JP2003170818A - パーキングブレーキ装置およびその組立方法 - Google Patents

パーキングブレーキ装置およびその組立方法

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JP2003170818A
JP2003170818A JP2001370884A JP2001370884A JP2003170818A JP 2003170818 A JP2003170818 A JP 2003170818A JP 2001370884 A JP2001370884 A JP 2001370884A JP 2001370884 A JP2001370884 A JP 2001370884A JP 2003170818 A JP2003170818 A JP 2003170818A
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brake lever
lever
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JP2001370884A
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Masahiko Komatsubara
政彦 小松原
Hiroki Ishikawa
裕樹 石川
Masahiro Imamachi
真浩 今町
Satoru Masuda
覚 増田
Shingo Hori
真吾 堀
Yoji Tsukamoto
洋史 塚本
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Honda Motor Co Ltd
Otsuka Koki Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Otsuka Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブレーキレバーのグリップの周面にガイド部材
を介して解除ノブを装着することで、解除ノブの操作性
を十分に高めることができるパーキングブレーキ装置を
提供する。 【解決手段】ブレーキレバー30のグリップ40の周面
41に、リリースロッド61が内挿されたグリップ40
内部に連通する取付孔42を形成し、リリースロッド6
1の先端部63に、前記取付孔42に沿って案内される
ガイド部70を予め一体に設けておき、前記解除ノブ8
0は、前記取付孔42を通って前記グリップ40内部に
突出する係合突起83を有し、該係合突起83をリリー
スロッド61のガイド部70に設けた被係合孔72に係
合させることで、前記係合突起83および前記被係合孔
72は一体となり解除ノブ80の操作に伴い取付孔42
の長手方向に案内され、リリースロッド61が軸方向に
移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、据付部材にブレー
キレバーを解除位置と作動位置との間を回動可能なよう
に支持し、該ブレーキレバーを前記解除位置から前記作
動位置に回動することにより、ブレーキワイヤを介して
制動部に力を伝達して制動力を発生させるようにしたパ
ーキングブレーキ装置およびその組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパーキングブレーキ装置
としては、例えば、車両の運転席近傍に据付部材が固設
されており、この据付部材にブレーキレバーが起倒可能
に枢支され、該ブレーキレバーを引き起こすことによ
り、ブレーキワイヤを介して制動部に力が伝達されて制
動力が発生するマニュアル式のパーキングブレーキ装置
が知られている。
【0003】かかるパーキングブレーキ装置には、前記
ブレーキレバーを引き起こした状態に拘束するロック機
構が設けられている。ロック機構は、据付部材側に設け
られた被係合部に対して、爪部材の揺動端が係脱するよ
うに構成されている。ここで爪部材は、被係合部に係合
する方向に付勢されている。
【0004】ブレーキレバーの先端部にガイド孔が形成
され、ガイド孔に解除ノブの押圧子が前後方向(リリー
スロッドの軸方向)に移動可能に案内され、解除ノブを
付勢力に抗して後方に押し操作することで、解除ノブの
押圧子が操作力をリリースロッドを介してロック機構に
伝え、爪部材を被係合部から外し、ロック機構によるブ
レーキレバーの拘束を解除するものである。
【0005】ところで最近、ブレーキレバーおよび車室
内のインテリア装備品の一体感を効果的に醸し出して、
インテリア装備品の美観の向上を図るべく、インストル
メントパネルの中央に形成されたコンソールボックスの
側縁部に、そのブレーキレバーが配設されたものが考え
られている。このようなブレーキレバーでは、美観や操
作性を向上するために、ブレーキレバーのグリップの周
面に解除ノブが設けられる。
【0006】一般的に解除ノブは、ブレーキレバーを握
った手の親指で操作されるが、前記グリップの周面に解
除ノブを設けることにより、グリップを普通に握った手
の親指の近くに解除ノブを位置させることができ、親指
をわずかに動かすことで解除ノブに掛かり、そのまま解
除ノブを操作することができ、解除ノブの操作性を高め
ることが可能となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前者のパーキングブレ
ーキ装置では、ブレーキレバーのガイド溝に解除ノブの
押圧子がリリースロッドの軸方向に移動可能に案内され
