JP2003170819A - パーキングブレーキ装置およびその組立方法 - Google Patents

パーキングブレーキ装置およびその組立方法

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JP2003170819A
JP2003170819A JP2001370885A JP2001370885A JP2003170819A JP 2003170819 A JP2003170819 A JP 2003170819A JP 2001370885 A JP2001370885 A JP 2001370885A JP 2001370885 A JP2001370885 A JP 2001370885A JP 2003170819 A JP2003170819 A JP 2003170819A
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brake lever
lever
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JP2001370885A
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Masahiko Komatsubara
政彦 小松原
Hiroki Ishikawa
裕樹 石川
Masahiro Imamachi
真浩 今町
Satoru Masuda
覚 増田
Shingo Hori
真吾 堀
Yoji Tsukamoto
洋史 塚本
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Honda Motor Co Ltd
Otsuka Koki Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Otsuka Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブレーキレバーのグリップの周面にガイド部材
を介して解除ノブを装着することで、解除ノブの操作性
を十分に高めることができるパーキングブレーキ装置を
提供する。 【解決手段】解除ノブ80は、ブレーキレバー30のグ
リップ40にある取付孔42に嵌装されたカバー部材7
0に摺動可能に重なる状態で、グリップ40の周面41
に装着される。解除ノブ80の係合突起82は、前記取
付孔42に嵌装されたカバー部材70の内側を通ってグ
リップ40内部に突出しており、該係合部82はリリー
スロッド61の先端側にある被係合孔63aに一体に係
合される。解除ノブ80を操作すると、その係合突起8
2はカバー部材70の内側に沿って案内され、該係合突
起82に係合した被係合孔63aのあるリリースロッド
61は、ブレーキレバー30の拘束を解除する軸方向に
移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、据付部材にブレー
キレバーを解除位置と作動位置との間を回動可能なよう
に支持し、該ブレーキレバーを前記解除位置から前記作
動位置に回動することにより、ブレーキワイヤを介して
制動部に力を伝達して制動力を発生させるようにしたパ
ーキングブレーキ装置およびその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパーキングブレーキ装置
としては、例えば、車両の運転席近傍に据付部材が固設
されており、この据付部材にブレーキレバーが起倒可能
に枢支され、該ブレーキレバーを引き起こすことによ
り、ブレーキワイヤを介して制動部に力が伝達されて制
動力が発生するマニュアル式のパーキングブレーキ装置
が知られている。
【0003】かかるパーキングブレーキ装置には、前記
ブレーキレバーを引き起こした状態に拘束するロック機
構が設けられている。ロック機構は、据付部材側に設け
られた被係合部に対して、爪部材の揺動端が係脱するよ
うに構成されている。ここで爪部材は、被係合部に係合
する方向に付勢されている。
【0004】ブレーキレバーの先端部にガイド孔が形成
され、ガイド孔に解除ノブの押圧子が前後方向(リリー
スロッドの軸方向)に移動可能に案内され、解除ノブを
付勢力に抗して後方に押し操作することで、解除ノブの
押圧子が操作力をリリースロッドを介してロック機構に
伝え、爪部材を被係合部から外し、ロック機構によるブ
レーキレバーの拘束を解除するものである。
【0005】ところで最近、ブレーキレバーおよび車室
内のインテリア装備品の一体感を効果的に醸し出して、
インテリア装備品の美観の向上を図るべく、インストル
メントパネルの中央に形成されたコンソールボックスの
側縁部に、そのブレーキレバーが配設されたものが考え
られている。このようなブレーキレバーでは、美観や操
作性を向上するために、ブレーキレバーのグリップの周
面に解除ノブが設けられる。
【0006】一般的に解除ノブは、ブレーキレバーを握
った手の親指で操作されるが、前記グリップの周面に解
除ノブを設けることにより、グリップを普通に握った手
の親指の近くに解除ノブを位置させることができ、親指
をわずかに動かすことで解除ノブに掛かり、そのまま解
除ノブを操作することができ、解除ノブの操作性を高め
ることが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前者のパーキングブレ
ーキ装置では、ブレーキレバーのガイド溝に解除ノブの
