JP2007168701A - 車両用サンシェード装置 - Google Patents

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操 野村
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Abstract

【課題】使用時の操作性のよい車両用サンシェード装置を提供することを目的とする。
【解決手段】蛇腹状に折り畳まれた一対の遮蔽部材4の各々の一端は、車両のフロントウィンドウMCの左右両端部に固定され、それぞれの遮蔽部材4の他端には可動体5が連結されている。各々の可動体5の上端部は、フロントウィンドウMCの上縁において、左右方向に延びたガイドレール7と係合し、下端部は、インスツルメントパネルPB上に形成されたデフロスターノズルFKの凹部LGと係合している。可動体5がガイドレール7および凹部LGに案内されながら、遮蔽部材4がフロントウィンドウMCの左右端に格納された状態から、フロントウィンドウMC上に引き出された後、一対の可動体5は、フロントウィンドウMCの上端中央部に取り付けられた固定装置8とそれぞれ個別に係合して、フロントウィンドウMCを覆うように固定される。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の窓を遮蔽する車両用サンシェード装置に関する。
車両の左右のフロントピラーの近傍に、蛇腹状に折り畳まれて収容される一対の遮蔽部材を備えた車両用サンシェード装置があった(例えば、特許文献1参照)。これは、それぞれ左右から、折り畳み状態への復元力に抗して遮蔽部材が引き出され、双方の前端面に設けられた面ファスナ同士を貼着することにより、フロントウィンドウ上のほぼ中央において、左右の遮蔽部材を互いに連結してウィンドウガラスを覆い遮光するものであった。
この従来技術によれば、遮光が必要な時に、遮蔽部材によってウィンドウを覆うとともに、車両の走行時等の遮光が不要な場合には、ウィンドウの左右端に遮蔽部材が収容されるため、遮蔽部材をウィンドウに対して取り外しする手間が不要で、車両内に取り外した遮蔽部材を収納するスペースを必要ともせず、使い勝手のよいサンシェード装置であった。
実開平5−10038号公報(第1図)
しかしながら、上述した従来技術によるサンシェード装置は、遮蔽部材を引き出す時に、その上下端部をガイドする手段がなく、折り畳み状態への復元力に抗して引き出す時、あるいは復元力による格納時に、遮蔽部材が暴れて、車両の内装部材を傷付けることがあった。また、遮光時には、左右の遮蔽部材をウィンドウ上で互いに接続させる構成のため、遮蔽部材を両手によって同時に引き出す必要があり、その操作性が良いとは言えなかった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、使用時の操作性のよい車両用サンシェード装置を提供することを目的とする。
本発明は、車両用窓の両端部に向けて付勢されることにより、前記端部にそれぞれ格納されるとともに、付勢力に抗して前記端部から引き出された後、前記窓上に固定されることにより前記窓を覆う一対の遮蔽手段を備えた車両用サンシェード装置において、前記窓の縁部において、前記遮蔽手段が引き出される方向に延び、前記遮蔽手段の端部と係合して、その移動を案内するガイド手段が設けられ、前記窓上には、前記遮蔽手段の各々と個別に係合して、それぞれの進行方向前端を、互いに連続するように前記窓上に固定するロック手段が形成される。
このようにすると、遮蔽手段が引き出される時、あるいは車両用窓の両端部に格納される時に、ガイド手段によってその端部が案内されながら移動でき、遮蔽手段が暴れることがなくなる。また、ロック手段が各々の遮蔽手段と個別に係合するため、操作者がそれぞれの遮蔽手段を順次片手で引き出して窓上に固定し、遮光状態にすることができる。
本発明の実施態様として、次の構成が好ましい。
