JP2003179260A - 窒化物半導体素子 - Google Patents
窒化物半導体素子Info
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Abstract
用製品への適用範囲の拡大を可能とするため、順方向電
圧の低い窒化物半導体を提供する。 【解決手段】 基板上に少なくともn型窒化物半導体
層、活性層、p型窒化物半導体層を順に有する窒化物半
導体素子において、前記活性層が井戸層にInを有する
窒化物半導体を含んで成る多重量子井戸構造から成り、
前記井戸層又は障壁層の単一層中にn型不純物を変調ド
ープすることで、素子特性を悪化させることなく順方向
電圧を低減することが可能な窒化物半導体素子が得られ
る。
Description
(LED)、レーザーダイオード(LD)、太陽電池、
光センサー等の発光素子、受光素子、あるいはトランジ
スタ、パワーデバイス等の電子デバイスに使用される窒
化物半導体(例えば、InXAlYGa1-X-YN、0≦
X、0≦Y、X+Y≦1)素子に関する。
LEDの材料として、フルカラーLEDディスプレイ、
交通信号灯、イメージスキャナー光源等の各種光源で実
用化されている。これらのLED素子は基本的に、サフ
ァイヤ基板状にGaNよりなるバッファ層、Siドープ
のGaNよりなるn型コンタクト層と、InGaN系単
一量子井戸構造(SQW:Single−Quantu
m−Well)あるいはInGaN系多重量子井戸構造
(MQW:Multi−Quantum−Well)の
活性層と、MgドープAlGaNよりなるp型クラッド
層と、MgドープGaNよりなるp型コンタクト層とが
順に積層された構造を有している。
LEDは、単一量子井戸構造では発光出力2.5mW、
外部量子効率5%、多重量子井戸構造では発光出力5m
W、外部量子効果9.1%であり、また、波長520n
mの緑色LEDは、単一量子井戸構造構造では発光出力
2.2mW、外部量子効率4.3%、多重量子井戸構造
では発光出力3mW、外部量子効果6.3%と非常に優
れた特性を示す。
素子は、高出力であり実用に十分適用でき信号などの種
々の製品に適用されている。
省エネなどに応じて、発光出力の低下を伴わずに消費電
力を低減させることが可能なLED素子が望まれている
現在において、上記のLED素子は十分ではない。上記
LED素子は20mAにおいて順方向電圧(Vf)は
3.6V近くあり、さらなる低下が望まれている。
子特性に優れた窒化物半導体素子を提供することを目的
とする。
板上に少なくともn型窒化物半導体層、活性層及びp型
窒化物半導体層を順に有する窒化物半導体素子におい
て、前記活性層が井戸層にInを有する窒化物半導体を
含んでなる多重量子井戸構造からなり、前記井戸層もし
くは障壁層の単一層中にn型不純物が変調ドープされて
いることを特徴とする。これにより、素子特性が悪化す
ることなく順方向電圧を低減することが可能な窒化物半
導体素子を提供することができる。
子は、アンドープの窒化物半導体からなる下層、n型不
純物がドープされている窒化物半導体からなる中間層、
及びアンドープの窒化物半導体からなる上層の少なくと
も3層が順に積層されている障壁層を有している。これ
により障壁層に接している井戸層への不純物の拡散を最
小限に防ぎ、井戸層の結晶性が悪化することを抑制でき
る。
子は、Si、Ge、Snから選択される少なくとも1種
のn型不純物を井戸層又は障壁層に有する。
体層とは意図的に不純物をドープしない窒化物半導体層
を示し、例えば原料に含まれる不純物、反応装置内のコ
ンタミネーション、意図的に不純物をドープした他の層
からの意図しない拡張により不純物が混入した層及び微
量なドーピングにより実質的にアンドープと見なせる層
(例えば抵抗率3×10-1Ω・cm以上)も本発明では
アンドープと定義する。
体層に含有されていることを、添加、又はドープなどと
示す場合がある。
発光出力低下を最小限に押さえつつ順方向電圧を低減で
きる窒化物半導体を見出し本発明を成すに至った。
め、不純物を有していないアンドープの活性層では抵抗