押圧子がリリースロッドの軸方向に移動可能に案内され
ているため、解除ノブを操作するときの操作力の方向
と、押圧子の移動方向とがリリースロッドの軸方向で一
致し、ガイド孔側から押圧子が受ける摩擦力を主に含む
操作抵抗は小さなものとなる。
【0008】しかしながら、美観や操作性の向上を図る
後者のパーキングブレーキ装置では、解除ノブを操作す
るときの操作力の方向は、グリップの周面に沿う方向で
ある一方、実際にリリースロッドを押す方向は、グリッ
プの内部に内挿されるリリースロッドの軸方向であり、
両者の方向は平行になって一致せず、解除ノブの操作時
に回転力が生じるようになる。そのため、グリップの周
面に解除ノブを単に設けただけでは、解除ノブをグリッ
プの周面に沿って円滑に移動し難くなり、解除ノブの操
作性を十分に高めることができないという問題がある。
【0009】また、前者のパーキングブレーキ装置の解
除ノブと後者のパーキングブレーキの解除ノブとでは、
両者の取付構造に大きな相違があり、前者の組立方法を
後者にそのまま流用できないという問題もある。
【0010】本発明は、以上のような従来技術の有する
問題点に着目してなされたもので、美観を向上すること
ができる上に、ブレーキレバーのグリップの周面にガイ
ド部材を介して解除ノブを装着することで、解除ノブの
操作性を十分に高めることができ、しかも簡易に組み立
てることが可能なパーキングブレーキ装置およびその組
立方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に
存する。 [1]据付部材にブレーキレバー(30)を解除位置と
作動位置との間を回動可能なように支持し、該ブレーキ
レバー(30)を前記解除位置から前記作動位置に回動
することにより、ブレーキワイヤ(BW)を介して制動
部に力を伝達して制動力を発生させるようにしたパーキ
ングブレーキ装置であり、前記ブレーキレバー(30)
を回動不能に前記作動位置に拘束するロック機構を備
え、解除ノブ(80)の操作力をリリースロッド(6
1)を介して前記ロック機構に伝えることで、前記ロッ
ク機構による前記ブレーキレバー(30)の拘束を解除
するパーキングブレーキ装置において、前記ブレーキレ
バー(30)のグリップ(40)の周面(41)に、前
記リリースロッド(61)が内挿されたグリップ(4
0)内部に連通し、グリップ(40)の長手方向に所定
長さ延びる取付孔(42)を形成し、該取付孔(42)
にその内周縁を囲む環状のカバー部材(70)を嵌装
し、前記解除ノブ(80)は、前記カバー部材(70)
の内側を通って前記グリップ(40)内部に突出する係
合部(82)を有し、該解除ノブ(80)が前記カバー
部材(70)に摺動可能に重なる状態で、前記係合部
(82)を前記リリースロッド(61)の先端側に設け
た被係合部(63a)に係合させることで、前記係合部
(82)および前記被係合部(63a)は一体となり前
記解除ノブ(80)の操作に伴い前記カバー部材(7
0)の内側に沿って案内され、前記リリースロッド(6
1)が軸方向に移動することを特徴とするパーキングブ
レーキ装置。
【0012】[2]前記ブレーキレバー(30)は、グ
リップ部(32)を有するレバー本体(31)と、該レ
バー本体(31)のグリップ部(32)の外周面(4
1)を被覆するグリップ(40)とを備え、前記レバー
本体(31)のグリップ部(32)において前記グリッ
プ(40)の取付孔(42)が重なる位置に、該取付孔
(42)に合致する下孔(34)が形成され、前記カバ
ー部材(70)は、前記取付孔(42)および前記下孔
(34)のそれぞれの内周縁を囲むように嵌装されるこ
とを特徴とする[1]記載のパーキングブレーキ装置。
【0013】[3]前記カバー部材(70)の上下の開
口端に、前記取付孔(42)および前記下孔(34)の
それぞれの周縁を重ね合わせた状態に挟持するためのフ
ランジ(71,72)を設けたことを特徴とする[2]
記載のパーキングブレーキ装置。
【0014】[4]前記カバー部材(70)の上側開口
端に設けた上側フランジ(71)を、該上側フランジ
(72)が重なる前記グリップ(40)の周面(41)
と滑らかに連続させることを特徴とする[3]記載のパ
ーキングブレーキ装置。
【0015】[5]前記解除ノブ(80)の係合部(8
2)は、解除ノブ(80)の底面より略垂直に突設され
た係合突起から成り、前記リリースロッド(61)のガ
イド部における被係合部(63a)は、前記係合突起が
貫通する被係合孔から成り、前記係合突起を前記被係合
孔に貫通させることにより、前記解除ノブ(80)と前
記リリースロッド(61)とを一体に結合することを特
徴とする[1],[2],[3]または[4]記載のパ
ーキングブレーキ装置。
【0016】[6]据付部材にブレーキレバー(30)
を解除位置と作動位置との間を回動可能なように支持
し、該ブレーキレバー(30)を前記解除位置から前記
作動位置に回動することにより、ブレーキワイヤ(B
W)を介して制動部に力を伝達して制動力を発生させる
ようにしたパーキングブレーキ装置であり、前記ブレー
キレバー(30)を回動不能に前記作動位置に拘束する
ロック機構を備え、解除ノブ(80)の操作力をリリー
スロッド(61)を介して前記ロック機構に伝えること
で、前記ロック機構による前記ブレーキレバー(30)
の拘束を解除するパーキングブレーキ装置の組立方法に
おいて、前記ブレーキレバー(30)は、グリップ部
(32)を有するレバー本体(31)と、該レバー本体
