JP2836502B2 - トラクタの旋回操作装置 - Google Patents

トラクタの旋回操作装置

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JP2836502B2
JP2836502B2 JP26276494A JP26276494A JP2836502B2 JP 2836502 B2 JP2836502 B2 JP 2836502B2 JP 26276494 A JP26276494 A JP 26276494A JP 26276494 A JP26276494 A JP 26276494A JP 2836502 B2 JP2836502 B2 JP 2836502B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトラクタの旋回操作装置
に関するものであり、特に、パワーステアリング装置を
備えたトラクタの旋回操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】此種トラクタのパワーステアリング装置
は、ステアリングホイールの回転操作をステアリングシ
ャフトから全油圧式操舵装置へ伝達し、該全油圧式操舵
装置により操舵用シリンダの油圧回路を切り替えて前輪
を回向するように構成されている。
【0003】また、トラクタの後部にロータリやプラウ
等の作業機を連結した場合には、コントロールレバーの
操作によって電磁弁が作動し、リフトシリンダを伸縮さ
せて作業機が昇降するようにしてある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来は、オペレータが
手動操作によりステアリングホイールを回転している。
また、作業機の昇降もコントロールレバーの手動操作に
よって行う。依って、作業機の昇降と機体の旋回とを並
行して行う場合は、オペレータはコントロールレバーを
操作しながらステアリングホイールを回転しなければな
らず、同時操作が困難であった。
【0005】そこで、作業機の昇降操作と並行して、ス
テアリング操作を容易且つ安全に行えるようにするため
に解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明
はこの課題を解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、ステアリングホイー
ルの回転をステアリングシャフトから全油圧式操舵装置
へ伝達し、該全油圧式操舵装置により操舵用シリンダの
油圧回路を切り替えて前輪を回向するパワーステアリン
グ装置を備えたトラクタに於いて、前記ステアリングシ
ャフトに油圧モータを連結し、この油圧モータを駆動す
る油圧回路に分流弁を設け、該分流弁の一方の油路に電
磁式方向制御弁を設けて前記油圧モータに接続するとと
もに、該分流弁の他方の油路に電磁弁を設けて該電磁弁
の出口油路を前記電磁式方向制御弁の入口油路に合流さ
せ、一方、運転席近傍に前後左右の十字方向へ操作可能
なレバーを設け、該レバーの左右方向の傾倒にて前記電
磁式方向制御弁を切り替えて油圧モータを駆動自在にす
るとともに、前記電磁弁の切り替えにより前記電磁式方
向制御弁の流量を増減するようにしたトラクタの旋回操
作装置を提供するものである。
【0007】
【作用】本発明は運転席近傍に前後左右の十字方向へ操
作可能なレバーを設けてある。該レバーを左右方向へ傾
倒したときは、電磁式方向制御弁が切り替わって分流弁
の一方の油路から油圧モータに作動油が供給され、油圧
モータが駆動される。従って、該油圧モータの駆動によ
りステアリングシャフトが回転して全油圧式操舵装置が
作動し、操舵用シリンダの油圧回路が切り替わって前記
レバーを傾倒した方向へ前輪が回向する。
【0008】これと同時に、前記電磁弁のオンオフによ
って前記電磁式方向制御弁の流量が増減し、油圧モータ
の回転速度が変化する。従って、操舵用シリンダの作動
速度が昇降し、前輪の回向速度が遅早二段階に切り替え
可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って詳述
する。図1はパワーステアリング装置を備えたトラクタ
に於ける旋回操作装置の油圧回路を示したものであり、
メインポンプ11の吐出油は全油圧式操舵装置12のP
ポートへ導出される。
【0010】通常は、オペレータの手動操作によってス
テアリングホイール13を回転すれば、ステアリングシ
ャフト14の回転が全油圧式操舵装置12のダイレクト
メカニカルリンク15に伝達され、方向制御弁16のス
プールが中立位置から左右何れかの位置に切り替わる。