ているため、解除ノブを操作するときの操作力の方向
と、押圧子の移動方向とがリリースロッドの軸方向で一
致し、ガイド孔側から押圧子が受ける摩擦力を主に含む
操作抵抗は小さなものとなる。
【0008】しかしながら、美観や操作性の向上を図る
後者のパーキングブレーキ装置では、解除ノブを操作す
るときの操作力の方向は、グリップの周面に沿う方向で
ある一方、実際にリリースロッドを押す方向は、グリッ
プの内部に内挿されるリリースロッドの軸方向であり、
両者の方向は平行になって一致せず、解除ノブの操作時
に回転力が生じるようになる。そのため、グリップの周
面に解除ノブを単に設けただけでは、解除ノブをグリッ
プの周面に沿って円滑に移動し難くなり、解除ノブの操
作性を十分に高めることができないという問題がある。
【0009】また、前者のパーキングブレーキ装置の解
除ノブと後者のパーキングブレーキの解除ノブとでは、
両者の取付構造に大きな相違があり、前者の組立方法を
後者にそのまま流用できないという問題もある。
【0010】本発明は、以上のような従来技術の有する
問題点に着目してなされたもので、美観を向上すること
ができる上に、ブレーキレバーのグリップの周面にガイ
ド部材を介して解除ノブを装着することで、解除ノブの
操作性を十分に高めることができ、しかも簡易に組み立
てることが可能なパーキングブレーキ装置およびその組
立方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に
存する。 [1]据付部材にブレーキレバー(30)を解除位置と
作動位置との間を回動可能なように支持し、該ブレーキ
レバー(30)を前記解除位置から前記作動位置に回動
することにより、ブレーキワイヤ(BW)を介して制動
部に力を伝達して制動力を発生させるようにしたパーキ
ングブレーキ装置であり、前記ブレーキレバー(30)
を回動不能に前記作動位置に拘束するロック機構を備
え、解除ノブ(80)の操作力をリリースロッド(6
1)を介して前記ロック機構に伝えることで、前記ロッ
ク機構による前記ブレーキレバー(30)の拘束を解除
するパーキングブレーキ装置において、前記ブレーキレ
バー(30)のグリップ(40)の周面(41)に、前
記リリースロッド(61)が内挿されたグリップ(4
0)内部に連通し、グリップ(40)の長手方向に所定
長さ延びる取付孔(42)を形成し、前記リリースロッ
ド(61)の先端側において前記取付孔(42)に対向
する周面(63a)に、前記取付孔(42)に沿って案
内されるガイド部(70)を予め一体に設けておき、前
記解除ノブ(80)は、前記取付孔(42)を通って前
記グリップ(40)内部に突出する係合部(83)を有
し、該係合部(83)を前記リリースロッド(61)の
ガイド部(70)に設けた被係合部(72)に係合させ
ることで、前記係合部(83)および前記被係合部(7
2)は一体となり前記解除ノブ(80)の操作に伴い前
記取付孔(42)の長手方向に案内され、前記リリース
ロッド(61)が軸方向に移動することを特徴とするパ
ーキングブレーキ装置。
【0012】[2]前記解除ノブ(80)の係合部(8
3)は、解除ノブ(80)の底面より略垂直に突設され
た係合突起から成り、該係合突起の先端には、外周方向
に膨出すると共に弾発的に縮径可能な膨出部(83a)
が設けられ、前記リリースロッド(61)のガイド部
(70)における被係合部(72)は、前記係合突起の
膨出部(83a)が縮径した状態で貫通する被係合孔か
ら成り、前記係合突起を、その膨出部(83a)が前記
被係合孔の反対側に抜け出る状態まで被係合孔に貫通さ
せることにより、前記解除ノブ(80)と前記リリース
ロッド(61)とを一体に結合することを特徴とする
[1]記載のパーキングブレーキ装置。
【0013】[3]前記ブレーキレバー(30)は、グ
リップ部(32)を有するレバー本体(31)と、該レ
バー本体(31)のグリップ部(32)の外周面を被覆
するグリップ(40)とを備え、前記レバー本体(3
1)のグリップ部(32)において前記グリップ(4
0)の取付孔(42)が重なる位置に、グリップ部(3
2)の先端縁から基端側に所定の長さ凹入するガイド溝
(34)を形成し、該ガイド溝(34)の内周縁に対し
て、前記リリースロッド(61)のガイド部(70)は
長手方向に移動可能に嵌装されることを特徴とする
[1]または[2]記載のパーキングブレーキ装置。
【0014】[4]前記グリップ(40)の取付孔(4
2)内で前記解除ノブ(80)の係合部(83)の軌跡
に対応する部位にだけ貫通溝(91)が形成されたカバ
ー部材(90)を有し、該カバー部材(90)で前記取
付孔(42)を塞いで隠蔽することを特徴とする[3]
記載のパーキングブレーキ装置。
【0015】[5]前記カバー部材(90)の表面は、
前記グリップ(40)の周面(41)と滑らかに連続し
ていることを特徴とする[4]記載のパーキングブレー
キ装置。
【0016】[6]据付部材にブレーキレバー(30)
を解除位置と作動位置との間を回動可能なように支持
し、該ブレーキレバー(30)を前記解除位置から前記
作動位置に回動することにより、ブレーキワイヤ(B
W)を介して制動部に力を伝達して制動力を発生させる
ようにしたパーキングブレーキ装置であり、前記ブレー
キレバー(30)を回動不能に前記作動位置に拘束する
ロック機構を備え、解除ノブ(80)の操作力をリリー
スロッド(61)を介して前記ロック機構に伝えること
で、前記ロック機構による前記ブレーキレバー(30)
の拘束を解除するパーキングブレーキ装置の組立方法に