(31)のグリップ部(32)の外周面(41)を被覆
するグリップ(40)とを備え、前記ブレーキレバー
(30)のグリップ(40)の周面(41)に、前記リ
リースロッド(61)が内挿されたグリップ(40)内
部に連通し、グリップ(40)の長手方向に所定長さ延
びる取付孔(42)を形成し、前記レバー本体(31)
のグリップ部(32)において前記グリップ(40)の
取付孔(42)が重なる位置に、該取付孔(42)に合
致する下孔(34)を形成し、前記レバー本体(31)
のグリップ部(32)の外周面(41)をグリップ(4
0)で被覆してから、前記取付孔(42)および前記下
孔(34)のそれぞれの内周縁を囲むように環状のカバ
ー部材(70)を嵌装し、前記解除ノブ(80)は、前
記カバー部材(70)の内側を通って前記グリップ(4
0)内部に突出する係合部(82)を有し、前記解除ノ
ブ(80)が前記カバー部材(70)に摺動可能に重な
る状態で、前記係合部(82)を前記リリースロッド
(61)の先端側に設けた被係合部(63a)に係合さ
せることで、前記係合部(82)および前記被係合部
(63a)は一体となり前記解除ノブ(80)の操作に
伴い前記カバー部材(70)の内側に沿って案内され、
前記リリースロッド(61)が軸方向に移動するように
組み立てたことを特徴とするパーキングブレーキ装置の
組立方法。
【0017】次に前記各項に記載された発明の作用を説
明する。ブレーキレバー(30)が車室の前壁面を成す
コンソールボックス等のインテリア装備品に据付部材を
介して回動可能に支持されたものがある。このブレーキ
レバー(30)を車室内側に引いて、解除位置から作動
位置に回動すると、ブレーキワイヤ(BW)を介して制
動部に力が伝達されて制動力が発生する。ブレーキレバ
ー(30)が作動位置にあるとき、ロック機構によっ
て、前記ブレーキレバー(30)を作動位置に拘束する
ことができる。
【0018】ブレーキレバー(30)が作動位置に拘束
されているとき、かかる拘束を解除するには解除ノブ
(80)を操作するが、この解除ノブ(80)は、ブレ
ーキレバー(30)のグリップ(40)にある取付孔
(42)に嵌装されたカバー部材(70)に摺動可能に
重なる状態で、グリップ(40)の周面(41)に装着
されている。解除ノブ(80)を操作すると、グリップ
(40)の周面(41)に摺接しないでカバー部材(7
0)上を摺動するので、摩擦抵抗を受けず操作抵抗が少
なくてすみ、解除ノブ(80)の操作性が向上する。
【0019】解除ノブ(80)の係合部(82)は、前
記取付孔(42)に嵌装されたカバー部材(70)の内
側を通ってグリップ(40)内部に突出しており、該係
合部(82)はリリースロッド(61)の先端側にある
被係合部(63a)に一体に係合される。解除ノブ(8
0)を操作すると、その係合部(82)はカバー部材
(70)の内側に沿って案内され、該係合部(82)に
係合した被係合部(63a)のあるリリースロッド(6
1)は、前記ブレーキレバー(30)の拘束を解除する
軸方向に移動する。このように解除ノブ(80)とリリ
ースロッド(61)とは一体に連結されており、互いに
平行に同期して移動するので、解除ノブ(80)に対す
る操作力を、確実にリリースロッド(61)に直接伝達
することができる。
【0020】また、前記ブレーキレバー(30)は、グ
リップ部(32)を有するレバー本体(31)と、該レ
バー本体(31)のグリップ部(32)の外周面(4
1)を被覆するグリップ(40)とを備えるようにする
と良い。かかるブレーキレバー(30)では、前記レバ
ー本体(31)のグリップ部(32)において前記グリ
ップ(40)の取付孔(42)が重なる位置に、該取付
孔(42)に合致する下孔(34)を形成し、これら取
付孔(42)および下孔(34)のそれぞれの内周縁を
囲むようにカバー部材(70)を嵌装させれば、取付孔
(42)の周囲を補強することができると共に、解除ノ
ブ(80)が摺動可能に重なる下地となる。
【0021】前記カバー部材(70)の上下の開口端
に、それぞれ取付孔(42)および下孔(34)の各周
縁を重ね合わせた状態に挟持するためのフランジ(7
1,72)を設ければ、取付孔(42)および下孔(3
4)のそれぞれの内周縁が互いに剥離するような変形を
防止することができ、より確実に取付孔(42)の周囲
を補強することができる。また上側フランジ(71)
を、該上側フランジ(71)が重なるグリップ(40)
の周面(41)と滑らかに連続させれば、凹凸感がなく
なり、外観品質や美観を向上させることができる。な
お、カバー部材(70)の表面とグリップ(40)の表
面とを同色や同じ質感のもので統一すれば良い。
【0022】また、前記解除ノブ(80)の係合部(8
2)を、前記リリースロッド(61)の被係合部(63
a)に係合させることで、両者は一体に連結されるが、
具体的には例えば、前記係合部(82)を、解除ノブ
(80)の底面より略垂直に突設された係合突起とする
一方、前記被係合部(63a)を、前記係合突起が貫通
する被係合孔とすれば、両者を簡単な構成により確実に
係合させることができる。
【0023】以上のようなパーキングブレーキ装置は次
のように組み立てると良い。すなわち、先ず、レバー本
体(31)のグリップ部(32)の外周面(41)をグ
リップ(40)で被覆する。このとき、グリップ部(3
2)の下孔(34)にグリップ(40)の取付孔(4
2)を合致させる。次に、取付孔(42)および下孔
