JPH062849Y2 - 手動式パーキングブレーキ操作装置 - Google Patents
手動式パーキングブレーキ操作装置Info
- Publication number
- JPH062849Y2 JPH062849Y2 JP3542388U JP3542388U JPH062849Y2 JP H062849 Y2 JPH062849 Y2 JP H062849Y2 JP 3542388 U JP3542388 U JP 3542388U JP 3542388 U JP3542388 U JP 3542388U JP H062849 Y2 JPH062849 Y2 JP H062849Y2
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- Japan
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- rotating body
- brake operating
- shaft
- brake
- rotated
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Description
【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は手動式パーキングブレーキ操作装置に関するも
のである。
のである。
従来技術 手動式パーキングブレーキ操作装置としては、一般に、
車両のフロアに一軸心まわりの回動可能に設けられた操
作部材を引き上げて制動するセンタフロア型のものと、
ステッキ状の操作部材を手前に引いて制動するステッキ
型のものとが知られている。そして、これらのパーキン
グブレーキ操作装置には、通常、複数の係合歯とその係
合歯と係合する方向へ常時付勢された係合爪とを備えた
ラチェット機構が設けられており、このラチェット機構
によって前記操作部材のブレーキ操作方向への移動は許
容されるが戻り方向への移動が阻止されるようになって
いる。
車両のフロアに一軸心まわりの回動可能に設けられた操
作部材を引き上げて制動するセンタフロア型のものと、
ステッキ状の操作部材を手前に引いて制動するステッキ
型のものとが知られている。そして、これらのパーキン
グブレーキ操作装置には、通常、複数の係合歯とその係
合歯と係合する方向へ常時付勢された係合爪とを備えた
ラチェット機構が設けられており、このラチェット機構
によって前記操作部材のブレーキ操作方向への移動は許
容されるが戻り方向への移動が阻止されるようになって
いる。
考案が解決すべき問題点 しかしながら、斯かる手動式パーキングブレーキ操作装
置の制動中においては、通常、前記操作部材が車室内に
おいて比較的大きく突き出した状態で保持されるため、
車室内の安全性およびスペースが損なわれるという問題
がある一方、前記ラチェット機構は、通常、車室内に設
けられているため、操作部材のブレーキ操作方向への操
作中に前記係合爪が前記係合歯を乗り越えたときの衝撃
によって生ずる比較的大きな音を効果的に防音すること
は困難であった。
置の制動中においては、通常、前記操作部材が車室内に
おいて比較的大きく突き出した状態で保持されるため、
車室内の安全性およびスペースが損なわれるという問題
がある一方、前記ラチェット機構は、通常、車室内に設
けられているため、操作部材のブレーキ操作方向への操
作中に前記係合爪が前記係合歯を乗り越えたときの衝撃
によって生ずる比較的大きな音を効果的に防音すること
は困難であった。
問題点を解決するための手段 本考案は以上の事情を背景にして為されたものであっ
て、その目的とするところは、パーキングブレーキ制動
中に操作部材により車室内の安全性およびスペースを損
なうことがないとともに操作部材のブレーキ操作方向へ
の操作時に生ずる音を効果的に防音し得る手動式パーキ
ングブレーキ操作装置を提供することにある。斯かる目
的を達成するために、本考案は、(a)第一パーキングケ
ーブルの一端部が接続された操作部材と、(b)軸心まわ
りの回転可能に設けられたシャフトと、(c)そのシャフ
トに相対回転可能に設けられ、前記第一パーキングケー
ブルの他端部が外周面に巻回された状態で接続されて、
前記操作部材の操作に関連してブレーキ操作方向へ回転
させられる第一回転体と、(d)その第一回転体を前記ブ
レーキ操作方向と反対の回転方向へ常時付勢する第一付
勢装置と、(e)前記シャフトに相対回転不能に設けら
れ、外周面に多数の係合歯を有する第二回転体と、(f)
