JP2003183029A - リチウム遷移金属複合酸化物の精製方法 - Google Patents

リチウム遷移金属複合酸化物の精製方法

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JP2003183029A
JP2003183029A JP2002240383A JP2002240383A JP2003183029A JP 2003183029 A JP2003183029 A JP 2003183029A JP 2002240383 A JP2002240383 A JP 2002240383A JP 2002240383 A JP2002240383 A JP 2002240383A JP 2003183029 A JP2003183029 A JP 2003183029A
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lithium
composite oxide
transition metal
metal composite
purification method
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Kazuo Niwa
一夫 丹羽
Takeshi Kurihara
毅 栗原
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リチウム遷移金属複合酸化物に混入している
鉄粉などを除去する。 【解決手段】 リチウム遷移金属複合酸化物を鉄粉など
の磁性粉が吸引される磁束密度より大きく、かつリチウ
ム遷移金属複合酸化物が吸引される磁束密度未満の磁場
を通過させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リチウム遷移金属
複合酸化物の精製方法に関し、詳しくはリチウム遷移金
属複合酸化物から混入している鉄粉などの磁性粉を除去
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ一体型VTR装置、オーデ
ィオ機器、携帯型コンピュータ、携帯電話等様々な機器
の小型化、軽量化が進んでおり、これら機器の電源とし
ての電池に対する高性能化の要請が高まっている。その
要求に答えるべく、種々の開発がなされてきている。例
えばリチウム二次電池では、負極活物質として金属リチ
ウムに代わって、リチウムイオンの吸蔵・放出が可能な
炭素材料等を用いることにより、安全性が大幅に向上
し、実用段階に入った。一方、リチウム二次電池の正極
活物質としては、LiCoO2やLiNiO2、LiMn
24等のリチウム遷移金属複合酸化物が実用段階に入っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電池は一般に、上記よ
うな活物質を含む電極材料のスラリーを集電体に塗布し
て極板を製造し、それらを組み立てて電池とする。しか
しながら、リチウム遷移金属複合酸化物には原料由来の
鉄や、製造工程において混入する鉄粉などが含まれてい
ることがある。鉄粉などを含むリチウム遷移金属複合酸
化物を電池に用いると、この鉄によりマイクロショート
が発生すると考えられ、電池が電池としての機能を失っ
てしまう。また、場合によってはリチウム遷移金属複合
酸化物の製造工程においてステンレス鋼粉が混入するこ
とがあり、その場合にもステンレス鋼粉によりマイクロ
ショートが発生すると考えられ、電池が電池としての機
能を失ってしまう。従って本発明は、リチウム遷移金属
複合酸化物から、混入している鉄粉などの磁性粉を効率
よく除去する方法を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決すべく検討を重ねた結果、リチウム遷移金属複合酸
化物をある一定の磁束密度の磁場を通過させることによ
り、電池に用いる際に障害となる鉄粉やステンレス鋼粉
等の磁性粉のみを除去できることを見出し、本発明を達
成するに至った。即ち、本発明の要旨は、リチウム遷移
金属複合酸化物を、磁性粉は吸引されるがこのリチウム
遷移金属複合酸化物は吸引されない磁束密度の磁場を通
過させることにより、混入している磁性粉を除去するこ
とを特徴とするリチウム遷移金属複合酸化物の精製方法
に存する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明においてリチウム遷移金属
複合酸化物を通過させる磁場の強さは、磁性粉は吸引さ
れるが、該リチウム遷移金属複合酸化物は吸引されない
磁束密度であることが必要である。磁束密度が低すぎる
と磁性粉が除去できず、逆に磁束密度が高すぎると、リ
チウム遷移金属複合酸化物も磁石に吸引されてしまう。
磁束密度は100ガウス以上であれば鉄の除去には十分
であるが、好ましくは200ガウス以上、ステンレス鋼
粉も除去するという観点からはより好ましくは400ガ
ウス以上、更に好ましくは700ガウス以上、最も好ま
しくは1000ガウス以上である。また、磁束密度は該
リチウム遷移金属複合酸化物が吸引される磁束密度未満
である必要があり、好ましくは該リチウム遷移金属複合
酸化物が吸引される磁束密度より100ガウス以上低い
磁束密度である。
【0006】なお、本明細書における「吸引される磁束
密度」とは、「磁石に引き寄せられるのに必要な最低限
の磁束密度」、すなわち静止状態で磁石と接触させたと
きに磁石に吸着される最低限の磁束密度を意味する。リ
チウム遷移金属複合酸化物を、100ガウス以上でかつ
該リチウム遷移金属複合酸化物が吸引される磁束密度未
満の磁場を通過させるには、「100ガウス以上、該リ
チウム遷移金属複合酸化物が吸引される磁束密度未満の
磁場」を与えるように磁石を配置した帯域を、リチウム
遷移金属複合酸化物を流動させつつ通過させればよい。
この場合、磁石に、リチウム遷移金属複合酸化物が接触
するように装置を設計してもよい。本発明で磁性粉の除
去に供するリチウム遷移金属複合酸化物としては、リチ
ウム二次電池の正極活物質として公知のリチウムマンガ
ン複合酸化物、リチウムニッケル複合酸化物、リチウム
コバルト複合酸化物、リチウムニッケルマンガン複合酸
化物等が挙げられる。
【0007】リチウムマンガン複合酸化物としては、代
表的にはLiMn24を基本組成とするスピネル構造の
マンガン酸リチウムや、基本組成LiMnO2を有する
層状構造のマンガン酸リチウムを挙げることができる
が、製造のしやすさ及び電池に用いた場合のサイクル特
性の点でスピネル型のマンガン酸リチウムが好ましい。
リチウムマンガン複合酸化物は、リチウム、マンガン及
び酸素以外に、さらに他の元素を含有していてもよい。
このような元素としてはB、Al、Sn、Cu、Ti、
Zn、Co、Ni等の金属元素を挙げることができる
が、好ましくはAlである。(本明細書において、リチ
ウム遷移金属複合酸化物の基本組成に更に付加されるこ
のような元素を置換元素という。)。即ち、好ましくは
リチウムマンガン複合酸化物は、リチウムとマンガンと
アルミニウムとを含有する複合酸化物である。このよう
な置換元素は、一般に基本組成の遷移金属、例えばリチ
ウムマンガン複合酸化物であればマンガンのサイトの一
部を置換することによって、結晶構造を安定化させる機
能を有する。基本組成の遷移金属の一部を複数の置換元
素で置換することもできる。また、酸素原子の一部をフ
ッ素等のハロゲン元素で置換することもできる。このよ
うな置換元素置換型のリチウムマンガン複合酸化物は、
例えばスピネル構造のリチウムマンガン複合酸化物の場
合、
【0008】
【化5】LibMn2-aMea4
【0009】(MeはB、Al、Sn、Cu、Ti、Z
n、Co、Niからなる群から選ばれる少なくとも一種
を表し、0<b≦1.5、好ましくは0.5≦b≦1.
