JP2003180019A - グロメットインナ - Google Patents

グロメットインナ

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JP2003180019A JP2001374120A JP2001374120A JP2003180019A JP 2003180019 A JP2003180019 A JP 2003180019A JP 2001374120 A JP2001374120 A JP 2001374120A JP 2001374120 A JP2001374120 A JP 2001374120A JP 2003180019 A JP2003180019 A JP 2003180019A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結合部のがたつきを防止し、曲げ剛性を高め
る。 【解決手段】 2つの半環状体10Aの端部11,12
相互を突き合わせ、係合凸部13,14を係合凹部1
5,16に差し込み結合することにより、環状体の状態
でパネル52の貫通孔52aに嵌合される半割り構造の
グロメットインナ10において、係合凸部13として第
1,第2の係合突起13a,13bを設け、係合凹部1
5としてクランク形断面の壁25によって互いに仕切ら
れた第1、第2の差し込み凹部15a,15bを設け、
係止突起13a,13bでクランク形断面の壁25を挟
むようにする。また、第1,第2の係合突起13a,1
3bとは別に、幅広板状の第3の係合突起14aを設
け、第3の係合突起14aの幅広方向と第1,第2の係
合突起13a,13bの並び方向を、互いに略直交した
関係に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に樹脂等の硬質
材料で成形され、ゴム等の軟質材料製の筒状のグロメッ
トアウタと組み合わせることでグロメットを構成する半
割り型のグロメットインナに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のグロメットインナを用いたグロ
メットの例として、実開昭59−25115号公報に記
載のものが知られている。このグロメットは、図3に示
すように、ゴム等の軟質弾性材料製のグロメットアウタ
1と、その端部に嵌合された硬質剛性材料製のグロメッ
トインナ3との組み合わせにより構成されている。グロ
メットインナ3は、パネル5の貫通孔5aの内周縁に嵌
合される環状のもので、グロメットアウタ1の防水リッ
プ1aをパネル5に密接させるようにしている。従っ
て、グロメット全体としては、硬質のグロメットインナ
3の部分でパネル5に取り付けられるから、取り付けが
確実であり、取り付け状態を長く維持することができる
等のメリットがある。前記グロメットインナ3は、ワイ
ヤーハーネスWを後から通すために、通常、図4
(a),(b)に示すように中心線で半割りされてい
る。各半環状体3a,3bは同一形状のもので、分割し
た端部7a,7b及び端部7c,7dを互いに突き合わ
せ、係合凹部9と係合凸部11を嵌合させることによ
り、環状の前記グロメットインナ3を構成し、グロメッ
トインナ3はこのような環状体の状態でパネル5の貫通
孔5aに嵌合される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のグロ
メットインナ3では、係合凸部11を係合凹部9に差し
込むことで、半環状体3a,3b同士を結合している
が、結合部にがたつきが生じやすく、グロメットの防水
信頼性を損なうおそれがある上、図4(b)に示すよう
に、結合部を中心にした外側からの曲げ力Fに弱かっ
た。
【0004】本発明は、上記事情を考慮し、結合部にが
たつきが発生しにくく、曲げに強いグロメットインナを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、軟質
材料製のグロメットアウタと組み合わせることでグロメ
ットを構成するものであり、環状体を半割りして、2つ
の半環状体の端部相互を突き合わせ、一方の端部に設け
た係合凸部を他方の端部に設けた係合凹部に差し込み結
合することにより、前記環状体の状態でパネルの貫通孔
内周縁に嵌合される硬質材料製のグロメットインナにお
いて、前記係合凸部を各端部にそれぞれ2つずつ、断面
の実質的な幅広方向を互いに直交させた方向に向けて設
けると共に、前記係合凹部を前記各係合凸部に対応させ
て設けたことを特徴とする。
【0006】この発明では、係合凸部を各端部にそれぞ
れ2つずつ、断面の実質的な幅広方向を互いに直交させ
た方向に向けて設けているから、直交させた方向をA方
向、B方向とした場合、A方向の曲げ力に対しては一方
の係合凸部が有効な抵抗力を発生し、B方向の曲げ力に
対しては他方の係合凸部が有効な抵抗力を発生する。従