(1)遮蔽手段は車両のフロントウィンドウの左右端に格納されるとともに、その上端部は、フロントウィンドウの上縁部に左右に延びるように設けられたガイドレールと係合しながら横方向に引き出され、遮蔽手段の下端部は、車両のインスツルメントパネル上において、左右に延びるように溝状に形成されたガイド手段としての空気吹出口と係合することにより、その移動時に案内される。これにより、遮蔽手段の上下端がガイドレールおよび空気吹出口によりいっそう強固に案内され、その移動時の暴れをより確実に防ぐことができる。また、遮蔽手段の下端部の案内のために、既存の空気吹出口を利用したため、下端部と係合する特別なガイド手段を形成する必要がなく、低コストのサンシェード装置にすることができる。
(2)ロック手段は、手動による操作により、窓上における遮蔽手段との係合が解除される第1ロック解除手段を備える。これにより、手動操作で簡単に、遮蔽手段の固定を解除し、遮蔽手段が格納状態へと移動するため、ロック解除時の操作性を向上させることができる。
(3)ロック手段は、車両の走行検知手段が、車両が走行可能な状態にあることを検出した時に、窓上における遮蔽手段との係合が解除される第2ロック解除手段を備える。これにより、遮蔽手段の固定解除を操作者が直接に行わなくても、車両を走行可能な状態にするのみで、遮蔽手段が格納状態へと移動するため、いっそう操作性のよい車両用サンシェード装置とすることができる。
ガイド手段によって、遮蔽手段の端部が案内されながら移動できるため、遮蔽手段が暴れることがなく、車両の内装部材を傷付けることがない。また、操作者がそれぞれの遮蔽手段を順次片手で引き出して窓上に固定し、遮光状態にすることができるため、遮光時に片手がふさがっていても操作でき、その操作性を向上させることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1乃至図13によって説明する。車両のフロントウィンドウMC(本発明の車両用窓に該当する)には、その周囲が液密的に嵌合するように、ウィンドウガラスDSが装着され(図4示)、車両用サンシェード装置1は、フロントウィンドウMCを覆うように、ウィンドウガラスDSの車室内側に取り付けられている。サンシェード装置1の左右端には、それぞれ上下方向に延びた一対の取付体2が設けられている。各々の取付体2は平板状に形成され、それぞれの取付体2の上下部位には一対のワインダ3が取り付けられており、ワインダ3を、フロントウィンドウMCの左右端に配置されたフロントピラーガーニッシュKBに対し、両面テープ、接着剤、ビス等にて固定することにより、取付体2はフロントウィンドウMCの両端部に取り付けられる(図7示)。
それぞれの取付体2には蛇腹状に折り畳まれた一対の遮蔽部材4の一端部が連結されている。遮蔽部材4は、天然繊維あるいは合成繊維による織布にて形成され、遮光性を有するとともに、伸張、収縮自在に形成されている。それぞれの遮蔽部材4の他端部には、取付体2と同様に上下方向に延びた可動体5(取付体2および遮蔽部材4と合せて、本発明の遮蔽手段に該当する)が接続されている。各々の可動体5には、ナイロン等の合成繊維によって形成された巻取糸6の一端が接続され(図8示)、巻取糸6の他端は、遮蔽部材4の複数の蛇腹を貫通した後、上述したワインダ3内に導かれている(図9示)。巻取糸6はワインダ3中において巻回されており、ワインダ3は図示しないコイルスプリングによって、巻取糸6を巻取り方向に付勢している。付勢された巻取糸6により、各々の遮蔽部材4は、フロントウィンドウMCの左右両端部に向けて折り畳まれるように牽引され、両端部に格納される(図2示)。後述するように、遮蔽部材4はそれぞれ格納状態から、巻取糸6の付勢力に抗してフロントウィンドウMCの中央に向けて引き出される。
フロントウィンドウMCの上縁部には、遮蔽部材4の引き出される方向である左右方向に延びたガイドレール7(本発明のガイド手段に該当する)が設けられている。図3に示すように、ガイドレール7は内装材であるルーフヘッドライニングHRに取り付けられた前部ピース7aと、その後方に配置された後部ピース7bとによって形成され、双方が接合されることにより、両者の間にはガイド溝7cが形成される。ガイド溝7cは断面が略真円状を呈しており、ガイドレール7の全長に渡って延びている。一方、上述した各々の可動体5の上端部には、断面が円形のスライダ5aが設けられており、これがガイド溝7cに係合することにより、可動体5はガイドレール7に案内されながら、フロントウィンドウMC上を移動する。また、各々の可動体5の上部には平板部5bが形成され、これにはロック孔5cが貫通している。ロック孔5cの機能については後述する。