5、0<a≦1)の組成で表すことができる。ここで、
好ましい置換元素MeはAlである。ただし、この結晶
構造を安定化させることができれば、置換元素の種類及
び組成比は、これに限定されるものではない。特に好ま
しいリチウムマンガン複合酸化物の組成は、
【0010】
【化6】LiYMn2-XAlX4
【0011】(0<X≦1.0、0.9≦Y≦1.1)
で表される。なお、上記いずれの組成式においても、酸
素の量は不定比性を有する。さらにまた、上記いずれの
場合においても、化学量論量以上のリチウムを原料とし
て使用するなどによって、マンガン原子のサイトの一部
をリチウムで置換することも可能である。リチウムマン
ガン複合酸化物の代表的なものの一つであるLi1.04
1.84Al0.124の吸引される磁束密度は、3000
ガウスである。リチウムニッケル複合酸化物としては、
下記式にて表されるリチウムニッケル複合酸化物が挙げ
られる。
【0012】
【化7】LiXNiY(1-Y)2
【0013】(式中、Xは0<X≦1.2の範囲の数を
表す。Yは0.5≦Y≦1の範囲の数値を表す。QはC
o、Al、Mg、Ca、Ti及びCaからなる群から選
ばれる少なくとも一種を表す。) なかでも置換元素を含むもの、すなわち上式においてy
<1のものが好ましい。特に好ましいリチウムニッケル
複合酸化物は下記の組成を有するものである。
【0014】
【化8】LiXNiYCoZQ′(1-Y-Z)2
【0015】(式中、Xは0<X≦1.2の範囲の数を
表す。Yは0.5≦Y<1.0の範囲の数値を表す。Z
は0<Z≦0.5の範囲の数値を表す。Q′はAl、M
g、Ga、Ti及びCaからなる群から選ばれる少なく
とも一種を表す。) リチウムニッケル複合酸化物の代表的なものの一つであ
るLi1.04Ni0.8Co0.15Al0.052の吸引される磁
束密度は4500ガウスである。リチウムコバルト複合
酸化物としては、下記式にて表されるリチウムコバルト
複合酸化物が挙げられる。
【0016】
【化9】LiXCo1-YY2
【0017】(式中、Xは0<X≦1.2の範囲の数を
表す。Yは0≦Y≦0.25の範囲の数を表す。Aは、
B、Mg、Si、Cu、Ti、V、Mn、Ni、Sn、
Zr、Sb、Nb、Ru、Pb、Hf及びTaからなる
群より選択される少なくとも1種の元素を表す。) 好ましいリチウムコバルト複合酸化物は置換元素を含む
もの、すなわち上式においてy>0のものである。リチ
ウムゴハルト複合酸化物の基本組成であるLiCoO2
は6000ガウスでも吸引されない。マンガン、ニッケ
ル及びコバルトの2種以上を含むリチウム遷移金属複合
酸化物としては、下記式にて表されるリチウムニッケル
マンガン複合酸化物が挙げられ、なかでもQがコバルト
であるリチウムニッケルマンガンコバルト複合酸化物が
好ましい。
【0018】
【化10】LiXNiYMnZ(1-Y-Z)2
【0019】(式中、Xは0<X≦1.2の範囲の数を
表す。Y及びZは、1≦Y/Z≦9及び、0<(1−Y
−Z)≦0.5の関係を満たす数を表す。QはCo、A
l、Mg、Ga、Ti及びCaからなる群から選ばれる
少なくとも一種を表す。) これらのリチウムニッケルマンガン複合酸化物の代表的
なものの吸引される磁束密度は次のとおりである。 Li1.03Ni0.60Mn0.30Al0.102:4500ガウ
ス Li1.03Ni0.65Mn0.15Co0.202:4500ガウ
ス リチウム遷移金属複合酸化物は、原料のリチウム化合
物、遷移金属化合物及び置換元素化合物を、所望のリチ
ウム遷移金属複合酸化物の金属組成となるように配合
し、十分に混合して均一な組成の混合物としたのち焼成
することにより製造することができる。
【0020】リチウム化合物としては、Li2CO3、L
iNO3、LiOH、LiOH・H2O、Li2O、ジカ
ルボン酸Li、クエン酸Li、酢酸Liなどの脂肪酸L
i、アルキルリチウム、LiCl、LiIなどのリチウ
ムハロゲン化物等が挙げられる。これらリチウム化合物
の中で好ましいのは、Li2CO3、LiNO3、LiO
H・H2O、酢酸Li等の水溶性のリチウム化合物であ
る。これらの水溶性化合物は、遷移金属化合物及び置換
元素化合物と共に水性スラリーとし、ボールミルやチュ
ーブミルで粉砕・混合したのち噴霧乾燥し、更に焼成す
ることにより、容易に良好な特性を有するリチウム遷移
金属複合酸化物を与えることができる。また、焼成処理
の際にNOX及びSOX等の有害物質を発生させない点
で、窒素原子や硫黄原子を含有しないリチウム化合物が
好ましい。最も好ましいリチウム原料は、水溶性でもあ
り、また窒素原子や硫黄原子を含有しないLiOH・H
2Oである。無論、リチウム化合物として複数種のもの
を使用してもよい。
【0021】マンガン化合物としては、Mn23、Mn
2等のマンガン酸化物、MnCO3、Mn(NO32
MnSO4、ジカルボン酸マンガン、クエン酸マンガ
