JP2003182222A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2003182222A
JP2003182222A JP2001386329A JP2001386329A JP2003182222A JP 2003182222 A JP2003182222 A JP 2003182222A JP 2001386329 A JP2001386329 A JP 2001386329A JP 2001386329 A JP2001386329 A JP 2001386329A JP 2003182222 A JP2003182222 A JP 2003182222A
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Yukitaka Ueki
志貴 植木
Kazumori Minami
一守 南
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐光性に優れた感熱記録材料を提供する。 【解決手段】 支持体上に、電子供与性染料前駆体およ
び電子受容性化合物を含有する記録層を少なくとも1層
有する感熱記録材料において、前記記録層がエチレン性
不飽和結合を有する重合可能な化合物を含有しているこ
とを特徴とする感熱記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱記録材料に関
し、特に、透明支持体を用いた医療画像用またはSEM
などの顕微鏡の出力用等に用いられる感熱記録材料に関
する。
【0002】
【従来の技術】感熱記録方法は、(1)現像が不要であ
る、(2)支持体が紙の場合は紙質が一般紙に近い、
(3)取扱が容易である、(4)発色濃度が高い、
(5)記録装置が簡単で安価である、(6)記録時の騒
音が無い等の利点があるため、ファクシミリやプリンタ
ーの分野、POS等のラベルの分野等にその用途が拡大
している。
【0003】このような背景のもとで、近年においては
多色化に対応するため、或いは画像をオーバーヘッドプ
ロジェクター(OHP)で投影したり、医療画像用に用
いる場合には直接シャーカステン上で観察する等のため
に、サーマルヘッドで直接記録することのできる透明な
感熱記録材料も開発されている。このような感熱記録材
料としては特開昭63−265682号公報に記載の、
高分子フィルム等の透明支持体上に、実質的に無色の発
色成分と、該発色成分と反応して発色する実質的に無色
の発色成分とを、結着剤中に微粒子状態で分散、また
は、発色成分の一方をマイクロカプセルに内包させると
共に他方を乳化分散した塗布液を塗布・乾燥した記録層
を設けた透明感熱記録材料などが挙げられる。
【0004】また、特開平1−285832号公報に
は、支持体の一方の面の最外層の発色単位層上に不透明
な保護層を積層した感熱記録材料が提案されている。該
感熱記録材料は不透明な保護層を有し、記録画像を片面
から反射画像として観視できる構造を有する。上記感熱
記録材料によると画像の鮮明度を改善することができ
る。
【0005】しかし、これら感熱記録材料は、いずれも
熱や光などによって画像が変色しやすく、画像保存性に
劣るといった問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記欠点を克
服するためになされたものであり、その目的は、耐光性
が優れた感熱記録材料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的は、以下の感熱
記録材料を提供することにより解決される。 <1> 支持体上に、電子供与性染料前駆体および電子
受容性化合物を含有する記録層を少なくとも1層有する
感熱記録材料において、前記記録層がエチレン性不飽和
結合を有する重合可能な化合物を含有していることを特
徴とする感熱記録材料。
【0008】<2> 前記電子供与性染料前駆体が、前
記エチレン性不飽和結合を有する重合可能な化合物と共
に、マイクロカプセルに内包されていることを特徴とす
る<1>に記載の感熱記録材料。 <3> ジアゾニウム塩化合物、および該ジアゾニウム
塩化合物と反応して呈色するカプラーを含有する記録層
を更に少なくとも1層有し、多色画像を形成しうること
を特徴とする<1>または<2>に記載の感熱記録材
料。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の感熱記録材料は、支持体
上に、電子供与性染料前駆体および電子受容性化合物と
ともにエチレン性不飽和結合を有する重合可能な化合物
を含有する記録層を少なくとも1層有する感熱記録材料
であり、さらに中間層、光透過率調整層、保護層等を有
していてもよい。まず、記録層について説明する。
【0010】(記録層)本発明における記録層は、電子
供与性染料前駆体および電子受容性化合物と共にエチレ
ン性不飽和結合を有する重合可能な化合物を含有してい
る。また、前記電子供与性染料前駆体が、前記エチレン
性不飽和結合を有する重合可能な化合物と共に、マイク
ロカプセルに内包されていることが好ましい。以下、本
発明におけるエチレン性不飽和結合を有する重合可能な
化合物の具体例を挙げるが、本発明におけるエチレン性
不飽和結合を有する重合可能な化合物はこれらに限定さ
れるものではない。
【0011】
【化1】
【0012】
【化2】
【0013】本発明におけるエチレン性不飽和結合を有
する重合可能な化合物としては、エチレン性不飽和基を
複数(2以上)有する化合物が好ましい。具体的には、
上記具体例の中でも、化合物(1)、化合物(2)およ
び化合物(7)が好ましい。前記エチレン性不飽和結合
を有する重合可能な化合物は、後述する記録層液調製時
に、電子供与性染料前駆体100質量部に対して、25
〜300質量部添加することが好ましく、50〜150
質量部添加することがより好ましい。
【0014】本発明における電子供与性染料前駆体およ
び電子受容性化合物などは、特開平6−328860号
公報、特開平7−290826号公報、特開平7−31
4904号公報、特開平8−324116号公報、特開
平3−37727号公報、特開平9−31345号公
報、特開平9−111136号公報、特開平9−118
073号公報、特開平11−157221号公報、など
に詳しく記載されている。具体例を以下に示すが本発明
はこれに限定されるものではない。 (電子供与性染料前駆体の具体例)
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】
【表3】
【0018】
【化3】
【0019】(電子受容性化合物の具体例)電子受容性
化合物としては、フェノール誘導体、サリチル酸誘導
体、ヒドロキシ安息香酸エステル等が挙げられる。特
に、ビスフェノール類、ヒドロキシ安息香酸エステル類
が好ましい。これらの一部を例示すれば、2,2−ビス
(p−ヒドロキシフェニル)プロパン(即ち、ビスフェ
ノールA)、4,4’−(p−フェニレンジイソプロピ
リデン)ジフェノール(即ち、ビスフェノールP)、
2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ペンタン、
2,2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)エタン、2,
2−ビス(p−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−
ビス(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジクロロフェニ
ル)プロパン、1,1−(p−ヒドロキシフェニル)シ
クロヘキサン、1,1−(p−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、1,1−(p−ヒドロキシフェニル)ペンタ
ン、1,1−(p−ヒドロキシフェニル)−2−エチル
ヘキサン、3,5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル
酸及びその多価金属塩、3,5−ジ(tert−ブチ
ル)サリチル酸及びその多価金属塩、3−α,α−ジメ