フロントウィンドウMCの下縁部には、車両のインスツルメントパネルPBが設けられ、その上には、左右方向に延びるように溝状に形成されたデフロスターノズルFKが設けられており、これの上部に形成された凹部LGに可動体5の下端部が係合している(図4示)。デフロスターノズルFKは、インスツルメントパネルPB上に、ウィンドウガラスDSの曇り止めのために、通常形成されている空気吹出口で、ウィンドウガラスDSの曲率に沿った形状で、可動体5の移動範囲全体に渡って一続きに延びている。可動体5の下端部がデフロスターノズルFKの凹部LGと係合することにより、可動体5は凹部LGに案内されながらフロントウィンドウMC上を移動する。
フロントウィンドウMCの上縁における、その左右方向の中央部には固定装置8(本発明のロック手段に該当する)が設けられている。図5に示すように、固定装置8はガイドレール7の後面に接着剤あるいはビス等で取り付けられ、それぞれ、フロントウィンドウMCの両端部から引き出された可動体5と係合可能とされている。
図5および図10に基づいて、固定装置8の構成および作動について詳述する。固定装置8のハウジング8a内には、プッシュボタン8bがハウジング8aの内壁8a1に対して摺動可能に収容されており、この下端を操作者が上方へ押圧可能とされている。プッシュボタン8bの上端とハウジング8aの天井面との間には、コンプレッションスプリング8cが圧縮された状態で介装され、このスプリング力により、プッシュボタン8bを下方に押圧している。プッシュボタン8bの外周面には枢支軸8dが立設されており、これには、一対の解除レバー8eの一端に形成された長孔8e1が係合しており、解除レバー8eは、プッシュボタン8bに対し揺動可能に連結されている。尚、プッシュボタン8bおよび解除レバー8eは、本発明の第1ロック解除手段を構成している。
また、ハウジング8aの内壁8a1と外壁8a2との間には、一対のロック部材8fが内壁8a1および外壁8a2に対して摺動可能に設けられている。ロック部材8fとハウジング8aの底面との間には、リタンスプリング8gが圧縮された状態で介装され、ロック部材8fを常時上方に付勢している。また、それぞれのロック部材8fの上端部には、ディテント部8f1が突き出ており、ハウジング8aの天井面に形成された開口8a3を介して、ハウジング8a外へ突出している。また、上述した解除レバー8eは、ハウジング8aの内壁8a1に形成された窓孔8a4に挿通され、その他端は、それぞれロック部材8fに回動可能に接続されている。
サンシェード装置1の遮蔽部材4が、フロントウィンドウMCの左右両端部に折り畳まれて格納された状態にあり、可動体5が固定装置8に係合していない時には、図10に示すように、プッシュボタン8bとロック部材8fのそれぞれは、コンプレッションスプリング8cおよびリタンスプリング8gによって、下方および上方に付勢されており、ロック部材8fのディテント部8f1は、ハウジング8aの開口8a3から突出している。
次に、遮蔽部材4によってフロントウィンドウMCを覆うために、巻取糸6による付勢力に抗して、フロントウィンドウMCの端部から、折り畳まれた遮蔽部材4を拡げつつ、一側の可動体5のみをガイドレール7および凹部LGと係合させながら横方向に引き出し、図11に示すように、平板部5bを固定装置8のハウジング8aの上面に滑らせると、平板部5bは傾斜したディテント部8f1に乗り上げるため、一側のロック部材8fがリタンスプリング8gに抗して下降する。その後、ロック部材8fはリタンスプリング8gの付勢力によって上昇し、ディテント部8f1が可動体5のロック孔5cと係合する。これにより、一側の可動体5のみが巻取糸6からの付勢力に抗して、フロントウィンドウMCの中央部に固定され、遮蔽部材4がフロントウィンドウMCの半分を遮蔽する。