ン、酢酸マンガンなどの脂肪酸マンガン等のマンガン
塩、オキシ水酸化物、ハロゲン化物等が挙げられる。こ
れらマンガン化合物の中でも、Mn23、Mn34は、
最終目的物である複合酸化物のマンガン酸化数に近い価
数を有しているため好ましい。工業原料として安価に入
手でき、かつ反応性が高いという観点から、特に好まし
いのはMn23である。無論、マンガン化合物として複
数種のものを使用してもよい。Mn23としては、Mn
CO3やMnO2などを熱処理して得たものを用いてもよ
い。
【0022】ニッケル化合物としては、Ni(O
H)2、NiO、NiOOH、NiCO3・2Ni(O
H)2・4H2O、NiC24・2H2O、Ni(NO3
2・6H2O、NiSO4、NiSO4・6H2O、脂肪酸
ニッケル、ニッケルハロゲン化物等が挙げられる。この
中でも、焼成処理の際にNOX及びSOX等の有害物質を
発生させない点で、窒素原子や硫黄原子を含有しないN
i(OH)2、NiO、NiOOH、NiCO3・2Ni
(OH)2・4H2O、NiC24・2H2Oのようなニ
ッケル化合物が好ましい。工業原料として安価に入手で
き、かつ反応性が高いという観点から、特に好ましいの
はNi(OH)2、NiO、NiOOHである。無論、
ニッケル化合物として複数種のものを使用してもよい。
【0023】コバルト化合物としては、Co(O
H)2、CoO、Co23、Co34、Co(OAc)2
・4H2O、CoCl2、Co(NO32・6H2O、C
o(SO42・7H2O等が挙げられる。中でも、焼成
工程の際にNOX及びSOX等の有害物質を発生させない
点で、Co(OH)2、CoO、Co23、Co34
好ましく、さらに好ましくは、工業的に安価に入手でき
る点及び反応性が高い点でCo(OH)2である。無論
複数のコバルト化合物を使用することもできる。マンガ
ン、ニッケル、コバルト以外の置換元素の化合物として
は、酸化物、水酸化物、硝酸塩、炭酸塩、ジカルボン酸
塩、脂肪酸塩、アンモニウム塩等が挙げられる。
【0024】目的とするリチウム遷移金属複合化合物が
リチウムマンガン複合酸化物である場合には、リチウム
化合物とマンガン化合物の混合比は、Li原子とMn原
子換算で通常Li/Mn=0.4〜0.6、好ましくは
0.45〜0.55、より好ましくは0.5〜0.55
となる量比である。Liが多すぎても少なすぎても充分
な容量の電池を与えるリチウムマンガン複合酸化物を得
ることができない。リチウムマンガン複合酸化物が置換
元素を含むものである場合は、出発原料としてはリチウ
ム化合物とマンガン化合物の他に、置換元素の化合物を
混合する。置換元素の化合物の混合比は、Mn原子と置
換元素の原子換算で、置換元素がMnの2.5原子%以
上、好ましくはMnの5原子%以上であり、通常Mnの
30原子%以下、好ましくはMnの20原子%以下であ
る。置換元素が少なすぎると、このリチウムマンガン複
合酸化物を用いた電池の高温サイクルの改善効果が充分
ではない場合があり、多すぎると電池の容量が低下して
しまう場合がある。なおこの場合、上記の量比(Li/
Mn)は、Li/(Mn+置換元素)の量比となる(後
記するリチウムニッケル複合酸化物及びリチウムコバル
ト複合酸化物の場合も同様である。)。
【0025】リチウムニッケル複合酸化物を目的とする
場合には、リチウム化合物とニッケル化合物は、リチウ
ム原子とニッケル原子に換算して原子比でLi:Ni=
1:1〜1.1:1となるように混合するのが好まし
い。Niに対するLiの配合比が小さすぎると、層状岩
塩構造のリチウム遷移金属複合酸化物の岩塩ドメインが
大きくなる。逆に、Niに対するLiの配合比が大きす
ぎると、NiサイトにLiが置換されることとなり、こ
のリチウムニッケル複合酸化物を用いた電池の容量低下
を招くことになる。
【0026】リチウムコバルト複合酸化物を目的とする
場合には、リチウム化合物とコバルト化合物は、リチウ
ム原子とコバルト原子に換算して原子比でLi:Co=
1:1〜1.1:1となるように混合するのが好まし
い。Coに対するLiの配合比が小さすぎると、層状岩
塩構造リチウム遷移金属複合酸化物において、岩塩ドメ
インが大きくなる。逆に、Coに対するLiの配合比が
大きすぎると、CoサイトにLiが置換されることとな
り、このリチウムコバルト複合酸化物を用いた電池の容
量低下を招くことになる。リチウム化合物、遷移金属化
合物及び置換元素の化合物を所望の組成となるように配
合した混合物は、均一な組成となるように混合すること
が必要であり、通常は湿式混合を行う。原料化合物を予
じめボールミル、ジェットミル等により所定の粒度にま
で乾式粉砕したのち湿式混合することもできるが、原料
化合物を所定の比率となるように配合して水性スラリー
とし、ボールミル、チューブミル等の媒体撹拌型粉砕機
等を用いて湿式粉砕するのが好ましい。
【0027】スラリー全体の重量に対する原料化合物、
