JP2003174202A - 熱電装置とこれを用いた光モジュール及びこれらの製造方法 - Google Patents

熱電装置とこれを用いた光モジュール及びこれらの製造方法

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JP2003174202A JP2002115929A JP2002115929A JP2003174202A JP 2003174202 A JP2003174202 A JP 2003174202A JP 2002115929 A JP2002115929 A JP 2002115929A JP 2002115929 A JP2002115929 A JP 2002115929A JP 2003174202 A JP2003174202 A JP 2003174202A
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Keiho Ri
敬鋒 李
Ryuzo Watanabe
龍三 渡辺
Hideji Tanaka
秀治 田中
Masaki Esashi
正喜 江刺
Nobuyoshi Tato
伸好 田遠
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱電素子の小型化・高密度化が可能であり、
n型とp型の熱電素子を直交配列させた配線抵抗の低い
熱電装置、及びこれを用いた光モジュール、並びにこれ
らの製造方法を提供する。 【解決手段】 フォトリソグラフィーとエッチングによ
り基材の両面に多数の細孔を規則的に形成し、この中に
充填した熱電材料を焼結してn型とp型の熱電素子を製
造する。n型熱電素子51とp型熱電素子52が縦に4
個以上且つ横に4個以上XY平面上に直交配列し、全て
の熱電素子51、52のXY方向におけるサイズが25
0μm以下であって、n型熱電素子51に最も近く隣接
した4個の熱電素子がp型で、p型熱電素子52に最も
近く隣接した4個の熱電素子はn型である。熱電素子5
1、52は、基板54上の長方形又は角が丸い長方形の
電極54に、金属接合材を介して接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱エネルギーから
電力を得る熱発電や、ペルチェ効果による電子冷却に用
いる熱電装置、並びにこの熱電装置を備えた光通信用の
光モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】熱電装置は、コンピュータや自動車内部
の余剰熱を利用した発電装置として、またコンピュータ
内部のICを冷却したり、光通信においてLD素子を冷
却したりするための冷却装置として利用されている。か
かる熱電装置は金属などの電極を介して多数のn型とp
型の熱電素子を接合したものであり、その構造は大きく
2種類に大別できる。
【0003】その一つは、例えば実開昭59−9176
5号公報に記載される熱電装置(熱電装置Aと呼ぶ)で
ある。この熱電装置Aは、図8(XYZ方向の定義も図
示)に示すように、n型熱電素子1とp型熱電素子2を
交互に行列配置し、隣り合う2つの熱電素子1、2の上
面又は下面同士を絶縁性の基板4に設けた電極3で接続
してある。尚、図中の5は、両端の電極3に接続したリ
ードである。
【0004】従って、この熱電装置Aでは、熱電素子
1、2は縦に4個以上横に4個以上がXY平面上に直交
配列しており、n型熱電素子1に最も近く隣接した4個
の熱電素子はp型であって、p型熱電素子2に最も近く
隣接した4個の熱電素子はn型である。これらの熱電素
子1、2の上面と下面はXY平面上にて電極3に接合さ
れ、この電極3はアルミナなどのセラミックス絶縁体か
らなる基板4上に形成されている。
【0005】尚、熱電素子の接合では、p型とn型とで
Z方向の上下面に対して逆方向に電流を流すルールを守
りさえすれば、p型とn型の1対の熱電素子で構成され
る熱電素子対は並列接合でも直列接合でも良い。しかし
ながら、発電させる電圧を十分に取るために、又は冷却
時の消費電流を小さくするために、通常の熱電素子対は
電気的に直列に接合されている。
【0006】この熱電装置Aの製造方法を図9に示す。
まず、ブロック焼結体の熱電材料をスライス加工して、
例えばn型熱電材料のウエハ6とし(a)、更に研磨加
工してからウエハ6の両面に半田材7をメッキする
(b)。これを四角柱にダイシング加工して複数のn型
熱電素子1を用意する(c)。次に、このn型熱電素子
1と、同様に用意したp型熱電素子2とを交互に行列配
置させて並べ(d)、電極3を形成した基板4で挟み、
加熱することで半田材7により接合する(e)。
【0007】かかる熱電装置Aにおいては、熱電素子を
1個づつ加工するため、熱電素子のサイズを小さくする
ことに限界がある。最も一般的な熱電装置Aにおける熱
電素子のサイズは、XY平面上で500〜4000μm