おいて、前記ブレーキレバー(30)は、グリップ部
(32)を有するレバー本体(31)と、該レバー本体
(31)のグリップ部(32)の外周面を被覆するグリ
ップ(40)とを備え、前記ブレーキレバー(30)の
グリップ(40)の周面(41)に、前記リリースロッ
ド(61)が内挿されたグリップ(40)内部に連通
し、グリップ(40)の長手方向に所定長さ延びる取付
孔(42)を形成し、前記レバー本体(31)のグリッ
プ部(32)において前記グリップ(40)の取付孔
(42)が重なる位置に、グリップ部(32)の先端縁
から基端側に所定の長さ凹入するガイド溝(34)を形
成し、前記リリースロッド(61)の先端側において前
記取付孔(42)に対向する周面(63a)に、前記取
付孔(42)に沿って案内されるガイド部(70)を予
め一体に設けておき、前記解除ノブ(80)は、前記取
付孔(42)を通って前記グリップ(40)内部に突出
する係合部(83)を有し、前記グリップ(40)の取
付孔(42)内で前記解除ノブ(80)の係合部(8
3)の軌跡に対応する部位にだけ貫通溝(91)が形成
されたカバー部材(90)を有し、前記リリースロッド
(61)のガイド部(70)を、前記グリップ部(3
2)におけるガイド溝(34)の内周縁に対して長手方
向に移動可能に嵌装してから、前記レバー本体(31)
のグリップ部(32)の外周面をグリップ(40)で被
覆しつつ、グリップ部(32)のガイド溝(34)にグ
リップ(40)の取付孔(42)を合致させ、前記カバ
ー部材(90)で前記取付孔(42)を塞いで隠蔽して
から、前記解除ノブ(80)の係合部(83)を前記カ
バー部材(90)の貫通溝(91)に挿通させて、さら
に前記解除ノブ(80)の係合部(83)を前記リリー
スロッド(61)のガイド部(70)に設けた被係合部
(72)に係合させることで、前記係合部(83)およ
び前記被係合部(72)は一体となり前記解除ノブ(8
0)の操作に伴い前記取付孔(42)の長手方向に案内
され、前記リリースロッド(61)が軸方向に移動する
ように組み立てたことを特徴とするパーキングブレーキ
装置の組立方法。
【0017】次に前記各項に記載された発明の作用を説
明する。ブレーキレバー(30)が車室の前壁面を成す
コンソールボックス等のインテリア装備品に据付部材を
介して回動可能に支持されたものがある。このブレーキ
レバー(30)を車室内側に引いて、解除位置から作動
位置に回動すると、ブレーキワイヤ(BW)を介して制
動部に力が伝達されて制動力が発生する。ブレーキレバ
ー(30)が作動位置にあるとき、ロック機構によっ
て、前記ブレーキレバー(30)を作動位置に拘束する
ことができる。
【0018】ブレーキレバー(30)が作動位置に拘束
されているとき、解除ノブ(80)を操作すると、解除
ノブ(80)の係合部(83)と一体に係合したリリー
スロッド(61)のガイド部(70)が、グリップ(4
0)の周面(41)にある取付孔(42)の長手方向に
案内される。これに伴いリリースロッド(61)は前記
ロック機構によるブレーキレバー(30)の拘束を解除
する軸方向に移動する。このように解除ノブ(80)と
リリースロッド(61)とは一体に連結されており、互
いに平行に同期して移動するので、解除ノブ(80)に
対する操作力を、確実にリリースロッド(61)に直接
伝達することができる。
【0019】解除ノブ(80)の係合部(83)を、前
記リリースロッド(61)のガイド部(70)にある被
係合部(72)に係合させることで、両者は一体に連結
されるが、具体的には以下のようにすると良い。すなわ
ち、前記係合部(83)を、解除ノブ(80)の底面よ
り略垂直に突設された係合突起として、該係合突起の先
端に、外周方向に膨出すると共に弾発的に縮径可能な膨
出部(83a)を設ける一方、前記被係合部(72)
を、前記係合突起の膨出部(83a)が縮径した状態で
貫通する被係合孔とする。
【0020】そして、前記係合突起を、その膨出部(8
3a)が前記被係合孔の反対側に抜け出る状態まで被係
合孔に貫通させることにより、簡易な構成により組み付
けも容易に、前記解除ノブ(80)と前記リリースロッ
ド(61)とを一体に結合することが可能となる。
【0021】また、前記ブレーキレバー(30)は、グ
リップ部(32)を有するレバー本体(31)と、該レ
バー本体(31)のグリップ部(32)の外周面を被覆
するグリップ(40)とを備えるようにすると良い。か
かるブレーキレバー(30)では、前記レバー本体(3
1)のグリップ部(32)において前記グリップ(4
0)の取付孔(42)が重なる位置に、グリップ部(3
2)の先端縁から基端側に所定の長さ凹入するガイド溝
(34)を形成し、該ガイド溝(34)の内周縁に対し
て、前記リリースロッド(61)のガイド部(70)を
長手方向に移動可能に嵌装させれば、ガイド部(70)
とこれに対する各連結部位を安定した状態で前記取付孔
(42)に沿って移動可能な状態に支持することができ
る。
【0022】さらにまた、前記グリップ(40)の取付
孔(42)内で前記解除ノブ(80)の係合部(83)
の軌跡に対応する部位にだけ貫通溝(91)が形成され
たカバー部材(90)を用意すれば、該カバー部材(9
0)で前記取付孔(42)を塞いで隠蔽することによ
り、グリップ(40)の周面(41)上に余計な孔が開
いて見えることもなく、外観品質が向上する。ここで前
記カバー部材(90)の表面を、前記グリップ(40)
の周面(41)と滑らかに連続させれば、凹凸感がなく
なり、よりいっそうと美観が向上する。なお、カバー部