チルベンジルサリチル酸及びその多価金属塩、p−ヒド
ロキシ安息香酸ブチル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ル、p−ヒドロキシ安息香酸−2−エチルヘキシル、p
−フェニルフェノール、p−クミルフェノールなどが挙
げられる。
【0020】本発明の感熱記録材料は、既述の電子供与
性染料前駆体、電子受容性化合物、およびエチレン性不
飽和結合を有する重合可能な化合物を含有する記録層の
他に、ジアゾニウム塩化合物、および該ジアゾニウム塩
化合物と反応して呈色するカプラーを含有を含有する記
録層を少なくとも1層有していることが好ましい。
【0021】ジアゾニウム塩化合物、および該ジアゾニ
ウム塩化合物と反応して呈色するカプラーを含有する記
録層は、ジアゾニウム塩化合物とカプラーとの反応を利
用したものであり、さらにジアゾニウム塩化合物とカプ
ラーとの反応を促進する塩基性物質等が含有されていて
もよい。
【0022】これらジアゾニウム塩化合物、カプラー、
塩基などは、従来公知のものが使用できるが、特公平4
−75147号公報、特公平6−55546号公報、特
公平6−79867号公報、特開平4−201483号
公報、特開昭60−49991号公報、特開昭60−2
42094号公報、特開昭61−5983号公報、特開
昭63−87125号公報、特開平4−59287号公
報、特開平5−185717号公報、特開平7−883
56号公報、特開平7−96671号公報、特開平8−
324129号公報、特開平9−38389号公報、特
開平5−185736号公報、特開平5−8544号公
報、特開昭59−190866号公報、特開昭62−5
5190号公報、特開昭60−6493号公報、特開昭
60−259492号公報、特開昭63−318546
号公報、特開平4−65291号公報、特開平5−18
5736号公報、特開平5−204089号公報、特開
平8−310133号公報、特開平8−324129号
公報、特開平9−156229号公報、特開平9−17
5017号公報、などに詳しく記載されており具体例を
以下に示すが本発明はこれに限定されるものではない。
以下、ジアゾニウム塩化合物の具体例を挙げる。
【0023】
【化4】
【0024】
【化5】
【0025】
【化6】
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】
【0029】
【化10】
【0030】
【化11】
【0031】
【化12】
【0032】
【化13】
【0033】
【化14】
【0034】
【化15】
【0035】
【化16】
【0036】以下、カプラーの具体例を挙げる。
【0037】
【化17】
【0038】
【化18】
【0039】
【化19】
【0040】
【化20】
【0041】
【化21】
【0042】
【化22】
【0043】
【化23】
【0044】
【化24】
【0045】
【化25】
【0046】
【化26】
【0047】
【化27】
【0048】
【化28】
【0049】
【化29】
【0050】
【化30】
【0051】
【化31】
【0052】(塩基の具体例)上記塩基は、単独でも2
種以上を併用してもよい。該塩基としては、第3級アミ
ン類、ピペリジン類、ピペラジン類、アミジン類、フォ
ルムアミジン類、ピリジン類、グアニジン類、モルホリ
ン類等の含窒素化合物が挙げられる。
【0053】特には、N,N’−ビス(3−フェノキシ
−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N,N’−ビ
ス(3−(p−メチルフェノキシ)−2−ヒドロキシプ
ロピル)ピペラジン、N,N’−ビス(3−(p−メト
キシフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジ
ン、N,N’−ビス(3−フェニルチオ−2−ヒドロキ
シプロピル)ピペラジン、N,N’−ビス(3−(β−
ナフトキ)−2−ヒドロキシプロピル)ピペラジン、N
−3−(β−ナフトキ)−2−ヒドロキシプロピル−
N’−メチルピペラジン、1,4−ビス((3−(N−
メチルピペラジノ)−2−ヒドロキシ)プロピルオキ
シ)ベンゼンなどのピペラジン類、N−(3−(β−ナ
フトキシ)−2−ヒドロキシ)プロピルモルホリン、
1,4−ビス((3−モルホリノ−2−ヒドロキシ)プ
ロピルオキシ)ベンゼン、1,3−ビス((3−モルホ
リノ−2−ヒドロキシ)プロピルオキシ)ベンゼン、な
どのモルホリン類、N−(3−フェノキシ−2−ヒドロ
キシプロピル)ピペリジン、N−ドデシルピペリジンな
どのピペリジン類、トリフェニルグアニジン、トリシク
ロヘキシルグアニジン、ジシクロヘキシルフェニルグア
ニジン等のグアニジン等類が好ましい。
【0054】本発明の感熱記録材料は、電子供与性染料
前駆体が、エチレン性不飽和結合を有する重合可能な化
合物と共にマイクロカプセルに内包されていることが好
ましい。マイクロカプセル化の方法としては、従来公知
のマイクロカプセルの方法を用いることができる。すな
わち、電子供与性染料前駆体、マイクロカプセル壁前駆
体および本発明におけるエチレン性不飽和結合を有する
重合可能な化合物を水に難溶または不溶の有機溶剤に溶
解し、水溶性高分子の水溶液中に添加しホモジナイザー
などを用いて乳化分散し昇温して、マイクロカプセル壁
となる高分子物質を油/水界面に壁膜として形成するこ
とにより調整することができる。
【0055】上記有機溶剤としては、酢酸エステル、メ
チレンクロライド、シクロヘキサノン等の低沸点補助溶
剤及び/又はりん酸エステル、フタル酸エステル、アク
リル酸エステル、メタクリル酸エステル、その他のカル
ボン酸エステル、脂肪酸アミド、アルキル化ビフェニ
ル、アルキル化ターフェニル、アルキル化ナフタレン、
ジアリールエタン、塩素化パラフィン、アルコール系、
フェノール系、エーテル系、モノオレフィン系、エポキ
シ系などが挙げられる。具体例としては、りん酸トリク
レジル、りん酸トリオクチル、りん酸オクチルジフェニ
ル、りん酸トリシクロヘキシル、フタル酸ジブチル、フ
タル酸ジオクチル、フタル酸ジラウレート、フタル酸ジ
シクロヘキシル、オレフィン酸ブチル、ジエチレングリ
コールベンゾエート、セバシン酸ジオクチル、セバシン
酸ジブチル、アジピン酸ジオクチル、トリメリット酸ト
リオクチル、クエン酸アセチルトリエチル、マレイン酸
オクチル、マレイン酸ジブチル、イソアミルビフェニ
ル、塩素化パラフィン、ジイソプロピルナフタレン、
1,1’−ジトリルエタン、2,4−ジターシャリアミ
ルフェノール、N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−
ターシャリオクチルアニリン、ヒドロキシ安息香酸2−
エチルヘキシルエステル、ポリエチレングリコールなど
の高沸点オイルが挙げられるが、この中でも特にアルコ
ール系、りん酸エステル系、カルボン酸系エステル系、
アルキル化ビフェニル、アルキル化ターフェニル、アル
キル化ナフタレン、ジアリールエタンが好ましい。更に
上記高沸点オイルにヒンダードフェノール、ヒンダード
アミン等の炭化防止剤を添加してもよい。また、オイル
としては、特に不飽和脂肪酸を有するものが望ましく、
α−メチルスチレンダイマー等を挙げることができる。
α−メチルスチレンダイマーには、例えば、三井東圧化
学製の商品名「MSD100」等がある。
【0056】本発明におけるマイクロカプセルの壁膜と
しては、例えばポリウレタン樹脂、ポリウレア樹脂、ポ
リウレタン・ウレア樹脂など(これらを総称してポリウ
レタン・ポリウレア樹脂という)、ポリイソシアネート
化合物を前駆体として用いる壁膜が挙げられ、また、前
記樹脂に加え、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、アミノアルデヒド樹脂、メラミン
樹脂、ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリレート共重
合体樹脂、スチレン−メタクリレート共重合体樹脂、ゼ
ラチン、ポリビニルアルコール等を壁材料としてさらに
用いてもよい。
【0057】マイクロカプセルが、ポリウレタン・ポリ
ウレア樹脂からなる壁膜を有する場合、当該マイクロカ
