JP2003176473A - 接合材料、接合材料の設計方法および接合構造体 - Google Patents

接合材料、接合材料の設計方法および接合構造体

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Yoichi Nakamura
洋一 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 COF実装技術において利用され得る異方性
導電材料などの接合材料であって、ICチップの狭ピッ
チ化にも対応可能な材料を提供する。 【解決手段】 熱硬化性樹脂と、熱硬化性樹脂に分散し
た硬化剤および添加剤とを原料成分として含む接合材料
において、硬化剤および添加剤の各最大粒径を、装着体
(例えばICチップ)に設けられた電極間の距離と、該
接合材料により装着体を接合すべき被装着体(例えばF
PC基板)に設けられた電極間の距離のうちの最も小さ
い距離よりも小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、装着体に設けられ
た電極と被装着体に設けられた電極とが導電接続された
状態で、装着体と被装着体との間を接合するための接合
材料に関する。より詳細には、本発明は、例えばCOF
実装技術などに利用され得る異方性導電材料および非導
電材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話などのLCD(液晶ディ
スプレイ)パネルのドライバ実装などの技術において、
FPC(Flexible Printed Circuit)基板上にドライバ
ICチップをボンディングする、いわゆるCOF(Chip
on FPC)実装技術が使用され始めており、このような
実装技術に関する研究および開発がなされている。
【0003】従来のCOF実装技術においては、異方性
導電材料として知られる異方性導電フィルム(ACF:
Anisotropic Conductive Film)および異方性導電ペー
スト(ACP:Anisotropic Conductive Paste)が主に
使用されている。また、非導電材料として知られる非導
電フィルム(NCF:Non-Conductive Film)および非
導電ペースト(NCP:Non-Conductive Paste)も使用
され始めている。以下、COF実装技術の1つの例とし
て、異方性導電フィルム(以下、単にACFと言う)を
用いてFPC基板にICチップを実装する場合について
図1を参照して説明する。
【0004】まず、配線パターンが形成されたFPC基
板70と、このFPC基板70に実装されるべきICチ
ップ71とを準備する(図1(a)を参照のこと)。I
Cチップ71の本体64の片面には、Auから成るバン
プ65が形成されている。FPC基板70は、例えばポ
リイミドフィルムなどの可撓性の基板61の表面に、C
u/Au(即ちAu表層めっき付きCu)から成る配線
パターン62が形成され、最終的に(即ち、ICチップ
の実装後に)配線パターンが露出しないように基板61
の上面の所定の領域がレジスト63で覆われて成る。配
線パターン62のうち、レジスト63で覆われていない
部分62’は、ICチップ71のバンプ65と導電接続
されるべきランドとなる。基板61に形成された配線パ
ターンは、例えばLCDパネル(図示せず)に導電接続
され得、ICチップ71には、例えばLCD用のドライ
バIC(図示せず)などが搭載され得る。
【0005】また、ICチップ71をFPC基板70に
実装するための材料として、ACF72を準備する。A
CF72は、一般に、エポキシ系樹脂66を主剤(また
はバインダ)として含み、導電粒子67ならびに硬化剤
および添加剤(共に図示せず)がエポキシ系樹脂66中
に分散して成る。エポキシ系樹脂66およびその硬化剤
には、一般的にはビスフェノールAグリシジル型エポキ
シ樹脂および2−メチルイミダゾールがそれぞれ使用さ
れる。また、添加剤には、後述する熱圧着時の熱ストレ
スを緩和する目的でアクリロニトリル共重合体、ならび
に熱圧着時の応力を分散する目的でアクリル変性エポキ
シ樹脂などが使用され得る。導電粒子66には、種々の
粒子が使用され得、例えばNiから成る金属粒子や、ベ
ンゾグアナミンから成るコア材にNi/Auめっき(即
ち、Au表層およびNi中間層から成るめっき)で被覆
して成る粒子(本明細書においてNi/Au被覆ベンゾ
グアナミンとも言う)などが使用され得る。ACF72
は、通常、主剤のエポキシ系樹脂66に起因して粘着性
を示す。
【0006】次に、図1(a)を参照して、ICチップ
71が実装されるべきFPC基板70の所定の領域上に
ACF72を適切に配置する。このとき、ACF72は
その粘着性によりFPC基板70に付着する。
【0007】その後、このようにして付着させたACF
72を挟んでFPC基板70のランド62’とICチッ
プ71のバンプ65とが対を成して適切に対向するよう
に、図1(a)に示すようにFPC基板70とICチッ
プ71とをアライメントして配置する。そして、ICチ
ップ71をFPC基板70に向かって押圧して仮実装す
る(図示せず)。エポキシ系樹脂66は一般に粘性流体
であるので、ICチップ71とFPC基板70に挟まれ
て押圧されることによってACF72の輪郭が変形し、
ICチップ71の下方に存在していたACF72の一部
がICチップ71の周囲に流れ出てくる傾向にある。こ
れによりICチップ71とFPC基板70との間の空間
がACF72で満たされる。また、このとき、ACF7
2中の導電粒子67の一部がバンプ65とランド62’
との間に挟まれる。
【0008】続いて、ICチップ71をFPC基板70
に向かって押圧した状態を維持しつつ、周囲の雰囲気を
加熱雰囲気とすることにより、ICチップ71をFPC
基板70に熱圧着する。この熱圧着の間、ACF72の
内部では硬化剤の影響下にてエポキシ系樹脂66の熱硬
化が進んで、図1(b)に示すように、ACF72に由
来する接合層であって、熱硬化後のエポキシ系樹脂6
6’に導電粒子67が残留して分散した接合層72’を
形成する。このとき、図1(b)に示すX方向において
は、対を成すバンプ65とランド62’との間に挟まれ
た導電粒子67を介して、バンプ65とランド62’と
の間に導電接続が確保される(以下、本明細書において
は、導電接続されるべきまたは導電接続された1対のバ
ンプとランドとを「電極対」または「1対の電極」とも
言うものとする)。他方、図1(b)に示すY方向にお
いては、接合層72’の連続層である熱硬化後のエポキ
シ系樹脂66’によりランド62’同士の間およびバン
プ65同士の間が絶縁される。このような接合層72’
によりICチップ71がFPC基板70に実装(または
接合)される。
【0009】以上のようにして、COF実装技術により
ICチップ71が接合層72’を介してFPC基板70
に実装された接合構造体75(図1(b)を参照のこ
