JP2003180442A - コンパクト容器 - Google Patents

コンパクト容器

Info

Publication number
JP2003180442A
JP2003180442A JP2001388191A JP2001388191A JP2003180442A JP 2003180442 A JP2003180442 A JP 2003180442A JP 2001388191 A JP2001388191 A JP 2001388191A JP 2001388191 A JP2001388191 A JP 2001388191A JP 2003180442 A JP2003180442 A JP 2003180442A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fitting
lid
hinge
projection
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001388191A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukitomo Yuzuhara
幸知 柚原
Masayuki Sekine
正行 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshida Industry Co Ltd
Original Assignee
Yoshida Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshida Industry Co Ltd filed Critical Yoshida Industry Co Ltd
Priority to JP2001388191A priority Critical patent/JP2003180442A/ja
Publication of JP2003180442A publication Critical patent/JP2003180442A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋体を任意の開動位置で静止させるための摩
擦部を備えかつその摩擦部における経時疲労を可及的に
軽減することができるコンパクト容器の提供。 【解決手段】 容器本体2と蓋体4の後端部には、ヒン
ジ片14とヒンジブロック16からなるヒンジ部8が設
けられている。ヒンジ片14には嵌合凸部26が、ヒン
ジブロック16には嵌合凹部24が設けられ、これらが
相互に嵌め合わされている。蓋体4を開動させると、嵌
合凸部26の突出部30が嵌合凹部24の内周部24a
に当接し、内周部24aとの間にフリーストップ機能を
実現するための摩擦力を発生させる。このとき、嵌合凸
部26の端面に突設された軸ピン25と、嵌合凹部24
の内底部に設けられた軸孔27とが相互に嵌合されて位
置決め構造を構成しているため、嵌合凸部26と嵌合凹
部24の間の位置ズレが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、容器本体にヒンジ
部を介して開閉可能に蓋体が枢着されたコンパクト容器
に関し、特に蓋体の開閉時に蓋体を任意の位置で静止さ
せるフリーストップ機能を備えたコンパクト容器に関す
る。 【0002】 【従来の技術】一般的に化粧料等を収納して持ち運ぶに
あたっては、コンパクト容器と呼ばれる容器が使用され
ている。このコンパクト容器は、化粧料等を収納する容
器本体と、この容器本体の上面を開閉する蓋体とから構
成され、容器本体の後方部との間には、金属製のヒンジ
ピンが挿通されてヒンジ部が設けられている。蓋体は容
器本体に対して回動可能に枢着され、また蓋体の前方部
と容器本体の前方部との間にはフックが介設され、この
フックが係合することによって蓋体が閉止状態に保持さ
れるようになっている。蓋体の内面部には、通常、鏡板
が装着されている。 【0003】このようなコンパクト容器にあっては、蓋
体の内面部に装着された鏡板を利用し易いようにするこ
とを目的として、蓋体を任意の角度で静止させるための
フリーストップ機能を備えたものがある。このフリース
トップ機能は、ヒンジピンと当該ヒンジピンが挿通され
る挿通孔との間に生じる摩擦力を利用して実現されたも
ので、蓋体の開閉操作を止めると、摩擦力により蓋体の
動きが規制され、その開閉操作を止めた位置で蓋体が静
止されるようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のフリーストップ機能にあっては次のような問
題点を抱えていた。すなわち、金属製のヒンジピンとそ
のヒンジピンの挿通孔との間に摩擦力を発生させるため
に、容器組立時にヒンジピンを挿通孔に圧入してヒンジ
ピンと挿通孔との間に常時一定の応力が加わるようにし
ているが、この応力によって挿通孔の内周面が時間経過
とともに徐々に摩耗して当該挿通孔の孔径が当初寸法よ
りも拡大してしまうといった問題が生じることがあっ