が高くなってしまう。活性層にn型もしくはp型の不純
物を加えれば抵抗を低下することができる。
もしくはその層に接している層の結晶性が悪くなり、発
光出力が低下する傾向がある。
壁層の単一層中にn型不純物をドープする際、変調にド
ープすることで、活性層を悪化させることなく順方向電
圧の低減を可能とする、素子特性に優れた窒化物半導体
素子を形成する。
素子の素子構造の模式的断面図を示す。以下、本実施の
形態の窒化物半導体素子について詳述する。
ープGaN層3、n型不純物を含むn型コンタクト層
4、アンドープの下層、n型不純物ドープの中間層及び
アンドープの上層の3層からなるn型第1多層膜層5、
第3及び第4の窒化物半導体層よりなるn型第2多層膜
層6、多重量子井戸構造の活性層7、p型不純物を含む
p型多層膜層8、p型不純物ドープGaNよりなるp型
コンタクト層が順に積層された構造を有する。更にn型
コンタクト層4上にn電極11、p型コンタクト層9上
にp電極10がそれぞれ形成される。
は、井戸層7bにInを有する窒化物半導体を含んでな
る量子井戸構造であり、井戸層7bと障壁層7aとを順
次積層した多層膜構造の多重量子井戸構造である。井戸
層7bと障壁層7aとの積層順は、特に問わず、井戸層
7bから積層して井戸層7bで終わる、井戸層7bから
積層して障壁層7aで終わる、障壁層7aから積層して
障壁層7aで終わる、また障壁層7aから積層して井戸
層7bで終わっても良い。活性層7の膜厚は特に限定さ
れず、LED素子などの希望の波長等を考慮して、井戸
層7b及び障壁層7aの各積層数や積層順を調整し活性
層の総膜厚を調整する。具体的には200〜8000オ
ングストロームであり、好ましくは500〜6000オ
ングストロームである。活性層7の総膜厚が上記範囲で
あると発光出力及び活性層7の結晶成長に要する時間の
点で好ましい。
導体を含有している。井戸層の単一膜厚としては100
オングストローム以下、好ましくは70オングストロー
ム以下、さらに好ましくは50オングストローム以下に
調整する。井戸層の膜厚の下限は特に限定されていない
が、1原子層以上、好ましくは10オングストローム以
上である。井戸層の単一膜厚が上記範囲であると、発光
出力の向上及び発光スペクトル半値幅の減少の点で好ま
しい。
厚は30〜500オングストロームであり、好ましくは
50〜300オングストロームに調整する。障壁層7a
が上記範囲であると光電変換効率が向上し、低Vf及び
低リーク電流となり好ましい。また、障壁層7aは井戸
層7bよりもバンドギャップエネルギーが大きい窒化物
半導体を選択し、好ましくはInYGa1-YN(0≦Y<
1、X>Y)又はAlZGa1-ZN(0<Z<0.5)と
する。ただし、井戸層7b及び障壁層7aをInAlN
とすることも可能である。
するn型不純物にはSi、Ge、Sn、S、O、Ti、
Zr等のIV族、若しくはVI族元素を用いることがで
きる。好ましくはSi、Ge、Snを、さらに好ましく
はSiを用いる。
ープする際、井戸層7bもしくは障壁層7aの単一層中
において変調ドープする。変調ドープとは、一方の層の
不純物濃度を小さく、好ましくは不純物をドープしない
状態のアンドープとし、その隣り合うもう一方を高濃度
にドープする方法で、闘値電圧、順方向電圧等を低減さ
せることができる。これは不純物濃度の低い層を多層膜
層中に存在させることより、その層の移動度が大きくな
り、また不純物濃度が高濃度の層も同時に存在すること
により、キャリア濃度が高いままで多層膜層が形成でき
ることによる。つまり、不純物濃度が低い移動度の高い
層と、不純物濃度が高いキャリア濃度が大きい層とが同
時に存在することにより、キャリア濃度が大きく、移動
度も大きい層がクラッド層となるために、闘値電圧、順
方向電圧が低下すると推察される。なお、変調ドープす
る場合には、不純物濃度差は1桁以上とすることが好ま
しい。
プする場合、単一層中にn型不純物ドープ層とアンドー
プ層の2層構造にすることが好ましい。n型不純物のド
ープ量(濃度)は、1×1017/cm3〜1×1019/
cm3、好ましくは6×1017/cm3〜7×1018/c