材(90)の表面とグリップ(40)の表面とを同色や
同じ質感のもので統一すれば良い。
【0023】以上のようなパーキングブレーキ装置は、
次のように組み立てると良い。すなわち、先ずリリース
ロッド(61)のガイド部(70)を、グリップ部(3
2)におけるガイド溝(34)の内周縁に対して長手方
向に移動可能に嵌装してから、レバー本体(31)のグ
リップ部(32)の外周面をグリップ(40)で被覆す
るようにする。このとき、グリップ部(32)のガイド
溝(34)にグリップ(40)の取付孔(42)を合致
させる。
【0024】次に、カバー部材(90)で取付孔(4
2)を塞いで隠蔽してから、解除ノブ(80)の係合部
(83)をカバー部材(90)の貫通溝(91)に挿通
させて、さらに解除ノブ(80)の係合部(83)を、
リリースロッド(61)のガイド部(70)にある被係
合部(72)に係合させる。それにより、前記係合部
(83)および前記被係合部(72)は一体となって、
解除ノブ(80)の操作に伴い取付孔(42)の長手方
向に案内され、リリースロッド(61)が軸方向に移動
するように容易かつ迅速に組み立てられる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。図1〜図9は本発明の一の実施の
形態を示している。図1はブレーキレバーの要部の縦断
面図(図3のI−I線断面図)、図2はブレーキレバー
の要部の横断面図(図3のII−II線断面図)、図3はブ
レーキレバーの正面図である図7のIII−III線断面図、
図4は解除位置に戻した状態で示すブレーキレバーの取
り付け状態斜視図、図5は作動位置に回動した状態で示
すブレーキレバーの取り付け状態斜視図、図6は解除位
置に戻した状態で示すブレーキレバーの取り付け状態正
面図、図7はブレーキレバーの正面図である。
【0026】図3〜図6に示すように、自動車のインス
トルメントパネル10の中央部に形成されたコンソール
ボックス12に、カーナビゲーション13、空調用空気
吹き出しグリル14、オーディオ機器15、小物入れ1
6等が装備される。また、左ハンドルである運転席側に
おけるコンソールボックス12の側縁部(図示例では左
側縁部)には、パーキングブレーキ装置のブレーキレバ
ー30が配設される。このブレーキレバー30は、コン
ソールボックス12の、運転席側の側縁部に形成された
切欠き状の凹部11に収容される解除位置A(図3の状
態)と、その凹部11から脱出した作動位置B(図5の
状態)との間を回動し得るようになっている。
【0027】図1および図2に示すように、ブレーキレ
バー30の本体は鋼板製で、相互に組み合わせることで
中空のグリップ部32を持つ一対のレバー本体31と、
そのグリップ部32の外周面を被覆する合成樹脂製のグ
リップ40とから構成される。図3に示すように、レバ
ー本体31の基端部33は、コンソールボックス12の
前面壁を貫通してその内部に達しており、インストルメ
ントパネル10の支持用フレーム17に固着されたブラ
ケット20に枢軸21を介して取り付けられる。枢軸2
1に巻着された巻ばね25により、ブレーキレバー30
が解除位置Aに戻る方向に付勢されている。レバー本体
31の基端部33には、図示しない作動レバーに連なる
ブレーキワイヤBWが接続される。
【0028】前記ブラケット20には、枢軸21を中心
とした扇形のラチェットギア23と、このラチェットギ
ア23の一端に連なる平坦面24とが形成され、それら
に順次係合し得る爪部53を一端に持ったラチェットポ
ール52が枢軸51を介してレバー本体31に回動可能
に取り付けられる。爪部53は、ブレーキレバー30の
解除位置Aでは平坦面24に係合し、作動位置Bではラ
チェットギア23の何処かに係合するようになってい
る。
【0029】また、ラチェットポール52は、巻きばね
である第1付勢部材56によりその爪部53がラチェッ
トギア23に係合する係合方向に付勢されている。第1
付勢部材56の一端部57は、ラチェットポール52の
他端部54に形成されたフック部55に係止しており、
第1付勢部材56の他端部58は、レバー本体31に形
成されたフック部39に係止している。
【0030】ラチェットポール52の他端部54の方向
には、レバー本体31のグリップ部32に収容されるリ
リース機構60のリリースロッド61の基端部62が延
ばされ、そのリリースロッド61の基端部62に形成し
た軸部65に巻きばねである第2付勢部材66が巻着さ
れている。
【0031】リリースロッド61の中間部には長孔64
が形成されている。長孔64にはピン部材37が相対移
動可能に嵌合し、ピン部材37により、爪部53をラチ
ェットギア23から外すリリース位置と、爪部53をラ
チェットギア23に係合させる非リリース位置との間
を、リリースロッド61が案内移動可能に支持されてい
る。
【0032】第2付勢部材66の一端部67は、ラチェ
ットポール52の他端部54の近傍位置まで延ばされて
いる。ラチェットポール52は、解除操作時に他端部5
4に弾発的に当接可能な第2付勢部材66の一端部67
により、その爪部53がラチェットギア23から外れる
非係合方向に付勢される。
【0033】また、第2付勢部材66の巻着部から一端
部67まで延びる部位は、リリースロッド61に形成し
たフック部69に係止している。さらに、第2付勢部材
66の他端部68は、レバー本体31に形成されたフッ
ク部38に係止している。それにより、第2付勢部材6
6は、リリースロッド61を図3において斜め上方向
(第2付勢部材66の一端部67がラチェットポール5