すなわちリチウム化合物、遷移金属化合物及び置換元素
化合物の総重量比は、通常10重量%以上、好ましくは
12.5重量%以上、通常50重量%以下、好ましくは
35重量%以下である。重量比が上記範囲を下廻る場合
は、スラリー濃度が希薄なため、後記する噴霧乾燥によ
り生成した球状粒子が必要以上に小さくなったり破損し
やすくなったりする。逆に上記範囲を上廻ると、スラリ
ーの均一性が保ちにくくなる。
【0028】粉砕はスラリー中の固形物の平均粒子径が
通常2μm以下、好ましくは1μm以下、さらに好まし
くは0.5μm以下となるように行う。スラリー中の固
形物の平均粒子径が大きすぎると、焼成工程における反
応性が低下するだけでなく、噴霧乾燥により得られる粒
子の球状度が低下し、最終的な粉体充填密度が低くなる
傾向にある。この傾向は、平均粒子径で50μm以下の
粒子を製造しようとした場合に特に顕著になる。また、
必要以上に小粒子化することは、粉砕のコストアップに
繋がるので、粉砕は固形物の平均粒子径が通常0.01
μm以上、好ましくは0.05μm以上、さらに好まし
くは0.1μm以上となるように行う。
【0029】また、スラリーの粘度は、通常50mPa
・s以上、好ましくは100mPa・s以上、特に好ま
しくは200mPa・s以上、通常3000mPa・s
以下、好ましくは2000mPa・s以下、特に好まし
くは1600mPa・s以下である。粘度が上記範囲よ
り小さい場合は、焼成前の噴霧乾燥に大きな負荷がかか
ったり、噴霧乾燥により生成した球状粒子が必要以上に
小さくなったり破損しやすくなったりする。また、上記
範囲より大きくなると、噴霧乾燥時のスラリー輸送に用
いるチューブポンプでの吸引ができなくなる等取り扱い
が困難になる。スラリーの粘度測定は、公知のBM型粘
度計を用いて行うことができる。BM型粘度計は、室温
大気中において所定の金属製ローターを回転させる方式
を採用する測定方法である。スラリーの粘度は、ロータ
ーをスラリー中に浸した状態でローターを回転させ、そ
の回転軸にかかる抵抗力(捻れの力)から算出される。
但し、室温大気中とは気温10℃〜35℃、相対湿度2
0%RH〜80%RHの通常考えられる実験室レベルの
環境を指す。
【0030】上記のようにして得られたスラリーは、乾
燥した後焼成処理に供される。乾燥方法としては噴霧乾
燥が好ましい。噴霧乾燥を行うことによって、簡易な方
法で球状のリチウム遷移金属複合酸化物を得ることがで
き、その結果、充填密度を向上させることができる。噴
霧乾燥の方法は特に制限されないが、例えば、ノズルの
先端に気体流とスラリーとを流入させることによってノ
ズルからスラリー成分の液滴(本明細書においては、こ
れを単に「液滴」という場合がある。)を吐出させ、適
当な乾燥ガス温度や送風量を用いて飛散した該液滴を迅
速に乾燥させる方法を用いることができる。気体流とし
て供給する気体としては、空気、窒素等を用いることが
できるが、通常は空気が用いられる。これらは加圧して
使用することが好ましい。気体流は、ガス線速として、
通常100m/s以上、好ましくは200m/s以上、
さらに好ましくは300m/s以上で噴射される。ガス
線速があまり小さすぎると適切な液滴が形成しにくくな
る。ただし、あまりに大きな線速は得にくいので、通常
噴射速度は1000m/s以下である。使用されるノズ
ルの形状は、微少な液滴を吐出することができるもので
あればよく、従来から公知のもの、例えば、特許第27
97080号公報に記載されているような液滴を微細化
できるようなノズルを使用することもできる。なお、液
滴は環状に噴霧されることが、生産性向上の点で好まし
い。飛散した液滴を迅速に乾燥させるように、噴霧乾燥
塔には適当な温度のガスを送風するが、乾燥塔上部から
下部に向かいダウンフローで乾燥ガスを導入するのが好
ましい。この様な構造とすることにより、乾燥塔単位容
積当たりの処理量を大幅に向上させることができる。ま
た、液滴を略水平方向に噴霧する場合、水平方向に噴霧
された液滴をダウンフローガスで抑え込むことにより、
乾燥塔の直径を大きく低減させることが可能となり、リ
チウム遷移金属複合酸化物を安価且つ大量に製造するこ
とが可能となる。乾燥ガス温度は、通常50℃以上、好
ましくは70℃以上とし、通常120℃以下、好ましく
は100℃以下とする。温度が高すぎると、得られた粒
子が中空構造の多いものとなり、粉体の充填密度が低下
する傾向にあり、一方、低すぎると粉体出口部分での水
分結露による粉体固着・閉塞等の問題が生じる可能性が
ある。
【0031】噴霧乾燥は、得られる粒子が、平均粒子径
で、好ましくは50μm以下、さらに好ましくは30μ
m以下となるように行う。ただし、あまりに小さな粒径
の粒子は得にくい傾向にあるので、通常は平均粒子径が
4μm以上、好ましくは5μm以上となるように行う。
粒子の平均粒子径は、噴霧形式、加圧気体流供給速度、