と)が得られる。
【0010】また、このようなCOF実装技術は、IC
チップとFPC基板との間の接合のみならず、LCDパ
ネルなどの他の部品とFPC基板との間の接合にも適用
され、これにより、例えばLCDドライバICチップ
が、FPC基板を介してLCDパネルと導電接続された
LCDモジュールが作製される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】現在、携帯電話などの
携帯型電子機器市場の要請を受けて、ICの更なる高集
積化を目指すべく、その回路パターンのファイン化が進
行している。これに伴ってICチップのバンプ(または
電極)の狭ピッチ化が進んでいる。具体的には、ICチ
ップのバンプのピッチは、従来は60μm以上であった
が、約50μm、更には42μm、より更には38μm
となって来ているのが現状である。
【0012】このようなバンプの狭ピッチ化が進んだI
Cチップを用いて、上述のような従来のCOF実装技術
によりLCDモジュールを作製すると、LCDモジュー
ルの信頼性が従来よりも低下することが本発明者らの検
討により判明した。
【0013】具体的には、LCDパネルと、このLCD
パネルを駆動するためのICチップとを、COF実装技
術により市販のACFを用いて2層FPC基板にそれぞ
れ接合したLCDモジュールを作製し、このモジュール
を、高温多湿条件下での電圧印加試験に付して、モジュ
ールの不良モード毎の不良率を調べた。具体的には、温
度60℃および湿度90%の雰囲気下にて240時間に
亘って、導電接続された1対のバンプおよびランドに5
Vの電圧を印加するものとした。その結果、ICチップ
とFPC基板との接合部において、隣接する電極対と電
極対との間(各電極対は、バンプおよびランドにより構
成される)でのショートによる不良が、不良全体に対し
て従来よりも高い割合で発生することが判明した。高温
多湿条件下での電圧印加試験におけるこのようなショー
ト不良の発生により、LCDモジュールの信頼性が低い
ものと判断され、製品としては望ましくない。
【0014】本発明の目的は、COF実装技術において
利用され得る接合材料(または接着材料、以下も同様)
であって、これを用いて狭ピッチのICチップをFPC
基板に実装して接合構造体(または接合モジュール)を
作製する場合であっても、隣接する電極対と電極対との
間でのショートの発生を効果的に抑制することができ、
よって接合構造体の信頼性を高く維持できる材料を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな高温多湿条件下における電圧印加試験によって隣接
する電極対間でショート不良が発生する原因を究明する
ために、試験後のLCDモジュールを種々の観点から観
察および解析した。その結果、上記のようなショート不
良の発生が認められるLCDモジュールにおいては、I
CチップのAuバンプの腐蝕が多発していることが判明
した。
【0016】図2(a)は、図1(b)に示す接合構造
体75を高温多湿条件下における電圧印加試験に付した
後、図1(b)のA−A線に沿った断面から見た接合構
造体の模式図であり、図2(b)は、図2(a)の接合
構造体を、ICチップ71の本体64を透視して上面か
ら見た模式図である。上記のバンプの腐蝕は、より詳細
には、バンプ65aおよび65bの角部80aおよび8
0bにてそれぞれ起こることが確認された(図中に、腐
蝕により欠損した角部80aおよび80bを斜線を付し
て仮想的に示す)。角部80aおよび80bは、それぞ
れバンプ65aおよび65bのランド62’aおよび6
2’bに面する側に位置する角部であって、図2(b)
(および図1(b))に示す方向Zにおいて上流側に位
置するものである。ここで、方向Zは、ICチップ71
の中央部分の真下に位置する接合層72’の部分から、
導電接続された1対のバンプ65aおよびランド62’
aと、これに隣接して導電接続された1対のバンプ65
bおよびランド62’bとの間のスペース(以下、単に
電極対間のスペースと言う)を通ってICチップ71で
覆われていない周囲の部分に向かう方向である。尚、図
2(a)および(b)においてはバンプ65aおよびラ
ンド62’aから成る1対の電極対と、これに隣接す
る、バンプ65bおよびランド62’bから成る1対の
電極対とを模式的に示しているが、通常、対を成すバン
プおよびランドから成るより多くの電極対が列状に配置
され得る。
【0017】このようなバンプの腐蝕は、例えば、バン
プのピッチP1が約60μmであり、バンプ間のギャッ
プG1が約15μm以上であるような従来の場合にはほ
とんど観測されないが、バンプのピッチP1を約50μ
mとし、バンプ間のギャップG1を約10μmとした場
合には顕著に起こることが確認された。尚、一般的に、
ランドのピッチP2はバンプのピッチP1と実質的に等
しいが、ランド間のギャップG2はバンプ間のギャップ
G1よりも大きく、例えばギャップG1が約10μmで
ある場合にはギャップG2は約25μmとされる。
【0018】更に、本発明者らは、上記のようなバンプ
の腐蝕現象について鋭意研究を重ねた結果、以下に詳述
するように、バンプの腐蝕の発生メカニズムの解明を通
じて、隣接する電極対間でショートが生じる原因を究明
するに至った。
【0019】一般に、金属の腐蝕が進行するには、金属
がイオン化し得るのに十分な電位差と、金属が固体状態
を維持するよりもイオン化したほうが安定に存在し得る
環境とが必須であり、上記のようなバンプの腐蝕もまた
このような条件を満足すると考える。
【0020】金属がイオン化し得るのに十分な電位差に
ついては、バンプ65aおよび65bの間のギャップG
1がより狭くなり、これらの間の電界強度がより高くな
ることにより提供され得る。このことは、バンプ間のギ
ャップG1が小さくなる程、バンプの腐蝕が顕著に発生
することと合致する。
【0021】また、金属が固体状態を維持するよりもイ
オン化したほうが安定に存在し得る環境については、シ
ョート不良が高温多湿条件下における電圧印加試験にお
いてとりわけ問題となっていることから、特に、周囲雰
囲気に存在する水分がこのような環境の形成に寄与して
いるものと考える。本発明者らは、図2(a)および
(b)に示す領域81に、接合層72’における他の領
域に比べて多くの水分が存在し易い環境が形成されるも
のと考えた。以下、このような領域81を腐蝕環境とも
呼ぶものとする。
【0022】更に、本発明者らは、上記のような領域
(腐蝕環境)81が、バンプ65aおよび65bの角部
であって、ICチップ71の中央部分の下方側(または
方向Zにおける上流側)の部分に局在していることに着
目して、腐蝕環境81の形成要因について検討した結
果、以下のような腐蝕環境の形成メカニズムを推定し
た。
【0023】図1(a)および(b)を参照して説明し
たように、ICチップ71を、ACF72を介してFP
C基板70に対して押圧し、押圧状態を維持したまま加