プセルは、多価イソシアネート等のマイクロカプセル壁
前駆体をカプセル化すべき芯物質中に混合し、ポリビニ
ルアルコール等の水溶性高分子の水溶液に乳化分散し、
液温を上昇させて油滴界面で高分子形成反応を起こすこ
とによって製造される。
【0058】前記多価イソシアネートとして、例えば、
m−フェニレンジイソシアネート、p−フェニレンジイ
ソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、
2,4−トリレンジイソシアネート、ナフタレン−1,
4−ジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4’−
ジイソシアネート、3,3’−ジフェニルメタン−4,
4′−ジイソシアネート、キシリレン−1,4−ジイソ
シアネート、4,4’−ジフェニルプロパンジイソシア
ネート、トリメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、プロピレン−1,2−ジイソシア
ネート、ブチレン−1,2−ジイソシアネート、シクロ
ヘキシレン−1,2−ジイソシアネート、シクロヘキシ
レン−1,4−ジイソシアネート、3’3−ジメトキシ
−ビフェニルジイソシアネート、キシリレン−1,3−
ジイソシアネート、4−クロロキシリレン−1,3−ジ
イソシアネート、2−メチルキシリレン−1,3−ジイ
ソシアネート、シクロへキシレン−1,3−ジイソシア
ネート、1,4−ビス(イソシアネートメチル)シクロ
ヘキサン、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シク
ロヘキサンのジイソシアネート類、4,4’,4’’−
トリフェニルメタントリイソシアネート、トルエン−
2,4,6−トリイソシアネート等のトリイソシアネー
ト類、4,4’−ジメチルジフェニルメタン−2,
2’,5,5’−テトライソシアネート等のテトライソ
シアネート類、ヘキサメチレンジイソシアネートとトリ
メチロールプロパンとの付加物、2,4ートリレンジイ
ソシアネートとトリメチロールプロパンとの付加物、ト
リレンジイソシアネートとヘキサントリオールとの付加
物等のイソシアネートプレポリマー等が挙げられる。ま
た必要に応じ二種類以上の併用も可能である。これらの
うち特に好ましいものは分子内にイソシアネート基を三
個以上有するものである。
【0059】マイクロカプセルの粒径は、0.05〜
1.0μmが好ましく、0.1〜0.7μmがさらに好
ましい。
【0060】さらに、本発明は、ジアゾニウム塩化合
物、および該ジアゾニウム塩化合物と反応して呈色する
カプラー含有する記録層において、ジアゾニウム塩化合
物がマイクロカプセルに内包されていてもよい。当該マ
イクロカプセル化の方法は、上述の電子供与性染料前駆
体と同様の方法が挙げられる。
【0061】本発明において、光褪色時の着色をさらに
低減させるため、還元剤として知られている化合物を使
用することができる。この還元剤はマイクロカプセル使
用時にはマイクロカプセルの中にあっても外にあっても
よいが、マイクロカプセルの中にあることが好ましい。
還元剤がマイクロカプセルの外にあるときは、加熱印字
したときに還元剤がマイクロカプセルの中に進入してく
るものである。これらの添加剤としては、ハイドロキノ
ン系化合物、ヒドラジド系化合物、ヒドロキシ化合物、
フェニドン系化合物、カテコール系化合物、レゾルシノ
ール化合物、ヒドロキシヒドロキノン系化合物、ピロロ
グリシノール系化合物、フェノール系化合物、フェニル
ヒドラジド系化合物、没食子酸系化合物、アスコルビン
酸系化合物、エチレングリコール系化合物などが挙げら
れる。これらについては特開平3−191341号公
報、特開平3−25434号公報、特開平1−2529
53号公報、特開平2−302753号公報、特開平1
−129247号公報、特開平1−227145号公
報、特開平1−243048号公報、特開平2−262
649号公報などに記載されている。具体的には、N−
フェニルアセトヒドラジド、N−フェニルブチリルヒド
ラジド、p−t−ブチルフェノール、2−アジドベンゾ
オキサゾールの他、下記の化合物が挙げられる。
【0062】
【化32】
【0063】本発明の感熱記録材料としては、記録層の
他に、必要に応じて中間層、保護層等の層を設けてなる
ものが好ましい。また、特開平7−276808号公
報、同9−1928号公報、同9−39395号公報、
同9−39396号公報、同9−95487号公報、同
9−301958号公報、同11−291629号公
報、同6−191155号公報、同12−206644
号公報に記載の化合物を含有する層を新たに設けてもよ
い。
【0064】既述のとおり、本発明においては、少なく
とも1層の記録層において、前記電子供与性染料前駆体
がエチレン性不飽和結合を有する重合可能な化合物と共
にマイクロカプセルに内包されていることが好ましい
が、電子供与性染料前駆体、電子受容性化合物、エチレ
ン性不飽和結合を有する重合可能な化合物、ジアゾニウ
ム塩化合物、ジアゾニウム塩化合物と反応し呈色するカ
プラー、塩基性物質、増感剤の使用形態については、前
記マイクロカプセルに内包する方法以外にも(1)固体
分散して使用する方法、(2)乳化分散して使用する方
法、(3)ポリマー分散して使用する方法、(4)ラテ
ックス分散して使用する方法などが挙げられる。
【0065】本発明においては、前記記録層を少なくと
も2層積層し、各記録層の色相を変えることにより、多
色の感熱記録材料を得ることができる。その層構成は特
に限定されるものではないが、特に感光波長の異なる2
種のジアゾニウム塩化合物とそれぞれのジアゾニウム塩
化合物と熱時反応して異なった色相に発色するカプラー
を組み合わせた記録層2層と、電子供与性染料前駆体と
電子受容性化合物とを組み合わせた記録層とを積層した
多色感熱記録材料が好ましい。すなわち、支持体上に電
子供与性染料前駆体と電子受容性化合物を含む第1の記
録層、最大吸収波長が365±40nmであるジアゾニ
ウム塩化合物と該ジアゾニウム塩化合物と熱時反応して
呈色するカプラーを含有する第2の記録層、最大吸収波
長が425±40nmであるジアゾニウム塩化合物と該
ジアゾニウム塩化合物と熱時反応して呈色するカプラー
を含有する第3の記録層とするものである。この例にお
いて、各記録層の発色色相を減色混合における3原色、
イエロー、マゼンタ、シアンとなるように選んでおけ
ば、フルカラーの画像記録が可能となる。
【0066】この多色感熱記録材料の記録方法は、まず
第3の記録層を加熱し、該層に含まれるジアゾニウム塩
化合物とカプラーを発色させる。次に425±40nm
の光を照射して第3の記録層中に含まれている未反応の
ジアゾニウム塩化合物を分解させたのち、第2の記録層
が発色するに十分な熱を加え、該層に含まれているジア
ゾニウム塩化合物とカプラーとを発色させる。このとき
第3の記録層も同時に強く加熱されるが、すでにジアゾ
ニウム塩化合物は分解しており発色能力が失われている
ので発色しない。さらに365±40nmの光を照射し
て第2の記録層に含まれているジアゾニウム塩化合物を
分解し、最後に第1の記録層が発色する十分な熱を加え
て発色させる。このとき第3、第2の記録層も同時に強
く加熱されるが、すでにジアゾニウム塩化合物は分解し
ており発色能力が失われているので発色しない。
【0067】本発明において、耐光性をさらに向上させ
るために以下に示す公知の酸化防止剤を用いることがで
き、例えばヨーロッパ公開特許第310551号公報、
ドイツ公開特許第3435443号公報、ヨーロッパ公
開特許第310552号公報、特開平3−121449
号公報、ヨーロッパ公開特許第459416号公報、特
開平2−262654号公報、特開平2−71262号
公報、特開昭63−163351号公報、アメリカ特許
第4814262号、特開昭54−48535号公報、
特開平5−61166号公報、特開平5−119449
号公報、アメリカ特許第4980275号、特開昭63
−113536号公報、特開昭62−262047号公
報、ヨーロッパ公開特許第223739号公報、ヨーロ
ッパ公開特許第309402号公報、ヨーロッパ公開特
許第309401号公報等に記載のものが挙げられる。