一側のロック部材8fが可動体5と係合した後、他側の可動体5についても、上述した場合と同様に、フロントウィンドウMCの端部から引き出され、一側の可動体5とは別個に他側のロック部材8fと係合する。これにより、一対の可動体5はフロントウィンドウMC上において、その進行方向の前端が互いに連続するように固定され(図12示)、図1に示すように、遮蔽部材4によって、フロントウィンドウMCのほぼ全面を覆うことができる。上述したように、遮蔽部材4をフロントウィンドウMCの端部から引き出す時、可動体5の上下端部は、それぞれガイドレール7およびデフロスターノズルFKの凹部LGに案内されながら移動する。尚、一側の可動体5が、既に一側のロック部材8fと係合している状態で、他側の可動体5を残りのロック部材8fと係合させる場合、他側(残り)のロック部材8fの下降により、他側の解除レバー8eが下方に揺動するが、解除レバー8eは長孔8e1によってプッシュボタン8bと連結されているため、枢支軸8dが長孔8e1内を移動するのみで、他側の解除レバー8eの揺動によって、プッシュボタン8bが下降することはなく、一側の可動体5とロック部材8fとの係合が外れることはない。
遮蔽部材4によるフロントウィンドウMCの遮蔽を解除する場合、図13に示すように、操作者が手動で、プッシュボタン8bをコンプレッションスプリング8cに抗して上方へと押圧操作すると、これに連結された双方の解除レバー8eの一端が上昇するため、各々の解除レバー8eは、ハウジング8aの窓孔8a4の上辺を支点として回動し、解除レバー8eの他端に接続された一対のロック部材8fを、リタンスプリング8gに抗して下降させる。双方のロック部材8fの下降により、ディテント部8f1と可動体5との係合が外れると、巻取糸6の付勢力により、可動体5がガイドレール7およびデフロスターノズルFKの凹部LGに案内されながら、双方の遮蔽部材4が一度に折り畳まれて、フロントウィンドウMCの左右両端部に再び格納される。
本実施形態によれば、フロントウィンドウMCの上縁部において、遮蔽部材4が引き出される方向に延び、可動体5の上端部と係合して、その移動を案内するガイドレール7が設けられ、フロントウィンドウMC上には、可動体5の各々と個別に係合して、それぞれの進行方向前端を、互いに連続するようにフロントウィンドウMC上に固定する固定装置8が設けられた。これにより、遮蔽部材4が引き出される時、あるいはフロントウィンドウMCの両端部に格納される時に、ガイドレール7によってその端部が案内されながら移動できるため、遮蔽部材4が暴れることがなく、車両の内装部材を傷付けることがない。
また、遮蔽部材4の移動時に、ガイドレール7の案内によりルームミラーとの干渉を回避できるため、ルームミラーに当たって、その向きを変化させてしまうこともない。また、ガイドレール7の案内により、引き出された可動体5の上端の位置が安定するため、固定装置8への係合が容易となる。また、固定装置8が各々の可動体5と個別に係合するため、操作者がそれぞれの可動体5を順次片手で引き出してフロントウィンドウMC上に固定し、遮光状態にすることができるため、遮光時に片手がふさがっていても操作でき、その操作性を向上させることができる。また、遮蔽部材4を格納する場合、プッシュボタン8bを押圧することで、双方の遮蔽部材4を同時に格納でき、その操作性がよい。
また、遮蔽部材4は車両のフロントウィンドウMCの左右端に格納されるとともに、可動体5の上端部は、フロントウィンドウMCの上縁部に左右に延びるように設けられたガイドレール7と係合しながら横方向に引き出され、可動体5の下端部は、車両のインスツルメントパネルPB上において、左右に延びるように溝状に形成されたデフロスターノズルFKの凹部LGと係合することにより、その移動時に凹部LGにより案内される。これにより、可動体5の上下端がいっそう強固に案内され、遮蔽部材4の移動時の暴れをより確実に防ぐことができる。また、可動体5の下端部の案内のために、既存のデフロスターノズルFKを利用したため、下端部と係合する特別なガイド手段を形成する必要がなく、低コストのサンシェード装置1にすることができる。また、固定装置8は、プッシュボタン8bの手動による操作により、フロントウィンドウMC上における可動体5との係合が解除される。