(34)のそれぞれの内周縁を囲むように環状のカバー
部材(70)を嵌装する。
【0024】続いて、解除ノブ(80)をカバー部材
(70)に摺動可能に重ねるようにして、解除ノブ(8
0)の係合部(82)をカバー部材(70)の内側に挿
通させて、該係合部(82)をリリースロッド(61)
の先端側にある被係合部(63a)に係合させる。それ
により、前記係合部(82)および前記被係合部(63
a)は一体となって、解除ノブ(80)の操作に伴いカ
バー部材(70)の内側に沿って案内され、リリースロ
ッド(61)が軸方向に移動するように容易かつ迅速に
組み立てられる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する各種実施の形態を説明する。図1〜図8は本発明の
第1実施の形態を示している。図1はブレーキレバーの
要部の縦断面図(図3のI−I線断面図)、図2はブレ
ーキレバーの要部の横断面図(図3のII−II線断面
図)、図3はブレーキレバーの正面図である図7のIII−
III線断面図、図4は解除位置に戻した状態で示すブレ
ーキレバーの取り付け状態斜視図、図5は作動位置に回
動した状態で示すブレーキレバーの取り付け状態斜視
図、図6は解除位置に戻した状態で示すブレーキレバー
の取り付け状態正面図、図7はブレーキレバーの正面図
である。
【0026】図3〜図6に示すように、自動車のインス
トルメントパネル10の中央部に形成されたコンソール
ボックス12に、カーナビゲーション13、空調用空気
吹き出しグリル14、オーディオ機器15、小物入れ1
6等が装備される。また、左ハンドルである運転席側に
おけるコンソールボックス12の側縁部(図示例では左
側縁部)には、パーキングブレーキ装置のブレーキレバ
ー30が配設される。このブレーキレバー30は、コン
ソールボックス12の、運転席側の側縁部に形成された
切欠き状の凹部11に収容される解除位置A(図3の状
態)と、その凹部11から脱出した作動位置B(図5の
状態)との間を回動し得るようになっている。
【0027】図1および図2に示すように、ブレーキレ
バー30の本体は鋼板製で、相互に組み合わせることで
中空のグリップ部32を持つ一対のレバー本体31と、
そのグリップ部32の外周面を被覆する合成樹脂製のグ
リップ40とから構成される。図3に示すように、レバ
ー本体31の基端部33は、コンソールボックス12の
前面壁を貫通してその内部に達しており、インストルメ
ントパネル10の支持用フレーム17に固着されたブラ
ケット20に枢軸21を介して取り付けられる。枢軸2
1に巻着された巻ばね25により、ブレーキレバー30
が解除位置Aに戻る方向に付勢されている。レバー本体
31の基端部33には、図示しない作動レバーに連なる
ブレーキワイヤBWが接続される。
【0028】前記ブラケット20には、枢軸21を中心
とした扇形のラチェットギア23と、このラチェットギ
ア23の一端に連なる平坦面24とが形成され、それら
に順次係合し得る爪部53を一端に持ったラチェットポ
ール52が枢軸51を介してレバー本体31に回動可能
に取り付けられる。爪部53は、ブレーキレバー30の
解除位置Aでは平坦面24に係合し、作動位置Bではラ
チェットギア23の何処かに係合するようになってい
る。
【0029】また、ラチェットポール52は、巻きばね
である第1付勢部材56によりその爪部53がラチェッ
トギア23に係合する係合方向に付勢されている。第1
付勢部材56の一端部57は、ラチェットポール52の
他端部54に形成されたフック部55に係止しており、
第1付勢部材56の他端部58は、レバー本体31に形
成されたフック部39に係止している。
【0030】ラチェットポール52の他端部54の方向
には、レバー本体31のグリップ部32に収容されるリ
リース機構60のリリースロッド61の基端部62が延
ばされ、そのリリースロッド61の基端部62に形成し
た軸部65に巻きばねである第2付勢部材66が巻着さ
れている。
【0031】リリースロッド61の中間部には長孔64
が形成されている。長孔64にはピン部材37が相対移
動可能に嵌合し、ピン部材37により、爪部53をラチ
ェットギア23から外すリリース位置と、爪部53をラ
チェットギア23に係合させる非リリース位置との間
を、リリースロッド61が案内移動可能に支持されてい
る。
【0032】第2付勢部材66の一端部67は、ラチェ
ットポール52の他端部54の近傍位置まで延ばされて
いる。ラチェットポール52は、解除操作時に他端部5
4に弾発的に当接可能な第2付勢部材66の一端部67
により、その爪部53がラチェットギア23から外れる
非係合方向に付勢される。
【0033】また、第2付勢部材66の巻着部から一端
部67まで延びる部位は、リリースロッド61に形成し
たフック部69に係止している。さらに、第2付勢部材
66の他端部68は、レバー本体31に形成されたフッ
ク部38に係止している。それにより、第2付勢部材6
6は、リリースロッド61を図3において斜め上方向
(第2付勢部材66の一端部67がラチェットポール5
2の他端部54から離れる方向)に付勢すると共に、リ
リースロッド61の基端部62をレバー本体31から浮
かした状態に支持している。
【0034】図1〜図3に示すように、グリップ40の
周面41における運転席側側面には、前記リリースロッ
ド61が内挿されたレバー本体31の内部に連通し、グ
リップ40の長手方向に所定長さ延びる取付孔42が形
成されている。また、レバー本体31のグリップ部32
