老化防
止剤、紫外線吸収剤、染料、加工助剤等を本発明の効果
に支障をきたさない範囲で用いてもよい。
【0028】本発明の合わせガラスは、上記樹脂組成物
を用いてガラス板間に中間膜の硬化物を形成することに
より得られる。この合わせガラスの製造方法は、従来の
ポリビニルブチラールの中間膜の硬化物を有する合わせ
ガラスの製造方法と同様に行うことができる(例、特開
平5−186250号公報)。
【0029】本発明の合わせガラスの中間膜は、例え
ば、通常の押出成形、カレンダー成形等によりシート状
に成形することにより製造することができる。また、上
記樹脂組成物を溶剤に溶解させ、この溶液を適当な塗布
機(コーター)で適当な支持体上に塗布、乾燥して塗膜
を形成することにより得ることもできる。
【0030】本発明の合わせガラスは、上記シート状の
中間膜を用いて、例えば、その中間膜の両面にガラス板
を貼り付け、このサンドイッチ構造の積層体を脱気した
のち、加熱下に押圧することにより得ることができる。
【0031】中間膜の厚みは、薄すぎると得られる合わ
せガラスの耐貫通強度が低下し、厚すぎると透明性が低
下するため、0.2〜5.0mmの範囲が好ましく、特
に0.3〜3.0mmの範囲が好ましい。
【0032】なお、合わせガラスのガラス板表面には、
金属及び/又は金属酸化物からなる透明の導電層を設け
ても良い。
【0033】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されるも
のではない。
【0034】[実施例1〜7、比較例1]表1に示す配
合成分をロールミルにて95℃で混練して樹脂組成物を
調製し、得られた組成物を2枚のPETフィルムの間に
挟んで120℃、5分の条件でプレス成形し、放冷後、
PETフィルムを剥がして厚さ0.8mmの中間膜を得
た。
【0035】次に、洗浄乾燥した3mm厚の2枚のガラ
ス板の間に上記中間膜を挟み、これをゴム袋に入れて真
空脱気し、80℃の温度で予備圧着する。更に、これを
オートクレーブに入れ、圧力5kgf/cm2、温度1
00℃の条件で30分間加圧加熱処理して、合わせガラ
スを得た。合わせガラスの白化距離、平均落球高さ及び
耐熱性を評価した結果を表1に併記する。なお、上記白
化距離、平均落球高さ及び耐熱性は、各々耐湿性試験、
耐貫通性試験及び耐熱性試験(いずれもJISR 31
21)の方法に準拠して測定した。
【0036】
【表1】
【0037】ポリビニルブチラール樹脂:4000−2
(電気化学工業(株)製) エトキシシリル基含有変性ポリビニルブチラール:40
00−2ベース γ−イソシアネートプロピルトリエト
キシシラン変性 メトキシシリル基含有変性ポリビニルブチラール:40
00−2ベース γ−イソシアネートプロピルトリメト
キシシラン変性 3GO:トリエチレングリコール−ビス(2−エチルヘ
キサネート)(メルク(株)製) パークミルD:ジクミルパーオキサイド(日本油脂
(株)) パーブチルD:ジ−t−ブチルパーオキサイド(日本油
脂(株)) A−NPG:ネオペンチルグリコールアクリレート(新
中村化学工業(株)製) TAIC:トリアリルイソシアヌレート(日本化成
(株)製) KBM503:γ−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン(信越化学工業(株)製) 白化距離:得られた合わせガラスを温度50℃、相対湿
度95%の雰囲気下に4週間放置した後、取り出して端
部の白化度を確認した。なお白化度は合わせガラス周辺
からの距離で表した。 耐熱性:○ ひけ、剥離なし、△ 一部ひけ、剥離発
生、× ひけ、剥離多い
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、耐湿性、耐熱性、耐貫
通性に優れた合わせガラスを得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森村 泰大 東京都小平市小川東町3−1−1 Fターム(参考) 4G061 AA02 AA04 AA28 BA01 BA02 CA02 CB03 CB18 CD02 CD18 DA23 DA32 DA38 DA46

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアルコールをアセタール化し
    て得られるポリビニルアセタール樹脂の側鎖に加水分解
    性基を有する基を導入してなる変性ポリビニルアセター
    ル樹脂及び可塑剤を含有することを特徴とする合わせガ
    ラス中間膜用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 ポリビニルアセタール樹脂がポリビニル
    ブチラール樹脂である請求項1記載の合わせガラス中間
    膜用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 変性ポリビニルアセタール樹脂が、ビニ
    ルブチラール単位、ビニルアルコール単位及び酢酸ビニ
    ル単位から構成されるポリビニルブチラール樹脂のビニ
    ルアルコール単位の側鎖水酸基を加水分解性基を有する
    イソシアネートにより変性したものである請求項2記載
    の合わせガラス中間膜用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 加水分解性基を有するイソシアネート
    が、アルコキシシリル基含有イソシアネートである請求
    項3記載の合わせガラス中間膜用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 可塑剤が、変性ポリビニルアセタール樹
    脂100重量部に対して20〜50重量部添加してなる
    請求項1乃至4のいずれか1項記載の合わせガラス中間
    膜用樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 樹脂組成物が、更に有機過酸化物又は光
    増感剤を変性ポリビニルアセタール樹脂100重量部に
    対して0.1〜10重量部添加してなる請求項1乃至5
    のいずれか1項記載の合わせガラス中間膜用樹脂組成
    物。
  7. 【請求項7】 樹脂組成物が、更にアクリロキシ基含有
    化合物、メタクリロキシ基含有化合物及びアリル基含有
    化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種のモノマ
    ーを変性ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対し
    て0.5〜50重量部添加してなる請求項1乃至6のい
    ずれか1項記載の合わせガラス中間膜用樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 樹脂組成物が、更にシランカップリング
    剤を変性ポリビニルアセタール樹脂100重量部に対し
    て0.01〜5重量部添加してなる請求項1乃至7のい
    ずれか1項記載の合わせガラス中間膜用樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項記載の樹
    脂組成物がシート状に形成されてなる合わせガラス用中
    間膜。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の中間膜の硬化物がガラ
    スに挟持されてなる合わせガラス。
JP2001379456A 2001-12-13 2001-12-13 合わせガラス中間膜用樹脂組成物、合わせガラス用中間膜及び合わせガラス Pending JP2003183059A (ja)

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