JPH0924857A - 油圧駆動式走行装置 - Google Patents
油圧駆動式走行装置Info
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- JPH0924857A JPH0924857A JP19704795A JP19704795A JPH0924857A JP H0924857 A JPH0924857 A JP H0924857A JP 19704795 A JP19704795 A JP 19704795A JP 19704795 A JP19704795 A JP 19704795A JP H0924857 A JPH0924857 A JP H0924857A
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- steering wheel
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 機構の簡素化が図るとともに信頼性を向上す
る。 【解決手段】 油圧ポンプ12、14と、クローラ走行
機構16、18の油圧モータ24、26との間には、前
後進切換弁28、30を介して閉油圧回路41、43が
形成してある。閉油圧回路41、43を構成している供
給油路34、36と戻し油路38、40との間には、機
械式流量調整弁42、44を設けたバイパス46、48
が設けてある。各流量調整弁42、44は、ステアリン
グホイール50の操作に連動するカム58、60によっ
て作動し、油圧モータ24、26に供給する作動油の一
部を油圧ポンプ12、14の吸引側に戻す。また、各流
量調整弁42、44は、ブレーキペダル74の踏込み操
作に連動するカム80、84によって作動し、ブレーキ
ペダル74が踏込まれると各油圧モータ12、14の吐
出した作動油の一部をポンプ吸引側に戻して車両を減速
する。
る。 【解決手段】 油圧ポンプ12、14と、クローラ走行
機構16、18の油圧モータ24、26との間には、前
後進切換弁28、30を介して閉油圧回路41、43が
形成してある。閉油圧回路41、43を構成している供
給油路34、36と戻し油路38、40との間には、機
械式流量調整弁42、44を設けたバイパス46、48
が設けてある。各流量調整弁42、44は、ステアリン
グホイール50の操作に連動するカム58、60によっ
て作動し、油圧モータ24、26に供給する作動油の一
部を油圧ポンプ12、14の吸引側に戻す。また、各流
量調整弁42、44は、ブレーキペダル74の踏込み操
作に連動するカム80、84によって作動し、ブレーキ
ペダル74が踏込まれると各油圧モータ12、14の吐
出した作動油の一部をポンプ吸引側に戻して車両を減速
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧モータによっ
て走行する油圧駆動式走行装置に係り、特に農業用トラ
クラや雪上車などのクローラ走行機構のように、左右の
走行機構を異なる動力源によって独立に駆動する油圧駆
動式走行装置に関する。
て走行する油圧駆動式走行装置に係り、特に農業用トラ
クラや雪上車などのクローラ走行機構のように、左右の
走行機構を異なる動力源によって独立に駆動する油圧駆
動式走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クローラ走行装置は、一般に操作レバー
の操作により左右の走行機構を異なる動力源によって駆
動し、その動力源である油圧ポンプの作動油吐出量を異
ならせることによって操向するようにしている。特開平
1−269675号公報には、左右の容量可変型油圧ポ
ンプと油圧モータとの間に閉油圧路を形成し、この閉油
圧路の作動油路と排油路との間にバイパス油路を形成す
るとともに、このバイパス油路にバイパス油路を開閉す
る電磁弁とオリフィスとを設け、左右いずれか一方の電
磁弁を開いて油圧ポンプが吐出した作動油をオリフィス
で設定された量だけ吸引側にリークさせることにより、
大きな旋回半径による操向を可能にしたものが開示され
ている。
の操作により左右の走行機構を異なる動力源によって駆
動し、その動力源である油圧ポンプの作動油吐出量を異
ならせることによって操向するようにしている。特開平
1−269675号公報には、左右の容量可変型油圧ポ
ンプと油圧モータとの間に閉油圧路を形成し、この閉油