2の他端部54から離れる方向)に付勢すると共に、リ
リースロッド61の基端部62をレバー本体31から浮
かした状態に支持している。
【0034】図1〜図3に示すように、グリップ40の
周面41における運転席側側面には、前記リリースロッ
ド61が内挿されたレバー本体31の内部に連通し、グ
リップ40の長手方向に所定長さ延びる取付孔42が形
成されている。この取付孔42に対して、解除ノブ80
がリリースロッド61の軸方向に摺動自在に装着され
る。また図8および図9に示すように、レバー本体31
のグリップ部32において前記取付孔42が重なる位置
には、グリップ部32の先端縁から基端側に所定の長さ
凹入するガイド溝34が形成されている。
【0035】前記リリースロッド61の先端部63にお
いて前記取付孔42に対向する周面63aには、前記取
付孔42に沿って案内されるガイド部70が予め一体に
設けられている。このガイド部70は、リリースロッド
61の周面63aより立方体状に出っ張るように一体成
形されたスライダであり、両側端下部に沿って前記グリ
ップ部32にあるガイド溝34の内周縁に移動可能に嵌
合する一対のレール溝71が形成されている。
【0036】すなわち、リリースロッド61と一体のガ
イド部70は、グリップ部32にあるガイド溝34に沿
ってリリースロッド61の軸方向に移動可能に嵌装され
ている。また詳しくは後述するが、ガイド部70には解
除ノブ80を一体に連結するための被係合部である被係
合孔72が設けられている。なおガイド部70は、ガイ
ド溝34の開口端34aから、その一対のレール溝71
をガイド溝34の内周縁に嵌合させることができるが、
さらにガイド溝34の最奥側には、ガイド部70を抜き
差し可能な開口面積に拡げられた挿入部34bも設けら
れている。
【0037】図1,図2,図9に示すように、解除ノブ
80は、グリップ40の周面41にある取付孔42に沿
って移動可能に装着されており、グリップ40の周面4
1上を移動する頭部81と、頭部81の底面の略中央に
段状に設けられた脚部82と、脚部82より略垂直に突
設された係合部として係合突起83とから成る。
【0038】解除ノブ80の係合突起83は、前記グリ
ップ40の周面41にある取付孔42、およびグリップ
部32の側壁にあるガイド溝34を通って、グリップ部
32の内部に突出している。この係合突起83を前記リ
リースロッド61のガイド部70にある被係合孔72に
係合させることで、解除ノブ80とガイド部70および
リリースロッド61は一体となる。すなわち、解除ノブ
80の操作に伴って、これと一体のガイド部70も取付
孔42の長手方向に案内され、リリースロッド61が軸
方向に移動するように構成されている。
【0039】さらに詳しくは、解除ノブ80にある係合
突起83の先端には、その外周方向に膨出すると共に弾
発的に縮径可能な膨出部83aが設けられている。一
方、リリースロッド61と一体のガイド部70にある被
係合孔72は、前記係合突起83の膨出部83aが縮径
した状態で貫通する断面形状であり、ガイド部70から
先端部63の反対側まで貫通している。前記係合突起8
3を、その膨出部83aが前記被係合孔72の反対側に
抜け出る状態まで被係合孔72に貫通させることによ
り、前記解除ノブ80と前記リリースロッド61とは一
体に結合されている。
【0040】また、図1および図2に示すように、解除
ノブ80の頭部81の底面側における前記取付孔42は
カバー部材90で塞がれている。カバー部材90は、前
記グリップ40と同系色の合成樹脂製であり、前記取付
孔42を総て覆い得る大きさ形状に成形され、取付孔4
2を塞いだ際にカバー部材90の表面は、グリップ40
の周面41と滑らかに連続するように設定されている。
カバー部材90には、前記グリップ40の取付孔42内
で前記解除ノブ80の係合突起83(正確には脚部8
2)の軌跡に対応する部位にだけ貫通溝91が形成され
ている。なお、取付孔42の周縁には、カバー部材90
の周縁に沿って形成されたフランジ92が嵌合する嵌合
溝43が設けられている。
【0041】ところで、図3および図4に示すように、
ブレーキレバー30をその解除位置Aで収容するコンソ
ールボックス12の凹部11は、運転席側の側面と、車
体後方側の後面とが開放されており、したがって、解除
ノブ80は、その凹部11の開放側面に対応したグリッ
プ40の側面に配設されることになる。これに伴い、グ
リップ40の頭部と、それが対応する凹部11の上端壁
との間の隙間は、解除ノブ80に何等干渉されることな
く、ブレーキレバー30の回動を許容するだけの小間隙
とされる。凹部11の側壁および底壁とグリップ40と
の間には、グリップ40を把持する運転者の手の挿入を
可能にするスペース18が設けられている。
【0042】また、図3に示すように、ブレーキレバー
30には衝撃吸収部35,36が設けられている。具体
的には、衝撃吸収部35,36は、一対のレバー本体3
1の各所定位置にそれぞれ設けられている。衝撃吸収部
35,36は切り込み溝の形状に形成され、ブレーキレ
バー30を車室内側に引くとき、切り込み溝の溝口35
a,36aが閉じていることで、溝口35a,36aの
口縁同士が突き当たって、ブレーキレバー30を車室内
側に引くときの操作力に抗し、ブレーキレバー30を引
く方向(図3においてD1方向)とは略反対方向(図3
においてD2方向)の衝撃力を受けると、切り込み溝の
溝口35a,36aが開くように変形することで、衝撃
力を吸収するものである。
【0043】次に本実施の形態の作用を説明する。本実