熱雰囲気に曝すことにより(即ち、熱圧着により)、I
Cチップ71がFPC基板70に実装される。ここで、
押圧後のICチップ71とFPC基板70との間の空間
に対してACF72は一般に過剰量で存在するので、I
Cチップ71をFPC基板70に対して押圧する際に、
ACF72の連続層であるエポキシ樹脂66(これは粘
性流体である)が電極対間のスペースを通って外部へ流
出し、図1(b)および図2(b)に示すZ方向にエポ
キシ系樹脂66の流れが生じる。エポキシ系樹脂66に
加えて、エポキシ系樹脂66中に分散している導電粒子
67ならびに硬化剤および添加剤(共に図示せず)がこ
の流れに乗って輸送され得る。
【0024】市販のACFでは、一般的には、連続層を
成すエポキシ系樹脂66としてビスフェノールAグリシ
ジルエーテル型エポキシ樹脂が用いられている他、平均
粒径が約3〜5μmの導電粒子(これは一般的に粒径分
布が非常に狭く、個々の導電粒子が平均粒径と実質的に
同一の粒径を有するものとみなし得る)、2−メチルイ
ミダゾールから成る平均粒径が約3〜10μmの硬化剤
ならびにアクリロニトリル共重合体から成る平均粒径が
約3〜10μmの添加剤およびアクリル変性エポキシ樹
脂から成る平均粒径が約3〜10μmの別の添加剤など
の粒状材料が原料成分として使用されている。このた
め、バンプ間のギャップG1を約10μmとした場合、
比較的小さい粒径を有する導電粒子は電極対間のスペー
スを通過し得るが、硬化剤および添加剤のうちギャップ
G1と同等以上の粒径を有する粒子は、領域81がネッ
ク部となってそこに詰まり得る。この状態のまま熱雰囲
気に曝してエポキシ系樹脂66を熱硬化させて硬化エポ
キシ系樹脂66’とすると、硬化剤および添加剤に由来
する成分が接合層72’の領域81において他の領域よ
りも過多に存在する。この結果、得られる接合層72’
の組成はZ方向を含む断面において不均質となる。
【0025】市販のACFにおいて、主剤のエポキシ系
樹脂として使用されているビスフェノールAグリシジル
エーテル型エポキシ樹脂および添加剤の1つとして使用
されているアクリル変性エポキシ樹脂は、いずれも約
0.05〜0.08%の同等程度の飽和給水率を有す
る。他方、硬化剤および別の添加剤としてそれぞれ使用
されている2−メチルイミダゾールおよびアクリロニト
リル共重合体の飽和吸水率は、各々約0.4%および約
0.3%であり、上記のようなエポキシ系樹脂(アクリ
ル変性したものを含む)の飽和吸水率よりも高い。2−
メチルイミダゾールの吸水性の高さは、疎水基であるメ
チル基が1つの分子に対して1つしかないことによるも
のであり、アクリロロニトリル共重合体の吸水性の高さ
は、親水基であるシアノ基(−CN)が1つの分子に対
して多く存在することによるものであると考えられる。
【0026】また、ビスフェノールAグリシジルエーテ
ル型エポキシ樹脂およびアクリル変性エポキシ樹脂は、
いずれも300℃以下の温度範囲では分解しないのに対
して、2−メチルイミダゾールは約198℃の分解温度
を有し、アクリロニトリル共重合体は約185℃の分解
温度を有する。熱圧着は、エポキシ系樹脂の硬化温度お
よびICチップの耐熱温度等を考慮して、一般的に約1
80〜230℃にて行なわれ、この熱圧着温度では、ビ
スフェノールAグリシジルエーテル型エポキシ樹脂およ
びアクリル変性エポキシ樹脂は分解しない。他方、2−
メチルイミダゾールおよびアクリロニトリル共重合体は
熱圧着の際、場合によっては分解して、接合層72’に
てイオン性の物質を生成する。分解生成物であるイオン
性物質は極性を有するため、親水性が高く、よって吸水
性が高いと考えられる。尚、本明細書を通じて、「熱圧
着温度」とは、押圧状態にて曝される周囲の加熱雰囲気
の温度を言うものとする。
【0027】従って、2−メチルイミダゾールおよび/
またはアクリロニトリル共重合体が分解せずにそのまま
接合層72’に存在する場合には、これら原料成分のも
ともとの吸水性の高さに起因して、上述の領域81は、
接合層72’の他の領域に比べて水分をトラップし易い
腐蝕環境となると考えられる。また、これらが分解して
イオン性物質を生成する場合には、該イオン性物質の吸
水性の高さに起因して、上述の領域81は、接合層7
2’の他の領域に比べて水分をトラップし易い腐蝕環境
となると考えられる。
【0028】要約すれば、接合層72’における腐蝕環
境81の形成は、以下の2つの段階を経ると考えられ
る。 (1)電極対間のスペースに原料成分の粒子が詰まり;
そして(2)上記スペースに詰まった粒子を構成する原
料成分の材料のもともとの吸水性の高さおよび/または
その分解生成物の吸水性の高さに起因して、その場所に
腐蝕環境を形成する。
【0029】以上のような2つの段階を経て形成された
腐蝕環境は、高温多湿条件下における電圧印加試験にお
いてより多くの水分をトラップし、バンプの腐蝕をもた
らす一方で、腐蝕環境にトラップされた水分は、その誘
電率が比較的高いことからバンプ間の電流パスとして機
能し、ショート不良を招き得ると考えられる。即ち、高
温多湿条件下における電圧印加試験において発生する、
隣接する電極対間でのショートは、電極対間のスペース
の近傍に上記のような腐蝕環境が形成されることに起因
すると考えられる。
【0030】本発明者らは、以上のような知見に基づい
て、COF実装技術において利用され得る接合材料であ
って、これを用いて接合構造体を作製した際に、Auバ
ンプ近傍における腐蝕環境の形成を緩和または抑制し、
好ましくは防止することのできる材料を実現するという
観点から、本発明を完成するに至った。
【0031】以下、本発明により提供される種々の接合
材料について以下に詳述するが、これらはいずれも、装
着体に設けられた電極と被装着体に設けられた電極とが
導電接続された状態で、装着体と被装着体との間を接合
するための接合材料である。また、特に断わりのない限
り、本発明の接合材料は、熱硬化性樹脂と、熱硬化性樹
脂に分散した硬化剤および添加剤とを原料成分として含
み、必要に応じて導電粒子を含み得るものである。この
ような熱硬化性樹脂を含む接合材料を用いる場合、接合
材料を装着体と被装着体との間に配置して熱圧着する
(または、押圧した状態で接合材料に熱を供給する)こ
とにより、接合材料に由来する(または接合材料ででき
ている)接合層を介して装着体と被装着体とを接合する
(または、装着体を被装着体に装着もしくは実装する)
ことができる。
【0032】通常、装着体および被装着体に設けられる
電極はそれぞれに複数存在し、対を成すように(換言す
れば、1対1で対応するように)なっているが、本発明
は必ずしもこれに限定されるものではない。本明細書に
おいて、このような場合において、装着体に設けられた
1つの電極と、これと対を成すように被装着体に設けら
れた1つの電極とが導電接続されたものを、1対の電極
または電極対とも言うものとする。
【0033】本発明の1つの要旨においては、熱硬化性