前記係合歯と係合する方向へ常時付勢され、前記第二回
転体のブレーキ操作方向への回転は許容するがそのブレ
ーキ操作方向と反対方向への回転を阻止する一方、パー
キングブレーキ解除時にはその係合歯との係合が解除さ
れる係合爪と、(g)前記第一回転体および前記第二回転
体の間に設けられ、その第一回転体のブレーキ操作方向
への回転時にはその第二回転体を第一回転体と共に回転
させるが、その第一回転体がブレーキ操作方向と反対方
向へ回転させられる際には第二回転体に対する第一回転
体の相対回転を許容する粗体回転方向制限手段と、(h)
一端部がブレーキ装置に接続されるとともに、前記シャ
フトが前記第二回転体と共に前記ブレーキ操作方向へ回
転させられるに伴って他端部側がそのシャフトの軸心ま
わりに巻回されてそのブレーキ装置を作動させる第二パ
ーキングケーブルと、(i)前記シャフトおよび前記第二
回転体を前記ブレーキ操作方向と反対の回転方向へ常時
付勢する第二付勢装置とを含むことを特徴とする。
て、その目的とするところは、パーキングブレーキ制動
中に操作部材により車室内の安全性およびスペースを損
なうことがないとともに操作部材のブレーキ操作方向へ
の操作時に生ずる音を効果的に防音し得る手動式パーキ
ングブレーキ操作装置を提供することにある。斯かる目
的を達成するために、本考案は、(a)第一パーキングケ
ーブルの一端部が接続された操作部材と、(b)軸心まわ
りの回転可能に設けられたシャフトと、(c)そのシャフ
トに相対回転可能に設けられ、前記第一パーキングケー
ブルの他端部が外周面に巻回された状態で接続されて、
前記操作部材の操作に関連してブレーキ操作方向へ回転
させられる第一回転体と、(d)その第一回転体を前記ブ
レーキ操作方向と反対の回転方向へ常時付勢する第一付
勢装置と、(e)前記シャフトに相対回転不能に設けら
れ、外周面に多数の係合歯を有する第二回転体と、(f)
前記係合歯と係合する方向へ常時付勢され、前記第二回
転体のブレーキ操作方向への回転は許容するがそのブレ
ーキ操作方向と反対方向への回転を阻止する一方、パー
キングブレーキ解除時にはその係合歯との係合が解除さ
れる係合爪と、(g)前記第一回転体および前記第二回転
体の間に設けられ、その第一回転体のブレーキ操作方向
への回転時にはその第二回転体を第一回転体と共に回転
させるが、その第一回転体がブレーキ操作方向と反対方
向へ回転させられる際には第二回転体に対する第一回転
体の相対回転を許容する粗体回転方向制限手段と、(h)
一端部がブレーキ装置に接続されるとともに、前記シャ
フトが前記第二回転体と共に前記ブレーキ操作方向へ回
転させられるに伴って他端部側がそのシャフトの軸心ま
わりに巻回されてそのブレーキ装置を作動させる第二パ
ーキングケーブルと、(i)前記シャフトおよび前記第二
回転体を前記ブレーキ操作方向と反対の回転方向へ常時
付勢する第二付勢装置とを含むことを特徴とする。
作用 このように構成された手動式パーキングブレーキ操作装
置においては、操作部材を原位置から引き上げたり或い
は手前に引くこと等により第一パーキングケーブルを引
き込むと、シャフトに相対回転可能に設けられた第一回
転体が第一付勢装置の付勢力に抗してブレーキ操作方向
へ回転させられる。このとき、シャフトに相対回転不能
に設けられた第二回転体が、第二付勢装置の付勢力に抗
して且つ前記係合爪がその第二回転体の係合歯を乗り越
えつつ相対回転制限手段により第一回転体と共に回転さ
せられるとともに、その第二回転体と共にシャフトが回
転させられることにより、一端部がブレーキ装置に接続
された第二パーキングケーブルの他端部側がシャフトの
軸心まわりに巻回されてブレーキ装置が作動させられ
る。そして、操作部材に対する操作力を解除すると、相
対回転方向制限手段により第二回転体に対する相対回転
が許容される第一回転体が、第一付勢装置の付勢力に従
ってブレーキ操作方向と反対方向へ回転させられること
により、第一パーキングケーブルが巻き戻されて操作部
材が前記原位置まで戻され、この状態でパーキングブレ
ーキの制動状態が維持される。一方、前記係合爪と第二
回転体の係合歯との係合が解除されると、第二付勢装置
の付勢力に従ってシャフトおよび第二回転体がブレーキ
操作方向と反対方向へ回転させられて第二パーキングケ
ーブルがブレーキ装置側へ引き戻されることにより、そ
のブレーキ装置のパーキングブレーキ制動状態が解除さ
れる。
置においては、操作部材を原位置から引き上げたり或い