施の形態に係るパーキングブレーキ装置は、次のように
組み立てられる。すなわち、先ず図8に示すように、リ
リースロッド61のガイド部70を、グリップ部32に
おけるガイド溝34に対して長手方向に移動可能に嵌装
する。すなわち、ガイド部70にある一対のレール溝7
1を、ガイド溝34の内周縁に嵌合させる。このとき、
ガイド溝34の開口端34aから、ガイド部70の各レ
ール溝71をガイド溝34の内周縁に嵌合させてもよい
が、図8中に矢印で示すように、ガイド溝34の最奥側
にある挿入部34bにガイド部70を挿入して、その各
レール溝71をガイド溝34の内周縁に嵌合させてもよ
い。
【0044】続いて、レバー本体31のグリップ部32
の外周面をグリップ40で被覆するようにする。このと
き、図1および図2に示すように、グリップ部32のガ
イド溝34にグリップ40の取付孔42を合致させる。
次に、カバー部材90で取付孔42を塞いで隠蔽してか
ら、解除ノブ80の係合突起83をカバー部材90の貫
通溝91に挿通させる。さらに解除ノブ80の係合突起
83を、リリースロッド61のガイド部70にある被係
合孔72に係合させる。
【0045】図9に示すように、係合突起83の先端に
は膨出部83aがあるが、この膨出部83aにはテーパ
ーが付けられており、被係合孔72に挿入する際に弾発
的に縮径した状態で貫通する。係合突起83を、その膨
出部83aが被係合孔72の反対側に抜け出る状態まで
被係合孔に貫通させることにより、係合突起83と被係
合孔72とを一体に結合することができる。また、膨出
部83aがある係合突起83が被係合孔72から不用意
に抜けるおそれもない。
【0046】このようにして、図1および図2に示すよ
うに、解除ノブ80とリリースロッド61とは一体に連
結されることになり、解除ノブ80をグリップ40の周
面41に装着することができる。かかる解除ノブ80の
操作に伴って、係合突起83および被係合孔72は取付
孔42の長手方向に一体に案内されるようになり、リリ
ースロッド61が軸方向に移動するように容易かつ迅速
に組み立てられる。
【0047】また、解除ノブ80の頭部81の底面側に
おける取付孔42はカバー部材90で塞がれ、カバー部
材90の表面は、グリップ40の周面41と滑らかに連
続する。それにより、グリップ40の周面41上に余計
な孔が開いて見えたり、凹凸感が生じることもなく、外
観品質が向上する。
【0048】特にカバー部材90の表面とグリップ40
の表面とは同色の合成樹脂であるため、かかる観点から
も美観向上の要因になっている。なお、カバー部材90
には、取付孔42内で前記解除ノブ80の係合突起83
(正確には脚部82)の軌跡に対応する部位にだけ貫通
溝91が形成されており、解除ノブ80の移動に支障を
きたすことはない。
【0049】以上のように組み立てられたパーキングブ
レーキ装置は、次のように作動する。図3および図4に
示すように、ブレーキレバー30が解除位置Aにあると
き、コンソールボックス12の切欠き状の凹部11に収
容されている。また、ラチェットポール52の爪部53
は、平坦面24に当接している。リリースロッド61は
非リリース位置にあって、リリースロッド61の基端部
62に設けられた第2付勢部材66の一端部67はラチ
ェットポール52の他端部54から離れており、ラチェ
ットポール52は第1付勢部材56によって、図3にお
いて半時計方向に付勢されている。
【0050】解除位置Aにあるブレーキレバー30を、
ブレーキワイヤBWからの反力および巻ばね25の付勢
力に抗して、車室内側に引くことで、解除位置Aから作
動位置Bに回動させると、ラチェットポール52の爪部
53が平坦面24からラチェットギア23に移動して、
第1付勢部材56の付勢力により、ラチェットギア23
に順次係合していき、作動位置Bではラチェットギア2
3の何処かに係合する。それにより、ブレーキレバー3
0は作動位置に拘束される。このように、ブレーキレバ
ー30が作動位置に拘束されているとき、ブレーキワイ
ヤBWは引き込まれていることから、図外の制動部に制
動力が生じている。
【0051】ブレーキレバー30が作動位置に拘束され
ているとき、ブレーキレバー30をさらに車室内側に引
く第1操作により、ラチェットポール52の爪部53と
ラチェットギア23との摩擦力が減少する。次に、解除
ノブ80を第2付勢部材66の付勢力に抗して下方へ押
す第2操作を行うと、解除ノブ80の係合突起83と一
体に係合したリリースロッド61のガイド部70が、レ
バー本体31のガイド溝34の長手方向に案内される。
このように解除ノブ80とリリースロッド61とは一体
に連結されており、互いに平行に同期して移動するの
で、解除ノブ80に対する操作力を、確実にリリースロ
ッド61に直接伝達することができる。
【0052】かかる解除ノブ80の操作によるガイド部
70の移動に伴って、リリースロッド61が非リリース
位置からリリース位置に移動すると、第2付勢部材66
の一端部67がラチェットポール52の他端部54に弾
発的に当接する。すると、ラチェットポール52の他端
部54が受ける弾発力が前記減少した摩擦力および第1
付勢部材56の付勢力より大きいことから、ラチェット
ポール52が図3において時計方向に回動し、ラチェッ
トポール52の爪部53がラチェットギア23から外れ
る。それにより、ブレーキレバー30の拘束が解除され
る。
【0053】次に、巻ばね25の付勢力、およびブレー
キワイヤBWの戻り力により、ブレーキレバー30を車
室内側に引く方向D1とは反対方向D2に操作すれば、
ブレーキレバー30が作動位置Bから解除位置Aに回動