圧路の作動油路と排油路との間にバイパス油路を形成す
るとともに、このバイパス油路にバイパス油路を開閉す
る電磁弁とオリフィスとを設け、左右いずれか一方の電
磁弁を開いて油圧ポンプが吐出した作動油をオリフィス
で設定された量だけ吸引側にリークさせることにより、
大きな旋回半径による操向を可能にしたものが開示され
ている。
【0003】また、特開平4−257777号公報に
は、左右の可変容量ポンプの吐出量制御用パイロット圧
を、エンジン出力軸と一定回転比で駆動される固定容量
ポンプの吐出油回路に設けた絞り弁によりエンジン回転
速度に応じて発生させ、左右の制御用パイロット回路の
それぞれに設けた分枝回路の可変絞り弁をステアリング
ハンドルによって回転させてパイロット圧を制御すると
ともに、ステアリングハンドルを一定確度以上操舵した
ときに、操舵方向側の可変容量ポンプの方向切換電磁弁
を逆転側に励磁し、左右のクローラを互に逆方向に駆動
させるものが開示してある。
は、左右の可変容量ポンプの吐出量制御用パイロット圧
を、エンジン出力軸と一定回転比で駆動される固定容量
ポンプの吐出油回路に設けた絞り弁によりエンジン回転
速度に応じて発生させ、左右の制御用パイロット回路の
それぞれに設けた分枝回路の可変絞り弁をステアリング
ハンドルによって回転させてパイロット圧を制御すると
ともに、ステアリングハンドルを一定確度以上操舵した
ときに、操舵方向側の可変容量ポンプの方向切換電磁弁
を逆転側に励磁し、左右のクローラを互に逆方向に駆動
させるものが開示してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平1−2
69675号公報に記載のものは、制御装置によって電
磁弁を解放するようになっていて、操向レバーの操作と
は無関係である。また、特開平4−257777号公報
に記載のものは、可変容量ポンプの吐出量を制御する傾
斜角制御シリンダのパイロット圧を変えるようになって
いて、直接油圧モータに供給する作動油の量を制御する
ものでなく、構造が複雑である。しかも、特開平1−2
69675号公報および特開平4−257777号公報
に記載のものは、操向制御を行うために電磁弁を使用し
て電気的に制御しており、機構が複雑となってコストの
上昇を招くばかりでなく、流量制御弁を直接作動させる
ものでないために信頼性が劣る。
69675号公報に記載のものは、制御装置によって電
磁弁を解放するようになっていて、操向レバーの操作と
は無関係である。また、特開平4−257777号公報
に記載のものは、可変容量ポンプの吐出量を制御する傾
斜角制御シリンダのパイロット圧を変えるようになって
いて、直接油圧モータに供給する作動油の量を制御する
ものでなく、構造が複雑である。しかも、特開平1−2
69675号公報および特開平4−257777号公報
に記載のものは、操向制御を行うために電磁弁を使用し
て電気的に制御しており、機構が複雑となってコストの
上昇を招くばかりでなく、流量制御弁を直接作動させる
ものでないために信頼性が劣る。
【0005】本発明は、前記従来技術の欠点を解消する
ためになされたもので、機構の簡素化が図れ、信頼性を
向上することができる油圧駆動式走行装置を提供するこ
とを目的としている。
ためになされたもので、機構の簡素化が図れ、信頼性を
向上することができる油圧駆動式走行装置を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る油圧駆動式走行装置は、ポンプの吐
出した作動油によって回転駆動する走行用油圧モータが
車両の両側に設けてある油圧駆動式走行装置において、
前記各油圧モータとこれらの油圧モータに対応した前記
ポンプとの間に形成されて前記作動油が循環する閉油圧
回路と、これら各閉油圧回路の前記ポンプの吐出側と吸
引側とを連通するバイパスと、これら各バイパスを連
通、遮断可能な機械式流量調整弁と、ステアリングホイ
ールの操作に連動し、ステアリングホイールの操作力を
車両旋回方向の前記流量調整弁に伝達して対応する前記
バイパスを連通させ、前記ポンプの吐出した作動油の一
部をポンプ吸引側に戻す操作力伝達機構とを有する構成
となっている。機械式流量調整弁は、ブレーキペダルの
操作に連動可能に設け、ブレーキペダルの踏込み時に各
バイパスを同時に連通してポンプの吐出した作動油の一
部をポンプ吸引側に戻すようにできる。そして、ステア
リングホイールの操作力の機械式流量調整弁への伝達