m3、より好ましくは9×1017/cm3〜5×1018/
cm3である。またドープ層の膜厚は、10オングスト
ローム〜50オングストローム、好ましくは10オング
ストローム〜30オングストローム、より好ましくは1
0オングストローム〜20オングストロームである。
ドープする場合、単一層中にアンドープの窒化物半導体
からなる下層7a−(1)、n型不純物がドープされて
いる窒化物半導体からなる中間層7a−(2)、及びア
ンドープの窒化物半導体からなる上層7a−(3)の少
なくとも3層が順に積層された3層構造にすることが好
ましい。n型不純物のドープ量(濃度)は、1×1017
/cm3〜1×1019/cm3、好ましくは6×1017/
cm3〜7×1018/cm3、より好ましくは9×1017
/cm3〜5×1018/cm3である。またドープ層の膜
厚は、10オングストローム〜100オングストロー
ム、好ましくは10オングストローム〜60オングスト
ローム、より好ましくは10オングストローム〜30オ
ングストロームである。この範囲であると良好な結晶性
と低い抵抗率を得る点で好ましい。
お、本発明は以下に示す実施例のみに限定されるもので
はない。
実施例1の製造方法について述べる。
板1をMOVPEの反応容器内にセットし、容器内を水
素で十分に置換した後、水素を流しながら基板の温度を
1050℃まで上昇させ、基板のクリーニングを行う。
基板1はサファイアC面の他、R面、A面を主面とする
サファイア基板、スピネル(MgAl2O4)のような絶
縁性の基板、SiC(6H、4H、3Cを含む)、S
i、ZnO、GaAs、GaN等の半導体基板を用いる
ことができる。
で下げ、キャリアガスに水素、原料ガスにアンモニアと
TMG(トリメチルガリウム)とを用い、基板上にGa
Nよりなるバッファ層2を約200オングストロームの
膜厚で成長させる。なお、このバッファ層2は基板の種
類、成長方法によっては省略できる。また、このバッフ
ァ層2はAlの割合の小さいAlGaNを用いることも
できる。
長後、TMGのみを止めて、温度を1050℃まで上昇
させる。1050℃になったら、同じく原料ガスにTM
G、アンモニアガスを用い、アンドープGaN層3を
1.5μmの膜厚で成長させる。
で、同じく原料ガスにTMG、アンモニアガス、不純物
ガスにシランガスを用い、Siを5×1018/cm3ド
ープしたGaNよりなるn型コンタクト層4を2.16
5μmの膜厚で成長させる。
のみを止め、1050℃でTMG、アンモニアガスを用
い、アンドープGaNよりなる下層を3000オングス
トロームの膜厚で成長させ、続いて同温度にてシランガ
スを追加しSiを4×1018/cm3ドープしたGaN
よりなる中間層を300オングストロームの膜厚で成長
させ、更に続いてシランガスのみを止め、同温度にてア
ンドープGaNからなる上層を50オングストロームの
膜厚で成長させ、3層からなる層膜厚3350オングス
トロームのn型第1多層膜層5を成長させる。
で、アンドープGaNよりなる窒化物半導体層を40オ
ングストローム成長させ、次に温度を800℃にしてT
MG、TMI、アンモニアを用い、アンドープIn0.3
Ga0.7Nよりなる窒化物半導体層を20オングストロ
ーム成長させる。これらの操作を繰り返し、交互に10
層ずつ積層した超格子構造の多層膜よりなるn型第2多
層膜層6を600オングストロームの膜厚で成長させ
る。
いアンドープのGaNよりなる下層7a−(1)を12
0オングストロームの膜厚で成長させる。続いて同温度
にてシランガスを追加しSiを1×1018/cm3ドー
プしたGaNよりなる中間層7a−(2)を10オング
ストロームの膜厚で成長させ、更に続いてシランガスの
みを止め、同温度にてアンドープGaNからなる上層7
a−(3)を120オングストロームの膜厚で成長さ
せ、このような3層からなる総膜厚250オングストロ
ームの障壁層7aを成長させる。
ンモニアを用い、アンドープIn0. 3Ga0.7Nよりなる
井戸層7bを30オングストロームの膜厚で成長させ
る。これらの操作を繰り返し、Siをドープした3層構