樹脂に分散した硬化剤および添加剤の各最大粒径が、い
ずれも、装着体に設けられた電極間の距離(例えば、バ
ンプ間のギャップ)および被装着体に設けられた電極間
の距離(例えば、ランド間のギャップ)のうちの最も小
さい距離よりも小さい接合材料が提供される。硬化剤お
よび添加剤の各最大粒径のうちの最も大きいもので、例
えば約10μm未満、好ましくは約3〜8μmとされ得
る。尚、本明細書において粒子とは、例えば球形、回転
楕円体形状および不定形などの任意の形状を有し得る粒
状物を言い、粒径とは、粒子が球形を有するとの仮定に
基づいて得られる粒子の寸法を言い、粒子から成る粒状
材料の平均粒径により代表され得る。粒子の集合物であ
る粒状材料の粒径分布は、レーザ回折・散乱法により求
めることができ、例えばレーザ回折式粒度分布測定装置
SALD-2100((株)島津製作所製)を用いて求めるこ
とができる。よって、平均粒径は、そのようにして得ら
れる粒状材料の粒径分布から求められる数平均の粒径で
あり、最大粒径は、この粒状材料の粒径分布の最大値で
ある。上述の最大粒径と電極間の距離との大小の比較に
際して、このようにして測定される最大粒径を用いても
実際上、差し支えない。
【0034】上記のような接合材料によれば、硬化剤の
最大粒径および添加剤の最大粒径のうちのいずれか大き
いほう、即ち、硬化剤および添加剤のうちで最も大きい
粒子の粒径が、装着体側の電極間距離および被装着体側
の電極間距離のうちで最も小さい距離よりも小さい。こ
のような接合材料を用いて、上述のように熱圧着により
装着体と被装着体とを接合して接合構造体を作製すれ
ば、隣接する電極対間のスペースを粒子が通過すること
ができ、電極対間のスペースに通じるネック部(または
入口)に粒子が詰まらず、よって、接合材料に由来する
接合層に腐蝕環境が形成されることもないと考えられ
る。これにより、得られた接合構造体を高温多湿条件下
にて電圧印加試験に付しても、電極の腐蝕が効果的に抑
制されると共に、隣接する電極対間でのショートの発生
が低減される。従って、得られる接合構造体の信頼性を
高く維持することができる。
【0035】電極対間のスペースを粒子が通過し得る粒
子径を選択するという本発明の本質的特徴を鑑みれば、
硬化剤および添加剤の他にも、接合材料中に粒子の形態
で存在し、かつ腐蝕環境を形成し得る性質を有する原料
成分の最大粒径もまた、電極間の距離よりも小さいこと
が好ましいことは、当業者には容易に理解されよう。
【0036】本発明のもう1つの要旨によれば、接合材
料の各原料成分の飽和吸水率がいずれも約0.3%未
満、好ましくは約0〜0.28%である接合材料が提供
される。尚、本発明において飽和給水率とは、ASTM
D−570に従って測定される値を言い、概略的に
は、常温常圧条件下で実質的に平衡状態にある、10m
m×50mm×1mmの大きさの原料成分のテストピー
スを、23℃の温度の水中に24時間浸漬したときの重
量の増加割合を求めることにより決定される。
【0037】このような接合材料を用いて、上述のよう
に熱圧着により装着体と被装着体とを接合して接合構造
体を作製すれば、隣接する電極対間のスペースに硬化剤
または添加剤から成る粒子が詰まった場合でも、該粒子
自身の吸水性が比較的低く、詰まった粒子が位置する接
合層の領域に局所的にトラップされる水分が低減される
ので、腐蝕環境が形成され難くなると考えられる。これ
により、上記と同様の効果を得ることができる。
【0038】また、本発明のもう1つの要旨において
は、各原料成分の分解温度がいずれも、熱圧着温度より
高い接合材料が提供される。各原料成分の分解温度のう
ちの最も小さい分解温度は、例えば約230℃以上、好
ましくは約250℃以上であり得る。尚、本発明におい
て「分解温度」とは、加熱環境下において各原料成分の
材料の分子構造が壊れる温度を言うものとし、熱天秤を
用いる分析により重量変化が発生する温度として決定さ
れ得る。この温度における原料成分材料の分解は、例え
ば、その温度前後で該材料をGC−MS(Gas chromato
graphy-Mass spectrometry)分析することにより確認で
きる。
【0039】上記のような接合材料を用いて、上述のよ
うに熱圧着により装着体と被装着体とを接合して接合構
造体を作製すれば、隣接する電極対間のスペースに硬化
剤または添加剤から成る粒子が詰まった場合でも、該粒
子自身が熱圧着の際に分解せず、よって、極性部分を有
するイオン性物質が分解生成物として生成されず、詰ま
った粒子が位置する接合層の領域に局所的にトラップさ
れる水分が低減されるので、腐蝕環境が形成され難くな
ると考えられる。これにより、上記と同様の効果を得る
ことができる。
【0040】尚、上記のような種々の本発明の接合材料
において、各原料成分のうちの粒状材料(より詳細には
硬化剤および添加剤)の粒子径ならびに各原料成分の飽
和吸水率および分解温度に関するそれぞれの特徴は個々
に実現され得るが、もちろん、これら3つの特徴の少な
くとも2つを任意の組合せで実現するほうが好ましいこ
とは容易に理解されよう。例えば、各原料成分のうちの
粒状材料の粒子径に関する特徴と各原料成分の分解温度
に関する特徴とを組合せること、また、各原料成分の分
解温度に関する特徴と各原料成分の飽和吸水率に関する
特徴とを組合せること、各原料成分の飽和吸水率に関す
る特徴と各原料成分のうちの粒状材料の粒子径に関する
特徴とを組合せることが好ましい。更に、これら3つの
特徴の全てを組合せることがより好ましい。
【0041】また、上述したように、上記のような本発
明の接合材料を得るに至る過程において、本発明者ら
は、硬化剤として従来から一般的に使用されている2−
メチルイミダゾールが、腐蝕環境の形成に寄与している
ことを見出した。このような知見に基づけば、2−メチ
ルイミダゾールを除く1種またはそれ以上の化合物を、
熱硬化性樹脂を硬化させる硬化剤として含む接合材料が
提供される。
【0042】更に、同じく上述したように、本発明者ら
は、熱ストレスを緩和するための添加剤として従来から
一般的に使用されているアクリロニトリル共重合体が腐
蝕環境の形成に寄与し、特にそのシアノ基が腐蝕環境の
形成に関与していることを見出した。このような知見に
基づけば、シアノ基を含む化合物を除く、例えばアクリ
ロニトリル共重合体を除く、1種またはそれ以上の化合
物を添加剤として含む接合材料が提供される。
【0043】もちろん、本発明の接合材料において、2
−メチルイミダゾールおよびシアノ基を含む化合物(例
えばアクリロニトリル共重合体)の双方を排除すること
が好ましいが、少なくともいずれか一方を排除すること
により、従来の接合材料(例えば市販のACF)を用い
る場合よりも、電極の腐蝕を効果的に抑制すると共に、
隣接する電極対間でのショートの発生を低減し、従っ
て、得られる接合構造体の信頼性を高く維持することが
できる。
【0044】本発明において使用され得る硬化剤は、2