程度、Z方向の高さで500〜4000μm程度のもの
が実用化されており、500μm未満のサイズとするこ
とは困難な現状である。
【0008】2種類の熱電装置の他の一つは、特開平8
−46251号公報に記載される熱電装置(熱電装置B
と呼ぶ)である。この熱電装置Bは熱電素子の小型化を
図ったものであり、その製造方法を図10示す。Si基
板10上に電極11を形成し(a)、更にマスク12で
パターニングを施し(b)、マスク12の穴にAgペー
ストなどの接合材13を塗布する(c)。次に、ブロッ
ク焼結体の熱電材料(例えばn型)から研磨加工で削り
だしたウエハ14を、Si基板10上に形成した電極1
1に接合材13で接合する(d)。Si基板10に接合
した熱電材料のウエハ14を研磨して適度な厚さにした
後(e)、ダイシングによるライン加工で四角柱状の熱
電素子15を形成する(f)。その後、このn型の熱電
素子15の他端に、同様に作製した例えばp型の熱電素
子16が接合されたSi基板17を接合して熱電装置を
作製している(g)。
【0009】このようにして得られる熱電装置Bでは、
熱電素子のXY方向におけるサイズを250μm以下、
最少で80μm程度にすることが可能である。しかし、
この方法では、ダイシングによるライン加工により熱電
素子を加工するため、図11に示すように、n型熱電素
子15又はp型熱電素子16に最も近く隣接した4個の
熱電素子は2個のn型と2個のp型になる。また、この
時の電極11は、一対のn型とp型の熱電素子15、1
6を直列に接合するため、一部の電極は長方形や角が取
られた長方形のような単純な形になっておらず、配線幅
が狭くなったり又は長くなったりしているために、配線
抵抗が高くなる。
【0010】一方、微細な構造の素子を作製する方法と
して、ピエゾ素子(圧電素子)の作製方法ではあるが、
特開平11−274592号公報に記載の方法がある。
この方法では、図12に示すように、Si基板20の片
側にフォトレジスト21によりパターンニングを施し、
選択的な気相反応方法でSi基板20に複数の穴22を
開け(a)、フォトレジスト21を除去した後、この穴
22に圧電素子の粉体とバインダーを含むスラリー23
を充填する(b)。次に、スラリー23を焼結して圧電
素子24とし(c)、得られたSi基板20と圧電素子
24の複合体からSi基板20のみを選択的な気相反応
方法で除去することにより、柱状の圧電素子24が得ら
れる(d)。
【0011】この方法によれば、1種類の材料しか柱形
状に形状付与できないものの、得られる圧電素子のXY
平面でのサイズは250μm以下とすることができ、最
少で20μm程度の大きさまで小さくすることが可能で
ある。また、柱状の圧電素子のXY平面における形状
を、任意の形状に形成することもできる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】近年、熱電装置には小
型化・高密度化が要求されている。例えば、発電システ
ムにおいては、n型とp型の1対の熱電素子から得られ
る熱起電力が小さいために、十分な起電力を得るために
は電気的直列に多数の熱電素子対を並べる必要がある。
このため、セラミックス基板で挟まれた構造の熱電装置
が大型化し、熱流の設計を困難にしている。
【0013】また、光モジュールに搭載する熱電装置に
よる冷却効率を高めるためには、n型とp型の熱電素子
対の密度を一層高める必要がある。特に、幹線系で用い
られる光ファイバー増幅器の励起用光源や、D−WDM
用の高波長制御光源、あるいは高速信号を得るためのト
ランスミッタ、光制御用の変調器、光半導体増幅器など
を用いた光モジュールにおいては、熱電装置の小型化・
高密度化による冷却効率の向上が強く求められている。
【0014】しかし、上述した従来の熱電装置Aの構造
では、熱電素子のサイズをXY平面上で500μm未満
にすることは困難であった。また、従来の熱電装置Bの
構造では、熱電素子の小型化は可能であるが、ダイシン
グによるライン加工により熱電素子を加工するため、n
型又はp型の熱電素子に最も近く隣接した4個の熱電素
子は2個のn型と2個のp型になり、n型とp型の熱電
素子対を直列に接合する電極が一部で配線幅が狭くなっ
たり又は長くなったりするために、配線抵抗が高くなる
という欠点があった。
【0015】尚、圧電素子を小型化して製造する方法と
して、前記特開平11−274592号公報に記載の方
法が知られているが、この方法では素子材料が1種類に
限定されており、熱電装置のn型とp型の熱電素子のよ
うに2種類の材料を焼結することができない。
【0016】本発明は、このような従来の事情に鑑み、
熱電素子の小型化・高密度化が可能であると共に、n型
とp型の熱電素子を直交配列させ、配線抵抗を低く維持
することができる熱電装置、及びこれを用いた光モジュ
ール、並びにこれらの製造方法を提供することを目的と