た。このため、ヒンジピンと挿通孔との間の摩擦力が徐
々に弱くなり、最終的にはフリーストップ機能が十分に
利かなくなったり、またヒンジピンが破損するなどの不
具合を生じる虞があった。また、容器組立時には、ヒン
ジピンを挿通孔に圧入しなければならなず、スムーズに
挿入することはできないため、作業が非常に煩雑になっ
ていた。 【0005】一方、廃棄時の分別収集の簡易化や部品点
数や組立工数の削減を目的に、金属ピン等のヒンジピン
を用いないコンパクト容器が知られている(実開昭59
−67105号等参照)。このコンパクト容器は、容器
本体及び蓋体にそれぞれ嵌合凸部または嵌合凹部を設
け、これら両者を嵌め合わせることによってヒンジ部を
構成するようになっている。 【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的は、蓋体開閉時に蓋体を任意の位置
で静止させることができる上、経時疲労による性能低下
を抑制し得るようなコンパクト容器を提供することにあ
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明に係るコンパクト容器にあっては、容器
本体と、蓋体と、これら容器本体及び蓋体の後端部に設
けられ、相互に回動可能に嵌合されて前記蓋体を前記容
器本体に枢着するヒンジ部を構成する嵌合凸部及び嵌合
凹部とを備えたコンパクト容器において、前記嵌合凸部
の外周部に突設された突出部と、前記嵌合凹部の内周部
に設けられ前記蓋体の開閉時に前記突出部が当接して摩
擦力を発生させつつ摺動する摺動部と、前記蓋体が閉じ
られたときに前記突出部を前記当接から解放する当接解
放部と、前記嵌合凸部と前記嵌合凹部との間に設けら
れ、前記嵌合凸部の回動中心軸を前記嵌合凹部内の所定
位置に位置決めするための位置決め構造とを備えたこと
を特徴とする(請求項1)。 【0008】このコンパクト容器では、蓋体開閉時に
は、一方に設けられた突出部が他方に設けられた摺動部
に当接して当該他方との間に摩擦力を発生させるため、
蓋体を任意の開動角度で静止させることができ、非常に
簡易な構造によりフリーストップ機能を実現することが
できる。また、蓋体が閉じられたときには、突出部が当
接解放部によって摺動部との当接から解放されるので、
突出部と摺動部との間に応力が発生することはなく、非
常に安定した状態に保持することができる。これによっ
て、経時疲労を可及的に抑制することができ、フリース
トップ性能の低下を防止することができる。長期間にわ
たって非常に安定したフリーストップ性能を実現するこ
とができる。 【0009】さらにこのコンパクト容器にあっては、前
記嵌合凸部の回動中心軸を前記嵌合凹部内の所定位置に
位置決めするための位置決め構造を備えたことで、蓋体
開閉時に嵌合凸部の回動中心軸が偏心するのを防ぐこと
ができ、これにより、蓋体の開閉動作が不安定になるの
を防止することができる。また、嵌合凸部の外周部にお
いて突出部以外の余計な部分も摺動部に当接させなけれ
ばならない。つまり、当該位置決め構造を備えていない
場合、突出部が嵌合凹部の摺動部に当接してその間に摩
擦力を発生させるためには、当該突出部以外の部分も摺
動部に当接させなければ反力が取れず、従って、突出部
以外の部分も摺動部に当接させなければならない。この
ため、当接箇所が2箇所以上となって、安定したフリー
ストップ性能が得られない虞が生じる。一方、本発明の
ように位置決め構造を備えていれば、嵌合凸部の回動中
心軸を偏心させずに済み、安定したフリーストップ性能
を実現することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下に本発明に係るコンパクト容
器の実施の形態について、添付図面を用いて説明する。
図1〜図5は、本発明に係るコンパクト容器の第1実施
形態を示したものである。図1はそのコンパクト容器の
構成を示す組立分解斜視図であり、図2はそのコンパク
ト容器の内部構造を示す縦断面図であり、図3はそのヒ
ンジ部の様子を後端部から見たときの背面図である。図
4は蓋体閉止時のヒンジ部の様子を示す部分拡大断面図
であり、図5は蓋体開放時のヒンジ部の様子を示す部分
拡大断面図である。 【0011】このコンパクト容器は、図1に示すよう
に、容器本体2と、蓋体4とから構成されている。これ
ら容器本体2と蓋体4とは、相互に重なり合うようにそ
の外周形状及びサイズが同一に成形されている。容器本
体2の上面には、化粧料等を収容する中皿(図示外)を
収納するための収納凹部5が設けられ、また、蓋体4の
内面部には鏡板7が装着されている。容器本体2及び蓋
体4の後端部間にはヒンジ部8が設けられ、蓋体4が容
器本体2に対して開閉可能に枢着されている。 【0012】一方、容器本体2および蓋体4の前端部に
は、図2に示すように、フック10が設けられている。
このフック10は、容器本体2の前端部に形成した凹部
11の後壁に形成した第1突起12と、蓋体4の前端部
から垂設した第2突起13とにより構成されたもので、