−フェニル−4−メチルイミダゾール、2−ウンデシル
イミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−エ
チル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾ
ール、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾールおよび
1−ベンジル−2−メチルイミダゾールからなる群から
選択される少なくとも1種の化合物を含み、好ましくは
2−フェニル−4−メチルイミダゾールである。
【0045】また、本発明において使用され得る添加剤
は、スチレン−ブタジエン樹脂、スチレン樹脂およびブ
タジエン樹脂からなる群から選択される少なくとも1種
の化合物を含み、好ましくはスチレン−ブタジエン樹脂
である。また、このような添加剤とは別に、アクリル変
性エポキシ樹脂を添加剤として更に用いてもよい。
【0046】加えて、本発明において使用され得る熱硬
化性樹脂は、例えばエポキシ樹脂であり、より詳細に
は、ビスフェノールAグリシジルエーテル型エポキシ樹
脂、ビスフェノールFグリシジルエーテル型エポキシ樹
脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノール
A型エポキシ樹脂、ウレタン変性エポキシ樹脂、アルキ
ル多価フェノールエポキシ樹脂および多官能ポリフェノ
ールエポキシ樹脂からなる群から選択される少なくとも
1種の化合物を含み、好ましくはビスフェノールAグリ
シジルエーテル型エポキシ樹脂、ビスフェノールFグリ
シジルエーテル型エポキシ樹脂およびビスフェノールF
型エポキシ樹脂のいずれかまたはこれらの1種以上の混
合物である。本発明の接合材料に含まれる熱硬化性樹脂
は、一般に接着剤における主剤に相当し得る。
【0047】熱硬化性樹脂、硬化剤および添加剤の好ま
しい組合せ(熱硬化性樹脂;硬化剤;添加剤)は、(ビ
スフェノールAグリシジルエーテル型エポキシ樹脂;2
−フェニル−4−メチルイミダゾール;スチレン−ブタ
ジエン樹脂)、(ビスフェノールFグリシジルエーテル
型エポキシ樹脂;2−フェニル−4−メチルイミダゾー
ル;スチレン−ブタジエン樹脂)および(ビスフェノー
ルF型エポキシ樹脂;2−フェニル−4−メチルイミダ
ゾール;スチレン−ブタジエン樹脂)である。
【0048】上述のような本発明の接合材料に加えて、
材料設計の観点から見れば、装着体に設けられた電極と
被装着体に設けられた電極とが導電接続された状態で、
装着体と被装着体との間を接合するために用いられる、
熱硬化性樹脂と、熱硬化性樹脂に分散した硬化剤および
添加剤とを原料成分として含む接合材料の設計方法であ
って、添加剤として、シアノ基を有する化合物を除く化
合物を選択し、および/または、硬化剤として、2−メ
チルイミダゾールを除く化合物を選択することを特徴と
する設計方法も提供され得る。
【0049】更に、上記のような接合材料の別の設計方
法であって、高温多湿条件下における電圧印加試験の評
価結果に基づいて、各原料成分の材料を選択することを
特徴とする設計方法もまた提供され得る。尚、本発明に
おいて「高温多湿条件」とは、温度約30〜90℃およ
び湿度約60〜100%の条件を言うものであり、「電
圧印加試験」とは、例えば約1〜10Vの電圧を約24
〜1000時間(通常240〜1000時間、好ましく
は1000時間)に亘って印加する試験を言うものとす
る。
【0050】より具体的には、例えば、約5〜20μm
の電極間ギャップとなるように接合材料を用いて2つの
電極を熱圧着し、これら電極に上記のような条件下にて
電圧を印加してショートが起こるかどうかを接合材料の
原料成分を種々に変更して調べ、ショートが起こった場
合には、用いた接合材料の原料成分の組合せが不適であ
ると評価し、起こらなかった場合には、用いた原料成分
の組合せが適切であると評価する。あるいは、接合材料
を用いて、例えば、バンプ間ギャップが約5〜20μm
であるICチップを用いて接合構造体(例えばLCDモ
ジュール)を作製し、上記と同様にしてショートが起こ
るか否かにより、用いた接合材料の原料成分の組合せを
評価する。このような評価により、接合材料に用いる原
料成分の適切な組合せを調べ、その組合せを用いて接合
材料を設計する。
【0051】上記のような設計方法によって得られる接
合材料もまた、本発明の範囲に包含される。
【0052】以上、説明したような本発明の接合材料
は、例えばフィルム状およびペースト状などの任意の適
切な形態を有し得、導電粒子を含まない場合には異方性
導電材料(より詳細にはACFまたはACPなど)に相
当し、導電粒子を含む場合には導電材料(より詳細には
NCFまたはNCPなど)に相当するものとして当業者
には理解されよう。導電粒子は、熱圧着温度程度までの
温度変化に対して熱的に安定であり、水分を吸収しない
ので腐蝕環境の形成に寄与せず、また、一般に電極間距
離よりも十分に小さい粒径を有することから、特に問題
とならず、従来と実質的に同様の導電粒子を用いること
ができる。
【0053】尚、本発明において「電極」とは、導電接
続されるべき導体材料から成るものであって、一般に電
極と呼ばれているものを言うだけでなく、例えば、いわ
ゆるバンプ、ランド(または配線パターン)およびリー
ドなどをも言うものである。電極を構成する導電材料に
ついては、後述するように、金または他の適切な材料で
あってよい。
【0054】また、「装着体」および「被装着体」と
は、このような電極が形成され、互いに接合されるべき
物体を言うものである。装着体は、被装着体に装着また
は実装されるものとして理解されるが、互いに接合され
るべき物体のいずれを装着体または被装着体として考え
てもよいことに留意されるべきである。
【0055】例えば、装着体は、ICチップ、CSP
(Chip Size Package)部品および表示パネルの基板な
どであり得る。この場合、装着体が装着(または接合)
される被装着体は、FPC基板、ガラスエポキシ基板、
アラミド不織布エポキシ基板、紙フェノール基板、紙エ
ポキシ基板およびセラミック基板(例えばアルミナ基
板、ガラスアルミナ基板、窒化アルミニウム基板、窒化
シリコン基板およびシリコン基板など)などであり得
る。
【0056】また、例えば、装着体はICチップおよび
CSP(Chip Size Package)部品などであり得る。こ
の場合、装着体が装着される被装着体は、表示パネルの
基板などであり得る。
【0057】本発明に利用され得るICチップには、シ
リコンならびにGaAsおよびInPなどの化合物半導
体などから成る基板に回路素子を集積したものなどが含
まれる。また、CSP部品には、ウェハレベルCSPな
どが含まれる。FPC基板には、例えばポリイミド、ポ
リエチレンテレフタレートおよびスチレンなどから成る
可撓性の基板に上記電極が形成されたものなどが含まれ
る。表示パネルには、LCDパネル、PDP(Plasma D