し、ブレーキワイヤBWは引き戻されることから、制動
力が消滅するようになる。ブレーキレバー30を解除位
置Aに戻した後に、解除ノブ80の操作を止めれば、リ
リースロッド61が第2付勢部材66の付勢力により、
リリース位置から非リリース位置に戻り、第2付勢部材
66の一端部67がラチェットポール52の他端部54
から離れ、ラチェットポール52の爪部53が平坦面2
4に係合した元の状態に戻る。
【0054】以上、本発明の実施の形態を図面によって
説明してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に
限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
における変更や追加があっても本発明に含まれる。例え
ば、係合部を係合突起83として設け、被係合部を被係
合孔72として設けたが、逆の態様として、係合部を孔
として設け、被係合部を突起として設けてもよい。
【0055】
【発明の効果】本発明に係るパーキングブレーキ装置に
よれば、グリップの周面に装着した解除ノブを操作する
と、解除ノブの係合部と一体に係合したリリースロッド
のガイド部が、グリップの周面にある取付孔の長手方向
に案内され、これに伴いリリースロッドはロック機構に
よるブレーキレバーの拘束を解除する軸方向に移動する
から、解除ノブに対する操作力を、確実にリリースロッ
ドに直接伝達することができる。
【0056】このようなパーキングブレーキ装置は、同
じく本発明に係るパーキングブレーキ装置の組立方法に
よって容易かつ迅速に組み立てることができ、製造コス
トを低減することも可能となる。
【0057】また、前記係合部を、解除ノブの底面より
略垂直に突設された係合突起として、該係合突起の先端
に、外周方向に膨出すると共に弾発的に縮径可能な膨出
部を設ける一方、前記被係合部を、係合突起の膨出部が
縮径した状態で貫通する被係合孔として、係合突起を、
その膨出部が前記被係合孔の反対側に抜け出る状態まで
被係合孔に貫通させることにより、簡易な構成により組
み付けも容易に、解除ノブとリリースロッドとを一体に
結合することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るブレーキレバーの
要部を示す縦断面図(図3のI−I線断面図)である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るブレーキレバーの
要部を示す横断面図(図3のII−II線断面図)である。
【図3】図7のIII−III線断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るブレーキレバーの
取り付け状態を示す斜視図であり、ブレーキレバーを解
除位置に戻した状態で示すものである。
【図5】本発明の一実施の形態に係るブレーキレバーの
取り付け状態を示す斜視図であり、ブレーキレバーを作
動位置に回動した状態で示すものである。
【図6】図4の正面図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係るブレーキレバーの
正面図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係るレバー本体とリリ
ースロッドの組み立てを説明する分解斜視図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係るレバー本体とリリ
ースロッド、それに解除ノブの組み立てを説明する分解
斜視図である。
【符号の説明】
BW…ブレーキワイヤ 10…インストルメントパネル 12…コンソールボックス 13…カーナビゲーション 14…空調用空気吹き出しグリル 18…スペース 20…ブラケット 21…枢軸 23…ラチェットギア 24…平坦面 25…巻ばね 26…下孔 30…ブレーキレバー 31…レバー本体 32…グリップ部 33…基端部 34…ガイド溝 34a…開口端 34b…挿入部 35,36…衝撃吸収部 35a,36a…溝口 37…ピン部材 40…グリップ 41…周面 42…取付孔 51…枢軸 52…ラチェットポール 53…爪部 54…他端部 55…フック部 56…第1付勢部材 57…一端部 58…他端部 60…リリース機構 61…リリースロッド 62…基端部 63…先端部 64…長孔 66…第2付勢部材 70…ガイド部 71…レール溝 80…解除ノブ 81…頭部 82…脚部 83…係合突起 83a…膨出部 90…カバー部材 91…貫通溝 92…フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 裕樹 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 今町 真浩 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 増田 覚 神奈川県横浜市港北区樽町3丁目7番77号 大塚工機株式会社内 (72)発明者 堀 真吾 神奈川県横浜市港北区樽町3丁目7番77号 大塚工機株式会社内 (72)発明者 塚本 洋史 神奈川県横浜市港北区樽町3丁目7番77号 大塚工機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】据付部材にブレーキレバーを解除位置と作
    動位置との間を回動可能なように支持し、該ブレーキレ
    バーを前記解除位置から前記作動位置に回動することに
