JP2836501B2 - トラクタの旋回操作装置 - Google Patents
トラクタの旋回操作装置Info
- Publication number
- JP2836501B2 JP2836501B2 JP25835694A JP25835694A JP2836501B2 JP 2836501 B2 JP2836501 B2 JP 2836501B2 JP 25835694 A JP25835694 A JP 25835694A JP 25835694 A JP25835694 A JP 25835694A JP 2836501 B2 JP2836501 B2 JP 2836501B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- hydraulic
- lever
- tractor
- hydraulic pump
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Power Steering Mechanism (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はトラクタの旋回操作装置
に関するものであり、特に、パワーステアリング装置を
備えたトラクタの旋回操作装置に関するものである。
に関するものであり、特に、パワーステアリング装置を
備えたトラクタの旋回操作装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】此種トラクタのパワーステアリング装置
は、ステアリングホイルの回転操作をステアリングシャ
フトを介して全油圧式操舵装置へ伝達し、該全油圧式操
舵装置により操舵用シリンダの油圧回路を切り替えて前
輪を回向するように構成されている。
は、ステアリングホイルの回転操作をステアリングシャ
フトを介して全油圧式操舵装置へ伝達し、該全油圧式操
舵装置により操舵用シリンダの油圧回路を切り替えて前
輪を回向するように構成されている。
【０００３】また、トラクタの後部にロータリやプラウ
等の作業機を連結した場合には、コントロールレバーの
操作によって電磁弁が作動し、リフトシリンダを伸縮さ
せて作業機が昇降するようにしてある。
等の作業機を連結した場合には、コントロールレバーの
操作によって電磁弁が作動し、リフトシリンダを伸縮さ
せて作業機が昇降するようにしてある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来は、オペレータが
手動操作によりステアリングホイルを回転している。ま
た、作業機の昇降もコントロールレバーの手動操作によ
って行う。依って、作業機の昇降と機体の旋回とを並行
して行う場合は、オペレータはコントロールレバーを操
作しながらステアリングホイルを回転しなければなら
ず、同時操作が困難であった。
手動操作によりステアリングホイルを回転している。ま
た、作業機の昇降もコントロールレバーの手動操作によ
って行う。依って、作業機の昇降と機体の旋回とを並行
して行う場合は、オペレータはコントロールレバーを操
作しながらステアリングホイルを回転しなければなら
ず、同時操作が困難であった。
【０００５】そこで、作業機の昇降操作と並行して、ス
テアリング操作を容易且つ安全に行えるようにするため
に解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明
はこの課題を解決することを目的とする。
テアリング操作を容易且つ安全に行えるようにするため
に解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明
はこの課題を解決することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、ステアリングホイル
の回転をステアリングシャフトから全油圧式操舵装置へ
伝達し、該全油圧式操舵装置により操舵用シリンダの油
圧回路を切り替えて前輪を回向するパワーステアリング
装置を備えたトラクタに於いて、前記ステアリングシャ
フトに油圧モータを連結するとともに、可変形油圧ポン
プの吐出油により該油圧モータを駆動して前記ステアリ
ングシャフトを回転自在にし、一方、運転席近傍に前後
左右の十字方向へ操作可能なレバーを設け、該レバーの
左右方向の傾倒にて前記可変形油圧ポンプを正逆転操作
自在にしたトラクタの旋回操作装置を提供するものであ
る。
するために提案されたものであり、ステアリングホイル
の回転をステアリングシャフトから全油圧式操舵装置へ
伝達し、該全油圧式操舵装置により操舵用シリンダの油