って、係合凸部の差し込み方向に直交するあらゆる方向
の曲げ力に対して有効な抵抗力を発生することができ、
曲げに対する強度を高めることができ、結合部のがたつ
きを防止することができる。
【0007】請求項2の発明は、請求項1記載のグロメ
ットインナであって、前記半環状体の端部相互の結合部
を筋向かいの位置に配置したことを特徴とする。
【0008】この発明では、端部相互の結合部が互いに
筋向かいになっているので、曲げ外力を受けても、結合
部に応力が集中しにくくなって、応力が分散されること
により、曲げに対する強度が一段と高まる。
【0009】請求項3の発明は、軟質材料製のグロメッ
トアウタと組み合わせることでグロメットを構成するも
のであり、環状体を半割りして、2つの半環状体の端部
相互を突き合わせ、一方の端部に設けた係合凸部を他方
の端部に設けた係合凹部に差し込み結合することによ
り、前記環状体の状態でパネルの貫通孔内周縁に嵌合さ
れる硬質材料製のグロメットインナにおいて、前記係合
凸部として、互いに近接した第1、第2の2つの係合突
起を設けると共に、係合凹部として、クランク形断面の
壁によって互いに仕切られた第1、第2の2つの差し込
み凹部を形成し、前記クランク形断面の壁は、グロメッ
トインナの軸線方向を向いて互いに略平行をなす第1、
第2の壁と、これら第1、第2の壁に直交し且つ該第
1、第2の壁の端部間をつなぐ第3の壁とを有し、前記
第1、第2の2つの係合突起は、それらを前記第1、第
2の差し込み凹部にそれぞれ差し込んだとき、前記第3
の壁を両側から挟み、且つ、第1、第2の壁に互いに反
対側の面からそれぞれ密着するものとして設けられてい
ることを特徴とする。
【0010】この発明では、係合凸部として第1、第2
の2つの係合突起を設け、これら係合突起を、第1、第
2の2つの差し込み凹部を画成するクランク形断面の壁
に密着させるようにしているので、係合突起の差し込み
方向と直交する全方向の遊びを減少させることができ、
がたつきをなくすことができる。また、2つの係合突起
が、クランク形断面の壁の軸方向一方側と他方側の両面
を挟む形になるので、曲げ力に対する有効な抵抗力を発
生することができ、曲げに対する強度を高めることがで
きる。
【0011】請求項4の発明は、請求項3記載のグロメ
ットインナであって、前記係合凸部として、前記第1、
第2の2つの係合突起とは別に更に、幅広板状の第3の
係合突起を設け、該第3の係合突起の幅広方向と前記第
1、第2の2つの係合突起の並び方向を、互いに略直交
した関係に設定すると共に、前記第3の係合突起に対応
する係合凹部として、該第3の係合突起を差し込んだと
きに、その幅広面に密着する壁を有した第3の差し込み
凹部を設けたことを特徴とする。
【0012】この発明では、請求項3における第1、第
2の係合突起の他に、第1、第2の2つの係合突起の並
び方向と直交する方向に幅広方向を向けた幅広板状の第
3の係合突起を設けて、第3の差し込み凹部に嵌合させ
るようにしたので、前記直交する方向をA方向、B方向
とした場合、A方向の曲げ力に対しては第1、第2の係
合突起が有効な抵抗力を発生し、B方向の曲げ力に対し
ては第3の係合突起が有効な抵抗力を発生する。従っ
て、あらゆる方向の曲げ力に対して有効な抵抗力を発生
することができ、曲げに対する強度を一層高めることが
できて、結合部のがたつきを防止することができる。
【0013】請求項5の発明は、請求項3または4に記
載のグロメットインナにおいて、前記半環状体の端部相
互の結合部を筋向かいの位置に配置したことを特徴とす
る。
【0014】この発明では、端部相互の結合部が互いに
筋向かいになっているので、曲げ外力を受けても、結合
部に応力が集中しにくくなって、応力が分散されること
により、曲げに対する強度が一段と高まる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0016】図1の(a)は半割り形状のグロメットイ
ンナ10の分解斜視図、(b)は(a)のIb−Ib矢
視断面図である。図2の(a)はグロメットインナ10
を構成する半環状体(半割体)10Aの平面図、(b)
はその結合部側から見た正面図、(c)は同側面図であ
る。
【0017】図1(b)に示すように、このグロメット
インナ10は、軟質材料(ゴム)製のグロメットアウタ
51と組み合わせることでグロメット50を構成するも
のであり、図1(a)に示すように、環状体を半割りし
て、2つの同形状の半環状体10Aの端部11,12を
相互に突き合わせ、一方の端部11に設けた2つの係合
凸部13,14を他方の端部に設けた係合凹部15,1
6に差し込み結合することにより、前記環状体の状態
で、図1(b)に示すように、パネル52の貫通孔52
aの内周縁に嵌合される樹脂等の硬質材料製のものであ
る。グロメットアウタ51には、パネル52の面に密着
することでシール性能を発揮する密着部54が設けられ
ている。