造の障壁層7aとアンドープの井戸層7bを交互に6層
ずつ積層させる。最後にアンドープの障壁層7a′を膜
厚250オングストロームで積層させ、総数13層、総
膜厚1930オングストロームの多重量子井戸構造より
なる活性層を成長させる。これにより、障壁層は7層中
下方から6層目までがSiドープの3層構造となる。
でTMG、TMA、アンモニア、Cp2Mg(シクロペ
ンタンジエニルマグネシウム)を用い、Mgを5×10
19/cm3ドープしたp型Al0.2Ga0.8Nよりなる窒
化物半導体層を40オングストロームの膜厚で成長さ
せ、続いて温度を800℃にして、TMG、TMI、ア
ンモニア、Cp2Mgを用いMgを5×1019/cm3ド
ープしたIn0.02Ga0.98Nよりなる窒化物半導体層を
25オングストロームの膜厚で成長させる。これらの操
作を繰り返し、p型AIGaN層とp型InGaN層を
交互に5層ずつ積層して、総数10層、総膜厚325オ
ングストロームの超格子構造の多層膜よりなるp型多層
膜層8を成長させる。
で、TMG、アンモニア、Cp2Mgを用い、Mgを1
×1020/cm3ドープしたp型GaNからなるp型コ
ンタクト層9を1200オングストロームの膜厚で成長
させる。
窒素雰囲気中、ウェーハを反応容器内において700℃
でアニーリングを行い、p型層を更に低抵抗化する。
取り出し、最上層のp型コンタクト層の表面に所定の形
状のマスクを形成し、RIE(反応性イオンエッチン
グ)装置でp型コンタクト層9側からエッチングを行
い、図1に示すようにn型コンタクト層4の表面を露出
させる。
させた後、スパッタリング法により各電極をそれぞれ形
成させる。
において463nmの青色発光を示し、Vfは3.36
V、発光出力は6.5mWであった。
をドープした3層構造の障壁層7aを、7層のうち全て
7層をSiドープの3層構造とする他は実施例1と同様
にしてLED素子を形成した。
において468nmの青色発光を示し、Vfは3.4
V、発光出力は6.5mWであった。
をドープした3層構造の障壁層7aを、7層のうち下方
から3層目までがSiドープの3層構造とし、上部4層
をアンドープの障壁層7a′とする他は実施例1と同様
にしてLED素子を形成した。
において471nmの青色発光を示し、Vfは3.45
V、発光出力は6.69mWであった。
する際、TMG、アンモニアを用いアンドープのGaN
よりなる下層7a−(1)を116.6オングストロー
ムの膜厚で成長させ、続いて同温度にてシランガスを追
加しSiを1×1018/cm3ドープしたGaNよりな
る中間層7a−(2)を16.8オングストロームの膜
厚で、更に続いてシランガスのみを止め、同温度にてア
ンドープGaNからなる上層7a−(3)を116.6
オングストロームの膜厚で成長させ、このような3層か
らなる総膜厚250オングストロームの障壁層7aを成
長させる他は実施例1と同様にしてLED素子を形成し
た。
において459nmの青色発光を示し、Vfは3.27
V、発光出力は6.03mWであった。
する際、TMG、アンモニアを用いアンドープのGaN
よりなる下層7a−(1)を141.6オングストロー
ムの膜厚で成長させ、続いて同温度にてシランガスを追
加しSiを1×1018/cm3ドープしたGaNよりな
る中間層7a−(2)を16.8オングストロームの膜
厚で成長させ、更に続いてシランガスのみを止め、同温
度にてアンドープGaNからなる上層7a−(3)を1
41.6オングストロームの膜厚で成長させ、このよう
な3層からなる総膜厚300オングストロームの障壁層
7aを成長させる他は実施例1と同様にしてLED素子
を形成した。
において459nmの青色発光を示し、Vfは3.40
V、発光出力は5.93mWであった。
する際、TMG、アンモニアを用いアンドープのGaN
よりなる下層7a−(1)を166.6オングストロー
ムの膜厚で成長させ、続いて同温度にてシランガスを追
加しSiを1×1018/cm3ドープしたGaNよりな
る中間層7a−(2)を16.8オングストロームの膜
厚で成長させ、更に続いてシランガスのみを止め、同温
