JP2003182660A - ゴムクローラの構造 - Google Patents

ゴムクローラの構造

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JP2003182660A
JP2003182660A JP2002298639A JP2002298639A JP2003182660A JP 2003182660 A JP2003182660 A JP 2003182660A JP 2002298639 A JP2002298639 A JP 2002298639A JP 2002298639 A JP2002298639 A JP 2002298639A JP 2003182660 A JP2003182660 A JP 2003182660A
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rubber crawler
core
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wheel
peripheral side
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Shingo Sugihara
真吾 杉原
Shuichi Matsuo
修一 松尾
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Bridgestone Corp
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、内部に芯金が埋設されていない芯金
レスクローラの構造に係るもので、スチールコード列よ
りなる芯体の左右の端部を少なくともホイールの左右端
よりも外側に位置させることによりホイールを包み込む
こととなり、ゴムクローラの蛇行を抑制することとな
る。 【解決手段】長尺のゴム弾性体の外周側にラグを、内周
側に一定間隔をもって突起を形成し、その長手方向にス
チールコード列よりなる芯体を埋設した摩擦駆動型ゴム
クローラであって、芯体の中央埋設位置よりも少なくと
も左右の一方側の埋設位置が外周側に位置したことを特
徴とするゴムクローラの構造。1‥ゴム弾性体、2‥ラ
グ、3‥ガイド、4‥芯体、a‥芯体の中央部位、b‥
芯体の端部、10‥ゴムクローラ、w‥芯体の埋設幅。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴムクローラの構造
に関するものであり、更にいえば、内部に芯金が埋設さ
れていないいわゆる芯金レスクローラの構造に係るもの
である。
【0002】
【従来の技術】ゴムクローラにおける従来の構造につい
て言えば、内部に芯金が埋設されている構造と芯金レス
構造があり、摩擦駆動型ゴムクローラにあっては通常は
芯金レスのゴムクローラが用いられている。かかる摩擦
駆動型ゴムクローラは一般にゴムクローラの内周側に一
定の間隔をもって突出するガイドが形成され、これが駆
動ホィールと係合しあって、或いはこれを外れ防止ガイ
ドとし、ゴムクローラの内周面の摩擦抵抗を利用して駆
動力が伝達される機構となっている。そして、芯体とし
てのスチールコード列がゴムクローラの長手方向に無端
状に埋設された構造となっている。
【0003】図1はその例を示したものであり、ゴムク
ローラの幅方向の断面を示す。符号10は摩擦駆動型ゴ
ムクローラであり、11はゴムクローラの基体をなす長
尺のゴム弾性体で図面の表裏に渡って無端状をなしてい
る。12はゴム弾性体11の内周面より突出したゴム弾
性体よりなるガイドであり、13はゴム弾性体11の外
周面側に形成したラグ、14はゴム弾性体11の長手方
向に渡って埋設されたスチ−ルコ−ドよりなる芯体であ
る。この芯体14は通常は全て平坦埋設面pをなして埋
め込まれるもので、その埋設幅wは内周面と接触する駆
動ホイール20の外周表面の幅とほぼ近似させている。
尚、通常は芯体14の外側或いは内側に図示しない補強
コ−ドが埋設されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる摩擦駆動型ゴム
クローラ10にあって、芯体14はゴムクローラ10に
掛かる張力に対抗する引張り補強材となるものである
が、駆動ホイール20や図示しないアイドラーホイール
の蛇行現象を阻止する効果は殆どない。本発明はこの蛇
行現象を阻止し、できるだけ両者の摩擦を増やして駆動
力の伝達をもたらそうとするもので、更には泥はけ性を
も向上させようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、長尺の