は手前に引くこと等により第一パーキングケーブルを引
き込むと、シャフトに相対回転可能に設けられた第一回
転体が第一付勢装置の付勢力に抗してブレーキ操作方向
へ回転させられる。このとき、シャフトに相対回転不能
に設けられた第二回転体が、第二付勢装置の付勢力に抗
して且つ前記係合爪がその第二回転体の係合歯を乗り越
えつつ相対回転制限手段により第一回転体と共に回転さ
せられるとともに、その第二回転体と共にシャフトが回
転させられることにより、一端部がブレーキ装置に接続
された第二パーキングケーブルの他端部側がシャフトの
軸心まわりに巻回されてブレーキ装置が作動させられ
る。そして、操作部材に対する操作力を解除すると、相
対回転方向制限手段により第二回転体に対する相対回転
が許容される第一回転体が、第一付勢装置の付勢力に従
ってブレーキ操作方向と反対方向へ回転させられること
により、第一パーキングケーブルが巻き戻されて操作部
材が前記原位置まで戻され、この状態でパーキングブレ
ーキの制動状態が維持される。一方、前記係合爪と第二
回転体の係合歯との係合が解除されると、第二付勢装置
の付勢力に従ってシャフトおよび第二回転体がブレーキ
操作方向と反対方向へ回転させられて第二パーキングケ
ーブルがブレーキ装置側へ引き戻されることにより、そ
のブレーキ装置のパーキングブレーキ制動状態が解除さ
れる。
考案の効果 この結果、パーキングブレーキ操作時以外においては操
作部材が常に原位置に維持されて、パーキングブレーキ
制動中に操作部材が車室内において比較的大きく突き出
した状態で保持されることが回避されるので、パーキン
グブレーキ制動中における車室内の安全性およびスペー
スを従来に比べて一層向上させ得る一方、操作部材は第
一パーキングケーブルを介して第一回転体や第二回転体
等と作動的に連結されており、その第二回転体および係
合爪等から成るラチェット機構を車室外に設けることが
可能となるため、操作部材をパーキングブレーキ操作方
向へ操作する際に係合爪と第二回転体の係合歯との衝撃
によって比較的大きな音が生じたとしても、その音が車
室内に伝達されるのを抑制し得て効果的に防音し得る。
作部材が常に原位置に維持されて、パーキングブレーキ
制動中に操作部材が車室内において比較的大きく突き出
した状態で保持されることが回避されるので、パーキン
グブレーキ制動中における車室内の安全性およびスペー
スを従来に比べて一層向上させ得る一方、操作部材は第
一パーキングケーブルを介して第一回転体や第二回転体
等と作動的に連結されており、その第二回転体および係
合爪等から成るラチェット機構を車室外に設けることが
可能となるため、操作部材をパーキングブレーキ操作方
向へ操作する際に係合爪と第二回転体の係合歯との衝撃
によって比較的大きな音が生じたとしても、その音が車
室内に伝達されるのを抑制し得て効果的に防音し得る。
実施例 以下、本考案の一実施例を示す図面に基づいて詳細に説
明する。
明する。
第1図において、10は車両の室外の所定位置に固定さ
れたブラケットであって、ブラケット10にはシャフト
12がその両端部において軸受13,13を介して軸心
まわりの回転可能に支持されている。シャフト12に
は、比較的大径の大プーリ14が相対回転可能に設けら
れているとともに、外周面に周方向の所定長さに亘って
多数の係合歯16が形成された円板状部材18が大プー
リ14と隣接する位置において相対回転不能に設けられ
ており、更に、円板状部材18の大プーリ14側とは反
対側において比較的小径の小プーリ20が相対回転不能
に設けられている。本実施例においては、前記大プーリ
14が第一回転体を構成するとともに、前記円板状部材
18が第二回転体を構成する。一方、車室内には、たと
えば第3図に示すように、コンソールボックス22の凹
所24が形成されている部分にパーキングブレーキ操作
用の操作グリップ26が設けられている。この操作グリ
ップ26は本実施例の操作部材を構成するものであっ
て、それには第一パーキングケーブル28の一端部が接
続されており、この第一パーキングケーブル28の他端
部は大プーリ14の外周面にパーキングブレーキ非操作
状態において所定量巻回された状態で固着されている。
なお、29はブーツである。また、前記小プーリ20の
外周面には、図示しない車輌に設けられたブレーキ装置
に一端部が接続された第二パーキングケーブル30の他
端部が固着されている。
れたブラケットであって、ブラケット10にはシャフト
12がその両端部において軸受13,13を介して軸心