する。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、n型とp型の熱電素子を縦に4個以上且
つ横に4個以上XY平面上に直交配列した熱電装置にお
いて、全ての熱電素子のXY方向におけるサイズが25
0μm以下であって、n型の熱電素子に最も近く隣接し
た4個の熱電素子がp型であり、p型の熱電素子に最も
近く隣接した4個の熱電素子はn型であることを特徴と
する熱電装置を提供するものである。この本発明の熱電
装置においては、前記熱電素子は、絶縁性の基板のXY
平面上に形成された長方形又は角が丸い長方形の電極
に、金属接合材を介して接合されていることを特徴とす
る。
【0018】また、本発明の上記熱電装置の製造方法
は、(1)基材の片面に、フォトレジストのパターンを
設けてエッチングすることにより、規則的に配列した多
数の細孔を形成する工程と、(2)前記基材の反対側の
面に、フォトレジストのパターンを設けてエッチングす
ることにより、前記片面の細孔に対してXY方向に交互
に規則的に配列した多数の細孔を形成する工程と、
(3)前記基材の片面に開けた細孔に、n型又はp型の
熱電材料を充填する工程と、(4)前記基材の反対側の
面に開けた細孔に、p型又はn型の熱電材料を充填する
工程と、(5)前記基材に充填した熱電材料を基材ごと
加熱する工程と、(6)前記基材の両面を研摩又は研削
して、n型とp型の熱電素子の上面及び下面を露出させ
る工程とを含むことを特徴とする。
【0019】上記熱電装置の製造方法においては、前記
(6)の工程に続いて、(7)前記n型とp型の熱電素
子の上面及び下面を、それぞれ電極を挟んで絶縁性の基
板に接合する工程と、(8)前記基材を除去する工程と
を含むことができる。また、前記(1)及び(2)の工
程において、前記基材の両面に、フォトレジストのパタ
ーンを設けてエッチングすることにより、両面規則的に
配列した多数の細孔を同時に形成することができる。前
記基材としては、SiC、Si、AlFe、F
e、FeNi、石英ガラス又は石英を主成分とするガラ
ス、若しくはSiのいずれかであることが好ましい。
【0020】本発明は、また、光ファイバーを備えたパ
ッケージの底板に熱電装置が接合され、その熱電装置上
にLD素子若しくは半導体アンプ又は半導体変調器を搭
載した光モジュールにおいて、前記熱電装置として上記
本発明の熱電装置を用いることを特徴とする光モジュー
ルを提供する。
【0021】本発明の上記光モジュールの製造方法は、
(1)基材の片面に、フォトレジストのパターンを設け
てエッチングすることにより、規則的に配列した多数の
細孔を形成する工程と、(2)前記基材の反対側の面
に、フォトレジストのパターンを設けてエッチングする
ことにより、前記片面の細孔に対してXY方向に交互に
規則的に配列した多数の細孔を形成する工程と、(3)
前記基材の片面に開けた細孔に、n型又はp型の熱電材
料を充填する工程と、(4)前記基材の反対側の面に開
けた細孔に、p型又はn型の熱電材料を充填する工程
と、(5)前記基材に充填した熱電材料を基材ごと加熱
する工程と、(6)前記基材の両面を研摩又は研削し
て、n型とp型の熱電素子の上面及び下面を露出させる
工程と、(7)前記n型とp型の熱電素子の上面及び下
面を、それぞれ電極を挟んで絶縁性の基板に接合する工
程と、(8)前記基材を除去する工程とを含む方法によ
り熱電装置を製造し、この熱電装置をパッケージの底板
に接合することを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明による熱電装置の基本的な
構造を図1に示す。この熱電装置は、大別すると上述し
た熱電装置Aに属するものであり、n型熱電素子51と
p型熱電素子52を縦に4個以上且つ横に4個以上XY
平面上に直交して交互に行列配置し、隣り合う2つの熱
電素子51、52の上面又は下面同士を絶縁性の基板5
4に設けた電極53で接続してある。尚、電極53の基
板54から突き出た部分はリードを接続する部分であ
る。
【0023】本発明の熱電装置では、隣り合うn型熱電
素子51とp型熱電素子52とが、その上面では図1
(a)に且つ下面では図1(b)に示すように対をなし
て、基板54上のXY平面に形成された電極53に金属
接合材(図示せず)を介して接合されている。このよう
にn型熱電素子51に最も近く隣接した4個の熱電素子
をp型に、p型熱電素子52に最も近く隣接した4個の
熱電素子をn型にすることで、小型化・高密度化と同時
に配線抵抗を低減させることとを両立させることができ
る。
【0024】即ち、全てのn型とp型の熱電素子51、
52のXY方向におけるサイズを250μm以下、好ま
しくは80〜40μm程度又はそれ以下にすることがで
き、熱電装置の小型化・高密度化を達成することができ
る。また、熱電素子51、52を接合する全ての電極5
3を基板54のXY平面上にて長方形又は角が丸い長方
形の一定の形状に形成でき、幅の狭い電極や細長い電極
を設ける必要がなくなるため、電極の配線抵抗を小さく
することができる。
【0025】電極53をCu、Al、Ag、又はAuの
ような低電気抵抗材料で形成することにより、配線抵抗
を一層低減することができる。また、熱電素子51、5
2と電極53とを接合する金属接合材としては、Sn、
Pb、PbSn、SnSb、SnCu、SnCuNi、
AuSn、AuGe、AuSi、Auのいずれかを97
重量%以上含むものが好ましく、これらの金属接合材の
使用によって良好な半田接合性が得られことから更に電
気抵抗を低減することができる。
【0026】絶縁性の基板54としては、熱伝導率の高
いAlN、ベリリア、アルミナのいずれかが好ましい。
これらの基板54を用いることにより、熱電素子51、
52からの放熱性が向上するため、熱電装置の性能、例
えば消費電力のより一層の低減を図ることができる。
【0027】次に、本発明の熱電装置の製造方法を、図
2〜3に基づいて説明する。まず、図2に示すように、
Siウエハなどの基材60の片面に、フォトリソグラフ
ィーによりフォトレジストパターン61aを設け
(a)、エッチングすることにより規則的に配列した多
数の細孔62aを形成する(b)。同様に、基材60の
反対側の面に、フォトレジストパターン61bを設け
(c)、エッチングすることにより、片面の細孔62a
に対してXY方向に交互に規則的に配列した多数の細孔
62bを形成する(d)。尚、基材の両面にフォトレジ
ストパターンを設けた後、エッチングすることにより両
面同時に規則的に配列した多数の細孔を形成することも
できる。
【0028】その後、図3に示すように、フォトレジス
トパターン61a、61bを除去して得た型60aを用
いて、その片面の細孔62aにはn型(又はp型)熱電
材料64aを充填し、反対側の面の細孔62bにはp型
(又はn型)熱電材料64bを充填する(a)。この型
60aに充填した熱電材料64a、64bを型60aご
と焼結することにより、細孔62a、62b内にn型と
p型の熱電素子が形成される。図3(a)では、ガラス
カプセル63内に型60aと、その両面側に別々に熱電
材料64a、64bの粉末を入れ、HIP法により粉末
の圧入充填と加熱焼結とを行なう場合を図示している
が、熱電材料を溶浸法により充填したり、熱電材料の充
填後に改めて焼結を行なうことや、あるいは気相合成法
(VPE)や液相成長法(LPE)で結晶体、多結晶
体、アモルファスを形成することもできる。
【0029】続いて、図3に示すように、型60aの両
面を研摩又は研削して、両面にn型熱電素子65とp型
熱電素子66の上面と下面とをそれぞれ露出させる
(b)。更に、最終的な熱電装置とするためには、n型
熱電素子65とp型熱電素子66の上面及び下面にそれ
ぞれ金属接合材67を設け(c)、電極69を形成した
回路基板68に金属接合材67を介して接合した後、エ
ッチングなどにより型60aを除去する(d)。
【0030】上記本発明方法で用いる基材としては、熱
電材料の焼結温度以上、具体的には650℃以上の融点
を有する材料が使用できる。好ましい材料としては、S
iC、Si、Si、AlFe、Fe、FeN
i、石英ガラス又は石英を主成分とするガラスを使用す
ることができ、特にSiはヤング率が高く、微細な熱電
素子製造用の型材として好適である。
【0031】さらに、本発明による熱電装置は、光モジ
ュールに搭載することによって、小型・高性能な光モジ
ュールが得られる。即ち、上記のごとく製造した本発明
の熱電装置をパッケージの底板に接合し、その熱電装置
上にLD素子若しくは半導体アンプ又は半導体変調器を
搭載し、パッケージの窓に光ファイバーをYAG接合す
ることにより、光モジュールを作製することができる。
【0032】
【実施例】(1)熱電素子を得るための型の作製 図2(a)に示すように、基材60として厚み600μ
mのSiウエハを用意し、フォトリソグラフィーによっ
てSiウエハの片面に有機物であるフォトレジスト61
aのパターンを形成する。フォトレジスト61aに形成
した細孔形状は正方形とした。その後、図2(b)に示
すように、この基板60の片面のみをSFのSi反応
性イオンガスとCの細孔壁面保護ガスとを用いた
反応性イオンエッチングにより、1辺が40μmの正方
形で深さ500μmの四角柱形状の細孔62aを120
μmピッチでXY方向に規則的に並べて形成した。
【0033】基材の反応性イオンエッチングに用いるガ
スは、基材をエッチングする能力があれば良く、Siの
基材の場合もSFだけでなく、XeF等の反応性イ
オンガスも使用できる。また、パターンが大きい場合に
は、KOH水溶液のようなエッチング液でも良い。エッ
チング液を用いたエッチング方法でも、1辺が250μ
mの正方形で深さ100μmの細孔を300μmピッチ
で規則的に形成することが可能である。尚、細孔の断面
形状は正方形に限定されず、例えば円形のほか、他の自