これにより、手動操作で簡単に、遮蔽部材4の固定を解除し、遮蔽部材4が格納状態へと移動するため、ロック解除時の操作性を向上させることができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図14および図15によって説明する。本実施形態による固定装置9は、ハウジング9aの内壁9a1に電磁アクチュエータ9hが固定されている。電磁アクチュエータ9hはソレノイドコイルによって形成され、略円筒形を呈しており、通電されることにより電磁力を発生可能とされている。また、実施形態1と同様の一対の解除レバー9eが、その長孔9e1において、上下移動可能なプランジャ9iに対して揺動可能に連結されている。
プランジャ9iは、互いに連結された上部の接続部9i1と下部の移動部9i2とによって形成されており、接続部9i1は内壁9a1に対して摺動可能に収容されるとともに、その上端部とハウジング9aとの間にはコンプレッションスプリング9cが介装され、下方へと付勢されている。また、移動部9i2は鉄心等を含み、接続部9i1よりも小径の円柱状に形成され、上述の電磁アクチュエータ9h内に相対移動可能に挿通されており、電磁アクチュエータ9hとともに、本発明の第2ロック解除手段を構成している。移動部9i2の下端にはプッシュボタン9bが固定され、操作者がコンプレッションスプリング9cに抗して、上方へ押圧可能とされている。電磁アクチュエータ9hには、ソレノイドドライバを含んだ制御コントローラ9jが電気的に接続されており、電磁アクチュエータ9hに車両のバッテリーから電力が供給可能とされている。制御コントローラ9jには、図示しない車両のイグニッシュンスイッチ、あるいはトランスミッションのシフト位置スイッチ等(本発明の走行検知手段に該当する)が接続されており、車両が走行可能な状態にあることを検出可能となっている。
遮蔽部材4によってフロントウィンドウMCが覆われ、図14に示すように、サンシェード装置1の一対の可動体5が、ロック部材9fのディテント部9f1と係合した状態にある時、車両のイグニッションスイッチがオンされるか、あるいはトランスミッションのシフトレバーがP、N以外の位置に操作されたことを検出すると、制御コントローラ9jは車両が走行可能な状態にあると判断し、電磁アクチュエータ9hにソレノイドドライバを介して通電する。これにより、電磁アクチュエータ9hに電磁力が発生し、コンプレッションスプリング9cに抗して、移動部9i2を接続部9i1とともに上方へと付勢する。接続部9i1の上昇により、解除レバー9eを介してロック部材9fが下降し、可動体5との係合が外れて、フロントウィンドウMC上における、固定装置9による遮蔽部材4の固定が解除される。また、実施形態1による固定装置8と同様に、本実施形態による固定装置9においては、電磁アクチュエータ9hへの通電がなくても、操作者がプッシュボタン9bを上方へ押圧することにより、ロック部材9fと可動体5との係合を解除することも可能である。固定装置9と可動体5とを係合させる場合の操作方法、およびその他の構成については、実施形態1による固定装置8と同様であるため説明は省略する。
本実施形態によれば、制御コントローラ9jが、車両が走行可能な状態にあると判定した時に、固定装置9の電磁アクチュエータ9hの作動によって、フロントウィンドウMC上における遮蔽部材4の固定を解除できる。これにより、遮蔽部材4の固定解除を操作者が直接に行わなくても、車両を走行可能な状態にするのみで、遮蔽部材4が格納状態へと移動するため、いっそう操作性のよい車両用サンシェード装置1とすることができる。また、走行可能な状態では、電磁アクチュエータ9hの作動により、常にロック部材9fがロック解除の状態に保たれ、遮蔽部材4を引き出して固定することが不可能となり、誤って視界を妨げることがない。
<実施形態3>
図16乃至図19は本発明の実施形態3を示す。本実施形態においては遮蔽部材14は蛇腹状に折り畳まれておらず、ロール機構10によって、フロントウィンドウMCの左右両端部に巻き取られる構成を採っている。図18に示すように、ロール機構10は、上下一対のマウント部材16によって、その固定芯11がフロントウィンドウMCの左右端にあるフロントピラーガーニッシュKBに対し、回転不能に取り付けられており、固定芯11には両端部をキャップ13によって塞がれた円筒形のロール基体12が、キャップ13とともに回転可能に取り付けられている。固定芯11の周囲にはコイルバネ15が巻回され、その一端部は固定芯11の外周面に固定されている。コイルバネ15の他端部は、下方にあるキャップ13に固定され、常時、ロール基体12を固定芯11に対して一回転方向に付勢している。