まわりの回転可能に支持されている。シャフト12に
は、比較的大径の大プーリ14が相対回転可能に設けら
れているとともに、外周面に周方向の所定長さに亘って
多数の係合歯16が形成された円板状部材18が大プー
リ14と隣接する位置において相対回転不能に設けられ
ており、更に、円板状部材18の大プーリ14側とは反
対側において比較的小径の小プーリ20が相対回転不能
に設けられている。本実施例においては、前記大プーリ
14が第一回転体を構成するとともに、前記円板状部材
18が第二回転体を構成する。一方、車室内には、たと
えば第3図に示すように、コンソールボックス22の凹
所24が形成されている部分にパーキングブレーキ操作
用の操作グリップ26が設けられている。この操作グリ
ップ26は本実施例の操作部材を構成するものであっ
て、それには第一パーキングケーブル28の一端部が接
続されており、この第一パーキングケーブル28の他端
部は大プーリ14の外周面にパーキングブレーキ非操作
状態において所定量巻回された状態で固着されている。
なお、29はブーツである。また、前記小プーリ20の
外周面には、図示しない車輌に設けられたブレーキ装置
に一端部が接続された第二パーキングケーブル30の他
端部が固着されている。
前記ブラケット10には、第1図および第2図に示すよ
うに、円板状部材18の外周面と近接する位置において
係合爪32がピン34によりシャフト12の軸心と平行
な軸心まわりの回動可能に設けられている。この係合爪
32はトーションスプリング36によって円板状部材1
8係合歯16と係合する方向へ常時付勢されており、こ
れにより、円板状部材18のブレーキ操作方向への回転
は許容されるがブレーキ操作方向と反対方向への回転は
阻止されるようになっている。なお、37は、パーキン
グブレーキを解除する際に係合爪32を係合方向と反対
方向へ回動させてその係合爪32と係合歯16との係合
を解除させるためのリリースケーブルである。
うに、円板状部材18の外周面と近接する位置において
係合爪32がピン34によりシャフト12の軸心と平行
な軸心まわりの回動可能に設けられている。この係合爪
32はトーションスプリング36によって円板状部材1
8係合歯16と係合する方向へ常時付勢されており、こ
れにより、円板状部材18のブレーキ操作方向への回転
は許容されるがブレーキ操作方向と反対方向への回転は
阻止されるようになっている。なお、37は、パーキン
グブレーキを解除する際に係合爪32を係合方向と反対
方向へ回動させてその係合爪32と係合歯16との係合
を解除させるためのリリースケーブルである。
前記大プーリ14の円板状部材18と対向する側面に
は、第1図および第2図に示すように、C字状を成す係
合溝38が設けられているとともに、円板状部材18の
大プーリ14と対向する側面には大プーリ14側へ突き
出す係合突起40が設けられており、この係合突起40
が係合溝38内に挿入されている。この係合突起40
は、パーキングブレーキ非操作状態において、すなわ
ち、操作グリップ26が第3図に示す原位置に位置して
いるときには、係合溝38の一端部(第2図中左側の端
部)と略当接する位置に位置させられており、これによ
り、操作グリップ26が第3図において上方へ引き上げ
られて第一パーキングケーブル28が引き込まれること
により大プーリ14がブレーキ操作方向(第2図中右ま
わり方向)へ回転させられたときには、係合溝38と係
合突起40とが係合溝38の周方向において係合(当
接)しつつ円板状部材18が大プーリ14と共にブレー
キ操作方向へ回転させられるようになっている一方、大
プーリ14がブレーキ操作方向と反対方向(第2図中左
まわり方向)へ戻されるときには円板状部材18に対す
る大プーリ14の相対回転が許容されるようになってい
る。したがって、本実施例においては、これら係合溝3
8および係合突起40が相対回転方向制御手段に相当す
る。
は、第1図および第2図に示すように、C字状を成す係
合溝38が設けられているとともに、円板状部材18の
大プーリ14と対向する側面には大プーリ14側へ突き
出す係合突起40が設けられており、この係合突起40
が係合溝38内に挿入されている。この係合突起40
は、パーキングブレーキ非操作状態において、すなわ
ち、操作グリップ26が第3図に示す原位置に位置して
いるときには、係合溝38の一端部(第2図中左側の端
部)と略当接する位置に位置させられており、これによ
り、操作グリップ26が第3図において上方へ引き上げ