第2突起13の弾発力をもってこれら第1突起12と第
2突起13とが係合されるようになっている。これら第
1突起12と第2突起13とが係合されることで、蓋体
4が閉止状態に保持されるようになっている。 【0013】また、容器本体2の前端部の凹部11に
は、これら第1突起12と第2突起13との係合を解除
するためのプッシュピース9が設けられている。このプ
ッシュピース9は、外部から押圧されることにより凹部
11内をスライドして、その先端部9aが第1突起13
の下端部に当接して、当該第1突起13を上方へと押し
上げるようになっている。これによって、第1突起12
と第2突起13との係合を外す役割を果たす。 【0014】ヒンジ部8の構成について詳しく説明す
る。ヒンジ部8は、図1〜図3に示すように、容器本体
2の後端部(同図中右端部)の左右両側端部に突設され
た一対のヒンジ片14と、蓋体4の後端中央部に垂下形
成されたヒンジブロック16と、各ヒンジ片14にそれ
ぞれ設けられた嵌合凸部26と、ヒンジブロック16の
両端部に設けられた嵌合凹部24とから構成されてい
る。左右のヒンジ片14の間には切欠凹所20が形成さ
れ、この切欠凹所20にヒンジブロック16がはめ込ま
れている。 【0015】嵌合凸部26は、切欠凹所20の左右両壁
部にそれぞれ突設されたものであり、図1中の拡大図A
に示すように、それぞれ円筒状に成形され、その端面に
はその中心部に位置して円筒状の軸ピン25が突設され
ている。また、嵌合凸部26の外周部には、その下端部
に突出部30が突設されている。 【0016】一方、嵌合凹部24は、蓋体4のヒンジブ
ロック16の左右両端面にそれぞれ設けられ、図1中の
拡大図Bに示すように、嵌合凸部26の外形形状に対応
してその内周面が円筒状に成形され、嵌合凸部26がは
め込まれるようになっている。また、嵌合凹部24の内
底部には、その中心部に位置して内面円筒状の軸孔部2
7が形成されている。この軸孔部27は、嵌合凸部26
の軸ピン25に対応して形成されたもので、その内径寸
法は軸ピン25の外径寸法よりも若干大きく設定され、
軸ピン25が挿入されるようになっている。 【0017】この嵌合凹部24の上側部には切欠凹部2
8が設けられている。この切欠凹部28は、嵌合凸部2
6を嵌合凹部24にはめ込むために設けられたものであ
る。切欠凹部28は、嵌合凹部24の深さ方向に沿って
断面扇形状に切欠き形成され、嵌合凹部24の内部を外
部と連通している。切欠凹部28の外周側幅は、嵌合凸
部26の外径より大きな寸法に設定され、その内周側幅
は嵌合凸部26の外径寸法より若干小さく設定されてい
る。また、切欠凹部28の底部には傾斜部29が設けら
れている。 【0018】嵌合凸部26を嵌合凹部24にはめ込むと
きには、まず、嵌合凸部26をこの切欠凹部28に位置
合わせし、そして嵌合凸部26を嵌合凹部28内に向か
って強く押し込む。すると、嵌合凹部24の周壁部が弾
性変形して切欠凹部28が拡開して嵌合凸部26の通過
が許容される。これにより、嵌合凸部26が嵌合凹部2
4内へと導入される。 【0019】一方、嵌合凸部26の端面の軸ピン25
は、嵌合凸部26の嵌合凹部28内への押し込みととも
に傾斜部29に沿って案内されて、この案内に伴い容器
本体2の左右両方のヒンジ片14が若干左右外方に拡開
して嵌合凹部28内に導入されて軸孔部27にはめ込ま
れる。 【0020】これによって、嵌合凸部26の回動中心軸
は嵌合凹部28内の所定位置、即ち軸孔部27の形成位
置に位置決めされるとともに、嵌合凸部26は嵌合凹部
24に回転可能に軸支される。また、ヒンジブロック1
6がヒンジ片14に対して回動可能に連結され、蓋体4
が容器本体2に対して開閉可能に枢着されることとな
る。 【0021】突出部30は、蓋体4の開閉動時に嵌合凹
部24の内周部に当接されて当該内周部24aとの間に
摩擦力を発生させる。つまり、嵌合凸部26の外周部と
嵌合凹部24の内周部24aとの間には、図4に示すよ
うに、両者間の寸法差により僅かな隙間23が形成され
ている。蓋体4を開閉させると、突出部30がこの隙間
23内に入り込む。突出部30の高さは、隙間23の幅
よりも若干大きく設定されていて、隙間23に入り込む
と、突出部30は嵌合凹部24の内周部24aに当接し
てその内周部24aに沿って摺動される。つまり、この
内周部24aが本発明に係る摺動部となっている。 【0022】このとき、本実施形態では、嵌合凸部26
の軸ピン25が嵌合凹部24の軸孔部27に挿入されて
軸支されるから、嵌合凸部26の回動中心軸は嵌合凹部
24の中心部から位置ズレすることはなく、これによ
り、突出部30以外の嵌合凸部26の外周部上の部分が
嵌合凹部24の内周部24aに当接することはない。こ
のことから、嵌合凸部26と嵌合凹部24との間に突出
部30以外に余計な当接箇所を作らずに済む。 【0023】突出部30及びこの突出部30と接触した
嵌合凹部24の内周部24aの周辺部には若干の弾性変
形が発生し、この弾性変形によって突出部30と嵌合凹
部24の内周部24aとの間に押圧力が働く。この押圧
