JP2003170858A - クローラ車の油圧走行装置 - Google Patents

クローラ車の油圧走行装置

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JP2003170858A
JP2003170858A JP2001371123A JP2001371123A JP2003170858A JP 2003170858 A JP2003170858 A JP 2003170858A JP 2001371123 A JP2001371123 A JP 2001371123A JP 2001371123 A JP2001371123 A JP 2001371123A JP 2003170858 A JP2003170858 A JP 2003170858A
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JP
Japan
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hydraulic
steering
pump
engine
traveling device
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JP2001371123A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Hattori
浩 服部
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DERIKA KK
Original Assignee
DERIKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な機構の丸ハンドルの操作によるによりス
テアリング操作が容易で、各油圧機器が分離型なので寸
法の異なる各種作業機への搭載が容易で、さらにエンジ
ンアンチストール制御により小馬力のエンジンでも使用
できる、1ポンプ2モータ1ステアリングバルブのクロ
ーラ車用閉回路油圧走行装置を提供することを目的とす
る。 【構成】 エンジン2の回転に伴って圧油を発生する1
台の可変容量ポンプ1と、可変容量ポンプから吐出され
る圧油により左右のクローラを駆動回転させる2台の油
圧モータ6,7と、ステアリングバルブ3を備えたクロ
ーラ車両の油圧走行装置で、左右の油圧モータに流入す
る圧油の比率を変化させる丸ハンドル8と、可変容量ポ
ンプの吐出量を変化させるレバー10を備え、レバーは
可変容量ポンプの傾転ロッド11,13とスプリング1
2を介して連結されているクローラ車の閉回路油圧駆動
装置であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、農業用作業機を移
動可能にするために左右一対のクローラを備えたクロー
ラ車両の油圧走行装置に関する。詳しくは、クローラ式
HST車両において、操作性、搭載性を向上させたもの
である。
【0002】
【従来の技術】エンジンが駆動する油圧ポンプにより油
圧を発生させ、発生した油圧を油圧モータへ吐出してそ
の回転力によりクローラを駆動するHSTを備えた車両
は、制御が容易で一定速度で走行できるという利点があ
り、特に農業用作業機に広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したクローラ式H
ST車両として、2つの可変容量ポンプにより圧油を発
生させ、発生した圧油により左右のクローラをそれぞれ
油圧モータで駆動する2ポンプ2モータ方式が知られて
いる。しかしながら、このような2ポンプ2モータ方式
のクローラ式HST車両では、一般に、各々の可変容量
ポンプの斜板を制御する2本のレバーを前後に操作する
ことによりポンプの吐出量を変化させて車速を制御し、
2本のレバーをねじるように操作することによって2つ
の可変容量ポンプに吐出量差を設けて旋回を行うように
していた。そのため、不整地を走行する場合に、運転者
が不安定となりレバーが動いてしまうため一定速度で走
行できないおそれがあった。また、直接油圧ポンプ斜板
を制御する2本レバーでは、後退しながらの旋回方向が
レバーのねじり方向と反対になる不都合があった。
【0004】また別に、1ポンプ1モータHSTで変速
・前後進を行い、もう一組の1ポンプ1モータHSTを
ステアリング操作ハンドルで制御しステアリングを行う
ものが実施されているが(「油圧と空気圧」誌 第28
巻第2号「コンバインのHST」)、ステアリング操作
ハンドルとステアリングHSTとを連結するリンクが複
雑であることと、HST装置自体が一体であるため、寸
法の異なる各種作業機への搭載が難しいという問題があ
った。
【0005】本発明は、上記従来技術に鑑みてなされた
ものであり、運転操作を容易にするため、オペレータが
一般に熟練している自動車の丸ハンドルと同じ操作でク