スラリー供給速度、乾燥温度等を適宜選定することによ
って制御することができる。
【0032】噴霧乾燥により得られた粒子は次いで焼成
してリチウム遷移金属複合酸化物とする。なお、リチウ
ム化合物は原料化合物の混合物中での分散状態が多少不
均一であっても焼成により良好な物性のリチウム遷移金
属複合酸化物を与えるので、リチウム化合物を含まない
スラリーを噴霧乾燥し、得られた粒子にリチウム化合物
を乾式混合して焼成に供してもよい。この場合、リチウ
ム化合物としてはLiOHやLiOH・H2Oを平均粒
径で5μm以下程度に粉砕したものを用い、大気中の二
酸化炭素の吸収を防ぐため窒素ガス雰囲気中で混合する
のが好ましい。混合は常用の粉体混合装置を用いて行え
ばよい。
【0033】焼成の条件は、得られるリチウム遷移金属
複合酸化物の比表面積及び粉体充填密度を制御する上で
重要である。原料組成にも依存するが、傾向として、焼
成温度が高すぎると粉体充填密度が大きくなりすぎ、逆
に低すぎると粉体充填密度が小さく、また比表面積が大
きくなりすぎる。焼成温度は、原料として使用される化
合物等の種類によって異なるものの、通常700℃以
上、好ましくは725℃以上、さらに好ましくは750
℃以上、最も好ましくは800℃以上であり、また通常
1050℃以下、好ましくは1000℃以下、さらに好
ましくは950℃以下、最も好ましくは900℃以下で
ある。
【0034】焼成時間は温度によっても異なるが、通常
前述の温度範囲であれば30分以上、50時間以下であ
る。焼成時間が短すぎると結晶性の良いリチウム遷移金
属複合酸化物が得られにくくなり、また長すぎるのはあ
まり実用的ではない。焼成時間が長すぎると、また、そ
の後解砕が必要になったり、解砕が困難になったりする
ので、好ましくは25時間以下、さらに好ましくは20
時間以下である。焼成時の雰囲気は、製造する化合物の
組成や構造に応じて、空気等の酸素含有ガス雰囲気や、
窒素やアルゴン等の不活性ガス雰囲気とすることができ
る。焼成に使用する装置は、上記の温度、雰囲気を達成
できるものであれば特に制限はなく、例えば箱形炉、管
状炉、トンネル炉、ロータリーキルン等を使用すること
ができる。
【0035】例えばリチウムマンガン複合酸化物であれ
ば、噴霧乾燥によって得た粒子を仮焼したのち、600
〜900℃程度の温度で酸素雰囲気下で焼成し、次いで
500℃程度まで10℃/分以下の速度で徐冷するか、
又は仮焼後600〜900℃程度の温度で空気又は酸素
雰囲気下で焼成し、次いで400℃程度の温度で酸素雰
囲気下焼鈍する方法によるのが好ましい。リチウムニッ
ケル又はリチウムコバルト複合酸化物であれば、噴霧乾
燥によって得た粒子を空気又は酸素雰囲気下で800〜
1000℃で焼成するのが好ましい。これらは層状岩塩
構造を有しているが、焼成温度が低すぎると岩塩ドメイ
ンの割合が大きくなり、高すぎると酸素欠陥を生じる可
能性が高くなる。また焼成時間は7時間以上15時間以
下とすることが好ましい。焼成時間が短かすぎると岩塩
ドメインの割合が増加し、長すぎると酸素欠陥を生じ易
くなる。
【0036】リチウムニッケルマンガン複合酸化物であ
れば、ニッケル、マンガン及び置換元素の合計に占める
ニッケルの原子比が大きいと最適焼成温度は低温になる
傾向がある。また結晶欠陥を少なくするため焼成後はゆ
っくりと冷却することが好ましく、例えば5℃/分以下
の冷却速度で徐冷するのが好ましい。焼成雰囲気はニッ
ケルを原料の2価から3価へ酸化する必要上、空気、酸
素富化空気又は酸素が好ましい。
【0037】なお、本発明においては、スラリー中の固
形分の平均粒子径、噴霧乾燥により得られた粒子の平均
粒子径、及びリチウム遷移金属複合酸化物の平均粒子径
は、公知のレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置によ
って測定した値である。この装置を用いる測定では、ス
ラリー又は粉体を分散媒に分散させ、この試料溶液にレ
ーザー光を照射し、粒子に入射されて散乱(回折)した
散乱光をディテクタで検出する。検出された散乱光の散
乱角θ(入射方向と散乱方向の角度)は、大きい粒子の
場合は前方散乱(0<θ<90゜)となり、小さい粒子
の場合は側方散乱又は後方散乱(90゜<θ<180
゜)となる。測定された角度分布値から、入射光波長及
び粒子の屈折率等の情報を用いて粒子径分布を算出す
る。更に得られた粒子径分布から平均粒子径を算出す
る。測定の際に用いる分散媒としては、例えば0.1重
量%ヘキサメタリン酸ナトリウム水溶液を挙げることが
できる。
【0038】なお、リチウムコバルト複合酸化物は、上
述の焼成法の代りに水溶液中で合成することもできる。
この方法では、水酸化リチウム、酸化リチウム、金属リ
チウム等を水に溶解して調製した、リチウムイオンと水
酸イオンとを含む水溶液に、水酸化コバルト又はオキシ
水酸化コバルトを加える。コバルトの添加量は通常0.