力が摩擦力として突出部30と嵌合凹部24の内周部2
4aとの間に作用する。即ち、蓋体4に対してその開動
若しくは閉動を阻止する方向に働く抵抗力として作用す
る。蓋体4を開動若しくは閉動させるには、この摩擦力
に抗う力を付与しなければならない。 【0024】蓋体4の開動若しくは閉動を中止すると、
蓋体4は、その摩擦力によって直ちに停止し、これらの
操作を中止した位置で静止される。摩擦力は、突出部3
0と嵌合凹部24の内周部24aとが接触している間で
あればどこでも働くため、蓋体4の静止位置はその間で
あればどこでも任意に設定することができる。これによ
って、蓋体4のフリーストップ性能を実現することがで
きる。 【0025】さらにここでは、嵌合凸部26の軸ピン2
5が嵌合凹部24の軸孔部27に挿入されて、嵌合凸部
26の回動中心軸が位置決めされているから、蓋体4を
スムーズに開閉動作させることができるとともに、嵌合
凸部26と嵌合凹部24との間に安定した摩擦力を発生
させることができ、これにより良好なフリーストップ性
能を発揮させることができる。 【0026】蓋体4をフック10が係合される閉止位置
まで回動させると、図4に示すように、突出部30は嵌
合凹部24の外縁部に形成された切欠凹部28に入り込
む。このとき、突出部30と嵌合凹部24の内周部24
aとの間の接触が解放され、突出部30とこの突出部3
0に接触していた嵌合凹部24の周辺部は弾性変形から
開放される。つまり、切欠凹部28は、本発明に係る当
接解放部として機能する。これによって、蓋体4の閉止
時には、容器本体2と蓋体4との間に過大な応力を加え
ずに済み、容器本体2と蓋体4とを非常に安定した状態
にすることができる。 【0027】以上このコンパクト容器にあっては、容器
本体2側の突出部30とまた蓋体4側の嵌合凹部24の
内周部24aとの間に、蓋体4の開閉操作に伴って摩擦
力を発生させることができるから、蓋体4を任意の位置
で静止させることができ、フリーストップ機構を非常に
簡易な構成で実現することができる。しかも、蓋体4を
閉じたときには、容器本体2側の突出部30が切欠凹部
28に入り込み、嵌合凹部24の内周部24aとの当接
から開放されるため、容器本体2と蓋体4との間に過大
な力を加えずに済み、容器本体2および蓋体4を非常に
安定した状態にすることができる。長期間にわたって非
常に安定した状態にフリーストップ性能を実現すること
ができる。 【0028】さらに本実施形態では、嵌合凸部26に軸
ピン25を設けるとともに、嵌合凹部24に軸孔部27
を設け、軸ピン25を軸孔部27に挿入して軸受するよ
うにしているから、嵌合凸部26の回動中心軸が嵌合凹
部24内において偏心するのを防ぐことができ、これに
より、蓋体4の開閉動作が不安定になるのを防止するこ
とができる。また、このように嵌合凸部26の偏心を防
止することができるから、突出部30以外の部分を嵌合
凹部24の内周部24aに当接させずに済み、突出部3
0のみを内周部24aに当接させることができ、安定し
たフリーストップ性能を実現することができる。 【0029】図6〜図8は、本発明に係るコンパクト容
器の第2実施形態を示したものである。図6は、そのコ
ンパクト容器のヒンジ部の構成を示した組立分解斜視図
であり、図7は、そのコンパクト容器の内部構造を示す
縦断面図であり、図8はそのコンパクト容器のヒンジ部
の様子を後端部から見たときの背面図である。 【0030】このコンパクト容器では、前記実施形態に
対して、嵌合凸部26の回動中心軸の嵌合凹部24に対
する位置決め構造が異なる。つまり、この実施形態で
は、嵌合凸部26の端面に軸ピンを、嵌合凹部24の内
底面に軸孔部27を設ける代わりに、図6に示すよう
に、嵌合凹部24の開口周縁部にこれに沿って一部切り
欠かれた略環状の凸条部32が突設されているととも
に、嵌合凸部26の根元部分に環状凹部34が設けられ
ている。 【0031】凸条部32は、図6中の拡大図Dに示すよ
うに、嵌合凹部24の開口周縁部に沿って所定の幅で形
成されている。この凸条部32は、嵌合凸部26が嵌合
凹部24にはめ込まれたときに環状凹部34にはめ込ま
れるようになっている。 【0032】一方、環状凹部34は、図6中の拡大図C
に示すように、ヒンジ片14の左右両側の壁部に、嵌合
凸部26の根元部を囲繞するように環状に凹設されたも
のである。その外径寸法は、凸条部32の外径寸法より
も若干大きく設定され、凸条部32がはめ込まれたとき
に当該凸条部32を遊嵌するようになっている。 【0033】環状凹部34には、図6中の拡大図Cに示
すようにガイド溝部36が連設されている。このガイド
溝部36は、ヒンジ片14の左右両側壁部にそれぞれ環
状凹部34に連続的に凹設されたものである。その溝幅
は、環状凹部34からヒンジ片の上面にかけて徐々拡大
され、ヒンジ片14の上面で開放されている。また、ガ
イド溝部36の内底面は、開放側から環状凹部34にか
けて緩やかな傾斜が設けられている。 【0034】凸条部32を環状凹部34にはめ込むとき