は、カム機構によって行うことができる。また、機械式
流量調整弁は、圧力補償付であることが望ましい。
めに、本発明に係る油圧駆動式走行装置は、ポンプの吐
出した作動油によって回転駆動する走行用油圧モータが
車両の両側に設けてある油圧駆動式走行装置において、
前記各油圧モータとこれらの油圧モータに対応した前記
ポンプとの間に形成されて前記作動油が循環する閉油圧
回路と、これら各閉油圧回路の前記ポンプの吐出側と吸
引側とを連通するバイパスと、これら各バイパスを連
通、遮断可能な機械式流量調整弁と、ステアリングホイ
ールの操作に連動し、ステアリングホイールの操作力を
車両旋回方向の前記流量調整弁に伝達して対応する前記
バイパスを連通させ、前記ポンプの吐出した作動油の一
部をポンプ吸引側に戻す操作力伝達機構とを有する構成
となっている。機械式流量調整弁は、ブレーキペダルの
操作に連動可能に設け、ブレーキペダルの踏込み時に各
バイパスを同時に連通してポンプの吐出した作動油の一
部をポンプ吸引側に戻すようにできる。そして、ステア
リングホイールの操作力の機械式流量調整弁への伝達
は、カム機構によって行うことができる。また、機械式
流量調整弁は、圧力補償付であることが望ましい。
【0007】上記のごとく構成した本発明は、ステアリ
ングホイールを操作する力が旋回しようとする側の機械
式流量調整弁に伝達され、旋回側の油圧モータの出力が
低下し、車両が旋回する。すなわち、流量調整弁は、ス
テアリングホイールを介した手動によって直接作動させ
ることができるため、流量調整弁を作動させるのにカム
等の機械的伝達手段を採用でき、機構の簡素化が図れて
コストを低減できる。また、手動によって機械式流量調
整弁を直接作動させるため、信頼性を向上することがで
きる。そして、圧力補償付流量調整弁を使用すれば、温
度の変化や路面の傾斜角度の変化によって、ステアリン
グホイールの操作感覚が変ることがなく、安全な操向が
可能となる。
ングホイールを操作する力が旋回しようとする側の機械
式流量調整弁に伝達され、旋回側の油圧モータの出力が
低下し、車両が旋回する。すなわち、流量調整弁は、ス
テアリングホイールを介した手動によって直接作動させ
ることができるため、流量調整弁を作動させるのにカム
等の機械的伝達手段を採用でき、機構の簡素化が図れて
コストを低減できる。また、手動によって機械式流量調
整弁を直接作動させるため、信頼性を向上することがで
きる。そして、圧力補償付流量調整弁を使用すれば、温
度の変化や路面の傾斜角度の変化によって、ステアリン
グホイールの操作感覚が変ることがなく、安全な操向が
可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る油圧駆動式走行装置
の好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明
する。
の好ましい実施の形態を、添付図面に従って詳細に説明
する。
【0009】図1は、本発明の実施の形態に係る油圧駆
動式走行装置の説明図である。図1において、走行装置
は、モータ10に接続した一対の可変容量型油圧ポンプ
12、14を有している。これらの可変容量油圧ポンプ
12、14は、例えば図示しないブルドーザなどの作業
車両の左右両側に設けたクローラ走行機構16、18に
対応して設けてあり、吐出する作動油の量が負荷の変動
に応じて変化するようになっている。そして、クローラ
走行機構16、18は、履帯20、22とこの履帯2
0、22を回転させる駆動輪(図示せず)と油圧モータ
24、26とを有し、これらの油圧モータ24、26が
油圧ポンプ12、14から作動油を供給され、駆動輪を
回転駆動するようになっている。
動式走行装置の説明図である。図1において、走行装置
は、モータ10に接続した一対の可変容量型油圧ポンプ
12、14を有している。これらの可変容量油圧ポンプ
12、14は、例えば図示しないブルドーザなどの作業
車両の左右両側に設けたクローラ走行機構16、18に
対応して設けてあり、吐出する作動油の量が負荷の変動
に応じて変化するようになっている。そして、クローラ
走行機構16、18は、履帯20、22とこの履帯2
0、22を回転させる駆動輪(図示せず)と油圧モータ
24、26とを有し、これらの油圧モータ24、26が
油圧ポンプ12、14から作動油を供給され、駆動輪を
回転駆動するようになっている。
【0010】すなわち、油圧ポンプ12、14と油圧モ