られて第一パーキングケーブル28が引き込まれること
により大プーリ14がブレーキ操作方向(第2図中右ま
わり方向)へ回転させられたときには、係合溝38と係
合突起40とが係合溝38の周方向において係合(当
接)しつつ円板状部材18が大プーリ14と共にブレー
キ操作方向へ回転させられるようになっている一方、大
プーリ14がブレーキ操作方向と反対方向(第2図中左
まわり方向)へ戻されるときには円板状部材18に対す
る大プーリ14の相対回転が許容されるようになってい
る。したがって、本実施例においては、これら係合溝3
8および係合突起40が相対回転方向制御手段に相当す
る。
前記ブラケット10には、第1図および第4図に示すよ
うに、大プーリ14の円板状部材18側とは反対側にお
いて、有底円筒状を成すばね収容部材42がシャフト1
2が略中心部を挿通する状態で固定されており、このば
ね収容部材42の内側であって且つシャフト12の外周
側にはうず巻ばね44が収容されている。このうず巻ば
ね44の一端部は大プーリ14の係合溝40が形成され
ている側と反対側の側面に突設されたピン46に掛止さ
れているとともに、うず巻ばね44の他端部はばね収容
部材42の周壁に掛止されており、これにより、大プー
リ14はうず巻ばね44の付勢力に従ってブレーキ操作
方向と反対方向へ常時付勢されている。
うに、大プーリ14の円板状部材18側とは反対側にお
いて、有底円筒状を成すばね収容部材42がシャフト1
2が略中心部を挿通する状態で固定されており、このば
ね収容部材42の内側であって且つシャフト12の外周
側にはうず巻ばね44が収容されている。このうず巻ば
ね44の一端部は大プーリ14の係合溝40が形成され
ている側と反対側の側面に突設されたピン46に掛止さ
れているとともに、うず巻ばね44の他端部はばね収容
部材42の周壁に掛止されており、これにより、大プー
リ14はうず巻ばね44の付勢力に従ってブレーキ操作
方向と反対方向へ常時付勢されている。
ブラケット10には、更に、第1図および第5図に示す
ように、小プーリ20の円板状部材18側とは反対側に
おいて、前記ばね収容部材42と同様のばね収容部材4
8がシャフト12が略中心部を挿通する状態で固定され
ており、このばね収容部材48の内側であって且つシャ
フト12の外周側にはうず巻ばね50が収容されてい
る。このうず巻ばね50の一端部はシャフト12に相対
回転不能に設けられた円筒状の係合部材52の外周面に
外れが阻止された状態で係合させられているとともに、
うず巻ばね50の他端部はばね収容部材48の周壁に掛
止されている。これにより、シャフト12および円板状
部材18はうず巻ばね50の付勢力に従ってブレーキ操
作方向と反対方向へ常時付勢されている。したがって、
本実施例においては、うず巻ばね44等が第一付勢装置
に相当するとともに、うず巻ばね50等が第二付勢装置
に相当する。
ように、小プーリ20の円板状部材18側とは反対側に
おいて、前記ばね収容部材42と同様のばね収容部材4
8がシャフト12が略中心部を挿通する状態で固定され
ており、このばね収容部材48の内側であって且つシャ
フト12の外周側にはうず巻ばね50が収容されてい
る。このうず巻ばね50の一端部はシャフト12に相対
回転不能に設けられた円筒状の係合部材52の外周面に
外れが阻止された状態で係合させられているとともに、
うず巻ばね50の他端部はばね収容部材48の周壁に掛
止されている。これにより、シャフト12および円板状
部材18はうず巻ばね50の付勢力に従ってブレーキ操
作方向と反対方向へ常時付勢されている。したがって、
本実施例においては、うず巻ばね44等が第一付勢装置
に相当するとともに、うず巻ばね50等が第二付勢装置
に相当する。
次に、以上のように構成されたパーキングブレーキ操作
装置の作動を説明する。
装置の作動を説明する。
操作グリップ26により第一パーキングケーブル28が
引き込まれて大プーリ14が回転させられると、係合溝
38および係合突起40の係合に基づいて、係合爪32
が円板状部材18の係合歯16を乗り越えつつ円板状部
材18が大プーリ14と共にブレーキ操作方向(第2図
中右まわり方向)へ回転させられる。この円板状部材1
8の回転に伴ってシャフト12を介して小プーリ20が
円板状部材18と共に回転させられることにより、第二
パーキングケーブル30が小プーリ20の外周面に巻回
されて前記ブレーキ装置が作動させられる。このとき、
両うず巻ばね44,50の付勢力は操作グリップ26の