05〜10グラム原子/Lとなる量である。操作性や経
済性の観点からして、0.1〜5グラム原子/Lとなる
ように添加するのが好ましい。また、リチウムとコバル
トとの原子比は任意であるが、未反応のリチウムは回収
することができるので、リチウム/コバルト原子比は1
以上とするのが好ましい。操作性や経済性の観点からし
て、リチウム/コバルトの好ましい原子比は1/1〜5
0/1である。この原子比が1/1〜20/1、特に1
/1〜10/1であれば更に好ましい。なおこの原子比
が1よりも小さくてもリチウムコバルト複合酸化物を得
ることはできる。また、コバルトに加えて、B、Mg、
Si、Cu、Ti、V、Mn、Ni、Sn、Zr、S
b、Ru、Pb、Hf及びTa等の置換元素の化合物を
添加すると、コバルトの一部がこれらの置換元素で置換
されたリチウムコバルト複合酸化物を得ることができ
る。これらの置換元素の化合物としては単体、水酸化
物、酸化物など任意のものを用いることができる。これ
らの置換元素は、原子換算でコバルトとこれらの置換元
素の合計に対する置換元素の原子比が0.25以下とな
るように用いる。
【0039】リチウムとコバルトを含む水溶液は、水酸
イオン濃度が高い方が反応性がよいので、これに水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム等の
水酸イオンを生成する化合物を添加するものも好まし
い。リチウムコバルト複合酸化物の生成反応は60〜5
00℃、特に100〜374℃で行わせるのが好まし
い。反応温度が低いと反応を完結させるのに長時間を要
し、逆に反応温度が高いと水蒸気圧が高くなり高価な装
置を使用しなければならなくなる。反応に要する時間は
反応温度により異なるが、通常は数分〜数日である。
【0040】反応終了後は反応液を冷却し、濾過して生
成したリチウムコバルト複合酸化物の沈澱を回収する。
これを十分に水洗したのち乾燥する。なお、所望により
更に乾式加熱してもよい。乾式加熱によりリチウムコバ
ルト複合酸化物の結晶化度を更に高めることができ、ま
た一次粒子の大きさを調整することもできる。
【0041】本発明方法により鉄粉等の除去されたリチ
ウム遷移金属複合酸化物は、リチウム二次電池の正極の
活物質として用いるのに好適である。正極は、この正極
活物質と結着剤と導電剤とを含有する活物質層を集電体
上に形成してなる。活物質層は、通常、上記の各成分を
含有するスラリーを調製し、これを集電体上に塗布・乾
燥することにより形成することができる。活物質層中の
正極活物質の割合は、通常10重量%以上、好ましくは
30重量%以上、さらに好ましくは50重量%以上であ
り、通常99.9重量%以下、好ましくは99重量%以
下である。正極活物質が多すぎると正極の強度が不足す
る傾向にあり、少なすぎると容量の面で不十分となるこ
とがある。
【0042】正極に使用される導電剤としては、天然黒
鉛、人造黒鉛、アセチレンブラックなどのカーボンブラ
ック、ニードルコークス等の無定形炭素等を挙げること
ができる。活物質層中の導電剤の割合は、通常0.01
重量%以上、好ましくは0.1重量%以上、さらに好ま
しくは1重量%以上であり、通常50重量%以下、好ま
しくは20重量%以下、さらに好ましくは10重量%以
下である。導電剤が多すぎると容量の面で不十分となる
ことがあり、少なすぎると電気導電性が不十分になるこ
とがある。
【0043】また、正極に使用される結着剤としては、
ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、
フッ素化ポリフッ化ビニリデン、フッ素ゴム等のフッ素
系高分子の外、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエ
ン三元共重合体)、SBR(スチレン−ブタジエンゴ
ム)、NBR(アクリロニトリル−ブタジエンゴム)、
ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリエチ
レン、ニトロセルロース等を挙げることができる。活物
質層中の結着剤の割合は、通常0.1重量%以上、好ま
しくは1重量%以上、さらに好ましくは5重量%以上で
あり、通常80重量%以下、好ましくは60重量%以
下、さらに好ましくは40重量%以下である。多すぎる
と容量の面で不十分となることがあり、少なすぎると強
度が不十分になることがある。
【0044】また、スラリーを調製する際に使用する溶
媒としては、通常は結着剤を溶解あるいは分散する有機
溶剤が使用される。例えば、N−メチルピロリドン、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、メチルエ
チルケトン、シクロヘキサノン、酢酸メチル、アクリル
酸メチル、ジエチレントリアミン、N,N−ジメチルア
ミノプロピルアミン、エチレンオキシド、テトラヒドロ
フラン等を挙げることができる。また、水に分散剤、増
粘剤等を加えてSBR等のラテックスでスラリー化する
場合もある。
【0045】活物質層の厚さは、通常10〜200μm
程度である。正極に使用する集電体としては、アルミニ
ウム、ステンレス鋼、ニッケルメッキ鋼等の金属が用い
られ、好ましくはアルミニウムである。なお、塗布・乾
燥によって得られた活物質層は、電極材料の充填密度を
上げるためローラープレス等により圧密化するのが好ま
しい。
【0046】上記の正極と組合せる負極の活物質として
は、炭素材料を使用するのが好ましい。このような炭素
材料としては、天然ないし人造の黒鉛、石油系コーク
ス、石炭系コークス、石油系ピッチの炭化物、石炭系ピ
ットの炭化物、フェノール樹脂・結晶セルロース等樹脂
の炭化物およびこれらを一部炭化した炭素材、ファーネ
スブラック、アセチレンブラック、ピッチ系炭素繊維、
PAN系炭素繊維、あるいはこれらの2種以上の混合物
等が挙げられる。負極活物質は、通常、結着剤及び必要
に応じて導電剤とともに集電体上に活物質層を形成す
る。負極に使用できる結着剤や導電剤は、正極に使用す
るものと同様のものを例示することができる。
【0047】負極の活物質層の厚さは、通常10〜20
0μm程度である。負極の活物質層の形成は、前記正極
の活物質層の形成方法に準じて行うことができる。負極
の集電体の材質としては、通常は銅、ニッケル、ステン
レス鋼、ニッケルメッキ鋼等の金属が用いられ、好まし
くは銅である。なお、リチウム金属そのものや、リチウ
ムアルミニウム合金等のリチウム合金を負極として用い
ることもできる。非水系電解液としては、各種の電解塩
を非水系溶媒に溶解したものを挙げることができる。
【0048】非水系溶媒としては、例えばカーボネート
類、エーテル類、ケトン類、スルホラン系化合物、ラク
トン類、ニトリル類、ハロゲン化炭化水素類、アミン
類、エステル類、アミド類、燐酸エステル化合物等を使
用することができる。これらの代表的なものを列挙する
と、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、