ータ24、26とは、前後進切換弁28、30を介して
接続されていて、油圧ポンプ12、14の吐出した作動
油を油圧モータ26、28に導く供給油路34、36
と、油圧モータ24、26から排出された作動油を油圧
ポンプ12、14の吸引側に導く戻し油路38、40と
によって閉油圧回路41、43が形成してある。また、
前後進切換弁28、30は、中立位置においてポンプポ
ートPとリザーバポートRとが連通しいるセンタバイパ
ス型の4ポート3位置切換弁であって、前後進切換レバ
ー32によって両者が同時に切り換えられるようになっ
ていて、切換レバー32の切換操作により、油圧モータ
24、26に供給する作動油の方向を切り換え、油圧モ
ータ24、26を車両が前進する正方向と、後退する逆
方向とに回転できるようにしてある。
ータ24、26とは、前後進切換弁28、30を介して
接続されていて、油圧ポンプ12、14の吐出した作動
油を油圧モータ26、28に導く供給油路34、36
と、油圧モータ24、26から排出された作動油を油圧
ポンプ12、14の吸引側に導く戻し油路38、40と
によって閉油圧回路41、43が形成してある。また、
前後進切換弁28、30は、中立位置においてポンプポ
ートPとリザーバポートRとが連通しいるセンタバイパ
ス型の4ポート3位置切換弁であって、前後進切換レバ
ー32によって両者が同時に切り換えられるようになっ
ていて、切換レバー32の切換操作により、油圧モータ
24、26に供給する作動油の方向を切り換え、油圧モ
ータ24、26を車両が前進する正方向と、後退する逆
方向とに回転できるようにしてある。
【0011】油圧ポンプ12、14の吐出側と前後進切
換弁28、30とを接続する供給油路34、36と、油
圧ポンプ12、14の吸引側と前後進切換弁28、30
とを接続する戻し油路38、40との間には、機械式可
変流量調整弁42、44を備えたバイパス46、48が
設けてあって、後述するように、油圧モータ24、26
に供給する作動油の一部をバイパス46、48を介して
油圧ポンプ12、14の吸引側に戻せるようにしてあ
る。そして、各流量調整弁42、44は、戻しばねを有
する常閉型であるとともに、それぞれ可変絞りを備えた
圧力補償付となっている。また、これらの流量調整弁4
2、44は、ステアリングホイール50の操作によって
作動するようにしてあるとともに、詳細を後述するよう
に、ステアリングホイール50の操作量とブレーキペダ
ルの踏込み量に応じてポンプ吸引側に戻す油量が変化す
るようになっている。
換弁28、30とを接続する供給油路34、36と、油
圧ポンプ12、14の吸引側と前後進切換弁28、30
とを接続する戻し油路38、40との間には、機械式可
変流量調整弁42、44を備えたバイパス46、48が
設けてあって、後述するように、油圧モータ24、26
に供給する作動油の一部をバイパス46、48を介して
油圧ポンプ12、14の吸引側に戻せるようにしてあ
る。そして、各流量調整弁42、44は、戻しばねを有
する常閉型であるとともに、それぞれ可変絞りを備えた
圧力補償付となっている。また、これらの流量調整弁4
2、44は、ステアリングホイール50の操作によって
作動するようにしてあるとともに、詳細を後述するよう
に、ステアリングホイール50の操作量とブレーキペダ
ルの踏込み量に応じてポンプ吸引側に戻す油量が変化す
るようになっている。
【0012】すなわち、ステアリングホイール50に連
結してあるステアリングシャフト52には、ウォーム5
4が設けてあり、このウォーム54にウォームホイール
56が噛み合っている。ウォームホイール56は、両端
にカム58、60を固定したカムシャフト62の中央部
に設けてあって、ステアリングホイール50を矢印64
のように回転させることにより、各カム58、60を矢
印66、68のように一体に揺動させることができるよ
うにしてある。そして、各カム58、60は、ロッド7
0、72とともに操作力伝達機構を構成しており、カム
面が相互に反対方向となるように形成してあって、後述
するように、車両の旋回方向のカム58(またはカム6
0)がカム58(またはカム60)に接触しているロッ
ド70(またはロッド72)を介して流量調整弁42
(または流量調整弁44)を作動させたときに、いずれ
か他方のカム60(またはカム58)は流量調整弁44
(または流量調整弁42)を作動させないようになって
いる。