ゴム弾性体の外周側にラグを、内周側に一定間隔をもっ
てガイドを形成し、その長手方向にスチ−ルコ−ド列よ
りなる芯体を埋設した摩擦駆動型ゴムクローラであっ
て、該芯体の中央埋設位置よりも少なくとも左右の一方
側の埋設位置が外周側に位置したことを特徴とするゴム
クローラの構造に係るものである。
【0006】具体的に言えば、芯体が外周側に向けてV
字状、U字状、更には段差状に埋設したものであり、芯
体の少なくとも左右端部が巻き掛けされるホイールの左
右端よりも外側に位置するゴムクローラの構造である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のゴムクローラは上記した
構造であって、特にゴム中に埋設される芯体の中央埋設
位置よりも少なくとも左右の一方側の埋設位置が外周側
に位置した構造であって、好ましくは左右共に外周側に
位置するのがよい。そして、芯体の左右端部が巻き掛け
されるホイールの左右端よりも外側に位置するものがよ
い。
【0008】ゴムクロ−ラを駆動ホイ−ルに巻き掛けし
た際には、ホイ−ル中心部位に最も負荷が掛かることは
避けられない。そして、芯体がホイ−ルと同等の幅をも
って水平に埋設された従来のゴムクロ−ラの場合には、
ガイドに相当する中央の部位の芯体が内側に引っ張られ
る状態となり、ホイ−ルに対向する左右部位とは段差を
形成する。本発明はこのような芯体の動きを詳細に解析
したことにより創作されたものであり、芯体の左右の端
部を少なくともホイールの左右端よりも外側に位置させ
ることにより、走行時にホイールに巻き掛けされた際に
はこれを包み込むこととなり、ゴムクローラの蛇行を抑
制することとなる。
【0009】このように、ホィールを包み込むことによ
ってゴムクローラとの間の摩擦が増加し駆動力が増加す
ることとなるが、更に、長尺のゴム弾性体の内周側縁部
に一定の間隔をもって溝を形成したことによって、巻き
掛けの際に端部が曲がり易くなりホイールを包み込み易
くなる。そして、特に、ゴム弾性体の内周側に形成した
この溝と対向させて、ホイ−ル側に凸部を形成しておけ
ば、ホイ−ルが包み込まれた際にこの両者が嵌り合い、
更なる駆動力の伝達に寄与することともなり効果的であ
る。
【0010】
【実施例】以下、実施例をもって本発明のゴムクローラ
を詳細に説明する。図2は本発明のゴムクローラ10の
第1例を示す幅方向の断面図であり、図3は駆動ホイー
ル20との関係を示す断面図である。図中、符号1は紙
面の表裏に無端状に伸びるゴム弾性体であって、2は外
周側に形成されたラグ、3は内周側の中央に一定のピッ
チをもって形成されたガイドである。これらはいずれも
ゴム弾性体1と一体に形成されている。4はゴム弾性体
1の幅方向に列状をなして埋設されたスチールコード列
よりなる芯体であって、中央部位aを最も内周側に、そ
して左右端部b、bを最も外周側に位置させて全体とし
てV字状にゴム弾性体1中に埋設したものである。かか
る例において左右端部b、bの一方のみを最も外周側に
位置する場合も所定の効果があることは当然である。
【0011】芯体4の埋設幅wは駆動ホィール20の幅
1 よりも大きくしておくもので、これが一方であって
もよい。さて、ゴムクローラ10が駆動ホイール20に
巻き掛けされて走行に供された場合の状態を図3に示す
が、駆動ホイール20に対向する部位の芯体(中央部位
a)はほぼ水平となり、駆動ホイール20の縁部より外
れたゴムクローラ10の縁部は内側に曲がり、芯体4の
左右端部b、bは他の芯体4(a)とほぼ同じ面に位置
することとなる。即ち、ゴムクローラ10の縁部によっ
て駆動ホイール20の縁部が包み込まれ、これによって
ゴムクローラ10の蛇行が制御されることとなる。勿
論、両者の摩擦が増加しこのため駆動力が増すこととな
る。
【0012】図4は本発明の第2実施例であって、芯体
4が全体としてU字状に埋設されたものである。この例
にあって、芯体4の埋設幅wは駆動ホイール20の幅w
1 よりも大きくしたもので、第1実施例と同様に芯体4
は全体としてほぼ同じような水平位置となり、結果とし
てゴムクロ−ラ10の左右端部が内側に曲がり、これに
よって駆動ホイ−ルを包み込むことになり、ゴムクロー
ラ10の蛇行が制御可能となったものである。勿論、場
合によっては芯体4の一方側のみをU字状としたり、駆
動ホイール20の幅w1 内に配置することも可能であ
る。
【0013】図5は本発明の第3実施例であって、芯体
4の左右端部が外側に向けて段差4a、4aを形成しつ
つ埋設されたものであり、これ又、前記例と同様な効果
をもたらす。