には、ヒンジ片14の上面に開放されたガイド溝部36
の開放端側に凸条部32を嵌め合わせてから、凸条部3
2を強く押し込む。すると、凸条部32がガイド溝部3
6に沿って案内されつつ切欠凹部28を通じて若干縮径
されて、凸条部32が環状凹部34にはめ込まれる。 【0035】このように嵌合凸部26の根元部に環状凹
部34を形成するとともに、嵌合凹部24の開口周縁部
に凸条部32を設け、これら環状凹部34と凸条部32
を嵌合させるようにしても、嵌合凸部26と嵌合凹部2
4との間に、嵌合凸部26の回動中心軸を位置決めする
ための位置決め構造を設けることができる。 【0036】なお、前述した実施の形態では、容器本体
2側のヒンジブロック16に嵌合凹部24が、また蓋体
4側のヒンジ片14に嵌合凸部26が設けられていた
が、本発明にあってはこのような場合に限らず、容器本
体2側に嵌合凸部26が、また蓋体4側に嵌合凹部24
が設けられる構成であっても構わない。 【0037】 【発明の効果】本発明に係るコンパクト容器によれば、
容器本体または蓋体のうちの少なくとも一方に突出部を
設け、他方に当該突出部が蓋体開閉時に当接されて摺動
される摺動部を設け、突出部と摺動部との間に摩擦力を
発生させることで、蓋体を任意の位置で静止させ得るフ
リーストップ機能を非常に簡易な構造で実現することが
できるとともに、蓋体が閉じられたときに前記突出部を
前記当接から解放する当接解放部を設けたことで、突出
部と摺動部との間の応力発生を防止することができ、非
常に安定した状態に保つことができる。経時疲労を可及
的に抑制することができ、フリーストップ性能の低下を
防止することができる。長期間にわたって非常に安定し
たフリーストップ性能を実現することができる。 【0038】さらに、嵌合凸部の回動中心軸を前記嵌合
凹部内の所定位置に位置決めするための位置決め構造を
備えたことで、蓋体開閉時における嵌合凸部の回動中心
軸の偏心を防ぐことができ、これにより、突出部以外の
部分が摺動部に当接するのを回避することができ、蓋体
の開閉動作が不安定になるのを防止することができると
ともに、安定したフリーストップ性能を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るコンパクト容器の第1実施形態の
組立分解斜視図である。内部構造を示す断面図である。 【図2】図1に示すコンパクト容器の内部構造を示す断
面図である。 【図3】図1に示すコンパクト容器の後端部の様子を示
した背面図である。 【図4】図1に示すコンパクト容器の蓋体閉止時のヒン
ジ部の様子を示す部分拡大断面図である。 【図5】図1に示すコンパクト容器の蓋体開放時のヒン
ジ部の様子を示す部分拡大断面図である。 【図6】本発明に係るコンパクト容器の第2実施形態の
ヒンジ部の構造を示す組立分解斜視図である。 【図7】図6に示すコンパクト容器の内部構造を示した
部分拡大断面図である。 【図8】図6に示すコンパクト容器の後端部の様子を示
した背面図である。 【符号の説明】 2 容器本体 4 蓋体 8 ヒンジ部 14 ヒンジ片 16 ヒンジブロック 20 切欠凹所 23 隙間 24 嵌合凹部 25 軸ピン 26 嵌合凸部 27 軸孔部 28 切欠凹部(当接解放部) 30 突出部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 容器本体と、蓋体と、これら容器本体及
    び蓋体の後端部に設けられ、相互に回動可能に嵌合され
    て前記蓋体を前記容器本体に枢着するヒンジ部を構成す
    る嵌合凸部及び嵌合凹部とを備えたコンパクト容器にお
    いて、 前記嵌合凸部の外周部に突設された突出部と、前記嵌合
    凹部の内周部に設けられ前記蓋体の開閉時に前記突出部
    が当接して摩擦力を発生させつつ摺動する摺動部と、前
    記蓋体が閉じられたときに前記突出部を前記当接から解
    放する当接解放部と、前記嵌合凸部と前記嵌合凹部との
    間に設けられ、前記嵌合凸部の回動中心軸を前記嵌合凹
    部内の所定位置に位置決めするための位置決め構造とを
    備えたことを特徴とするコンパクト容器。
JP2001388191A 2001-12-20 2001-12-20 コンパクト容器 Pending JP2003180442A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001388191A JP2003180442A (ja) 2001-12-20 2001-12-20 コンパクト容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001388191A JP2003180442A (ja) 2001-12-20 2001-12-20 コンパクト容器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003180442A true JP2003180442A (ja) 2003-07-02