遮蔽部材14は、実施形態1による遮蔽部材4と同質の材料にて形成されたもので、その一端がロール基体12の外周面に固定されているとともに、コイルバネ15の付勢力によりロール基体12の外周に巻き付けられており、その他端は、実施形態1と同様の可動体5に連結されている。本実施形態によるサンシェード装置1Aは、フロントウィンドウMCを遮蔽しない時には、遮蔽部材14がロール機構10により巻き取られており、フロントウィンドウMCを覆う時には、コイルバネ15の付勢力に抗して、遮蔽部材14をロール機構10から引き出して使用する。その他の構成については、実施形態1によるものと同様であるため、説明は省略する。
<実施形態4>
図20乃至図23は本発明の実施形態4を示す。本実施形態においては、各々の可動体5の互いの対向面に弾性体17が固定されている(図21示)。弾性体17は、合成ゴム、あるいは発泡性樹脂材料等にて内部が空洞となった筒状に形成され、接着剤等によって可動体5の端面全体に固定されている。本実施形態による遮蔽部材4によって、フロントウィンドウMCを覆うために左右の遮蔽部材4を互いに連結する場合、フロントウィンドウMCの中央上部に、ルームミラーKGが車室内に向けて突出していても、ルームミラーKGのアームGAを挟んだ弾性体17が、空洞を圧縮してともに撓んで、アームGAを大きな隙間なく取り囲むため、アームGAの周囲から光が漏れることがなく、遮光を確実に行うことができる(図22および図23示。また、遮蔽部材4の格納時には、弾性体17が形状復帰するため、見栄えがよく意匠上支障はない。
<実施形態5>
図24および図25は本発明の実施形態5を示す。本実施形態においては、ガイドレール18がルーフパネルTPに対し、ルーフヘッドライニングHRの先端部とともに、クリップ19にて固定され、ガイドレール18の下面はルーフヘッドライニングHRとほぼ面一とされている(図24示)。ガイドレール18には、実施形態1によるガイドレール7と同様に、ガイド溝18aが形成され、可動体5のスライダ5aが係合している。
また、フロントウィンドウMCの左右両端部に設けられたフロントピラーガーニッシュKBの表面には凹部CPが形成され、取付体2は使用せずに、遮蔽部材4の一端部は凹部CPに固定されるとともに、蛇腹状に折り畳まれて凹部CP内に収容されている。遮蔽部材4が格納された状態で、可動体5はガーニッシュKBに対してほぼ面一となっており、遮蔽部材4を牽引する巻取糸6は、ガーニッシュKBの内部に取り付けられたワインダ20によって巻き取られている(図25示)。本実施形態によれば、ガイドレール18および可動体5が、車両の内装部材と面一とされているため見栄えがよく、運転者の前方視界の妨げとはならない。また、ガイドレール18および可動体5に車両への後付け感がなく、その見栄えを向上させることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)本発明によるサンシェード装置は、フロントウィンドウだけでなく、リアウィンドウあるいはサイドウィンドウに取り付けてもよい。
(2)遮蔽部材はウィンドウの上下端から、それぞれ上下方向に引き出すようにしてもよい。
(3)ガイド手段はウィンドウの上縁のみに設けてもよい。
(4)実施形態2において、固定装置の可動体との係合を外すアクチュエータは、電磁アクチュエータに限ったものではなく、電動モータ、油圧アクチュエータ、空気圧アクチュエータ等、あらゆる種類のアクチュエータが適用可能である。
(5)また、実施形態2において、車両が走行可能な状態にあることを検出する手段としては、車両の着座スイッチ、パーキングブレーキスイッチ、あるいはこれらの組合せでもよい。
(6)フロントウィンドウの両端部から可動体を引き出して、フロントウィンドウを覆う場合、フロントウィンドウ上に固定された双方の可動体間に、多少の隙間が存在してもよい。