において前記取付孔42が重なる位置には、取付孔42
の大きさおよび形状に合致する下孔34が形成されてい
る。
【0035】取付孔42および下孔34には、それぞれ
の内周縁を囲むように環状のカバー部材70が嵌装され
ている。このカバー部材70に重なるような状態で、解
除ノブ80は、取付孔42等の長手方向すなわちリリー
スロッド61の軸方向と平行に摺動可能にグリップ40
の周面41に装着される。
【0036】カバー部材70は、取付孔42および下孔
34に嵌装される程度の長さのスリーブ状に合成樹脂に
より成形されたものであり、カバー部材70の上下の開
口端には、それぞれ取付孔42および下孔34の各周縁
を重ね合わせた状態に挟持するためのフランジ71,7
2が設けられている。
【0037】カバー部材70の上側開口端に設けた上側
フランジ71は、解除ノブ80の頭部81の底面にほぼ
重なるように周面41上に広く延出するが、下側開口端
に設けた下側フランジ72は、こちら側から取付孔42
等に嵌入させやすいようにレバー本体31の裏面に沿っ
て僅かに延出する程度に形成されている。
【0038】また、グリップ40の周面41上における
取付孔42の周囲には、前記上側フランジ71が重なる
分だけ凹んだ窪み41aが形成されている。カバー部材
70は、前記グリップ40の周面41と同系色の合成樹
脂製であり、窪み41aに填ったカバー部材70の上側
フランジ71の表面は、グリップ40の周面41と滑ら
かに連続するように設定されている。
【0039】図1,図2,図8に示すように、解除ノブ
80は、グリップ40の周面41上に表出したカバー部
材70の上側フランジ71上に重なる状態で摺動可能に
装着されており、カバー部材70の上側フランジ71上
を移動する頭部81と、頭部81の底面の略中央より略
垂直に突設された係合部として係合突起82とから成
る。また、リリースロッド61の先端部63には、解除
ノブ80の係合突起82が係合して、両者を一体に連結
するための被係合部である被係合孔63aが設けられて
いる。
【0040】解除ノブ80の係合突起82は、前記グリ
ップ40の取付孔42に嵌装されたカバー部材70の内
側を通って、グリップ部32の内部に突出している。こ
の係合突起82を、前記リリースロッド61の先端部6
3にある被係合孔63aに係合させることで、解除ノブ
80とリリースロッド61とは一体となる。すなわち、
解除ノブ80の操作に伴って、これと一体のリリースロ
ッド61は軸方向に移動するように構成されている。
【0041】さらに詳しくは、解除ノブ80にある係合
突起82の先端には、一端側に突出する掛止部82aが
突設されており、係合突起82の中程には、他端側に突
出するストッパ部82bが突設されている。また、係合
突起82の先端の他端側にはテーパー82cが設けられ
ている。掛止部82aとストッパ部82bとの間隔はリ
リースロッド61の厚み分に設定されており、これらの
間にリリースロッド61の被係合孔63aは位置決めさ
れて係合するようになっている。
【0042】リリースロッド61の被係合孔63aは、
前記係合突起82がちょうど貫通し得る断面形状であ
り、先端部63の反対側まで貫通している。前記係合突
起82を、その掛止部82aが前記被係合孔63aの反
対側に抜け出る状態まで被係合孔63aに貫通させるこ
とにより、前記解除ノブ80と前記リリースロッド61
とは一体に結合される。
【0043】ところで、図3および図4に示すように、
ブレーキレバー30をその解除位置Aで収容するコンソ
ールボックス12の凹部11は、運転席側の側面と、車
体後方側の後面とが開放されており、したがって、解除
ノブ80は、その凹部11の開放側面に対応したグリッ
プ40の側面に配設されることになる。これに伴い、グ
リップ40の頭部と、それが対応する凹部11の上端壁
との間の隙間は、解除ノブ80に何等干渉されることな
く、ブレーキレバー30の回動を許容するだけの小間隙
とされる。凹部11の側壁および底壁とグリップ40と
の間には、グリップ40を把持する運転者の手の挿入を
可能にするスペース18が設けられている。
【0044】また、図3に示すように、ブレーキレバー
30には衝撃吸収部35,36が設けられている。具体
的には、衝撃吸収部35,36は、一対のレバー本体3
1の各所定位置にそれぞれ設けられている。衝撃吸収部
35,36は切り込み溝の形状に形成され、ブレーキレ
バー30を車室内側に引くとき、切り込み溝の溝口35
a,36aが閉じていることで、溝口35a,36aの
口縁同士が突き当たって、ブレーキレバー30を車室内
側に引くときの操作力に抗し、ブレーキレバー30を引
く方向(図3においてD1方向)とは略反対方向(図3
においてD2方向)の衝撃力を受けると、切り込み溝の
溝口35a,36aが開くように変形することで、衝撃
力を吸収するものである。
【0045】次に本実施の形態の作用を説明する。本実
施の形態に係るパーキングブレーキ装置は、次のように
組み立てられる。すなわち、先ず、レバー本体31のグ
リップ部32の外周面41をグリップ40で被覆する。
このとき、図1および図2に示すように、グリップ部3
2の下孔34にグリップ40の取付孔42を合致させ
る。
【0046】次に、取付孔42および下孔34のそれぞ
れの内周縁を囲むように、環状のカバー部材70を嵌装
する。カバー部材70は合成樹脂製である程度は弾性変
形可能であり、下側フランジ72の方から取付孔42等
に圧入するとよい。下側フランジ72の周囲への延出は