isplay Panel)およびEL(Electro Luminescence)パ
ネルなどが含まれる。表示パネルの基板は、例えばガラ
ス基板などであり得る。
【0058】本発明の上記接合材料は、例えば、COF
実装技術によりFPC基板にICチップを実装するため
の接合材料として好適に利用され得る。また、本発明の
上記接合材料は、COG実装技術によりガラス基板にI
Cチップを実装するための接合材料としても好適に利用
され得る。しかし、本発明はこれに限定されず、本発明
の範囲を逸脱しない限り、種々の広範な用途に使用され
得ることは当業者には容易に理解されよう。
【0059】本発明の接合材料は、装着体および被装着
体の少なくとも一方の電極が金(Au)から成るか、金
でめっきされた場合に適するが、本発明はこれに限定さ
れず、電極は、腐蝕が問題となり得るような他の材料、
例えば銅(Cu)、ニッケル(Ni)、アルミニウム
(Al)およびITO(酸化インジウム・スズ)などか
ら成っていてよい。
【0060】また、本発明の接合材料は電極間の距離が
約10μm以下、例えば約5〜10μmである場合に好
適に利用され得る。例えば、複数のバンプとランドとを
それぞれ対を成して導電接続する場合、バンプ間の距離
(即ちバンプ間ギャップ)は約5〜10μm、バンプの
ピッチは約35〜70μm、バンプの高さは約10〜2
5μmとされ得、また、ランド間の距離(即ちランド間
ギャップ)は約20〜50μm、ランドのピッチはバン
プのピッチと同じく約35〜70μm、ランドの高さは
約3〜18μmとされ得る。尚、これらの数値は例示で
あり、本発明を限定するものではないことに留意された
い。
【0061】更に、本発明の別の要旨によれば、上述の
ような本発明の接合材料を用いて、装着体に設けられた
電極と被装着体に設けられた電極とが導電接続された状
態で、接合材料に由来する接合層を介して装着体と被装
着体とが接合された接合構造体(または接合モジュー
ル)が提供され得る。これは、より詳細には、接合材料
を装着体と被装着体との間に配置して熱圧着することに
より得ることができる。
【0062】加えて、従来の接合材料を用いて、装着体
に設けられた電極と被装着体に設けられた電極とが対を
成して導電接続された状態で装着体と被装着体とが接合
される場合、1対の電極と、該1対の電極に隣接するも
う1対の電極とを隔離する面内において、添加剤および
/または硬化剤に由来する成分が局所的に過多に存在す
ることにより、接合層が不均質な組成を有し、この結
果、腐蝕環境が局所的に形成され、ひいては電極の腐蝕
を招くと考えることもできる。ここで、1対の電極と、
これに隣接するもう1対の電極とを隔離する「面」は、
例えば、図2(b)の紙面に垂直な面であって、図中の
点線を含む面に相当し得る。このような観点から見れ
ば、本発明の別の要旨においては、接合層が該面内にお
いて均質な組成を有する(換言すれば、該面内で一様な
組成分布を有する)接合構造体が提供される。
【0063】本発明により提供される接合材料および接
合構造体は、例えば、携帯電話、携帯情報端末(PD
A:Personal Digital Assistance)およびノート型P
Cなどの携帯型電子機器などの種々の電子機器などに利
用され得るであろう。
【0064】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の1つの実
施形態について図面を参照しながら以下に説明する。
【0065】本実施形態においては、以下の表1に示す
ような原料成分を用いるものとした。表1に示す原料成
分は、市販のACFと同様の材料から成るが、各添加剤
および硬化剤の粒径(特に、最大粒径)が異なるもので
ある。また、導電粒子を除く原料成分の物性を表2に示
す。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】このような熱硬化性樹脂(主剤)、添加剤
A、添加剤Bおよび硬化剤を、約77.5:1.5:
1.5:19.5の割合(重量%)で合わせると共に、
導電粒子を添加して混合した。得られた材料は、そのま
まではペースト状の形態を有し得て異方性導電ペースト
として使用され得るが、本実施形態においては、テープ
状のセパレータに塗布してフィルム状の形態とすること
により異方性導電フィルムを得た。
【0069】以上のようにして、本実施形態の接合材料
として異方性導電フィルムが得られた。
【0070】次に、得られた異方性導電フィルムを用い
て、装着体を被装着体に接合した。本実施形態において
も、図1(a)および(b)を参照して上述したような
ICチップおよびFPC基板を装着体および被装着体と
してそれぞれ用い、従来の製造方法と同様にして、IC
チップとFPC基板とが接合された接合構造体を得るこ
とができた。
【0071】より詳細には、まず、FPC基板の所定の
領域に異方性導電フィルムを配置した。次に、FPC基
板とICチップとをアライメントして、ICチップのバ
ンプとFPC基板のランドとを対向配置させ、ICチッ
プをFPC基板に対して押圧して仮実装した。その後、
押圧状態を維持したままこれらを加熱雰囲気に曝して、
約180℃より高く、約230℃未満の熱圧着温度にて
熱圧着することにより異方性導電フィルムに熱を供給し
て、その内部で熱硬化を進行させた。これにより、IC
チップに設けられたバンプ(電極)とFPC基板に設け
られたランド(電極)とが対を成して導電接続された状
態で、本実施形態の異方性導電フィルムに由来する接合
層を介して、ICチップがFPC基板に接合(または実
装)された接合構造体を得ることができた。
【0072】ここで、ICチップのバンプのピッチおよ
びFPC基板のランドのピッチは約50μmとし、バン
プ間のギャップは約10μm、ランド間のギャップはバ
ンプ間のギャップより大きい約25μmとした。また、
バンプおよびランドの高さはそれぞれ約15μmおよび
約12μmとした。バンプはAuから成り、ランドはC
u/Auから成るものとした。
【0073】従って、表1を参照して、添加剤A、添加
剤Bおよび硬化剤の各最大粒径のいずれもが、ランド間
のギャップ、更にはバンプ間のギャップよりも小さかっ
た。
【0074】このようにして得られる接合構造体は、図
1(b)に示す従来の接合構造体と同様の構造を有す
る。しかし、本実施形態によれば添加剤A、添加剤Bお
よび硬化剤のいずれもが電極対間のスペースの入口に詰
まらないので、1つの電極対と、これに隣接するもう1
つの電極対とを隔離する面内において、接合層が実質的
に均質な組成を有する点において、従来の接合構造体と
異なる。
【0075】以上のようにして得られた接合構造体を、
温度約60℃および湿度約90%の高温多湿条件下に
て、約3.5Vの電圧を約240時間に亘って印加する
電圧印加試験に付しても、隣接する電極対間におけるシ
ョートは発生しなかった。また、試験後の接合構造体を
調べたが、ICチップのランドの腐蝕は認められなかっ