結してあるステアリングシャフト52には、ウォーム5
4が設けてあり、このウォーム54にウォームホイール
56が噛み合っている。ウォームホイール56は、両端
にカム58、60を固定したカムシャフト62の中央部
に設けてあって、ステアリングホイール50を矢印64
のように回転させることにより、各カム58、60を矢
印66、68のように一体に揺動させることができるよ
うにしてある。そして、各カム58、60は、ロッド7
0、72とともに操作力伝達機構を構成しており、カム
面が相互に反対方向となるように形成してあって、後述
するように、車両の旋回方向のカム58(またはカム6
0)がカム58(またはカム60)に接触しているロッ
ド70(またはロッド72)を介して流量調整弁42
(または流量調整弁44)を作動させたときに、いずれ
か他方のカム60(またはカム58)は流量調整弁44
(または流量調整弁42)を作動させないようになって
いる。
【0013】さらに、各流量調整弁42、44は、ブレ
ーキペダル74の踏込み操作に連動するようになってい
る。すなわち、ブレーキペダル74を設けたペダルリン
ク76には、流量調整弁44の操作部に連結した作動ロ
ッド78を介して流量調整弁44を作動するカム80が
設けてある。また、ベダルリンク76には、カムシャフ
ト82の一端が接続してあって、このカクシャフト82
の他端に設けたカム84が、流量調整弁42の操作部に
連結した作動ロッド86を介して流量調整弁42を作動
するようになっている。そして、これらのカム80、8
4は、作動ロッド78、86とともに踏み力伝達機構を
構成していて、ブレーキペダル84の踏込み操作によっ
て一体的に回動し、流量調整弁42、44を同時に作動
させるようにしてある。なお、図に示した符号は、ブレ
ーキペダル74を非制動位置に戻す戻しばねである。
ーキペダル74の踏込み操作に連動するようになってい
る。すなわち、ブレーキペダル74を設けたペダルリン
ク76には、流量調整弁44の操作部に連結した作動ロ
ッド78を介して流量調整弁44を作動するカム80が
設けてある。また、ベダルリンク76には、カムシャフ
ト82の一端が接続してあって、このカクシャフト82
の他端に設けたカム84が、流量調整弁42の操作部に
連結した作動ロッド86を介して流量調整弁42を作動
するようになっている。そして、これらのカム80、8
4は、作動ロッド78、86とともに踏み力伝達機構を
構成していて、ブレーキペダル84の踏込み操作によっ
て一体的に回動し、流量調整弁42、44を同時に作動
させるようにしてある。なお、図に示した符号は、ブレ
ーキペダル74を非制動位置に戻す戻しばねである。
【0014】上記のごとく構成した実施例の作用は、次
のとおりである。前後進切換レバー32が中立位置にあ
る場合、各前後進切換弁28、30が図示のように中立
位置に保持され、油圧ポンプ12、14は無負荷の状態
となる。また、前後進切換レバー32が前進側に操作さ
れると、前後進切換弁28、30は、中立位置から例え
ば図の右位置となり、油圧ポンプ12、14と油圧モー
タ24、26とが前後進切換弁28、30を介して連通
する。これにより、油圧ポンプ12、14の吐出した作
動油が油圧モータ24、26に供給されて油圧モータ2
4、26が正方向に回転し、履帯20、22を車両が前
進する方向に回転させる。そして、例えば車両を右に旋
回させるためにステアリングホイール50を右方向に回
転させると、その回転がステアリングシャフト52、ウ
ォーム54、ウォームホイール56を介してカムシャフ
ト62を図の時計方向に回転させる。
のとおりである。前後進切換レバー32が中立位置にあ
る場合、各前後進切換弁28、30が図示のように中立
位置に保持され、油圧ポンプ12、14は無負荷の状態
となる。また、前後進切換レバー32が前進側に操作さ
れると、前後進切換弁28、30は、中立位置から例え
ば図の右位置となり、油圧ポンプ12、14と油圧モー
タ24、26とが前後進切換弁28、30を介して連通
する。これにより、油圧ポンプ12、14の吐出した作
動油が油圧モータ24、26に供給されて油圧モータ2
4、26が正方向に回転し、履帯20、22を車両が前
進する方向に回転させる。そして、例えば車両を右に旋
回させるためにステアリングホイール50を右方向に回
転させると、その回転がステアリングシャフト52、ウ
ォーム54、ウォームホイール56を介してカムシャフ
ト62を図の時計方向に回転させる。
【0015】このため、車両の右側(図の上側)のカム
60が図の時計方向に回動してロッド72を介してステ
アリングホイール50の操作力を機械式流量調整弁44
に伝達し、流量調整弁44を図示の中立位置から左位置
にする。これにより、油圧ポンプ14の吐出圧が流量調
整弁44の可変絞りに作用し、パイロット圧が発生して
弁を開き、油圧ポンプ14の吐出した作動油の一部がバ
イパス48を介してポンプ14の吸引側に戻される。従
って、右側の油圧モータ26に供給される作動油の量が
減少して回転速度が低下する。これにより、右側の履帯
22の回転速度が左側の履帯20の回転速度より遅くな
り、車両が右に旋回する。そして、ポンプ14の吸引側
に戻される作動油の量は、ステアリングホイール50の
操作量の大きさに対応するようになっている。
60が図の時計方向に回動してロッド72を介してステ
アリングホイール50の操作力を機械式流量調整弁44
に伝達し、流量調整弁44を図示の中立位置から左位置
にする。これにより、油圧ポンプ14の吐出圧が流量調
整弁44の可変絞りに作用し、パイロット圧が発生して
弁を開き、油圧ポンプ14の吐出した作動油の一部がバ
イパス48を介してポンプ14の吸引側に戻される。従
って、右側の油圧モータ26に供給される作動油の量が
減少して回転速度が低下する。これにより、右側の履帯
22の回転速度が左側の履帯20の回転速度より遅くな
り、車両が右に旋回する。そして、ポンプ14の吸引側
に戻される作動油の量は、ステアリングホイール50の
操作量の大きさに対応するようになっている。
【0016】また、ステアリングホイール50を元の位
置に戻すと、カムシャフト62がステアリングシャフト
52、ウォーム54、ウォームホイール56を介して図
の反時計方向に回転してカム60が反時計方向に回動す
る。これにより、機械式流量調整弁44は、戻しばねに
よって図示の常閉位置に戻される。このため、油圧ポン
プ14の吐出した作動油の全量が油圧モータ26に流入
することになり、左右の油圧モータ24、26の回転数
が同じになって車両が直進する。さらに、ステアリング
ホイール50を左方向に回転させた場合には、カム5
8、60が図の反時計方向に回動し、流量調整弁42が
作動し、前記と同様にして油圧ポンプ12の吐出した作
動油の一部が流量調整弁42を介して油圧ポンプ12の
吸引側に戻され、車両は左方向に旋回する。
置に戻すと、カムシャフト62がステアリングシャフト
52、ウォーム54、ウォームホイール56を介して図
の反時計方向に回転してカム60が反時計方向に回動す
る。これにより、機械式流量調整弁44は、戻しばねに
よって図示の常閉位置に戻される。このため、油圧ポン
プ14の吐出した作動油の全量が油圧モータ26に流入
することになり、左右の油圧モータ24、26の回転数
が同じになって車両が直進する。さらに、ステアリング
ホイール50を左方向に回転させた場合には、カム5
8、60が図の反時計方向に回動し、流量調整弁42が
作動し、前記と同様にして油圧ポンプ12の吐出した作
動油の一部が流量調整弁42を介して油圧ポンプ12の
吸引側に戻され、車両は左方向に旋回する。
【0017】一方、運転者がブレーキペダル74を踏込
むと、カム80がペダルリンク76を介して図の反時計
方向に回動するとともに、カム84がペダルリンク7
6、カムシャフト82を介してカム80と一体に反時計
方向に回動し、作動ロッド86、78を介して流量調整
弁42、44を作動して図の左位置にする。このため、
各油圧ポンプ12、14の吐出した作動油の一部がバイ
パス46、48を介して各ポンプ12、14の吸引側に
戻され、両油圧モータ24、26に供給される作動油の
量が減少して回転速度が低下し、車両の制動を行うこと
ができる。そして、各油圧ポンプ12、14の吸引側に
戻される作動油の量は、ブレーキペダル74の踏込み量
が大きくなるほど多くなるようになっていて、踏込み量
に応じた制動が得られるようにしてある。また、前後進
切換レバー32を後進位置にすると、各前後進切換弁2
8、30が図の左位置となり、油圧モータ24、26を
流れる作動油の方向が逆となって履帯20、22が逆回
転し、車両は後退する。
むと、カム80がペダルリンク76を介して図の反時計
方向に回動するとともに、カム84がペダルリンク7
6、カムシャフト82を介してカム80と一体に反時計
方向に回動し、作動ロッド86、78を介して流量調整