わずかであり、この下側フランジ72が変形しつつ下孔
34をくぐり抜けると、元の状態に復元して下孔34の
周囲に出っ張るように広がり抜け止めとなる。
【0047】一方、カバー部材70の上側フランジ71
は、グリップ40の周面41上に広く延出しており、周
面41の窪み41aにはまり込み、それにより、上側フ
ランジ71表面は、グリップ40の周面41と滑らかに
連続する。それにより、余分な凹凸感がなくなり、外観
品質や美観を向上させることができる。カバー部材70
とグリップ40とを同色や同じ質感のもので統一すれば
なおさら良い。
【0048】カバー部材70の嵌装によって、取付孔4
2および下孔34の周囲は補強され、特にカバー部材7
0の上側フランジ71と下側フランジ72とにより、取
付孔42および下孔34の各周縁は重ね合わさる状態に
挟持されるため、これらの内周縁が互いに剥離するよう
な変形を防止することができ、より確実に取付孔42の
周囲を補強することができる。
【0049】続いて、解除ノブ80をカバー部材70に
摺動可能に重ねるようにして、解除ノブ80の係合突起
82をカバー部材70の内側に挿通させて、該係合突起
82をリリースロッド61の先端側にある被係合孔63
aに係合させる。それにより、係合突起82と被係合孔
63aは一体となり、解除ノブ80は、カバー部材70
に重なるような状態で、取付孔42等の長手方向すなわ
ちリリースロッド61の軸方向と平行に摺動可能にグリ
ップ40の周面41に装着される。
【0050】図8に示すように、係合突起82の先端に
は掛止部82aがあるが、その他端側にはテーパー82
cがあるため、係合突起82は被係合孔63a内にスム
ーズに案内され、テーパー82cがほぼ貫通し終えた時
点で、掛止部82aは被係合孔63aの出口側方に突出
して抜け止めとなる。また、被係合孔63aの入口側方
にはストッパ部82bが対接するため、ちょうど掛止部
82aとストッパ部82bとの間に、リリースロッド6
1は位置決めされて一体に結合される。このように解除
ノブ80とリリースロッド61とは、簡易かつ迅速に一
体に組み付けることができる。
【0051】以上のように組み立てられたパーキングブ
レーキ装置は、次のように作動する。図3および図4に
示すように、ブレーキレバー30が解除位置Aにあると
き、コンソールボックス12の切欠き状の凹部11に収
容されている。また、ラチェットポール52の爪部53
は、平坦面24に当接している。リリースロッド61は
非リリース位置にあって、リリースロッド61の基端部
62に設けられた第2付勢部材66の一端部67はラチ
ェットポール52の他端部54から離れており、ラチェ
ットポール52は第1付勢部材56によって、図3にお
いて半時計方向に付勢されている。
【0052】解除位置Aにあるブレーキレバー30を、
ブレーキワイヤBWからの反力および巻ばね25の付勢
力に抗して、車室内側に引くことで、解除位置Aから作
動位置Bに回動させると、ラチェットポール52の爪部
53が平坦面24からラチェットギア23に移動して、
第1付勢部材56の付勢力により、ラチェットギア23
に順次係合していき、作動位置Bではラチェットギア2
3の何処かに係合する。それにより、ブレーキレバー3
0は作動位置に拘束される。このように、ブレーキレバ
ー30が作動位置に拘束されているとき、ブレーキワイ
ヤBWは引き込まれていることから、図外の制動部に制
動力が生じている。
【0053】ブレーキレバー30が作動位置に拘束され
ているとき、かかる拘束を解除するには、先ずブレーキ
レバー30をさらに車室内側に引く第1操作により、ラ
チェットポール52の爪部53とラチェットギア23と
の摩擦力を減少させる。次に、解除ノブ80を第2付勢
部材66の付勢力に抗して下方へ押す第2操作を行う
が、解除ノブ80はグリップ40の取付孔42に嵌装さ
れたカバー部材70に摺動可能に重なる状態で周面41
上に装着されているから、解除ノブ80はグリップ40
の周面41に殆ど摺接しないで、カバー部材70上を摺
動する。そのため、摩擦抵抗を受けず操作抵抗が少なく
てすむ。
【0054】解除ノブ80を操作すると、その係合突起
82はカバー部材70の内側に沿って案内され、該係合
突起82に係合した被係合孔63aのあるリリースロッ
ド61は、非リリース位置からリリース位置に軸方向に
移動する。このように解除ノブ80とリリースロッド6
1とは一体に連結されており、互いに平行に同期して移
動するので、解除ノブ80に対する操作力を、確実にリ
リースロッド61に直接伝達することができる。
【0055】リリースロッド61が非リリース位置から
リリース位置に実際に移動すると、第2付勢部材66の
一端部67がラチェットポール52の他端部54に弾発
的に当接する。すると、ラチェットポール52の他端部
54が受ける弾発力が前記減少した摩擦力および第1付
勢部材56の付勢力より大きいことから、ラチェットポ
ール52が図3において時計方向に回動し、ラチェット
ポール52の爪部53がラチェットギア23から外れ
る。それにより、ブレーキレバー30の拘束が解除され
る。
【0056】次に、巻ばね25の付勢力、およびブレー
キワイヤBWの戻り力により、ブレーキレバー30を車
室内側に引く方向D1とは反対方向D2に操作すれば、
ブレーキレバー30が作動位置Bから解除位置Aに回動
し、ブレーキワイヤBWは引き戻されることから、制動
力が消滅するようになる。ブレーキレバー30を解除位
置Aに戻した後に、解除ノブ80の操作を止めれば、リ