ステアリングシャフト14の回転はメータリング装置1
7にも伝達され、このメータリング装置17により流量
が調整されて、全油圧式操舵装置12のLポートまたは
Rポートから操舵用シリンダ18へ作動油が供給され、
前輪(図示せず)が回向する。
【0011】ここで、前記ステアリングシャフト14に
は油圧モータ19を連結してあり、該油圧モータ19を
駆動する油圧回路には、前記メインポンプ11とは別に
サブポンプ20を設置するとともに分流弁21を設けて
ある。そして、該分流弁21の一方の油路22に電磁式
方向制御弁23を設けて前記油圧モータ19に接続し、
該分流弁21の他方の油路24に電磁弁25を設ける。
【0012】この電磁弁25は、ソレノイドがオフのと
きには油路24の油をタンクTN へ戻し、ソレノイドが
オンのときには油路24の油を通過させて、その出口油
路26から前記電磁式方向制御弁23の入口側の油路2
2へ合流させる。即ち、サブポンプ20の吐出油は該電
磁弁25のオンオフによって流量が調整され、前記電磁
式方向制御弁23へ導出されることになる。
【0013】図2は運転席27を示し、この運転席27
の近傍に前後左右の十字方向へ操作可能なレバー28を
設ける。該レバー28を前後方向へ傾斜すればリフトシ
リンダ(図示せず)が伸縮し、トラクタの後部に連結し
た作業機(図示せず)が昇降する。また、該レバー28
を左右方向へ傾倒すれば、センサまたはスイッチ等によ
ってこの動きを検出し、前記電磁式方向制御弁23のソ
レノイドがオンとなって、電磁式方向制御弁23のスプ
ールが中立位置から左右何れかの位置へ切り替わる。
【0014】このとき、図1に示したサブポンプ20の
吐出油は、分流弁21の一方の油路22から電磁式方向
制御弁23を通過して油圧モータ19へ供給され、該油
圧モータ19が正転または逆転する。
【0015】斯くして、オペレータがステアリングホイ
ール13を操作せずしてステアリングシャフト14が回
転し、全油圧式操舵装置12によって操舵用シリンダ1
8の油圧回路が切り替わり、前輪が左右何れかの方向へ
回向することになる。尚、前記レバー28の左右方向の
動きはセンサまたはスイッチ等により電気的に検出する
ため、リンク機構が不要である。
【0016】ここで、図示は省略するが、トラクタに車
速センサを設けてある場合には、該車速センサの検出値
に基づき、走行速度の高低により前記電磁弁25のソレ
ノイドをオンオフさせる。トラクタの走行速度が高いと
きは、前記電磁弁25をオフにして電磁式方向制御弁2
3の通過流量を減少し、油圧モータ19の回転を遅くす
る。従って、操舵用シリンダ18の作動速度が下降し、
高速走行時の急旋回が規制される。
【0017】一方、トラクタの走行速度が低いときは、
前記電磁弁25をオンして電磁式方向制御弁23の通過
流量を増加し、油圧モータ19の回転を早くする。従っ
て、前述とは逆に操舵用シリンダ18の作動速度が上昇
し、低速走行時の旋回性能が向上する。
【0018】尚、トラクタに車速センサを設けてない場
合には、図3に示すような切替スイッチ29を設けて前
記電磁弁25をオンオフする。また、図4に示すよう
に、レバー28の左右方向の溝に夫々段付のストッパ部
30a,30bを設け、該レバー28がストッパ部30
a,30bに至るまでは、前記電磁弁25をオフにして
回向速度を低くし、該レバー28がストッパ部30aま
たは30bに係止されたときは、前記電磁弁25をオン
にして回向速度を早くするように形成してもよい。
【0019】図5はメインポンプ11のみで前記全油圧
式操舵装置12と油圧モータ19とを駆動する油圧回路
を示し、図1に示した油圧回路と同一構成部分について
は説明を省略する。メインポンプ11の吐出油は分流弁
31により油路32と油路33とに分流される。
【0020】一方の油路32は前記全油圧式操舵装置1
2に接続されており、オペレータの手動操作によってス
テアリングホイール13を回転したときには、メインポ
ンプ11の吐出油が分流弁31から油路32を経て全油
圧式操舵装置12へ供給される。
【0021】また、他方の油路33は前記分流弁21に
接続されており、前述したレバー28を左右方向へ傾倒
することによって電磁式方向制御弁23が切り替わり、
メインポンプ11の吐出油が分流弁31から油路33を
経て分流弁21へ導出され、更に油路22を経て電磁式
方向制御弁23から油圧モータ19へ供給される。
【0022】尚、電磁弁25のオンオフによって電磁式
方向制御弁23の通過流量を増減し、油圧モータ19の
回転速度が変化して前輪の回向速度を調整する等、他の
作用については前述した油圧回路とまったく同様であ