実施形態1によるサンシェード装置によって、フロントウィンドウが遮蔽されたところを車室内側から見た場合の正面図である。 図1に示したサンシェード装置によるフロントウィンドウの覆いを解除したところを示した正面図である。 図1に示したサンシェード装置の、可動体とガイドレールとの係合部位を示した拡大斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図4の要部拡大図である。 図1の要部拡大図である。 図2の要部拡大図である。 図1のB−B断面図である。 図1のC−C断面図である。 固定装置が可動体と係合していない時の断面図である。 固定装置に一側の可動体を係合させる時の断面図である。 固定装置に双方の可動体が係合した時の断面図である。 固定装置と可動体との係合を解除させる時の断面図である。 実施形態2による固定装置に双方の可動体が係合した時の断面図である。 図14に示した固定装置と可動体との係合を解除させる時の断面図である。 実施形態3によるサンシェード装置によって、フロントウィンドウが遮蔽されたところを車室内側から見た場合の正面図である。 図16に示したサンシェード装置によるフロントウィンドウの覆いを解除したところを示した正面図である。 図17に示したサンシェード装置のロール機構の断面図である。 図16のD−D断面図である。 実施形態4によるサンシェード装置の、ルームライト付近の拡大図である。 図20に示したサンシェード装置の遮蔽部材を連結させた時の、弾性体の断面図である。 図21に示した一対の弾性体がルームミラーのアームを挟んだ状態を示した断面図である。 図22の正面図である。 実施形態5によるサンシェード装置のガイドレールの取付部位を示した拡大断面図である。 実施形態5によるサンシェード装置の遮蔽部材の取付部位を示した拡大断面図である。
符号の説明
1、1A…車両用サンシェード装置
2…取付体
4、14…遮蔽部材
5…可動体
7、18…ガイドレール
8、9…固定装置
8b、9b…プッシュボタン
8e、9e…解除レバー
9h…電磁アクチュエータ
9i…プランジャ
9j…制御コントローラ
MC…フロントウィンドウ
PB…インスツルメントパネル
FK…デフロスターノズル
LG…凹部

Claims (4)

  1. 車両用窓の両端部に向けて付勢されることにより、前記端部にそれぞれ格納されるとともに、付勢力に抗して前記端部から引き出された後、前記窓上に固定されることにより前記窓を覆う一対の遮蔽手段を備えた車両用サンシェード装置において、
    前記窓の縁部において、前記遮蔽手段が引き出される方向に延び、前記遮蔽手段の端部と係合して、その移動を案内するガイド手段が設けられ、前記窓上には、前記遮蔽手段の各々と個別に係合して、それぞれの進行方向前端を、互いに連続するように前記窓上に固定するロック手段が形成されたことを特徴とする車両用サンシェード装置。
  2. 前記遮蔽手段は車両のフロントウィンドウの左右端に格納されるとともに、その上端部は、前記フロントウィンドウの上縁部に左右に延びるように設けられたガイドレールと係合しながら横方向に引き出され、前記遮蔽手段の下端部は、前記車両のインスツルメントパネル上において、左右に延びるように溝状に形成された前記ガイド手段としての空気吹出口と係合することにより、その移動時に案内されることを特徴とする請求項1記載の車両用サンシェード装置。
  3. 前記ロック手段は、手動による操作により、前記窓上における前記遮蔽手段との係合が解除される第1ロック解除手段を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両用サンシェード装置。
  4. 前記ロック手段は、前記車両の走行検知手段が、前記車両が走行可能な状態にあることを検出した時に、前記窓上における前記遮蔽手段との係合が解除される第2ロック解除手段を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車両用サンシェード装置。
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