操作量に応じてそれぞれ増大させられる。次いで、操作
グリップ26に対する操作力を解除すると、うず巻ばね
44の付勢力に従って大プーリ14が円板状部材18に
対して相対回転させられつつブレーキ操作方向と反対方
向(第2図中左まわり方向)へ回転させられることによ
り、第一パーキングケーブル28が巻き戻されて操作グ
リップ26が前記原位置まで戻され、この状態でパーキ
ングブレーキ制動状態が維持される。
引き込まれて大プーリ14が回転させられると、係合溝
38および係合突起40の係合に基づいて、係合爪32
が円板状部材18の係合歯16を乗り越えつつ円板状部
材18が大プーリ14と共にブレーキ操作方向(第2図
中右まわり方向)へ回転させられる。この円板状部材1
8の回転に伴ってシャフト12を介して小プーリ20が
円板状部材18と共に回転させられることにより、第二
パーキングケーブル30が小プーリ20の外周面に巻回
されて前記ブレーキ装置が作動させられる。このとき、
両うず巻ばね44,50の付勢力は操作グリップ26の
操作量に応じてそれぞれ増大させられる。次いで、操作
グリップ26に対する操作力を解除すると、うず巻ばね
44の付勢力に従って大プーリ14が円板状部材18に
対して相対回転させられつつブレーキ操作方向と反対方
向(第2図中左まわり方向)へ回転させられることによ
り、第一パーキングケーブル28が巻き戻されて操作グ
リップ26が前記原位置まで戻され、この状態でパーキ
ングブレーキ制動状態が維持される。
一方、パーキングブレーキを解除する際には、リリース
ケーブル37により係合爪32を前記係合方向と反対方
向へ回動させて係合歯16との係合を解除することによ
り、円板状部材18、シャフト12、および小プーリ2
0がうず巻ばね50の付勢力に従ってブレーキ操作方向
と反対方向(第2図中左まわり方向)へ回転させられ
る。これにより、第二パーキングケーブル30がブレー
キ装置側へ引き戻されて、そのブレーキ装置のパーキン
グブレーキ制動状態が解除される。
ケーブル37により係合爪32を前記係合方向と反対方
向へ回動させて係合歯16との係合を解除することによ
り、円板状部材18、シャフト12、および小プーリ2
0がうず巻ばね50の付勢力に従ってブレーキ操作方向
と反対方向(第2図中左まわり方向)へ回転させられ
る。これにより、第二パーキングケーブル30がブレー
キ装置側へ引き戻されて、そのブレーキ装置のパーキン
グブレーキ制動状態が解除される。
このように本実施例によれば、パーキングブレーキ操作
時以外においては操作グリップ26が常に第3図に示す
原位置に維持されることとなって、従来のようにパーキ
ングブレーキ制動中に操作部材が車室内において比較的
大きく突き出した状態で保持されることが回避されるの
で、パーキングブレーキ制動中における車室内の安全性
およびスペースが従来に比べて一層向上させられる。
時以外においては操作グリップ26が常に第3図に示す
原位置に維持されることとなって、従来のようにパーキ
ングブレーキ制動中に操作部材が車室内において比較的
大きく突き出した状態で保持されることが回避されるの
で、パーキングブレーキ制動中における車室内の安全性
およびスペースが従来に比べて一層向上させられる。
また、本実施例によれば、操作グリップ26は第一パー
キングケーブル28を介して大プーリ14や円板状部材
18等と作動的に連結されており、その円板状部材18
および係合爪32等から成るラチェット機構が車室外に
設けられているため、操作グリップ26をパーキングブ
レーキ操作方向へ操作する際に、係合爪32が係合歯1
6を乗り越えてトーションスプリング36の付勢力に従
って次の係合歯16と衝突させられることにより比較的
大きな音が生じたとしても、その音が車室内に伝達され
るのを抑制し得て効果的に防音することができるのであ
る。
キングケーブル28を介して大プーリ14や円板状部材
18等と作動的に連結されており、その円板状部材18
および係合爪32等から成るラチェット機構が車室外に
設けられているため、操作グリップ26をパーキングブ
レーキ操作方向へ操作する際に、係合爪32が係合歯1
6を乗り越えてトーションスプリング36の付勢力に従
って次の係合歯16と衝突させられることにより比較的
大きな音が生じたとしても、その音が車室内に伝達され
るのを抑制し得て効果的に防音することができるのであ
る。
また、本実施例によれば、パーキングブレーキ操作装置
の操作グリップ26以外の殆どの部分が車室内に配設さ
れているので、このことからも車室内のスペース等が従