圧回路を切り替えて前輪を回向するパワーステアリング
装置を備えたトラクタに於いて、前記ステアリングシャ
フトに油圧モータを連結するとともに、可変形油圧ポン
プの吐出油により該油圧モータを駆動して前記ステアリ
ングシャフトを回転自在にし、一方、運転席近傍に前後
左右の十字方向へ操作可能なレバーを設け、該レバーの
左右方向の傾倒にて前記可変形油圧ポンプを正逆転操作
自在にしたトラクタの旋回操作装置を提供するものであ
る。
【０００７】
【作用】本発明は運転席近傍に前後左右の十字方向へ操
作自在なレバーを設けてある。該レバーを左右方向へ傾
倒したときは、可変形油圧ポンプが正転若しくは逆転
し、ステアリングシャフトに連結した油圧モータが駆動
される。
作自在なレバーを設けてある。該レバーを左右方向へ傾
倒したときは、可変形油圧ポンプが正転若しくは逆転
し、ステアリングシャフトに連結した油圧モータが駆動
される。
【０００８】従って、該油圧モータの駆動によりステア
リングシャフトが回転して全油圧式操舵装置が作動し、
操舵用シリンダの油圧回路が切り替わって前記レバーを
傾倒した方向へ前輪が回向する。
リングシャフトが回転して全油圧式操舵装置が作動し、
操舵用シリンダの油圧回路が切り替わって前記レバーを
傾倒した方向へ前輪が回向する。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従って詳述
する。図１はパワーステアリング装置を備えたトラクタ
に於ける旋回操作装置の油圧回路を示したものであり、
エンジンＥにより駆動されるメインポンプ１１の吐出油
は、油路１２によって全油圧式操舵装置１３のＰポート
へ導出される。
する。図１はパワーステアリング装置を備えたトラクタ
に於ける旋回操作装置の油圧回路を示したものであり、
エンジンＥにより駆動されるメインポンプ１１の吐出油
は、油路１２によって全油圧式操舵装置１３のＰポート
へ導出される。
【００１０】通常は、オペレータが手動操作によりステ
アリングホイル１４を回転すれば、ステアリングシャフ
ト１５の回転が全油圧式操舵装置１３のダイレクトメカ
ニカルリンク１６に伝達され、方向制御弁１７のスプー
ルが中立位置から左右何れかの位置に切り替わる。ステ
アリングシャフト１５の回転はメータリング装置１８に
も伝達され、このメータリング装置１８により流量が調
整されて、全油圧式操舵装置１３のＬポートまたはＲポ
ートから操舵用シリンダ１９へ作動油が供給され、前輪
（図示せず）が回向する。
アリングホイル１４を回転すれば、ステアリングシャフ
ト１５の回転が全油圧式操舵装置１３のダイレクトメカ
ニカルリンク１６に伝達され、方向制御弁１７のスプー
ルが中立位置から左右何れかの位置に切り替わる。ステ
アリングシャフト１５の回転はメータリング装置１８に
も伝達され、このメータリング装置１８により流量が調
整されて、全油圧式操舵装置１３のＬポートまたはＲポ
ートから操舵用シリンダ１９へ作動油が供給され、前輪
（図示せず）が回向する。
【００１１】ここで、前記ステアリングシャフト１５に
は油圧モータ２０を連結してあり、該油圧モータ２０は
油路２１及び２２によって可変形油圧ポンプ２３に接続
されている。油路２１及び２２の中間位置にはチェック
弁２４及び２５を対向して設けてあり、夫々のチェック
弁２４と２５との間に油路２６を接続する。該油路２６
は、前記メインポンプ１１の油路１２に設けた調圧弁２
７の前段に接続されている。
は油圧モータ２０を連結してあり、該油圧モータ２０は
油路２１及び２２によって可変形油圧ポンプ２３に接続
されている。油路２１及び２２の中間位置にはチェック
弁２４及び２５を対向して設けてあり、夫々のチェック
弁２４と２５との間に油路２６を接続する。該油路２６
は、前記メインポンプ１１の油路１２に設けた調圧弁２
７の前段に接続されている。
【００１２】図２は運転席２８を示し、この運転席２８
近傍に前後左右の十字方向へ操作可能なレバー２９を設
ける。該レバー２９を前後方向へ傾倒すればリフトシリ
ンダ（図示せず）が伸縮し、トラクタの後部に連結した
作業機（図示せず）が昇降する。また、該レバー２９を
左右方向へ傾倒すれば、前記可変形油圧ポンプ２３が正
逆何れかに回転する。
近傍に前後左右の十字方向へ操作可能なレバー２９を設
ける。該レバー２９を前後方向へ傾倒すればリフトシリ
ンダ（図示せず）が伸縮し、トラクタの後部に連結した
作業機（図示せず）が昇降する。また、該レバー２９を
左右方向へ傾倒すれば、前記可変形油圧ポンプ２３が正
逆何れかに回転する。
【００１３】このとき、図１に示した調圧弁２７により