クロロエチレンカーボネート、トリフルオロプロピレン
カーボネート、ブチレンカーボネート、ジエチルカーボ
ネート、ジメチルカーボネート、エチルメチルカーボネ
ート、ビニレンカーボネート、テトラヒドロフラン、2
−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、4
−メチル−2−ペンタノン、1,2−ジメトキシエタ
ン、1,2−ジエトキシエタン、γ−ブチロラクトン、
1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソ
ラン、ジエチルエーテル、スルホラン、メチルスルホラ
ン、アセトニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリ
ル、ブチロニトリル、バレロニトリル、1,2−ジクロ
ロエタン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、燐酸トリメチル、燐酸トリエチル等の単独もしくは
二種類以上の混合溶媒が使用できる。
【0049】上述の非水系溶媒の中でも、電解質を解離
させるために高誘電率溶媒を使用するのが好ましい。高
誘電率溶媒とは、概ね25℃における比誘電率が20以
上の化合物を意味する。高誘電率溶媒の中でも、エチレ
ンカーボネート、プロピレンカーボネート及びそれらの
水素原子をハロゲン等の他の元素またはアルキル基等で
置換した化合物が電解液中に含まれることが好ましい。
このような高誘電率溶媒を使用する場合、高誘電率溶媒
の電解液中に占める割合は、通常20重量%以上、好ま
しくは30重量%以上、さらに好ましくは40重量%以
上である。該高誘電率溶媒の含有量が少ないと、所望の
電池特性が得られない場合がある。
【0050】電解塩としては、従来公知のいずれもが使
用でき、LiClO4、LiAsF6、LiPF6、Li
BF4、LiB(C654、LiCl、LiBr、Li
CH3SO3、LiCF3SO3、LiN(SO2
32、LiN(SO2252、LiC(SO2
33、LiN(SO3CF32等のリチウム塩が挙げ
られる。
【0051】また、CO2、N2O、CO、SO2等のガ
スやポリサルファイドSx2-、ビニレンカーボネート、
カテコールカーボネートなど負極表面にリチウムイオン
の効率よい充放電を可能にする良好な皮膜を生成する添
加剤を任意の割合で電解液中に存在させてもよい。な
お、電解液の代わりに、リチウムイオン等のアルカリ金
属カチオンの導電体である高分子固体電解質を用いるこ
ともできる。また、上記電解液を高分子によって非流動
化して半固体状電解質を用いることもできる。リチウム
二次電池においては、正極と負極との間に、上記のよう
な様々な材料によって電解質層を設けることができる。
【0052】正極と負極との間には、通常セパレータが
設けられる。セパレータとしては、微多孔性の高分子フ
ィルムが用いられ、その材質としては、ナイロン、ポリ
エステル、セルロースアセテート、ニトロセルロース、
ポリスルホン、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニ
リデン、テトラフルオロエチレンや、ポリプロピレン、
ポリエチレン、ポリブテン等のポリオレフィン系高分子
を挙げることができる。また、ガラス繊維等の不織布フ
ィルター、さらにはガラス繊維と高分子繊維の複合不織
布フィルター等も用いることができる。セパレータの化
学的及び電気化学安定性は重要な因子であり、この点か
ら材質としては、ポリオレフィン系高分子が好ましく、
特に、電池セパレータの目的の一つである自己閉塞温度
の点からポリエチレン製であることが好ましい。
【0053】ポリエチレン製セパレータの場合、高温形
状維持性の点から超高分子量ポリエチレンであることが
好ましく、その分子量の下限は好ましくは50万、更に
好ましくは100万、最も好ましくは150万である。
他方分子量の上限は、好ましくは500万、更に好まし
くは400万、最も好ましくは300万である。分子量
が大きすぎると、流動性が低すぎて加熱されたときセパ
レータの孔が閉塞しない場合があるからである。
【0054】
【実施例】以下実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。下記において、SUS粉(焼成)とは、ステンレス
鋼粉を焼成温度900℃で10時間焼成したものであ
る。 [化合物が吸引される磁束密度の測定]試料の粉末とサ
マリウム磁石(表面磁束密度6000ガウス)とを水平
に敷いた紙の上に10cm程度離して置き、磁石を徐々
に試料に近づけていき、試料が磁石に吸い寄せられた場
所の磁束密度をカネテック社製磁力計(TM−501)
で計測した。代表的な化合物の吸引される磁束密度を下
記に示す。
【0055】
【表1】
【0056】上記表1において、化合物が吸引される磁
束密度が6000ガウス以上とは、6000ガウスで吸
引されなかったことを示す。 実施例1 Mn23、AlOOH及びLiOH・H2Oを、Li:
Mn:Al=1.04:1.84:0.12(原子比)
となるように配合したものに純水を加えて、固形分濃度
30重量%のスラリーを調製した。得られたスラリーを
循環式媒体攪拌型湿式粉砕器にかけ、スラリー中の固形
分の平均粒子径が0.3μmになる迄粉砕した。粉砕後
のスラリーを液滴微細化機構を有するノズルを設けたス
プレードライヤー(藤崎電機株式会社製、マイクロミス
トドライヤーMDP−050、ノズルタイプはサークル
エッジノズル、乾燥塔寸法は2500mmφ×4800
mmH)を用いて、噴霧乾燥を行った。
【0057】この時の乾燥ガス導入量は23m3/分、
乾燥ガス入口温度は90℃とした。また、噴霧ノズルと
しては、直径30mmφで、360゜(環状)方向に水
平噴霧可能なタイプを使用し、ノズルのスラリー出口ク
リアランスを600μm、スラリーを微細化する為の加
圧気体流出口のクリアランスを350μmにセットし
た。スラリー供給速度は、560g/分、加圧気体流の
供給速度は1200L/分とした(気体流のガス線速は
330m/秒)。この条件で噴霧乾燥した際の排気ガス
温度は45℃であった。
【0058】得られた粒子を900℃で10時間焼成し
たのちボールミルで5分間解砕した。その結果、平均粒
子径9μmのほぼ球状の粒子が得られた。X線解析によ
り、立方晶のスピネル型リチウムマンガン複合化合物の
構造を有したLi1.04Mn1. 84Al0.124である事が
確認された。このリチウムマンガン複合酸化物10gに
対し、粒径100μm程度の鉄粉1gを混入したものを
紙上に拡げ、磁束密度が6000ガウスの磁石を試料が
受ける磁力が2500ガウスになるまで上から近づけ
た。この状態で紙を5分間左右に揺らした。その結果、
鉄粉1gが磁石により回収された。
【0059】実施例2 鉄粉の代わりに、粒径100μm程度のSUS粉(未焼
成)1gを用いた以外は実施例1と同様にして吸引を行