リースロッド61が第2付勢部材66の付勢力により、
リリース位置から非リリース位置に戻り、第2付勢部材
66の一端部67がラチェットポール52の他端部54
から離れ、ラチェットポール52の爪部53が平坦面2
4に係合した元の状態に戻る。
【0057】図9は本発明の第2実施の形態を示してい
る。本実施の形態では、解除ノブ80の係合突起82を
簡略化したものである。すなわち、係合突起82の基本
的な構成は前記第1実施の形態と同様であるが、掛止部
82aおよびストッパ部82bは省かれている。それに
より、係合突起82の被係合孔63aに対する特別な抜
け止めや位置決めのための構造はないが、その分さらに
構成を簡略化することで製造コストを低減することが可
能となる。
【0058】図10は本発明の第3実施の形態を示して
いる。本実施の形態では、解除ノブ80の係合部83お
よびリリースロッド61の被係合部63bの構造が、前
記係合突起82および被係合孔63aとは異なる。すな
わち、係合部83は、その先端に両側方に延出する一対
の鍔83aと、各鍔83aの間に凹設された嵌入溝83
bを有して成る。一方、被係合孔63aは、前記嵌入溝
83bに嵌合する突起状に設けられている。このような
本実施の形態では、係合部83と被係合部63bとをよ
り簡単に係合させることができるが、接着剤によって互
いに外れないように結合させると良い。
【0059】以上、本発明の各種実施の形態を図面によ
って説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形
態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、係合部や被係合部の具体的構造は、図示したも
のに限定されないことは言うまでもない。
【0060】
【発明の効果】本発明に係るパーキングブレーキ装置に
よれば、解除ノブは、ブレーキレバーのグリップにある
取付孔に嵌装されたカバー部材に摺動可能に重なる状態
で、グリップの周面に装着されるので、解除ノブを操作
すると、グリップの周面に摺接しないでカバー部材上を
摺動するから、摩擦抵抗を受けず操作抵抗が少なくてす
み、解除ノブの操作性が向上する。
【0061】また、解除ノブの係合部は、前記取付孔に
嵌装されたカバー部材の内側を通ってグリップ内部に突
出しており、該係合部はリリースロッドの先端側にある
被係合部に一体に係合されるから、解除ノブとリリース
ロッドとは一体に連結されて互いに平行に同期して移動
するので、解除ノブに対する操作力を、確実にリリース
ロッドに直接伝達することができる。
【0062】さらに、前記係合部を、解除ノブの底面よ
り略垂直に突設された係合突起として設ける一方、前記
被係合部を、係合突起が貫通する被係合孔として設ける
ことにより、簡易な構成により組み付けも容易に、解除
ノブとリリースロッドとを一体に結合することが可能と
なる。
【0063】このようなパーキングブレーキ装置は、同
じく本発明に係るパーキングブレーキ装置の組立方法に
よって容易かつ迅速に組み立てることができ、製造コス
トを低減することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態に係るブレーキレバー
の要部を示す縦断面図(図3のI−I線断面図)であ
る。
【図2】本発明の第1実施の形態に係るブレーキレバー
の要部を示す横断面図(図3のII−II線断面図)であ
る。
【図3】図7のIII−III線断面図である。
【図4】本発明の第1実施の形態に係るブレーキレバー
の取り付け状態を示す斜視図であり、ブレーキレバーを
解除位置に戻した状態で示すものである。
【図5】本発明の第1実施の形態に係るブレーキレバー
の取り付け状態を示す斜視図であり、ブレーキレバーを
作動位置に回動した状態で示すものである。
【図6】図4の正面図である。
【図7】本発明の第1実施の形態に係るブレーキレバー
の正面図である。
【図8】本発明の第1実施の形態に係るレバー本体とリ
リースロッド、それに解除ノブの組み立てを説明する分
解斜視図である。
【図9】本発明の第2実施の形態に係るブレーキレバー
の要部を示す縦断面図である。
【図10】本発明の第3実施の形態に係るブレーキレバ
ーの要部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
BW…ブレーキワイヤ 10…インストルメントパネル 12…コンソールボックス 13…カーナビゲーション 14…空調用空気吹き出しグリル 18…スペース 20…ブラケット 21…枢軸 23…ラチェットギア 24…平坦面 25…巻ばね 26…下孔 30…ブレーキレバー 31…レバー本体 32…グリップ部 33…基端部 34…下孔 35,36…衝撃吸収部 35a,36a…溝口 37…ピン部材 40…グリップ 41…周面 42…取付孔 51…枢軸 52…ラチェットポール 53…爪部 54…他端部 55…フック部 56…第1付勢部材 57…一端部 58…他端部 60…リリース機構 61…リリースロッド 62…基端部 63…先端部 63a…被係合孔 63b…被係合部 64…長孔 66…第2付勢部材 70…カバー部材 71…上側フランジ 72…下側フランジ 80…解除ノブ 81…頭部 82…係合突起 82a…掛止部 82b…ストッパ部 83…係合部 83a…鍔 83b…嵌入溝