設定された所定圧力の作動油が、油路２６からチェック
弁２４または２５を通過して油路２１または２２へ流入
する。前記可変形油圧ポンプ２３は油路２６から得た初
期流量により回転し始め、油路２１及び２２によって形
成された閉回路内の油を循環させる。依って、可変形油
圧ポンプ２３の吐出油により前記油路２０が正転または
逆転する。
設定された所定圧力の作動油が、油路２６からチェック
弁２４または２５を通過して油路２１または２２へ流入
する。前記可変形油圧ポンプ２３は油路２６から得た初
期流量により回転し始め、油路２１及び２２によって形
成された閉回路内の油を循環させる。依って、可変形油
圧ポンプ２３の吐出油により前記油路２０が正転または
逆転する。
【００１４】斯くして、オペレータがステアリングホイ
ル１４を操作せずしてステアリングシャフト１５が回転
し、全油圧式操舵装置１３によって操舵用シリンダ１９
の油圧回路が切り替わり、前輪が左右何れかの方向へ回
向することになる。
ル１４を操作せずしてステアリングシャフト１５が回転
し、全油圧式操舵装置１３によって操舵用シリンダ１９
の油圧回路が切り替わり、前輪が左右何れかの方向へ回
向することになる。
【００１５】尚、前記レバー２９の左右方向への傾倒角
度に対応して可変形油圧ポンプ２３の斜板角度を変化す
るように形成すれば、該レバー２９の傾倒角度の増大に
伴って可変形油圧ポンプ２３の吐出量が増加していく。
従って、油圧モータ２０の回転速度が速くなり、操舵用
シリンダ１９の作動速度が上昇する。また、これとは逆
に、該レバーの傾倒角度を減少すれば可変形油圧ポンプ
２３の吐出量が低下し、油圧モータ２０の回転速度が遅
くなって操舵用シリンダ１９の作動速度が下降する。
度に対応して可変形油圧ポンプ２３の斜板角度を変化す
るように形成すれば、該レバー２９の傾倒角度の増大に
伴って可変形油圧ポンプ２３の吐出量が増加していく。
従って、油圧モータ２０の回転速度が速くなり、操舵用
シリンダ１９の作動速度が上昇する。また、これとは逆
に、該レバーの傾倒角度を減少すれば可変形油圧ポンプ
２３の吐出量が低下し、油圧モータ２０の回転速度が遅
くなって操舵用シリンダ１９の作動速度が下降する。
【００１６】即ち、オペレータが該レバー２９の左右方
向への傾倒角度を変化することにより、機体の走行速度
に適合して、操舵角の変化速度を任意に調節することが
できる。
向への傾倒角度を変化することにより、機体の走行速度
に適合して、操舵角の変化速度を任意に調節することが
できる。
【００１７】また、図示は省略するが、可変形油圧ポン
プ２３の斜板調節部にステッピングモータを連結し、前
記レバー２９の傾倒角度の増減をポテンショメータ等に
より検出し、この検出値に基づいて前記ステッピングモ
ータを駆動するように形成してもよい。斯かる場合に
も、該レバー２９の左右方向への傾倒角度を増減させる
ことにより可変形油圧ポンプ２３の斜板角度が変化し
て、操舵角の変化速度を調節できる。
プ２３の斜板調節部にステッピングモータを連結し、前
記レバー２９の傾倒角度の増減をポテンショメータ等に
より検出し、この検出値に基づいて前記ステッピングモ
ータを駆動するように形成してもよい。斯かる場合に
も、該レバー２９の左右方向への傾倒角度を増減させる
ことにより可変形油圧ポンプ２３の斜板角度が変化し
て、操舵角の変化速度を調節できる。
【００１８】尚、本発明は、本発明の精神を逸脱しない
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該
改変されたものに及ぶことは当然である。
【００１９】
【発明の効果】本発明は上記一実施例に詳述したよう
に、運転席近傍に設けたレバーを左右方向へ傾倒するこ
とにより、全油圧式操舵装置が作動して操舵用シリンダ
の油圧回路が切り替わる。依って、ステアリングホイル
を操作することなく前輪が回向し、作業機の昇降等他の
操作との複合操作が容易となり、操作性及び安全性の向
上に寄与できる。
に、運転席近傍に設けたレバーを左右方向へ傾倒するこ
とにより、全油圧式操舵装置が作動して操舵用シリンダ
の油圧回路が切り替わる。依って、ステアリングホイル
を操作することなく前輪が回向し、作業機の昇降等他の
操作との複合操作が容易となり、操作性及び安全性の向
上に寄与できる。
【図１】本発明の一実施例を示した油圧回路図。
【図２】トラクタの運転席を示した背面斜視図。
１３ 全油圧式操舵装置 １５ ステアリングシャフト １９ 操舵用シリンダ ２０ 油圧モータ ２３ 可変形油圧ポンプ ２９ レバー
Claims (1)
- 【請求項１】 ステアリングホイルの回転をステアリン