【0068】さらにすでに感熱記録材料、感圧記録材料
として公知の各種添加剤を用いることも有効である。こ
れらの酸化防止剤の一部を示すならば、特開昭60ー1
25470号公報、特開昭60ー125471号公報、
特開昭60ー125472号公報、特開昭60ー287
485号公報、特開昭60ー287486号公報、特開
昭60ー287487号公報、特開昭62ー14668
0号公報、特開昭60ー287488号公報、特開昭6
2ー282885号公報、特開昭63ー89877号公
報、特開昭63ー88380号公報、特開昭63ー08
8381号公報、特開平01ー239282号公報、特
開平04ー291685号公報、特開平04ー2916
84号公報、特開平05ー188687号公報、特開平
05ー188686号公報、特開平05ー110490
号公報、特開平05ー1108437号公報、特開平0
5ー170361号公報、特開昭63ー203372号
公報、特開昭63ー224989号公報、特開昭63ー
267594号公報、特開昭63ー182484号公
報、特開昭60ー107384号公報、特開昭60ー1
07383号公報、特開昭61ー160287号公報、
特開昭61ー185483号公報、特開昭61ー211
079号公報、特開昭63ー251282号公報、特開
昭63ー051174号公報、特公昭48ー04329
4号公報、特公昭48ー033212号公報等に記載の
化合物が挙げられる。
【0069】記録層におけるバインダーとしては、従来
公知のものを使用することができ、ポリビニルアルコー
ルやゼラチンなどの水溶性高分子やポリマーラテックス
などを挙げることができる。
【0070】<支持体>本発明における支持体としては
プラスチックフィルム、紙、プラスチック樹脂ラミネー
ト紙、合成紙、等を用いることができる。
【0071】<光透過率調整層>光透過率調整層は、紫
外線吸収剤の前駆体として機能する成分を含有してお
り、定着に必要な領域の波長の光照射前は紫外線吸収剤
として機能しないので、光透過率が高く、記録層を定着
する際、定着に必要な領域の波長を十分に透過させ、ま
た、可視光線の透過率も高く、記録層の定着に支障は生
じない。光透過率調整層の特性は、記録層の特性に応じ
て任意に選定することができる。
【0072】この紫外線吸収剤の前駆体は、記録層の光
照射による定着に必要な領域の波長の光照射が終了した
後、光または熱などで反応することにより紫外線吸収剤
として機能するようになり、紫外線領域の定着に必要な
領域の波長の光は紫外線吸収剤によりその大部分が吸収
され、透過率が低くなり、感熱記録材料の耐光性が向上
するが、可視光線の吸収効果がないから、可視光線の透
過率は実質的に変わらない。本発明において、光透過率
調整層に含有される化合物として、例えば、特開平9−
1928号公報に記載の化合物を用いることができる。
光透過率調整層は光定着型感熱記録材料中に少なくとも
1層設けることが好ましく、最も望ましくは光定着型マ
ゼンタ記録層と最外層である保護層との間に形成するの
がよい。
【0073】<中間層>各感光記録層相互の混色を防ぐ
目的で、各感光記録層間に中間層を設けることもでき
る。該中間層は、ゼラチン、フタル化ゼラチン、ポリビ
ニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、メチルセルロース、ポリスチレンスルホ
ン酸ナトリウム、スチレン−マレイン酸共重合体等の水
溶性高分子化合物からなるのが好ましく、適宜各種添加
剤を含んでいてもよい。また、支持体としてラミネート
紙等O2透過率の高いものを用いる場合、O2カット層と
して下塗り層を設け耐光性を改良することができる。中
間層、下塗り層にはより薄層にて混色防止、耐光性を向
上させるために特願平7−113825号記載の膨潤性
無機層状化合物を含有させることが有効である。
【0074】<保護層>本発明の感光感熱記録材料にお
いては、必要に応じて、感光記録層上に保護層を設けて
もよい。該保護層は、必要に応じて二層以上積層しても
よい。上記保護層に用いる材料としては、ポリビニルア
ルコール、カルボキシ変成ポリビニルアルコール、酢酸
ビニル−アクリルアミド共重合体、珪素変性ポリビニル
アルコール、澱粉、変性澱粉、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ゼラチン類、アラビアゴム、カゼイン、スチレン−
マレイン酸共重合体加水分解物、スチレン−マレイン酸
共重合物ハーフエステル加水分解物、イソブチレン−無
水マレイン酸共重合体加水分解物、ポリアクリルアミド
誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリスチレンスルホン
酸ソーダ、アルギン酸ソーダ等の水溶性高分子化合物、
およびスチレン−ブタジエンゴムラテックス、アクリロ
ニトリル−ブタジエンゴムラテックス、アクリル酸メチ
ル−ブタジエンゴムラテックス、酢酸ビニルエマルジョ
ン等のラテックス類等が挙げられる。
【0075】上記水溶性高分子化合物は、架橋させるこ
とで、より一層保存安定性を向上させることもできる。
該架橋剤としては、公知の架橋剤の中から適宜選択する
ことができ、例えば、N−メチロール尿素、N−メチロ
ールメラミン、尿素−ホルマリン等の水溶性初期縮合
物;グリオキザール、グルタルアルデヒド等のジアルデ
ヒド化合物類;硼酸、硼砂等の無機系架橋剤;ポリアミ
ドエピクロルヒドリン等が挙げられる。上記保護層に
は、さらに公知の顔料、金属石鹸、ワックス、界面活性
剤、離型剤等を添加することもできる。
【0076】保護層の塗布量としては、乾燥塗布量で
0.2〜5g/m2が好ましく、0.5〜2g/m2がよ
り好ましい。その膜厚としては、0.2〜5μmが好ま
しく、0.5〜2μmがより好ましい。また、保護層を
設ける場合には、該保護層中に公知の紫外線吸収剤やそ
の前駆体を含有させてもよい。上記保護層は、支持体上
に感光記録層を形成する場合と同様、上述の公知の塗布
方法により設けることができる。
【0077】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示すが、本発明
は、これら実施例に何ら限定されるものではない。な
お、以下において、「部」および「%」はそれぞれ「質
量部」および「質量%」を意味する。
【0078】(実施例1) <フタル化ゼラチン溶液の調製>フタル化ゼラチン(商
品名:MGPゼラチン、ニッピコラーゲン(株)製)3
2部、1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン(3.5%
メタノール溶液、大東化学工業所(株)製)0.914
3部、イオン交換水367.1部を混合し、40℃にて
溶解し、フタル化ゼラチン水溶液を得た。
【0079】<アルカリ処理ゼラチン溶液の調製>アル
カリ処理低イオンゼラチン(商品名;#750ゼラチ
ン、新田ゼラチン(株)製)25.5部、1,2−ベン
ゾチアゾリン−3−オン(3.5%メタノール溶液、大
東化学工業所(株)製)0.7286部、水酸化カルシ
ウム0.153部、イオン交換水143.6部を混合
し、50℃にて溶解し、乳化物作製用ゼラチン水溶液を
得た。
【0080】(1)イエロー記録層液の調整 <ジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプセル液(a)の
調製>酢酸エチル16.1部に、下記ジアゾニウム化合
物(A)(最大吸収波長420nm)2.2部、下記ジ
アゾニウム化合物(B)(最大吸収波長420nm)
2.2部、モノイソプロピルビフェニル4.8部、フタ
ル酸ジフェニル4.8部およびジフェニル−(2,4,
6−トリメチルベンゾイル)フォスフィンオキサイド
(商品名:ルシリンTPO,BASFジャパン(株)
製)0.4部を添加し40℃に加熱して均一に溶解し
た。上記混合液にカプセル壁材としてキシリレンジイソ
シアネート/トリメチロールプロパン付加物とキシリレ
ンジイソシアネート/ビスフェノールA付加物の混合物
(商品名:タケネートD119N(50%酢酸エチル溶
液)、武田薬品工業(株)製)8.6部を添加し、均一
に攪拌し混合液(I)を得た。
【0081】
【化33】
【0082】別途、前記フタル化ゼラチン水溶液58.