った。SUS粉(未焼成)1gを磁石により回収した。 実施例3 鉄粉の代わりに、粒径100μm程度のSUS粉(焼
成)を用いた以外は、実施例1と同様にして吸引を行っ
た。SUS粉(焼成)1gを磁石により回収した。
【0060】実施例4 磁石を、試料が受ける磁力が500ガウスとなるまで近
づけた以外は実施例1と同様にして吸引を行った。鉄粉
1gを磁石により回収した。 実施例5 リチウム遷移金属複合酸化物として、平均粒子径9μm
のほぼ球状のLi1.04Ni0.8Co0.15Al0.05210
gを用い、磁石を、試料が受ける磁力が4000ガウス
になるまで近づけた以外は、実施例2と同様にして吸引
実験を行った。SUS粉(未焼成)1gを回収した。
【0061】実施例6 リチウム遷移金属複合酸化物として、LiCoO210
gを用い、磁石を、試料が受ける磁力が5000ガウス
になるまで近づけた以外は、実施例2と同様にして吸引
を行った。SUS粉(未焼成)1gを回収した。 実施例7 リチウム遷移金属複合酸化物として、Li1.03Ni0.60
Mn0.30Al0.10210gを用い、磁石を、試料が受
ける磁力が4000ガウスになるまで近づけた以外は、
実施例2と同様にして吸引を行った。SUS粉(未焼
成)1gを回収した。
【0062】実施例8 リチウム遷移金属複合酸化物として、Li1.03Ni0.65
Mn0.15Co0.20210gを用い、磁石を、試料が受
ける磁力が4000ガウスになるまで近づけた以外は、
実施例2と同様にして吸引を行った。SUS粉(未焼
成)1gを回収した。
【0063】比較例1 磁石を、試料が受ける磁力が50ガウスとなるまで近づ
けた以外は実施例1と同様にして吸引を行ったが、鉄粉
は磁石により回収することができなかった。 比較例2 磁石を、試料が受ける磁力が3500ガウスとなるまで
近づけた以外は実施例1と同様にして吸引を行ったとこ
ろ、鉄粉とともにリチウムマンガン複合酸化物も磁石に
吸着されてしまった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 4/58 H01M 4/58 10/40 10/40 Z Fターム(参考) 4G048 AA03 AB08 AC06 AD03 AE05 5H029 AJ14 AK03 AL06 AM03 AM04 AM05 AM07 AM16 CJ02 CJ12 HJ02 5H050 AA19 BA17 BA18 CA08 CA09 CB07 GA02 GA06 GA12 HA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウム遷移金属複合酸化物を、磁性粉
    は吸引されるがこのリチウム遷移金属複合酸化物は吸引
    されない磁束密度の磁場を通過させることにより、混入
    している磁性粉を除去することを特徴とするリチウム遷
    移金属複合酸化物の精製方法。
  2. 【請求項2】 リチウム遷移金属複合酸化物を、100
    ガウス以上の磁束密度を有する磁場を通過させることを
    特徴とする請求項1記載の精製方法。
  3. 【請求項3】 リチウム遷移金属複合酸化物を、700
    ガウス以上の磁束密度を有する磁場を通過させることを
    特徴とする請求項1記載の精製方法。
  4. 【請求項4】 リチウム遷移金属複合酸化物を、この複
    合酸化物を吸引する磁束密度よりも100ガウス以上低
    い磁束密度の磁場を通過させることを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載の精製方法。
  5. 【請求項5】 リチウム遷移金属複合酸化物が、 【化1】LibMn2-aMea4 (式中、a及びbはそれぞれ0<a≦1、0<b≦1.
    5なる数を表す。MeはB、Al、Sn、Cu、Ti、
    Zn、Co及びNiより成る群から選ばれた少なくとも
    1種の金属を示す。)で表されるリチウムマンガン複合
    酸化物であることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載の精製方法。
  6. 【請求項6】 リチウム遷移金属複合酸化物が、 【化2】LixNiy(1-y)2 (式中、x及びyはそれぞれ0<X≦1.2、0.5≦
    Y≦1なる数を表す。QはCo、Al、Mg、Ga、T
    i及びCaより成る群から選ばれた少なくとも1種の金
    属を示す。)で表されるリチウムニッケル複合酸化物で
    あることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記
    載の精製方法。
  7. 【請求項7】 リチウム遷移金属複合酸化物が、 【化3】LixCo1-yy2 (式中、x及びyはそれぞれ0<X≦1.2、0≦Y≦
    0.25なる数を表す。AはB、Mg、Si、Cu、T
    i、V、Mn、Ni、Sn、Zr、Sb、Nb、Ru、
    Pb、Hf及びTaより成る群から選ばれた少なくとも
    1種の金属を表す。)で表されるリチウムコバルト複合
    酸化物であることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載の精製方法。
  8. 【請求項8】 リチウム遷移金属複合酸化物が、 【化4】LixNiyMnz(1-y-z)2 (式中、x、y、zはそれぞれ、0<X≦1.2、1≦
    Y/Z≦9、0.5≦Y+Z<1なる数を表す。QはC
    o、Al、Mg、Ga、Ti及びCaより成る群から選
    ばれた少なくとも一種の金属を表す。)で表されるリチ
    ウムニッケルマンガン複合酸化物であることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれかに記載の精製方法。
  9. 【請求項9】 リチウム遷移金属複合酸化物が、リチウ
    ム化合物とこの複合酸化物を構成する他の金属の化合物
    とを含むスラリーを噴霧乾燥したのち焼成することによ
    り製造されたものであることを特徴とする請求項1ない
    し8のいずれかに記載の精製方法。
  10. 【請求項10】 リチウム遷移金属複合酸化物が、この
    複合酸化物を構成するリチウム以外の金属の化合物を含
    むスラリーを噴霧乾燥したものとリチウム化合物との混
    合物を焼成することにより製造されたものであることを
    特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の精製方
    法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    の精製方法で精製されたリチウム遷移金属複合酸化物を
    含有する正極、負極及び非水電解液を有するリチウム二
    次電池。
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