Family

ID=27596791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001388191A Pending JP2003180442A (ja) 2001-12-20 2001-12-20 コンパクト容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003180442A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2005855A2 (en) * 2007-02-16 2008-12-24 Yoshida Industry Co., Ltd. Compact container
JP2012183110A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Panasonic Corp 除去装置及び乾燥装置
FR3109711A1 (fr) * 2020-04-30 2021-11-05 Albea Services Réceptacle, notamment pour produit cosmétique

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2005855A2 (en) * 2007-02-16 2008-12-24 Yoshida Industry Co., Ltd. Compact container
EP2005855A4 (en) * 2007-02-16 2010-12-22 Yoshida Industry Co COMPACT CONTAINER
JP2012183110A (ja) * 2011-03-03 2012-09-27 Panasonic Corp 除去装置及び乾燥装置
FR3109711A1 (fr) * 2020-04-30 2021-11-05 Albea Services Réceptacle, notamment pour produit cosmétique

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005118316A (ja) 化粧料容器
JP2003180442A (ja) コンパクト容器
JPH0998828A (ja) 化粧料容器
JP2003180443A (ja) コンパクト容器
JP2003000335A (ja) コンパクト容器
JP2944952B2 (ja) コンパクト
JPH0726965Y2 (ja) スライド式化粧容器
JP2583176Y2 (ja) コンパクト容器
JPS6221213Y2 (ja)
JPS6216972Y2 (ja)
JPH0246803Y2 (ja)
JPH0121602Y2 (ja)
JPH0440566Y2 (ja)
JPH09108035A (ja) コンパクト
JP2536715Y2 (ja) 容器の蓋開閉機構
JP2587245Y2 (ja) 化粧用コンパクト容器
JPH07227313A (ja) 化粧料容器
JP2559705Y2 (ja) コンパクト容器
JPH04112308U (ja) コンパクト容器
JPH07227312A (ja) 化粧料容器
JP2559707Y2 (ja) コンパクト容器
JP3361627B2 (ja) コンパクト容器
JP2557322Y2 (ja) コンパクト容器
JPH0437526Y2 (ja)
JP2603931Y2 (ja) 化粧用コンパクト

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040729

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Effective date: 20040928

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

A977 Report on retrieval

Effective date: 20070205

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070213

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070412

A02 Decision of refusal

Effective date: 20070703

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02