6部にイオン交換水16.3部、Scraph AG−
8(50%)日本精化(株)製)0.34部添加し、混
合液(II)を得た。混合液(II)に混合液(I)を添加
し、ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製)を用い
て40℃の下で乳化分散した。得られた乳化液に水20
部を加え均一化した後、40℃下で攪拌し酢酸エチルを
除去しながら3時間カプセル化反応を行った。この後、
イオン交換樹脂アンバーライトIRA68(オルガノ
(株)製)4.1部、アンバーライトIRC50(オル
ガノ(株)製)8.2部を加え、更に1時間攪拌した。
その後、イオン交換樹脂を濾過して取り除き、カプセル
液の固形分濃度が20.0%になるように濃度調節し、
ジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプセル液(a)を
得た。得られたマイクロカプセルの粒径は粒径測定(L
A−700、堀場製作所(株)製で実施)の結果、メジ
アン径で0.36μmであった。
【0083】<カプラー化合物乳化液(a)の調製>酢
酸エチル33.0部に下記カプラー化合物(C)9.9
部とトリフェニルグアニジン(保土ヶ谷化学(株)製)
9.9部、4,4’−(m−フェニレンジイソプロピリ
デン)ジフェノール(商品名:ビスフェノールM(三井
石油化学(株)製))20.8部、3,3,3’,3’
−テトラメチル−5,5’,6,6’−テトラ(1−プ
ロピロキシ)−1,1’−スピロビスインダン3.3
部、4−(2−エチルヘキシルオキシ)ベンゼンスルホ
ン酸アミド(マナック(株)製)13.6部、4−n−
ペンチルオキシベンゼンスルホン酸アミド(マナック
(株)製)6.8部、ドデシルベンゼンスルホン酸カル
シウム(商品名パイオニンA−41−C 70%メタノ
ール溶液、竹本油脂(株)製)2.4部を溶解し、混合
液(III)を得た。
【0084】
【化34】
【0085】別途前記アルカリ処理ゼラチン水溶液20
6.3部にイオン交換水107.3部を混合し、混合液
(IV)を得た。混合液(IV)に混合液(III)を添加
し、ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製)を用い
て40℃の下で乳化分散した。得られたカプラー化合物
乳化物を減圧、加熱し、酢酸エチルを除去した後、固形
分濃度が26.5%になるように濃度調節を行った。得
られたカプラー化合物乳化物の粒径は粒径測定(LA−
700、堀場製作所(株)製で実施)の結果、メジアン
径で0.21μmであった。更に上記カプラー化合物乳
化物100部に対して、SBRラテックス(商品名SN
−307,48%液、住化エイビーエスラテックス
(株)製)を26.5%に濃度調整したものを9部添加
して均一に撹拌してカプラー化合物乳化液(a)を得
た。
【0086】<塗布液(a)の調製>前記ジアゾニウム
塩化合物内包マイクロカプセル液(a)および前記カプ
ラー化合物分乳化液(a)を、内包しているカプラー化
合物/ジアゾ化合物の質量比が2.2/1になるように
混合し、記録層用塗布液(a)を得た。
【0087】(2)マゼンタ記録層液の調製 <ジアゾニウム塩化合物内包マイクロカプセル液(b)
の調製>酢酸エチル15.1部に、下記ジアゾニウム化
合物(D)(最大吸収波長365nm)2.8部、フタ
ル酸ジフェニル3.8部、フェニル2−ベンゾイロキシ
安息香酸エステル3.9部及びドデシルベンゼンスルホ
ン酸カルシウム(商品名パイオニンA−41−C 70
%メタノール溶液,竹本油脂(株)製)0.1部を添加
し加熱して均一に溶解した。上記混合液にカプセル壁材
としてキシリレンジイソシアネート/トリメチロールプ
ロパン付加物とキシリレンジイソシアネート/ビスフェ
ノールA付加物との混合物(商品名:タケネートD11
9N(50%酢酸エチル溶液)、武田薬品工業(株)
製)2.5部、キシリレンジイソシアネート/トリメチ
ロールプロパン付加物(商品名:タケネートD110N
(75%酢酸エチル溶液)、武田薬品工業(株)製)
6.8部を添加し、均一に攪拌し混合液(V)を得た。
【0088】
【化35】
【0089】別途、前記フタル化ゼラチン水溶液55.
3部にイオン交換水21.0部添加、混合し、混合液
(VI)を得た。混合液(VI)に混合液(V)を添加し、
ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製)を用いて4
0℃の下で乳化分散した。得られた乳化液に水24部を
加え均一化した後、40℃下で攪拌し酢酸エチルを除去
しながら3時間カプセル化反応を行った。この後、イオ
ン交換樹脂アンバーライトIRA68(オルガノ(株)
製)4.1部、アンバーライトIRC50(オルガノ
(株)製)8.2部を加え、更に1時間攪拌した。その
後、イオン交換樹脂を濾過して取り除き、カプセル液の
固形分濃度が20.0%になるように濃度調節しジアゾ
ニウム塩化合物内包マイクロカプセル液(a)を得た。
得られたマイクロカプセルの粒径は粒径測定(LA−7
00、堀場製作所(株)製で実施)の結果、メジアン径
で0.43μmであった。
【0090】<カプラー化合物乳化液(b)の調製>酢
酸エチル36.9部に下記カプラー化合物(E)11.