た。
【0076】本実施形態においては、熱硬化性樹脂とし
てビスフェノールAグリシジルエーテル型エポキシ樹脂
を用いるものとしたが、これに代えて、ビスフェノール
Fグリシジルエーテル型エポキシ樹脂またはビスフェノ
ールF型エポキシ樹脂を用いてもよい。これら樹脂も、
ビスフェノールAグリシジルエーテル型エポキシ樹脂と
同程度の飽和吸水率および分解温度を有し得る。
【0077】(実施形態2)本実施形態においては、以
下の表3に示す原料成分を用いた点を除いて実施形態1
と同様にして異方性導電フィルムを得た。また、導電粒
子を除く原料成分の物性を表4に示す。
【0078】
【表3】
【0079】
【表4】
【0080】表3より、導電粒子、添加剤および硬化剤
として、各最大粒径のいずれもが、バンプ間のギャップ
よりも小さいものを用いた。また、表4より、用いた各
原料成分の飽和吸水率はいずれも0.3%未満であり、
分解温度はいずれも熱圧着温度よりも高い230℃以上
であった。
【0081】本実施形態においては、熱硬化性樹脂(主
剤)、添加剤および硬化剤の割合を、約60:13:2
7(重量%)とした。
【0082】得られた異方性導電フィルムを用いて、実
施形態1と同様にしてICチップとFPC基板とが接合
された接合構造体を得ることができた。得られた接合構
造体を実施形態1と同様の高温多湿条件下における電圧
印加試験に付したが、隣接する電極対間におけるショー
トは発生しなかった。また、試験後の接合構造体を調べ
たが、ICチップのランドの腐蝕は認められなかった。
【0083】本実施形態においても、実施形態1と同様
に他の熱硬化性樹脂を用いるものとしてもよい。
【0084】以上、本発明の2つの実施形態について上
述したが、各原料成分の混合割合、熱圧着条件などにつ
いて適宜変更して利用することは、当業者であれば可能
であろう。また、導電粒子には、当該技術分野において
既知の任意の適切な粒子を用い得る。
【0085】
【発明の効果】本発明の接合材料によれば、(1)硬化
剤および添加剤の各最大粒径が、いずれも、装着体に設
けられた電極間の距離および被装着体に設けられた電極
間の距離のうちの最も小さい距離よりも小さく;(2)
各原料成分の飽和吸水率がいずれも0.3%未満であ
り;および/または(3)各原料成分の分解温度がいず
れも、熱圧着温度より高い。このような接合材料によれ
ば、該接合材料を用いて狭ピッチの電極の導電接続を確
保しつつ装着体と被装着体との間を接合して接合構造体
を作製する場合であっても、電極対間のスペースの近傍
に位置する接合層の領域に腐蝕環境が形成されないの
で、接合構造体を高温多湿条件下における電圧印加試験
に付しても電極の腐蝕およびショート不良が起こりにく
く、よって、接合構造体の信頼性を高く維持することが
できる。
【0086】このような接合材料はCOF実装技術にお
いて利用され得、例えばICチップの電極(またはバン
プ)の狭ピッチ化にも対応することが可能である。ま
た、本発明の接合材料は、COF実装技術のみならず、
COG実装技術などの他の任意の技術に利用され得る。
【0087】更に、本発明によれば、接合材料の設計方
法および上述のような接合材料を用いて接合された接合
構造体もまた提供され、上記と同様の効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、従来のCOF実装技術を説明する模
式図であり、図1(a)は、ACFが配置されたFPC
基板の上方にICチップが対向配置された状態を示す断
面模式図であり、図1(b)は、熱圧着によりACFに
由来する接合層を介してICチップがFPC基板に実装
された状態を示す断面模式図である。
【図2】 図2(a)は、図1(b)に示す接合構造体
を高温多湿条件下における電圧印加試験に付した後、図
1(b)のA−A線に沿った断面から見た接合構造体の
模式図であり、図2(b)は、図2(a)の接合構造体
を、ICチップの本体を透視して上面から見た模式図で
ある。
【符号の説明】
61 可撓性基板 62 配線パターン 62’、62’a、62’b ランド 63 レジスト 64 ICチップ本体 65、65a、65b バンプ 66 エポキシ系樹脂(主剤) 66’ 熱硬化後のエポキシ系樹脂 67 導電粒子 70 FPC基板 71 ICチップ 72 ACF(異方性導電フィルム) 75 接合構造体 80a、80b 角部(腐蝕部) 81 腐蝕環境または領域 P1 バンプ・ピッチ G1 バンプ間ギャップ P2 ランド・ピッチ G2 ランド間ギャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 163/00 C09J 163/00 H01B 1/20 H01B 1/20 D 5/16 5/16 H01L 21/60 311 H01L 21/60 311S H01R 4/04 H01R 4/04 (72)発明者 中村 洋一 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 久保田 和夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4J040 CA042 CA082 DB032 EC001 EC061 EC381 EC401 HC23 JB02 KA16 KA32 LA11 MA02 MA04 MA05 MA10 NA19 5E085 BB09 BB28 DD02 EE07 EE16 EE34 FF11 GG07 GG15 GG33 HH04 HH18 JJ06 JJ31 JJ38 5F044 KK03 LL09 MM03 NN05 5G301 DA60 DD01 DD03 DE10 5G307 HA02 HB06 HC01

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着体に設けられた複数の電極と被装着
    体に設けられた複数の電極とが各々導電接続された状態
    で、装着体と被装着体との間を接合するための接合材料
    であって、熱硬化性樹脂と、熱硬化性樹脂に分散した硬
    化剤および添加剤とを原料成分として含み、硬化剤およ
    び添加剤の各最大粒径がいずれも、装着体に設けられた
    電極間の距離および被装着体に設けられた電極間の距離
    のうちの最も小さい距離よりも小さい接合材料。
  2. 【請求項2】 硬化剤および添加剤の各最大粒径のうち
    の最も大きい粒径が、10μm未満である、請求項1に
    記載の接合材料。
  3. 【請求項3】 装着体に設けられた電極と被装着体に設
    けられた電極とが導電接続された状態で、装着体と被装
    着体との間を接合するための接合材料であって、熱硬化
    性樹脂と、熱硬化性樹脂に分散した硬化剤および添加剤
    とを原料成分として含み、各原料成分の飽和吸水率がい
    ずれも0.3%未満である接合材料。