グシャフトから全油圧式操舵装置へ伝達し、該全油圧式
操舵装置により操舵用シリンダの油圧回路を切り替えて
前輪を回向するパワーステアリング装置を備えたトラク
タに於いて、前記ステアリングシャフトに油圧モータを
連結するとともに、可変形油圧ポンプの吐出油により該
油圧モータを駆動して前記ステアリングシャフトを回転
自在にし、一方、運転席近傍に前後左右の十字方向へ操
作可能なレバーを設け、該レバーの左右方向の傾倒にて
前記可変形油圧ポンプを正逆転操作自在にしたことを特
徴とするトラクタの旋回操作装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25835694A JP2836501B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | トラクタの旋回操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25835694A JP2836501B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | トラクタの旋回操作装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08119127A JPH08119127A (ja) | 1996-05-14 |
| JP2836501B2 true JP2836501B2 (ja) | 1998-12-14 |
Family
ID=17319100
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25835694A Expired - Fee Related JP2836501B2 (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | トラクタの旋回操作装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2836501B2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP25835694A patent/JP2836501B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08119127A (ja) | 1996-05-14 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| EP2134905B1 (en) | Hydraulic power management system | |
| CA2690443C (en) | Drive control system for a vehicle and method | |
| JP2020105889A (ja) | 作業機 | |
| JP7387555B2 (ja) | 作業機 | |
| JP6695792B2 (ja) | 作業機の油圧システム | |
| JP6690858B2 (ja) | 作業機の油圧システム | |
| JP2836501B2 (ja) | トラクタの旋回操作装置 | |
| JP2836502B2 (ja) | トラクタの旋回操作装置 | |
| JP5913175B2 (ja) | 作業機 | |
| JP3692679B2 (ja) | 作業車両の旋回制御装置 | |
| JP3760842B2 (ja) | 動力車両の油圧装置 | |
| JP7292922B2 (ja) | 作業機 | |
| JP7413203B2 (ja) | 作業機 | |
| JP7413201B2 (ja) | 作業機 | |
| JP7399819B2 (ja) | 作業機 | |
| JP7434104B2 (ja) | 作業機 | |
| JP6723896B2 (ja) | 油圧式走行装置 | |
| JP2022033079A (ja) | 作業機 | |
| JPS62121878A (ja) | 油圧ポンプの出力制御装置 | |
| JP2003170858A (ja) | クローラ車の油圧走行装置 | |
| JPH07329801A (ja) | 農作業機の操向装置 | |
| JPH1084736A (ja) | リールモーアの油圧回路 | |
| JPH08310432A (ja) | 車両の車速・操向コントロール装置 | |
| JPH0419338B2 (ja) |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |