JPH0638934Y2 - 走行車輌の走行速度切換装置 - Google Patents

走行車輌の走行速度切換装置

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JPH0638934Y2
JPH0638934Y2 JP12960388U JP12960388U JPH0638934Y2 JP H0638934 Y2 JPH0638934 Y2 JP H0638934Y2 JP 12960388 U JP12960388 U JP 12960388U JP 12960388 U JP12960388 U JP 12960388U JP H0638934 Y2 JPH0638934 Y2 JP H0638934Y2
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switching valve
fluid pressure
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valve
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陽一 近藤
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新キャタピラー三菱株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、可変容量型の流体圧モータの作用によって走
行する建設機械等の走行速度切換装置に関する。
〔従来の技術及びその欠点〕
可変容量型の流体圧モータを利用した走行速度切換装置
の代表例として、例えば、第2図に示すものが存在す
る。
第2図において、従来の走行速度切換装置は、斜板型の
可変容量型の走行用流体圧モータ2と、この流体圧モー
タ2の容量を変えるための第1の切換弁4と、第1の切
換弁4を切り換える第2の切換弁6を備えている。第1
の切換弁4は、通常、ばね8の作用によって第1の位置
に位置付けられる。第1の位置においては、流路10又は
12が逆止弁14又は16を介して(流路10の流体圧が流路12
の流体圧より大きいときには、流路10が逆止弁14を介し
て、また流路12の流体圧が流路10の流体圧より大きいと
きには、流路12が逆止弁16を介して)片方のピストン18
に接続されると共に他方のピストン20が流体溜22に接続
される。一方、第2の位置にせしめると、上述とは反対
に、流路10又は12が逆止弁14又は16を介して上記他方の
ピストン20に接続されると共に上記片方のピストン18が
流体溜22に接続される。また、第2の切換弁6は、通
常、ばね24の作用によって第1の位置に位置付けられ
る。第1の位置においては、パイロット流路26が流体溜
22に接続される。運転席には切換スイッチ28が配設され
ており、この切換スイッチ28を押圧すると第2の切換弁
6は第2の位置に位置付けられる。この第2の位置にお
いては、流体圧供給源30がパイロット流路26に接続され
る。
切換スイッチ28を押圧しないときには、第2の切換弁6
が第1の位置に保持され、また第1の切換弁4が第1の
位置に保持される。従って、このときには、流路10又は
12からの流体が第1の切換弁4を介して片方のピストン
18に供給されると共に他方のピストン20からの流体が第
1の切換弁4を介して流体溜22に戻され、これによって
流体圧モータ2の斜板32が矢印34で示す方向に回動さ
れ、かくして流体圧モータ2の容量が大きくなって低速
走行状態になる。一方、切換スイッチ28を押圧すると、
第2の切換弁6が第2の位置に位置付けられる。かくす
ると、流体圧供給源30からの流体圧が第2の切換弁6及
びパイロット流路26を介して第1の切換弁4に作用し、
第1の切換弁4が第2の位置に位置付けられる。かく第
2の位置に保持されると、流路10又は12からの流体が上
記他方のピストン20に供給されると共に上記片方のピス
トン18からの流体が流体溜22に戻され、これによって流
体圧モータ2の斜板32が矢印36で示す方向に回動され、
かくして流体圧モータ2の容量が小さくなって高速走行
状態になる。
しかしながら、かかる走行速度切換装置には、次の通り
の解決すべき問題が存在する。即ち、走行速度を切り換
えるには、運転者が切換スイッチ28を切り換えなければ
ならず、その操作が煩雑である。また、高速走行時には
トルク不足となって自由な操向操作が困難となり、操向
の都度切換スイッチ28を切り換える必要がある。
そこで、かかる問題を解決するために、流体圧モータを
駆動させるための駆動流体圧によりパイロット流路26を
開閉する切換弁を設けることも考えられるが、かく構成
するのみでは、流体圧モータ2の容量変化に伴う駆動流
体圧の変動によってこの切換弁がハンチングを起こし、
安定した制御を行うことができない。
〔考案の目的〕
本考案は上記の事実に鑑みてなされたものであり、その
主目的は、走行速度を所要の通り切り換え、高速走行に
おけるトルク不足時にも自動的に走行速度を切り換えて
所望のトルクを得ることができる、優れた走行速度切換
装置を提供することである。
〔考案の概要〕
本考案によれば、低容量及び高容量に切り換え可能な走
行用流体圧モータと、 第1のパイロット流路からのパイロット圧によって第1
の位置と第2の位置に選択的に切り換えられ、該第1の
位置にあるときに該流体圧モータを高容量にすると共に
該第2の位置にあるときに該流体圧モータを低容量にす
る容量切換弁と、 該第1のパイロット流路に配設され、該第1のパイロッ
ト流路を連通する第1の位置と該容量切換弁に作用する
パイロット圧を逃がす第1の位置に選択的に位置付けら
れる第1の切換弁と、 該第1のパイロット流路における、該容量切換弁と該第
1の切換弁の間の部位のパイロット圧によって第1の位
置と第2の位置に選択的に位置付けられる第2の切換弁
と、を具備し、 該第1の切換弁は一対のパイロット室及びパイロットピ
ストンを備え、ばねが作用する片方のパイロットピスト
ンの作用面積は他方のパイロットピストンの作用面積よ
りも小さく設定されており、 該第1の切換弁の該片方のパイロット室と該第2の切換
弁とが第2のパイロット流路を介して接続され、該第1
の切換弁の該他方のパイロット室と該第2の切換弁とが
第3のパイロット流路を介して接続され、該第3のパイ
ロット流路には該流体圧モータを駆動させるための最大
駆動流体圧が作用するようになっており、 該最大駆動流体圧が小さいときには、該ばねの作用によ
って該第1の切換弁が該第1の位置に保持され、該第1
のパイロット流路のパイロット圧によって該第2の切換
弁が第2の位置に保持され、これによって該第2のパイ
ロット流路は該第2の切換弁を介して該第3のパイロッ
ト流路に接続され、一方該最大駆動流体圧が大きいとき
には、該第3のパイロット流路のパイロット圧によって
該第1の切換弁が該第2の位置に保持され、該第2の切
換弁に作用するパイロット圧が低下することによって該
第2の切換弁が該第1の位置に保持され、これによって
該第2のパイロット流路のパイロット圧が逃がされる、
ことを特徴とする走行速度切換装置が提供される。
かかる走行速度切換装置においては、高速走行時にトル
ク不足により操向操作が困難になり駆動流体圧が第1の
設定圧(高速走行から低速走行に切り換わる設定圧力)
以上になると、第1の切換弁が第2の位置に位置付けら
れ、これによって容量切換弁が第1の位置に位置付けら
れ、かくして流体圧モータは自動的に低速状態になり、
所望の高トルクが得られる。一方、駆動流体圧が第2の
設定圧(低速走行から高速走行に切り換わる設定圧力)
以下になると、第1の切換弁が第1の位置に位置付けら
れ、これによって容量切換弁が第2の位置に位置付けら
れ、かくして流体圧モータは自動的に高速状態になる。
従って、駆動流体圧によって流体圧モータを低速状態と
高速状態に自動的に切り換えることができる。
〔考案の具体例〕
以下、第2図を参照して、本考案に従って構成された走
行速度切換装置の一具体例について説明する。
第2図において、図示の走行速度切換装置は、油圧ショ
ベルの如き建設機械の例えば左走行手段を駆動させるた
めの油圧モータの如き流体圧モータ102と例えば右走行
手段を駆動させるための油圧モータの如き流体圧モータ
104を備えている。流体圧モータ102及び104は低容量及
び高容量に切り換え可能な斜板型のモータから構成さ
れ、容量を切り換えるための斜板106及び108を備えてい
る。
片方の流体圧モータ102の容量は、第1の容量切換弁110
によって切り換えられる。第1の容量切換弁110は第1
の位置(第1図に示す位置)と第2の位置に選択的に位
置付けられ、通常ばね112の作用によって上記第1の位
置に保持される。この第1の容量切換弁110は、第1の
位置にあるときに流路114とピストン116を接続すると共
にタンクの如き流体溜118と他方のピストン120を接続
し、また第2の位置にあるときに流路114と他方のピス
トン120を接続すると共に流体溜118とピストン116を接
続する。ピストン116が斜板106に作用して矢印122で示
す方向に回動すると、流体圧モータ102の容量が大きく
なって左走行手段が低速走行状態になるが、一方他方の
ピストン120が斜板106に作用して矢印124で示す方向に
回動すると、流体圧モータ102の容量が小さくなって左
走行手段が高速走行状態になる。
他方の流体圧モータ104の容量は、第2の容量切換弁126
によって切り換えられる。第2の容量切換弁126は第1
の位置(第1図に示す位置)と第2の位置に選択的に位
置付けられ、通常ばね128の作用によって上記第1の位
置に保持される。この第2の容量切換弁126は、第1の
位置にあるときに流路130とピストン132を接続すると共
にタンクの如き流体溜118と他方のピストン134を接続
し、また第2の位置にあるときに流路130と他方のピス
トン134を接続すると共に流体溜118とピストン132を接
続する。ピストン132が斜板108に作用して矢印136で示
す方向に回動すると、流体圧モータ104の容量が大きく
なって右走行手段が低速走行状態になるが、一方他方の
ピストン134が斜板108に作用して矢印138で示す方向に
回動すると、流体圧モータ104の容量が小さくなって右
走行手段が高速走行状態になる。
第1の容量切換弁110及び第2の容量切換弁126は、夫
々、第1のパイロット流路140のパイロット圧によって
第2の位置に保持される。第1のパイロット流路140の
一端は例えば油圧ポンプから構成することができるパイ
ロットポンプ142に接続され、第1のパイロット流路140
の他端部は分岐されて夫々第1及び第2の容量切換弁11
0及び126に接続されている。この第1のパイロット流路
140には、第1の切換弁144が配設されている。第1の切
換弁144は一対のパイロット室とこれらパイロット室に
配設されたパイロットピストン146及び148を備えてい
る。ばね室側のパイロットピストン146の作用面積(パ
イロット圧が作用する面積)は他方のパイロットピスト
ン148の作用面積(パイロット圧が作用する面積)より
も小さくなっている。この第1の切換弁144も第1の位
置(第1図に示す位置)と第2の位置に選択的に位置付
けられる。即ち、ばね150の作用力とパイロットピスト
ン146の作用力(単位面積当たりのパイロット圧と作用
面積の積)の総和が他方のパイロットピストン148の作
用力(単位面積当たりのパイロット圧と作用面積の積)
よりも大きいときには、第1の切換弁144は上記第1の
位置に保持され、一方ばね150の作用力とパイロットピ
ストン146の作用力の総和が他方のパイロットピストン1
48の作用力よりも小さいときには、第1の切換弁144は
上記第2の位置に位置付けられる。この第1の切換弁14
4は、第1の位置にあるときに第1のパイロット流路140
を連通し、第2の位置にあるときに第1及び第2の容量
切換弁112及び126を流体溜118に接続してこれら容量切
換弁114及び126に作用するパイロット圧を逃がす。
また、第1のパイロット流路140のパイロット圧によっ
て切り換えられる第2の切換弁152が設けられている。
第2の切換弁152も第1の位置(第1図に示す位置)と
第2の位置に選択的に位置付けられ、通常ばね154の作
用によって上記第1の位置に保持される。この第2の切
換弁152は、第1の位置にあるときに第1の切換弁144の
ばね室側のパイロット室に連通している第2のパイロッ
ト流路156を流体溜118に接続し、第2の位置にあるとき
に第1の切換弁144の反ばね室側のパイロット室に連通
している第3のパイロット流路158を上記第2のパイロ
ット流路156に接続する。この第2の切換弁152には、第
1のパイロット流路140における、容量切換弁110及び12
6と第1の切換弁144の間に部位のパイロット圧が作用す
るようになっており、かかるパイロット圧による作用力
がばね154の作用力より大きくなると第2の切換弁152は
上記第2の位置に保持される。
第1のパイロット流路140における、第1の切換弁144と
パイロットポンプ142の間の部位には、第3の切換弁160
が配設されている。第3の切換弁160は第1の位置(第
1図に示す位置)と第2の位置に選択的に位置付けら
れ、通常ばね162の作用によって上記第1の位置に保持
される。この第3の切換弁160は、上記第1の位置にあ
ときにパイロットポンプ142と第1の切換弁144を接続
し、上記第2の位置にあるときに第1の切換弁144と流
体溜118を接続して第1及び第2の容量切換弁110及び12
6に作用するパイロット圧を逃がす。この第3の切換弁1
60に関連して、更に、切換スイッチ164が設けられてい
る。切換スイッチ164は建設機械等の運転席に配設さ
れ、この切換スイッチ164を切り換えて閉(ON)にする
ことによって第3の切換弁160が上記第2の位置に保持
される。
上述した走行切換装置においては、流体圧モータ102及
び104を駆動させるための、油圧ポンプから構成するこ
とができるメインポンプ166及び168が設けられている。
メインポンプ166及び168と共にパイロットポンプ142
は、建設機械等のエンジン170によって作動される。メ
インポンプ166からの圧油の如き流体は制御弁172に送給
され、制御弁172の片方の出力ポートが流路176を介して
流体圧モータ102の片方のポートに接続され、その他方
の出力ポートが流路178を介して流体圧モータ102の他方
のポートに接続されている。尚、流路178と流路114は逆
止弁180を介して接続され、また流路178と流路114は逆
止弁181を介して接続されており、従って第1図から理
解される如く、流路178(又は178)の流体圧が他方の流
路178(又は176)の流体圧より大きいときには逆止弁18
0(又は181)が開となって流路176(又は178)からの流
体が逆止弁180(又は181)を通して流路114に送給され
る。また、他方のメインポンプ168からの流体は制御弁1
80に送給され、制御弁180の片方の出力ポートが流路182
を介して流体圧モータ104の片方のポートに接続され、
その他方の出力ポートが流路184を介して流体圧モータ1
04の他方のポートに接続されている。尚、流路182と流
路130は逆止弁186を介して接続され、また流路184と流
路130は逆止弁188を介して接続されており、従って第1
図から理解される如く、流路182(又は184)の流体圧が
他方の流路184(又は182)の流体圧より大きいときには
逆止弁186(又は188)が開となって流路182(又は184)
からの流体が逆止弁186(又は188)を通して流路130に
送給される。
具体例では、更に、流路176及び178がシャトル弁190を
介して流路192に接続され、流路182及び184がシャトル
弁194を介して流路196に接続され、また流路194及び196
がシャトル弁198を介して流路200に接続されている。そ
して、この流路200の一端が第3のパイロット流路158に
接続されている。かく構成されているので、流路176及
び178の流体圧のうち高い方の流体圧、即ち流体圧モー
タ102を作動させるための駆動流体圧のうち高い方の流
体圧がシャトル弁190を介して流路192に伝達され、また
流路182及び184の流体圧のうち高い方の流体圧、即ち流
体圧モータ104を作動させるための駆動流体圧のうち高
い方の流体圧がシャトル弁194を介して流路196に伝達さ
れ、更に流路192及び196の流体圧のうち高い方の流体
圧、即ち流体圧モータ102及び104を作動させるための最
大駆動流体圧がシャトル弁198を介して流路200に伝達さ
れ、かかる最大駆動流体圧が第3のパイロット流路158
に作用する。
上述した走行速度切換装置の作用効果を説明すると、次
の通りである。
最大駆動流体圧が小さい高速走行時においては、第1の
切換弁144はばね150の作用によって上記第1の位置に保
持されている。従って、パイロットポンプ142からの流
体が第3の切換弁160及び第1の切換弁144を通して第1
の容量切換弁110、第2の容量切換弁126及び第2の切換
弁152に送給され、第1のパイロット流路140のパイロッ
ト圧によって第1の容量切換弁110、第2の容量切換弁1
26及び第2の切換弁152が夫々上記第2の位置に保持さ
れている。それ故に、このときには、メインポンプ166
から制御弁172を介して流路176及び178に送給された流
体の流体圧のうち高い方の流体圧が逆止弁180又は181、
流路114及び第1の容量切換弁110を介してピストン120
に作用すると共にピストン116に作用する流体が第1の
容量切換弁110を介して流体溜118に戻され、これによっ
て斜板106の傾斜が小さくなり、かくしてメインポンプ1
66から制御弁172を介して流路176及び178に送給された
流体によって流体圧モータ102が高速回転される(尚、
第1図から理解される如く、流体圧モータ102を所定方
向に回動せしめるときには、メインポンプ166からの流
体は例えば流路176に送給され、このとき他方の流路178
はリターン用として機能し、一方流体圧モータ102を所
定方向と反対方向に回動せしめるときには、メインポン
プ166からの流体は例えば流路178に送給され、このとき
流路176はリターン用として機能する)。また、メイン
ポンプ168から制御弁180を介して流路182及び184に送給
された流体の流体圧のうち高い方の流体圧が逆止弁186
又は188、流路130及び第2の容量切換弁126を通してピ
ストン134に作用すると共にピストン132に作用する流体
が第2の容量切換弁126を介して流体溜118に戻され、こ
れによって斜板108の傾斜が小さくなり、かくしてメイ
ンポンプ168から制御弁180を介して流路182及び184に送
給された流体によって流体圧モータ104が高速回転され
る(尚、この流体圧モータ104に関連して流体圧モータ1
02と同様に、流体圧モータ104を所定方向に回動せしめ
るときには、メインポンプ168からの流体は例えば流路1
82に送給され、このとき他方の流路184はリターン用と
して機能し、一方流体圧モータ104を所定方向と反対方
向に回動せしめるときには、メインポンプ168からの流
体は例えば流路184に送給され、このとき流路182はリタ
ーン用として機能する)。
上述した状態において、第3のパイロット流路158に作
用する最大駆動流体圧が第1の設定圧P1以上になると、
第1の切換弁144が第1の位置から第2の位置に自動的
に位置付けられ、流体圧モータ102及び104は高速状態か
ら低速状態に切り換えられる。ここで、上記第1の設定
圧P1について説明すると、第2の切換弁152が上記第2
の位置にあるときには、第2のパイロット流路156と第
3のパイロット流路158が第2の切換弁152を介して連通
されている。従って、第1の切換弁144が切り換えられ
るには、パイロットピストン148の作用力がばね150の作
用力とパイロットピストン146の作用力の総和以上にな
る必要があり、このことから第1の設定圧P1は、 P1=F/(A2−A1) F:ばね150の作用力 A1:パイロットピストン146の作用面積 A2:パイロットピストン148の作用面積 となる。
最大駆動流体圧が上記第1の設定圧P1以上になって第1
の切換弁144が上記第2の位置に保持されると、第1の
容量切換弁110、第2容量の切換弁126及び第2の切換弁
152にパイロット圧として作用している第1のパイロッ
ト流路140の流体が第1の切換弁144を通して流体溜118
に戻され、このパイロット圧が逃がされることによって
第1の容量切換弁110、第2の容量切換弁126及び第2の
切換弁152が、夫々、ばね112、128及び154の作用によっ
て第1の位置に位置付けられる。第1の容量切換弁110
が上記第1の位置に保持されると、メインポンプ166か
ら流路176及び178に送給された流体の流体圧のうち高い
方の流体圧が逆止弁180又は182、流路114及び第1の容
量切換弁110を介してピストン116に作用すると共に他方
のピストン120に作用する流体が第1の容量切換弁110を
通して流体溜118に戻され、これによって斜板106が矢印
122で示す方向に回動されてその傾斜が大きくなり、か
くしてメインポンプ166から流路176及び178に送給され
た流体によって流体圧モータ102が低速回転される。ま
た、第2の容量切換弁126が上記第1の位置に保持され
ると、メインポンプ168から流路182及び184に送給され
た流体の流体圧のうち高い方の流体圧が逆止弁186又は1
88、流路130及び第2の容量切換弁126を介してピストン
132に作用すると共に他方のピストン134に作用する流体
が第2の容量切換弁126を通して流体溜118に戻され、こ
れによって斜板108が矢印136で示す方向に回動されてそ
の傾斜が大きくなり、かくしてメインポンプ168から流
路182及び184に送給された流体によって流体圧モータ10
4が低速回転される。また、第2の切換弁152が第1の位
置になると第2のパイロット流路156が流体溜118に接続
され、パイロットピストン146に作用する流体が流体溜1
18に戻される。かくの通りであるので、最大駆動流体圧
が第1の設定圧P1以上になると、流体圧モータ102及び1
04が自動的に高速状態から低速状態になり、かく走行状
態が切り換わることによって十分なトルクを得ることが
できる。
最大駆動流体圧が大きい低速走行時においては、上述し
たとおり、第1の切換弁144が上記第2の位置に保持さ
れていると共に第1の容量切換弁110、第2の容量切換
弁126及び第2の切換弁152が夫々上記第1の位置に保持
されている。かかる状態において、第3のパイロット流
路158に作用する最大駆動流体圧が第2の設定圧P2以下
になると、第1の切換弁144が第2の位置から第1の位
置に自動的に位置付けられ、流体圧モータ102及び104は
低速状態から高速状態に切り換えれる。ここで、第2の
設定圧P2について説明すると、第2の切換弁152が上記
第1の位置にあるときには、上述した通り、第2のパイ
ロット流路156が流体溜118に接続され、パイロットピス
トン146に作用するパイロット圧は実質上零(ゼロ)で
ある。従って、第1の切換弁144が切り換えられるに
は、パイロットピストン148の作用力がばね150の作用力
以下になる必要があり、このことから第2の設定圧P
2は、 P2=F/A2 F:ばね150の作用力 A2:パイロットピストン148の作用面積 となり、第2の設定圧P2は第1の設定圧P1より小さくな
る(P2>P1)。
最大駆動流体圧が第2の設定圧P2以下になって第1の切
換弁144が上記第1の位置に保持されると、上述した通
り、パイロットポンプ142からの流体が第1のパイロッ
ト流路140を通して第1の容量切換弁110、第2の容量切
換弁126及び第2の切換弁152に送給され、第1のパイロ
ット流路140のパイロット圧によって第1の容量切換弁1
10、第2の容量切換弁126及び第2の切換弁152が夫々上
記該2の位置に位置づけられる。
第1の容量切換弁110が第1の位置に保持されると、流
路176及び178の流体圧のうち高い方の流体圧が上述した
如くしてピストン116に作用すると共にピストン120に作
用する流体が流体溜118に戻され、これによって斜板106
が矢印122で示す方向に回動されてその傾斜が大きくな
り、かくしてメインポンプ166から流路176及び178に送
給された流体によって流体圧モータ102が低速回転され
る。また、第2の容量切換弁126が第1の位置に保持さ
れると、流路182及び184の流体圧のうち高い方の流体圧
が上述した如くしてピストン132に作用すると共にピス
トン134に作用する流体が流体溜118に戻され、これによ
って斜板108が矢印136で示す方向の回動されてその傾斜
が大きくなり、かくしてメインポンプ168から流路182及
び184に送給された流体によって流体圧モータ104が低速
回転される。また、第2の切換弁152が第1の位置に保
持されると、第2のパイロット流路156が流体溜118に接
続される。かくの通りであるので、最大駆動流体圧が第
2の設定圧P2以下になると、流体圧モータ102及び104が
自動的に低速状態から高速状態に切り換わる。
尚、高速状態において、切換スイッチ164を切り換えて
閉(ON)にすると、第3の切換弁160が第2の位置に位
置付けられる。かくすると、第1の切換弁144と流体溜1
88が接続され、第1の切換弁110及び第2の切換弁126に
作用する流体が第3の切換弁160を通して流体溜118に戻
される。従って、第1の容量切換弁110、第2の容量切
換弁126及び第2の切換弁152が、夫々、第1の位置にせ
しめられ、これによって流体圧モータ102及び104は高速
状態から低速状態に切り換えられる。
上述の走行速度切換装置では、高速状態から低速状態に
切り換わる第1の設定圧P1と低速状態から高速状態に切
り換わる第2の設定圧P2とが同一ではなく、第1の設定
圧P1が第2の設定圧P2よりも大きくなっている。高速状
態から低速状態に切り換わった瞬間、流体圧モータ102
及び104の吸収容量が大きくなる故に、駆動流体圧が一
時的に低下する。しかしながら、第2の設定圧P2が第1
の設定圧P1よりも小さい故に、かかる吸収容量に起因す
る流体圧低下が第1の設定圧P1以下にならない限り流体
圧モータ102及び104は低速状態に保持され続け、かくし
て第1の切換弁144がハンチングを起こすこともなく、
安定した制御が達成される。
具体例では、更に、回転継手202が設けられ、第1のパ
イロット流路140並びに流路176、178、182及び184がこ
の回転継手200を介して連通されるようになっている。
そして、第1のパイロット流路140における、回転継手2
02の配設部位の上流側部位に第1の切換弁144、第2の
切換弁152及び第3の切換弁160が配設されている。かく
構成することにより、上記走行速度切換装置を例えば油
圧ショベルに適用した場合、第1の切換弁144、第2の
切換弁152及び第3の切換弁160を上部旋回体に配設する
ことができ、かくして油圧の配管が容易になる。
一般に、走行用流体圧モータは制御弁との間にカウンタ