  4. 【請求項4】 装着体に設けられた電極と被装着体に設
    けられた電極とが導電接続された状態で、装着体と被装
    着体との間を熱圧着により接合するための接合材料であ
    って、熱硬化性樹脂と、熱硬化性樹脂に分散した硬化剤
    および添加剤とを原料成分として含み、各原料成分の分
    解温度がいずれも、熱圧着温度より高い接合材料。
  5. 【請求項5】 各原料成分の分解温度のうちの最も小さ
    い分解温度が、230℃以上である、請求項4に記載の
    接合材料。
  6. 【請求項6】 装着体に設けられた電極と被装着体に設
    けられた電極とが導電接続された状態で、装着体と被装
    着体との間を接合するための接合材料であって、熱硬化
    性樹脂と、2−メチルイミダゾールを除く1種またはそ
    れ以上の化合物を含んで成る硬化剤と、添加剤とを含
    み、硬化剤および添加剤が熱硬化性樹脂に分散して成る
    接合材料。
  7. 【請求項7】 装着体に設けられた電極と被装着体に設
    けられた電極とが導電接続された状態で、装着体と被装
    着体との間を接合するための接合材料であって、熱硬化
    性樹脂と、硬化剤と、シアノ基を含む化合物を除く1種
    またはそれ以上の化合物を含んで成る添加剤とを含み、
    硬化剤および添加剤が熱硬化性樹脂に分散して成る接合
    材料。
  8. 【請求項8】 硬化剤が、2−メチルイミダゾールを除
    く1種またはそれ以上の化合物を含んで成る、請求項7
    に記載の接合材料。
  9. 【請求項9】 電極が金から成る、請求項1〜8のいず
    れかに記載の接合材料。
  10. 【請求項10】 電極間の距離が、10μm以下であ
    る、請求項1〜9のいずれかに記載の接合材料。
  11. 【請求項11】 硬化剤が、2−フェニル−4−メチル
    イミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプ
    タデシルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダ
    ゾール、2−フェニルイミダゾール、1−べンジル−2
    −フェニルイミダゾールおよび1−ベンジル−2−メチ
    ルイミダゾールからなる群から選択される少なくとも1
    種の化合物を含む、請求項1〜10のいずれかに記載の
    接合材料。
  12. 【請求項12】 添加剤が、スチレン−ブタジエン樹
    脂、スチレン樹脂およびブタジエン樹脂からなる群から
    選択される少なくとも1種の化合物を含む、請求項1〜
    11のいずれかに記載の接合材料。
  13. 【請求項13】 熱硬化性樹脂が、エポキシ系樹脂であ
    る、請求項1〜12のいずれかに記載の接合材料。
  14. 【請求項14】 エポキシ系樹脂が、ビスフェノールA
    グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、ビスフェノールF
    グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、ビスフェノールF
    型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ウ
    レタン変性エポキシ樹脂、アルキル多価フェノールエポ
    キシ樹脂および多官能ポリフェノールエポキシ樹脂から
    なる群から選択される少なくとも1種の化合物を含む、
    請求項13に記載の接合材料。
  15. 【請求項15】 フィルム状の形態を有する、請求項1
    〜14のいずれかに記載の接合材料。
  16. 【請求項16】 ペースト状の形態を有する、請求項1
    〜14のいずれかに記載の接合材料。
  17. 【請求項17】 熱硬化性樹脂に分散された導電粒子を
    更に含む、請求項1〜16のいずれかに記載の接合材
    料。
  18. 【請求項18】 装着体に設けられた電極と被装着体に
    設けられた電極とが導電接続された状態で、装着体と被
    装着体との間を接合するために用いられる、熱硬化性樹
    脂と、熱硬化性樹脂に分散した硬化剤および添加剤とを
    原料成分として含む接合材料の設計方法であって、添加
    剤として、シアノ基を有する化合物を除く化合物を選択
    すると共に、硬化剤として、2−メチルイミダゾールを
    除く化合物を選択することを特徴とする設計方法。
  19. 【請求項19】 装着体に設けられた電極と被装着体に
    設けられた電極とが導電接続された状態で、装着体と被
    装着体との間を接合するために用いられる、熱硬化性樹
    脂と、熱硬化性樹脂に分散した硬化剤および添加剤とを
    原料成分として含む接合材料の設計方法の設計方法であ
    って、高温多湿条件下における電圧印加試験の評価結果
    に基づいて、各原料成分の材料を選択することを特徴と
    する設計方法。
  20. 【請求項20】 接合材料が、導電粒子を原料成分とし
    て更に含む、請求項18または19に記載の設計方法。
  21. 【請求項21】 請求項18〜20のいずれかに記載の
    設計方法に基づいて得られる接合材料。
  22. 【請求項22】 請求項1〜17および21のいずれか
    に記載の接合材料を用いて、装着体に設けられた電極と
    被装着体に設けられた電極とが導電接続された状態で、
    接合材料でできている層を介して装着体と被装着体とが
    接合された接合構造体。
  23. 【請求項23】 熱硬化性樹脂と、熱硬化性樹脂に分散
    した硬化剤および添加剤とを原料成分として含む接合材
    料を用いて、装着体に設けられた複数の電極と被装着体
    に設けられた複数の電極とが対を成して導電接続された
    状態で、接合材料でできている層を介して装着体と被装
    着体とが接合された接合構造体であって、1対の電極
    と、該1対の電極に隣接するもう1対の電極とを隔離す
    る面内において、接合材料からできている接合層が均質
    な組成を有する、接合構造体。
  24. 【請求項24】 電極が金から成る、請求項23に記載
    の接合構造体。
  25. 【請求項25】 電極間の距離が、10μm以下であ
    る、請求項23または24に記載の接合構造体。
  26. 【請求項26】 装着体に設けられた電極と被装着体に
    設けられた電極とが導電接続された状態で、接合材料で
    できている層を介して装着体と被装着体とが接合される
    接合構造体の設計方法であって、請求項1〜17および
    21のいずれかに記載の接合材料を選択することを特徴
    とする設計方法。
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