る。
【0023】図6は電磁式方向制御弁23に代えて手動
式方向制御弁34を設けた例を示し、該手動式方向制御
弁34のスプールには絞りを内蔵した中間位置34b,
34cを設けてある。而して、前記レバー28を左右何
れかの方向へ傾倒したときは、該手動式方向制御弁34
のスプールが中立位置34aから左右何れかの中間位置
34bまたは34cへ移動する。然るときは、メインポ
ンプやサブポンプ等の油圧源35から導出される作動油
が、手動式方向制御弁34のスプール34bまたは34
cに設けられた絞りを通過し、減量されて油路36また
は37を介して油圧モータ19へ供給され、油圧モータ
19が低速で回転して前輪の回向速度は遅くなる。
【0024】そして、前記レバー28の傾倒角度を大に
したときは、該手動式方向制御弁34のスプールが左右
何れかの両端位置34dまたは34eへ移動する。然る
ときは、油圧源35の作動油の全量が油圧モータ19へ
供給され、油圧モータ19が高速で回転して前輪の回向
速度が早くなる。
【0025】また、図7に示すように、油路36及び3
7を連通して電磁弁38を設け、該電磁弁38のオンに
よって油路36及び37の作動油をタンクTN へ戻すよ
うに構成し、トラクタの副変速レバー(図示せず)が高
速位置にセットされている場合には、該電磁弁38をオ
ンして油圧モータ19への作動油をタンクTN へ逃がす
ことにより、高速走行時には前記レバー28による旋回
操作ができないように規制することもできる。
【0026】尚、図示は省略するが、図1乃至図7に於
いて、油圧モータ19に代えて複動形の油圧シリンダを
設け、ラックとピニオンギヤを組み合せてステアリング
シャフト14を回転させるように構成してもよい。
【0027】而して、本発明は、本発明の精神を逸脱し
ない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明
が該改変されたものに及ぶことは当然である。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記実施例に詳述したように、
運転席近傍に設けたレバーを左右方向へ傾倒することに
より、全油圧式操舵装置が作動して操舵用のシリンダが
切り替わるとともに、電磁弁のオンオフによって操舵用
シリンダの作動速度を変化させることができる。従っ
て、ステアリングホイールを操作することなく前輪が回
向し、複合操作が容易となって作業性が良好となる。
【0029】また、走行速度や作業内容に応じて前輪の
回向速度を変化することができ、作業効率を向上できる
とともに安全性も確保できる等、正に諸種の効果を奏す
る発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、油圧ポンプが二つ設
けられた場合の油圧回路図。
【図2】トラクタの運転席を示した背面斜視図。
【図3】切替スイッチの正面図。
【図4】レバーの溝の他の実施例を示す背面斜視図。
【図5】油圧ポンプが一つ設けられた場合の油圧回路
図。
【図6】手動方向制御弁を設けた場合の油圧回路図。
【図7】図6の変形例を示す油圧回路図。
【符号の説明】
12 全油圧式操舵装置 13 ステアリングホイール 14 ステアリングシャフト 18 操舵用シリンダ 19 油圧モータ 21 分流弁 22,24,26 油路 23 電磁式方向制御弁 25 電磁弁 27 運転席 28 レバー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールの回転をステアリ
    ングシャフトから全油圧式操舵装置へ伝達し、該全油圧
    式操舵装置により操舵用シリンダの油圧回路を切り替え
    て前輪を回向するパワーステアリング装置を備えたトラ
    クタに於いて、前記ステアリングシャフトに油圧モータ
    を連結し、この油圧モータを駆動する油圧回路に分流弁
    を設け、該分流弁の一方の油路に電磁式方向制御弁を設
    けて前記油圧モータに接続するとともに、該分流弁の他
    方の油路に電磁弁を設けて該電磁弁の出口油路を前記電
    磁式方向制御弁の入口油路に合流させ、一方、運転席近
    傍に前後左右の十字方向へ操作可能なレバーを設け、該
    レバーの左右方向の傾倒にて前記電磁式方向制御弁を切
    り替えて油圧モータを駆動自在にするとともに、前記電
    磁弁の切り替えにより前記電磁式方向制御弁の流量を増
    減するようにしたことを特徴とするトラクタの旋回操作
    装置。
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