度にてアンドープGaNからなる上層7a−(3)を1
66.6オングストロームの膜厚で成長させ、このよう
な3層からなる総膜厚350オングストロームの障壁層
7aを成長させる他は実施例1と同様にしてLED素子
を形成した。
において457nmの青色発光を示し、Vfは3.45
V、発光出力は6.41mWであった。
する際、TMG、アンモニアを用いアンドープのGaN
よりなる下層7a−(1)を191.6オングストロー
ムの膜厚で成長させ、続いて同温度にてシランガスを追
加しSiを1×1018/cm3ドープしたGaNよりな
る中間層7a−(2)を16.8オングストロームの膜
厚で成長させ、更に続いてシランガスのみを止め、同温
度にてアンドープGaNからなる上層7a−(3)を1
91.6オングストロームの膜厚で成長させ、このよう
な3層からなる総膜厚400オングストロームの障壁層
7aを成長させる他は実施例1と同様にしてLED素子
を形成した。
において459nmの青色発光を示し、Vfは3.50
V、発光出力は6.21mWであった。
する際、TMG、アンモニアを用いアンドープのGaN
よりなる下層7a−(1)を241.6オングストロー
ムの膜厚で成長させ、続いて同温度にてシランガスを追
加しSiを1×1018/cm3ドープしたGaNよりな
る中間層7a−(2)を16.8オングストロームの膜
厚で成長させ、更に続いてシランガスのみを止め、同温
度にてアンドープGaNからなる上層7a−(3)を2
41.6オングストロームの膜厚で成長させ、このよう
な3層からなる総膜厚500オングストロームの障壁層
を成長させる他は実施例1と同様にしてLED素子を形
成した。
において462nmの青色発光を示し、Vfは3.55
V、発光出力は6.31mWであった。
もn型窒化物半導体層、活性層及びp型窒化物半導体層
を順に有する窒化物半導体素子において、前記活性層が
井戸層にInを有する窒化物半導体を含んでなる多重量
子井戸構造からなり、前記井戸層もしくは障壁層の単一
層中にn型不純物を変調ドープすることで、素子特性の
悪化を引き起こすことなく順方向電圧を低減することが
できる。バリア層のうち、最終に積層されるラストバリ
ア層へのドープの有無による違いは特に見られなかった
が、ラストバリア層がp型多層膜層、p型コンタクト層
の下地となることを考慮すると、ラストバリア層はアン
ドープが望ましいと考えられる。
を示す模式的断面図である。
層の構造を示す模式的断面図である。 1・・・サファイア基板 2・・・バッファ層 3・・・アンドープGaN層 4・・・n型コンタクト層 5・・・n型第1多層膜層 6・・・n型第2多層膜層 7・・・活性層 7a・・・n型ドープ障壁層 7a−(1)・・・アンドープ下部障壁層 7a−(2)・・・n型ドープ中間部障壁層 7a−(3)・・・アンドープ上部障壁層 7a′・・・アンドープ障壁層 7b・・・アンドープ井戸層 8・・・p型多層膜層 9・・・p型コンタクト層 10・・・p電極 11・・・n電極
Claims (3)
- 【請求項1】 基板上に、少なくともn型窒化物半導体
層、活性層及びp型窒化物半導体層を順に有する窒化物
半導体素子において、前記活性層が井戸層にInを有す
る窒化物半導体を含んでなる多重量子井戸構造からな
り、前記井戸層もしくは障壁層の単一層中にn型不純物
が変調ドープされていることを特徴とする窒化物半導体
素子。 - 【請求項2】 前記障壁層は、アンドープの窒化物半導
体からなる下層、n型不純物がドープされている窒化物
半導体からなる中間層、及びアンドープの窒化物半導体
からなる上層の少なくとも3層が順に積層されているこ
とを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体素子。 - 【請求項3】 前記n型不純物はSi、Ge、Snの少
なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の
窒化物半導体素子。
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