弁42、44を作動して図の左位置にする。このため、
各油圧ポンプ12、14の吐出した作動油の一部がバイ
パス46、48を介して各ポンプ12、14の吸引側に
戻され、両油圧モータ24、26に供給される作動油の
量が減少して回転速度が低下し、車両の制動を行うこと
ができる。そして、各油圧ポンプ12、14の吸引側に
戻される作動油の量は、ブレーキペダル74の踏込み量
が大きくなるほど多くなるようになっていて、踏込み量
に応じた制動が得られるようにしてある。また、前後進
切換レバー32を後進位置にすると、各前後進切換弁2
8、30が図の左位置となり、油圧モータ24、26を
流れる作動油の方向が逆となって履帯20、22が逆回
転し、車両は後退する。
【0018】このように、実施例においては、ステアリ
ングホイール50の操作力がカム58、60を介して流
量調整弁42、44に伝達され、流量調整弁42、44
を手動により直接作動できるため、機構の簡素化が図れ
て走行装置を安価にすることができるとともに、信頼性
を向上することができる。また、実施例においては、圧
力補償付の機械式流量調整弁42、44を用いたことに
より、気温の変化や路面の傾斜角度の変化があった場合
でも、ステアリングホイール50の操作感覚を一定にす
ることができ、安全な操向を行うことができる。
ングホイール50の操作力がカム58、60を介して流
量調整弁42、44に伝達され、流量調整弁42、44
を手動により直接作動できるため、機構の簡素化が図れ
て走行装置を安価にすることができるとともに、信頼性
を向上することができる。また、実施例においては、圧
力補償付の機械式流量調整弁42、44を用いたことに
より、気温の変化や路面の傾斜角度の変化があった場合
でも、ステアリングホイール50の操作感覚を一定にす
ることができ、安全な操向を行うことができる。
【0019】なお、前記実施例においては、モータ10
によって可変容量油圧ポンプ12、14を駆動する場合
について説明したが、エンジンによって油圧ポンプ1
2、14を駆動するようにしてもよい。
によって可変容量油圧ポンプ12、14を駆動する場合
について説明したが、エンジンによって油圧ポンプ1
2、14を駆動するようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、ステアリングホイールを操作する力が機械式流量調
整弁に伝達され、流量調整弁を手動によって直接作動さ
せることができるため、流量調整弁を作動させるのにカ
ム等の機械的伝達手段を採用でき、機構の簡素化が図れ
てコストを低減でき、また信頼性を向上することができ
る。そして、圧力補償付流量調整弁を使用したことによ
り、温度の変化や路面の傾斜角度の変化によって、ステ
アリングホイールの操作感覚が変ることがなく、安全な
操向が可能となる。
ば、ステアリングホイールを操作する力が機械式流量調
整弁に伝達され、流量調整弁を手動によって直接作動さ
せることができるため、流量調整弁を作動させるのにカ
ム等の機械的伝達手段を採用でき、機構の簡素化が図れ
てコストを低減でき、また信頼性を向上することができ
る。そして、圧力補償付流量調整弁を使用したことによ
り、温度の変化や路面の傾斜角度の変化によって、ステ
アリングホイールの操作感覚が変ることがなく、安全な
操向が可能となる。
【図1】実施の形態に係る油圧駆動式走行装置の説明図
である。
である。
12、14 油圧ポンプ 16、18 クローラ走行機構 20、22 履帯 24、26 油圧モータ 28、30 前後進切換弁 41、43 閉油圧回路 42、44 機械式流量調整弁 46、48 バイパス 50 ステアリングホイール 54 ウォーム 56 ウォームホイール 58、60、70、72 操作力伝達機構(カム、ロ
ッド) 74 ブレーキペダル 80、84、78、86 踏み力伝達機構(カム、操
作ロッド)
ッド) 74 ブレーキペダル 80、84、78、86 踏み力伝達機構(カム、操
作ロッド)
Claims (3)
- 【請求項1】 ポンプの吐出した作動油によって回転駆
動する走行用油圧モータが車両の両側に設けてある油圧
駆動式走行装置において、前記各油圧モータとこれらの
油圧モータに対応した前記ポンプとの間に形成されて前
記作動油が循環する閉油圧回路と、これら各閉油圧回路
の前記ポンプの吐出側と吸引側とを連通するバイパス
と、これら各バイパスを連通、遮断可能な機械式流量調