【0018】半環状体10Aの端部11,12相互の結
合部は、図2にも示すように、一方の端部11を他方の
端部12よりも引っ込んだ位置に設けることにより、筋
向かいの位置に配置されている。
【0019】突き合わせ端部11の1種の係合凸部13
としては、互いに近接した第1、第2の2つの係合突起
13a,13bを設けている。また、もう1種の係合凸
部14としては、前記第1,第2の2つの係合突起13
a,13bとは別の、幅広板状の1つの第3の係合突起
14aを設けている。第3の係合突起14aの幅広方向
と、第1,第2の係合突起13a,13bの並び方向
は、互いに略直交した関係にある。グロメットインナ1
0の軸線方向をA方向、それと直交する方向をB方向と
した場合、第3の係合突起14aの幅広方向はA方向、
第1,第2の係合突起13a,13bの並び方向はB方
向となっている。
【0020】ここで、2つの係合突起13a,13bが
間隔をおいて並んで配置されていることにより、2つの
係合突起13a,13bを機能的に1つの係合凸部13
として見た場合、当該係合凸部13の断面の実質的な幅
広方向は、2つの係合突起13a,13bの並び方向と
見なすことができる。つまり、1つの係合凸部13を2
つの係合突起13a,13bに分割してあるものの、機
能的には、2つの係合突起13a,13bの並び方向に
幅広となった1枚の幅広板状の係合凸部13としての役
割を担うものと見なすことができる。
【0021】同様に、本実施形態では、1枚の幅広板状
の第3の係合突起14aで、もう1つの係合凸部14を
構成しているが、例えばB方向に間隔をおいて配置した
2つの係合突起で、機能的に幅広板状の1つの係合凸部
としての役割を果たすようにすることもできる。つま
り、1枚の板として連続していても、2つに分割されて
いても、機能的には差異がないことを意味している。
【0022】即ち、ここで実質的に幅広方向というの
は、1枚の連続した板としての幅広方向(係合凸部1
4)と、2つの係合突起13a,13bを並べた場合の
その並び方向との両方の概念を指している。
【0023】このグロメットインナ10は、図1(b)
に示すように、先端からパネル52の貫通孔52aに挿
入される筒状部21と、その筒状部21の基端に連続す
る外フランジ部22とを有する鍔付き管状のものであ
り、図2(b)に示すように、筒状部21の外周数カ所
には、パネル52の貫通孔52aに筒状部21を挿入し
たとき、貫通孔52aの周縁部に係合する弾性係合部2
3が設けられている。
【0024】半環状体10Aの端部に設けられた前記係
合凸部13としての2つの係合突起13a,13bは、
外フランジ22の位置に設けられ、前記係合凸部14と
しての1枚の幅広板状の係合突起14aは、筒状部21
の位置に設けられている。そのため、これらの第1〜第
3の係合突起13a,13b,14aに対応する係合凹
部15,16として、第1〜第3の差し込み凹部15
a,15b,16aが、それぞれの係合突起13a,1
3b,14aに対応する外フランジ部22及び筒状部2
1に設けられている。
【0025】外フランジ部22及び筒状部21は、全周
にわたってそれぞれ同一断面に形成され(ただし、端部
には端壁、途中にはリブが必要に応じて設けられてい
る)、外フランジ22はクランク形断面の壁25を含む
S字状断面に形成されている。また、筒状部21は一端
(図1の上端)が塞がった袋状の二重壁(外周壁21a
と内周壁21b)によって構成されている。そして、幅
広板状の第3の係合突起14aを差し込むための第3の
差し込み凹部16aが、筒状部21を構成する外周壁2
1aと内周壁21bの間の環状空間の端部に確保されて
いる。
【0026】一方、クランク形断面の壁25は、グロメ
ットインナ10の軸線方向を向いて互いに略平行をなす
第1,第2の壁25a,25bと、これら第1,第2の
壁25a,25bに直交し且つ該第1,第2の壁25
a,25bの端部間をつなぐ第3の壁25cとからな
る。
【0027】外フランジ22は、第1の壁25aの外周
端に、更に第3の壁25cと平行な第4の壁25dを立
設することで、第4,第3の壁25d,25cの間に、
第1の壁25aを底壁とする上向き開放の溝26を形成
し、第3の壁25cと筒状部21の外壁21aの間に、
第2の壁25bを底壁とする下向き開放の溝27を形成
している。そして、両方の溝26,27の周方向の片端
部が、第1,第2の係合突起13a,13bを差し込む
ための差し込み凹部15a,15bとしての役目を担っ
ている。従って、第1の差し込み凹部15aと第2の差
し込み凹部15bは、クランク形断面の壁25によって
互いに仕切られている。
【0028】また、第1,第2の2つの係合突起13
a,13bは、それらを第1,第2の差し込み凹部15
a,15bにそれぞれ差し込んだとき、第3の壁25c
を両側から挟み、且つ、第1,第2の壁25a,25b
に両側の面からそれぞれ密着するものとして設けられて
いる。また、第3の係合突起14aは、それを第3の係
合凹部16aに差し込んだとき、自身の幅広面を外周壁
21aまたは内周壁21bに密着するものとして設けら
れている。
【0029】次に作用を説明する。
【0030】このグロメットインナ10を使用する場合
は、図示しないワイヤーハーネスを内側に取り囲むよう
にして、図1(a)に示すように、2つの半環状体10
Aの端部11,12を相互に突き合わせる。そして、一
方の端部11に設けた係合突起13a,13b,14a
を、相手側の端部の差し込み凹部15a,15b,16
aに差し込み結合することにより、環状のグロメットイ
ンナ10を構成する。次いで、このグロメットインナ1
0をグロメットアウタ51に嵌合させることにより、硬
質と軟質の2部品よりなるグロメット50を構成し、パ
ネル52の貫通孔52aにこのグロメット50を嵌着す
ることで、パネル52に対するワイヤーハーネスの貫通
部をシールする。
【0031】このグロメットインナ10の場合、係合凸
部13として第1,第2の2つの係合突起13a,13
bを設け、これら係合突起13a,13bを、第1,第
2の2つの差し込み凹部15a,15bを画成するクラ
ンク形断面の壁25に密着させるようにしているので、
係合突起13a,13bの差し込み方向と直交する全方
向の遊びを減少させることができ、がたつきをなくすこ
とができる。また、2つの係合突起13a,13bが、
クランク形断面の壁25の軸方向一方側と他方側の両面
を挟む形になるので、曲げ力に対する有効な抵抗力を発
生することができ、曲げに対する強度を高めることがで
きる。
【0032】また、第1,第2の係合突起13a,13
bの他に、第1,第2の2つの係合突起13a,13b
の並び方向(B方向)と直交する方向(A方向)に幅広
方向を向けた幅広板状の第3の係合突起14aを設け
て、第3の差し込み凹部16aに嵌合させるようにした
ので、A方向の曲げ力に対しては第1、第2の係合突起
13a,13bが有効な抵抗力を発生し、B方向の曲げ
力に対しては第3の係合突起14aが有効な抵抗力を発
生する。従って、あらゆる方向の曲げ力に対して有効な
抵抗力を発生することができ、曲げに対する強度を一層
高めることができて、結合部のがたつきを防止すること
ができる。
【0033】また、端部11,12相互の結合部を筋向
かいの位置に配しているので、曲げ外力を受けても、結
合部に応力が集中しにくくなって、応力が分散されるこ
とにより、曲げに対する強度が一段と高まる。
【0034】また、フランジ部21は、クランク形断面
を含むS字形断面に構成しているので、同部分の軽量化
を図りながら、フランジ部21の曲げ剛性を高めること
ができる。また、筒状部22についても、二重壁化する
ことにより、軽量化を図りながら高剛性にすることがで
きる。
【0035】なお、上記実施形態では、2つの係合凸部
13,14のうち、一方の係合凸部13を、近接して並
べた2つの係合突起13a,13bで構成しているが、
他方の係合突起14a(係合凸部14)と同様に、1枚
の幅広板状の係合突起とすることもできる。その場合、
差し込み凹部もそれに対応して変更することになる。ま
た、上記実施形態のように、第1と第2の2つの係合突
起13a,13bでクランク形断面の壁25を挟むよう
にした場合、結合部のがたつきを抑える効果が高いの
で、がたつき防止だけを図る場合には、第3の係合突起
14aを省略することも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、係合凸部を半環状体の突き合わせ端部にそれぞ
れ2つずつ、断面の実質的な幅広方向を互いに直交させ
た方向に向けて設けているから、係合凸部の差し込み方
向と直交するあらゆる方向の曲げ力に対して有効な抵抗
力を発生することができ、曲げ力が加わった際の強度を
高めることができ、結合部のがたつきを防止することが
できる。
【0037】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、端部相互の結合部を筋向かいの位置に
配しているので、曲げ力が作用した際に結合部に応力が
集中しにくくなり、曲げに対する強度を一段と高めるこ
とができる。
【0038】請求項3の発明によれば、2つの係合突起
をクランク形断面の壁に密着させるようにしているの
で、係合突起の差し込み方向と直交する全方向の遊びを
減少させることができ、がたつきをなくすことができ
る。また、2つの係合突起がクランク形断面の壁を両側
から挟むので、曲げ力に対する有効な抵抗力を発生する
ことができ、曲げに対する強度も高まる。
【0039】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
の効果に加えて、第1、第2の係合突起の並び方向と直
交する方向に幅広方向を向けた幅広板状の第3の係合突
起を設けて、第3の差し込み凹部に嵌合させるようにし
ているので、曲げに対する強度を一層高めることができ
る。
【0040】請求項5の発明によれば、請求項3または
4の発明の効果に加えて、端部相互の結合部を筋向かい
の位置に配しているので、曲げ力が作用した際に結合部
に応力が集中しにくくなり、曲げに対する強度を一段と
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のグロメットインナの説明図
で、(a)は半割り形状のグロメットインナの分解斜視
図、(b)は(a)のIb−Ib矢視断面図である。
【図2】本発明のグロメットインナの説明図で、(a)
はグロメットインナを構成する半環状体(半割体)10
Aの平面図、(b)はその結合部側から見た正面図、
(c)は同側面図である。
【図3】従来の硬質・軟質2部品(グロメットインナ、
グロメットアウタ)構造のグロメットの使用状態を示す
断面図である。
【図4】図3のグロメットインナの構成図で、(a)は
分解平面図、(b)は側面図である。
【符号の説明】
10 グロメットインナ 10A 半環状体 11,12 端部 13,14 係合凸部 13a,13b,14a 係合突起 15,16 係合凹部 15a,15b,16a 差し込み凹部 25 クランク形断面の壁 25a 第1の壁 25b 第2の壁 25c 第3の壁 50 グロメット 51 グロメットアウタ 52 パネル 52a 貫通孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質材料製のグロメットアウタと組み合
    わせることでグロメットを構成するものであり、環状体
    を半割りして、2つの半環状体の端部相互を突き合わ
    せ、一方の端部に設けた係合凸部を他方の端部に設けた
    係合凹部に差し込み結合することにより、前記環状体の
    状態でパネルの貫通孔内周縁に嵌合される硬質材料製の
    グロメットインナにおいて、 前記係合凸部を各端部にそれぞれ2つずつ、断面の実質
    的な幅広方向を互いに直交させた方向に向けて設けると
    共に、前記係合凹部を前記各係合凸部に対応させて設け
    たことを特徴とするグロメットインナ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のグロメットインナであっ
    て、 前記半環状体の端部相互の結合部を筋向かいの位置に配
    置したことを特徴とするグロメットインナ。
  3. 【請求項3】 軟質材料製のグロメットアウタと組み合
    わせることでグロメットを構成するものであり、環状体
    を半割りして、2つの半環状体の端部相互を突き合わ
    せ、一方の端部に設けた係合凸部を他方の端部に設けた
    係合凹部に差し込み結合することにより、前記環状体の
    状態でパネルの貫通孔内周縁に嵌合される硬質材料製の
    グロメットインナにおいて、 前記係合凸部として、互いに近接した第1、第2の2つ
    の係合突起を設けると共に、前記係合凹部として、クラ
    ンク形断面の壁によって互いに仕切られた第1、第2の
    2つの差し込み凹部を形成し、前記クランク形断面の壁
    は、グロメットインナの軸線方向を向いて互いに略平行
    をなす第1、第2の壁と、これら第1、第2の壁に直交
    し且つ該第1、第2の壁の端部間をつなぐ第3の壁とを
    有し、前記第1、第2の2つの係合突起は、それらを前
    記第1、第2の差し込み凹部にそれぞれ差し込んだと
    き、前記第3の壁を両側から挟み、且つ、第1、第2の
    壁に互いに反対側の面からそれぞれ密着するものとして
    設けられていることを特徴とするグロメットインナ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のグロメットインナであっ
    て、 前記係合凸部として、前記第1、第2の2つの係合突起
    とは別に更に、幅広板状の第3の係合突起を設け、該第
    3の係合突起の幅広方向と前記第1、第2の2つの係合
    突起の並び方向を、互いに略直交した関係に設定すると
    共に、前記第3の係合突起に対応する係合凹部として、
    該第3の係合突起を差し込んだときに、その幅広面に密
    着する壁を有した第3の差し込み凹部を設けたことを特
    徴とするグロメットインナ。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載のグロメットイ
    ンナにおいて、 前記半環状体の端部相互の結合部を筋向かいの位置に配
    置したことを特徴とするグロメットインナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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