バランス弁を介して駆動されるが、本考案に実質上関係
しないため、本明細書においては省略して説明してい
る。
以上、本考案に従って構成された走行速度切換装置の一
具体例について説明したが、本考案は上記具体例に限定
されるものではなく、本考案の範囲を逸脱することなく
種々の変形乃至修正が可能である。
例えば、具体例においては、流体圧モータとして斜板型
のものを用いて説明したが、他の型の可変容量流体圧モ
ータを用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に従って構成された走行速度切換装置
の一具体例を示す流体回路図。 第2図は、従来の走行速度切換装置の一部を示す流体回
路図。 2、102及び104……流体圧モータ 4、114及び126……容量切換弁 6……切換弁 28……切換スイッチ 140……第1のパイロット流路 142……パイロットポンプ 144……第1の切換弁 146及び148……パイロットピストン 152……第2の切換弁 156……第2のパイロット流路 158……第3のパイロット流路 160……第3の切換弁 166及び168……メインポンプ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】低容量及び高容量に切り換え可能な走行用
    流体圧モータと、 第1のパイロット流路からのパイロット圧によって第1
    の位置と第2の位置に選択的に切り換えられ、該第1の
    位置にあるときに該流体圧モータを高容量にすると共に
    該第2の位置にあるときに該流体圧モータを低容量にす
    る容量切換弁と、 該第1のパイロット流路に配設され、該第1のパイロッ
    ト流路を連通する第1の位置と該容量切換弁に作用する
    パイロット圧を逃がす第1の位置に選択的に位置付けら
    れる第1の切換弁と、 該第1のパイロット流路における、該容量切換弁と該第
    1の切換弁の間の部位のパイロット圧によって第1の位
    置と第2の位置に選択的に位置付けられる第2の切換弁
    と、を具備し、 該第1の切換弁は一対のパイロット室及びパイロットピ
    ストンを備え、ばねが作用する片方のパイロットピスト
    ンの作用面積は他方のパイロットピストンの作用面積よ
    りも小さく設定されており、 該第1の切換弁の該片方のパイロット室と該第2の切換
    弁とが第2のパイロット流路を介して接続され、該第1
    の切換弁の該他方のパイロット室と該第2の切換弁とが
    第3のパイロット流路を介して接続され、該第3のパイ
    ロット流路には該流体圧モータを駆動させるための最大
    駆動流体圧が作用するようになっており、 該最大駆動流体圧が小さいときには、該ばねの作用によ
    って該第1の切換弁が該第1の位置に保持され、該第1
    のパイロット流路のパイロット圧によって該第2の切換
    弁が第2の位置に保持され、これによって該第2のパイ
    ロット流路は該第2の切換弁を介して該第3のパイロッ
    ト流路に接続され、一方該最大駆動流体圧が大きいとき
    には、該第3のパイロット流路のパイロット圧によって
    該第1の切換弁が該第2の位置に保持され、該第2の切
    換弁に作用するパイロット圧が低下することによって該
    第2の切換弁が該第1の位置に保持され、これによって
    該第2のパイロット流路のパイロット圧が逃がされる、
    ことを特徴とする走行速度切換装置。
  2. 【請求項2】該第1のパイロット流路には回転継手が配
    設され、該パイロット流路における、該回転継手の配設
    部位より上流側部位に該第1の切換弁及び該第2の切換
    弁が設けられている請求項1記載の走行速度切換装置。
  3. 【請求項3】該第1のパイロット流路には、更に、該第
    1のパイロット流路を連通する第1の位置と該容量切換
    弁に作用するパイロット圧を逃がす第2の位置に選択的
    に位置付けられる第3の切換弁が配設されており、該第
    3の切換弁を該第2の位置にせしめると該容量切換弁が
    該第1の位置に位置付けられる請求項1又は2記載の走
    行速度切換装置。
JP12960388U 1988-10-04 1988-10-04 走行車輌の走行速度切換装置 Expired - Lifetime JPH0638934Y2 (ja)

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