9部とトリフェニルグアニジン(保土ヶ谷化学(株)
製)14.0部、4,4’−(m−フェニレンジイソプ
ロピリデン)ジフェノール(商品名;ビスフェノールM
(三井石油化学(株)製))14.0部、1,1−(p
−ヒドロキシフェニル)−2−エチルヘキサン14部、
3,3,3’,3’−テトラメチル−5,5’,6,
6’−テトラ(1−プロピロキシ)−1,1’−スピロ
ビスインダン3.5部、下記化合物(G)3.5部、リ
ン酸トリクレジル1.7部、マレイン酸ジエチル0.8
部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(商品名:
パイオニンA−41−C 70%メタノール溶液,竹本
油脂(株)製)4.5部を溶解し、混合液(VII)を得
た。
【0091】
【化36】
【0092】別途アルカリ処理ゼラチン水溶液206.
3部にイオン交換水107.3部を混合し、混合液(VI
II)を得た。混合液(VIII)に混合液(VII)を添加
し、ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製)を用い
て40℃の下で乳化分散した。得られたカプラー化合物
乳化物を減圧、加熱し、酢酸エチルを除去した後、固形
分濃度が24.5%になるように濃度調節を行い、カプ
ラー化合物乳化液(b)を得た。得られたカプラー化合
物乳化液の粒径は粒径測定(LA−700,堀場製作所
(株)製で実施)の結果、メジアン径で0.22μmで
あった。
【0093】<塗布液(b)の調製>前記ジアゾニウム
塩化合物内包マイクロカプセル液(b)および前記カプ
ラー化合物分乳化液(b)を、内包しているカプラー化
合物/ジアゾ化合物の質量比が3.5/1になるように
混合した。さらに、ポリスチレンスルホン酸(一部水酸
化カリウム中和型)水溶液(5%)をカプセル液量10
部に対し、0.2部になるように混合し、記録層用塗布
液(b)を得た。
【0094】(3)シアン記録層液の調製 <電子供与性染料前駆体内包マイクロカプセル液(c)
の調製>酢酸エチル18.1部に、下記電子供与性染料
(H)7.6部、下記化合物(1)8.0部、1−メチ
ルプロピルフェニル−フェニルメタンおよび1−(1−
メチルプロプルフェニル)−2−フェニルエタンの混合
物(商品名:ハイゾールSAS−310,日本石油
(株)製)8.0部を添加し加熱して均一に溶解した。
上記混合液にカプセル壁材としてキシリレンジイソシア
ネート/トリメチロールプロパン付加物(商品名:タケ
ネートD110N(75%酢酸エチル溶液)、武田薬品
工業(株)製)9.6部とポリメチレンポリフェニルポ
リイソシアネート(商品名:ミリオネートMR−20
0、日本ポリウレタン工業(株)製)5.3部を添加
し、均一に攪拌し混合液(IX)を得た。
【0095】
【化37】
【0096】別途、前記フタル化ゼラチン水溶液28.
8部にイオン交換水9.5部、Scraph AG−8
((50%)、日本精化(株)製)0.17部、ドデシ
ルベンゼンスルフォン酸ナトリウム(10%水溶液)
4.3部を添加混合し、混合液(X)を得た。混合液
(X)に混合液(IX)を添加し、ホモジナイザー(日本
精機製作所(株)製)を用いて40℃の下で乳化分散し
た。得られた乳化液に水21.2部、テトラエチレンペ
ンタミン0.12部を加え均一化し、65℃下で攪拌し
酢酸エチルを除去しながら3時間カプセル化反応を行な
いカプセル液の固形分濃度が33%になるように濃度調
節しマイクロカプセル液を得た。得られたマイクロカプ
セルの粒径は粒径測定(LA−700、堀場製作所
(株)製で実施)の結果、メジアン径で1.10μmで
あった。更に上記マイクロカプセル液100部に対し
て、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの25%水
溶液を4.0部添加し、次に4,4’−ビストリアジニ
ルアミノスチルベン−2,2’−ジスルフォン誘導体を
含む蛍光増白剤(商品名:Kaycoll BXNL、
日本曹達(株)製)を4.3部添加して均一に撹拌して
マイクロカプセル分散液(c)を得た。
【0097】<電子受容性化合物分散液(c)の調製>
前記フタル化ゼラチン水溶液11.3部にイオン交換水
30.1部、4,4’−(p−フェニレンジイソプロピ
リデン)ジフェノール(商品名;ビスフェノールP、三
井石油化学(株)製)15部、2%の2−エチルヘキシ
ルコハク酸ナトリウム水溶液3.8部を加えて、ボール
ミルにて一晩分散した後、分散液を得た。この分散液
の、固形分濃度は26.6%であった。上記分散液10
0部に、前記アルカリ処理ゼラチン水溶液45.2部加
えて、30分攪拌した後、分散液の固形分濃度が23.
5%となるようにイオン交換水を加えて電子受容性化合
物分散液(c)を得た。
【0098】<塗布液(c)の調製>前記電子供与性染
料前駆体内包マイクロカプセル液(c)および前記電子
受容性化合物分散液(c)を、電子受容性化合物/電子
供与性染料前駆体の質量比が10/1になるように混合
し、記録層用塗布液(c)を得た。
【0099】<中間層用塗布液の調製>アルカリ処理低
イオンゼラチン(商品名:#750ゼラチン、新田ゼラ
チン(株)製)100.0部、1,2−ベンゾチアゾリ
ン−3−オン(3.5%メタノール溶液,大東化学工業
所(株)製)2.857部、水酸化カルシウム0.5
部、イオン交換水521.643部を混合し、50℃に
て溶解し、中間層作製用ゼラチン水溶液を得た。前記中
間層作製用ゼラチン水溶液10.0部、(4−ノニルフ
ェノキシトリオキシエチレン)ブチルスルホン酸ナトリ
ウム (三協化学(株)製 2.0%水溶液)0.05
部、硼酸(4.0%水溶液)1.5部、ポリスチレンス
ルホン酸(一部水酸化カリウム中和型)水溶液(5%)
0.19部、下記化合物(J)(和光純薬(株)製)の
4%水溶液3.42部、下記化合物(J’)の4%水溶
液1.13部、イオン交換水0.67部を混合し、中間
層用塗布液とした。
【0100】
【化38】
【0101】<光透過率調整層用塗布液の調製> (iii−1)紫外線吸収剤前駆体マイクロカプセル液の
調製 酢酸エチル71部に紫外線吸収剤前駆体として[2−ア
リル−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−
4−t−オクチルフェニル]ベンゼンスルホナート1
4.5部、2,2’−t−オクチルハイドロキノン5.