フロントページの続き (72)発明者 石川 裕樹 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 今町 真浩 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 増田 覚 神奈川県横浜市港北区樽町3丁目7番77号 大塚工機株式会社内 (72)発明者 堀 真吾 神奈川県横浜市港北区樽町3丁目7番77号 大塚工機株式会社内 (72)発明者 塚本 洋史 神奈川県横浜市港北区樽町3丁目7番77号 大塚工機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】据付部材にブレーキレバーを解除位置と作
    動位置との間を回動可能なように支持し、該ブレーキレ
    バーを前記解除位置から前記作動位置に回動することに
    より、ブレーキワイヤを介して制動部に力を伝達して制
    動力を発生させるようにしたパーキングブレーキ装置で
    あり、前記ブレーキレバーを回動不能に前記作動位置に
    拘束するロック機構を備え、解除ノブの操作力をリリー
    スロッドを介して前記ロック機構に伝えることで、前記
    ロック機構による前記ブレーキレバーの拘束を解除する
    パーキングブレーキ装置において、 前記ブレーキレバーのグリップの周面に、前記リリース
    ロッドが内挿されたグリップ内部に連通し、グリップの
    長手方向に所定長さ延びる取付孔を形成し、該取付孔に
    その内周縁を囲む環状のカバー部材を嵌装し、 前記解除ノブは、前記カバー部材の内側を通って前記グ
    リップ内部に突出する係合部を有し、該解除ノブが前記
    カバー部材に摺動可能に重なる状態で、前記係合部を前
    記リリースロッドの先端側に設けた被係合部に係合させ
    ることで、前記係合部および前記被係合部は一体となり
    前記解除ノブの操作に伴い前記カバー部材の内側に沿っ
    て案内され、前記リリースロッドが軸方向に移動するこ
    とを特徴とするパーキングブレーキ装置。
  2. 【請求項2】前記ブレーキレバーは、グリップ部を有す
    るレバー本体と、該レバー本体のグリップ部の外周面を
    被覆するグリップとを備え、 前記レバー本体のグリップ部において前記グリップの取
    付孔が重なる位置に、該取付孔に合致する下孔が形成さ
    れ、前記カバー部材は、前記取付孔および前記下孔のそ
    れぞれの内周縁を囲むように嵌装されることを特徴とす
    る請求項1記載のパーキングブレーキ装置。
  3. 【請求項3】前記カバー部材の上下の開口端に、前記取
    付孔および前記下孔のそれぞれの周縁を重ね合わせた状
    態に挟持するためのフランジを設けたことを特徴とする
    請求項2記載のパーキングブレーキ装置。
  4. 【請求項4】前記カバー部材の上側開口端に設けた上側
    フランジを、該上側フランジが重なる前記グリップの周
    面と滑らかに連続させることを特徴とする請求項3記載
    のパーキングブレーキ装置。
  5. 【請求項5】前記解除ノブの係合部は、解除ノブの底面
    より略垂直に突設された係合突起から成り、 前記リリースロッドのガイド部における被係合部は、前
    記係合突起が貫通する被係合孔から成り、 前記係合突起を前記被係合孔に貫通させることにより、
    前記解除ノブと前記リリースロッドとを一体に結合する
    ことを特徴とする請求項1,2,3または4記載のパー
    キングブレーキ装置。
  6. 【請求項6】据付部材にブレーキレバーを解除位置と作
    動位置との間を回動可能なように支持し、該ブレーキレ
    バーを前記解除位置から前記作動位置に回動することに
    より、ブレーキワイヤを介して制動部に力を伝達して制
    動力を発生させるようにしたパーキングブレーキ装置で
    あり、前記ブレーキレバーを回動不能に前記作動位置に
    拘束するロック機構を備え、解除ノブの操作力をリリー
    スロッドを介して前記ロック機構に伝えることで、前記
    ロック機構による前記ブレーキレバーの拘束を解除する
    パーキングブレーキ装置の組立方法において、 前記ブレーキレバーは、グリップ部を有するレバー本体
    と、該レバー本体のグリップ部の外周面を被覆するグリ
    ップとを備え、 前記ブレーキレバーのグリップの周面に、前記リリース
    ロッドが内挿されたグリップ内部に連通し、グリップの
    長手方向に所定長さ延びる取付孔を形成し、 前記レバー本体のグリップ部において前記グリップの取
    付孔が重なる位置に、該取付孔に合致する下孔を形成
    し、 前記レバー本体のグリップ部の外周面をグリップで被覆
    してから、前記取付孔および前記下孔のそれぞれの内周
    縁を囲むように環状のカバー部材を嵌装し、 前記解除ノブは、前記カバー部材の内側を通って前記グ
    リップ内部に突出する係合部を有し、 前記解除ノブが前記カバー部材に摺動可能に重なる状態
    で、前記係合部を前記リリースロッドの先端側に設けた
    被係合部に係合させることで、前記係合部および前記被
    係合部は一体となり前記解除ノブの操作に伴い前記カバ
    ー部材の内側に沿って案内され、前記リリースロッドが
    軸方向に移動するように組み立てたことを特徴とするパ
    ーキングブレーキ装置の組立方法。
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