来に比べて一層向上させられることになる。
の操作グリップ26以外の殆どの部分が車室内に配設さ
れているので、このことからも車室内のスペース等が従
来に比べて一層向上させられることになる。
また、本実施例によれば、大プーリ14の直径と小プー
リ20の直径との比に基づいてパーキングブレーキ操作
力を必要かつ充分に増大させ得るので、操作部材として
比較的大きな操作レバーを設けなくても、比較的小さな
操作グリップ26で容易に制動し得、この点からも従来
のセンタフロア型のパーキングブレーキ操作装置に比べ
て車室内のスペースが好適に確保される利点がある。
リ20の直径との比に基づいてパーキングブレーキ操作
力を必要かつ充分に増大させ得るので、操作部材として
比較的大きな操作レバーを設けなくても、比較的小さな
操作グリップ26で容易に制動し得、この点からも従来
のセンタフロア型のパーキングブレーキ操作装置に比べ
て車室内のスペースが好適に確保される利点がある。
なお、前述の実施例においては、大プーリ14に設けら
れた係合溝38と円板状部材18に突設された係合突起
40とによって相対回転方向制御手段が構成されている
が、必ずしもその必要はなく、たとえば、円板状部材1
8に係合溝が設けられ且つ大プーリ14に係合突起が設
けられても良いし、あるいは円板状部材18および大プ
ーリ14に共に係合突起が設けられていても良い。
れた係合溝38と円板状部材18に突設された係合突起
40とによって相対回転方向制御手段が構成されている
が、必ずしもその必要はなく、たとえば、円板状部材1
8に係合溝が設けられ且つ大プーリ14に係合突起が設
けられても良いし、あるいは円板状部材18および大プ
ーリ14に共に係合突起が設けられていても良い。
また、前述の実施例において、第一付勢装置および第二
付勢装置はうず巻ばね44および50にてそれぞれ構成
されているが、トーションスプリング等の他の付勢装置
を用いることも可能である。
付勢装置はうず巻ばね44および50にてそれぞれ構成
されているが、トーションスプリング等の他の付勢装置
を用いることも可能である。
また、前述の実施例において、小プーリ20は必ずしも
必要なものではなく、斯かる小プーリ20を設けること
なく第二パーキングケーブル30をシャフト12に直接
巻回させるようにしても良い。
必要なものではなく、斯かる小プーリ20を設けること
なく第二パーキングケーブル30をシャフト12に直接
巻回させるようにしても良い。
また、前述の実施例において、操作グリップ26は運転
座席の横のコンソールボックス22に設けられている
が、運転座席の前方などに設けられても良い。
座席の横のコンソールボックス22に設けられている
が、運転座席の前方などに設けられても良い。
また、前述の実施例においては、第一パーキングケーブ
ル28の一端部が操作グリップ26に直接接続されてい
るが、操作グリップ26の第3図中下端面に所定のロッ
ドを一体的に突設してそのロッドの突出端側に第一パー
キングケーブル28の一端部を接続するとともに、前記
ロッドが摺動可能に嵌合される所定長さの嵌合部材をコ
ンソールボックス22あるいはフロア等に一体的に設け
ても良い。
ル28の一端部が操作グリップ26に直接接続されてい
るが、操作グリップ26の第3図中下端面に所定のロッ
ドを一体的に突設してそのロッドの突出端側に第一パー
キングケーブル28の一端部を接続するとともに、前記
ロッドが摺動可能に嵌合される所定長さの嵌合部材をコ
ンソールボックス22あるいはフロア等に一体的に設け
ても良い。
また、前述の実施例においては、操作部材として操作グ
リップ26が用いられているが、一軸心まわりの回動可
能に設けられた操作レバーを用いた場合等においても本
考案の効果が得られることは勿論である。
リップ26が用いられているが、一軸心まわりの回動可
能に設けられた操作レバーを用いた場合等においても本
考案の効果が得られることは勿論である。
その他、本考案はその趣旨を逸脱しない範囲において種
々変更が加えら得るものである。
々変更が加えら得るものである。
第1図は本考案が適用された手動式パーキングブレーキ
操作装置の要部を示す断面図である。第2図は第1図に
おける円板状部材および係合爪等を小プーリ側から見た
図であって、一部を切り欠いて示す図である。第3図は
第1図の装置に接続される操作グリップの取付位置を示
す図であって、その操作グリップの原位置を示す図であ
る。第4図は第1図におけるIV−IV視断面図の要部を示