    より、ブレーキワイヤを介して制動部に力を伝達して制
    動力を発生させるようにしたパーキングブレーキ装置で
    あり、前記ブレーキレバーを回動不能に前記作動位置に
    拘束するロック機構を備え、解除ノブの操作力をリリー
    スロッドを介して前記ロック機構に伝えることで、前記
    ロック機構による前記ブレーキレバーの拘束を解除する
    パーキングブレーキ装置において、 前記ブレーキレバーのグリップの周面に、前記リリース
    ロッドが内挿されたグリップ内部に連通し、グリップの
    長手方向に所定長さ延びる取付孔を形成し、 前記リリースロッドの先端側において前記取付孔に対向
    する周面に、前記取付孔に沿って案内されるガイド部を
    予め一体に設けておき、 前記解除ノブは、前記取付孔を通って前記グリップ内部
    に突出する係合部を有し、該係合部を前記リリースロッ
    ドのガイド部に設けた被係合部に係合させることで、前
    記係合部および前記被係合部は一体となり前記解除ノブ
    の操作に伴い前記取付孔の長手方向に案内され、前記リ
    リースロッドが軸方向に移動することを特徴とするパー
    キングブレーキ装置。
  2. 【請求項2】前記解除ノブの係合部は、解除ノブの底面
    より略垂直に突設された係合突起から成り、該係合突起
    の先端には、外周方向に膨出すると共に弾発的に縮径可
    能な膨出部が設けられ、 前記リリースロッドのガイド部における被係合部は、前
    記係合突起の膨出部が縮径した状態で貫通する被係合孔
    から成り、 前記係合突起を、その膨出部が前記被係合孔の反対側に
    抜け出る状態まで被係合孔に貫通させることにより、前
    記解除ノブと前記リリースロッドとを一体に結合するこ
    とを特徴とする請求項1記載のパーキングブレーキ装
    置。
  3. 【請求項3】前記ブレーキレバーは、グリップ部を有す
    るレバー本体と、該レバー本体のグリップ部の外周面を
    被覆するグリップとを備え、 前記レバー本体のグリップ部において前記グリップの取
    付孔が重なる位置に、グリップ部の先端縁から基端側に
    所定の長さ凹入するガイド溝を形成し、該ガイド溝の内
    周縁に対して、前記リリースロッドのガイド部は長手方
    向に移動可能に嵌装されることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のパーキングブレーキ装置。
  4. 【請求項4】前記グリップの取付孔内で前記解除ノブの
    係合部の軌跡に対応する部位にだけ貫通溝が形成された
    カバー部材を有し、該カバー部材で前記取付孔を塞いで
    隠蔽することを特徴とする請求項3記載のパーキングブ
    レーキ装置。
  5. 【請求項5】前記カバー部材の表面は、前記グリップの
    周面と滑らかに連続していることを特徴とする請求項4
    記載のパーキングブレーキ装置。
  6. 【請求項6】据付部材にブレーキレバーを解除位置と作
    動位置との間を回動可能なように支持し、該ブレーキレ
    バーを前記解除位置から前記作動位置に回動することに
    より、ブレーキワイヤを介して制動部に力を伝達して制
    動力を発生させるようにしたパーキングブレーキ装置で
    あり、前記ブレーキレバーを回動不能に前記作動位置に
    拘束するロック機構を備え、解除ノブの操作力をリリー
    スロッドを介して前記ロック機構に伝えることで、前記
    ロック機構による前記ブレーキレバーの拘束を解除する
    パーキングブレーキ装置の組立方法において、 前記ブレーキレバーは、グリップ部を有するレバー本体
    と、該レバー本体のグリップ部の外周面を被覆するグリ
    ップとを備え、 前記ブレーキレバーのグリップの周面に、前記リリース
    ロッドが内挿されたグリップ内部に連通し、グリップの
    長手方向に所定長さ延びる取付孔を形成し、 前記レバー本体のグリップ部において前記グリップの取
    付孔が重なる位置に、グリップ部の先端縁から基端側に
    所定の長さ凹入するガイド溝を形成し、 前記リリースロッドの先端側において前記取付孔に対向
    する周面に、前記取付孔に沿って案内されるガイド部を
    予め一体に設けておき、 前記解除ノブは、前記取付孔を通って前記グリップ内部
    に突出する係合部を有し、 前記グリップの取付孔内で前記解除ノブの係合部の軌跡
    に対応する部位にだけ貫通溝が形成されたカバー部材を
    有し、 前記リリースロッドのガイド部を、前記グリップ部にお
    けるガイド溝の内周縁に対して長手方向に移動可能に嵌
    装してから、前記レバー本体のグリップ部の外周面をグ
    リップで被覆しつつ、グリップ部のガイド溝にグリップ
    の取付孔を合致させ、 前記カバー部材で前記取付孔を塞いで隠蔽してから、前
    記解除ノブの係合部を前記カバー部材の貫通溝に挿通さ
    せて、さらに前記解除ノブの係合部を前記リリースロッ
    ドのガイド部に設けた被係合部に係合させることで、前
    記係合部および前記被係合部は一体となり前記解除ノブ
    の操作に伴い前記取付孔の長手方向に案内され、前記リ
    リースロッドが軸方向に移動するように組み立てたこと
    を特徴とするパーキングブレーキ装置の組立方法。
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