ローラ車をステアリングできるようにするとともに、簡
単な機構でステアリングハンドル操作が実現できるよう
にすることと、スペースに余裕のない小型車両を油圧駆
動させるため、レイアウト自由度の大きい、コンパクト
な走行装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明の構成は、エンジンの回転によって圧油を発生する
1台の可変容量ポンプと、可変容量ポンプから吐出され
る圧油により左右のクローラを駆動回転させる2台の油
圧モータと、チェックバルブ部と切替バルブ部と分流バ
ルブ部と抵抗バルブ部からなるステアリングバルブを備
えたクローラ車両の油圧走行装置で、運転者により手動
操作され左右の油圧モータに流入する圧油の比率を変化
させる丸ハンドルと、運転者により手動操作され可変容
量ポンプの吐出量を変化させるレバーを備え、レバーは
可変容量ポンプの傾転レバーとスプリングを介して連結
されているクローラ車の閉回路油圧駆動装置であること
を特徴とする。
【0007】
【作用】油圧ポンプの圧油はステアリングバルブの分流
バルブ部で、機械的に連結しているステアリングハンド
ルにより任意の比率に分流され、左右のクローラを駆動
する油圧モータの回転速度を制御する。ステアリングバ
ルブはチェックバルブ部と切替バルブ部により、前後進
時どちらでもメータイン制御をする。分流バルブ部は流
量変化に感応するワイドレンジ型可変フローデバイダで
あり、負荷圧力にかかわらず任意の分流比を保つ圧力補
償機能がある。旋回時、抵抗バルブ部は直進時は開放で
あるが、旋回操作をすると、減速側油圧モータの戻り側
回路を閉めることにより背圧をかけ、旋回ブレーキ力を
発生させる。エンジンにより駆動される油圧ポンプは閉
回路用両方向吐出ダイレクト斜板傾転可変容量ポンプで
ある。したがって油圧ポンプ吐出量すなわち走行速度
は、主変速レバー操作で斜板傾転角度を変化させること
により制御されるが、吐出圧力に比例した油圧ポンプ斜
板復帰力により、傾転ロッド途中に入れたスプリングを
たわませる機構により斜板傾転角度を低下させ、高負荷
時のエンジンアンチストール制御を行う。
【0008】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。図1に本発明の一実施例を示
す。図1は1台の油圧ポンプ、1台のステアリングバル
ブ、2台の油圧モータより構成する、クローラ車用閉回
路油圧走行装置の油圧回路図である。
【0009】油圧ポンプ1は閉回路用両方向吐出ダイレ
クト可変容量ポンプであり、エンジン2により駆動され
る。油圧ポンプ1の吐出油はステアリングバルブ3の分
流バルブ部3aで任意の比率に分流され、左右のクロー
ラ4,5を駆動する油圧モータ6,7の回転速度を制御
する。
【0010】油圧ポンプ1の吐出量および前後進方向
は、主変速レバー10操作で斜板傾転角度を変化させる
ことにより制御されるが、これと独立した機構により斜
板傾転角度を低下させ、高負荷時のエンジンアンチスト
ール制御を行う。すなわち吐出圧力に比例した油圧ポン
プ斜板復帰力により、傾転ロッド11,13途中に入れ
た適度なプリロードとストロークを持ったスプリング1
2をたわませ、斜板傾転角度を低下させ、ポンプ吸収動
力を一定限度内に制限するものである。
【0011】ステアリングバルブ3の分流バルブ部3a
は、チェックバルブ部3bと切替バルブ部3cにより、
前後進時どちらでもメータイン制御をする。分流バルブ
部3aはエンジン回転速度および油圧ポンプ斜板傾転角
度による流量変化に感応するワイドレンジ型可変フロー
デバイダであり、負荷圧力にかかわらず任意の分流比を
保つ圧力補償機能がある。抵抗バルブ部3dはカウンタ
バランスバルブであり、直進時は開放であるが、旋回操
作をすると、減速側油圧モータの戻り側回路を閉めるこ
とにより背圧をかけ、旋回ブレーキ力を発生させる。
【0012】ステアリングバルブ3の分流バルブ部3a
の分流比が1:1の時は直進となり、直進の程度は分流
バルブ部3aの圧力補償機能に依存する。分流比が任意
の比率の時は、比率に応じた旋回半径で旋回する。片側
の分流流量を0とした時は、ピボットターンとなる。
【0013】ステアリングハンドル8は分流バルブ部3
aにプッシュプルワイヤ9を介して機械的に連結してい
る。ステアリングハンドル8には直進時にステアリング
ハンドル8を中立に戻すセンタリングスプリング(図示
せず)が備えられている。
【0014】いまここに、エンジン1を始動し、主変速
レバー10をたとえば前進側のある位置に動かしたとす
ると、油圧ポンプ1からは主変速レバー10の操作量に
応じた量の圧油が吐出される。ステアリングハンドル8
を操作しなければ、ステアリングハンドル8はセンタリ
ングスプリングにより中立を保ち、したがってステアリ
ングバルブ3の分流バルブ部3aの分流比が1:1とな
り、左右油圧モータ6、7の駆動圧はほぼ同等となるの