す図である。第5図は第1図におけるV−V視断面図の
要部を示す図である。 12:シャフト、14:大プーリ 16:係合歯、18:円板状部材 26:操作グリップ 28:第一パーキングケーブル 30:第二パーキングケーブル 32:係合爪、38:係合溝 40:係合突起 44,50:うず巻ばね
操作装置の要部を示す断面図である。第2図は第1図に
おける円板状部材および係合爪等を小プーリ側から見た
図であって、一部を切り欠いて示す図である。第3図は
第1図の装置に接続される操作グリップの取付位置を示
す図であって、その操作グリップの原位置を示す図であ
る。第4図は第1図におけるIV−IV視断面図の要部を示
す図である。第5図は第1図におけるV−V視断面図の
要部を示す図である。 12:シャフト、14:大プーリ 16:係合歯、18:円板状部材 26:操作グリップ 28:第一パーキングケーブル 30:第二パーキングケーブル 32:係合爪、38:係合溝 40:係合突起 44,50:うず巻ばね
Claims (1)
- 【請求項1】第一パーキングケーブルの一端部が接続さ
れた操作部材と、 軸心まわりの回転可能に設けられたシャフトと、該シャ
フトに相対回転可能に設けられ、前記第一パーキングケ
ーブルの他端部が外周面に巻回された状態で接続され
て、前記操作部材の操作に関連してブレーキ操作方向へ
回転させられる第一回転体と、 該第一回転体を前記ブレーキ操作方向と反対の回転方向
へ常時付勢する第一付勢装置と、 前記シャフトに相対回転不能に設けられ、外周面に多数
の係合歯を有する第二回転体と、 前記係合歯と係合する方向へ常時付勢され、前記第二回
転体のブレーキ操作方向への回転は許容するが該ブレー
キ操作方向と反対方向への回転を阻止する一方、パーキ
ングブレーキ解除時には該係合歯との係合が解除される
係合爪と、 前記第一回転体および前記第二回転体の間に設けられ、
該第一回転体のブレーキ操作方向への回転時には該第二
回転体を該第一回転体と共に回転させるが、該第一回転
体が該ブレーキ操作方向と反対方向へ回転させられる際
には該第二回転体に対する該第一回転体の相対回転を許
容する相対回転方向制限手段と、 一端部がブレーキ装置に接続されるとともに、前記シャ
フトが前記第二回転体と共に前記ブレーキ操作方向へ回
転させられるに伴って他端部側が該シャフトの軸心まわ
りに巻回されて該ブレーキ装置を作動させる第二パーキ
ングケーブルと、 前記シャフトおよび前記第二回転体を前記ブレーキ操作
方向と反対の回転方向へ常時付勢する第二付勢装置と を含むことを特徴とする手動式パーキングブレーキ操作
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3542388U JPH062849Y2 (ja) | 1988-03-17 | 1988-03-17 | 手動式パーキングブレーキ操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3542388U JPH062849Y2 (ja) | 1988-03-17 | 1988-03-17 | 手動式パーキングブレーキ操作装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01147158U JPH01147158U (ja) | 1989-10-11 |
JPH062849Y2 true JPH062849Y2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=31262071
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3542388U Expired - Lifetime JPH062849Y2 (ja) | 1988-03-17 | 1988-03-17 | 手動式パーキングブレーキ操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062849Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-03-17 JP JP3542388U patent/JPH062849Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01147158U (ja) | 1989-10-11 |
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