整弁と、ステアリングホイールの操作に連動し、ステア
リングホイールの操作力を車両旋回方向の前記流量調整
弁に伝達して対応する前記バイパスを連通させ、前記ポ
ンプの吐出した作動油の一部をポンプ吸引側に戻す操作
力伝達機構とを有することを特徴とする油圧駆動式走行
装置。 - 【請求項2】 前記機械式流量調整弁は、ブレーキペダ
ルの操作に連動可能に設けられ、ブレーキペダルの踏込
み時に前記各バイパスを同時に連通し、前記ポンプの吐
出した作動油の一部をポンプ吸引側に戻すことを特徴と
する請求項1に記載の油圧駆動式走行装置。 - 【請求項3】 ポンプの吐出した作動油によって回転駆
動する走行用油圧モータが車両の両側に設けてある油圧
駆動式走行装置において、前記各油圧モータとこれらの
油圧モータに対応した前記ポンプとの間に形成されて前
記作動油が循環する閉油圧回路と、これら各閉油圧回路
の前記ポンプの吐出側と吸引側とを連通するバイパス
と、これら各バイパスを連通、遮断可能な機械式圧力補
償付流量調整弁と、ステアリングホイールの操作によっ
て作動し、ステアリングホイールの操作力を車両旋回方
向の前記流量調整弁に伝達して前記バイパスを連通さ
せ、前記ポンプの吐出した作動油の一部をポンプ吸引側
に戻すカム機構と、ブレーキペダルの踏込み操作に連動
して前記各流量調整弁を作動し、前記各ポンプの吐出し
た作動油の一部をポンプ吸引側に戻す踏み力伝達機構と
を有することを特徴とする油圧駆動式走行装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19704795A JPH0924857A (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | 油圧駆動式走行装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19704795A JPH0924857A (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | 油圧駆動式走行装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0924857A true JPH0924857A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=16367835
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19704795A Pending JPH0924857A (ja) | 1995-07-10 | 1995-07-10 | 油圧駆動式走行装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0924857A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103158480A (zh) * | 2013-03-25 | 2013-06-19 | 江苏大学 | 一种离地间隙可调的高地隙自走式底盘 |
CN104648475A (zh) * | 2013-11-22 | 2015-05-27 | 湖北万山宏业汽车零部件有限公司 | 方向盘式履带车电液转向机构 |
JP2020011089A (ja) * | 2012-12-04 | 2020-01-23 | ファーノ−ワシントン・インコーポレーテッド | 救急用簡易寝台のための手動解放システム |
-
1995
- 1995-07-10 JP JP19704795A patent/JPH0924857A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020011089A (ja) * | 2012-12-04 | 2020-01-23 | ファーノ−ワシントン・インコーポレーテッド | 救急用簡易寝台のための手動解放システム |
CN103158480A (zh) * | 2013-03-25 | 2013-06-19 | 江苏大学 | 一种离地间隙可调的高地隙自走式底盘 |
CN104648475A (zh) * | 2013-11-22 | 2015-05-27 | 湖北万山宏业汽车零部件有限公司 | 方向盘式履带车电液转向机构 |
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