由な形状のものを形成することができる。
【0034】次に、図2(c)に示すように、基材60
であるSiウエハの前記片面と反対側の面(逆面と言
う)に、前記片面に形成された細孔62aを基準にし
て、フォトレジスト61bのパターンを形成した。この
時の位置合わせ精度は1.5μm以下であり、細孔62
aの正方形の1辺40μmに比較して極めて小さい値で
あるため、高精度に位置合わせを行なうことができた。
【0035】フォトレジスト61bのパターンを形成し
た後、XeFのSi反応性イオンガスを用いて逆面を
エッチングし、図2(d)に示すように、1辺が40μ
mの正方形で深さ500μmの四角柱形状の細孔62b
を120μmピッチでXY方向に規則的に並べて形成す
ることができた。このようにして得られたSiの型60
aは、その片面と逆面に多数の細孔62a、62bを有
すると共に、片面と逆面とは完全にセパレートされてい
た。
【0036】なお、上記実施例では基材としてSiを用
いているが、基材は熱電素子との反応性を利用し、Si
のような適度な硬さと650℃以上の融点を有するもの
であれば何でも良い。例えば、SiCやSiのよ
うなセラミックス基板、AlFe、Fe、FeNiの
ような金属材料、石英や石英を主成分としたガラス等を
用いることもでき、これらも選択的にエッチングするこ
とができる。
【0037】(2)Si型を利用した熱電素子の作製 上記Siの型60aに充填する熱電材料粉として、p
型、n型共にBi−Sb−Se−Teを主成分とし、不
純物としてI−Cu−Zn−Pbを含んだ結晶材のイン
ゴットを砕いて使用した。この熱電材料粉の粒界径が2
0μm以下になるまでメカニカルアロイングした。
【0038】図3(a)に示すように、Siの型60a
の片面に設けた細孔62aにはn型の熱電材料粉64a
を、逆面に設けた細孔62bにはp型の熱電材料粉64
bを、それぞれ10mm四方当たり1gの割合にて50
MPaの圧力で両面を同時に圧粉成形した。引き続き、
熱電材料粉64a、64bを充填した型60aごと、ガ
ラスチューブ63の中に真空パックし、これをBN製容
器上に置いてArガス雰囲気中で加圧加熱し、熱電材料
粉64a、64bを焼結させた。
【0039】このときの温度と圧力の時間プロファイル
のグラフを図4に示す。温度は熱電素子の融点に近い6
00℃まで単純に昇温し、その後630℃まで温度上昇
させながら圧力を0.14MPaから1MPaまで上昇
させて、ガラスチューブ63の真空パックを外から加圧
した。630℃、1MPaで30分維持した後、10℃
/分で降温させながら減圧した。
【0040】その後、図3(b)に示すように、Siの
型60aごと両面を同時に100μmずつ合計で200
μm研磨した。この研磨により、1辺が40μmの正方
形で長さ(高さ)400μmのn型熱電素子65とp型
熱電素子66の上面及び下面が型60aの両面に露出し
た状態となり、Siの型60aと一体化されたn型熱電
素子65とp型熱電素子66が得られた。図5に、Si
の型の片面が現れる程度に研磨したときの熱電素子のS
EM写真を示す。尚、1辺が100μmの正方形で長さ
(高さ)1mm、1辺が200μmの正方形で長さ(高
さ)2mm等、アスペクト比が同じであれば、大きな素
子を作製することもできる。
【0041】次に、図3(c)に示すように、Siの型
60aの両面に露出したn型熱電素子65とp型熱電素
子66の上面及び下面に、フォトリソグラフィーにより
フォトレジストを設けた後、半田材となる金属接合材6
7をメッキした。金属接合材67として、Sn、Pb、
PbSn、SnSb、SnCu、SnCuNi、AuS
n、AuGe、AuSi、Auのいずれもが、熱電素子
に対して良い塗れ性が得られ、オーミック抵抗も熱電素
子のバルク抵抗に比較して1/10以下と小さかった。
尚、金属接合材は、蒸着などでメタライズすることもで
きる。その後、複数の熱電素子65、66をSiの型6
0aごとダイシングして、所定の大きさと形状のチップ
状にした。
【0042】(3)電極付きセラミック基板の作製 熱電装置の基板としては、セラミックスのように絶縁体
であれば何でも使用できるが、特に熱伝導性に優れるア
ルミナ、AlN、ベリリアが好ましい。アルミナに比較
してAlNとベリリアが熱伝導性に優れており、基板を
アルミナからベリリア又はAlNに変更することで、熱
電装置の消費電力を15%以上抑えることがコンピュー
タシミュレーションによって分った。しかし、ベリリア
は発ガン性等の毒性が強いため取り扱いが難しく、ここ
では基板としてAlN基板を使用することにした。
【0043】AlN基板は焼結後に表面を研磨し、その
一面にTi/Pt/Ni又はCr/Mo/Niを蒸着若
しくはスパッタにより形成した。Ti又はCrをセラミ
ックス基板上の第1層として使用するのは、セラミック
スと金属の密着性を向上させるためである。PtやMo
はバッファ層であり、上下の電極が熱で合金化して第1
層の金属を変化させ、密着強度を低下させることが無い
ように用いる。表層のNiは、他の金属との密着性の良
さを利用するために選択しており、その後のメタライズ
を行ないやすくする。
【0044】このNi層の上に、図3(b)の熱電素子
65、66のパターンに対応させフォトリソグラフィー
によってレジストを形成する。このレジスト厚は140
μmで、配線の幅は40μm、ピッチは60μmとし
た。このレジストを付けた基板をCuメッキすることに
より、Cuは選択的にレジストの無い部分に付着成長す
る。厚み145μmとなるまでCuメッキした後、Cu
とレジストを同時に研磨してCuの厚みを135μmと
した。
【0045】ここで、Cuを成長させたレジスト付きの
基板を酸素によってアッシングし、Cuの側壁部とレジ
ストとの間に隙間を開けた。レジストがない全面にAu
メッキを施し、レジストを有機溶剤で除去した後、Au
とその他の金属の選択エッチングを利用して、Cuが積
層していないTi/Pt/Ni若しくはCr/Mo/N
iを基板から除去して、規則的に配列した電極のパター
ンを形成した。このAlN基板をダイシングで分割し、
熱電装置用の回路基板(図3(d)の68)を形成し
た。
【0046】尚、この実施例ではCuの電極を例に説明
したが、Al、Ag、Auを使用しても同様に電極形成
することができる。また、本方法で作製した電極とセラ
ミックスの密着強度は強く、熱応力にも耐える信頼性の
高い回路基板が得られた。
【0047】(4)熱電装置の作製 上記のごとく電極回路を形成した2枚の回路基板を用意
し、それぞれフラックスを塗布した。図3(c)に示す
ダイシングした型60a付きの熱電素子65、66を2
枚の回路基板の間に挟み、ホットプレート上で熱電素子
65、66の上面及び下面に形成した金属接合材67を
溶かし、回路基板に設けた電極に熱電素子65、66を
一括で接合した。この接合時の位置合わせは、熱電素子
65、66と一体化しているSi型60aのサイズと、
回路基板のサイズとを同一にしておくことで行った。全
ての熱電素子65、66と電極は良好な半田付けが可能
であった。
【0048】次に、上記の接合体をXeFを用いてエ
ッチングし、図3(d)に示すようにSiの型60aの
みを選択的に除去した。ここで、比較的高価なXeF
ガスの代わりに、フッ酸と硝酸の混合液を使用しても良
い。また、基材又は型がSiC、Siのようなセ
ラミックス材料、AlFe、Fe、FeNiのような
金属材料、石英ガラスや石英を主成分としたガラス等の
場合でも、同等の選択エッチングが可能である。更に、
低融点のBiSn半田でリードを接合して、熱電装置を
完成させた。
【0049】また、半田材となるSn、Pb、PbS
n、SnSb、SnCu、SnCuNi、AuSn、A
uGe、AuSi、Auのような金属接合材を50μm
以上に厚くメッキしておくと、回路基板に半田接合する
前にSiの型をエッチング除去しても、この金属接合材
で充分に熱電素子の形状を維持することができるので、
回路基板との半田接合が可能である。この場合には、基
板がないため、エッチング材が型にまわりやすくなるの
で、エッチング時間を短くすることができる。
【0050】この熱電装置は、発電装置として使用する
と、発電起電力20V以上0.1A以上の極めて良好な
性能を得ることができた。冷却装置として利用すると、
配線抵抗は上述した熱電装置Bに比較して更に5%低減
することができるうえ、熱電素子と回路基板との歩留率
が増して、製造コストも抑えることができた。また、基
板面での冷却密度は5倍以上になり、装置の小型化と高
性能化を図ることができた。
【0051】(5)光モジュールの作製 光半導体装置、特に光ファイバー増幅器用の光半導体レ
ーザモジュール等の光半導体モジュールにおいては、光
半導体やドライバーIC等を気密に収納するためのパッ
ケージが使用されている。
【0052】例えば、一般的にパッケージ80は、図6
及び7に示すように、Fe/Ni/Co合金(商品名コ
バール)等からなる枠体81を、Fe/Ni/Co合金
又はFe/Ni合金(商品名42アロイ)、AlN等の
セラミックス、複合金属材料のCuW等からなる底板8
2に接合して構成されている。パッケージ80の側壁部
をなす枠体81は、その一部にセラミックスシートで構
成され且つメタライズを施したセラミックス端子部83
を備え、セラミックス端子部83上にはコバール製の複
数の端子リード84が設けてある。また、枠体81に
は、内部と外部で光を透過させるための窓85が設けて
ある。
【0053】これらの枠体81や底板82、セラミック
ス端子部84、窓85などの各部材は、銀ロウ付けや半
田付けにより接合して組立てられる。組立てたパッケー
ジ80は最終的にキャップ86にて気密封止を行なうた
めと、容器の腐食を防ぐためと、後の半導体モジュール
組立時の半田付けを容易にするために、全体にAuメッ
キが施される。尚、枠体81の上面には、キャップ86
の溶接又は半田付けのために、コバール製の角リング
(図示せず)を必要とする。
【0054】この実施例では、底板82がAlNであ
り、縦横の大きさが共に従来の1/2で、本体が縦12
mm×横7mm×高さ6mmの光通信用バタフライ型の
パッケージ80を用意し、上記のごとく作製した熱電装
置をInSnを用いて底板82ダイボンドした。リード
とパッケージの端子はInSnで半田付けした。ここで
使用した半田はInSnであるが、熱電素子65、66
と回路基板68、68との間の金属接合材の融点を高く
選択すれば、PbSn、SnCuNi、SnAgCu等
の強度特性に優れた半田材を使用することができる。
【0055】その後、レンズ87とLD素子88を光結
合したサブキャリア89を熱電装置の上にダイボンドし
た。ワイヤボンドでLD素子88を結線後に、キャップ
86をシーム溶接し、最後にパッケージ80の窓85に
光ファイバー90をフェルール91を介してYAG溶接
した。得られた光モジュールは、冷却能力に優れること
から、従来の1/2の大きさであっても、光出力が1.
5倍に向上した。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、熱電素子の小型化・高
密度化が可能となり、n型とp型の熱電素子を直交配列
させた配線抵抗の低い小型の熱電装置を提供することが
でき、及びこれを用いた小型で光出力の高い光モジュー
ルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による熱電装置の基本的な構造を示す側
面図であり、(a)は熱電素子の上面での配置及び
(b)は下面での配置を示す。
【図2】本発明による熱電装置の製造方法のうち、熱電
素子を得るための型の作製工程を示す概略の断面図であ
る。
【図3】本発明による熱電装置の製造方法のうち、型を
用いた熱電素子の作製から熱電装置の作製までの工程を
示す概略の断面図である。
【図4】実施例における熱電素子の焼結時の温度と圧力
の時間プロファイルを示すグラフである。
【図5】Si型中に一体的に形成された熱電素子のSE
M写真(100倍)である。
【図6】光モジュールの製造途中の状態を示す概略の断
面図である。
【図7】光モジュールの基本構造を示す概略の斜視図で
ある。
【図8】従来の熱電装置Aの基本的な構造を示す概略の
斜視図である。
【図9】従来の熱電装置Aの製造方法を示す工程図であ
る。
【図10】従来の熱電装置Bの製造方法を示す工程図で
ある。
【図11】従来の熱電装置Bの基本的な構造を示す側面
図であり、(a)は熱電素子の上面での配置及び(b)
は下面での配置を示す。
【図12】圧電素子を小型化して製造する方法を示す工
程図である。
【符号の説明】
1、51、65 n型熱電素子 2、52、66 p型熱電素子 3、53、69 電極 4、54 基板 60 基材 62a、62b 細孔 64a、64b 熱電材料粉 67 金属接合材 68 回路基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01S 5/024 H01S 5/024 (72)発明者 李 敬鋒 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉 東北大学 内 (72)発明者 渡辺 龍三 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉 東北大学 内 (72)発明者 田中 秀治 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉 東北大学 内 (72)発明者 江刺 正喜 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉 東北大学 内 (72)発明者 田遠 伸好 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内 Fターム(参考) 5F036 AA01 BA33 5F073 AB27 AB28 BA03 EA29 FA25

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n型とp型の熱電素子を縦に4個以上且
    つ横に4個以上XY平面上に直交配列した熱電装置にお
    いて、全ての熱電素子のXY方向におけるサイズが25
    0μm以下であって、n型の熱電素子に最も近く隣接し
    た4個の熱電素子がp型であり、p型の熱電素子に最も
    近く隣接した4個の熱電素子はn型であることを特徴と
    する熱電装置。
  2. 【請求項2】 前記熱電素子は、絶縁性の基板のXY平
    面上に形成された長方形又は角が丸い長方形の電極に、
    金属接合材を介して接合されていることを特徴とする、
    請求項1に記載の熱電装置。
  3. 【請求項3】 前記電極は、Cu、Al、Ag、Auか
    ら選ばれた少なくとも1種を主成分とすることを特徴と
    する、請求項2に記載の熱電装置。
  4. 【請求項4】 前記金属接合材は、Sn、Pb、PbS
    n、SnSb、SnCu、SnCuNi、AuSn、A
    uGe、AuSi、Auのいずれかを97重量%以上含
    むことを特徴とする、請求項2又は3に記載の熱電装
    置。
  5. 【請求項5】 前記基板は、AlN、ベリリア、アルミ
    ナのいずれかであることを特徴とする、請求項2〜4の
    いずれかに記載の熱電装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5に記載の熱電装置の製造方
    法であって、(1)基材の片面に、フォトレジストのパ
    ターンを設けてエッチングすることにより、規則的に配
    列した多数の細孔を形成する工程と、(2)前記基材の
    反対側の面に、フォトレジストのパターンを設けてエッ
    チングすることにより、前記片面の細孔に対してXY方
    向に交互に規則的に配列した多数の細孔を形成する工程
    と、(3)前記基材の片面に開けた細孔に、n型又はp
    型の熱電材料を充填する工程と、(4)前記基材の反対
    側の面に開けた細孔に、p型又はn型の熱電材料を充填
    する工程と、(5)前記基材に充填した熱電材料を基材
    ごと加熱する工程と、(6)前記基材の両面を研摩又は
    研削して、n型とp型の熱電素子の上面及び下面を露出
    させる工程とを含むことを特徴とする前記熱電装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 前記(6)の工程に続いて、(7)前記
    n型とp型の熱電素子の上面及び下面を、それぞれ電極
    を挟んで絶縁性の基板に接合する工程と、(8)前記基
    材を除去する工程とを含むことを特徴とする、請求項6
    に記載の熱電装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記(1)及び(2)の工程において、
    前記基材の両面に、フォトレジストのパターンを設けて
    エッチングすることにより、両面に規則的に配列した多
    数の細孔を同時に形成することを特徴とする、請求項6
    又は7に記載の熱電装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記基材は650℃以上の融点を有する
    ことを特徴とする、請求項6〜8のいずれかに記載の熱
    電装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記基材がSiC、Si、Al
    Fe、Fe、FeNi、石英ガラス又は石英を主成分
    とするガラス、若しくはSiのいずれかであることを特
    徴とする、請求項6〜9のいずれかに記載の熱電装置の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 光ファイバーを備えたパッケージの底
    板に熱電装置が接合され、その熱電装置上にLD素子若
    しくは半導体アンプ又は半導体変調器を搭載した光モジ
    ュールにおいて、前記熱電装置として請求項1〜5に記
    載の熱電装置を用いることを特徴とする光モジュール。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の光モジュールの製
    造方法であって、(1)基材の片面に、フォトレジスト
    のパターンを設けてエッチングすることにより、規則的
    に配列した多数の細孔を形成する工程と、(2)前記基
    材の反対側の面に、フォトレジストのパターンを設けて
    エッチングすることにより、前記片面の細孔に対してX
    Y方向に交互に規則的に配列した多数の細孔を形成する
    工程と、(3)前記基材の片面に開けた細孔に、n型又
    はp型の熱電材料を充填する工程と、(4)前記基材の
    反対側の面に開けた細孔に、p型又はn型の熱電材料を
    充填する工程と、(5)前記基材に充填した熱電材料を
    基材ごと加熱する工程と、(6)前記基材の両面を研摩
    又は研削して、n型とp型の熱電素子の上面及び下面を
    露出させる工程と、(7)前記n型とp型の熱電素子の
    上面及び下面を、それぞれ電極を挟んで絶縁性の基板に
    接合する工程と、(8)前記基材を除去する工程とを含
    む方法により熱電装置を製造し、この熱電装置をパッケ
    ージの底板に接合することを特徴とする光モジュールの
    製造方法。
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