0部、燐酸トリクレジル1.9部、α−メチルスチレン
ダイマー(商品名:MSD−100、三井化学(株)
製)5.7部、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム
(商品名パイオニンA−41−C(70%メタノール溶
液)、竹本油脂(株)製)0.45部を溶解し均一に溶
解した。上記混合液にカプセル壁材としてキシリレンジ
イソシアネート/トリメチロールプロパン付加物(商品
名:タケネートD110N(75%酢酸エチル溶液)、
武田薬品工業(株)製)54.7部を添加し、均一に攪
拌し紫外線吸収剤前駆体混合液(XI)を得た。
【0102】別途、イタコン酸変性ポリビニルアルコー
ル(商品名:KL−318,クラレ(株)製)52部に
30%燐酸水溶液8.9部、イオン交換水532.6部
を混合し、紫外線吸収剤前駆体マイクロカプセル液用ポ
リビニルアルコール(PVA)水溶液を作製した。前記
紫外線吸収剤前駆体マイクロカプセル液用PVA水溶液
516.06部に前記紫外線吸収剤前駆体混合液(XI)
を添加し、ホモジナイザー(日本精機製作所(株)製)
を用いて20℃の下で乳化分散した。得られた乳化液に
イオン交換水254.1部を加え均一化した後、40℃
下で攪拌しながら3時間カプセル化反応を行った。この
後、イオン交換樹脂アンバーライトMB−3(オルガノ
(株)製)94.3部を加え、更に1時間攪拌した。そ
の後、イオン交換樹脂を濾過して取り除きカプセル液の
固形分濃度が9.8%になるように濃度調節した。得ら
れたマイクロカプセルの粒径は粒径測定(LA−70
0、堀場製作所(株)製で実施)の結果、メジアン径で
0.23±0.05μmであった。このカプセル液85
9.1部にカルボキシ変性スチレンブタジエンラテック
ス(商品名:SN−307、(48%水溶液),住友ノ
ーガタック(株)製)2.416部、イオン交換水3
9.5部を混合し、紫外線吸収剤前駆体マイクロカプセ
ル液を得た。
【0103】(iii−2)光透過率調整層用塗布液の調
製 前記紫外線吸収剤前駆体マイクロカプセル液1000
部、下記化合物(K)(商品名:メガファックF−12
0、5%水溶液,大日本インキ化学工業(株))5.2
部、4%水酸化ナトリウム水溶液7.75部、(4−ノ
ニルフェノキシトリオキシエチレン)ブチルスルホン酸
ナトリウム(三協化学(株)製、2.0%水溶液)7
3.39部を混合し、光透過率調整層用塗布液を得た。
【0104】
【化39】
【0105】<保護層用塗布液の調製> (iv−1)保護層用ポリビニルアルコール溶液の作製 ビニルアルコール−アルキルビニルエーテル共重合物
(商品名:EP−130、電気化学工業(株)製)26
0部、アルキルスルホン酸ナトリウムとポリオキシエチ
レンアルキルエーテル燐酸エステルの混合液(商品名:
ネオスコアCM−57、(54%水溶液)、東邦化学工
業(株)製)8.74部、イオン交換水3832部を混
合し、90℃のもとで1時間溶解し均一な保護層用ポリ
ビニルアルコール溶液を得た。
【0106】(iv−2)保護層用顔料分散液の作製 硫酸バリウム(商品名:BF−21F、硫酸バリウム含
有量93%以上,堺化学工業(株)製)8部に陰イオン
性特殊ポリカルボン酸型高分子活性剤(商品名:ポイズ
532A(40%水溶液)、花王(株)製)0.2部、
イオン交換水11.8部を混合し、ダイノミルにて分散
して保護層用顔料分散液を作製した。この分散液は粒径
測定(LA−910、堀場製作所(株)製で実施)の結
果、メジアン径で0.15μm以下であった。上記硫酸
バリウム分散液45.6部に対し、コロイダルシリカ
(商品名:スノーテックスO(20%水分散液)、日産
化学(株)製)8.1部を添加して目的の分散物を得
た。
【0107】(iv−3)保護層用マット剤分散液の作製 小麦澱粉(商品名:小麦澱粉S,新進食料工業(株)
製)220部に1−2ベンズイソチアゾリン−3−オン
の水分散物(商品名:PROXEL B.D,I.C.
I(株)製)3.81部、イオン交換水1976.19
部を混合し、均一に分散し、保護層用マット剤分散液を
得た。
【0108】(iv−4) 保護層用塗布ブレンド液の
調製 前記保護層用ポリビニルアルコール溶液1000部にフ
ッ素系界面活性剤(商品名:メガファックF−120、
5%水溶液、大日本インキ化学工業(株)製)40部、
(4−ノニルフェノキシトリオキシエチレン)ブチルス
ルホン酸ナトリウム(三協化学(株)製 2.0%水溶
液)50部、前記保護層用顔料分散液49.87部、前
記保護層用マット剤分散液16.65部、ステアリン酸
亜鉛分散液(商品名:ハイドリンF115、20.5%
水溶液,中京油脂(株)製)48.7部、イオン交換水
280部を均一に混合し保護層用塗布ブレンド液を得
た。
【0109】下塗り層つき支持体 <下塗り層液の作製>酵素分解ゼラチン(平均分子量:
10000、PAGI法粘度:15mP、PAGI法ゼ
リー強度:20g)40部をイオン交換水60部に加え
て40℃で攪拌溶解して下塗り層用ゼラチン水溶液を調
製した。別途水膨潤性の合成雲母(アスペクト比:10
00、商品名:ソマシフME100、コープケミカル社
製)8部と水92部とを混合した後、ビスコミルで湿式
分散し、平均粒径が2.0μmの雲母分散液を得た。こ
の雲母分散液に雲母濃度が5%となるように水を加え、
均一に混合し、所望の雲母分散液を調製した。40℃の
40%の前記ゼラチン水溶液100部に、水120部お
よびメタノール556部を加え、十分攪拌混合した後、
5%前記雲母分散液208部を加えて、十分攪拌混合
し、1.66%ポリエチレンオキサイド系界面活性剤
9.8部を加えた。そして液温を35℃から40℃に保
ち、エポキシ化合物のゼラチン硬膜剤7.3部を加えて
下塗り層用塗布液(5.7%)を調製し、下塗り用塗布
液を得た。
【0110】<下塗り層つき支持体の作製>LBPS
50部およびLBPK 50部からなる木材パルプをデ
イスクリファイナーによりカナデイアンフリーネス30
0ccまで叩解し、エポキシ化ベヘン酸アミド0.5
部、アニオンポリアクリルアミド1.0部、硫酸アルミ
ニウム1.0部、ポリアミドポリアミンエピクロルヒド
リン0.1部、カチオンポリアクリルアミド0.5部を
いずれもパルプに対する絶乾質量比で添加し長網抄紙機
により坪量114g/m2の原紙を抄造しキャレンダー
処理によって厚み100μmに調整した。次に原紙の両
面にコロナ放電処理を行った後、溶融押し出し機を用い
てポリエチレンを樹脂厚36μmとなるようにコーテイ
ングしマット面からなる樹脂層を形成した(この面をウ
ラ面と呼ぶ)。次に上記樹脂層を形成した面とは反対側
に溶融押し出し機を用いてアナターゼ型二酸化チタンを
10%及び微量の群青を含有したポリエチレンを樹脂厚
50μmとなるようにコーテイングし光沢面からなる樹
脂層を形成した(この面をオモテ面と呼ぶ)。ウラ面の
ポリエチレン樹脂被覆面にコロナ放電処理した後、帯電
防止剤として酸化アルミニウム(商品名;アルミナゾル
100、日産化学工業(株)製)/二酸化珪素(商品
名;スノーテックスO、日産化学工業(株)製)=1/
2(質量比)を水に分散させて乾燥後の質量で0.2g
/m2塗布した。次にオモテ面のポリエチレン樹脂被覆
面にコロナ放電処理した後、上記下塗り層液を雲母の塗
布量が0.26g/m2となるように塗布し、下塗り層
つき支持体を得た。
【0111】<各記録層用塗布液の塗布>前記下塗り層
つき支持体の上に、下から、前記記録層用塗布液
(c)、前記中間層用塗布液、前記記録層用塗布液
(b)、前記中間層用塗布液、前記記録層用塗布液
(a)、前記光透過率調整層用塗布液、前記保護層用塗
布液の順に7層同時に連続塗布し、30℃湿度30%、
および40℃湿度30%の条件でそれぞれ乾燥して感熱
記録材料を得た。この際前記記録層用塗布液(a)の塗
布量はジアゾ化合物(A)の塗布量が固形分塗布量で
0.078g/m2となるように、同様に前記記録層用
塗布液(b)の塗布量はジアゾ化合物(D)の塗布量が
固形分塗布量で0.206g/m2となるように、同様
に前記記録層用塗布液(c)の塗布量は電子供与性染料
(H)の塗布量が固形分塗布量で0.355g/m2
なるように塗布を行った。また、前記中間層用塗布液は
(a)と(b)の間は固形分塗布量が2.39g/
2、(b)と(c)の間は固形分塗布量が3.34g
/m2、前記光透過率調整層用塗布液は固形分塗布量が
2.35g/m2、保護層は固形分塗布量が1.39g
/m2となるように塗布を行った。
【0112】(実施例2)実施例1中の(3)シアン記
録層液の調製<電子供与性染料前駆体内包マイクロカプ
セル液(c)の調製>において、前記化合物(1)8.
0部を、下記化合物(2)8.0部に変更する他は、実
施例1と同様な方法により感熱記録材料を得た。
【0113】(実施例3)実施例1中の(3)シアン記
録層液の調製<電子供与性染料前駆体内包マイクロカプ
セル液(c)の調製>において、前記化合物(1)8.
0部を、下記化合物(3)8.0部に変更する他は、実
施例1と同様な方法により感熱記録材料を得た。
【0114】(実施例4)実施例1中の(3)シアン記
録層液の調製<電子供与性染料前駆体内包マイクロカプ
セル液(c)の調製>において、前記化合物(1)8.
0部を、下記化合物(4)8.0部に変更する他は、実
施例1と同様な方法により感熱記録材料を得た。
【0115】(実施例5)実施例1中の(3)シアン記
録層液の調製<電子供与性染料前駆体内包マイクロカプ
セル液(c)の調製>において、前記化合物(1)8.
0部を、下記化合物(5)8.0部に変更する他は、実
施例1と同様な方法により感熱記録材料を得た。
【0116】(実施例6)実施例1中の(3)シアン記
録層液の調製<電子供与性染料前駆体内包マイクロカプ
セル液(c)の調製>において、前記化合物(1)8.
0部を、下記化合物(6)8.0部に変更する他は、実
施例1と同様な方法により感熱記録材料を得た。
【0117】(実施例7)実施例1中の(3)シアン記
録層液の調製<電子供与性染料前駆体内包マイクロカプ
セル液(c)の調製>において、前記化合物(1)8.
0部を、下記化合物(7)8.0部に変更する他は、実
施例1と同様な方法により感熱記録材料を得た。
【0118】(比較例1)実施例1中の(3)シアン記
録層液の調製<電子供与性染料前駆体内包マイクロカプ
セル液(c)の調製>において、前記化合物(1)(商
品名:IPソルベント、出光石油化学(株)製)8.0
部、1−メチルプロピルフェニル−フェニルメタンおよ
び1−(1−メチルプロプルフェニル)−2−フェニル
エタンの混合物(商品名:ハイゾールSAS−310,
日本石油(株)製)8.0部を、1−メチルプロピルフ
ェニル−フェニルメタンおよび1−(1−メチルプロプ
ルフェニル)−2−フェニルエタンの混合物(商品名:
ハイゾールSAS−310,日本石油(株)製)16.
0部に変更する他は、実施例1と同様な方法により感熱
記録材料を得た。
【0119】
【化40】
【0120】
【化41】
【0121】<感熱記録材料の性能評価>得られた実施
例1〜7、比較例1の感熱記録材料について、印画装置
として長野日本無線(株)製TRT−21、および紫外
線ランブを用い、以下の手順で評価した。 (1)熱記録 単位面積当りの記録エネルギーが0〜71mJ/mm2
となるように印加電力およびパルス幅を調節して、イエ
ロー画像を記録した。次に、発光中心波長420nmお
よび出力40Wの紫外線ランプ下に10秒間曝して、イ
エロー感熱発色層を定着した後、サーマルヘッドの記録
エネルギーを0〜131mJ/mm2となるように印加
電力およびパルス幅を調節して、マゼンタ画像を記録し
た。最後に、発光中心波長365nmおよび出力40W
の紫外線ランプ下に15秒間曝して、マゼンタ感熱発色
層を定着した後、サーマルヘッドの記録エネルギーを0
〜171mJ/mm2となるように印加電力およびパル
ス幅を調節して、シアン画像を記録した。
【0122】(2)発色濃度の測定 (1)により発色させた感熱記録材料のシアン発色濃度
をマクベス温度計(マクベス社製、RD−918)によ
り測定した。
【0123】(3)画像残存率の測定 (2)においてシアン発色濃度を測定した感熱記録材料
を、光照射装置(アトラス・エレクトリック/デバイス
社製、WEATHEROMETER C1 65)を用
いて、光照射パワー390W/m2で、それぞれ6日お
よび12日間照射し、(2)と同様にしてシアン発色濃
度を測定した。6日および12日間照射後のシアン発色
濃度を照射前のシアン発色濃度で除した値を画像残存率
とした。得られた画像残存率を表4に示す。
【0124】
【表4】
【0125】表4は、実施例1〜7の感熱記録材料が、
比較例1の感熱記録材料に比べ、画像残存率が高いとい
う結果を示している。
【0126】
【発明の効果】本発明により、耐光性が優れた感熱記録
材料を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H026 AA07 AA14 AA30 BB02 BB41 DD15 DD43 DD48 DD53 FF05 FF07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、電子供与性染料前駆体およ
    び電子受容性化合物を含有する記録層を少なくとも1層
    有する感熱記録材料において、 前記記録層がエチレン性不飽和結合を有する重合可能な
    化合物を含有していることを特徴とする感熱記録材料。
  2. 【請求項2】 前記電子供与性染料前駆体が、前記エチ
    レン性不飽和結合を有する重合可能な化合物と共に、マ
    イクロカプセルに内包されていることを特徴とする請求
    項1に記載の感熱記録材料。
  3. 【請求項3】 ジアゾニウム塩化合物、および該ジアゾ
    ニウム塩化合物と反応して呈色するカプラーを含有する
    記録層を更に少なくとも1層有し、多色画像を形成しう
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の感熱記録
    材料。
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