で抵抗バルブ部3dは左右とも開放し、車両は前進直進
する。
【0015】ステアリングハンドル8をたとえば右旋回
操作した場合、ステアリングハンドル8の回転変位量は
プッシュプルワイヤ9により分流バルブ部3aを操作
し、ポンプ吐出量はステアリングハンドル8の回転変位
量に応じて右モータ6への流入流量を減少させ、左モー
タ7への流入流量を増大させる。流入量を減少させられ
た右モータは、流入量を増大させられた左モータ7に比
べてその回転速度が減少するので、車体全体で見ると、
左モータ7に逆に駆動されることになり、その吸入側圧
力が減少する。抵抗バルブ部3dはこれを感知し、右モ
ータ6の戻り回路を閉め、相応の旋回抵抗力を発生させ
る。したがって車体はステアリングハンドル8の回転に
応じた旋回半径で右旋回する。ステアリングハンドル8
をいっぱい右旋回操作した場合は、右モータ6への分流
流量は0となり、右クローラ4は停止し、右ピボットタ
ーンとなる。
【0016】左旋回も同様である。また、回路からも明
らかなように前後進を切り替えても、ステアリングハン
ドル8の操作による旋回方向には変化がない。
【0017】一般にクローラ車は旋回時に高駆動力を必
要とする。旋回時も油圧ポンプ1の吐出圧力が小さい軽
負荷の状態では、スプリング12はたわむことがないた
め、油圧ポンプ1の吐出流量は変化しない。したがって
旋回時は旋回内側の油圧モータは直進時より減速し、旋
回外側の油圧モータは直進時より増速し、結果として車
体中心速度が変わらない旋回が可能になる。
【0018】油圧ポンプ1の吐出圧力が大きくまた吐出
流量も大きい旋回状態では、スプリング12がたわんで
油圧ポンプ1の吐出流量を減らし、エンジンアンチスト
ール制御を行うが、このときは油圧ポンプ1の吐出流量
が減少しているので車体中心速度が低下した旋回にな
る。
【0019】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように、本発明では、複雑な機構を用いることなく、
乗用車に近い運転操作の丸ハンドルステアリングのクロ
ーラ車が構成できる。また、不整地の走行において、丸
ハンドルに掴まることにより、運転者は体を維持するこ
とができる。また、丸ハンドル操作力は車体質量の影響
を受けず一定軽量であるので操作が軽快である。また、
エンジンと連結する油圧ポンプがシングルポンプである
ので、レイアウトがコンパクトにでき、さらにポンプ、
モータ、ステアリングバルブを任意の位置に配置できる
ので、車体設計上のレイアウトの自由度が大きい。さら
にエンジンアンチストール制御により小馬力のエンジン
でも使用できる上、高速あるいは高負荷の旋回時には自
動的に車体走行速度が減少するので安全性上有利であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る車両の油圧走行装置の
概略図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 エンジン 3 ステアリングバルブ 4 右クローラ 5 左クロ―ラ 6 右油圧モータ 7 左油圧モータ 8 ステアリングハンドル 9 プッシュプルワイヤ 10 主変速レバー 11 傾転ロッド 12 スプリング 13 傾転ロッド

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1台の可変容量ポンプと2台の油圧モー
    タによるクローラ車の閉回路油圧駆動装置であって、チ
    ェックバルブ部と切替バルブ部と分流バルブ部と抵抗バ
    ルブ部からなるステアリングバルブによるメータイン流
    量制御と旋回側油圧モータの背圧制御により旋回を制御
    し、ステアリングバルブの操作は丸ハンドルであること
    を特徴とする油圧走行装置。
  2. 【請求項2】 上記走行装置において、油圧ポンプ斜板
    傾転復帰力を利用して斜板傾転角度を低下させることに
    よるエンジンのアンチストール制御を行うことを特徴と
    した油圧走行装置。
JP2001371123A 2001-12-05 2001-12-05 クローラ車の油圧走行装置 Pending JP2003170858A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020080712A (ja) * 2018-11-22 2020-06-04 株式会社大竹製作所 乗用水田除草機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020080712A (ja) * 2018-11-22 2020-06-04 株式会社大竹製作所 乗用水田除草機
JP7141702B2 (ja) 2018-11-22 2022-09-26 株式会社大竹製作所 乗用水田除草機

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