【0014】図6は本発明の第4実施例であって、前記
図4のゴムクローラ10に更に内周側縁部に溝5を一定
間隔で形成したものである。かかる溝5はこの例ではガ
イド3、3間に形成されたものであり、ゴムクローラ1
0の縁部の屈曲を容易として図示しないホイ−ルを包み
易くし、場合によっては、図7に示すように駆動ホイー
ル20から張り出す駆動用ピン(凸部)21との係合部
位となし、駆動力の更なる伝達を司る機能をももたらす
こととなる。
【0015】図8〜図9は本発明の第4実施例の更なる
変形例を示すゴムクロ−ラ10のそれぞれ斜視図であ
る。このようにゴムクロ−ラ10の縁部に(斜め)溝5
を形成したものである。尚、図例ではガイド3、3間に
溝5が形成されているが、ガイド5、5の位置に合わせ
て溝5が形成されてもよい。
【0016】駆動ホイ−ル20との関係で言えば、図1
0にて示すように、駆動ホイ−ル20の左右端部よりフ
ォ−ク状の凸部22を備え、走行時、ゴムクロ−ラ10
が駆動ホイ−ル20に巻き掛けさせた場合に、前記溝5
内にこのフォ−ク状の凸部22が順次納まることによ
り、より駆動力の伝達が確実となるものである。かかる
例にあって、駆動ホイ−ル20のゴムクロ−ラ10の内
周面と接触する部位をフォ−ク状の形状とすることも可
能であり、泥はけ性の向上にもつながることになる。
【0017】勿論、図11にて示すように、駆動ホイ−
ル20の左右の表面に溝5に嵌る凸部22を形成するこ
とも効果的である。
【0018】
【発明の効果】本発明はゴムクローラの芯体の埋設構造
を変更することによりスプロケット等のホイールの蛇行
が制御され、更には駆動力の伝達も優れたものとなっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は従来のゴムクローラの幅方向の断面図で
ある。
【図2】図2は本発明のゴムクローラの第1例を示す幅
方向の断面図である。
【図3】図3は図2のゴムクロ−ラと駆動ホイールとの
関係を示す断面図である。
【図4】図4は本発明のゴムクローラの第2例を示す幅
方向の断面図である。
【図5】図5は本発明のゴムクローラの第3例を示す幅
方向の断面図である。
【図6】図6は本発明のゴムクローラの第4例を示す幅
方向の断面図である。
【図7】図7は図6のゴムクロ−ラと駆動ホイールとの
関係を示す断面図である。
【図8】図8は図6のゴムクローラの第4例の変形例を
示す斜視図である。
【図9】図9は図6のゴムクローラの第4例の更なる変
形例を示す斜視図である。
【図10】図10は駆動ホイールを示す展開平面図及び
一部側面図である。
【図11】図11は駆動ホイールの別例を示す展開平面
図及び一部側面図である。
【符号の説明】
1‥ゴム弾性体、 2‥ラグ、 3‥ガイド、 4‥芯体、 4a‥芯体の段差部、 5‥溝、 10‥ゴムクローラ、 20‥駆動ホイール、 21、22‥凸部。 a‥芯体の中央部位、 b‥芯体の端部、 w‥芯体の埋設幅、 w1 ‥ホイールの幅、

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺のゴム弾性体の外周側にラグを、内
    周側に一定間隔をもってガイドを形成し、その長手方向
    にスチールコード列よりなる芯体を埋設した摩擦駆動型
    ゴムクローラであって、該芯体の中央埋設位置よりも少
    なくとも左右の一方側の埋設位置が外周側に位置したこ
    とを特徴とするゴムクローラの構造。
  2. 【請求項2】 芯体が外周側に向けてV字状に埋設され
    た請求項1記載のゴムクローラの構造。
  3. 【請求項3】 芯体が外周側に向けてU字状に埋設され
    た請求項1記載のゴムクローラの構造。
  4. 【請求項4】 芯体の左右端部が外周側に向けて段差を
    もって埋設された請求項1記載のゴムクローラの構造。
  5. 【請求項5】 芯体の少なくとも左右端部が巻き掛けさ
    れるホイールの左右端よりも外側に位置する請求項1記
    載のゴムクローラの構造。
  6. 【請求項6】 長尺のゴム弾性体の内周側縁部に一定間
    隔をもって溝を形成した請求項1記載のゴムクローラの
    構造。
  7. 【請求項7】 ホイールの左右端部に前記溝に対向して
    凸部を形成し、ゴムクロ−ラがホイールに巻き掛けした
    際に両者を嵌め合わせてなる請求項6記載のゴムクロー
    ラの構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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